パオパオだより

2012年09月17日(月)

「放射能副読本」学習会 [平和]

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 正確には、放射能から子どもを守る会・茨木主催の「放射能」について共に考える連続学習会の第1回。実は文科省から公立小学校に配布された副読本も「放射線について考えてみよう」であって、どこにも「放射能」という言葉は使われていない。
     ◇     ◇     ◇
■放射線(ほうしゃせん、radiation)とは、放射性元素の崩壊に伴い放出される粒子線 あるいは電磁波のこと。主にアルファ線、ベータ線、ガンマ線の3種を指す。また、それらと同程度のエネルギーを持つ粒子線や宇宙線を含めることもある[1]。広義には、様々な粒子線や電磁波の総称である。電離作用を持つ電離放射線について考えることが多く、励起なども起こり、これらに基づいて、物理作用、生理作用のほか、化学作用も現れる。
■放射能(ほうしゃのう、英: radioactivity)とは、原子核が崩壊して放射線を出す能力のことである。原子核の崩壊により、出された放射線のうち、電離作用をもつ電離放射線について考えると、励起などもおこり、これらにもとづいて、物理作用、生理作用のほか、化学作用も現われる[]。
 放射能の単位はベクレル(記号 Bq)であり、1Bqは1秒間に1個の原子核が崩壊することである。
 日本語ではしばしば放射能と放射性物質と放射線とが混同されているが、その意味は明確に異なる。日常会話やマスコミ等において「放射能を浴びる」「放射能に汚染される」などの誤用が一般に定着し常用されている。また、英語では放射性物質のことを radioactive materials と表記するが、標識などにおいて radioactive と略記することが多く、これを放射能と日本語訳してしまい(厳密には放射性と訳さねばならない)、誤用が起きていると考えられる[要出典]。放射能は英語で radioactivity である。(ウィキペディアより)
     ◇     ◇     ◇
 まず、ここからです。
 9月7日の「茨木金曜日行動」で、この学習会のビラを配らせてもらった。それを配っている本人が、その学習会に全くかかわらないということは問題だ。そう思い、昨日の京都走ろう会のあとお昼ごはんも食べずに駆けつけた。
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 茨木市民会館に着いたのは1時50分くらいだったので、学習会はもう半分ほど進んでいた。参加者は私を含めて8名。こないだの「茨木金曜日行動」に参加されていた方が4名、呼びかけに応じて来られた方が4名だった。

 「小学生版副読本『放射線について考えてみよう』を読んで、疑問点を出し合おう」ということで、副読本の項目に沿って話し合われていた。

 私が到着したときは、「放射線を受けると、どうなるの?」という項目。以下、原文のまま引用。
     ◇     ◇     ◇
 (放射線を表す単位は)長さを表す単位「1メートル=1000ミリメートル」と同じで、1シーベルトは1000ミリシーベルトです。マイクロはミリより小さいときに使い、1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルトとなります。
 自然から1年間に受けている放射線の量は、一人当たり約1.5ミリシーベルトです。一度に100ミリシーベルト以下の放射線を人体が受けた場合、放射線だけを原因としてがんなどの病気になったという明確な証拠はありません。

【考えてみよう】
 絵を見て健康的な暮らしのためには、どのようなことに心掛けるとよいか考えてみよう。
     ◇     ◇     ◇ 
 その絵というのは、中心に「がんなどの病気」があり、上から右回りに「年をとる」、「遺伝的な原因」、「ウイルス・細菌・寄生虫」、「働いている所や住んでいるところの環境」、「食事・食習慣」、「放射線・紫外線など」、「たばこ」、「酒」。
 なるほど書いてあることはまちがいではないが、明らかに「放射線」を薄めるために書かれている。その放射線も「紫外線」と同等の扱いとは・・・(「放射線・紫外線など」のところの絵は太陽光線を手でさえぎる女性の姿)。

 次は、「放射線は、どうやって測るの?」という項目。
     ◇     ◇     ◇
【調べてみよう】
 文部科学省は、学校に放射線測定器「はかるくん」を貸し出しています。「はかるくん」を使って学校の中や周りを測ってみよう。
※「測定器で放射線を測っているよ」という小学校の教室の写真。
     ◇     ◇     ◇
 参加されていた元小学校教員の方がおっしゃった。
 「小学生は測定器に興味を持つと思います。そして、目に見えないものが数値として測れたら喜びます。そのものの危険性などには関心がなくなり、何がどんな値か、中には大きな値が出ると「わー」と喜ぶ子もいるかもしれません。」
 中学校の理科の先生のご意見。
 「教室や学校で簡単に測れるものなら何も恐れることはない、という新たな安全神話作りじゃないですか。」
 また、福島から避難されているお母さんは、「避難生活を送っている自分の子と同じ小学生が、楽しそうに測定器を使っている写真は受け入れられない」とおっしゃっていた。

 最後に、「放射線から身を守るには?」という項目。
     ◇     ◇     ◇
 放射性物質を利用している施設の事故によって、放射性物質が風に乗って飛んでくることがあり、この時に放射性物質から出る放射線を体の外からと体の中から受け取ることがあります。
 体の外から受ける量を少なくする方法があります。一つは放射性物質から離れること。もう一つは放射線を受ける時間を短くすること、そして放射線を通しにくい建物の中に入ることです。建物の中に入った時は、放射性物質が建物の中に入らないようにドアを閉め、外からの空気を取り込むエアコンや換気扇の使用を控えるなどの対策をとることが大切です。また、長袖を着ることにより、放射性物質が体に付かないようにすることができ、服や体に付いても放射性物質を洗い流すことができます。
 体の中から受けることから身を守るには、体の中に放射性物質が入らないようにマスクをしたり、放射性物質が決められた量より多く入ったりした水や食べ物をとらないように気を付けたりするなど対策を取ることが大切です。
 なお、体の外から放射線を受けたことを原因として、人が放射線を出すようなことはなく、かぜのように人から人へ伝染することはありません。
     ◇     ◇     ◇
 「なんで、原発(放射性物質を利用している施設????)をなくすというのがないやろう。」
 これが、参加者全員の疑問。事故が起こったあとの対策よりも、事故を起こす元をなくすという発想は初めからないのだろうか。
 また、中学の理科の先生の言葉。
 「震災がれき処理なんて、まやかしのような言葉を使ってはいけませんよ。あれは正しくは『死の灰処理』です。」
 テレビや新聞がそう正確に報道してくれたら、また今の事態も変わっていくだろうに。

PDFファイル(1094KB)

世界が輸入禁止にしている日本の食品 (1094KB)

 副読本のほかにもいくつかの資料をいただいた。その中で、みんなが「びっくりした」、「知らなかった」と言われていたのが、「本当に食べても安全ですか? 世界が輸入禁止にしている日本の食品」。
 8月27日現在、日本の食品の輸入規制をしている国は14ヶ国。中でも、日本の原発を後押ししているはずのアメリカが細部にわたって規制。アメリカは遺伝子組み換え食品などの規制もゆるいようなのに・・・。
 「どうゆうこっちゃ?」
 「これはほんまに危ない証拠とちがうんかいな。」

 私は遅れていったせいもあり、時間が短くて掘り下げた意見交換もできなかった。それでも認識を新たにしたことがいっぱいあった。
 多くの人にアピールするデモも大事かもしれないが、まず自分が勉強して基本的な知識を身につけなれればと思った。
 「茨木金曜日行動」で配らせてもらったもう1種類のビラ、「内部被ばくを生き抜く」の上映会にも都合をつけて行こうと思っている。

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帰りの京都市地下鉄

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