パオパオだより

2019年06月09日(日)

第27回みかた残酷マラソン [ランニング・出張販売]

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 今年「みかた残酷」に申し込んだとき、久保井実行委員長からメールをいただいた。
 「藤井さん、今回で15回目になるんで、アオダモの記念樹を植えました。レースの途中で見てください。」。

 去年まで7年連続でヨメさんが出ていたので、その前に14回も出ていたという意識がなかった。間に7年も空いた15回出場者ってめずらしいでしょうね。

 植えてある場所がわかるかどうか心配だったが、9km地点の手前で見つけましたわー。
 きつい上り坂の途中だったので、歩いているランナーをつかまえてシャッターを押してもらおうと思った。ところが今回の私は「前半突っ込み」で来ていたので、かなり前のほう。歩いている人など一人もいない。

 いや、でも抜きつ抜かれつだった走友・桜井由美子さんがもうすぐ追いついてくるはず。しばらく待っていると、いいペース上ってこられた桜井さん。
 「すいませーん。15回出場記念の木が見つかったんですよ。写真とってもらえますかー。」
 桜井さんは、いつものにっこり顔で「はーい。見つかってよかったですね」と2枚も撮ってくださった。
 桜井さんのレースプランを乱してしまって申し訳なかった。

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 このあと、気をよくした私はペースを落とすことなく順調にゴールまで。
 8年前が2時間21分50秒だったので、2時間半くらいでゴールできればいいと思っていた。ところが、今年のゴールは2時間18分00秒。目標より10分以上も速くゴールできた。

 ゴールして少し前に進んでから振り返ると桜井さんの姿。
 「あら、ひょっとしてすぐ後ろに来られてたんですか。」
 「最後の直線でチラッチラッと藤井さんの姿が見えて、がんばって追いつこうと走りました。眞寿美さんの前で立ち止まれてたでしょう。それで追いつけるかと思いましたけど、あと少しでした。それでも、思っていたより10分ほど速くゴールできたのでよかったです。」

 お互いに刺激しあって好タイム。こんないい結果はない。
 ただ走るだけではおもしろくないが、ライバルっぽく思えるお相手が見つかると楽しく走れます。またお願いしますね、桜井さん!
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 5時半起き。
 きくの散歩をちょっとだけして、5時45分ころ出発。

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 途中のコンビニでおにぎりなどを買う。
 以前は商品がさっぱりだったのに、今年入ってみると、おにぎりやパンが充実していてビックリ。たぶん朝ごはん抜きで来られたランナーが、寄って買って行かれるのでしょう。

 会場に着くちょっと手前で、桜井さんご夫婦を発見。
 先週の「たたらぎ」で、「みかたの目標は2時間半」とおっしゃっていた奥様(由美子さん)を目標にして走る予定。

 ゼッケン先送りなので、ランナーのみなさんは早く来る必要はない。ただ、駐車場が早く来た者順に近いところになるので、次第に人が多くなった。

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 のどが渇いたので自販機を探しに行ったら、中島さんご夫婦に遭遇。
 今年はバラバラ、それともご一緒に走られる?

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 地元の人にお聞きしたら、「自販機は谷川工務店の前にある」とのことで引き返し。

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 ジュースを買ってテントに戻ると、「まぼろしー」のような光景が。
 「カフェ・やんちゃ村」(昨年閉店)のマスター&エミロンがご来店。
 やんちゃマスター(もうマスターは引退されました)が、ゼッケンをつけて・・・。
 「病気の加減で歩くのも困難で、それが進行しつつある」とお聞きしていたのに、もうびっくりです。

 思い起こせば、2010年の「丹後ウルトラ」のレストステーションで話しかけて来られたのが初め。そこで、「好きなシューズに好きな色がなかったので、自分で塗りました」と言われて、いっぺんに好きになった。
 その時のやんちゃマスターのかっこうが坂本龍馬。ご自分で塗られたシューズの色は紫。
 こういう人にひかれてしまう。分かる人には分かる。分からん人にはなんぼゆうても分からん。

 「走り出したらブレーキがかからないかもしれない」ともお聞きしていたので、この急な下り坂のあるコースは心配だらけ。
 「奥さん、付いて走られるんでしょ」とお聞きすると、「いやあ、・・・。」
 ああ心配。

 でも、ゼッケンをつけてスタートラインに立とうと思われただけでもえらいと思う。
 「どうか崖から落ちませんように・・・。」

 こういうとき、「やんちゃマスターから元気をもらった」というフレーズは、私が最もゲーが出そうになるもの。いつも言ってるけど、人様の元気をタダでもらったらあかん。元気は有料。
 「やんちゃマスターをもっと好きになった」でいいんじゃないでしょうか。
 ねえ、エミロン!

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 私は「峨山道トレイル」バージョンの修行僧スタイルを用意してきた。ところが、肝心の菅笠を忘れてしまった。予備のランシャツランパンを用意していたからよかったものの、変なかっこうで走らんなんとこでした。

 「ランシャツランパンスタイルでゆっくりは走れんなあ。」
 これは、神さんが「しっかり走れ」ってゆうとんにゃなあ。スタートから6kmくらいは普通に走れるし、そこまでは飛ばして、だんだんペースが落ちて行ってもええというプランで行くか。

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 スタート地点に着くと、狭い道にランナーがびっしり。
 こういう時、ランシャツランパンスタイルは有利。前の方に行かせてもらっても、「速い人やからしょうがないなあ」と思ってもらえる。

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 先頭から30mくらいのところまで行けたんかなあ。
 スタートセレモニーの方に目を向けると、なぜか「カッパちゃん」がいる。「カッパちゃん」が人間になりかけているのだろうか。

 9時に3000名が一斉スタート。
 前の方に行かせてもらっていたので、スタートラインまでわずか30秒。
 そのあともゆるやかな下りが続くので、気持ちよくスタートすることができた。

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 2kmも行かないところで、「藤井さん、ファイト」とか言って抜き去っていく女性あり。
 「桜井さんじゃないですかー。目標2時間半て言ってはったでしょ。これ、2時間10分台のペースですよ。」
 「そうなんですか。よく分からない。」

 私でもちょっと突っ込み過ぎで後半心配なのに、もっと突っ込んでる人がいた。だいじょうぶかいな。

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 その先で話しかけて来られる男性あり。
 「松本さんの後輩の生田です。」
 「ああ、前に一度お話しさせてもらいましたねえ。」

 生田さんは、松本さんの大学の一年後輩だそうだ。姫路で「イーハトーブ整体院」を開いておられる。
 「このごろ松本さんは全然走っておられないようで・・・」と心配されていた。
 「うーん、あいつはなんたらこーたら」と口から出まかせをゆうたろうと思ったがやめといた。

 「ブログで宣伝しときますね。」
  ここをクリック→イーハトーブ整体院 

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 3kmほど進んだところがおり返し。 
 おり返すと、ゆるやかな上りになる。

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 老健施設前の応援に手を振ってこたえる「たいせい」さん(ランナーズ9の会)。
 朝にうちの店でシューズを買われ、いきなりそれを履いての挑戦。不具合がなければいいんですが。この時点では快調のように見えた。

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 5km、25分44秒。
 スタートの30秒をひくと、ほぼキロ5分ペース。いい感じ。
 5km標識を撮ろうとすると、ちょうど桜井さんが通過。
 どこかで私がいったん追い抜き、ここで追いつかれたということ。

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 6kmを過ぎて山に入ると、すごい上り坂。
 前を行く藤浦さんを発見。
 「えらい前にいやはりますやん。」
 藤浦さんも突っ込みタイプなんでしょうか。

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 8kmは44分くらい。
 「ここで3分の1やから、これを3倍すると2時間12分。いやいや、6kmまで普通に走れてこれやから、2時間20分は超えるんかなあ」とか考えながら。

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 丘の上から、さわやかな歌声が・・・。

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 「ともやさーん。」
 「ああ、おとうさん。」

 「ん? おとうさん?」と一瞬思ったが、ヨメさんが「京都キャロットおかん」を標榜しているので「おとうさん」でも仕方ないか。

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 そこからさらに500mほど進むと、記念樹が見えてきた。
 見落とさないように目を凝らして・・・。
 なーんや、一番最後やがな。

 やっと見つけたが、写真を頼めそうな人が見つからない。
 そうそう、桜井由美子さんがもうすぐ追いついてくるはず。

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 そんなに待たずに桜井さんゲット。
 快く引き受けてくださって、いい記念写真を撮ってもらうことができました。ありがとうございました。

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 そのちょっと先のエイドにはすごい応援の人だかり。

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 ここが、応援の人数が一番多かったように思う。

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 10kmは、ギリギリ1時間切り。
 この5kmに35分かかったことになる。

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 さあ、いっちゃんきついキャンプ場への上り。
 全部走りたかったが、頂上の手前20mほどは歩いた。

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 ゆっくり休みたかったが、給水だけしてすぐ再スタート。

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 見下ろしたときのこの景色がいいんですよねえ。

 ただ、急な下りにはまいった。
 ブレーキのかけようがない。

 「あっ、恥骨にビンビン来る。」
 
 この時、恥骨骨折した時に履いていたシューズ・スカイセンサーJAPANを今日も履いていることを思い出した。

 「これ、あかんやつやん。」

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 下りきるとほぼ平坦が続く。
 ここで恥骨の調節を・・・、そんなことできるわけがない。

 12km、1時間13分29秒。
 単純に倍にすると、2時間17分。
 後半はペースが落ちて行くかも知れないが、まだまだ元気だったので、そこそこのいいタイムでゴールできるかもと思えてきた。

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 いい景色を見ながら余裕の走り。

 「あっ、コムレケア忘れてきた。」

 そう言えば、さっきからの下りで太ももやふくらはぎにピッ、ピッと来ている。危険!

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 15km、1時間28分03秒。
 この5kmは28分10秒くらい。

 ここらあたりは下りが続くので、ずっとキロ4分半ペース。
 ここで稼いどいたら、この後に来る急な上り坂はゆっくり上ってだいじょうぶ。

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 さあ来ましたで、17km手前から始まる急坂。
 給水の横で、大声で応援し続ける男性あり。

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 「藤井さん!」
 「あっ、『さかえ』の・・・。」

 毎年お泊りでお世話になっている、ハチ北「さかえ」の西谷さん。
 ヨメさんからは、「橋を渡ったところにいやはる」と聞いていたが「どこの橋か分からんわ」と言っていた。ここやったんや。

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 19km手前のコンクリート坂。
 私が一番つらいと思っていたところ。なかなか現れないので、「ひょっとしてコースが変ってなくなったんかも」と期待していた。
 ありましたがな、ちゃんと。
 この坂も、100mほどは歩いてしまった。

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 8年ぶりだと、けっこうコースを忘れている。
 あのきつい坂のあとは大した坂はないあとと思っていたが、中くらいの坂が次々と現れた。忘れてたなあ。

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 20km、1時間57分08秒。
 この5kmは29分。

 ここでゴール2時間20分切りを確信。
 ただし、こむら返りが起こらんかったらという条件付きですけど・・・。

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 「終盤にこんなに小刻みなアップダウンあったっけ」と思うくらい、アゲサゲアゲサゲ。

 それでも22kmが2時間07分21秒。

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 最後の給水は、何も取らずにゴー。

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 残り1kmは気持よく下って行ける。

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 この子たちも村岡高校生なんでしょうね。
 長時間の応援、ありがとうございます。

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 最後のカーブを曲がるところで、「藤井さん」と呼ぶ声。
 見なくても分かります。宍粟市のカメラマン・佐古井さんの声でした。

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 ちょっと下ったところに久保井委員長。
 「写真撮らんでええから、早う行きいなあ。」

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 「ますみちゃん、ますみちゃーん」と呼んでいるのに、ヨメさんは「ちょっと待って、カメラが・・・。」
 起動してないらしくて、仕方なくその前で足踏み。
 しばらくしてやっと撮ってもらったのがこの写真。

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 「ますみちゃんも撮っとくわ。」

 あとで分かったのだが、その時、刺客・桜井さんが坂を下ってきていた。

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 それとも知らず、私はグランドを悠々と。

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 ゴールのデジタル掲示板は、2時間17分台。
 「やったねー、余裕で2時間20分切ったねー」と思いつつゴール。
 私の腕時計を見ると、2時間18分ちょうど。

 記録証発行所で記録証を出してもらうと、本当に2時間18分00秒だった。
 まさか、8年前55歳の私の記録を上回るとはねえ。
 私は「やったらできるジジイ」なんかなあ。

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 賢く待ってくれていたらしいきくちゃんと記念写真。

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 私のお尻の下からきくちゃんの鼻が出てるの見えます?
 「くっさー」ってゆうてるかもね。

 でも、オッサンはがんばったよ〜ん。

(注)明日に続く。

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2019年06月08日(土)

アンタがコロッと死んでくれたら私はモテモテ [ランニング・出張販売]

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2018みかた

 2011年を最後に、翌年からヨメさんにバトンタッチしていた「みかた残酷」。
 明日は8年ぶりの挑戦になる。
 8年前の記録は、2時間21分50秒。
 さて、どれほど落ちるんでしょうね。

 今日ヨメさんと話をしている途中、「アンタがコロッと死んでくれたら、私はモテモテなんやけどなあ」という衝撃発言。
 「みんなこんなかわいい私に話しかけたいのに、横に変なオッサンがおるから遠慮してはるんやなー」って。
 「わかったわかった。こうたるこうたる。(子どもが駄々をこねたときに親が言う言葉)」

 明日爆走してコロッと死んだら、ヨメさん喜ぶやろうなあ。
 でも、きくちゃんが悲しむかもしれんし死ーなない。
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 午後1時25分出発。
 行きは高速代節約のため、国道で。今回は別所回りではなく、自宅→わら天神→高雄→京北と最初の方だけ変えてみた。

 休けいは、和知のガソリンスタンドと夜久野峠のみ。
 それでも会場到着は6時10分。高速道路を使わないと、4時間45分もかかった。
 人間でもしんどいんやから、きくちゃんもしんどかったやろねえ。

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 もう雨の心配がなさそうだったので、抽選でひいた場所にテントを立て、明日の準備。
 1時間以上かかってしまったが、きくは一度も文句も言わずに賢く待っていた。

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 お泊りは、ここ何年か連続でお世話になっているハチ北の「さかえ」さん。
 会場から20kmほど離れているが、静かでゆっくりと寝られるのがいい。

 7時には行くと言っていたのに、7時50分着。
 今年も鴨鍋。
 「冷えてきたし、鍋でよかったなあ」と。

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 今週も月〜金までビール禁止。
 でも2週目は体重減にならんかった。
 明日24kmも走らんならんから、そんなに体重落とさんでもいいでしょう。
 ビール、ぐびぐび・・・。

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 食べたあとに、きく散歩。

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 「きくちゃん、まだこれからおふろに入らんならんし、お散歩はちょっとだけなあ。」

 このごろ聞き分けのいいきくなので、文句も言わず、車に入ってくれた。
 ここらは物音もしないので、ゆっくりと寝られたらいいんやけど。
 私らも明日早起きやし、早う寝なあかん。

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2019年06月07日(金)

セカンドオピニオン [病院]

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◎日本経済新聞6月5日夕刊 

   がん社会を診る
        治療法 ともに選べるように   中川恵一

 セカンドオピニオンは80年代にアメリカで始まった仕組みで、保険会社が複数の治療の費用対効果を比較し、保険の費用を削減するために導入したものと言われています。結局、医療費削減効果は見られませんでしたが、患者の自主性を重んじるアメリカで急速に広まりました。

 先日、わたしたちのグループは、がん治療の現場でも広まっているセカンドオピニオンについて、関連する実態調査と分析を放射線治療装置メーカーのバリアン社と共同で行いました。対象者は、特定の臓器のがんの診断を受け、診断時期を覚えている1032人です。子宮頸(けい)がん、前立腺がん、肺がん、頭頸部(けいぶ)がん、食道がんなど、放射線治療単独あるいは抗がん剤との併用で、手術と同等の効果が期待できるものが中心です。

 がんの種類を問わず、約9割は医師から手術を推奨され、ほとんどそのまま治療を受けていました。一方、放射線治療は2割強が受けるにすぎませんでした。

 たしかに、自分自身が治療方針に積極的に関与したいのは3割にすぎず、すべて医師任せの人が3割もいました。

 セカンドオピニオンはほぼ全員が知っていましたが、半数は名前を知っているにすぎず、実際に受診をしたのは2割にとどまりました。ただ、乳がん、前立腺がんの患者では受診経験者が比較的多くいました。また、放射線治療を受けた患者は治療方針に積極的に関与する人が多く、セカンドオピニオンの受診率も高い傾向にありました。

 大きな問題は、患者の意向が十分満たされていない点です。複数の治療法(医師が勧めるもの以外の治療法)を知りたいと思っていた患者の割合は7割強でしたが、実際に他の治療法に関する説明を受けたと答えた患者さんは4割強にすぎませんでした。

 がん患者は治療法の選択肢について多くの情報を得たいと思いながら、実際には選択肢が提示されていない実情が明らかになったと思います。

 放射線治療を受けた患者の満足度は手術患者より高いという結果も出ています。セカンドオピニオンを含め、十分な情報をもとに判断することが大切です。患者さんが医療者とともに治療法を選ぶ体制が望まれます。
(東京大学病院准教授)
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 「オピニオン」と言えば「オピニオンリーダー」を連想し、「オピニオンリーダー」と言えば、べ平連の「小田実」を連想する。今の若い人には、なんのこっちゃ分からん話でしょうね。

 そやから「セカンドオピニオン」て「第二の小田実かー」とか思ったりして、それこそなんのこっちゃらちゅう話です。

 話をまともな方向へ。
 甲状腺低分化癌が見つかった時、担当のI医師は「甲状腺全摘して、アイソトープ治療をするしかない」とおっしゃった。「それしかないて、かなんなあ」と思ったが、「その治療法しかないんやったらそれするしかないやん」と思っていた。

 私は無医地区に生まれ育ったので、「お医者様は神様です」と思っている。医師を疑うなんて、滅相もないことだ。
 ところがヨメさんはちがう。けっこうなんでも疑い深い。「セカンドオピニオンしてもらわなあかん」と何度も責めてきた。
 そんな時、I医師の方から「セカンドオピニオンを受けてみられますか」とおっしゃってくださった。
 それで病理検査の結果を持って、神戸の隈病院へ。そこではかなりきつく、「最初に言われた通りにしなさい」という感じの「オピニオン」だった。
 「ファースト」と「セカンド」が一致!

 そのあと全摘手術をしていただき、京大病院でアイソトープ治療という運びになった。
 私は最初から「ファースト」通りでええがなと思っていたので、これでよかったんでしようね。ヨメさんは、そのあとも納得いかんようでしたけど。

 最近、ある病気仲間と話す機会があった。その人は私と同じような症状で甲状腺全摘手術をされたのに、アイソトープ治療はされていない。
 おかしいやん。「これしかない」んとちゃうんかいな。
 私の治療が今のところうまくいっているだけに、その人のことが心配。
 情報が少ない病気は不安ばっかり。もっと、病気仲間のネットワークを広げなあかんのかなあ。

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2019年06月06日(木)

江文峠へ坂道走 [ランニング]

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 次の日曜の「みかた」対策を何もしていない。
 明日は寮2の24時間バイト(泊まり)だし、今日の午後は三線教室だし、「今日の午前中に走るしかない!」

 昨日帰ってきたのが遅かったので、今日は朝寝坊。起きたのが8時45分ごろ。ごはんを食べ終わったのが9時半くらい。消化できてはいないが、10時20分ころ、とにかくスタート。

 シューズは迷ったが、スカイセンサーJAPANで。「みかた」もこれで行こう。

 さて行先は?
 うちの近くで坂道走と言えば、鞍馬か静原やね。
 鞍馬寺山門前までは片道5.1kmで標高235m。
 静原江文峠までは片道7.4kmで標高310m。
 こら、がんばって江文峠往復せにゃー。

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 相変わらず右腕の動きが悪い。
 ただし、キロ6分ペースで走っているので、腕がだるくなってしょうがないというところまではいかない。

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 「ほっとする里 静原」ポール前で、ちょうど5km30分。

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 静原小学校前を通過し、両洋高校グランドに行く分かれ道のところからきつい上り坂になる。

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 この上り坂も、キロ7分にまでならないようにしっかり走った。

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 江文峠バス停前で、7.42km、45分18秒。キロ6分06秒ペース。
 そこそこがんばったねえ。

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 いつも通り、金毘羅大権現様にお願い。
 「下山さんのフルマラソン、夫婦円満、きくちゃんの健康、真樹しっかり、廉彩夫婦もしっかり・・・」
 この順番、問題ありでしょうか。

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 下りは快調。
 最初の一番きつい下り坂は飛ばし過ぎた。下り坂で恥骨骨折になったと言われているのに。要注意、要注意。

 去年9月の暴風台風の爪痕がすごい。

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 下り5kmは27分24秒。

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 最後の方はだいぶペースを落として走ることができた。

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 自宅到着、7.44km、41分52秒。キロ5分38秒ペース。

 左アキレス腱がちょっと痛くなったが、15km近くをしっかり走れたのでよかった。

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 家に入ってシャワーをして着替えたら、もう三線教室に行く時刻が迫っていた。
 あわててごはんをチンして、インスタントみそ汁で流し込み。

 「めざせ、文武両道ジジイ!」
 このキャッチフレーズもむなしく、今日の三線は大荒れ。
 走った疲れのせいか、指が全然動かない。途中から、例の頭がボーっとなるやつ(幽体離脱みたいなん)が襲ってきた。最悪。

 家に帰ってヨメさんにその話をすると、「アンタにはむいてないだけのこと」と一喝。そうなんかもしれんけど、まだ続ける。まだまだやめんぞー。

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【今日のきく】

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 昼12時、私がランニングから帰ってきたときのきくちゃん。
 全然起きません。

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 12時半、三線教室に出かけるときのきくちゃん。
 いつの間にか、真樹部屋から廉部屋に移動。
 でも、私の出かける音にも気づかない。

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 午後4時すぎ、三線教室から帰ってきたときのきくちゃん。
 寝返りはうってるみたいですねえ。

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 私がゴソゴソしていると、やっとお目覚め。

 「ひっひっひー、おちゃんぽですよね。」

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 あんまり玄関で粘ってるもんやから、行きましたがなおちゃんぽに。
 夕方散歩にはちょっと早いんやけど・・・。

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 ヨメさんの仕事終わりには、恒例野菜自販機帰りのお散歩。
 鍼灸師の施術着のまま。

 このあと9時過ぎにもお散歩。
 こんだけ散歩したら、足腰鍛えられるかなあ。

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2019年06月05日(水)

バイト先の人間関係 [雑用]

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 今日いつもの水曜バイト先に行くと、料理長さんが「おみやげあるしー」と。
 よく雑談する相手ではあるが、おみやげを渡したりもらったりする仲ではない。

 「ほんまかなあ」という気持ちもちょっとありーので管理人室へ行くと、そこに置いてあったのは「ピッコロ・チキンカリー」。疑った自分が恥ずかしくなった。

 5月15日(水)の、私とSさん(料理長)の話。

パ「来週の水曜はKさんに代わってもらいます。」
S「なんでー。」
パ「ヨメさんと甲子園行って、ヤクルトの応援してきますねん。ヨメさんは水曜が休みやから、水曜しか行けへんし―。」
S「そらええなあ。」
パ「Sさん、大阪くわしいじゃないですか。甲子園行く前に、梅田でなんか食べてから行こうと思ってるんですわ。どっかおいしいとこありませんか。」
S「梅田なあ・・・。あっ、『ピッコロ』のカリーうまいで。」
パ「カリー?」
S「そう、カリー。それもチキンカリーにしいや。クッソうまいし。」
パ「分かりました。ヨメさんカレー好きやし、喜びますわ。」

 ところが5月22日(水)には、梅田で見たい映画が見つからなかった。それで十三で降りて、私は第七芸術劇場へ。ヨメさんは十三駅前商店街をブラブラ。そしてそのあとお好み焼き屋さんへ。
 その話を正直にSさんに言っておいた。
 「次に梅田に行くときには、絶対に『ピッコロ』行きますしー」と。

 そして、今日このサプライズ。
 ふだん雑談しかしない関係でも、話をしっかり聞いて、気にしてくれてはるんですね。しみじみ・・・。

 寮長・寮母さんは細かいことは言われない人で、気持ちよく働かせてもらっている。もう一人の代行さんとも、勤務日を融通しあったりできて良好な関係を保っている。
 食堂のパートのおばちゃんたちは、「藤井さん、藤井さん」とよく頼って来てくださるし、お掃除のおばちゃんは毎週コーヒーをおごってくださっている。

 63のジジイのバイト先としては、「恵まれすぎている」のかも。

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【今日のきく】

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 今日のバイト帰りの深夜散歩は、叡電・二軒茶屋駅へ。
 いつもの自撮りをしていたら、ちょうど電車が入ってきた。(最終かな?)

 「きくちゃん、前向かなー。」

 うまいこといかんもんですねえ。

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2019年06月04日(火)

なまナリケン98 [私の好きな人]

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

 「いっしょに写真撮っとこう。あっ、ナリケンは立たんでええ。立ったら、でかすぎて写真からはみ出す。」
 「はい。」
 「今でも、体重100キロ超えてるんやろう。」
 「いえ、98キロくらい・・・。」
 「変わらん、変わらん。」

 ナリケンが洛北中の2年の時、浜松に引っ越すことになって、お別れを言いにいって以来10年ぶり。私のこのブログにも何回も登場してもらいましたが、「なまナリケン」は本当に10年ぶり。
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画像(320x179)・拡大画像(624x351)

 天安門事件から30年。
 てん「あんも」ん事件から30年。

 そう、生まれた日が分からない真っ黒な子猫に「あんも」と名付けた。暗黒の天安門事件と黒猫を結び付けてね。
 最初は変な名前かと思ったこともあったが、毎年6月4日になると「天安門事件」の話題が上るので、誕生日を忘れたことはなかった。それだけでも幸せな猫だったのかもしれない。
 今生きていたら30歳。8年前の誕生日前に死んじゃったから21歳11か月の猫生だった。

 今日ナリケンに会って、10年前にアパートにいたマルチーズのことが話題になった。
 つい最近死んじゃったって。
 「えっ、何歳やったん?」と聞くと、「21歳。」
 「ボクが4歳くらいの時からいましたから。」
 「猫で20歳以上は時々聞くけど、犬の20歳以上はめずらしいねえ。」

 うちの夫婦の人物評価で、犬猫の占める割合は大きい。
 飼っている犬や猫が長生きしているだけで、その人物や家庭の評価がぐーんとアップする。
 もちろん、ナリケンやナリケンちの評価もぐーんとアップ。

 うちで今まで飼ってきた犬や猫は、みんな15歳以上生きてくれた。
 きくは今14歳と3か月なので、ナリケンちのマルチーズちゃんに負けないくらい生きてほしい。

画像(240x320)・拡大画像(480x640)

 さて、話は戻って・・・。

 ほんまに、よう来てくれた。
 二人でしゃべったことは、全部非公開ということで。

 まっ、「『焼肉・南山』で一人1万円の焼肉を食べよう」と約束したことは公開しとこか。
 「安い肉ばっかり食べてるんで、いい肉食べたらお腹こわすかも」と気を使って言ってくれてたけど、「いい肉、食おうぜ!」
 それまで、焼肉貯金しとかな。

ナリケン 2008年4月1日

再見、ナリケン! 2008年12月26日

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