パオパオだより

2018年05月16日(水)

余命とは [病院]

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◎JIJI.COM 5月16日より

   「私はどれだけ生きられる?」 がん患者の余命とは何か

 私のように、がん患者さんを頻繁に診療する立場の医師は、「私はあとどのくらい生きられるでしょうか?」「余命は何カ月でしょうか?」と尋ねられることが数え切れないほどあります。
 医療ドラマならここで、「残念ですが、余命3カ月です」というような余命宣告があるわけですが、私はこの「余命○カ月です」という言葉を、これまで患者さんに使ったことは一度もありません。他の医師もおそらく同じでしょう。理由は簡単です。「そんなこと分かりっこないから」です。
 「余命」とは、「その人があとどのくらい生きられるか」を意味する言葉です。しかし、同じがんで、かつ進行度が似た人でも、生きられる期間はあまりにもさまざまです。
 余命を正確に予想することなど到底できません。がんの進行の速さや、薬がどのくらい効くか、患者さんの体力がどのくらいか、どんな持病があるかなどの特徴が、一人として同じ人はいないからです。
 そこで「余命」を伝える場合は、「生存期間中央値」という値を便宜上使います。例えば、過去のデータから同じ病気の人を99人集め、生きられた期間が長い順番に並べた時に、ちょうど真ん中の50番目に来る人の生きた期間が「生存期間中央値」です。誤解してはならないのが、ある病気の生存期間中央値が3カ月であっても、「その病気を持つ人が今後生きられる期間が3カ月である可能性が最も高い」という意味ではないということです。
 これは、学校の試験の成績にたとえるとよく分かります。例えば、ある学校の中学1年生の学力テストの得点の中央値が、これまでのデータから60点だと予想されるとしましょう。ここに、毎日まじめに勉強し、いつも成績優秀なA君と、全く勉強せずにテレビゲームばかりしているB君がいます。この2人の成績を予想するとして、「二人とも中央値である60点を取る確率が高い」と言えるでしょうか?
 A君はきっと中央値より高い点数を取る可能性が高く、B君は中央値より低い点数を取る可能性が高いはずですね。中央値とはあくまで、性質の異なる人たちを集めた時に、真ん中にくる値にすぎません。個人がどの値に位置するかは、その個人次第、ということになります。そして「がんの性質」と「余命」の関係は、「試験前の勉強量」と「試験の成績」の相関関係とは比べ物にならないほど複雑です。

■がんの余命を考える時の注意点
 ステージ4の大腸がんの患者さんから「余命はどのくらいでしょうか?」と尋ねられたら、私は生存期間中央値の定義を説明した上で、「生存期間中央値は抗がん剤治療(化学療法)を行わないケースでは約8 カ月、化学療法を行って約2 年とされています」(※)と答えます。
 しかし、これだけでは説明として全く不十分です。これらの数字はあくまでステージ4の大腸がん全体の生存期間中央値で、実際には多種多様です。肝臓に転移が1カ所あっても、肺や肝臓、おなかの中に広くがんが広がっていても「ステージ4の大腸がん」です。
 また、今は肝臓に転移が1カ所でも、1カ月後は肺に転移が現れているかもしれません。同じサイズの肝転移のあるステージ4の大腸がんでも、抗がん剤がよく効けば長く生きられますし、抗がん剤の効き目が悪ければ余命は短いかもしれません。
 肝臓の転移も部位によっては手術で切除できるものもあれば、そうでないものもあります。もしかすると、肝転移のサイズが小さくなったらその時点で手術を検討できる、というものもあるかもしれません。がんの性質や進行のスピード、治療介入の影響で、生存期間の可能性の幅はあまりにも広いということです。
 よって、患者さんから「余命」を尋ねられたら、ここに書いた全てのことを説明しなくてはなりません。そして、ある程度の幅をもって予想していただく、ということになります。生存期間中央値は一つの目安にはなりますが、決して「余命○カ月です」というシンプルな余命宣告はありえないということです。
 余命を問われた医師が、上述したような回りくどい答えを返すと、「医師はきっと余命が分かっているはずなのに、ごまかされた」「あとどのくらい生きられるか正確に知らないと、家庭や仕事の調整ができないのに、はっきり教えてもらえなかった」と不信感を持つ人がいます。こういう方々の中には、がんの標準治療に不信感を示し、医学的根拠のない民間医療に傾倒し、結果的に余命を縮めてしまう人もいます。
 皆さんは、がんの余命宣告というものが、どうしてもこのようなあいまいな形でしか行うことができない、ということを分かっておいていただきたいと思います。(了)

※日本癌治療学会「大腸がん治療ガイドライン」(http://jsco-cpg.jp/guideline/13.html)より

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武矢けいゆう医師

■武矢けいゆう
 医師。専門は消化器外科。月間30万人以上が利用する医療情報ブログ「外科医の視点」で、現役勤務医の立場から、患者さんの役に立つ情報を日々発信中。資格は外科専門医、消化器外科専門医、消化器病専門医など。

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 「余命」に関する記事を見つけた。
 以前はまったく関心がなかったが、今は気になってしょうがない。

 おととし10月に癌宣告を受けたときは、意外と落ち着いていた。その時は、胃がんで亡くなった母のことを思い出した。そしてすぐに、「もうすぐ死ぬとしてもしょうがないやん」と思えた。(母は癌宣告から2年後くらいに死去。)
 母は目の具合が悪く病院に行き、ついでの検査で胃がんが見つかった。胆のう炎で病院に行き、甲状腺癌が見つかった私も似た道をたどっている。

 ところがPET検査で遠隔転移していないことが分かると、「もうちょっと生きさせてくれー」と思うようになった。
 それからは、自分の「余命」が気になってしょうがない。というか、現在の関心事の90%くらいが「余命」に関することと言っても過言ではない。

 武矢けいゆう医師の話はたいへん分かりやすい。
 「生存期間の可能性の幅はあまりにも広い」、その通りでしょう。
 ほなら、そのあらゆる可能性を分析して、できるだけ正確な「余命」判断ができるようにする研究はないのだろうか。「分かりっこない」で済まさないで、プロジェクトチーム作れよと思う。

 次々と、癌に劇的な効果のある新薬が開発されている。でもそれって、金持ちが喜ぶだけのもんですやん。何百万、何千万もする薬なんて、そうやすやすと買えません。そんなお金があるのなら、私は自分の延命ではなく、犬猫の延命に使いたい。

 私は「延命」より、「死期」に関心がある。莫大なお金を使って命を伸ばすより、今ある「余命」内でできることを精いっぱいしたい。

 私の「甲状腺低分化癌」はマイナーな癌のため、その治療に関する研究も進んでいない。身近に医療関係者がいるが、この癌のことはほとんど何も知らないようだ。そらそうやわねえ。めったに来ない患者より、よくよく接する患者の病気のほうに関心は向くものでしょう。

 私ら甲状腺低分化癌患者は、患者同士で情報交換するしかない。みなさん不安やから、よく調べておられる。こんなこと言ったらあかんのかもしれんけど、頼りになるのは「身近な医療関係者より、遠い同病患者」です。(ただし、このブログの病気カテゴリーにコメントを入れてくださる方は全員女性。「男の甲状腺低分化癌患者、出て来いや―!」)

 自分の死が近いかもしれないことはよく理解している。今は声が出にくく息苦しくなっただけで、癌宣告前とほとんど変わらない生活をしている。でも、遠隔転移というのが起こったら、その先はどうなるかは分からない。

 こないだ姉夫婦が来てくれた時、私の病気の話になった。
 「あれから(胆のう炎発作)あとは、どうもないんか」と姉。
 「胆のうは7月に取ってしまうから、もうええねん。甲状腺のほうは今はまあまあ安心なんやけど、癌が遠隔転移したらどうなるか分からへん。甲状腺癌は肺と骨と脳に転移しやすいらしいわ。」
 「そうかー。脳やったら、すすむちゃん(私らの叔父)とおんなじやなー。」

 姉のその言葉を聞いて、私の死が具体化されたような気がした。
 めったに親戚の病気見舞いさえ行かない私なのに、小さい時にかわいがってくださった「すすむちゃん」だけはお見舞いに行った。奥さんが「こうちゃんが来てくれはったよ」と何べんもおじさんの耳元で言ってくださったが、最後まで私のことは分からなかったと思う。

 そうか、そうゆうことなんかー。あんな感じで死んでいくんやろなー。
 また一つ、覚悟せんなんことが増えたなあ。
 早う「余命診断コンピューター」開発してくれよ。
 このごろ、カレンダーばっかり見てしまうわ。

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バイト先に飾ってあるカレンダー

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2018年05月03日(木)

変形性股関節症 [病院]

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芸能活動休止を発表した坂口憲二さん

◎日刊ゲンダイ5月2日

   坂口憲二さんは難病に…股関節が痛んだらチェックすべきこと

 先月初め、俳優の坂口憲二さん(42)が芸能活動無期限休止を公表した。難病がその理由だが、発見につながったのが股関節の痛みだ。坂口憲二さんの病名は「特発性大腿骨頭壊死症」。岩井整形外科内科病院・古閑比佐志副院長が説明する。

「血液循環は骨でも行われています。太腿の付け根にある大腿骨頭の血流が悪くなり、骨組織が死んだ状態になり、体重を支えきれなくなり潰れてしまう。それが、特発性大腿骨頭壊死です」

 アルコール摂取やステロイド治療の副作用、外傷によって起こるものもあるが、原因不明の場合が多い。

 症状は、股関節の痛み。坂口さんも最初、股関節の痛みを感じており、病院を受診したが病名が分からなかった。その後「特発性大腿骨頭壊死症」と判明し、手術を受けた。いまは通院治療やリハビリに励んでいるという。

 股関節の痛みが続く場合、特発性大腿骨頭壊死症を疑った方がいいのか?

■高齢女性の数%が「変形性股関節症」に悩む

「股関節の痛みで最も多いのが、変形性股関節症です。特に高齢女性に多く、膝関節と比較すると少ないものの、60歳代の数%の女性が該当するといわれています。高齢者であれば、真っ先に疑うのは変形性股関節症です」(古閑副院長)

 変形性股関節症は、最初は関節が変形しているだけだが、進行すると臼蓋(大腿骨頭がはまりこむ骨盤の部分)が変性して関節の隙間が狭くなり、臼蓋縁が硬くなる。さらに、関節の周囲に「骨棘」というトゲのような異常な骨組織ができる。やがて大腿骨頭も変形してくる。

「特発性大腿骨頭壊死症と異なり、変形性股関節症の進行は通常ゆっくりです。最初は立ち上がりや歩き始めに痛みを感じる。次第に爪切り、正座、和式トイレの使用などが困難になり、長時間の歩行や立ちっぱなしが難しくなる。これらの症状が加齢とともに目立つようになってきます」(古閑副院長)

 診断はエックス線検査で行う。変形性股関節症と分かればまず体重コントロールや杖を使った歩行時の負荷軽減、炎症を抑える消炎剤を投与。歩行障害が起こっている場合は手術が検討される。

「変形性股関節症は高齢者に多いため、患者さんの生活状態によって治療が異なります。アクティビティーが落ちていて、あまり歩いたりせず痛みを感じる機会がそれほど多くないようなら、筋力強化(股関節外転筋)や薬で様子を見ます」(古閑副院長)

 ヒアルロン酸などのサプリメントを飲んでいる人もいるだろう。古閑副院長は「金銭的な負担が大きくなく、本人が飲んでいて調子がいいと思うなら無理に止めないが、ヒアルロン酸を口から飲んで腸管で吸収されるかは疑問」と言う。

 なお、膝の痛みの治療でヒアルロン酸を注射することはあるが股関節は会陰部に近く構造も複雑なので、エックス線透視を見ながらでなければ、通常注射は行わない。

 特発性大腿骨頭壊死症を考えた方がいいのは、どういう時か?

「アルコールを3合以上、15年以上飲んでいる人はリスクが高くなると書かれた文献があります。次に、股関節の外傷経験がある場合です。さらに、変形性股関節症をはじめ別の病気が見つからず、股関節の痛みが悪化しているようなら特発性大腿骨頭壊死症かもしれません」(古閑副院長)

 特発性大腿骨頭壊死症のほとんどは、ごく初期は検査では分からない。それから少し進んだ段階でMRIを撮ると、壊死している状態が画像で確認できる。エックス線では、壊死がもっと進まないと分からない。治療は、自分の関節を残す骨切り術などの手術がある。
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 今日5月3日は憲法記念日。1947年の施行から71年を迎えた。
 71年も大事にしてきたのに、「今の時代に合わない」という理由で変えたい人が多いらしい。なんか、「ジジイははよ死ね」と言われているよう。
 「はよ死ね」という前に、その中身をしっかり見てくださいね。まずそこからでしょう、論評するのなら。私ももっと勉強しますから。
 「ジジイ(日本国憲法)は、そう簡単には死なんぞ!」

 さて、今日の本題。
 「香住」前日の左股関節の痛みは強烈だった。
 痛み始めたときの感じが「ぎっくり腰」とそっくりだったので「ぎっくり股関節ちゅうのはないんか」とヨメさんに聞いてみた。どうもそんなものはないらしい。
 あまりもの痛みに、もう翌日のフルマラソンはあきらめていた。
 ところがヨメさんにマッサージをしてもらい、一晩寝て起きると痛みがだいぶ引いていた。
 恐る恐るスタートし、「いつ痛みがぶり返すか」とびくびくしながらのレース。ところが最後まで持ち、当初の目標以上の結果が出た。分からんもんですねえ。
 
 絶対病院行きと思っていたが、今のところ小康状態。
 この治り方、多少痛みがあっても走れるところもぎっくり腰にそっくり。ほんまに「ぎっくり股関節」はないんか?

 帰ってから「股関節の痛み」について調べると、坂口憲二さんの記事が見つかった。
 その中に書いてあった「変形性股関節症」。これかもしれませんねえ。なんせ、「高齢女性の数%が『変形性股関節症』に悩む」ですから。

 高齢女性に多い、「胆のう炎→甲状腺低分化癌→」と来た私ですから、また高齢女性に多い「変形性股関節症」の可能性も十分に考えられる。どうも、体が高齢女性化しているみたい。

 「OH!」

 自分のことをジジイと思っていたが、実はババアやったんかー。

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【今日のきく】

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 股関節炎はましになったのだが、また腰痛がひどい。
 ちょっとだけでも走ろうかと思ったら、雨が降って来てその気がなえてしまった。今日は走らず。

 夜は雨がやみ、きくのお散歩へ。

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 道に落ちていた花をきくの頭に乗せ・・・。

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 似合うでしょ。

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2018年04月26日(木)

尿もれデビュー? [病院]

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 今日は午後に、鞍馬口医療センターの外科へ。
 胆のう摘出手術の日程調整。

 手術日は、当初の予定通り、出張販売のヒマな7月に決定。7月8日の「やぶはら高原マラソン」のあとの12日に入院、13日に手術ということになった。そんなに難しい手術ではないとのこと。特に問題がなければ、1週間以内に退院できるそうだ。

 しかし、その前にもいろいろとしなくてはならないことがあった。
 6月12日に大腸内視鏡検査。
 6月28日に手術前検査(採血、心電図、レントゲン、CTなど)と家族への説明。

 手術前検査はもう慣れたが、初の大腸内視鏡検査がやっかい。お尻から内視鏡を入れるので、大量の下剤でお腹をきれいにしておかなくてはならないらしい。
 その薬はたいへんよく効き、家にいるときはすぐ近くにトイレがあるからいいものの、病院への移動時などに漏れてしまうことも多いらしい。

 「地下の売店で尿もれパッドを買っておいてください。」
 「はい!」

 元気に返事をし、売店で2枚で100円のパッドを買ってきた。
 62歳で尿もれデビューかー。(正確には尿じゃないんですが・・・。)

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 何やかやで2時間以上。
 ほんまに、病院とお友だちになってしまいましたわ。 

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 トヨタ・ルーミーはシエンタと車幅(1670)はほぼ同じだが車長(3700)がかなり短い。駐車場に入れる時、「軽」と書いてある所でも入れられそう。その点は扱いやすい。

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 今日は、サイロブログリン値を調べるための採血もしてもらった。
 ところが、いつもに比べめちゃくちゃ時間がかかった。たぶん、新人看護師さんであったようだ。
 腕の血管を何度もさすり、挙句の果てに「反対の手でお願いします」。
 私なんか、こんな分かりやすい血管やのにね。でも、針を刺すときに全然痛くなかったので合格。これから、もっと自信をもって働いてください。

 まあ人のことより自分のこと。
 「本番」までに、尿もれパッドを試着しとかなあかんねえ。

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2018年03月27日(火)

年金とピロリ菌 [病院]

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 今日は午後1時に、日本年金機構・上京年金事務所へ。
 前回の帰りに今日の予約を入れてもらったので、スムーズに手続きが進むものと思っていた。
 ところが一番最初に言われた言葉が、「藤井さんの共済の記録が出てきません。」
 「出てきませんと言われても、実際に働いて掛け金払ってたんですけどね。」
 「おかしいですね。」
 そう言われたあと、「しばらくお待ちください」と言われ、どこかへ行ってしまわれた。
 そして結論。「できれば、共済年金は共済で手続きされた方が・・・。」
     ◇     ◇     ◇

 「お手続きに関しまして、平成27年10月より、年金の請求に関してワンストップサービスが開始されたことにより、公立学校共済組合に加入されていた方でも、他の実施期間(日本年金機構など)などに請求書をご提出いただくことが可能となっております。」
     ◇     ◇     ◇

 公立学校共済組合の対応があまりにもずさんだったので、こちら(日本年金機構)に来た。それなのに、またこの対応。
 私は小学校講師9か月、教諭11年の実績があるのだが、「夢見とったんか知らん」と自信がなくなってきた。まさか!

 その場で公立学校共済組合本部(東京)に電話。
 ここでまたひともんちゃく。

 「年金基礎番号と待機者番号を教えてください。」
 「年金基礎番号は分かりますけど、待機者番号はそちらからまちがった番号が送られてきて、正しい番号を教えてくださいとお願いしたら『電話では教えられません』と言われそのままです。」
 「その番号でけっこうですから、教えていただけますか。」

 アホかいなと思った。
 かなり待たされて、「その番号だと別の方のお名前が出てきますね。」
 「だから、さっきそう言ったでしょ。」
 「生年月日で調べてみますので、教えてください。」

 そして、まただいぶ待たされた。
 「藤井さんの共済年金の記録が見つかりました。」
 「当たり前でしょう。実際に働いていたんですから。正しい待機者番号を教えてください。」
 「それは決まりで教えられないんです。」
 「そしたら、私はずっとまちがった番号のままですか。」
 「しばらくお待ちください。」
 「さっきから待たされてばかりで、携帯電話でかけてるので電話代がかかってしょうがないんですよ。」
 「分かりました。こちらからお電話させていただきますので、お電話番号をお願いします。」

 ああ、どこまで続くぬかるみぞ・・・。

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 いったん店に戻った。
 きくちゃんを見てたら心も和む。

 ヨメさんに上京保険事務所での話をしたら、「穏やかに対応していてはダメ。怒り狂わな」とのこと。ふだん怒ることがない私なので、そう言われてもねえ。

 午後3時45分に、また鞍馬口医療センターへ。
 今日は「甲状腺低分化癌」でもなく「胆のう炎」でもなく「ピロリ菌対策」。

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 受付を済ませ、2階の内科に上がろうとしているときに電話着信。

 「藤井さんの共済年金の記録が確認できました。」
 「はい、それはさっき聞きました。とりあえず、正しい待機者番号っていうのを教えてもらえませんか。問い合わせのときに必ず聞かれるので。」
 「前に年金請求書を取り寄せてもらったときに、その右上に年金基礎番号と待機者番号がメモしてあると思うんですが。もしお手元にあれば、確認していただけますか。」

 病院の待合のイスの上で書類を全部出して確認作業。
 「ありました。確かに2種類の番号が書いてありますが、こんなメモみたいな数字だけでは何か分からないでしょう。あなた方にとっては分かり切ったことでも、一般人には数字だけでは何か分かりませんよ。」
 「・・・。」
 
 「ミスばかりで信用できないので、そちらでの手続きはしたくないです。日本年金機構から請求します。」
 「そちらで手続きされても、書類はこちらに回ってくるんですけどね。」

 このひと言でカチンと来た。
 「まちがった待機者番号を送って来て、スタートからつまづかせているのにひと言のお詫びもなく、なんでそうゆう言い方をされるんですか。」
 ここでやっとお詫びの言葉が。

 けっきょく、今日中に手続き完了するつもりが執行猶予。
 62歳の誕生日が近づいているのに何の通知も届かず、私が行動を起こしたのが去年の11月。もう4か月もたつのに、何にも進んどらん。
 ほんまに共済年金もらえるん?
 だんだん不安が増してきた。カフカの「城」の世界やわ。

 私としてはめずらしく怒りの声を出したので、だだ疲れ。
 教訓・・・実りのない怒りは抑えた方がまし。

 しかしその時、こちらに向かって笑顔で手を振るかわいい方が・・・。もちろん、石田ゆり子似医師です。ああ、オッサン医師じゃなくてよかった。(これもセクハラでしょうか。)

 このあと、ピロリ菌除去の薬の説明。
 実は私は11年前に嚥下障害になり、その検査の一環として胃カメラ検査をしてもらった。嚥下障害の原因は見つけられなかったが、ピロリ菌が見つかった。
 その時、ピロリ菌除去の薬服用をすすめられたが、費用が2万円と聞き放置したままだった。だから詳しく説明していただかなくとも、どういう薬かはよく知っている。
 今回は石田ゆり子似医師の強い勧めもあって、「費用が高くついても実施しよう」と決意した。(またセクハラ発言?)
 無理やり3月に入れてもらったのは、今月はもう限度額を超えているので、2万円かかったとしても返ってくるから。

 まあ、「胃がんですね」と言われへんかっただけでも良しとせなあかんのかねえ。

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 いつもの院外薬局で薬を出してもらってずっこけた。
 「2000円です。」
 そんなに安くなっとったんかーい!

 11年前の10分の1ですか。(11年前は保険もきかなかったらしい。)
 こんなことなら11年も引き延ばさず、もっと早くやっとけばよかったね。

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【RUN】

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 今日は午前中にRUN。
 宝が池方面へ。

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 ジョギングコース起点まで約3.2km、17分半。

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 そこから、桜の森を通りいこいの森方面へ。

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 いこいの森で折り返すつもりだったが、橋を渡って地下鉄・国際会館駅方面へ。

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 すると、その手前の広場にちょうど400mトラックのようなところがあった。
 実際走ってみると、400mに近そう。
 次は、ここで3000m走か5000m走でもしてみますかねえ。

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 いつもとちがうところを走るのはおもしろい。
 ここは、地下鉄・国際会館駅の南側。

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 岩倉川の桜並木は五分咲きというところでしょうか。

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 家に到着。 
 約8.2km、47分01秒。
 桜を見ながらのRUNは楽しかった。

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 今日の夕食はチキンカツ。超安上がりだったらしい。
 ただし、体重も安上がり(?)の56.7kg。
 57を超えそうなところで停滞してますねー。

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【元国労・中野さん情報】

 ブログもツイッターも長らく更新されていないので、今中野さんがどうされているのかよく分かりません。でも、私が2月に入院した時にお見舞いに来てくださった山下けいきさんの話によると、「中野さんは高知を離れる予定だったが、どうも残るらしい」とか。
 中野さん、ブログかツイッター更新してくださいね。

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2018年03月26日(月)

治療するかしないか [病院]

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 今日も鞍馬口医療センター。
 おととい退院したばっかりやのに・・・。
 いやいやちょっと忘れかけていましたが、今日は「甲状腺低分化癌」のほうです。忘れられるものならば忘れてしまいたいけれど、そういうわけにはいきません。

 今日は超音波検査。
 予約は16時。

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 ちょっと早めに着き、超音波検査室の待合にいると「いらっしゃいませ。」
 「ズズズ・・・」ですね。
 見た目が宝塚男役トップみたいな?医師。このじょうだんが全然似合わん。光る眼にビビるちゅうねん。

 検査自体はどうちゅうこともない。
 「左側はツルツルできれいなもんです。右側にはぺっしゃんこになった○○がちょっと残ってますけどね。特に問題はないでしょう。」
 ◯◯がよく聞き取れなかったが、まあいいでしょう。私は細かいことにはこだわらないんです。

 検査が終わって本題。
 「今年も8月にアイソトープ治療の予約をしたんですけど・・・。先月と今月の血液検査の結果、サイロブログリンの値が、2.1→1.7と下がってきてるんですよね。
 京大病院のK先生も、『2以下ならだいじようぶかなという感じなんですが、2.6なんでねえ』とおっしゃっていたんですよ。それが今1.7でしょ。1週間の入院と高い費用をかけてまで入院する必要があるのかどうかと、今思っているんですが。」

 その答えは単純明快だった。
 「今おっしゃった通りのことを、京大病院の先生にも相談してもらって一緒に考えられたらいいと思います。」
 なるほど。
 その資料として、来月も血液検査をしてサイロブログリンの値の変化を見る。そのうえで、アイソトープ治療をするかしないかを決める。

 ああスッキリした。
 来月のサイロブログリン値が0.9とかやったらいいのになあ。(一番困るのは、また1.7継続ちゅうやつやね。)

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 「薬のほうはどんな状況ですか」と聞かれた。
 「チラージンは飲み忘れたらあかんて聞いてたんで、順調に減っています。でもカルシウムのほうは、よう飲み忘れるんですわ。」
 「藤井さん、逆です。チラージンは一日くらい飲み忘れてもどうってことないです。でもカルシウムは忘れないように飲んでください。」
 「えー・・・、そうやったんですか・・・。」

 しっかり聞いているようで、けっこう間抜け。
 病院お向かいの薬局に薬を出してもらいに行ったのだか、これからも薬をまちがえんようにせなあかんわ。どんどん薬は増えていく一方やろうし。

 それにしても薬代は高い。今日は診察料より薬代のほうがずっと上やし。これを死ぬまでずっと飲み続けならんてね。いやになるね。

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2018年03月24日(土)

いくぜ! [病院]

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 今日、退院。
 
 朝食を食べ、荷物を整理するとまだ8時過ぎ。
 「今、看護師さんの引継ぎの時間とちがうんかなあ」と思った。
 なんか早すぎるような気もしたが、まあええか。

 パジャマからTシャツに着替えると、「いくぜ!」Tシャツだった。
 さあ、これからどこに?

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 病室での最後のコーヒー。
 湯沸かし器から直のお湯は、今から思えばおいしくなかった。

 退院前に勝手に体重測定。
 服を着たままで55.6kgだったので、55kgくらいですね。
 今回の入院で、また入院前から2kg減。

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 ヨメさんが迎えに来てくれるというので、1階の待合で待っていた。
 今日は土曜で1階は無人。ということはエアコンが入っていない。
 ぬくぬくとした病室に5日間もいたので、この待合がさむーてさむーて。

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 9時過ぎ、お迎えの車が。きくちゃん付きで。

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 きくはやっぱり私を忘れていた。
 最初はわけもわからずにこっちを見てくれたが、そのあと車に乗り込むと全然私のほうを向いてくれなかった。こわくなったみたい。

 とりあえず、私は家に帰れてほっこり。
 これからは、体重戻しに向けて「いくぜ!」

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【今日のきく】

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 せっかく家に帰ってきたのに、きくは近くに来てくれない。
 真樹の部屋から外を向いて日向ぼっこ。

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 「きくちゃん、オッサンせっかく帰ってきたんやから、遊ばんか。」
 しかし、きくは無視。

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 何べんも呼んだら、やっと振り返ってくれた。
 私を思い出すまで時間がかかりそう。

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【RUN】

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 とにかくちょっとでも走りたかった。
 日曜以来、中5日のラン。

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 行きが上り、帰りが下りになる東北部クリーンセンターへ。

 走り始めはさすがにふらついた。若干蛇行。

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 入院中に桜が咲き始めるものと思いこんでいたが、やはりうちらへんはまだ寒い。

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 例のネコ広場には、今日は一ぴきだけ。

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 折り返しの向山4号橋で15分10秒。
 かなりゆっくり走ったつもりだが、まあまあ走れていた。

 しかし、折り返して下りに入ると急に吐き気。
 気持ち悪くて気持ち悪くて。
 これはたぶん体重減の影響だと思う。5kmも走り切る力がないということ。

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 今日は市原野保育園の卒園式。
 卒園児と保護者が人のアーチをくぐっていた。
 うちの真樹がここを卒園してから、もう17年にもなるんですね。

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 5km、29分57秒。
 1kmジョグをプラスして6km。
 退院日にこれだけ走れたら十分。吐き気も次第におさまった。

 お昼はうどん。
 このあと間食もして、夜もしっかり食べて、体重を少しでも戻そう。

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【今日のきく2】

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 午後は休養。
 5時から、きくのお散歩へ。
 ヨメさんもいっしょに。

 すると、途中で店のバイトさんから電話。 
 「お客さんやし、店に行くわ。」

 きくはわけもわからず、ずっと去っていくヨメさんの後ろ姿を見つめていた。
 「知らんオッサンだけになると、不安なんかい!」

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【RUN2】

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 きくの散歩のあと、もう一度走りに行くことに。
 走りなれた十王堂橋往復5kmへ。

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 午前中ほどしんどくはなかった。
 折り返しで13分40秒。

 ここの桜もまだ全然。ほころんでもいなかった。

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 5km、27分38秒。
 5kmはもうだいじょうぶやね。
 あとは、もうちょい距離が伸びても走り切れるスタミナづくりや。

 午前6km、午後も6km走って合計12km。
 足指付け根も痛まなかったし、これからしっかり計画立てて走りこんでいこう。

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 ヨメさんが「何食べたい?」と聞いてくれたので「肉」と言っておいた。

 今回の入院は健康体での入院だったので、お腹が減って減って。パソコンで食品の通販ばかり見ていた。中でも牛ステーキのページはなんぼ見たか分からん。頭が痛くなるくらい。
 だから「肉」というのはステーキのイメージだったのだが、ヨメさんが用意してくれたのは豚肉の水炊き。まあお腹にはこっちのほうがずっとやさしいのだけれど。

 お風呂上りに体重測定。
 56.1kg。
 水炊きの威力、ありましたね。ただし、これは最後にスープをいっぱい飲んだから。一時的な体重増で、身にはなっていなさそう。

 一週間に1kgずつ増やして、4月15日の「宍粟市さつきマラソン」を59kgで迎えられるようにしよう。

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