2016年09月11日(日)
冥土の土産はあーげない!(武庫川ロード記録会) [ランニング]
冥土の土産シリーズ第2弾(そんなシリーズありましったっけ?)
明日、「入院手術になるや否や」がはっきりする。もう引き延ばして引き延ばして、誰かから「詐病」と非難されないかとひやひや。
まあ今日はその前日ということで、冥土の土産に好きなことをさせてもらいましょう。
1.武庫川スポーツクラブの「ロード記録会」に参加。
2.シネ・ヌーヴォで原節子の映画を見る。
3.甲子園でヤクルト・山田哲人選手の応援。
ああ盛りだくさん。早起きして、自転車→地下鉄→阪急→阪神で武庫川河川敷(西宮側)へ。1時間50分、930円で行けた。
いつもの記録会より1時間早く、9時30分に5km10kmがスタート。
スターターは官浪会長。
目標はキロ4分半ペースで押して行く。
ところが、最初の1kmが4分45秒。これは目標48分に下方修正。
2.5km、11分50秒。
1往復5kmが終わろうとするとき、後ろから猛然と追い抜くランナーあり。
「なーんや、三宅文彦さんやん。」
三宅さんは10kmに申し込まれていたが5kmでやめられたようだ。
私はギリギリ24分切り。これは2往復目をがんばらないと48分を超えてしまう。がんばれー。
7.5km、36分。
最後がんばって48分切ろうっと。
10kmゴール、47分53秒。
予想していた以上に暑かったし、これで良しとしておきましょう。
せっかくなんで、自撮り記念写真。
汗びちゃびちゃです。
「ランナーズ9の会」も月例会実施中。
私は他流試合が性分に合っているので、こちらには参加せず。ただしごあいさつには行っておいた。
「体の調子はどうですか」と聞いてくださった。
「この歳になったらね、だれも心配してくれません。というより、みんなニコニコ顔ですわ。『そうかそうか、やっと病気になったか。仲間や仲間や』ちゅう感じですね。」
「そんなもんやね。これからここで食べたり飲んだりするんで、藤井さんもゆっくりしていってください。」
「ありがとうございます。今日はこれから原節子の映画見に行って、夕方から甲子園でヤクルトの応援ですわ。」
「それはいいね。ではまた今度。」
そう言って、缶ビールとおつまみを持たせてくださった。
「ランナーズ9の会」のサワーさんが、シネ・ヌーヴォへの行き方をくわしく教えてくださった。西九条だとばかり思っていたが、九条まで行った方が絶対近いらしい。
シネ・ヌーヴォはちょっとわかりにくい場所で、11時始まりの「娘・妻・母」(1960年)には15分ほど遅れてしまった。
ここは69席しかないそうだが、ほぼ満席。
原節子人気を垣間見た気がした。
映画と映画の間の休けいが15分くらい。これでは何も食べるヒマはない。
しかしすごくおもしろかったので、お昼ごはん抜きで「娘・妻・母」(1960年)「北の三人」(1945年)「山の音」(1954年)と3本連続で見てしまった。
3本目が終わったのが4時10分。6時始まりの野球を見に行くのにちょうどいい時間になった。
シネ・ヌーヴォの場所も分かったので、またここに来ようと思う。
さあ最後のお楽しみは、ヤクルト・山田。昨日3本のホームランでっせ。
阪神電車で直通なので、シネ・ヌーヴォ(九条)→甲子園というパターンを来年も計画しよう。
甲子園駅に着いたのは5時前。
「試合開始1時間前やのに、いやに人が少ないなあ」とか思いながら・・・。
とりあえず、おとなりのイオンで腹ごしらえ。
昼夜兼用ごはんを5時に。むちゃくちゃですがな。でも、夜10時までは粘る予定なのでしっかり食べておかないとね。
「チキンカツ+ざるそば定食」(980円+税)
あんまり人が少ないのでヨメさんに電話。
「ますみちゃん、今いそがしない?」
「いそがしないけど、運転中。」
「あのー、甲子園に全然人おらんにゃけど・・・。」
「知らんがな。」
「ここで試合ないんかな。」
「何ボケとんにゃな。自分で調べ!」
わたしゃガラケーなので、ケイタイでちょちょいと調べるわけにはいかん。コンビニに新聞を買いに行き見ると、「ガーン!」
「昨日は甲子園やったのに、今日は神宮かーい。」
このボケボケ事件をヨメさんと廉と真樹にメールし、わびしく帰路に。
「冥土の土産は、そうは簡単にはあーげない!」ちゅうことかな。
家に帰ってふろ上がりに、「ランナーズ9の会」の仲間からもらったビールとおつまみをしみじみといただく。
「次は、冥土の土産第3弾を考えるか・・・。」
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2016年09月10日(土)
第84回9の日平和ラン [ランニング]
今日は9日じゃないけれど、1日遅れの「9の日平和ラン」。
今回は7周年にあたるので、本当は9月9日に走りたかったなあ。ただへたしたら今頃入院中だったので、走れるだけでもありがたいと思おう。
午後4時半、ちっちゃい「平和・憲法九条」のぼりを腰につけてスタート。
国際会館から松ヶ崎、北山と地下鉄駅めぐりということにしよう。これで9kmくらいになるはず。
うちらへんは、東に向いて走ると必ず比叡山が見える。
地下鉄・国際会館駅前で、2.75km、16分25秒。
国際会館の西の通りを南へ。
今日はトンネルを通って行く。GPS、だいじょうぶですね。
きつね坂で28℃。けっこう暑い。
京都マラソンからこのコースが省かれたのは惜しいね。京都タワーまで見えるいい景色やのにね。
車道から外れて木立の中へ。
うまい具合に地下鉄・松ヶ崎駅前に出られた。
4.83km、29分25秒。
西向きに走ると西日がまぶしい。
地下鉄・北山駅、5.78km、35分23秒。
帰りは深泥池沿いを北上。
いつもきくと通っている長代川沿いを北上。
我が家到着。
9.07km、55分57秒。
こんな感じで走ってたんですが、「平和・憲法九条」のアピールになりましたかねえ・・・。
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◎沖縄タイムス8月21日
吉永小百合さん「海兵隊を東京に持ってきたら・・・」
女優の吉永小百合さん(71)が9日発売の週刊誌「女性自身」(23、30日合併号)で、東村高江周辺のヘリパッド建設に住民らが反対していることに触れ「そんなに必要なら海兵隊を東京に持ってきたらどうかと思うくらい、申し訳ない気持ちがある」と心境を吐露した。「新しい戦前」の到来をテーマにした東京大学名誉教授の姜尚中さん(65)との緊急対談で明かした。吉永さんが高江のヘリパッド建設問題に言及するのは初めて。
吉永さんは政府に「言葉では言い表せないほどつらい経験をしてきた沖縄の人たちに、もっと人間らしい対応をしてほしいと思う」と要望。一方で「なかなかそういう思いは、政治に反映されない。どういう形で政治をチェックし、参加していけばいいか思い悩んでしまう」とも述べ、複雑な思いをのぞかせた。姜さんが「今こうして話している間も、高江集落で建設反対の住民に、政府の荒っぽい弾圧がある」と触れたことに応じた。
2人は対談で、安保関連法案や改憲の動きに触れ、日本が「新しい戦前」に向かいつつある危機感を共有。吉永さんは「人と人が手を携え、思っていることを声に出していくこと。戦後71年、ここからが大事。戦後が80年、100年と続くように」と語り、憲法9条を守る大切さを訴えた。
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「同感!」
前にも書いたけど、一票の格差をがなり立てている都会の人たち、そんなに言うのなら一米軍基地の格差もがなり立てなさい。受益者負担の原則から言うと、東京は沖縄の10倍くらい米軍基地がないと割が合わない。沖縄県の人口が約140万人に対して東京都は1400万人近いんですよ。
ついでに一原発の格差も考えてね。
「東京湾の埋め立て地に、米軍基地と原発を!」
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【今日のきく】
朝からひなたぼっこ。
かわいー、くちくろー。
町内の野菜自販機にいちぢく。
100円でした。
まあまあおいしかった。
もちろん、きくは食べられません。
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2016年09月09日(金)
ビール解禁黄身禁止 [雑感]
今日は寮2(出町)、7時から19時。
帰ってすぐごはんを炊き、「京都キャロット」にヨメさんを迎えに。きくも連れて、スーパーへお買い物。
「ますみちゃんはええなー、ビールが飲めて」と言うと、「ビール自体は胆のう炎にわるーはないらしいで。」
「ほんまかいな、それはようゆうてえな。そういや病院で脂っこいもんと卵の黄身はあかんてゆわれたけど、アルコール類あかんてゆわれへんかったなあ。」
勝手にあかんと思って、胆のう炎発覚以来ビールは控えていた(出張販売でお泊りの時は除く)。飲んでもよかったんか・・・。
ということで、家では1か月ぶりくらいのビール(正確には第3のビール)。
「玉子も残ってしゃーないねん」とヨメさん。「この黄身は食べたらあかんでー。」
おー、ビール解禁黄身禁止。でも食べ物自体の量を抑えているので、ビールも前と同じようには飲まんほうがいいんでしょうね。
前にガードマン仲間の○舘さんが私の病気の話を聞いたあと、「っていうことは、今の藤井さんは楽しみが何もないってことですか」と聞かれた。返事に「うっ」と詰まってしまったが、たしかに・・・。
今日もわびしく白身だけ食べましたがな。あー!
今日は9月9日。「9の日平和ラン」をする日。
しかし寮の管理代行のバイトが入っていたので、がんばって夜に走ろうと思っていた。でも疲れて全然ダメー。軟弱ですが明日に延期です。
お昼、「京都キャロット」に「ランナーズ9の会」の八ちゃんが来てくださった。シューズを2足も買って行ってくださったそうだ。今日は9日なので、私といっしょに走ろうと思って来てくださったんでしょうね。申し訳ない。これに懲りず、また誘ってくださいね。
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2016年09月08日(木)
宝が池猫ラン [ランニング]
今日はバイトはお休み。
また月火水と走っていないので、宝が池へ走りに行くことにした。
日曜の「聖湖マラソン」ハーフは、久しぶりのハーフとしてはまずまず納得のいく結果だった。ただ、久しぶりのゴール後の嘔吐感。また、超久しぶりのヒザ痛。これはすべて練習不足のせい。病院騒動もあって、8月は63kmしか走っていないのだから。
この先どうなるのか分からないので、走れるときは走っとこう。
ほらね、宝が池のネコちゃんも応援してくれてるでしょ。
昨日寮に持って行くのを忘れたリンゴ。いつもコーヒーをおごってもらっているそうじのおばちゃんにあげに行った。広島のリンゴはめずらしいので喜んでもらえたと思う。
お昼はゆっくりして、夕方5時からラン。
北稜高校は文化祭かな。
校内ではなく、外に向けて掲示したらあかんのかな。
なんかもったいない感じ。
宝が池まではいろいろな行き方があるが、今日はオーソドックスに長代川沿いを走って。
宝が池北口には、でっかいネコちゃんがいますにゃわ。
池のジョギングコースの起点まで、うちから3.13km、20分21秒。キロ6分半ペース。このペースならヒザは痛くない。
さあ、宝が池を2周しよっと。
まず1周(1.5km)、8分57秒。
貸ボート屋さんの近くにかわいいネコちゃん。こんなネコちゃんに会うと、またまた走る元気が湧いてくる。
だいぶ涼しくなったのに、犬の散歩は少ない。
2週目は9分ちょうど。これで3km、17分57秒。
さっきのネコちゃんがまだ同じ場所で待機。これは私を応援してくれてるんだと勝手に思っておきましょう。
帰りは3.14km、20分38秒。
このあと2Kmゆっくりゆっくりジョグをプラスして、合計約11.3km。
これくらいが、私にはちょうどいい練習量です。
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【今日のきく】
今日、きくと遊ぼうと思って探したがどこにもいない。
「さっきまた雷なってたし、どっかに隠れたんやなあ」と思い、あちこち探しまくった。でも見つからない。
そしたら、おふろのドアがおもむろに開き、にゅーっときくの顔が出てきた。
「なんやな、きくちゃん。おふろに隠れて、ドアまで閉めとったんかいな。」
「きくちゃん、腰抜けたんか。」
「はーはーはー、もう動けましぇん!」
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【リオデジャネイロ・パラリンピック】
和田伸也選手(賀茂川パートナーズ)、パラリンピック男子5000mで6位でした。
16分02秒97の好タイムでしたが、2大会連続メダルならず、残念。
でも、まだ1500mとマラソンに出場されるそうです。しっかり、しっかり。
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2016年09月07日(水)
たまごたまご栗 [雑用]
今日は寮1(二条)。久しぶりの泊りの予定で24時間。
今日の食堂のメニューを見ると、朝食は和食も洋食も玉子オーブン焼き。
「またかい、またかい。また朝昼タマゴかい!」
できるだけ玉子を残し、中に入っているハムとかをほじくり出して食べた。
夜は大好きな栗ご飯。
「こりゃうまい」と思いながら食べていたら、「おおかたさつまいもやーん。」
でもおいしかったです。
今日、京都走ろう会会長の松山さんからメール。昨日の私のブログの記事がよかったと。「1日平均4000アクセスも、いったいだれなんやろう」といつも思っているのだが、松山さんもその内のお一人でしたか。ありがとうございます。こんなメールをいただくと励みになります。
寮長寮母さんが早く帰ってこられ、私も泊まらなくてよくなった。
さあ帰ろうかとなって・・・。
急に帰ったら、ヨメさんびっくりするやろなあ。いやいや、やぐっちゃんみたいに男連れ込んでたりして・・・。それはないそれはない。今日雷が鳴っているときにきくのお散歩に行き、帰らないというきくを抱っこして帰ったそうだ。体重17kgを500mやてー。お疲れさんでしたー。
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【今日のきく】
「きくちゃん、オバサン困らせたらしいな。」
「へっへっへー、もう忘れた。」
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2016年09月06日(火)
なじむとけこむ [雑用]
今日は寮2(出町)、7時から19時の12時間。
甲状腺腫瘍の検査結果が出るのがまだ先のことで、とりあえずは寮の管理代行のほうは予定通り。ただこの先どうなるか分からないので、ひやひやもんです。
上の写真は地下のボイラー室。この寮は各部屋にはシャワーしかなく、その代わり地下に大浴場がある。その準備をするのも管理人の大事な仕事。毎日5時からがおふろの時間なので、4時前にボイラーのスイッチを入れに行く。
この地下室の扉が、気圧のせいか開き閉めしにくい。前にドアに木を挟むのを忘れ、「地下室閉じ込めかー」と絶望しかけたことがある。なんとか出られてよかったけど。
おもしろいことがいろいろとあったのだが、ここには書けない。残念!
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今日も朝日と日経のチェック。3時間くらい読みふけっていた。いろいろあったが、一番良かった記事はこれ。
初めて兵庫・ゆめさき舎を訪れたとき、松本さんから「藤井さんはこの中に完全に溶け込んでいますね」と言われたことを思い出した。そう言ってもらってうれしかった。
◎朝日新聞9月3日朝刊
障害のある2人を育てて
健常児に近づけなくては。でも、2人とも療育なんて無理――。東京都の柴田靖子さん(51)には、重度の障害がある2人の子どもがいます。異なる環境で育てる中で、大きな発見があったと言います。
柴田さんの社会人の長女(19)と、中学3年の長男(14)は生まれつき、脳内に髄液がたまる水頭症という障害がある。症状は人により様々だが、2人は言葉を発せず、車いすを使い、生活全般に介助が必要だ。だが、育ってきた環境は大きく異なる。
長女は1歳前から親子で療育施設に通い、同様の障害がある他の子と共に歩行や発話の訓練を受けた。「発達させて健常児に近づけようと必死でした」と柴田さんは語る。
■見分けつかず
5歳になる直前に長男が誕生。全てに介助が必要な日々に疲れた。「2人とも療育なんて無理。もう息子は発達しなくても、元気に育ってくれれば」と、生後7カ月で近所の一般の無認可保育園に入園させた。「捨て子をするような重い気持ちで」預けた初日、迎えに行くと、他の子に紛れて見分けがつかなかった。療育中心の生活で、健常児と全く接点がなかった柴田さんには、目からうろこが落ちる思いだった。
その後、特別支援学級に通う小1の長女を放課後、地元の小学校の学童保育に預けた。療育訓練を受けても目の前の物に手を伸ばせなかった娘はブロック遊びに熱中し、職員の目を見て静かに話を聞くことを「勝手に」学んだ。
柴田さんの「健常児像」も崩れた。何でも問題なくできると思っていたが、それぞれ個性があり、ぶつかりあい、「スゲー」とほめあって育ち合うことに初めて気づいた。
「特別な場所で無理なことを克服させるより、多様な人間関係の中で、できないことは助けを借りる力をつけてやれば、社会でも生きていけるのではないか」。幼少期に集団の中でもまれ、たくさん葛藤する経験が必要と感じた。
■分離って必要?
障害の早期発見、療育という傾向にある現在、「違い」を理由にいじめられないように、迷惑をかけないようにと、「専用コース」に誘導される流れが広がる。
長女は学童保育を退所後、健常児と日常的に過ごす場がなくなった。特別支援学校で義務教育を終え、現在は福祉作業所に通所する。「いったん分離されると『合流』は本当に困難。大人が時折設ける『交流』では、友達になるどころか、関われない存在だと再確認させる面もある」と話す。
こうした分断が、「障害者は不幸」という考えで引き起こされたとされる相模原市の障害者施設での殺傷事件や、容疑者に同調する一部の世論の背景にあるとみる。
長男の就学時にも教育委員会から特別支援教育を勧められたが、学区内の公立小・中に進んだ。鉛筆を握ったまま動かせない手を介助者に支えてもらって文字を覚え、今ではタブレット端末の文字盤アプリで自由に会話もできる。冬には高校受験に挑戦する。
一方の長女は、問いかけに、限られたジェスチャーで答える形で会話する。
しゃっくりのように突然、所構わず声が出るチックの症状もあるが、それを理由に外出を控えることはしない。「居合わせた人にはお気の毒と本気で思います。半面、娘の声が、高齢者や赤ちゃん連れのお母さん同様、多様な人の存在を知らせ、社会を鍛えることにつながってほしいと願う気持ちもあるのです」(前田育穂)
◇
しばた・やすこ 日本水頭症協会で刊行物を担当。近著に「ビバ! インクルージョン 私が療育・特別支援教育の伝道師にならなかったワケ」(現代書館)。
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「多様な人の存在を知らせ、社会を鍛える」って、いいね!
先日ヨメさんから聞いた話。
あるお母さんが、「娘のクラスに障害児がいて、そのせいで授業が遅れて困る」とおっしゃっていたそうだ。そのお母さんは、その障害児がいなくなればいいと思ってらっしゃるのでしょうか。他のクラス→他の学校→他の地域・・・、まさかこの社会から!?
自分が存在する理由は人それぞれちがうのかもしれないが、私はだれかを喜ばせたいと思って生きている。できれば目立たない忘れられがちな子や人を。
障害というものがあれば、喜びを得るまでに他の人より時間がかかるかもしれない。でももしそのお手伝いができたら、こんなうれしいことはない。できるだけ多くの人の笑顔を見たいと思って生きている。
今までほとんど何の役にも立たなかった私でも、この先何か役に立つことがあるかもしれないと常々思っている。そのためには「多様な人の存在を知らせ」てもらわなければ。そこから何かが始まるかも・・・。
「自分を鍛えようぜ!」
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【今日のきく】
今日はオバサンに置いて行かれ、朝から夜までシッコも行けなかったきくちゃん。
ようしんぼうしたね。
その分、夜に2回のお散歩タイム。すまんかったな。
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