2014年01月30日(木)
「バカに民主主義は無理なのか?」 [書評]
◎光文社ホームページより
「バカに民主主義は無理なのか?」 長山靖生/著
民主主義だからダメなのか? まだ民主主義じゃないからダメなのか?
昨今の日本を見ていると、もう本当に「日本の民主主義はダメなのか?」とうなだれてしまう。これまで、日本の政治がうまく機能していない理由は、「民主主義が未熟」であるためだと説明されがちだったが、本当は何が問題なんだろう。本書では、日本の民主制の危機、問題点を考えるにあたり、民主制や自由思想の歴史、そしてそれを近代日本がどのように移入したのか、さらに、改正が取り沙汰される日本国憲法の、国民の見落としている根本原理などについて一から学び直す。また戦後政治が何を積み残してきたのかを丁寧に振り返り、最後には、我々に最も欠けている思考について検証。民主主義の限界を克服する道を探る。「必要悪としての政治」という視点から、民主制の主体=民衆に求められる資質・精神について考える。
■目次
はじめに
第1章 日本人は、いったい政治に何を望んでいるのか?
――日本の民主制が危機におちいっている理由
第2章 「自由」と「平等」に、根拠はあるのか?
――民主制の歴史と、展開
第3章 日本国憲法、何か問題でも?
第4章 戦後の日本政治は、何を積み残してきたのか?
第5章 バカに民主主義は無理なのか?
――輝かしくない日本の未来に向けて
あとがき
参考文献
■著者紹介長山靖生(ながやま やすお)
1962年茨城県生まれ。評論家。歯学博士。鶴見大学歯学部卒業。歯科医のかたわら、文芸評論、社会時評など幅広く執筆活動を行っている。1996年、『偽史冒険世界』(筑摩書房)で第10回大衆文学研究賞を受賞。2010年、『日本SF精神史』(河出ブックス)で、第31回日本SF大賞、第41回星雲賞を受賞。著書は他に、『「人間嫌い」の言い分』『不勉強が身にしみる』『「論語」でまともな親になる』『新書で名著をモノにする 平家物語』(以上、光文社新書)、『天皇はなぜ滅びないのか』『天下の副将軍』『テロとユートピア』(以上、新潮選書)、『日露戦争』『大帝没後』『謎解き 少年少女世界の名作』(以上、新潮新書)、『千里眼事件』『奇想科学の冒険』(以上、平凡社新書)など多数。
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ちょうど1週間前の木曜のバイトのときに読み終わった本。あれから1週間たって、中身をほとんど忘れてしまった。
そこで他の人の書評を見てみると、評価の低いものが多かった。私は読んでいてそんなにダメとは思わなかったのだが・・・。歯医者さんが民主主義や政治に関する本を書いておられるだけでもおもしろいやないですか。
全体としては社会科の教科書を読んでいるようだったが、ところどころ「フムフム」とうなずくところもあった。
◇ ◇ ◇
(目次の一部)
・「一票の平等」という過疎地差別、地方の植民地化
・「出たい人」からしか選べないー政党政治の欠陥と、維新の元勲たちの危惧
・ついに「消費税」導入、「国策としての少子化」の矛盾は放置され・・・
・戦場では、敵を撃ち、味方を助ける者を戦友と呼ぶー「友愛」の危険性を自覚せよ
(各章のまとめの一部)
○日本には厳然たる地域格差があり、差別もあります。
○選挙よりもクジ引きの方が、マシな人が選べるのでは?
○「みんなで幸せ」になれないからといって、「みんなで不幸」を望みますか?
○日本国憲法が古くなったとして、古いものはイケナイのなら、伝統とか文化はいらないのでしょうか。
○政権政党が変わっても、日本の政治はあまり変わりません。というか、自民党と民主党って、単なる派閥ではないのですか?
【第5章のまとめと課題】・・・・・は、ここに紹介した理屈(暴論?)やデータだけでなく、みなさんが日頃から気になっている疑問や不満、情報を加味して、ご自身で設定してください。
◇ ◇ ◇
やっぱり私が課題を設定するならば、「地域格差と差別」。
だいぶ前にも書いたが、「一票の格差」を訴える人たちには「一米軍基地の格差」や「一原発の格差」もいっしょに訴えてもらいたい。米軍基地も原発も人口比で配分するなら、東京や大阪に集中しなければ納得できない。東京湾や大阪湾をもっと埋め立てて、米軍基地や原発を誘致すべきです。それからでしょう、「一票の格差」を論じるのは。
私にはもっといい案がある。その都道府県の「不便指数」を算出して、その不便さに応じて議員数を手厚くするというのはどうだろう。そうすると、東京都の国会議員が一番少なくなり、見捨てられがちな県の国会議員が一番多くなる。東京なんて、これ以上なにがしたいねんと問いたい。不便なとここそやりがいありまっせー。
「立候補者は過疎地をめざす!」
ひゃー、かっこいい。ってことにはならんかなあ・・・。
( 私も十分なバカですね。)
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【今日のきく】
今日は朝から雨。
毎週木曜はバイト前のひとっ走りが恒例になっていたが、雨ではねえ。17日ぶりの練習休み。
でも、きくの散歩に休みはない。ますみちゃん、「ご苦労さんどす!」
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2014年01月29日(水)
第49回勝手に国労応援ラン [ランニング]
祝・「パオパオだより」月間アクセス数20万突破!
またヨメさんが、「アンタのブログのアクセス数カウンターは狂ってる」と言う。まあ狂っていてもええがな。何が理由かよう分からんけど、今月は見てくださった方が飛躍的に増えたことはまちがいない。
元国労の中野勇人さんを応援し出して、はや4年がすぎた。現在1日7000アクセスの中から、少しでも中野さんたちの活動に関心を持ってくださる方が出てくるとうれしい。
今月の「勝手に国労応援ラン」は、JR琵琶湖線の京都駅から大津駅まで走ることにした。地図で2点間距離を調べると、約13km。先日走友・林さんにアドバイスしていただいた10〜15kmのジョグにピッタリやないですか。
家から地下鉄・国際会館駅までジョグ。約2.8km、15分32秒。
地下鉄で京都駅まで。
4時半ごろ、また「いらんちゃ 米軍基地!」ヤッケを着て京都駅をスタート。
京都駅から塩小路通を東へ。
河原町塩小路交差点を北上。
河原町七条交差点を東へ。鴨川の七条大橋を渡る。
今日はすごくいい天気。気温は10℃を超えていた。
京都博物館・三十三間堂前で1km。だいたいキロ7分ペース。
突き当たって、東山通を北上。
五条坂(東山五条)で約2km。キロ7分ペースを維持。
ここを右折して、また東へ。ここから国道1号線。
ゆるやかな上り坂がずっと続く。
歩行者は皆無。ただ黙々と走る。
清水寺の手前の五重塔が見える。
東山トンネルの手前でやっと3km。
この1kmはずっと上りだったので、7分を超えた。
トンネルを超え、山科の街並みが見えるあたりで4km。
下りになり楽。キロ6分ちょっと。
「川田道」交差点で5km。スタートより33分03秒。
ここから平坦でまっすぐな1号線が続く。単調だが、歩道が広いので走りやすい。
ここらは「山科西野」というらしい。約6km。予定の半分近くまで来れたのかな。
「山科東野」で7km。
本当はここらで北上してJR・山科駅によらなくてはいけないのだが、だいぶ前に走って行ったので省略。このまま1号線を走る。
音羽病院前で8km。
この先が名神高速・京都東IC。道がごちゃごちゃしていてややこしい。
案の定、迷走。ジグザグ走をくり返し、何とか元の1号線に戻ることができた。
ちょうど9km地点から、大津市に突入。
佛立寺という立派なお寺さんの前で10km。1時間05分33秒。
平均キロ6分半ペースということですね。
名神と1号線が横並びのところ。
11kmだが、暗くてよく見えない。ここから腕時計のライト機能をON。
1号線の上にトンネルから出た高速が見えるあたりで12km。ここらは「大津市百町」というらしい。この先で1号線と161号線が分かれる。そこを過ぎれば、JR大津駅はもうすぐのはず。
13km地点あたりで左下にJR大津駅が見えた。
信号のない1号線を無理やり横断して、駅につながる細い道を降りていく。
「JR大津駅到着! 13.6km、1時間29分26秒!」と喜んでいたら、こちらからは駅に入れない。
だいぶ東側まで周り、地下道をくぐり、今度は西へ。
やっと駅の正面に到着。
ちょうど14km、1時間32分28秒。
「国労応援」には全然なってなかったかもしれないが、気持ちよく走れるいいコースだった。
大津駅に入ると、ちょうど姫路行きの新快速が。
6時02分発の電車に乗れたので、ロスタイムなし。
京都駅6時12分着。1時間半かかって走った距離も、JRでは10分。「190円て、安いやん。」
地下鉄6時20分に乗れたので、国際会館6時39分着。
長い長い階段を駆け上がると、ちょうど京都バスが。
6時41分発で地球研前に6時49分着。
家まで1分なので、大津から48分で帰ってこれた。これなら、大津でも十分通勤通学できますね。
京都駅で「赤福」(700円)を購入。
そのあと買い物から戻ったヨメさんも、甘いもん系を買ってきた。
二人とも甘いもんを食べたくなるようなタイミングだったんでしょうね。
私の場合、「国労応援」というより「自分応援」と言ったほうがいいのかも・・・。でも、練習の成果が出ているのか、ここ1週間で体重が1kg絞れている。このまま気を緩めずに60kg切りを!
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【今日のきく】
私が赤福を食べているのをじっと見つめるきく。ついついやってしまいたくなるが、犬に甘いものは禁物らしい。
今日は、私もヨメさんも偶然同じ犬缶詰を買ってきた。その犬缶詰は、値段が高いが健康にはいいらしい。人の食べてるのん見たらほしくなるやろけど、これでしんぼうしんぼうね。
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2014年01月28日(火)
アホの一つ覚え [時事]
◎毎日新聞1月28日朝刊
慰安婦発言「正論だ」
NHK会長見解 橋下氏が理解
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は27日、NHKの籾井勝人会長が従軍慰安婦問題に関し「どこの国にもあった」などと発言したことをめぐり、「トップがそういう発言をすることはなんら問題がない。まさに正論だ」と述べ、理解を示した。市役所で記者団の質問に答えた。
「権力を使って番組の編集権に介入するのは政治的中立性を害することになるが、発言することは問題ない。政治的に意味のない発言なんてありえない」と指摘。通常国会で追及する必要はないとの認識も示した。籾井会長の見解に関し「僕とまったく同じだ。あの主張に反論できる人なんていない」と強調した。
橋下氏は昨年5月、従軍慰安婦について「当時は軍の規律を維持するために必要だった」と主張したほか、在日米軍司令官に対して風俗業の活用を求める発言をして、国内外から批判を受けた。
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しばらくニュースに出てこれなかった橋下さん。
「僕とまったく同じだ。」
うれしかったんでしょうね。
ほかのことには柔軟な姿勢を見せることもあるのに、こと「従軍慰安婦問題」についてはかたくなすぎる。自分が生まれるずっと前のことに、ここまでかたくなになる理由は何?
このあたり、文学的に分析してくれる作家はいないのかなあ。私は、マザコンが深くかかわっている気がしてならない。橋下さん、石原さん、安倍さんなど右翼っぽい発言をしてうれしがっている人はみんなマザコンに見える。あくまで文学的にですが・・・。
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【RUN】
今日は4時ごろから雨。そんな中、店往復1.3kmと旧事務所往復2.1km。
そのあと6時から、昨日と同じ5km。このときはもう雨はやんでいた。昨日と同じくゆっくりゆっくりと。それでも、27分25秒。腰の具合が昨日よりまし。
また1kmダウンジョグをして、今日は9.4km。
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【今日のきく】
雨が降っている中、郵便物を取りに旧事務所までラン。
時々立ち止まったけど、まあまあしっかり走りました。
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2014年01月27日(月)
第33回大阪国際女子マラソン [マラソン評論]
◎毎日新聞1月27日朝刊
佛大・前田 初マラソン4位
アジア大会(9月開幕、韓国・仁川)の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンは26日、大阪・長居陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースで行われ、今大会限りで現役引退を表明していた赤羽有紀子(ホクレン)が2時間26分0秒で日本勢最高の2位に入った。ロンドン五輪5位のタチアナ・ガメラシュミルコ(ウクライナ)が2時間24分37秒で2連覇を果たした。初マラソンの前田彩里(さいり)=佛教大=が日本学生記録を更新する2時間26分46秒で4位と健闘した。
40キロすら一度も走ったことがない大学生が、マラソンの学生記録を5分も塗り替えた。4位に入った22歳の前田。「(2020年の)東京五輪でマラソンで出場したい」と、予想外の結果に声を弾ませた。
序盤は慎重に入ったが、落ちてくる選手を一人、また一人と抜いた。最も苦しい30〜35キロは17分を切り(16分59秒)、優勝者や2位の赤羽のタイムを上回るスタミナを見せた。
熊本信愛女学院高出身。陸上一家で、母・淳子さん(50)もこの日同じレースを走り、2時間55分24秒で40位に入った。父・節夫さんは昨夏に他界し、この日は喪章を付けて走った。
目標は「完走。2時間40分を切れたらと思っていた」と前田。ただ、佛教大の吉川監督は、酸素の最大摂取量などが日本のトップと同じレベルと素質の高さを明かす。
今春から、世界陸上マラソン4位の木崎良子らがいるダイハツに入部する。「(亡くなった父には)完走できたよと伝えたい」と前田。国内マラソン界にニューヒロイン候補が誕生した。【新井隆一】
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昨日は「くみやまマラソン」に出張販売のため、「大阪国際女子マラソン」は見られず。夜、家に帰ってからゆっくりビデオ視聴。
廉は結果を知っていたのだが、「聞きたくない、聞きたくない」とさえぎり、初めから飛ばすことなくじっくりと全部見た。
私が一番見たかったのは、京都府立大学陸上競技部で廉と同期のみずぽん。スタート直後、全体を背後から写している場面があったが、私はすぐみずぽんを見つけることができた。京都府立大の白×黄緑のランシャツは地味だと思っていたが、女子の中では意外と目立っていた。
赤羽さんの引退と大学4年の前田選手の活躍が話題になっていたが、大学4年のみずぽんにとってもこの大会が引退レース。廉からの情報では、3時間01分15秒。自己記録を7分ほど更新したらしい。
「みずぽんはえらいわ。うちの廉なんか4年になってからほとんど走ってへんのに、みずぽんは自己ベストめざして一人でコツコツ練習してんにゃもん。」
「亀岡元旦」の帰りそんな話をした。それに対して、みずぽんは「廉君はすごくいそがしいですけど、私はヒマですから」とか言って謙遜していた。
ほんとうはゴールに花束を持って行きたかったくらいやけど・・・。
サブ3にあとわずかまで迫った最終レース。走り終わったみずぽんは、どんなことを考えているんやろう。
■みずぽん自己ベスト
800m 2’31”80
1500m 4’58”45
3000m 10’51”14
5000m 18’56”14
フル 3:01:15
800、1500、フルは太刀打ちできんけど、3000と5000は私の60歳になったときの目標にドンピシャ。みずぽんの記録を意識して、これからもがんばって練習していきます。
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【RUN】
「くみやま」のダメージきつし。
腰の右側が痛くて曲げられない。朝から「あいおわ治療院」でみてもらってだいぶましになった。
夕方、店往復1.3kmのあとゆっくりと5km。28分51秒。これくらいのスピードならだいじょうぶ。
ダウンジョグ1kmプラスで、今日は7.3km。
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2014年01月26日(日)
第24回くみやまマラソン [ランニング・出張販売]
「ますみちゃん、ダメージおっきいわ。」
「はー? なんの?」
「今日の10kmやん。」
「ええ歳していちっびてるしやん。もうええかげんにしいや。」
「それって、引退せーちゅうこと?」
「そや。はよやめてしまい。」
「人生をとっくの昔に引退して、陸上競技も引退せーてか。あと2年はやりたかったのに・・・。」
いやいやいや、まだまだ・・・。
今日は前半5kmを20分12秒。20分切りはならなかったが、それなりにがんばった。
ここまではまずまず。
しかし、後半の5kmは向かい風に負けた。20分55秒かかって41分07秒。
「亀岡元旦より1秒速いだけやん!」
冷静に考えて、年々歳くって体力が衰えているのにタイム縮めようという魂胆自体がまちがっているのか。そんなことは、ないと思います!
「60までは引退せんぞー!」
自宅から会場まで、わずか45分。6時15分に家を出て7時着。8時半の受付開始までに、余裕を持って出店準備ができた。
そして、私はアップジョグに。「めあて」があるんです。
去年見つけたかわいいワンちゃん。2km手前の堤防に上がる手前のおうち。しっかり覚えていた。
「写真撮らせてやー」というとフシギそうな顔をして私を見ていた。
そこに、そのお宅のおばあちゃん。
「かわいいワンちゃんですね。去年のマラソン大会のときに見つけて、今年も会うのん楽しみにしてたんです。」
「そうですか。それはありがとうございます。」
「ワンちゃんのお名前はなんていうんですか。」
「名前? ちょっと待ってね。○○ー、○○ー、犬の名前なんやったかいなー。」
おばあちゃんはワンちゃんの名前を忘れられたようで、お孫さんらしき子の名を呼んでおられた。そこに、2階の物干しからお母さん登場。
「ポッキーゆうんです。」
「ポッキー、かわいい。オスですか。」
「いいえ、メスです。」
「何歳ですか。」
「もう13歳なんですよ。耳も聞こえてないみたいです。」
「そうなんですか。うちで前に飼ってたんは16歳まで生きました。今飼ってるのはもうすぐ9歳です。」
「大事にしてはるから、長生きするんやね。」
ポッキーちゃんに見送られ、堤防へ。
下を走っているときは感じなかったのに、堤防に上がると風ビュンビュン。これは生きが追い風で帰りが向かい風か。
次は役場の裏で流し。
このあたりにもかわいいワンちゃんがいるんですよねー。
「ウー」とうなっていたけど、「ちょっとさわらせてもらえませんか」とちゃんと申し込むとOK。普通はこうなんですよね。うちのきくみたいに何がなんでも「かんだるぞー」という犬はめずらしい。
そうこうしているうちに、10時半スタートの3kmのランナーが。
アップは全部で4kmほど。これだけやれば万全かな。
11時ちょうど、10kmの部がスタート。
私は30分台のエリアに無理やり忍び込み、前から10列目くらいからスタート。
最初の1kmのラップはと・・・。
「えー、時計動いてへんやん!」
あわてて、再始動。今いったいどれくらいのペースで走ってんのか・・・、分からん。
1.7kmあたりがポッキーちゃんの家。
「ポッキーちゃん!」と呼んだら、こっちを向いてくれた。うれしー。
とにかく飛ばせる限り飛ばす。
しかし、3km手前で走友・植木屋そうへいさんに追いつかれる。
「いかんいかん、こんなことでは。」
1km以上並走。しかし、4kmあたりからコースが南向きになりすごい追い風。ここでちょっとだけ盛り返し、そうへいさんの前に出て折り返すことができた。
「さあ帰りもがんばるぜ」と思いつつ、首をぐっと下げ突き進む。
しかし、あっという間にそうへいさんに追い抜かれた。
あとは、そうへいさんに離されまいとがんばる。
残り2kmをすぎ、堤防から下りるところで対面するのだが、そこでは100mくらいの差だったと思う。
坂を下りたらお楽しみのポッキーちゃん。門のところにいないので庭をのぞきこんだら、犬小屋の前に今したー。小屋の前においてあるエサ入れに手をかけて。なんと、そのエサ入れは炊飯器の内釜。何にも入ってなかったようで、悲しげな顔に見えた。
最後の2kmをがんばったら41分は切れるんかなと思ったが、1kmすぎまで時計が動いてなかったので計算できない。
想定していた通り足は動かなくなってきたが、腕は元気。しっかり腕を降ることだけ考えて最後まで。
最後の直線に入りゴールの時計を見ると、40分50秒。これはギリギリ41分切れるかもと必死。「ヨメさんが写真撮影で待機してくれているはず」と探したが見つからず。
記録証は、41分07秒で部門13位。
「うーん・・・。」
ゴールしてすぐ、ラップを修正。ゴールで4分06秒差だったので、2km以降のラップに4分06秒をプラス。1kmだけは分からないので適当に。
1km 4分00秒
2km 8分08秒(4分08秒)
3km 12分17秒(4分08秒)
4km 16分18秒(4分00秒)
5km 20分12秒(3分54秒)
6km 24分14秒(4分11秒)
7km 28分36秒(4分12秒)
8km 32分47秒(4分10秒)
9km 36分58秒(4分11秒)
10km 41分07秒(4分08秒)
追い風に助けられた4〜5の1kmだけが4分きり。これではいかん。10km40分きりの道ははるか・・・。
あとでそうへいさんが来られ、ゴールタイムをお聞きすると40分07秒。なんと、後半の5kmだけでちょうど1分離されてしまった。
「来年は負けへんでー。」
「京都キャロット」のお得意さまKさんは、「亀岡元旦」より1分縮め45分台に突入。若いっていいですね。向かい風も、上り竜の勢いのごとく吹き飛ばしたんでしょうね。
久御山のゆるきゃら、ネギーマン。
私はそこにからむ元気もないくらいダメージを受けていた。
Kさんからも「今日はしんどそうに見えた」と言われた。
「亀岡元旦」でもみずぽんから「しんどそう」と言われたし・・・。
そうなんです。ほんまにしんどいんです。でも、しんどくても手を抜かずにしっかり走りたいんです。去年より17秒速かったから良しとするか、そんな低レベルな話ではダメとするか。むずかしいところですね。
「京都キャロット」の売り上げは、今年もファーファーファーファー。2000人規模の大会なのにこんな状態が続くのは、やはり10kmと5kmしかないからなんでしょうか。
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2014年01月25日(土)
NIIYA 引退! [マラソン評論]
◎毎日新聞1月25日夕刊
陸上女子長距離・新谷が引退へ
陸上の2013年世界選手権1万メートルで5位入賞するなど女子長距離界で活躍する新谷(にいや)仁美(25)=ユニバーサルエンターテインメント=が現役を引退することが分かった。25日、関係者が明らかにした。31日に記者会見する。
新谷は、岡山・興譲館高時代には全国高校駅伝で3年連続エース区間の1区で区間賞と活躍。実業団入り後も、指導を委託された佐倉アスリート倶楽部の小出義雄代表の指導の下で、実力を伸ばした。
自由奔放な発言で人気を呼ぶ一方、近年は厳しい自己管理で自らを追い込み、自分で創意工夫しながら練習を組み立てるスタイルを確立。12年ロンドン五輪では1万メートルで9位だった。
小出代表は「燃え尽きてしまったのかな。あそこまで自分を追い込める選手はそうはいない」と話した。【田原和宏】
■新谷仁美選手・自己ベスト
・1500m:4分22秒75(2005年6月 岡山県選手権)
・3000m:9分08秒86(2005年6月 中国高校総体)
・5000m:15分10秒20(2012年8月 ロンドンオリンピック)
・10000m:30分56秒70 (2013年8月 世界陸上モスクワ大会)
・ハーフマラソン :1時間11分41秒(2008年3月 まつえレディースハーフマラソン)
・マラソン:2時間30分58秒(2009年3月 名古屋国際女子マラソン)
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「まさか・・・。」
「まだ25歳やのに・・・。」
「ひょっとして、できちゃった引退?」
とか、いろんなことを言ったりなんかして・・・。
大阪国際女子マラソンの前日に引退発表とは、なにか切羽詰まっていたのかな。ネットでは、「残念」と「なぜ?」という感想が圧倒的に多かった。
私は、「また変身か」と思った。
最初に新谷選手を知ったのは、岡山・興譲館高校が高校駅伝に出たとき。興譲館高校のでかいハチマキは、諫早高校の角刈りに次ぐ印象として心に残った。その中でもエース・新谷選手は、いかにも負けん気が強そうな選手に見えた。それと「シンタニ」ではなく「ニイヤ」という名前が、またかっこいい感じがした。
次に新谷選手を意識したのは、高校を卒業し実業団に入り順調に記録を伸ばしていたころ。テレビ番組の特集で、ある大会に向けて合宿している新谷選手のインタビューが写されていた。そのときの新谷選手は、黒く長い髪を後ろで束ね、インタビュアーの質問に真摯に答えていた。その静かな姿は求道者のようだった。高校生のときあんなに「やったるでー」系に見えたのに、なんと落ち着いた大人になったことかと感動して見ていた。
この番組を見て、「ニイヤ」が好きになってしまった。
それから数年後、新谷が変身して帰ってきた。
「ニイヤがおしゃれになってんでー。」
何の大会か忘れたが、髪の毛をきれいにセットして化粧をして大会にのぞんだ新谷を見てビックリ。長い黒髪を後ろで束ねていた以前の新谷とは別人だった。そして、それから新谷の快進撃が始まった。
新谷のえらいところは、オリンピックで5000mの自己ベストを更新し、世界選手権で10000mの自己ベストを更新したところ。
「これやん!」
オリンピックや世界陸上で自己ベストを出せる、こんな選手日本にいますか。「他人は他人、自分は自分」というのが徹底できている人だと思う。
いつも思っているのだが、日本人で世界大会のレースに対応できる選手などいない。レースの状況など関係なく、自己ベストだけを狙うレースではダメなのだろうか。そういう意味で、新谷は「すばらしい!」と思う。
引退の理由が何かは分からないが、いつかまた戻ってきてほしいなあ・・・。
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【RUN】
明日は「くみやまマラソン」。去年の10kmは41分24秒だった。今年は40分30秒くらいをめざしたい。
今日は店往復1.3kmのあと3kmジョグ、16分58秒。
このあと1000m全力、3分54秒。思っていたより遅かった。
ダウンジョグ2kmで、合計7.3km。
明日は、前半5km20分切りをめざしてぶっ飛ばそう。後半つぶれそうになっても、せめて腕だけはしっかりふろう。
ニイヤ引退記念じゃー、「やるでー!」
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