2014年01月13日(月)
第40回武庫川新春ロードレース・続き [ランニング・出張販売]
予定通り、朝6時10分に家を出発。
これまた予定通り、7時20分会場到着。しかし、今年は河川敷の工事のため会場がだいぶ北側に変更されていた。入り口が分からず20分ほどロス。
ただ天気がよく、廉も手伝いに来てくれているのでそんなにあせることはなかった。
エントリー数は去年より200人ほど減って3262人。会場の位置やレイアウトが変わったので、以前と同じようにお客様が来てくださるかが心配。
今回から5kmの部がなくなった。ヨメさんはずっとこの大会の5kmの部が年の走り初めだったのに・・・。
いつも5kmに出ていたランナーは今年はどうされたのだろう。3kmの部が413→347人、10kmの部が896→1034人なので10kmに流れた人が多かったのだろうか。
「京都キャロット」の店長が長時間店を留守にするのは問題なので、10kmではなく3kmに出てもらうことにした。本人は「20分を切れたら・・・」と言いながら10時にスタートした。
私はその間にトイレへ。
会場の仮設トイレはすごい列だったので、例年通り阪神電車・武庫川駅のトイレまで。これが往復で約2km。行きは線路の南側から行ってしまって、踏み切りで電車3本分も待たされた。
ゴール地点に戻ったのは19分後くらい。
「いやー、もうゴールしたん。速かったやん。」
ヨメさんは、予定より速く18分ちょっとでゴール。
ちょっと走り足らないような表情も・・・。
店には廉がいてくれるので、私はアップジョグに。
また阪神・武庫川駅のトイレに行こうとすると、かわいいネコちゃんに遭遇。
いかつく見えるけど、さわれるいいネコちゃんだった。
12時、いよいよハーフのスタート。
スタート前に廉と記念写真。
ハーフは去年のこの大会以来、丸1年ぶり。走ってみないことには、どの程度で走れるのかまったく分からない。あえて目標は立てなかった。強いて言えば、2月2日の「名護ハーフマラソン」の足がかりになるようなレースにしたい。
10kmコースに南側往復で500mをプラスしたものを2周。その2周目に入るときに「京都キャロット」テント前を通る。私の通過予測時間を言って、廉に写真を撮るよう頼んでおいた。
以下4枚は、10.5km地点の下流向き。
以下3枚は、11km地点の上流向き。
このあたりは元気いっぱいだったんですが・・・。
4分23、4分27、4分27、4分32、4分31で22分23秒。
4分23、4分15、4分20、4分19、4分24で21分44秒(10km44分07秒)
4分19、4分19、4分24、4分27、4分28で21分59秒(15km1時間06分06秒)
4分27、4分32、4分36、4分47、4分48で23分13秒(20km1時間29分19秒)
最後の1kmは4分32秒で、ゴール1時間33分52秒。
私のGPS腕時計ではほぼ21km。ハーフには100mほど足りないような・・。
レースを振り返ると、まず最初の1kmが4分23秒。「あれれ」という感じ。最初の1kmだけでも4分切りで行くつもりやったのに。
ここからスピードアップしたいところだったが、なぜか心臓が「キュー!」 呼吸もうまくできない。
「レースで倒れて救急車って、こうゆう感じなんかなあ」と思いつつ、スピードアップはできず。「折り返したら下流に向かってやから楽になるはず」と自分に言い聞かせて。
6〜16kmまではだいたい思い通りに走れた。前を行くランナーをだいぶ抜くことができた。
「へへへ、これは去年のタイムを更新できるわい。」
しかし、最後の折り返しをすぎて「さあ行くぜー!」と言うあたりから左足に違和感。足がカクンカクンとなり力が入らない。残り3kmくらいでよっぽどやめようかと思った。
「あと3kmやし、右足の力だけでも行けるやろう。」
腕をしっかりふることを心がけ何とかがんばった。しかし、スパイダーマンを初め抜いた記憶のあるランナーにいっぱい抜き返された。「トホホ・・」
ゴール後はフラフラ。
でも、力を出し切った感はなかった。
記録証をもらってビックリ。去年と同タイム。
よかったような、そうでもないような・・・。
とにかく左足が痛くて痛くて。普通に歩くのも無理になってしまった。こんな状態になったのは何年ぶりか。いや、何十年ぶりか。それも以前はフルのあとだった。もちろんハーフでは初めて。
「ウルトラとフルは引退宣言したけど、ハーフももう引退せーちゅうことかなあ。」
「ランナーズ9の会」の9ちゃんと尼崎の酔うたろう君がごあいさつに。
9ちゃんは10km60歳代の部で優勝。酔うたろう君は足の故障のため応援に専念。
私も60歳代になれば入賞を狙いたい。
後片付けが終わったのが4時ごろ。
ここからお楽しみの「カニ」食べに。
ところがやっとたどり着いた「かに工房・西宮店」は、予約でいっぱいでダメ。そこから、鳴尾浜店に電話するもこちらもいっぱい。泣く泣く、「高速の入り口までにある店でなんでもいいし食べよう」ということに。
もうちょいでインターチェンジというところに、焼肉しゃぶしゃぶの「牛庵」というお店を発見。もう探すのに疲れていたので「ここにしょう」ということに。
油が落ち、炎ボーボー。
3人の中では私が一番少食だったような・・・。
食べ放題2698円+ドリンクバー315円で、一人3013円。
3人ともお腹ポンポンになって出てきた。
廉の念願のかにが食べられなかったけど、まあまあ満足。
尼崎の酔うたろう君にもらったスーパードライ。
廉が「これは何の賞?」と聞くので、「ようあきらめずに最後まで走ったで賞や」と答えておいた。
家に帰ってからゆっくりじっくりいただきました。酔うたろう君、ありがとうございました。
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2014年01月12日(日)
第40回武庫川新春ロードレース [ランニング・出張販売]
「1時間33分52秒、去年とまったく同タイムやん!」
ラスト5kmから左足がカックンカックンになり、よっぽどやめよか知らんと思ったのだがゴールは去年と同タイム。この苦しさを克服し、最後まで走りきっただけでも良しとしよう。
(注)まだまだ、続きます。
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2014年01月11日(土)
命日ラン [ランニング]
今日1月11日は、私の母の命日。
23年前の1991年1月11日の未明、修学院病院で亡くなった。
この年は1月に母が亡くなり、3月に私が退職、8月に息子の廉が誕生ということで大きな節目の年だった。
私のいなかの花背別所は、今雪が多くて気安く帰るというわけに行かない。まあその代わりというわけでもないが、今こうして健康に走れることに感謝し、近くのお寺まで走って行って拝んでおくことにしよう。
うちの近くのお寺といえば、有名な岩倉の実相院。うちの実家は曹洞宗でこちらは天台宗系らしいが、まあそのへんは気にしない。
朝10時、昨日入手した新GPS腕時計をつけてスタート。
今日もGPSの捕捉は40秒。いい感じ。
前のGPS腕時計で何度も計測していたのだが、新しいほうでもほぼ同じだった。
家から実相院までは3.33km。ここで一度時計を止め、拝んでから深呼吸。せっかくここまで来たのだから、いつもの仏大グランドまで。
行き、5分11、4分55、5分08、5分09、5分12で25分36秒。
帰り、4分28、4分37、4分44、4分56、4分59で23分46秒。
最後10kmにちょっと足りなさそうだったので、遠回りしてゴール。10km、49分22秒。
いつもの1kmダウンジョグをちょっと伸ばして1.1kmに。これで合計11.1km。母の命日1月11日には、これからも11.1km走ることにしよう。
こんなふうに、なんやかんや理由をつけては走っているパオパオです。
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2014年01月10日(金)
雪 [雑感]
雪
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
いま あの人の命が
永い別れ 私に告げました
あの人が旅立つ前に
私が投げつけたわがままは
いつかつぐなうはずでした
抱いたまま 消えてしまうなんて
雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
いま あの人の命が
永い別れ 私に告げました
手をさしのべればいつも
そこにいてくれた人が
手をさしのべても消える
まるで 淡すぎる 雪のようです
あの人が教えるとおり
歩いてくはずだった私は
雪で足跡が見えない
立ちすくむ あなたを呼びながら
手をさしのべればいつも
そこにいてくれた人が
手をさしのべても消える
まるで 淡すぎる 雪のようです
あの人が教えるとおり
歩いてくはずだった私は
雪で足跡が見えない
立ちすくむ あなたを呼びながら
雪 気がつけばいつしか
なぜ こんな夜に降るの
いま あの人の命が
永い別れ 私に告げました
昔、中島みゆきのファンでした。
どれくらいのファンだったかと言うと、独身時代に島根県松江市であったコンサートに一人で出かけるくらいの熱心なファン。あんまり前のことなので電車で行ったのか車で行ったのかも覚えていないけど、その日は冷たい雨が降っていたことだけは覚えています。
当時の中島みゆきの歌は全部好きでした。しっとりとしていて・・・。
「雪」、いいですね。
今の中島みゆきは水前寺清子の人生応援歌みたいで、ちょっと・・・。
私が死んだら、「パオパオはやすらかに地獄に旅立ちました」とみんなに知らせてやとヨメさんに頼んである。でも、「一切関係ございません」やそうです。
「はー・・・(ため息)。」
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【RUN】
昼前に練習。
叡電・木野駅まで1.2km。いつもならこれで体が温まるのだが、寒くてダメ。一条山一周1kmをプラス。
線路北側を使った2km全力。4分01、4分10で8分11秒。
一条山一周1kmジョグ。
もう一度2km全力。3分58、3分53で7分52秒。
ダウンも一条山一周してから家へ。2.2km。
これで合計9.4km。
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【今日のきく】
今日も店でファーファー言っていたらしい。
私の新しいGPS腕時計が入荷したので、さっそくきくと試走。産大前店から旧事務所まで。
GPS捕捉時間は約40秒。「早い!」
きくはいつもの散歩コースとちがうので大喜び。
前はずっとここにいたのに、もう忘れかけているのかも。
行きも帰りも1.08km。
距離計測は正確であるようだ。
(※このGPS腕時計については、もう少し使ってからくわしくレポートします。)
帰って来てもまだファーファー言う。
ちょっと甘やかしすぎかなと思ったが、このあと家に帰っていつもの長代川沿いの散歩コースへ。2kmくらいだろうと思っていたこのコースは1.94kmだった。
店往復1.3+旧事務所往復2.16km+きく散歩コース1.94kmも全部走ったので、この合計5.4km。
これも今日の練習ということにしておこう。
きくちゃん、ご苦労様でした。
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2014年01月09日(木)
第52回9の日平和ラン [ランニング]
「毎月9日は、『平和・憲法九条』をアピールして9kmまたは9.9km走る」はずなのだが、このごろなんやかんやあってちゃんと走れていないことが多い。
今日も昼前からバイトだが、早めに用意をしたので9.9km行けそう。
玄関に飾ってある「平和・憲法九条」のミニのぼりと、廉の中学時代のクロカンの写真を見て気持ちを新たにして出発。
今回も先月と同じ「いらんちゃ 米軍基地」ジャンバーを着て。
京都の丹後にも、沖縄県名護市の辺野古にも新米軍基地などいりません。辺野古への関心は一般にも高いと思われるが、丹後の新米軍基地については京都の人でさえ知らない人が多い。つい先日、「用地確保がほぼ完了」という記事が京都新聞に出ていた。ああ、丹後の地主さんも札束に魂を売ってしまったのか。
今回もGPS腕時計を着用。ところが、何分待っても受信しない。(GPSの場合、「受信」ではなく「捕捉」と表現するようです。)今日はまあまあの天気だったので、期待していたのに・・・。また、ただの重たい腕時計になってしまった。
まあ、このコースは以前に何回も測っているし。GPSが動いてないのなら、トンネルに入るのもお構いなし。
きつね坂の下りにある温度計は7℃。
天気がよく、風もなかったので走りやすい。
京都マラソンの名物だった「きつね坂」も今年で終わり。来年からは平坦なコースが増えるらしい。普通の車いすランナーである走友・下山さんの参加実現にかなり近づいたと解釈。
下山さん、今年は何もできなかったけど待っててくださいね。来年2月の大会に「普通に」出られるよう働きかけますから。
野々神町のウエディングドレス屋さんのあたりが中間点。28分28秒。
ここらまで来たら、姉の家がすぐ近く。
寄って行きたかったが、バイトに間に合わなくなる。
帰りは体があったまって、暑くてジャンバーを脱いだ。
それでも、「いらんちゃ 米軍基地」の部分は見えるようにしておいた。ただし、丹後半島の地図は細かくてなんやよう分かりませんね。
我が家到着、これで9.9kmのはず。57分14秒。
さあ、急いで着替えてバイトへ。
「みなさーん、京都の丹後半島の先っぽの経ヶ岬の近くに、もうすぐ米軍レーダー基地が出来てしまいますよー。よくないと思っておられる方があれば、ぜひいっしょに反対しましょう。」
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2014年01月08日(水)
「高砂亭」 [グルメ情報]
今日は「京都キャロット」の定休日。
私、ヨメさん、廉の3人でお昼を食べに。
ヨメさんは暮れから胃の具合が悪い。「ほんなら、蕎麦とかいいんちゃうん?」と言うと、「蕎麦はけっこう消化が悪い」とのこと。でもあちこちウロウロするのもいやだったので、最初に行こうかと言っていた松ヶ崎の「高砂亭」へ。
ちょうど一番混む時間に行ったので満席。それでも何とか座れた。
「3人でこんなとこ食べに来てんのん知ったら、真樹怒るやろなー」と廉。
「そんなぜいたくなとこじゃないし・・・。」
3人とも1000円くらい。
私の「たぬき蕎麦定食」は、たしか900円くらい。
おいしくて、体もあったまった。
ヨメさんは胃の具合が悪いといいつつ、なんでもおいしくいただいている。ただ、食べてしばらく時間がたつとまた痛みが来るらしい。早く普通に戻ればいいんやけど・・・。
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【RUN】
今日は一日中強めの雨。
無理して走るのはやめておいた。12月19日に休んでから19日連続走っているので、そろそろお休みにしてもいいでしょう。
「明日はしっかり走るぜー!」
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【今日のきく】
今日、ヨメさんと真樹がラインのテレビ電話。
「こんなんできるとは知らんかったなあ。」
部屋でニコニコしている真樹が見られて感動。前からしときゃよかったね。でも、どう見ても小学生やなあ。
きくの暴れぶりも実況中継。真樹がなんべんも「きくちゃん、きくちゃん」と呼んでいたけど、きくはよう分からんかったみたい。
また、テレビ電話しようぜ。
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「若者のホンネ」 平成生まれは何を考えているのか [書評]
◎「BOOK」データベースより
「若者のホンネ」 平成生まれは何を考えているか 香山リカ著 朝日選書 2012年12月
■ 最近の若者っていったい何を考えてるの?平成生まれの大卒が社会人になった。中高年の多くが「最近の若者」の気持ちがわからないという悩みを抱えている。若者に特有のプライドとは、コンプレックスとは、恋愛や人間関係とは…。40のキーワードを基に、中高年と若者の心理の違いを綴った若者論。
■目次 : 1章 “今どきの若者”の気持ちを知る!(マイブランド/ SNS疲れ ほか)/ 2章 誰にも言えない心とからだの悩み(内面的なプライド/ 本当に嫉妬しない人たち ほか)/ 3章 大人が知らない最近の恋愛事情(遊び以外は仕事/ 二次元の恋愛 ほか)/ 4章 若者が関心のある社会とは(貯金好き/ すぐ使える勉強 ほか)/ 5章 いったい若者は何を考えているのか(絆ストレス/ 愛国心依存 ほか)
【著者紹介】
香山リカ : 1960年北海道生まれ。精神科医、立教大学現代心理学部映像身体学科教授。東京医科大学卒。臨床経験を生かして、社会批評、文化批評なども手がけ、現代人の“心の病”について洞察を続けている。
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またまた、私の悪いクセ。読んでる本を途中でどっかにやってしまう。中途半端に放置されている本が増えるばかり。
今日時間があったので、その「放置本」の中から一冊ピックアップ。私の大好きな香山リカさんの本。
うちの平成生まれの二人の子のうち、真樹は昔っぽいところもありなんとなく分かる感じがする。しかし、廉のほうは本当に今風の子だ。目次の中の「二次元の恋愛、愛されキャラ、医療不信、コンプレックス、対人操作、ぼっちの不安、エロスなき結婚、正業不安、いじめのコスト、内面的なプライド、自己満足系の自分磨き・・・」当てはまるものが多い。この本はかなり参考になった。
この香山リカさんも、あの橋下市長にかかればボロクソ。しかし人間の幅という観点からすれば、あまりにも差がありすぎるように思う。
「平和という元凶」の項では以下のような記述がある。
◇ ◇ ◇
いつの間にか「平和が大事」と口にするだけで、逆にある特殊な思想の持ち主として激しく攻撃されてしまう。
第二次世界大戦を経験した世代は高齢化したり世を去ったりして、本当の意味での「平和の尊さ」を語ることができる人は減りつつある。若い人にとっては、「平和」は生まれつきそこにあるもので、とにかく守り続けなければならないもの、何かをがまんしてでも手に入れなければならないものとは思えないのだろう。
なるべく「若い人たち、たいへんだよね。その気持ち、わかるよ」と言いたい私であるが、この点に関してだけは「平和は大切。経済力などを少々犠牲にしてでも、平和だけは守り続けなければならない」と頑固に言い続けなければならない、と思っている。
◇ ◇ ◇
自称・憲法九条バカの私にとって、なんて心強い言葉でしょう。
一方、香山リカさんはこんなおもしろいことも言っておられる。
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◎毎日新聞12月28日朝刊
香山リカのココロの万華鏡:そのままの自分認めて
「私、失敗しないので」が決めゼリフの、スーパー女性外科医が活躍するテレビドラマが、大人気のうちに最終回を迎えた。主人公は自分の腕に絶対的な自信を持ち大学病院の権力争いにも無関心、誰に対しても言いたいことをはっきり言う。
そのカッコよさに拍手喝采しながら見ていた私だが、ふとわが身を振り返ると、「同じ医者でもずいぶん違うな」と情けなくなってくる。長年やればやるほど、「本当に患者さんを救えているのかな」と自信がなくなる一方だし、職場ではいつも上司や同僚の顔色をうかがっている気がする。そして、まわりの人から少しでもマイナスのことを言われると、いちいち傷つき、落ち込んでしまうのだ。
いったいどうすればドラマの女性医師のように、自分に自信を持つことができるのか。
矛盾して聞こえるかもしれないが、自信を持つために、まず必要なのは「多くを望みすぎないこと」なのではないかと思う。「ああ、ダメだな」と自信を失いがちな時に、私は自分に聞いてみることにしている。「じゃ、自分はどれくらいできると思ってたわけ?」
つまり、「こんなはずじゃない」「もっとすごいはず」とどこかで思っているからこそ、現実の自分に失望し、自信を失ってしまうのだ。もし、うまくいかない時も、「精いっぱいやったのだからこれでいいのだ」と結果を受け入れることができれば、それ以上、自分を責めたり辛い点をつけたりすることもなくなるのではないか。
診察室には自信を失っている人が数多く訪れるが、年末にはこんな言葉を繰り返した。「でも、なんだかんだ言って、お互い今年も生き延びたわけですしね」。もちろん、それで十分というわけではないが、とりあえずはそんな自分をほめて、満足感を味わってもよいはずだ。それなのに「そんなことでいちいち喜べるか」と暮らしていること、生きていることを軽んじながら、私たちはどんどん自信を失っているのだ。
考えてみれば、自信たっぷりのドラマの女性医師も、手術の腕以外には弱点や欠点もたくさんある。人間関係も苦手でギャンブル好き、服装もやたら派手で決してセンスがいいとは言えない。それでも、「私はこれでいいんだ」とそのままの自分を認め、得意なことをする時に胸を張るだけで、その人なりの輝きが出てくるのではないか。
よし、私も来年は、「私、失敗しない……かも」くらいのことは言って、胸を張ることにしよう。
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これははよかった。「なんだかんだ言って、お互い今年も生き延びたわけですしね」というのを、今年の私の年賀状のごあいさつ文に採用させてもらおうかと思ったくらい。
今生きていることを軽んじず、自信を失わないように前を向いて歩む。
「なんだかんだ言いながら、今年も生き延びるぞー」と思っていいんですよね。
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