パオパオだより

2009年01月18日(日)

京都走ろう会例会(1月第3日曜) [ランニング]

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 「今日は、特別書くこともないなあ・・・」

 と思ったら、大まちがい。
 けっこういっぱい書くことがあって、どれをトップにするかで迷った。
 こういうときは、ブログに書いて喜んでもらえる人を優先。今日は、京都走ろう会の江ざき和子さん(80歳)に登場してもらいました。

 「江ざきさん、写真撮らしてください」とお願いすると、たいそう喜んでくださった。
 「きょうも走られるんですよね。」
 「はい、1.4kmね。だいぶ時間かかるんですけど・・・。」
 「そんなん、かまいませんて。ここに来て走ってくれてはるだけで、みんな喜んではると思いますよ。」
 「そうかなあ。このごろたくさんは走れへんようになってねえ。でもね、元旦に上賀茂学区の3kmのマラソン走ったんよ。小学生が後ろを自転車で付いてくれてねえ。
 それで、私があんまり遅いもんやから若いきれいなお姉さんが迎えに来てくれたのよ。あとで聞いてビックリ。北京オリンピックに出た人ですって。」
 「ああ、上田藍さん、トライアスロンの選手ですわ。あの子、上賀茂小学校の出身ですよ。前に大会で何回か会いました。」
 「元旦から気持ちよく走らせてもらって、ほんとによかったわ。ぜひ、来年参加してください。」

 その時の様子を語る江ざきさんは、目が生き生きとしており、まるで少女のようでした。

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 今日、出雲路橋について最初に思ったこと。
 「いかん。今日は小学生の持久走記録会か。また、なんも分かってへん先生らが、好き勝手な運営しやはんにゃな。」

 京都走ろう会は、無駄なトラブルを避けるため、出雲路橋から南は使わず変則的なコースで行うことになった。(10kmは御薗橋までを2往復) 

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 そういえば、去年も10kmのコースでもめたな。去年は短くしすぎて好記録続出。
 出雲路橋から御薗橋は約5.1kmあるらしく、御薗橋の100m手前に塚本さんに立ってもらうことになった。
 「100m言われてもむずかしいなあ」と悩む塚本さんに、「塚本さんの歩きで120歩ほどでええんちゃうか」と八田さんがアドバイス。これにて、一件落着。
 ほんまに、京都走ろう会は融通がききます。

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 北大路橋の南側が工事中のため、走れるところが限られています。それを心配した玉木元会長が、江ざきさんに走路を説明。「一人ひとりがみんなのことを考えて走っている」、京都走ろう会はそういうクラブです。

 走る前に用を足しておこうと思い、橋の西詰のトイレに行ってビックリ。なんじゃこりゃー、小学生が長蛇の列。
 しゃーないよな、仮設トイレ設置されてへんもんなー。

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松本一之さん

 本気でこんな大規模な(2000人)大会をきちんと運営しようと思うのなら、まずマラソン大会を視察をして、できれば運営側の仕事を体験してみたら。トイレの不足は、致命的な欠陥です。「いい加減な運営してたら、子どもがかわいそうです。」

 スタート地点に行こうとすると、「ブログ見せてもらってます」の声。今まであまり話したこともない方でした。松本一之さん、これからもよろしくお願いします。

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 今日は、「ロード・トゥ・トカシキ」2日目(って、たいそうやね)。
 早めに行き、また3.1kmコースを使って申告タイムレースの練習をした。今日は時計を見ずに・・・。
 と、またまた視覚障害ランナーを伴走する伊藤千尋さんの姿。「おはようございます。」
 「もう、常連さんですね。」
 (これは伴走の常連さんのつもりで言ったのだが、私のブログの登場人物の常連さんでもあります。)

 中村彦四郎さんを見つけたので、スピードを落として話しかけてみた。
 「上り坂をうまく走るコツを何か一つ教えてもらえませんか。」
 「上体を使って走る。肩を揺らさないようにして腕をしっかり振る。ストライドを欲ばらないで小股で。精神的な余裕を持って、普段のフォームをくずさないように意識する。」
 ありがとうございます。全部は出来ないかもしれませんが、これから努力してみます。

 「藤井さん、後ろから走ってられるところを見せてもらったんですけど、リラックスしたきれいなフォームでしたよ。それをくずさないように。」
 「それがレースとなると、変な所に力が入ってしもてねえ・・・。」

 中村彦四郎さんとしゃべっていたので、ゴールタイムは18分17秒だった。17分目標だったけど、これはこれで上出来。いいアドバイスを聞かせていただいてよかった。(中村彦四郎さんは、知る人ぞ知る上り坂のスペシャリストです。)

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「撮りまっせー」の声に反応、最後尾

 さて、今日の私の10kmの目標は・・・。
 まず、真剣に走る。(写真撮影は最小限に)
 目標タイムは45分。(ゲゲ、昨日より5分短縮。目標は、高く!)
 できれば、最後にペースアップ出来るくらいの走りをめざす。

 スタート直後、いきなり北出さんと松本さんが飛び出す。私は3番手。いつものことだが、競う相手がいない。

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 ちょっと退屈になってきた時、来ました来ました伊藤千尋さん。一日に二回も会えるとは思っていませんでした。ここは封印をといて、パチリ。
 でもよく見ると、いつも伴走相手がかわっている。これは、けっこう難しいと思うんやけど・・・。
 お相手の男性にブログにのせていいかをお聞きすると、OK。お名前は東(あずま)さんでした。

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 このあとも、何組もの視覚障害ランナーが通過。ここを南下するということは、あの鉄砲玉のような小学生たちの中を通過するということ。
 「いろいろな人が譲り合って使用している鴨川河川敷である」ということを、運営側(京都市教育委員会?)がしっかりと指導してくださっていることを願います。

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インナーソールを入れ忘れても真っ赤な顔で力走、山本誉さん

 さて、私の方はといえば・・・。
 最初の御薗橋までの往復(5km)が、22分37秒。これはちょっと目標の45分はむずかしそう。
 7.5km地点で、34分18秒。残り2.5kmを10分40秒以内? ああ、これで45分はほぼ絶望やね。
 でも、最後の下りはがんばれるだけがんばってみよう。しっかり前を見て、自分の力を出し切ろう。その先には、「とかしき島マラソン」が・・・。ラスト勝負の練習だと思って・・・。

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岩井さんと八田さん

 残り300mくらいのところで八田さん。ゴールまで引っ張ってくださるようだ。これはありがたい。八田さんと競ったら、45分切りあるかも。
 ところが、その前に立ちふさがる小学生の壁。引率の先生と10数人の子が横いっぱいに広がっている。
 「あほんだらー、どかんかい!」と言いたかったけど、根がお上品なもんで「場所あけてー、場所あけてー」と哀願口調。なんとか、ぶつかる直前にのいてくれた。

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大文字山をバックに走る子ら

 こっちはな、君らのせいで用が足せずチャポンチャポンのおなかでラストスパートかけとるわけよ。せめて、おっちゃんらの走る場所だけでもあけといてくれよ。
 とか思いながら必死のゴール。
 やりました。44分55秒。
 
 ゴールしてから思ったこと。あの先生も子どもらも、下向いてとぼとぼ歩き。全然楽しそうじゃなかったな。
 ほんとうに気の毒に見えました。

 先生も子どもも、「なんかおもろいことないかなー」と思いながらキョロキョロしながら歩く・・・、そんな光景はもうないのかなあ。見ているこっちまでが、思わずほほえんでしまうような・・・。
 これも、「やらされる教育」の弊害でしょうか。

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 しばらくして、みんなが荷物を置いているエノキの木の下に行くと、酉脇(とりわき)さんの姿が。
 「いやあ、とりわきさん、また来てくれはったんですか。」
 「私はもう走れへんのやけど、みんなの走ってるとこが見たくてねえ。こうして来てますの。」
 「ありがとうございます。またブログに載せますし、写真撮らせてください。」(パチリ)
 なんてかわいい笑顔なんでしょう。

 「コメントは?」
 「えっ?」
 「コメントは、いりませんか?」

 最初、何を言っておられるのかよく分からなかった。とりわきさんのお口から、「コメント」という言葉が出てくるとは思わなかったからだ。

 「ああ、コメントね。何でも書かせてもらいまっせ―。ゆうてください。」
 「私は病気で走れんようになって悲しい、と書いといてください。」
 「分かりました。でもちょっとだけやったらだいじようぶなんでしょう。100mぐらいとかなら・・・。」
 「あきません。私ね、パーキンソン病になってね、それは運動をつかさどるところがダメになる病気なんです。」
 「ゆっくりゆっくりでもあきませんか。」
 「あきません。しんどうて。」
 「ちょっとだけでもいっしょに走りたいですね。」
 「ありがとう。今は、こうしてみなさんに会えるだけでもうれしいです。」

 走れないと言っておられたが、これだけしっかりしゃべっておられるのですから、またぼちぼちでも前に進める日が来るかもしれません。
 みんな待っていますよ、ねえ、とりわきさん。

【追加】 一つ書き忘れていたことがあります。
 今日、例会に、金辻賢次郎さんが来られていました。私は去年10回例会に参加させていただきましたが、金辻さんには一度もお会いしていません。たぶん、かなり久しぶりの参加だったと思います。お写真は撮れなかったのですが、ごあいさつができてうれしかったです。
 金辻さんは、私が京都走ろう会に持っているイメージ・・・「知的な紳士淑女ランナー」にピッタリの方です。もう70歳を越えておられますが、お元気そうなお顔が見れてよかったです。

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2009年01月17日(土)

小学生の集団暴走行為に、「喝!」 [学校]

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出雲路橋西詰から比叡山をのぞむ

 さあ、今日から「ロード・トゥ・トカシキ」。

 雑用係には、時間はたっぷりある。およそ20年ぶりに、真剣に練習することにした。
 と言っても、2月7日の「とかしき島一周マラソン」まであと20日ほど。練習って言っても、しれてます。

 10時、北大路橋東詰の100円パークに車をとめ、出雲路橋へ。
 京都走ろう会の3.1kmコースを使い申告タイムレースの練習。そして、そのあと10kmコースを使って私のレースの練習。こんなバッチリのコースが身近にあったなんて。
 あとは、きつい上り坂の練習をブラスすれば準備万端。

 出雲路橋東北側をスタート。3km16分30秒が目標やから、17分くらいでゴールできたらいいな。
 キロ5分半はこんなもんじゃろと思いながら、ゆっくりジョギング。
 途中で、ジョギング中の森光さんとすれちがう。そのあと、河川敷のお掃除の仕事をされている八木さんともすれちがう。ここらを走っていると、必ず誰かに出会います。

 北山大橋の真ん中(約1.5km)で初めて時計を見ると、なななんと8分15秒。私、ペース走に向いていますね。
 出雲路橋に戻ると、16分50秒。まあ、なんてすばらしい! 私の目標タイムとわずか10秒差。これなら、まちがいなく入賞です。(次は、一回も時計見んと走ろうっと。)

 ここで20分ほどきゅうけいしたら本番と同じなのだが、このあと行きたいところがあったので5分後10kmコーススタート。

 ここで問題が・・・。
 小学生が集団で、ものすごいスピードで河川敷を走ってくる。横に広がり競っているので、容易にかわすことはむずかしい。
 おそろいの赤Tシャツが次々と鉄砲玉のように・・・。ものすごい恐怖感を感じました。せめて何人かの大人がいっしょに走っていればまだましだが、ゴールで待つ先生らしき人は、「○分○秒」と大きな声でタイムを読み上げるだけ。子どもといっしょに走れる要員を確保しておかないと、不測の事態に対応できませんよ。
 知識も力も不足している(と思われる)先生方の指導も、もはや限界? (地域の中で、協力してくださる方を募ったらどうでしょう。京都には、小学生くらいなら並走できるランナーが山とおられますよ。公の場を使う練習時の心構えも、教えていただけると思います。)

 私の感覚では、鴨川で練習している小学生のマナーが年々悪くなっているように思います。
 一生懸命走っている子には悪いけれど、「我が物顔で・・・」という表現がピッタリきます。
 「がんばって走ってるね」と好意的に見てくださる人もいれば、「ああこわ」と恐れている人も必ずいます。
 とくに今日のような寒さがゆるんだポカポカ陽気の日は、お年寄りの散歩も多いように思いました。それに、いつも休日に必ず見かける視覚障害ランナーと伴走者。
 そんな人たちのことも考えながら走っているかな?
 残念ながら、私にはそうは見えませんでした。

 鴨川の小学生の集団暴走行為に、「喝!」。

 小学生の鉄砲玉をかわしながら走った10kmは、49分50秒でした。
 単独練習初日としては、上出来です。 

【追加】北京オリンピック代表選手・赤羽有紀子さんのブログ(1/18)に、次のような文を見つけました。一流中の一流の選手が、一般の方に気を使って練習されているのです。京都市の小学生ランナー、なにかかんちがいをしていませんか?

 ・・・今日は宿泊している徳之島町にある総合運動公園の陸上競技場外周を使用してスピード練習を行いました。

(土曜日曜はウォーキングやジョギングなどの利用者が特に多いため、公園管理の方々にご協力頂き、トラブルのないよう注意して利用させて頂いています)・・・

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2009年01月16日(金)

「鯨海峡とかしき島一周マラソン」への道 [ランニング]

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第4回鯨海峡とかしき島一周マラソン大会実施要項より

 沖縄の「とかしき島一周マラソン」の参加申し込みをした。
 レースは2月7日の土曜日。

 去年は西表の「やまねこマラソン」と日が重なっており、どっちに行くか迷っていた大会だ。
 けっきょく、クーちゃん(西表のよんなぁよんなぁさんの飼い犬)に会いたくて、ヨメさんと二人、「やまねこマラソン」に参加した。(3/27のブログ参照)

 今年は、「とかしき」が2月7日、「やまねこ」が2月14日に行われる。両方行けたらよかったんやけど・・・。
 「バシッ! ボコッ! ドスッ! ゲポッ!・・・」(これはあくまでも効果音です。けっして、気楽たらしくしょうもないことを言っている私が、ヨメさんに殴られている音ではありません。)

 そうそう、前にこの大会のことを真樹に話したとき、「クジラ、見てみたい!」って言ってたな。ちょっと元気なくなってる真樹の、元気付けになるかもしれん。
 こないだ誘ったら、「絶対、いや!」って言ってた。でも、もう申し込みしたもんね。

 真樹は、申告タイムレース3km。
 よかったー、楽しんで走れる部門があって。小6の時は3km13分くらいで走ってたけど、ぐっと落として、16分30秒で申告。キロ5分半くらいが一番楽やと思う。これ以上落とすとかえってしんどい。

 私は、真樹といっしょに申告タイムレース3kmを走った後、10kmレースへ。
 今まで3回の50代の部の優勝タイムを見ると、第1回46分22秒、第2回48分00秒、第3回 53分33秒。
 「チャンス!」
 この大会は1位のみ表彰だが、がんばったら手が届くかも・・・。

 パオパオ優勝したら、真樹もちょっとは見直すかな。

 と思ってマラソンコース図(高低図)を見てみると、なんと4km地点からの1kmで100mアップ。そうか、この坂があるから優勝タイムが悪いんや。納得。
 いやいや、まだちょっと日がある。20年ぶりにマラソン練習しようっと。特に、上り坂のね。
 「真樹に、いいとこ見せたいなー。」

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なぜか私をやさしく見つめてくれる猫(京都キャロットの近所で)

☆真樹は、今日は学校を休みました。普通授業1日目は、やっぱりハードルが高かったようです。ちょっと残念です。
 でも、以前にくらべたらずっと明るくなっています。・・・よんなぁよんな(ゆっくりゆっくり)でいいよ・・・。

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2009年01月15日(木)

「レオ」〜シリーズご近所犬8〜 [わんこ・にゃんこ]

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レオ・オス・7歳

 真樹のチャレンジ(職業体験)5日間のうち、4回も同じワンちゃんに会った。毎朝9時20分ごろ、幡枝の「ライト・オン」前を通られる。昨日ゆっくり散歩してられたので、「写真撮らせてください」とお願いした。
 さわらせてもらおうと思ったら、「危険ですから・・・」と言われた。こんなおとぼけ顔やのに,「危険」やって!
 家に帰って、ヨメさんにこの話をしたら、「かんでもらったらよかったのに」やって。ほんまやね。かんでもらったらよかった。

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きくのちょっとはずかしい写真

 昨日は、今までなかなか撮れなかったきくのはずかしい写真も撮れた。

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 このごろ、うちのまわりは毎日雪景色です。

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 花背造園さんのショーウインドーねこちゃんも、元気です。

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 ええい、ついでじゃー。「ちょび」も載せてまえー。

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2009年01月14日(水)

「大丈夫であるように ―Cocco 終らない旅―」 [映画]

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 沖縄出身の歌手・Coccoさんの映画を見た。

 映画の中で、三つの言葉が心に残った。

 「生きろー」
 「よんなあよんなぁ」
 「最後に花が咲いて、よかった」

・「生きろー」 
 言いたいことは、一つだけ。生きろー・・・、ふっ・・・、生きろー・・・、ふふっ・・・、生きろー・・・。

・「よんなぁよんなぁ」
 友だちが突然死んでしまった時に思った、もっとゆっくりゆっくり生きてほしかったって。沖縄では『よんなぁよんなぁ』って言うんです、ゆっくりゆっくりのことを。


・「最後に花が咲いて、よかった」
 アニメの『もののけ姫』は、人間のせいで世界がずたずたになる。そのずたずたのまま終わって欲しかったのに、映画の一番最後に花が咲いた。がっかりしました。どうして? これでは、また何も考えない人が増えるだけだと思った。
 でも、子どもができてこの映画をいっしょに見たとき、『どうか、最後に花よ咲いてくれ』と思った。子どもには、希望にあふれたきれいな世界を見せてやりたいと・・・。

 この映画は、「Cocco きらきら LiveTour 2007/2008」を追ったドキュメンタリーだ。
 
 旅の始まりは1通の手紙だった―独自の完成と唯一無二の存在感で、熱狂的なファンをもつミュージシャンCocco。沖縄の米軍基地移設予定の海に現れた2頭のジュゴンの姿に喚起された彼女は、歌を通じ、何かを変えていこうとしていた。そんな折に届いたファンからの手紙。それは核再生処理施設のある青森県・六ヶ所村に暮らす少女からのものだった。そしてCoccoは北へ向かい、知る。自分と同じ痛みを抱える人が日本中にはまだたくさんいることを。自分たちも知らずに何かをしてしまっていることを。原爆ドーム、ひめゆりのおばあ達、息子のこと、死ぬこと、生きること・・・美しいものも醜いものもすべて胸に刻み、唄いながら、祈りながら旅は続いていく。日本中の傷跡に、いつか花が咲くように。みんなの明日と将来と夢が、大丈夫であるように。(映画のパンフレットより)

 「何かをしなくては、でも何をすればいいのだろう。けっきょく、私には唄うことしかない。」
 Coccoさんの自分への問いは、見ていてつらかった。そこまで自分を追い込まなくてもいいのに。

 「まず、事実を知ること」 
 その通りだと思います。今まで知らなかった自分を恥じることはない。今から自分のできることを考えればいい。
 自分が思ったこと感じたことを、そのまま唄ってもらえたら、聞いた人がまたそれぞれ何かを考えるでしょう。そんなに、自分を追いつめなくても・・・。

 映画の最後に、Coccoさんの近況がテロップで流れた。
 「2008年4月 拒食症で入院」
 あかんてー。追いつめすぎやって。

 今は、コンサートもお休みされているようだ。
 よんなぁよんなぁして、またいつか元気な姿をみせてください。
 「あっちゃんはヨー、○○でヨー」と、またみんなに語りかけてください。ゆっくりゆっくり、待っています。(「あっちゃん」というのは、Coccoさんの自分の呼び名です。)

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「沖縄ジュゴンを守ろう」の展示

 映画に行こうと思ったのは、今日の朝。
 京都シネマの会員更新しめきり日(1月末)が近づいていた。
 それに、去年、チャレンジ(職業体験)で真樹の中学校の子が「京都シネマ」に来ていた。
 新聞の映画欄を見ると、「大丈夫・・・」。あっ、あのCoccoさんの映画・・・。12時15分から。
 ヨメさんのヨガ教室が11時半からやからちょうどいい。「北山駅」まで送ってもらおう。

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 いい時間に着き、会員更新の手続きも終えた。
 受付の横には、男子中学生が二人。まちがいなく、○中生だ。
 この映画の写真集を買おうとしてその中学生にお願いしたら、(二人がかりで)テキパキと対応してくれた。
 胸の名札をしっかり見る。「O君」と「T君」。帰ったら、真樹に話してみよう。
 (去年は女子やったのに、今年は男子や。)

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 「君ら、○中の2年やんね。」
 「はい。」
 「うちの娘も○中の2年なんや。6組なんやけど・・・。」
 「はい。」

 話に乗ってこないところを見ると、6組ではないようだ。彼らが6組だったら、私の名を名乗ろうと思っていたのに…。

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 上映15分前に開場。
 そこで、このチャレンジ君の登場。集合をかけ、入場引換券に印字されている番号順に招き入れていた。
 そしてそのあと、前説というか諸注意といか、それをきちんとやっていた。
 もちろん紙を見ながらの説明ではあるが、チャレンジも4日目となると落ち着いたものである。拍手したくなるほどうまかった。

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 真樹から聞いた話だが、去年チャレンジで「京都シネマ」に来た子は、映画鑑賞の時間があったらしい。
 去年の子は何を見たのかな。「ひめゆり」やったらいいのにな。
 今年は?
 今上映中の映画の中では、この「大丈夫であるように」がピカイチです。中学生にも、この映画を見てもらいたいなあー。

 

 大丈夫じゃないのに
 大丈夫って言わなきゃいけないのが
 いやだ。

 大丈夫じゃないのに
 大丈夫でなきゃいけないのが
 いやだ。

 大丈夫じゃないって言っているのに
 大丈夫?って聞かれるのが
 いやだ。

 なのに
 大丈夫じゃない人を目の前にすると

 大丈夫?って
 そんな言葉しか探せない自分が
 いやだ。

 ごめんね。

 大丈夫であってほしい、って
 想ってるんだ。
 きっと。

 大丈夫になってほしい、って
 願ってるんだ。
 きっと。

 大丈夫であるように、って
 祈ってるんだ。
 いつも。

 いつもいつも
 いつもいつも

(「大丈夫であるように」写真集、Coccoの言葉より)

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2009年01月13日(火)

チャレンジ(職業体験)3日目 [家族]

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車の中から心配そうに真樹を見送る、きく (真樹は道路を横断中)

 3連休の後、真樹のチャレンジ(職業体験)3日目。
 
 休みがはさまるとまた行けなくなるのでは・・・、と心配。
 でも、昨日の夜、「明日はどんな仕事すんのかなー」とか言っていたので、たぶんだいじょうぶやろ。 

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きくの背中に雪が積もる

 朝、自分では起きられなかった。それでも、しっかり朝ごはんを食べ、時間に間に合うようにしたくができた。
 夜かなり冷え込み、家を出ようとした時にはボタン雪が降りだしてきた。

 チャレンジ(職業体験)は、5日間。今日行けたら、残りの2日もだいじょうぶだろう。
 ただ、金曜から始まる普通授業に行けるかどうか・・・。 

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ちゃぶい

 いつもの幡枝「ライト・オン」前で待っていると、Aさんとお母さんらしき人が。
 真樹が車を降りAさんに近づくと、しばらくしてお母さんが私に気づきごあいさつに来られた。
 「藤井さんのお父さんですよね。よろしくお願いします。」
 「あっ、こちらこそよろしくお願いします。Aさんは、音コンでピアノ伴奏されてたので存じあげています。しっかりされてるようで・・・。」

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雪降るの中、傘なしで歩く二人

 「いえ。うちの子は自分から積極的に行けない方で、真樹ちゃんがやさしいって言って喜んでいます。」
 「実は、うちの子ね、今学校行けてないんです。だから、今までかかわりのなかったAさんとごいっしょさせてもらって、また新たな気持ちになれたみたいで。」
 「そうなんですかー。しのぶ先生(動物病院の先生)もすごくいい方ですし、だいじょうぶですよ。」
 「これからも仲良くしてくださいね。」
 「こちらこそ。」 

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動物病院玄関で

 ああ、Aさんのお母さんしゃべれてよかった。
 
 いろいろな人の、いろいろないいところをしっかり見れる子になってほしい。
 明日は、動物病院から小学校への出張の仕事についていくらしい。真樹がいつもいやがっている、低学年の子相手の仕事らしい。
 でも、またそこで新しい発見があるかも。
 しっかり働くんやぞー。

 真樹が家に帰ってからの話。

 「今日、Aさんのお母さんに会ってびびったわ。なんか、二人で必死に走ってきやはったもんなー。」
 「そら、約束の時間に遅れたらあかんと思って走ってはったんや。雪降ってる中、たいへんやったやろうに。」
 「そんでな、真樹に、『Aの親戚のものです』って、自己紹介しやはったんやでー。どう見てもお母さんやろう。わらかそと思って言わはったんやろな。」
 「お母さん、すべってもたなー。でも、おもしろいお母さんでよかったやん。」

 Aさんのお母さん、すべってもいいから、またおもしろいこと言ってください。真樹は待ってます。

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