2009年01月12日(月)
第35回武庫川新春ロードレース・続き [ランニング・出張販売]
この大会は、20年以上前から「京都キャロット」の出店をさせていただいている。そのなじみで、今もランニング用品店はうち1店だけにしていただいている。
その20回以上の出店で、一番思い出深いのは・・・。
やはり、1991年だろうか。
1月11日の金曜日。未明に、私の母が亡くなった。ガンだったのである程度覚悟はしていたが、私の予想よりずっと早いあっけない死だった。(母65、私35)
その2日後の日曜日がこの大会だった。「お葬式と重なったら、どうしよう・・・」と思っていたが、日曜はお通夜。翌月曜がお葬式になった。
父にわけを話したら、お通夜欠席は「かまへん」。父はいつも私の味方です。
責任の重い農家の長男として家を守ってきた私の父は、やりたい放題の私のやることをいつもおもしろそうに見守ってくれていた。どんなヘマも、笑って許してくれていてた。
その時も、「仕事やったら、しょうがない」と。
もう、18年も前の話です。
その年の8月に廉が生まれ、翌年の大会には寒風吹きすさぶ中に生後5ヶ月の廉を連れてきた。
バタバタしていた私たち夫婦は、乳母車に入れた廉のことをすっかり忘れていた。お客さんが途切れた時にやっと廉のことを思い出し、何時間かぶりに見た乳母車の中の廉は・・・、すやすやと眠っていました。
「よかったなあ」 私たち夫婦二人顔を見合わせて、ニコニコしたことをよくおぼえています。
この大会のハーフは、約10.5kmの折り返しを2往復。最後に100mほどカーブしてゴール。
私は今までずっと10kmに出ていたのだが、今年は廉が来れるかもしれないということで廉10km私ハーフでエントリーした。けっきょく廉は来れず。
ただ、ハーフのスタートが12時20分と遅かったので、いつもお話できないようないろいろな人とお話しすることができた。
大道さん(武庫川ランナーズ元会長)。
一さん(京都ランナーズ)。
柴田さん(京都走ろう会)。
仲井さん(京都ランナーズ)。
三宅さん(武庫川SC)。
中でも三宅さんは、お連れの女性に、私のことを「友だち」と手話で紹介してくださっていたようだ。私は手話ができないので正確にいうと話せてはいないのだが、三宅さんと会うたび必ず話を交わしている。
コース上で、太田武志さん(京都鴨川ゆっくりラン)発見。
「おおー藤井さん、写真撮ってやー。ワシのこと、ブログに書いてやー。」
「はーい。」
こう言ってもらえるとありがたい。太田さんも私の味方です。
「なんやなー。藤井さん、ころころやん。」
「そうですねん。今こんなんですわー。」
そのあと、矢瀧玲子さん(京都鴨川ゆっくりラン)。
「いやー、なんでひとばっかり撮ってはんの・・・。」
「へへへー。」
矢瀧さんは、私と同い年。
しっかりしゃべったことはないのですが、とてもチャーミングな方です。
今日も、うちのテントにいた真樹にひと言かけてくださった。「真樹ちゃん、お手伝いに来てんの、えらいね。」
ゴールしたあとの私にも、あたたかいお言葉。
「ブログ見せてもらいました。真樹ちゃん、ついてきてくれてよかったね。元気のない姿見てたらかわいそうで・・・。今日もちょっと顔色わるそうですね。親の立場で見てしまうので、つらくてつらくて・・・。」
「すんません、心配してもらってありがとうございます。今思うのは、こうなったことについて誰もうらんだらあかん。ここまで気づかずほっといた自分らを反省せんとね。」
真樹が落ち着いたら、矢瀧さんが心配してくれはったことも言わんならん。もう、そんな人が何人たまってしもたやろう。そう思ったら、真樹は幸せもんや。
1周目(約10.5km)は、52分36秒。
しかし、このあと真樹に写真を撮ってもらい、給水し、太田さん矢瀧さんとしゃべると、調子が出てきた。
廉の高校の体育のT先生も、パチリ。めちゃくちゃ速いです。
さすがに最後は疲れたが、2周目1時間44分24秒(この1周は51分47秒、1周目より速い。)。
最後の最後の右U字カーブ、100mちょっとを走りきるとゴール!
一番左はしに、カメラをかまえて待つ真樹の姿が・・・。「真樹に向って、走れー!」
歓喜、歓喜、歓喜のゴール!
1時間44分51秒、31位。
「真樹、ありがとう。」
こんなうれしいゴールはない。パオパオの走りはどうやった?
(よろこびすぎて左によりすぎ、ゴールの係の方に呼び戻されてしまった。)
一年に一度だけお会いする人にも会えた。
毎年、この大会でお会いする松永順子さん。
彼女は、遠い昔、教職員組合青年部でともに学んだ仲間。今はおたがい50を越え、「青年」の面影もないけれど・・・、元気!
このハーフではかろうじて私が先着したが、私が8年連続アウトになっている「丹後ウルトラ100」を、彼女は毎年完走している。なんでやねん。
特に走るのが好きやったようには見えんかったけど・・・。
「ボク、マラソンやってんねん」と、ちょっと自慢気に言っていた当時の自分(20年ほど前)が、今思えばはずかしい。
「丹後は、8年連続途中収容です」と言うと、「なんで?」というような不思議そうな顔をされていた。
そうでしょう、ふしぎでしょう。実は、私は、なーんも考えんと走っている単なるアホですばい。
20年ほど前の私は・・・。
今とほとんど同じです。
ちゃらんぽらんな性格のため、真面目な塚本先生(松永さんの旧姓)たちをよく怒らせていた。
大好きな小学校の先生をしていたのだが、その数年前に導入された「日の丸・君が代の強制」に悩み続けていた。そして、18年前辞表を提出。
とまあ、こんなこと詳しく書いてもおもしろくないし・・・、以上。そして今のパオパオがあるわけです。
そろそろ片づけようかという時に、かなりきつい雪。でも、しばらくするとおさまった。強烈な寒さと予報が出ていた割には、ましだった。
ヨメさんも私も笑顔でゴール。
寒いからとちぢこまっているんじゃなく、自分の動ける範囲の運動をして血の巡りをよくすること。
私ら定期健診を受けていない者は、走って自分の健康度を確かめるようなところがある。これって、どう?
うちのとなりのテントは、毎年恒例のたこ焼き屋さん。それこそ一家総出で来ておられます。
朝から「ウォンウォン」となく声は、かわいいかわいい白いワンちゃん。「なんか食べ物ちょーだい」とないているようです。
今年、やっと名前と歳が聞けました。
「ジュリちゃん、14歳」、かなりのおばあさん犬です。ちょっとスピッツがはいっているらしいです。
たのむでー、来年も元気な姿見せてやー。
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2009年01月11日(日)
第35回武庫川新春ロードレース [ランニング・出張販売]
今日の目標。
「写真を撮ってくれるよう頼んだ真樹の前で、笑顔で手を振ること。」
ええやーん。こんないい目標持って走れるなんて。
ハーフの1周目の終わるところにうちの出店テント。
「まっきー、もうすぐ戻ってくるし、写真撮ってやー。」
テントに向かって大声で叫んだ。
約600mの折り返しを戻ってくると、うちのテント前に真樹とヨメさんの姿。この二人から応援してもらったのは、何年ぶり?
そう言や、今日ヨメさんにちょっと変化があった。
いつも私が勝手にヨメさんのレースを申し込んでいるのだが、スタート前になると必ずぼやきが出る。
「誰も頼んでへんのに・・・」「ああ、トイレに行く暇もなかった・・・」「シューズ持ってきてへん・・・」
ところが、今日は笑顔でスタート地点に向かった。
真樹にかあちゃんのいいところ見せたろと思ったんかな。
5kmだいぶかかったみたいやけど、タイムじゃないよな。こうやって笑顔で走れるところを子どもに見せられるのは、いいことやんね。
最近、毎朝きくと走ってるみたいやし、ぼちぼち早くならんもんかいな。
ゴールも、笑顔?
でもないか。
いやいや、今日はぼやかずしっかり走れました。
そうそう、今日1月11日は18年前に亡くなった私の母の命日。
真樹とヨメさんが笑顔でいてくれてなにより。
おかちゃん、天国からしっかり見ていてね。(うちのいなかでは、母親のことを「おかちゃん」と呼びます。)
チーン・・・。
(注)まだ、続きます。
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2009年01月10日(土)
2009年賀状 [雑感]
今年も、我が家は3種類の年賀状を出しました。
この3枚全部を出したところは非常に少ないです。(私の父のところと・・・)
もちろん3枚の年賀状に主役級の活躍をしているうちの「きく」の生まれた家、高山さんには3枚とも出しました
下の年賀状は、その高山さんからいただいたものです。本物の自分ところの牛の写真なので、値打ちがあります。(私が選んだ2009年賀状のグランプリです。)
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2009年01月09日(金)
一歩前進○歩後退 [家族]
このごろずっと、このブログも娘の真樹のことばかり。
それはそれで仕方ないか。
昨日は、ヨメさんが真樹を喜ばせようとして、仕事の合間をぬって服を買いに行った。そこから帰ってきたのは7時半ごろ。昨日は、廉の家庭教師の先生が7時半に来られる日だった。
私が家に帰ったのが7時15分ころ。その時、廉がブツブツ言いながらごはんをかけ込んでいた。
ヨメさんは前の日に廉から聞いていたのに、家庭教師のことはすっかり忘れてしまっていた。
廉はたいていのことに文句を言わない。ただ、ごはんがおいしくなかったり、食べる時間が極端に遅くなったりするとショボンとしてしまう。
昨日もガックリきていた。
先生が帰られたあと、ヨメさんが気を使って、「○○食べる?」「○○は、どう?」と何回も聞いていたが、ちょっとすねているようだった。
「そんなに、おこんなや。」
かあちゃんはかあちゃんなりに、真樹の心がほぐれるように必死になってはんにゃから。
おいしいもんは、またいつでも食べられるから、なっ!
昨日の夜、また、真樹の調子が悪くなってしまった。理由はよく分からないが、なかなか寝ようとしなかったらしい。
今日の朝どうなるか心配だったが、自分でちゃんと起きてきた。ただ、すごくしんどそう。
「おなかが痛い・・・。」
「また、送ったるから・・・。」
その言葉にも反応せず、「(今日は無理かも・・・)」という思いが胸をよぎった。
困ったときのきく頼み!
「きくちゃん、今日は真樹といっしょに行こか。」
きくは、散歩とかんちがいし、大喜び。
「真樹、ほら、きくちゃん、こんなに喜んではんで。はよ、行こ。」
全然反応なし。
仕方ないので、私ときくは車に乗り、そこで待つ。
およそ3分後、真樹が玄関から出てきた。(よかった!)
今日は、チャレンジ(職業体験)2日目。今日は、動物病院でどんなワンちゃんねこちゃんに会えるかな。
幡枝の「ライト・オン」前。
バックミラーに、Aさんの姿
「真樹、Aさん、来やはったわ。」
真樹は車のドアをあけ、何も言わず降りようとした。
そこで、きくが心配そうに真樹を見る。
真樹はそれに気づき、きくの頭をなでてから車を降りた。
私は、もう、これで十分。
真樹が、自分を見ているきくに気がつき頭をなでただけで・・・。
一歩前進一歩後退?
一歩前進半歩後退?
いやいや、今の真樹の状態はちょうどその中間くらいです。
一歩前進四分の三後退。(いっぽぜんしんスリークォーターこうたい?)
あわてんでもいいって。ゆっくりで。
よんなぁよんなぁ・・・(沖縄のゆっくりゆっくり)。
じょんのびじょんのび・・・(新潟のゆったりのんびり)。
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2009年01月08日(木)
チャレンジ(職業体験) [家族]
幡枝の「ライト・オン」前、9時20分に待ち合わせ。
動物病院のチャレンジ(職業体験)は、真樹ともう一人・Aさん。
ちょっと心配で、「ライト・オン」まで送って行った。
Aさんは、真樹の中学校で、あることでオンリーワンな人。(私のブログの10/18「学力テストとミニスカート」を見てください。)
前から注目していた個性的な子だ。真樹とは今までほとんど関わりのなかった子。仲良くやっていけるかな。
約束の時間きっちりに来たAさんと、真樹は何か話しながら動物病院に向かった。
なんでもいい。何か見つけてきてね。
久しぶりに緊張した時間を過ごしたせいか、家に帰って来るとぐったりしていた。
今日は、本当は休診日だったそうだ。
それでも、入院しているワンちゃんねこちゃんがいるので実質休めないようだ。生き物相手の仕事は大変。それに気づいてくれたかな。
Aさんとも仲良く出来たようだし、上出来上出来。
この調子、明日も頼むで!
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2009年01月07日(水)
速報「真樹が・・・」 [家族]
ご心配していただいたみなさんに、とりあえずご報告。
1ヶ月近く学校を休んでいた真樹が、今日、登校しました。
昨日の夜、泣きながら冬休みの宿題のプリントをしていた真樹。
「真樹、学校は休んでもいいけど、チャレンジ(職業体験)は行かなあかんで。」
ヨメさんが、意を決して切り出した。
それに対して少し聞き取りにくいやり取りがあったあと、真樹が一気に話し始めた。今まで、言いたくても言えなかったことを・・・。(その内容については、ここには書けません。)
今までたまりにたまっていた自分の言いたかったことが言えたのか、そのあと、残っている宿題を一生懸命にやり、翌日の用意もし出した。
ただ、次の日の朝が心配だった。
今日、朝、時間きっちりに起き、朝ごはんもちゃんと食べた。こんなこと、何日ぶりやろう。
とりあえず、真樹は、学校に向かって歩き出しました。
今日は、午前中に全校集会、小テスト、学活。午後は、チャレンジ(職業体験)の事業所事前打ち合わせ。
さあ、これからどうなるか。まだまだ心配は続きます。
楽しいことが見つかったらいいのにね。
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