2020年11月26日(木)
勾留14日 [病院]
 やっとやっとやっと退院。
 心配してくださったみなさん、ありがとうございました。明日から社会復帰を目指します。
 最初は、薬を出してもらってすぐに家に帰るつもり。
 その次は「点滴治療が必要」と言われ、しかたなく入院。ただしいつものパターンだと8日間くらいで退院できていたので、13日(金)入院なら20日(金)くらいに退院できるものと思っていた。
 ところが緑膿菌というのが見つかり、入院延長。これはつらかった。
 私にとっては「入院」というより「勾留」の感覚。「また再延長ということもあるのでは」と疑心暗鬼になっていた。
 それがやっと終わった。
 ヨメさんがきくちゃん連れで迎えに来てくれた。
 JA医療共済の証明書の手続きも一挙にしておきたかったので、ヨメさんから用紙をもらい手続きへ。
 「証明書郵送の場合は、地下の売店で84円切手を買ってきてください。」
 ふだんなら何とも思わないこんな言葉に、どっと疲れが出た。
 エレベーター前は人だかりだったので、歩いて地下へ。切手を買ってまた1階に戻った時は、もうフラフラ。倒れてしまうかもと思ったくらい。
 そら2週間ほとんど寝たきりで、運動といえば1周100mほどの廊下を1日に数回歩いただけ。そうとう体がおかしくなっている。えらいこっちゃ。
 もっと心配なことがあった。
 この2週間の間に、ヨメ、きく、みーが「知らん、知らん」になってへんかということ。
 手続きが終わって前の公園に行くと、ヨメさんがきくとお散歩中。
 パッと見た感じは、2週間前と何も変わっていないような気がした。
 「ますみちゃん」と呼ぶのは恥ずかしいので、「きくちゃん、オッサンやでー」と呼んでみた。
 「きくちゃん、オッサン帰ってきやはったわ」とヨメさん。
 ヨメさんもきくちゃんもふつう。
 いやいや、この「ふつう」がうちでは大事なんです。
 ヨメさんの運転で帰宅へ。私が運転したら、また事故を起こしそう。
 来るときは「ウォンウォン」と鳴いていたらしいきくがおとなしくなった。
 「きくちゃん、顔見せてえな」とひっばっても、きくは怒らなかった。
 私と分かってくれてんのかな。
 我が家到着。
 
 あまりにもポカポカ陽気が気持ちよく、すぐに家に入らず前の公園へ。
 きくちゃんを抱っこしたら、いつもの「無」。
 それにしても2週間の入院で、ようハゲたねえ。(前からか。)
 しばらくして家の中へ。
 居間のドアを開けると、その先にみーちゃん。
 「みーちゃん、オッサン帰ってきたでー。」
 いつもならそう言っただけで逃げ回っていたのに、ずっと私を見つめてくれていた。
 そのあとも全然逃げない。
 それどころか、近づいてきて私の足元でくつろぎだした。
 「あのー、舌をしまい忘れてますけど・・・。」
 こんなことも初めて。
 ヨメさんときくは変わらず。みーちゃんはいいほうにちょっと変化というところでしょうか。
 みなさん、いろいろとご迷惑おかけしました。これからは、みんなが喜べることができるようにがんばりますね。
 私は体力低下が著しい。
 しっかり食べて、徐々に動いて、しっかりとした日常生活を取り戻さなくては。
 夕食は私の大好きな「水炊き」。
 退院お祝いバージョン!
 うまかったー。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2020年11月25日(水)
ニタニタ生きていく [病院]
 内定から採用(?)へ。
 明日の午前10時ごろ退院できることが決まった。
 今回の入院はまったく想定外。それもまるまる二週間に及ぶとは・・・。最初は薬を出してもらって帰れるものと思っていたのに。
 さすがの私も、もう立ち直れません。
 今日あらためて入院診療計画書を見てみた。(もらったときは40℃近くの熱があり、しっかり見ていなかった。)
 正式な病名は「急性細菌性前立腺炎」。
 症状は、「発熱、排尿困難」。
 治療計画は、「点滴治療」。
 やっとやっと退院です。
 この間いろいろとあって、納得できないことも多々。
 そのことについて「ブログに書き」と煽る人もいるが、問題点を整理して批判するのは私の一番苦手とするところ。もしそうできたとしても、「ニタニタ生きていく」がモットーの私らしくないじゃないですか。
 一つだけ言わせてもらえば、「そこに愛はあるんか?」(byアイフル)
 今までこの病院の耳鼻科、内科、整形外科で診てもらって、いいことばかりだった。ただし、今回はちょっと・・・とだけ言わせてもらいましょうかねえ。
 あかん。ムカムカしそうなので話題変更。
 私らしく、いいことを書こう。
 この病院の看護師さんは、前から最高だと思っていた。
 私の膀胱癌を見つけてくださったのは、京大病院放射線治療科のN医師。
 「うちで手術されますか」と聞かれた。親しみのあるN医師が手術してくださるなら絶対京大病院だったが、ちがいますやん。
 それなら、なじみの看護師さんがいっぱいおられるこの病院の方が気が楽。そんな理由でこちらにしました。
 うちの真樹にちょっと似た感じで、いつもニコニコされているX看護師さん(イニシャルでも特定されてしまうかもしれないなので、Xさんにしときます。)
 前回8月に入院した時もお世話になった。3連続夜勤をされていたのにハツラツとされていたのが印象的で、私はよく覚えていた。
 今回は私の受持看護師ということになっていた。
 若いけど一番頼りになる看護師さんで、ぎょうさんしゃべらせてもらった。ほかの看護師さんには言いにくかったことも、Xさんにはペラペラと。
 あるとき、「Xさんは何人きょうだいの何番目ですか」と聞いてみた。
 「4人きょうだいの一番上です。」
 「ねえちゃん!」と叫びたくなった。
 やっぱりね、私は見る目があるんですよ。
 末っ子の私は、「姉的感覚」に対する嗅覚みたいなもんがある。「この人はたぶん頼ってもだいじょうぶ」みたいな。
 調子に乗っちゃって、「うちの娘26なんですけど、Xさんは?」と聞いてみた。
 「22です。看護高専出て、看護師になりました。」
 「ズズッ。」
 真樹より4つも下の娘さんを頼りにしとったんかい、このジジイは。
 でも、二週間の入院中にXさんが何度か回ってこられたので、暗くなりがちな気持ちも少しはまぎれた。ほんとうにありがとうございました。
 あっ、それとこの病院の薬剤師さんはピカイチ。
 今まで何人もの薬剤師さんが担当としてついてくださったが、みなさんすごく話しやすい。
 「薬剤師さんに聞くことじゃないのかもしれませんけど・・・。」
 「いいえ、私でよろしければなんでも聞いてください。」
 このやり取りを何度したことか。
 私のわけのわかっていない変な質問を、すごくしっかりと受け止めて答えてくださっていた。
 前回の男性の薬剤師さんとも、たくさんしゃべらせてもらって何度も気がスッとした。今回の女性の薬剤師さんも、時間を気にせずとことん答えてくださった。
 「そこに愛はある。」
 ヨメさんが、「そういうことを『ご意見箱』に書いて入れとき」と言う。 
 でも「愛がない人」にはどんなことを書いても届かないだろうし、「愛がある人」は褒められるために働いておられるようには見えない。
 このブログの記事をプリントアウトして、ご意見箱に入れとこうかしら。
 ああ、ニタニタ・・・。
 北の端にわずかに見える宝が池プリンスホテル。
 我が家はあの北西に2.5km。
 明日、帰れるんですね。
 しみじみ。
-----------------------------------------------------------------------------------
【今日のきくみー】
 今日は、病院に差し入れを持ってきてくれる日。そのついでに、ヨメさんに医師のお話も聞いてもらう予定だった。
 ところがヨメさん、過労でダウン。病院に来てもらうのは中止。
 気分転換にドッグカフェに行ったそうだ。
 きくちゃん大喜び。ヨメさんの心も晴れたらしい。
 よかった、よかった。
 みーちゃん、野良猫根性出して大暴れ。
 悪さてんこもり。
 明日私が退院して帰っても、いつもの「ぱっ」ではなく、「ガオー」と迎えてくれるのかな。反応が楽しみ。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2020年11月24日(火)
退院内定 [病院]
 「就職内定」でもないのだが、「退院内定」をもらった。
 
 今日の血液検査の結果がよかったとのこと。あさっての朝まで点滴を続け、その日のうちに退院できるようにという方向だそうだ。
 20日退院予定だったのがやっと26日に。
 まあ、あくまで「内定」ですけどね。
 前回の逆転があるので、ぬか喜びにならぬように。
 熱が下がったので、今気になるのは左腰の痛みと腹痛と両手首の「かいかい」。
 いつも飲んでいる薬(甲状腺関係)+痛み止め薬+と胃腸薬。「かいかい」の薬はない。
 今日は赤飯の残りをパクパク。
 地下売店で塩を買ってきてかけたら、三倍おいしくなった。
 元気出さな。
 さあ、内定取り消しを食らわんようにかしこうしとこう。
-----------------------------------------------------------------------------------
【今日のきくみー】
今日は、大アップの写真を送ってきてくれた。
 元気そうで何より。
 ますみちゃんはだいじょうぶなんかなあ。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2020年11月23日(月)
赤飯力 [病院]
 まだ退院の見通しがつかないというのに、お祝いの赤飯?
 いえいえ、これは今日の差し入れ。こないだおはぎを作った時のもち米が残っていたので、ヨメさんが赤飯にして持ってきてくれた。
 脱走してしまったみーちゃんが、3日で帰ってきてくれたこと。
 食欲がなかったきくちゃんが、まあまあ食べられるようになったこと。
 それだけでも赤飯もんですね。
 早朝出発の出張販売の時、コンビニに寄って食料調達。私は、その時決まって赤飯のおにぎりを買っていた。お腹の持ちがよく、出店準備をして、そのあとレースにも出ていた私にとってはほぼ「魔法の食べ物」の位置づけだった。
 今回の入院は発熱系だったので、食事がなかなか喉を通らなかった。最初のころおいしいと思ったのは、ヨメさんが買ってきてくれたミカンくらい。
 それから徐々に熱が下がり、今はたいていのものが食べられるようになった。
 ただし、「気力がわく」食べ物がない。
 たぶん体力はそんなに落ちていない。危ないのは気力。
 今日はテレビで見たいものがなく、一日ヒマだった。こんな時は、しっかりと濃いめのブログを書こうと思っていたのだが、その気力がわいてこない。けっきょく一日ダラダラと過ごしてしまった。
 今日で入院11日目。もう世間から完全に遅れてしまっている感あり。
 何日か後に退院できると思うのだが、ヨメさん、きくちゃん、みーちゃんに知らんぷり食らわされたらどうしましょ。泣くしかないか。
 基本病院食をがんばって食べるようにしているので、せっかくの赤飯を食べるタイミングがむずかしい。なかなかおやつ扱いにはならんわな。
 今日は夜にちょっとだけいただいた。お腹の調子がまだ本調子ではないので、ちょっとだけ。
 明日はしっかりいただいて、「赤飯力」もらいましょうかねえ
-----------------------------------------------------------------------------------
【今日のきくみー】
 今日も、きくちゃんとみーちゃんの距離が近い。
 これがふつうになったらいいね。
 ヨメさんといっしょに病院に来てくれた時、「ウォンウォン」と鳴いたらしい。
 そのため、病院前の街路樹のところでプチ散歩。きくちゃんもヨメさんもたいへん。
 きくちゃん、いつもとちがうところの散歩はよかったかい。
 みーちゃんは、オバサン特製の「残酷ハウス」が気に入ったみたい。
 出たり入ったりしてるとのこと。
 これでまた、きくちゃんのうろうろするスペースが狭まってしまったね。
 2ひき、仲良くね。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2020年11月22日(日)
一ぎっくり去ってまた一ぎっくり [病院]
 家なら、毎日ふろ上りに着替える。ところが病院は月水金のみシャワー。シャワーできない日は着替えるタイミングがむずかしい。私は寝る前に全部着替えるようにしている。
 昨日も夜の点滴が終わった11時前、ひっそりと着替えていた。
 その時、左腰に「ビリッ」ときた。
 きたきたきた。もう動けない。
 ぎっくり恥骨が治ったばかりなのに、今度はオーソドックスなぎっくり腰。
 もう寝るしかない時刻だったので、そのままベッドへ。しかし、腰が痛くて痛くて全然安眠できなかった。
 「なんの病気で入院してたんやったっけ」と分からなくなってしまうくらい。
 朝は起き上がれないくらいだったが、痛み止め薬をもらうと、歩くには支障がなくなった。ただし、痛みは継続。とくに前屈がきつい。
 まあ、また三日たったら自然に治るかな。 
 そう思っとこ。
 今日は11月22日。「いい夫婦の日」ですね。
 本当なら和歌山で10kmレースに出て、おいしいミカンをおみやげに買って帰る予定だった。もうそんなこと、すっかり忘れていた。
 入院が10日目となり、もう頭がだいぶやられてきている。あと3日か4日だと思うのだが、退院したあと普通の生活に戻れるのだろうか。
 今日はまだ、時間つぶしできることがあったからよかった。
 「クイーンズ駅伝」。
 シューズが脱げて、残り4kmほど靴下で走った選手がいたらしい。落ち着いて、履き直した方がよかったんちゃうん。
 「大相撲十一月場所千秋楽」。
 期待せずに見た貴景勝の優勝力士インタビューがすごくよかった。「お母さんが美人やのに愛想なし」というイメージしかなかったが、しっかり話していた。真樹の二つ下の8月生まれなんですね(24歳)。
 「プロ野球日本シリーズ」。
 ソフトバンクはえぐい。13対2て。あの強さだと、今年のヤクルト相手なら20点以上取るな、確実に。(昨日の五十嵐に続き、今日もゲストにヤクルトの青木。これはすごくよかった。)
 明日はなにも見るものがない。退屈やなあ。
-----------------------------------------------------------------------------------
【今日のきくみー】
 このごろ、きくちゃんとみーちゃんが接近していることが多いらしい。
 きくはなにも気にしていないのだが、みーちやんが「フーシャー」言ってパンチを出したりしているらしい。
 ずっとあとから来たもんが、そんならえらそうにしたらあかんと思う。
 オッサンが退院したら、みーちゃんにお説教。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2020年11月21日(土)
かいかい [病院]
 今日で入院9日目。最長タイ記録。
 やっと恥骨痛が治まってきた。
 「ぎっくり腰は三日で治る」と聞いたことがあるが、やっぱり「ぎっくり恥骨」(または「ぎっくりお股」)やったみたい。久しぶりに普通に歩けてうれしい。
 昨日までずっと37℃を超えていたのだが、今日の午前2回の検温は、36.4℃、36.6℃。もう安定してくれるのかな。
 同じコーヒーでも、おいしくいただけるようになってきた。
 比叡山を見ながらゆっくりと、と行きたかったのだが、私は6人部屋の真ん中。ちょうど窓側の方が退院されたので、写真だけ撮らせてもらった。
 今一番困っているのは「かいかい」(皮膚のかぶれ)。
 バーコードの入った「わっか」(囚人札みたいなもの)を付けていた右手は、だいぶ前からえらいことに。看護師さんにそのことを話すと、あっさりとハサミでパチン。
 「なーんや、取ってもよかったんや。」
 昨日から、点滴の針を入れたままの左手もえらいことに。
 昨日8時間以上かかかった「ソルアセト」という500㎖の点滴を、今日は4倍速の2時間で終了。一旦針を抜いてもらってはってあったシールも取り、できるだけ乾かすことにした。
 これでちょっとは「かいかい」がましになったかな。
 この500㎖の点滴が何なのかがよく分からなかったので、看護師さんに聞いてみた。まじめな看護師さんは、しろうとの私への説明に四苦八苦。
 「オシッコをぎょうさん出すためのもんですか」という私の理解でだいたい決着した。
 ジジイの質問に一生懸命答えてくださった看護師さん、ありがとうございました。
 14時から、本日2回目の抗生物質の点滴。
 相談の結果、比較的「かいかい」のましな右手に。
 これ短い点滴やったらいいけど、長いのは困るんですよね。右手は利き手やから。
 右手に点滴をつないだまま食事をするのはたいへん。明日も500㎖の点滴が、お昼の12時までに終わるように早送りしてもらおう。
 昨日ヨメさんが持ってきてくれたアップルパイを、今日3杯目のコーヒーとともにいただいた。おいしかったー。
 熱があるときは面会などどうでもいいという感じだったが、9日目となるとねえ。
 「ますみちゃん。」
 「・・・。」
 「ますみちゃん。」
 「・・・。」
 「ますみちゃん!」
 「なんやな!」
 とうっとしがられるやつ、早うやりたいわ。
-----------------------------------------------------------------------------------
【今日のきくみー】
 廉ちゃんが彩ちゃんとともに家に寄ってくれたらしい。
 廉はあんまり時間がないと言っていたが、「きくちゃんのお散歩だけ頼みます」とラインしておいた。
 やっぱり廉ちゃんたち、行ってくれたんやね。
 きくうれしかったやろなあ。
 みーちゃんは、オッサンのおざぶを温めてくれている。
 すまんなあ、まだまだ帰れへんのよ。
 あーあ。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
【 過去の記事へ 】




































