パオパオだより

2018年08月13日(月)

死んで悲しんでくれる人 [雑感]

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 先週の月曜の朝以来、1週間ぶりに帰宅。
 きくはこわがることもなく喜んでくれた。(それがふつう?)
 ヨメさんは・・・、さてどうなんでしょうね。

 きくを2人びきで散歩に出たとき、こんな話になった。
 「病気の治療で大変な人がな、いっそのことポックリ逝ってたら楽やったかもって言ってはったわ。でもな、親が悲しむやろしって」と私。
 「えっ、その人、奥さんとか子どもさんとかはいやはらへんの」とヨメさん。
 「そらいやはるやろ。でもその歳(57)になってはったら、もう奥さんも子どもも悲しまんやろう。ただし、母親はいくつになってもわが子が死んだら悲しむと思う。」

 そう言って、我が身をかえりみる。
 うちの奥さんと子ども、私が死んでもだいじょうぶ。まあ愛想でちょっとはシュンとしてくれるかもしれないが、そんなもんすぐに忘れる。それでいいやん。
 私の母は・・・、27年も前に亡くなった。ざーんねん、唯一悲しんでくれたかもしれない存在だったのに。
 96歳の父は・・・、もうほとんど私が誰だか分かっていない。でも「こうじが死んだで!」と言った瞬間に正気に戻り、涙してくれるような気がする。

 ヨメさんが言う。
 「アンタの体は特殊。今までの医学界の常識が通用せん。こんな元気な癌患者はおらん。」
 それならもっと嬉しそうにゆってくれたらいいんですけど、うっとおしそうに言われるんですよねー。
 
 「きくちゃん。きくちゃんはオッサンがいた方がいいやんねえ。」
 「知らん、知らん」ときくは無視する。
 もう、みんなみんな・・・。
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 夕方5時過ぎ、3日間過ごしたいなかの家を出発。 
 これでもう普通の生活に戻れる。

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 ごはんを炊いたりしたあと、お店へお迎えに。
 きくは丸々1週間ぶりなのに、しっぽブンブンで大喜び。

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 すぐに、私の車に飛び乗った。

 ヨメさんは、「近寄ったらあかんし、きくと歩いて帰るわ」と言う。
 なんでやねーん、もうどうもないって病院がゆってはるのに。
 きくちゃんが座席で粘ってくれたおかげで、みんなで車で帰ることができた。

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 今日の夜は、私が買って使わなかった餃子と買い置きのナスビとキュウリ。私の大好きなミョウガが、キュウリとみそ汁に入っていた。これ、ヨメさんの「隠し愛情」ですかね。

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 夜、ビールを買いにコンビニへ。
 また、きくの2人びき。

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 きくは、絶対にオッサン復帰を喜んでくれている。

 私の願いは、臨終の席にきくが来てくれて顔をベロベロねぶってもらうこと。
 そしたら、「幸せじゃー」と言いながら死ねると思う。
 甘いか!
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 いなかの家で見つけたきくの写真。
 2005年12月。
 きくはまだ生後8か月ちょっと。

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 真樹11歳。
 美少女と美犬?

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