2018年03月09日(金)
第102回9の日平和ラン [ランニング]
いきなりですが、悲しいお知らせです。
(私にとっては悲しくて、他の人にはどうでもいいことなのですが・・・。)
「ねっとわーく京都」に絶賛(?)連載中だった私の
―「憲法九条」+「ランニング」=パオパオとを言われる日をめざして―
が、今月発売号をもって連載打ち切りとなりました。
1年11回掲載のお約束で8年。なんか縁起がよさそうな88回で最終というのもいいですかねえ。正直、いつ打ち切りかとビクビクしていました。ついにその日がやってきました。逆に、この雑誌の母体と言える京都市職員労働組合と何の関係もない私を、8年も使ってくださった度量に感謝いたします。
また、どこの誰だかよく分からない私ごときの記事をよんでくださった読者様にも感謝いたします。みなさま、本当にありがとうございました。
毎日ブログを書いているので、その焼き増しのような記事ばかり書いていました。最近は、平和アピールではなく癌患者アピール記事が多くなっていました。そのへんが飽きられたのでしょうか。
毎月の原稿締め切りが18日なので、それがいい区切りになっていました。もうそれがないと思うと、気が抜けてしまいます。また、どこかで原稿が書けるようなことがあるといいのですか・・・。
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今日は小雨。
午後3時半から、9.9kmになるように「9の日平和ラン」をスタート。
昨日の夜、ヨメさんがお灸とマッサージを入念にやってくれた。腰の痛みがましになり、肩や股関節の痛みはほとんどなくなった。
それでも調子に乗らないこと。スピードを上げないように気を付けながら走った。
松ヶ崎橋を渡り、「レトロビーバー」さん前で折り返し。
4.82km、27分。
叡電・修学院駅前を通過し、突き当りの白川通を北上。
叡電の線路を超えて岩倉へ。
自宅のちょっと手前で9.99km、57分。
10km続けて走ったのは久しぶり。徐々に回復しています。
帰りは雨が少しきつくなり、強風になった。何度も帽子が飛ばされそうになった。「平和・憲法九条」が飛んで行ってしまったら、えらいこっちゃ。最後のほうは帽子を脱いで、手に持って走った。ジャンバーはビチャビチャ。
連載は88回で終わってしまったけれど、この「9の日平和ラン」はまだまだ続けますよー。
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【連載・最終回】 ねっとわーく京都 2018年4月号 (本日発売)
2月7日、先の名護市長選で敗れた稲嶺進氏が退任式にのぞまれました。2期8年、名護市民のことを思い続け、「辺野古に新米軍基地は絶対に作らせない」を旗印にがんばってこられたのに。私自身も、娘が名護の大学に進学し、稲嶺氏とも名護のニングクラブを通じてとても親しくさせていただいていました。クラブの仲間は皆、「市長」とかしこまらず「ススムさん」と呼ばれていたのがすごく好印象として残っています。
「ススムさん」は、毎年1月に行われている「名護ハーフマラソン」にも、ずっと出場され続けています。もう70歳代ですが、去年は私と同じ ハーフに出場されていました。今年は選挙も控えていたせいか、無理をせず10キロを走っておられました。多くのランナー仲間の声援を受けながら・・・。
そんな「ススムさん」が、「一歩リード」の予想に反し、基地移設容認派(政府側)の候補に約3500票の大差で敗れました。私は何が何だかよく分からず、言葉を失ってしまいました。せめて退任式のその日には自分なりの考えをまとめようと、「名護の死は沖縄の死、いや日本の死である」というタイトルでマイブログの記事を書こうと思いました。ところがまったく考えがまとまりません。
今回の敗因として、「長年にわたる基地移設問題に疲れきった市民が、地元経済や市民生活の改善を重視した相手側の政策に共感した」と書か れているものが目立ちました。これが私にはよく分かりません。娘と初めて沖縄に来た11年前から数えると、名護にはもう30回ほど行っているはずです。最初はただ素通りしただけですが、雑多な感じのする那覇とは全然ちがう落ち着いた街並みが印象に残りました。そしていよいよ娘が名護の大学に入学し、住むところが決まった時、名護のランニングクラブの友人から言われました。
「名護はいいよー。海があって山もある。それに大学もあるから若者がいっぱいさー。困ることはなにもないよー。」
そう言われて、本当にそうだなあと思いました。名護は人口6万ちょっとの地方都市ですが、街中のどこに行っても大学生を見かける、そんな活気のあるところでした。実際に寂れていく 地方都市が多い中、名護の人口は今も増え続けています。こんないい環境のところで大学生活4年間を送れる娘がうらやましくなったくらいです。
半永久的に使用されるであろう巨大な新米軍基地を受け入れて、自分たちの生活が多少豊かになったとてそれがなんなんでしょう。私には、名護市中心部住民の辺野古地区切り捨てと思えてなりません。一度でも辺野古に行かれたことがある方なら、すぐおわかりでしょう。辺野古は1970年の合併によって名護市になった地区で、市役所からは峠越えの道を10キロ以上進まないと着きません。人口も1900人ほど(そのうち半分は沖縄高専関係者)。よく話題になる直接交付金が渡される久辺三区合計でも2900人ほどです。名護全体の20分の1にも満たない地域なの です。こうは思いたくはないのですが、「直接被害は辺野古の住民に及ぶだけなので、多少はしんぼうしてもらってこの問題を終わりにしよう」と思われたのかもしれません。もしそうなら、どこにでもよく見られるへき地差別です。
ただし、ここまで考えて私はふと立ち止まります。それは、私の父が以前言っていた言葉を思い出すからです。古い話ですが、京都市の地下鉄工事の残土処分の問題が起こりました。市は左京区大原大見地区に残土を運搬し埋め立て、その代わりにそこに運動公園を造る計画を立てました。私のいなかは大見の西隣の花脊別所。父はその計画では道路がよくなり、運動公園では雇用も見込まれたので、基本的に賛成だったようです。
そこに登場したのが「立ち木トラスト運動」。道路拡張にかかる立ち木の持ち主になり、開発計画を阻止する運動です。その時の父の怒りはすさまさじいものでした。
「地元のもんが反対してへんのに、街のもんが道楽で反対運動か。自分らは便利で快適なとこに住んで、『自然破壊するな』てか。自分ら、さんざん自然破壊してきて今便利な生活送っとるんちゃうんか。いなかに住んどるもんはずっと不便な生活していけてか。言いたいことがあったら、ここに住み着いてから言え。ええかげんにせい!」
まあ当時はこんな感じでした。これがあるから、辺野古の問題も軽々に発言するわけにはいきません。自分なりに考えて、言いたいことはいっぱいあるのですが、ついつい「住み着いてもいないもんが」という父の言葉が葛藤を生みます。今これを書きながらも苦しいです。
そんなわけでもないのでしょうが、2月7日の夜から1年半何とかごまかしごまかししてきた胆のうが暴れだしました。今までも似たような症状が出たことがあり、食べたものがある程度消化できるとストンと痛みがなくなることがありました。今回も同じだろうと思いおとなしく横になっていたのですが、明け方になっても痛みが治まらず、ついにヨメさんに車で送ってもらい救急外来へ。CTを撮ってもらった結 果、 胆のう炎を通り越し、胆管炎と膵炎にまで発展していました。
「次に痛みが出たら胆のう摘出」と言われていました。ただそれには準備期間がいるらしく、まず今回は応急措置として胆汁の通り道を確保するステント(管)を内視鏡を使って挿入。3月には胆管に詰まりかけている胆石除去手術。そしてできるだけ早くと言われた「胆のう摘出手術」。早くと言われても「京都キャロット」の出張販売が続くため、7月にお願いしました。それまでにまた暴れることがあれば、緊急入院緊急手術になるそうです。
2月18日の「京都マラソン」は、「サブ3.5」の特別枠で当選させてもらったので、その名の通り3時間半切りを狙ってみっちり練習しました。しかし、今回の入院ですべてがパーです。ただ担 当医がランナーで、「マラソンと胆のう炎は何の関係もありませんから、退院したらまた走ってください」と言ってくださったのが救いです。今は、癌患者や胆のう炎患者の励みになるよう、しっかり復活することを目標にがんばろうと思っています。
◇ ◇ ◇
2月15日、急性胆管炎・膵炎で入院中に書いた記事。その時は、これが連載最終回になるとは夢にも思っていなかった。
しかし、内容は図らずも最終回にふさわしいものになっている。
いい終わり方でしたね。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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コメント
速歩マンさん、コメントありがとうございます。
現在、体重は57〜57.5kgあたりです。入院前59.5、退院後55.7のちょうど中間くらいです。
スリムはいいのですが、全然力が入りません。やはり59kgくらいが一番いいように思います。早く戻したいです。
仮装と言えば、一番に思いつくのが「みかた残酷マラソン」です。距離は24kmと長いですが、参加費は3800円と安いので、一度出られてみてはどうでしょう。きっとたくさんの声援をもらえると思いますが・・・。
ずうっと・・ブログ見てると・・かなりスリムになられたようですね・・むしろ若くみえますね・・
今までが重すぎ?たのかもと・・見た目ではキングマツと変わらないくらいスリムのスピードランナー見たいですね
ようやく雪もとけたが・・雪かきの疲れ?・・気のゆるみ?
タイム無視と云えども 走らせてもらう身分ですからね・・
迷惑にならない様にがんばらせていただきます・・
新作のモニタリングもまあまあです・・感謝
ちいちゃん、ありがとうございます。
「しゃーないよなー」はないよなー。
締め切りに遅れたことは一度もなく、8年続けられたことを誇りに思っています。
今現在の生活では、「きり」の日というのがほとんどありません。そういう意味では、毎月18日の締め切り日はいい「きり」になって、それに間に合うようがんばって書いていました。
また別のそういう日ができないものかと、今考え中です。
毎月読んでましたよー。
最近はブログ読者にはデジャヴな感じはありましたが、まあしゃーないよなーと思いながら応援してました!
お疲れさまでした!