2017年12月18日(月)
第2回沖縄100Kウルトラマラソン・後半(書き直し) [ランニング]
去年より10分遅れでレストステーションへ。
まずは体のチェック。
足指に小さい水膨れができているだけで、一番心配していたこむら返りの兆候はなし。一番痛いところがポールでゴリゴリの「背骨」って、そんなランナーは私だけでしょうね。
ここで半そでTシャツ・ランパンに着替える予定だったが、気温は一向に上がらず。夜7時ギリギリまで粘るつもりだったので、長Tの上に半そでを重ね着した。
ゲーターをつけているので足が寒いということはない。ロングタイツは脱ぎ、ランパンに。
これで「京都キャロット」の「にんじん」のイメージにしたかったのだが、やっぱりオレンジか赤のゲーターにしたかったところですね。
お腹の調子がもひとつよくないので、またトイレへ。すっきりしてさあスタートと思ったが、ウェストバッグに入れるもので悩んだ。
前半分で入れてきたものがだいぶ余っており、そこに預けてあった後半分が加わったので取捨選択で迷った。全部持つのは重たいし。これでかなり時間を取ってしまった。
このあたりが、私がウルトラ20回目なのに素人っぽいダメなところ。だいぶ時間のロス。
私のGPS腕時計は10時間しか持たない。よって、去年と同じく後半のみ投入。ただ5kmごとに距離表示があるので、その都度歩きを挟んできた。あまり1kmごとのラップが必要とは思わなかった。
11時40分、これでやっと後半のスタート。(約18分休けい。)
最初のコーナーに、またかわいい女子高生。この配置はオッサン的には最高です。写真を撮ってもらい、気分良くスタート。
後半の最初は、距離稼ぎの小さいループコースへ。
いきなりかわいいネコちゃんに遭遇で、走る気がわいてきた。
「後半50kmを7時間20分以内か・・・。」
キロ平均8分24秒以内で100km走ると、14時間以内完走。それが一つの目安。
私は後半に20分の余裕ができたので、それより20秒ちょっとかかってもだいじょうぶ。ただ歩きを挟んでいるので、5km42分のところを44分かかってもだいじょうぶと考えたほうがいい。
このあたりもすぐ計算できたので、頭も疲れてなかったということ。
糸満は漁師の町と言われており、沖縄の中では気性の荒い人が多かったと言われている。今はどうなんでしょう。
さっきの丸猫さん。
ほんまに沖縄にしては寒すぎる。
55km、7時間15分14秒(36分29秒)。
この辺りは平坦なので、歩き挟みは少しだけでほとんど走った。。
75km過ぎの上り坂でいっぱい歩かんなんから、できるだけ貯金を減らさないように。いや、できれば増やしておくように。
ほっとする景色。
ただ、前にも後にもほとんどランナーの姿がない。
一番大きな声で応援してくれていたエイド。
かわいい子ぞろい。
60km、7時間51分39秒(36分25秒)。
去年は、もうこの前ですでにこむら返りが起こっていた。今年もふくらはぎに「ピリッ、ピリッ」とはきていたが、それだけですんでいた。
「変態仲間です」と声をかけて抜かせてもらった、沖縄の美人ランナー。
背中には「100km走るなんて、変態だと思う」と書かれていた。
その「変態女子」に、すぐ抜き返されましたけど・・・。
おー、追いついたデカ頭鳥。
ところがこのデカ頭鳥、追いつけそうでなかなか追いつけなかった。根性あるデカ頭でした。
65km、8時間31分15秒8時間(39分36秒)。
「あれっ、浮田さん! こんなところで・・・。」
「今年は順調じゃないですか。完走できそうですね。」
「それが分かりませんねん。こむら返りが来たら、全部パーですから。」
去年、このお向かいのトイレを借りていた時に浮田さんに追い抜かれた。今年は同じ地点でまったく反対になったが、この先はまだまだ分かりません。
とにかく、ランナーが少ない。エイドに人が群がっているとホッとする。
せめて1000人規模の大会になればいいのに。後ろのほうが寂しすぎる。
70km、9時間11分16秒(40分01秒)。
この時点で35分以上の貯金ができた。
この先にある上り坂と終盤でのペースダウンがあっても、貯金をうまく使えば・・・。こむら返りさえ起らなければ、行ける! (実は、去年もこのあたりで同じことを考えていた。)
冬なのにきれいな花が見られるもこの大会の特徴。
75km、9時間52分18秒(41分02秒)。
向こうに見えるのは奥武島かなあ。
トンネルの中は風がないので走りやすい。
奥武島にかかる橋がはっきりと見えたので、写真に撮っておいた。
本格的な上りに入る前に腹ごしらえ。
皆さんよく分かっておられるようで、ここは大盛況だった。
80km、10時間48分03秒48分(55分45秒)。
ほぼ上りばかりの区間、さすがに時間がかかった。しかし私にとっては、ここは時間をかけてでもこむら返りを起こさないように気を付ける区間。また「ピリッ、ピリッ」は何度もあったが、それでおさまっていた。
第6関門(81km?)。
貯金、19分に減っちゃったね。残り19kmに、その貯金をうまく配分しなければ。
目と目が合った三毛猫ちゃん。
それでも逃げず、写真を撮らせてくれた。
「オッサン、がんばるでー。」
このお花畑の先が、絶景・ニライカナイ橋。
このうず巻きは、ゼンマイ?
きたー、本日最強の風。
のぼりごと吹き飛ばされそうなので、片手を背中に回し、ポールを押さえて走った。
たくさん写真を撮りたかったのだが、風がこわくてうまく撮れない。
去年はこの下りで「調子乗っちゃって」、その直後の大こむら返りの伏線になったのだと思う。今年はその点を反省して、慎重に慎重に。
ほぼ橋を下りきったところが85km、11時間31分31秒(43分28秒)。
第7関門(86km)到着!
去年動けなくなった地点。
真樹がここで待ってくれていたのも知らず、その目の前でこむら返りでのたうち回った。せっかく関門通過していて体も元気だっのに、もう歩くこともできずレース続行断念。
今年は25分も貯金があるじゃないですか。今年に真樹に見に来てもらったらよかったなあとか思いつつ、いやいやまだ14km残っている。気を緩めてはいけない。
かわいい琉球犬。
関門を超えると、こんなごほうびが待っている。
90km、12時間14分30秒(42分59秒)。
残り10kmを1時間45分。キロ10分ペースでもおつりがくる。アップダウンもないし、こむら返りさえ起こさなければ・・・。(その話ばっかりで、すいません。)
こんなかわいい街路樹。
ほっこりしました。
最終第8関門(91.9km)。
えー、まだ23分も貯金あるやん。あと8kmを88分。
最後の腹ごしらえ。
いつもの私なら気持ち悪くて何も受け付けなくなっているはずなのに、今回は何でも食べられた。
途中で何回もお会いしていた男性。「誰かの応援に来てはんにゃなあ。マメに先回りしてはるなあ」と思っていた。その男性から、「キャロットさんですよね」と声をかけていただいた。
「今は走ってないんですけど、私がランナーだったころ、よく通販で買わせていただきました。青森の棟方です。」
「あっ、お名前は記憶にあります。どなたかの応援に?」
「はい、カミさんの。今、後ろを走っているでしょ。」
「いやいや、それは写真撮らせてもらわんなん。うちのヨメさんにも報告せんならんので。」
写真を撮らせてもらうとき、さりげなく肩を抱いて・・・。かわいい奥さま。仲良しご夫婦ですね。うらやましい。
この時分から暗くなり、ランナーの姿も見えなくなった。
真っ黒い子犬が応援に来てくれたのだが、暗闇に黒犬で何か分からん。
スタートからずっと暗くて見えなかった景色、帰りにしっかり見ようと思っていたのに、ゴールが遅いとやっぱり暗くて見えない。知らんかった。
95km、13時間06分04秒(51分34秒)。
おっとっと、急に貯金が少なくなった。
残り5kmを53分。今となってはけっこうきついペース。
この先の最終エイドに、巡回バイクの大会関係者が来られた。
「後ろに、あと10人ほどです」と報告されていた。べべに近いと思っていたのに、後ろに10人も。これは心強い。
ヘロヘロになっているとき、私と並走してくるワンちゃん登場。うれしくて写真を撮っていたら、ドドドドドと何人かの塊が私を抜き去っていった。
「あっ、デカ頭鳥もおるがなー。」
団体に抜き去られ、最後の信号で後から来たお二人に追いつかれ、ついにゴール前の直線へ。追いつかれたお二人は元気で、あっという間に差がついた。
「これで、後ろにいたはずの10人全員に抜かれたんかなあ」と思いながらゴールへ。
ゴール制限時間には2分ほど余裕がありそう。最後に足つったら大笑いの結末になるので、本日最高の慎重さで確実にゆっくりと進んだ。。
ゴールテープを切った瞬間、フラッシュがバシャバシャと。なんと気持のいい。
(どなたか分かりませんが、もし写真があればほしいです。業者さんかな?)
13時間58分05秒。
100kmウルトラ20回目にして、初の14時間以内完走。(前2回の完走は、15時間制限の14時間半くらい。そのほか17回は途中収容。)
ここまで来たら、残り2分でだれもゴールせず、制限時間内最終完走者になりたいところ。私の後ろにはだれもゴールされないのを確認。(だいぶ離れて、制限時間オーバーの完走者が1名おられたようだ。)
ゴール後、「おめでとうございます」と駆け寄ってきてくださったのは、青森の棟方さん。奥さまはだいぶ先にゴールされた模様。
棟方さんにゴールの記念写真を撮っていただいた。
やや斜めからとっていただいた写真。
棟方さん、センスいい。すごくいい写真です。ありがとうございました。
去年10月の、1回目の手術で入院している病室から申し込んだ「沖縄100K」。私の最大の弱点であるこむら返りによって完走ならず。
今年4月に2回目の大手術。7月にはアイソトープ治療のため入院。
今年は予算の都合で出る予定がなかった「第2回沖縄100K」。10月の「久米島マラソン」が中止になり、急きょこちらに申し込んだ。
十分準備する間はなかったが、なんとか「癌患者でも100kmウルトラ完走」の目標は達成できた。「誰にも感謝も恩返しもしない人生」がモットーの私ですが、今回だけは別。応援してくださった皆様に感謝します。(・・・恩返しはしません! ひひひ。)
去年は、レース後の夕食も民宿・芭蕉布さんにお願いしていた。しかし体調すぐれず、用意してくださった半分も食べられなかった。申し訳なくて、今年は食べて帰ることに。
イオン・南城大里店へ。前の日にちょっと寄ったので、たしか食べるとこがあった。
「塩麴健康味噌汁(630円)」、安いのにうまかった。しっかり食べられた。
民宿に帰ると、「ちょっとお祝いしましょう」と誘われた。(完走後、一番にメールしておいた。)
私と奥さまとで、「カンパーイ!」(ダンナさんはアルコールだめ。)
お風呂に入って、寝るときになっても背骨が痛くてたまらない。
なんでウルトラ完走して、一番痛いのが背骨やねん!
ゴリゴリ。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
速歩ランナーさん、コメントありがとうございます。
「情けない」なんて思わず、今からでも腰が治ることを考えられてはどうでしょう。あきらめるには早すぎるような・・・。
100km完走しただけでも凄いこと・・
まだ自覚症状はなにもない健康?体なのに・・ハーフも完走できないなんて・・自分で情けないと・・問題は腰です・・
寝起きは腰が立たない・・毎日走り込みはできない・・それも1回5kmです・・レースは仮装なので辛く苦しい・・それは仮装の宿命?ですから・・とにかく制限時間50分一杯楽しませて楽しめればのマラソンしかもう出来ないので・・
これを一生懸命にやれせてもらえればと・・
仮装でフルはもう果たせない夢ですが・・5kmでも気分はいつも東京マラソンでいます・・もう少しがんばりたいですね・・お疲れ様です