2017年12月17日(日)
第2回沖縄100Kウルトラマラソン・前半(書き直し) [ランニング]
(注)最初にアップした分は、写真を98枚も取り入れたせいか動かなくなってしまいました。記事が載せられないので、前半・後半に分けて書き直します。
完走しました。
13時間58分05秒。制限時間内完走者の最終。
いろいろ手を尽くしたうちの、何が効いたのかを考えてみた。たぶん、全部何がしか効果があったと思う。
しかしよくよく考えてみると、今日ほど多くの方から声をかけてもらったことはない。一番多かったのは、「ナイスラン」のひと言。そのひと言がどれだけうれしかったことか。そこから生まれる力は、かなり大きなものであった。
私も、これからできるだけ多くのランナーに声をかけようと思った。
また、レースの序盤に「去年の大会のブログを書かれてましたよね」と声をかけてきてくださった美人ランナーあり。
「私、それを見させてもらって、今年参加することを決めたんです。ウルトラは費用もかかるし、会社の休みももらわなくてはならないし・・・。なかなか決断できなかったんですけど、去年のブログは大会の様子がよく分かってよかったです。」
「それはそれはありがとうございます。私情が入りすぎていて、読みにくかったんじゃないですか。」
「いいえ、すごく参考になりました。」
こんなふうに言っていただけると、私のブログも役に立ったと思えてうれしい。
今年もできるだけコースガイド的なところも入れようと思うが、さてどうでしょう。
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3時半起床。
3時45分民宿出発のつもりが、もたもた。
レンタカーのドアを開けて荷物を積み込んだあと、そのキーが見つからない。ビニール袋に入り込んでしまったのかと全部開けてみたがない。探し回った結果、助手席の下に落ちて入り込んでしまっていた。これで10分ほどロス。
会場の与那原町・与那古浜公園に着いたのは4時25分ころ。レストステーション用バッグ預かり終了が4時半なので、あぶないところだった。
スタート時刻が近づき、ゲストランナーの井野光子さんがごあいさつされていた。
レースの途中で応援してくださっているときに、「みかた残酷で優勝された井野さんですよね」と声をかけさせてもらったら、「ありがとうございます」と返ってきた。まだまだ伸びていきそうな選手に見えた。
「今年は100kmに509名のエントリー」というアナウンス。
「あれっ、去年より減ってるんちゃうん?」
ウルトラの大会としてはめずらしいことですね。来年3月の「なごうら」も中止らしいし、ここも危ないかも・・・。
気温は15℃で、強い風。
今年は迷わず、長T・ロングタイツでスタート。
先頭から最後尾まで、ゆっくり歩いて行った。
大きなのぼりを背負っているので、知り合いが見つけてくれるだろうと思って。
一番お会いしたかったのは、去年声をかけてくださり、だいぶ話し込んだ名護の「走る大工」こと備瀬大介さん。今年も出ておられるはずと思い、私の背中ゼッケンには「ライバルは走る大工」と書いてきたくらい。(あとで分かったのだが、備瀬さんはエントリーするもDNS。なんともったいない、18000円!)
去年と同じく、ブログ「猫と過ごす、こんな一日」のfukikoさんの義兄さんの浮田さんが私を見つけてきてくださった。そのあとにfukikoさんも。
「3人で写真撮ってもらいましょ」と、前にいた男性にシャッターをお願いすると、「いやー、ひろしさんもいっしょに」とfukikoさん。
たいへん失礼いたしました。シャッターをお願いしたのは、fukikoさんのダンナさんでした。
浮田さんの奥さまも短いほうに出ておられるようで、知り合いの参加者が増えると心強い。
スタート直後に話しかけてくださったのは、那覇の屋嘉比さん。
暗くて気づかなかったけど、今写真見たらぞうりですやん。もうお一人、ぞうりで有名な方(名前忘れた)も出ておられた。沖縄にはぞうりランナーが多いんでしょうか。
話し込んでいて、早くも街路樹の枝にのぼりが引っ掛かってしまった。暗いので特に要注意。他のランナーに迷惑かけてしまうと、来年の出場権はく奪かも(来年も出るつもりかい!)。
「あたま、でか! それって、鳥ですよね。」
「特に意味はありません。僕にとっては、単なる大きな帽子です。」
このあと、「東京から来ました」という男性が声をかけてこられた。
「いつも平和の旗で走っておられるんですか。」
「いえ、沖縄限定です。平和な沖縄になってほしくて・・・。」
「確かに、先日の普天間の小学校の部品落下事故はひどいですねえ。よく調べてみると、あれは事故ではなくて、外れやすいようにわざと作ってあるそうです。」
「そうなんですか! 知らんかった!」
「作戦上か何か分からないですけど、そうなんですって。」
「そんな機種なら、今後も何回も落ちてくるじゃないですか。」
「そのようですよ。」
「ひどすぎる!」
最初の5km、36分54秒。
さあ、歩きを挟もう。
今年は意を決して歩きに徹底するはずだったが、やっぱりこの時点で5分間歩きには耐えられなかった。たぶん2分くらい。
とりなれない薬物(?)を大量に飲んでスタートしたせいか、お腹がゴロゴロ。
コンビニがあってよかった。そこでトイレ休けい3分くらい。はやっ。
10km、1時間19分10秒(42分15秒)。
ここからも少し歩き。やっぱり5分はしんぼうできなかったけれど。
実は、去年の通過タイムは確認してきていない。今年は村松流「初めから歩きを挟む走法」で挑むので、去年と比べても意味がない。
エイドでの応援、ありがとうございます。
まだまだ暗くて、どんなところを走っているのかよく分かっていない。
去年は帰りにしっかり見ようと思っていたが、それはかなわなかった。今年こそ、帰ってきてしっかり見ますでー。
15km、知念岬入り口でやっと夜が明けてきた。
1時間55分31秒(36分21秒)。
ここは歩かず、岬のエイドでトイレ休けいをする予定。
知念岬のエイド係の方にシャッターをお願いした。
後ろのほうを走っていると、ランナーがまばらなのでこういうことが頼みやすい。
のぼりをおろし、トイレをすませて再出発。
今まではのぼりをたすきで固定していた。ところがこれは着脱にすごく時間がかかる。ロスが多すぎた。今回は改善策として、自転車の荷台用ロープを採用。
これは着脱が簡単で時間短縮。ところが欠点もあった。ゴムで締め付けているので、ポールが背骨にゴリゴリ。もちろん両肩もすれて痛い。特に追い風の時は、背中に強烈な痛み。まだまだ改善の余地がありますねえ。
もうちょいで国道に戻るというところで、fukikoさんご夫妻に遭遇。私とおんなじくらいのペースで走ってられたんですね。
帰りの絶景地・ニライカナイ橋が見えた。
「絶対に、かえってくるでー。」
明るくなってくると、どんな方がエイドのお世話してくださっているかが分かっていい。お礼を言うだけでなく、できるだけお顔を見てお話するように心がけた。
「おうまさん!」
「なーに。」
海岸沿いの遊歩道。
たしか、去年はここらで日が昇ってきたのだが・・・。
「ざーんねん。」
かなり厚い雲で、薄日も差さなかった。
20km、2時間34分03秒34分(38分31秒)。
さあ、「歩け、歩け。」
「去年の大会のブログを書かれてましたよね。」
「はい。」
私のブログを見て、今年出てみようと思われた北海道の幸子さん。
「そう言ってもらえるとうれしいです。必ず完走しましょうね。」
「もう一枚撮らせてもらいます。ブログに載せていいですかー。」
了承いただきました。
原則、私に声をかけられた方はブログに載ってしまう覚悟でお願いします。
琉球犬は必ず写真に撮る。
なんか、こっちを不思議そうに見とったなあ。
25km、3時間11分43秒11分(37分39秒)。
もうすぐ奥武島だよ〜ん。
橋の向こうに、民宿・芭蕉布さんのご夫妻が待ってくださっているはず。
「パオパオさーん!」
だれやねんと思い、橋の反対側を見ると・・・。
「あらー、こんなところで・・・。」
奈良のHさん。お久しぶりでございます。まさか、この橋の行き帰りでお会いできるとは。
見つけました。
去年はぽかぽか日和。ランナーにとっては暑すぎたが、応援のほうはいい気候だった。今年は逆で、ランナーにとっては走りやすく、応援の方には寒すぎた。
去年は橋のたもとにたくさんの応援の方がおられたのに、今年はまばら。寒い中、ずっと待っていてくださった民宿・芭蕉布さんのオーナーご夫妻に感謝です。
奥武島はネコちゃんがいっぱいいるので、ゆっくりと見ながら回らないと。
公園前エイドの小学生ボランティア。
「写真撮らせてねー。」
みんな、すごくしっかり働いてくれていた。
いつまでたっても日は差さない。
気温は15℃以下のようだ。風があるので、体感温度はさらに低い。
ランナーを見に来ているのかと思ったら、たまった水を飲んでいたネコちゃん。だいじょうぶかなあ。
「大城てんぷら店」の前でネコちゃんの写真を撮っていると、オバアが「木登り猫もいるよ」と教えてくださった。
「ほんまや!」
「完走します!」と元気に宣言しておいた。
さあ奥武島を出て、ここから上り坂。
30km、3時間51分3時間57秒(40分14秒)。
5km40分を超えたが、これはちゃんと歩きが挟めているということ。喜ぶべきことなんです。
ここはたしか、南城市と八重瀬町の境にある橋の上。
暗いでしょ。寒そうでしょ。
その先のエイドで、fukikoさんご夫妻に追い抜かれた。
この景色も、私の記憶に残っている。
案外、こんな何もなさそうなところを走るのも好きなんです。
シーサーサンタ。
なかなかよろしい。赤い帽子が似合ってる。
35Km、4時間33分4時間27秒(41分29秒)。
向こうに見えるのは、NAHAマラソン中間点の平和記念公園ですね。
おっと、私がまだ40kmにも達してないのに、もうトップランナーが帰ってきた。
ここのエイド係さんとはだいぶ話込みました。
「平和を守っていきたいんです」と。
なかなかかわいいマンホールのふた。
サーフィンにウミガメに風力発電・・・。
太平洋戦争で激戦地となった沖縄本島南部には、多くの慰霊の塔が建立されている。
この「ひむかいの塔」は宮崎の慰霊の塔。
そのお隣の「ずいせんの塔」は、県立首里高等女学校の生徒からなる「瑞泉学徒隊」の慰霊の塔。
40km、5時間10分15秒(36分48秒)。
いきなり、垣根の下から吠え声が。
その声でだいぶシャキンとした
女子トップ。
「写真撮らせてくださいねー」と言ったらニッコリ。
なんてチャーミングで速いランナーさんなんでしょう。
仮装の部のダントツ(そんな部門はありませんが)。
「ビックリですわー」と声をかけたら、笑って「ナイスラン!」のお返し。
京都キャロットにスカウトしたいくらい。
この景色、沖縄らしくていいんですよね。
45km、5時間46分5時間41秒(36分25秒)。
「どろぼっさん!」
この仮装は走りやすそう。
「家猫・外猫」
暖かくてきれいなポーズをとっている家猫と、寒くて丸まっている外猫。
厳しい世界です。
おお、中間点の糸満市役所が見えてきた!
と、ここで喜んだら大まちがい。
ここから、この大会名物「なかなか着かない中間点」が始まるんです。
市役所の周りをぐるっと。
最後のカーブにかわいい女子高生が立ってくれていた。
「こういうところにかわいい子が立ってくれてたらうれしいわ。」
「ありがとうございます。」
おべんちゃらではなく、本心から。
たぶん、オッサンランナーはみんなそう思ったと思う。
「おっ、50km地点あるやん。去年は、再スタートしてから50km地点の計測があってずっこけたのに。改善されたんやなあ。」
50km、6時間22分10秒(35分27秒)。
市役所が見えて、ちょっとスピードアップしてしもた。
しっかり休んで、回復せな。
エイドの女子高生に写真を撮ってもらった。
「平和が反対になってますが・・・。」
「えらいこっちゃ、平和の反対は・・・。いやいや、後ろから見ている人にはちゃんと『平和』に見えてるからそれでいいんやわ。」
私は、融通のきく平和アピールランナーです。
(注)後半に続く。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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