2017年03月12日(日)
第3回かつしかふれあいランフェスティバル [ランニング]
「それはちがいます。」
下山さんと知り合ってもう長い。
私は、自分のほうから相手の家族のことをお聞きすることはほとんどない。下山さんもめったに話されない。でも、下山さんがレースに参加しているところを、ご家族が見てみたいと思われないんかなあと不思議だった。
今日のゴール後、私にとっては「謎の奥様」がひょっこり登場。すぐに下山さんが「京都の藤井さん」と紹介してくださった。
私の好きな丸顔のかわいい奥様。下山さんには厳しい奥様ではないのだろうかと心配していたのだが、話してみると決してそんなことはなかった。
いろいろなことをお話した後、下山さんが「藤井さんはガン友だからね」とおっしゃった。そこから私の甲状腺癌の話になった。
「自分の好き勝手なことばっかりしてきたから、バチが当たって癌になってしまいました。」
「いいえ、それはちがいます。」
それまでの私の冗談半分以上の会話の流れを断つ、意外な反応。この先どうしていいか分からない私の心の奥底を見透かされたようで、一瞬ドキッとした。
またお会いしてお話したい方。
でもそうそう現れはしないんでしょうね。なんてったって、「謎の奥様」ですから・・・。
(注) 格安新幹線「こだま」の米原駅過ぎでアップ。続きは今晩書けるかな。
--------------------------------------------------------------------------------
ハーフは11時スタートということだったので、ホテルの朝食をゆっくり食べて9時すぎに出発。ゆっくりしすぎて、10時に堀切菖蒲園駅に到着。そこから荒川河川敷の会場まで歩いて15分。
ゲストランナーを紹介されていたので写真を撮っていたら、「撮影禁止です!」
その言葉、関西の大会では考えられないことです。
「何のためのゲストやねん。撮影禁止のゲストなんか呼んでくんな!」と言いたかったけど、これが関西と関東の文化のちがいと納得しました。
いつもの場所にいつもの車。
下山さんもいつもの笑顔で迎えてくださった。
今年は「J:COM」の小型カメラを車いすの前に設置。
レース中の下山さんの表情をずっと追いかけるとのこと。
「下山さん、2時間以上気が抜けませんね。鼻たらしたらあきませんよ。」
「ほんとだ、はははー。」
今年は、去年よりさらに参加者が増えたように思う。
「絶対に車いすとの接触事故を起こさないこと」、これが私たち伴走者の最大の使命です。前に小型カメラをつけているので、去年以上に周囲への声かけと目配りが重要だ。
スタート前のインタビュー。
下山さんは学校などに何度も講演に行っておられるので、緊張もせずスラスラと話されていた。
伴走は3名。
私は非公式な「勝手な伴走者」。いつも通り、少し前を走り、「車いすが通りますので左端をあけてください」と大声を出す係。
あとの2名は、去年もご一緒させていただいたKさん(青)とIさん(白)。下山さんの前後左右を固めてもらい、給水などの世話も担当してもらう。
去年は前年とコースが変更になり、同じところを2回折り返す複雑なコースで大混雑だった。しかしこの3人の連携がうまく行き、いいガードができた。今年またコースが変更になったようだが、あらためて「しっかり連携」を心がけてスタート地点へ。
この大会での下山さんの伴走も3回目。
ということで、ちょっと軽く考えていたところがあった。いつもはスタート前にウォーミングアップをしていたのに、今年は省略。その考えが甘かった。
ほぼ全選手がスタートラインを通過したので、私たちもおもむろにスタート。
ところがキロ6分ペースくらいでスタートすると思っていた下山さんは、キロ5分ペースでバンバン前へ。一時、伴走の3人が置いて行かれそうになった。
私はアップをしていなかったので、すごい息切れ。
周りの応援を楽しむ余裕はなかったが、このおねえさんたちは撮っておかなくては。
あっ、このおにいさん(?)たちもね。
私の時計では、スタートラインを超えたのがちょうど4分。
5分16、5分05、5分13、4分54、5分13で5km29分45秒(25分44秒)。
速すぎるって!
8.5km あたりが第1折り返し。
ここらでスビートが落ちてくるかと思ったら、ずっとキロ5分半くらいをキープ。
5分36、5分17、5分11、5分38、5分27で10km56分56秒(27分10秒)。
「10kmを52分台ってことは、ハーフ2時間切れるんちゃうん。」
13kmまではキロ5分台をキープ。
しかし、14kmあたりから徐々にペースダウン。
5分40、5分32、5分51、6分17、7分12で15km1時間27分30秒(30分34秒)。
16〜17kmの1kmは8分超え。
ここらは道路の傾斜(左右)がきつく、まっすぐ走るのにすごく腕の力を使ったということらしい。
スタートラインに戻って17km弱。
「あと4.3kmです」とおっしゃっていた。
新コースは、18kmすぎあたりにS字の上り坂。
この地点での上りはきつい。ほとんどのランナーが歩かれていた。
この坂を下りきったところがヘアピンカーブ。
急ブレーキをかける必要があり、これではせっかくついたスピードを生かせない。
今まで3回のうち最も気温が上がり、後半はかなり暑く感じた。
第2折り返しを通過すると、あと2kmちょっと。
このあと、下山さんがロングスパート。
6分33、8分02、7分25、7分41、5分02で20km2時間02分15秒(34分45秒)。
「あと少し、あと少し・・・」
21km2時間08分25秒(6分10秒)。
ゴール、2時間10分33秒。(私の時計では、ゴール21.37km)
ゴールのすぐ先にJ:COM取材班。
途中はすごくしんどそうだったのに、ゴール後は笑顔でインタビューに答えておられた。
この映像がどんなふうに流されるのかな。
なんとかしたら見られるんでしょうね。
下山さんの母校の後輩も、たくさんボランティアとして来ていたようだ。
記録証をいただいてビックリ。
去年より10分ほど速かったようだ。
「おめでとうございます!」
われらがチーム「ふつうの車いす」。
この4人で、東京マラソン出たいですねえ。また働きかけをしなくては。
(注)もうちょっとだけ、続きます。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=3654