2017年03月24日(金)
逡巡 [病院]
今日は、今後の治療日程を決める日。
最初の診察の時に、I医師から「藤井さんが4月末が都合がいいということだったので、手術は2〇日と2〇日と2○日のどれかで考えています」と言われた。それをちょっといい加減に聞いていた。
手術前のいろいろな検査が終わり、再び耳鼻科の診察室へ。
「手術は4月20日にすることにします。」
「あっ・・・、それはちょっと・・・。」
「えっ、最初に言っていた日なんですけど。」
「すいません、いい加減に聞いてました。4月22日に店の出張販売がありまして・・・。」
「それはどなたかに代わってもらったりはできないんですか。」
「そうできないことはないんですけど、売り上げがだいぶ変わってくるんですよ。慣れた私らが行かんことには、商売にならんのです。どうしてもその日しか取れないということでしたら、4月22日の出張販売は行くのをやめます。」
担当のI医師はしばらく無言。
「手術を助けてもらうスタッフの都合もありますので、しばらく時間をください。」
ということで病院から帰り、銀行のATMでお金をおろしているときにI医師から電話。
「藤井さんの都合が悪いということで、手術日を変更しました。4月26日入院で27日に手術でいいですね。」
「ありがとうございます。無理言ってすみません。」
これで、甲状腺全摘の手術日が決定。
手術前のひと暴れと決めていた、「香住ジオパークマラソン」の中途半端な新種目、「途中下車33.551km」を走れる。「香住」のフルは、スタート地点に戻って反対側に4.5kmほど往復してゴール。その部分を省略した「途中下車の部」が今年からできた。何でもかでも中途半端な私にはピッタリと言っていい種目だ。
キロ4分半ペースで33.551kmだと、2時間31分。これは何としても2時間半を切らんとあかんねえ。
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2017年03月23日(木)
知らんかった甲状腺 [病院]
◎NEVERまとめより
■甲状腺とは?
のどぼとけの近くにあります
蝶が羽をひろげたような形をしています。
新陳代謝を促すホルモンを出しています。
甲状腺ホルモンはfT3(フリー・トリヨードサイロニン)、fT4(フリー・サイロキシン)の2種類から成り、全身の細胞に活力を与える働きをもっています。
甲状腺は、食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを作り、血液中に分泌するところです。
甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。つまり、活動するために必要なエネルギーを作り、快適な生活を送るためになくてはならないホルモンです。
甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。
(出典 harecoco.net)
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今日は、寮1(二条)8時半から17時。
寮生が全員出て行ったので、日中の出入り業者さんの対応くらい。すごく気が楽。
お昼休みに「甲状腺」について、あらためて調べてみた。
今さらながら、「あー、知らんかった。」
甲状腺て、のどぼとけの左右に2つある臓器やと思ってました。
ちゃうやん。左右一体型の蝶々みたいな形してんにゃ。こんな基本中の基本のことも知らんかったー。
去年10月の私の手術は、「左の甲状腺を切除した」手術ではなく、「甲状腺の左側部分を切除した」手術だったんですね。
それに、甲状腺てけっこう大事な臓器やん。
「脳の活性化、体温の調節、心臓や胃腸の活性化、新陳代謝の促進」やてー。
甲状腺全摘したら、甲状腺ホルモンの代わりの薬を飲み続けんならんらしいけど、ほんまにそれでだいじょうぶなんかしらん。
心配、心配。
もっといろいろなことを知っとかなあかんね。
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2017年03月22日(水)
暑さ1mの壁・2 [病院]
'善い人生(良い生活)'とは、愛に力づけられ、知識によって導びかれた人生(生活)のことである。(The good life is one inspired by love and guided by knoledge.)
これは、バートランド・ラッセル(イギリスの哲学者、1872−1970)の言葉。
座右の銘など持ち合わせていないのだが、大学時代に哲学をちょっとかすった私としてはやはりこれ。
「愛」のほうは十分。眞寿美さん、廉、真樹。私の勘違いという説もあるが、本人が愛されていると思い込んでいるのだから問題ないでしょう。
問題は「知識」のほう。知識がないと導かれへんどー。
今回の私の病気騒動にしても、私に医療の知識が全くないことが大問題。興味もないし。そんな私の基本姿勢は、医師の話をしっかり聞き逃さないこと。ボーっとしているように見える私ですが、意外や意外、ひとの話をしっかり聞き取る能力はあるんです。
ヨメさんは最近医学関係の勉強もしているせいか、「病院関係の人らの言うことは信用できん」と断言している。私はその逆で、「病院関係の人らのゆうてはることにすがるしかないやろう」という立場。
しかし、私がそれ以上に信頼しているものがある。それは患者さんのブログ。医師やうちのヨメさんは、「ブログはどうかなあ」と言う。
ブログをあなどったらあかんで。
ほとんどのブログは、「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、また何事も付け加えないことを誓って」書いてはるねん。私もそうですよーん。
自分の病気のことについて、隠したり付け加えたりしてもしゃーないやん。第一、死ぬかもしれん自分の病気のことを冷静に書けるだけでもえらいと思う。
ただーし、そんなブログはみな女性。男はそんなん書く力も残ってへんちゅうことでしょうか。私のブログは、世間的には「ランニングブログ」、現実的には「恐妻ブログ」、でもこれからは「甲状腺低分化癌ブログ」方面に力を入れましょうかねえ。
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2017年03月21日(火)
厚さ1mの壁 [病院]
「なんかなあ、1週間ほど外と隔離された狭い部屋に監禁されるらしいわ。きー狂わへんかなあって心配やわー。」
「そんなもんだいじょうぶや。紙とえんぴつ持ち込んでな、今までの人生を振り返って書き」とターコ姉(私の2番目の姉)。
「いやー、病気のせいでひらがなも忘れてしもたし、それは無理やなー」の返しはややうけ。
しかし、これって反省文か。
わしゃ今まで反省ちゅうことをしたことがないし、これは無理やわ。この姉からのあたたかいお言葉も、「どうなんだかなー」っていう感じ。
昨日、聞きたいことがあってターコ姉のケイタイに電話。
出たのは義兄。「今、宮津にいるねん。」
ターコ姉家にはケイタイが1つで使いまわし。家には固定電話もないそうだ。
今日、その姉から電話がかかってきた。(ケイタイが戻ってきたんですね。)
「夫婦間で連絡したいとき、どうするん?」と聞くと、「そんな、どうしても連絡したいことってある?」と聞き返された。「なんか大変なことが起こったとして、連絡してもらっても何にもでけへんやろ。」
達観してますね。なかなかここまで行けんわな。
ターコ姉は私にとっては一番歳の近い(4歳上)身内だが、私と似ているところはほとんどない。いやいや、上の姉も兄もそうなのかもしれない。自分と感覚のちがう身内からの意見を聞く、というのも有意義なことである。
もう甲状腺を全摘して、アイソトープ治療をせなしゃーないという段階になってきた。でも、その「1週間独房に缶詰」のイメージがわいてこなかった。
今日、その放射線治療室の画像が見つけられた。殺風景やねえ。こんな部屋に一人で1週間って、ほんまにだいじょうぶか知らん。
「鞍馬口」のI医師は、何度も「暑さ1mのコンクリートの壁に囲まれた部屋に1週間」とおっしゃっていた。ああ、おそろしおそろし。きー狂わんようにせんなんなー。
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2017年03月20日(月)
「アル」〜シリーズご近所犬22〜 [わんこ・にゃんこ]
2年ぶりの「シリーズご近所犬」。
きくの散歩のときに、こっちを見て見てしてくれるちっちゃいワンちゃんが気になっていた。ほんとうにご近所のワンちゃんのようなので、いつか声をかけさせてもらおうと思っていた。
今日はきくの散歩中ではなく、私のジョギング中に出くわした。
「ワンちゃんの写真、撮らせてください。」
「はい、どうぞ。」
「○○団地の方ですよね。」
「はい、そうです。」
「うちの犬を散歩させてるときに、こっちを見て見てしてくれはって・・・。前からかわいいワンちゃんやなあと思って見てたんです。」
「ありがとうございます。」
「お名前は?」
「アルです。」
「へー、アルちゃんですか。オスですよね。」
「はい。」
「まだ1歳にもなってないですよね。」
「いいえ、もう1歳超えました。」
「えっ、ということはもう大人ですよね。こんなちっちゃいのに。なんとかっていう上等なワンちゃんですよね。」
「いえいえ、動物愛護センターからもらってきたんです。あと何日かで命がなかったところでした。」
「いやー、そうでしたか。てっきり何十万もする上等犬やと思ってました。アルちゃん、よかったな。いい人にもらってもろて。」
アルちゃんはすごいこわがりで、初対面の人には絶対近づかないらしい。でも、飼い主さんと私が長話していたので「悪い人ではないらしい」と判断してくれたようだ。
私の出した手をペロペロしているアルちゃんを見て、飼い主さんがひと言。
「こんなこと、めったにないんですよ。」
そう言われるとちょっとうれしい。
ご近所のかわいい雑種犬に話しかけるちょっと変わったオジサン、これで認識してもらえたでしょうか。
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2017年03月19日(日)
第29回都道府県対抗全日本マスターズ駅伝・第5回全日本マスターズロードレース [ランニング・出張販売]
去年は出店の申し込みが遅く、「また来年」と言われたこの大会。今年は早くからお話しさせていただき、「京都キャロット」の出店が実現した。
自宅から大会会場である滋賀・希望が丘公園まで、ちょうど1時間。高速道路代もいらず、ガソリン代も知れている。運転の負担も経費も少なくてすみ、こういう大会で出店させていただけると本当にありがたい。
あとは、売れるかどうか・・・。
7時すぎに会場入りした時はシーンと静まり返っていた。
しかし、8時すぎころからお客様がポツポツ。駐車場から陸上競技場に向かわれるときに、必ず出店場所の横を通って行かれるのでしっかり目についたようだ。
一番最初のお客様は、長野代表の女性選手。
「なかなか手に入らなくて困ってたんです」とターサージャパン(13900円)の23.0cmを買って行かれた。うちの店のことは「駒ヶ根マラソン」の出店でよく知ってもらっていたらしく、ここでターサージャパンが見つかりすごく喜んでおられた。
「ますみちゃん、一番最初のお客さんがええ人でよかったなあ。最初が困った人やったら、一日憂鬱になってしまうもんな。」
私もマスターズに入れてもらって6年になるので、滋賀・京都・大阪を中心に知り合いが増えた。そんな方の多くが、「ここでお店出しておられたんや」と言ってのぞきに来てくださった。
それぞれ各都道府県の代表選手として来られている方ばかりなので、商品知識も豊富。あまりくわしい説明をしなくとも、上手に商品を選んで買って行ってくださった。
植草輝和さん(静岡)曰く、「今日はみんなお金持ってるから、結構売れると思うよ。」
たしかに近県以外は前日宿泊して来られている方がほとんどだろうし、会場が車でしか来られないところとくればそうなのかもしれない。期待しよう・・・。
9時半、駅伝男子の部スタート。
1区のみ5.2kmで、2から6区が5kmの合計30.2kmの駅伝。
最初はずっと芝生を走るので、しっかりしたフォームの選手が差をつけていく。
1区のトップ争い。
接戦だったので見ごたえがあった。
滋賀2区には、名コーチ・中島洋選手。
10時、女子の部とエルダーの部がスタート。
女子も接戦でおもしろかった。
エルダーの部に出場の太田君子選手(滋賀)。
私が「同い年最強女子」と崇める選手。
今日も朝一番にごあいさつに来て下さった。
女子とエルダーは各区3km。
この3kmという距離が、またしんどいんですよねえ。
「太田さん、前の二人を抜いて!」と関係者からのかけ声。
「はい!」
この「はい!」の返事が、女子中学生のようで感動した。
いい場面を見させてもらった。陸上部経験のない私には、これはまねできない。
石川の美人ランナー・折戸小百合選手。
古くからの「京都キャロット」のお得意様。
走られたあと、シューズを2足も買って行ってくださった。ありがとうございました。
小柄だがガッツあふれる伊神佐登美選手(滋賀)。
京都走ろう会例会にも来てくださっている新居健選手(京都)。
50代で3000m9分台の脚力の持ち主です。
小林玲子選手(兵庫)。
故障のほうは、もうよくなったんでしょうか。
後ろから迫ってきた滋賀の刺客に抜かれてしまったが、必死に付いていく小林選手。チームのために踏ん張る、これが駅伝の醍醐味です。
「おおこださーん!」と呼びかけると、片手をあげてニッコリ。
大小田ふみ子選手(京都)の走りからは余裕が感じられた。
小嶋祐子選手(滋賀)。
朝にごあいさつにきてくださった植草輝和選手(静岡・後)。
あとでお聞きすると、この時に競っていた選手には先着したらしい。
「でも、ちがう選手に抜かれましたよ。3kmで抜かれたのは初めてかもしれない。レベル、高いです」とのこと。
曽野政男選手(滋賀)。
元3000mSCのスペシャリスト。芝生はどうなんでしょう。
男子の部、京都チームのアンカーは中村智明選手。
いつもニコニコで錦戸亮ふうなのだが、走っておられるときの表情は硬い。
私と同い年の細川博義選手(高知)。
細川さんも朝にごあいさつに来てくださった。
「去年の3月、仕事が忙しくてカップめんばかり食べてたら、夏にその影響が出てたいへんでした。」
「えっ、どういうことですか。」
「体の力が入らなくなってしまって、歯もうずくし・・・。」
「やっぱり、食べるもんて大事ですね。」
(注)もうちょっと、続きます。
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