パオパオだより

2016年12月06日(火)

ウルトラ走法 [ランニング]

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 やっと「沖縄100キロ」のナンバーカードなどが送られてきた。
 さあ、喉元切開手術から2ヶ月半後の100キロウルトラを完走できるのか。

 完走のために、ウルトラの走法について考えてみたい。
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◎「パオパオだより」2012年11月24日、「第33回瀬戸内海タートルフルマラソン・前日受付」より

 今日とってもうれしいことがあった。
 知る人ぞ知る村松達也さんに、超久しぶりにお会いした。22年ぶりくらいだろうか。むこうから声をかけてきてくださった。うれしい!

 村松さんは、世界をまたにかけるウルトラマラソンのスペシャリストです !!

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 私の記憶が正しければ・・・。

 1991年4月、小学校教師を辞めたてのとき。熊本CTCの永谷誠一さんたちが主催の「別府〜熊本140km」レースに参加した。私の初ウルトラレースである。深夜0時に別府をスタートし、街灯のない真っ暗闇の山の中の道を走り、やまなみ街道を通って熊本を目ざすウルトラレースである。仕事がなく、ヨメさんは妊娠中というのに何をしてたんかとあきれられるでしょうね。
 そのときのダントツの優勝者が村松さん。前後のランナーもまったく見えず、それこそ闇雲に走り続けていたのが初ウルトラの私である。
 「藤井さんの前は村松さんだけですよ」と、途中で大会役員さんに教えてもらってビビってしまった。もちろん私は半分の70km過ぎから失速し、130km地点20時間(夜8時)で収容されてしまった。(最後まで走らせてくださるという約束だったのだが・・・。)
 私は、ウルトラ界の有名人・村松さんのことはよくよく覚えていた。ウルトラの話題になると、ヨメさんにも村松さんのことをよく話していた。
 「村松さんはなあ、あんな速い人やのに初めからウォークを挟んで走らはんにゃでー。」

 私が村松さんのことをよく覚えているのは当たり前として、「お久しぶりですねえ」と言って顔を出してくださった村松さんが意外だった。
 メールアドレスや、ホームページ、ブログも教えていただいたのでこれからまた楽しみ。
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◎「ウルトラマラソン」 (窓社) 1992年6月

●村松達也さん

1. 練習すること。あたりまえのことですが、他のランナーや主催者、ボランティアに対しても、最低の礼儀だと思います。
2. トレーニングの方法を考えること。人の体はそれぞれ個性があり、自分に合った練習法を早く知ることが大切だと思います。たとえば150Km走を1本やる方が力がつく人もいれば、3日間連続して50Kmずつ走る方が効果がでる人もいます。疲労のたまりやすいタイプのタイプの人もいれば、早く抜けるタイプの人もいます。
また、レースの距離の長さ(100Km、200Km、500Km、1000Km)によってもまるっきり異なるはずです。
3. トレーニングの時から、ウルトラマラソンについて理解しておくこと。ウルトラマラソンは、苦痛を伴うものであり、金銭的な負担や、仕事上でも不都合があるものです。足にはマメができてあたりまえ、生活が苦しくなったり、職場で辛い思いをするのも現状の日本では覚悟する必要があると思います。
4. 走る場所の天候や地形をよく知っておくこと。ウルトラマラソンは大自然の中でのレースであるという認識が必要です。雨や強風が一日中続く地方もあれば、日中は40度、夜は零下というところだってあります。その環境に十分対応できる精神と肉体を作り上げるよう努力しなければならないと思います。
5. 自分の体の癖をよく知っておくこと。長いウルトラマラソンの場合、故障は必ず起こるものと考えておいた方がいいです。そのためには故障の原因となる肉体的な原因(癖、アンバランス等)を知っておく必要があると思います。
6. レース中はリラックスとコンセントレーションをしっかりと。他のランナーと知り合いになったり、ボランティアと話をしたりしながら、集中力を失わないよう気分転換をはかるのもよいと思います。
7. 給水給食はこまめに取っておくこと。脱水やエネルギー切れを起こさないために、必ず早めに摂っておくか、いつでも摂れるよう携帯することをお勧めします。
8. サポート・ボランティアのことを忘れないこと。サポート・ボランティアは自分達を支えてくれるかけがえのない家族です。たとえ、言葉は満足に通じなくても、必ず理解しあえる筈です。あることを忘れない。
9. 自分の目的を確認すること。走り続けるための原動力です。自分は何のために努力して練習し、レースに参加したのかをよく理解しておくことが大切です。
10. 諦めないこと。決して自分から諦めないこと。
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 おかしいなあ、どこにも「初めからウォーキングを挟む」と書いてないなあ。たしかにそう聞いた記憶があるのに・・・。

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村松さんの葡萄園

村松さんの観点から自己採点してみると・・・。(5点満点で)

1.練習量 2点
2.トレーニングの方法 4点
3.ウルトラマラソンについての理解 4点
4.走る場所の天候や地形についての理解 4点
5.自分の体の癖についての理解 5点
6.リラックス 5点、コンセントレーション 1点
7.給水給食 5点
8.サポート・ボランティアへの感謝 5点
9.自分の目的の確認 5点
10.あきらめないこと 1点

 100点満点に換算すると、これで70点ほど。まあまあ合格ですかね。

 この中で一番大事なものは、9の「自分の目的の確認」です。
 今回このウルトラマラソンに出ようと思ったのは、余命宣告を受けるかもしれなかったから。私のことを心配してくださった皆様に、元気に走っていることを見てもらわなくては。

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【RUN】

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 村松流の「初めからウォーキングを挟む」をやってみる。
 どれくらいのローテかよく分からないのだが、私なら5km走って500mウォーキングかな。
 どこを走るかいろいろ考えたが、鴨川だと途中切り上げて帰るのということもしやすいのでここに決めた。

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 自宅→上賀茂橋→鴨川右岸を南下。

 今日は小学校の適応マラソンが花盛り。

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 スタートから5km、26分44秒。
 ここでウォーキング。

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 500mウォーキングのつもりが、300mでもう走りたくなってしまった。300mを約3分で。
 本当は、その走りたい気持ちをコントロールできるようにならんとあかんにゃけど・・・。

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 四条大橋を過ぎたところで、京都走ろう会の斎藤さんから声をかけられた。
 まさかこんなところでお会いするとは・・・。
 やっぱり遠出しないとダメですね。こうして知り合いに会えるのも、ちょっと足を伸ばしてみたから。

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 四条をちょっとすぎたところで通行止め。
 しゃーないし上の道を。

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 松原橋を渡り、鴨川左岸へ。

 朝ちょっと雨がぱらついたが、このころは青空が出て安定した天気になっていた。

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 10.3km、55分57秒(この5km、26分11秒)。
 3分のウォーキングを含めてこのタイムなら上出来です。

 ここからまた300mウォーキング。2分44秒。

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 鴨川左岸はずっと河川敷を走れるのかと思っていたのに、途中で通行止め。

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 仕方ないので上の道へ。

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 13km近くになったので、ここで折り返し。
 十条通あたりまで来たのかな。

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 折り返したら強烈な向かい風。
 ここまで思っていたより楽だったのは、追い風やったんですね。

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 向かい風に負けないようにがんばって走った。
 「沖縄の風はこんなもんではすまんぞー!」と思いつつ・・・。

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 15.6km、1時間26分33秒(この5km、27分51秒)。
 時折全く進めないような突風も吹いてきたが、その割にはがんばった。
 またここから300mウォ−キング。2分44秒。

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 20.9km、1時間56分33秒(この5km、27分15秒)。
 またここから300mウォーキング、2分47秒。

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 鴨がいっぱい。 
 これでこそ「鴨川」です。

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 上賀茂橋のところから河川敷から離れ、アスファルト道へ。
 お地蔵さんがあったので拝んでおいた。

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 自宅前で5kmにならなかったので、団地内のワンブロックをぐるっと。

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 (5+0.3)×5で26.2km。

 26.2km、2時間28分24秒(この5km、29分03秒)。

 これはキロ5分40秒ペース。
 ウォーキングを挟んでこのペースなら、いいかも!

 1534カロリー、平均心拍168、最大心拍207、ピッチ172やそうです。「最大心拍207」って、やばくないかい。

 今まで人のアドバイスなんて聞いたことなかったが、次の「沖縄100キロ」は、村松流「初めからウォーキングを挟む」で行ってみますかね。

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【今日のきく】

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(訃報)

 今日、雲ケ畑の高山牧場から喪中はがきが届いた。
 「いったい、どなたが?」と思い、よく見ると高山菊司さん。
 「えー、まさか・・・。」

 菊司さんは確か私より3歳上。まだ65にもなっておられないはず。きくのふるさと「高山牧場」で、ずっと乳牛の世話をしておられた。
 もちろんうちの「きく」の名前は、「きくじ」さんからもらったもの。

 真樹が沖縄に行く前(4年ほど前)に、当時7歳だったきくを連れて行って見てもらった。(2013年3月12日「きくの里帰り」)
 もう一回くらい、きくのことを見てもらいたかったなあ。
 今年の2月に走って行ったついでに寄らせてもらったのだが、菊司さんの姿はなかった。その時からお体が悪かったのだろうか。

 先日、きくは「牧場育ちの血が騒ぐ」という大活躍をしたばかり。ちょっとここにはくわしくは書けないのだが、ヨメさんと「牧場でお母さんから牛の守り方を教えてもらってたんやなあ」と感心していた。

 「きくちゃん、高山牧場のおばちゃんに会いに行って励ましてこなあかんね。」
 長生きしような。

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