パオパオだより

2014年05月26日(月)

「だれにもまもっていらん!」 [時事]

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◎朝日新聞5月20日朝刊・社説余滴

   1分半に1度かけられる命   高橋 純子

 計21回。1分35秒に1回。

 安倍首相が集団的自衛権の行使に向け一歩を踏み出した15日の会見で、国民の「命」を「守る」と言った回数だ。

 首相の「命を守る」の裏側には、自分ではない誰かの「命をかける」が張り付いている。1分35秒に1回、その誰かと死の距離は近づいている。問われているのは、憲法9条の歯止めを外して、日本を「戦争をする国」にするのか。しかもその歯止めを、閣議決定による政府の憲法解釈変更で外していいのかだ。

 ところが首相はこの問いに正面から答えようとしない。「お父さんやお母さんやおじいさんやおばあさん、子どもたちを助けられない。それでいいのか」といった類いの弁を繰り返すばかりだ。

 レトリックというよりはトリック。覚悟も熱意も感じられない。これが、日本の平和国家としての歩みを根本から変えようとしている最高権力者の会見か。国民にわかってもらうことを重視したという。だとすると政権が想定する国民像は、論理的な説明よりも、お涙ちょうだいが効く人たちだということなのか。

 首相は「敵」を批判したり、嘲笑したりするのは得意だが、他者に何かを伝えるのは下手だ。反対する人を説得しようという気がそもそもないからだろう。「身内」に「いいね!」と言ってもらい、最後は数の力で押し切る。会見には、首相のそのような政治観がにじんでいた。

 「命を守る」。首相がそう連呼していた時、首相官邸の外では、集まった約2千人が「憲法守れ」と抗議の声をあげていた。首相が言うところの、おじいさんもおばあさんも、お父さんもお母さんもいる。赤ちゃんを乗せた赤いベビーカーの上には、「解釈改憲断固反対」のプラカードが置かれていた。

 これまで何度となく聞いてきた「憲法守れ」「戦争反対」は、どこか内実を伴わないスローガンとして響いていたと、私は思う。しかしこの日の官邸前は、少なくとも首相会見よりは現実と取り結び、重みを持っていた。それだけ、日本の「現在地」が動いてしまったということなのだろう。

 会見場に置かれた首相肝いりのパネルには、赤ちゃんを抱く母親に不安げな表情で寄り添う子どものイラストが描かれていた。

 だが不安な表情で見つめられているのは誰か。首相、あなた自身なのではないか。

 (たかはしじゅんこ 政治社説担当)

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 「だれにもまもっていらん!」

 これは愛すべきうちのヨメさんの名言。
 「守る守るって、あんたらみたいなきっしょくわるい人ら、そばにもよってほしないわー。」

 この「きっしょくわるい人」とは、安倍さん、石原さん、橋下さん・・・などなどでしょうか。「守る」なんて1回も言ったことないけど、パオパオも入っているんでしょうね。

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