パオパオだより

2014年05月23日(金)

司法は生きていた [時事]

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再稼働差し止めの地裁判決を受け「差し止め認める」の垂れ幕を掲げる弁護士ら=福井市の福井地裁前で21日午後3時4分

◎毎日新聞5月22日朝刊

   福井・大飯原発:差し止め判決
          「司法は生きていた」 原告ら200人歓声


 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町、運転停止中)の運転差し止めを命じた21日の福井地裁(樋口英明裁判長)判決は、東京電力福島第1原発事故の被害の大きさに触れ、「原発に求められる安全性、信頼性は極めて高度」とし、現在の安全対策は「楽観的な見通しの上で成り立つ脆弱(ぜいじゃく)なもの」と切り捨てた。【村山豪、山衛守剛、浜中慎哉、松野和生、近藤諭】

 地裁にはこの日、原告や支援者ら約200人が集結。判決後、原告の男性が「司法は生きていた」と書かれた紙を地裁前で掲げると歓声が上がった。福井市のイラストレーターで原告の一人、村井みきさん(34)は「司法に良心が残っていたと感じさせてくれる判決だった。福島の事故を知っているのに、福井で原発が動いてしまっては福島の人に顔向けできないような気がしていた。何かが変わるきっかけになってほしい」と話した。40年以上前から脱原発運動に関わる大阪府高槻市の水戸喜世子さん(78)も原告で、「住民側の目線に立ったパーフェクトな判決。日本だけでなく世界中に誇れるもの」と涙を流した。「脱原発弁護団全国連絡会」共同代表の河合弘之弁護士も「(判決は)脱原発のバイブルになり得るもので、全国の裁判所や市民、政治家に広めたい」と手応えを語った。

 一方で、福井県おおい町の住民は複雑な表情をみせた。「信じられない判決。会社の将来が全く見えなくなってしまった」。関西電力から大飯原発の仕事を請け負う町内の設備関連会社の社長は感想を漏らした。「関電には控訴してほしいが、裁判が長引くのではないかと心配だ。先行きが見えなくなり、地元業者の仕事も減っていく。従業員の生活がかかっており、何としても再稼働してほしい」と訴えた。町内で民宿を営む50代男性は「政府が原発再稼働を進める方針を示す中で踏み込んだ判決。(原発の危険性を)裁判所が考えるようになったという印象で、地元にとってはショックだ」と話した。

 再稼働に反対する同町の住職、宮崎慈空さん(70)は「画期的な判決で大変喜ばしい。裁判の経過を見ても関電の反論は誠実でない。原発の危険性を客観的に認識してもらえた」と歓迎した。

 おおい町の中塚寛町長は「司法の判断は粛々と受け止めざるを得ない」と話した上で「規制基準に基づく審査を注視するとともに、(関電側の)控訴も予測されるので、見守りたい」。西川一誠・福井県知事は「行政の立場から言うことはない」とした上で「原子力は重要なエネルギー源」と訴えた。

 判決を知らせるテレビのニュース速報が流れた直後、大阪市北区の関西電力本店の広報部では、十数人の社員が一斉に立ち上がり、テレビ画面にくぎ付けに。問い合わせの電話も相次ぎ、社員は携帯電話を片手に情報収集に追われた。

 関電のある幹部は「差し止め判決は想定していなかった。ただでさえ規制委の安全審査が滞っているのに、再稼働への悪影響は避けられない」と険しい表情を浮かべた。

 ◇同種訴訟原告「私たちも」
 全国で原発の運転差し止めや廃炉などを求めて係争中の原告団からは「追い風になる」と歓迎の声が上がった。

 「国の裁量権に委ねず、司法自らが原発の危険性を判断したことに意味がある」。日本原子力発電東海第2原発(茨城県)の運転差し止め訴訟の原告共同代表を務める大石光伸・常総生協副理事長(56)は、こう強調する。四国電力伊方原発(愛媛県)の差し止め訴訟の原告共同代表で、福島県出身の須藤昭男さん(72)も「私たちも司法の独立に懸けて闘ってきた。何としても勝訴したい」と意気込んだ。

 原発回帰の流れに一石を投じた結果を喜ぶ声も。青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場などの廃止を求める訴訟の原告団代表の浅石紘爾(こうじ)弁護士は「原子力規制委員会の判断を待たずに結論を出したのは驚きであり、画期的。他の裁判にも大きな影響を与えると思う」と述べ、「久々に留飲が下がった」と声を弾ませた。

 判決は、大飯原発から250キロ圏内の居住者に危険があると認めた。

 中部電力浜岡原発(静岡県)の運転差し止め訴訟3件に原告代理人として加わる北村栄弁護士は「浜岡原発から250キロ圏内には名古屋だけでなく東京も入る。多くの人に関係のある問題だと分かる」と指摘した。

 再稼働1号となる可能性が高い九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の運転差し止め仮処分を準備している「原発なくそう!九州川内訴訟」原告団の白鳥努・弁護団事務局長は、判決が「基準地震動を超える地震が大飯原発に到達しないという根拠はない」などと指摘したことに触れ「川内原発にも当てはまる。大いに勇気づけられた」と話した。【まとめ・狩野智彦】

 ◇福島の市民「希望の判決」
 東京電力福島第1原発事故以降、放射性物質などに苦しめられてきた福島県民からはさまざまな反応が出た。

 ラジオを通じて原発情報を発信し続けている「ラジオ福島」チーフアナウンサーの大和田新(あらた)さん(59)=福島市在住=は「原発事故から3年以上たってもいまだにコントロールできていない。ようやく事故を教訓とした判断を司法が示した」と評価する。大和田さんは原発事故後、一睡もせずにマイクに向かった経験がある。県民の現在進行形の苦しみを番組や講演会などで訴えてきたが、安倍政権は原発再稼働一辺倒。そこへ今回の判決がもたらされ「脱原発を求める多くの世論がこの判決をもたらした」と語った。

 「判決はこの国の新たな指針になるのではないか」と話すのは福島県南相馬市で学習塾を経営する番場さち子さん(53)。原発事故後、100人以上いた塾生が避難してゼロとなり、経営が行き詰まって自己破産を勧められたこともある。「原発を他国に売ろうとしたり、再稼働を進めようとしたりする政府を理解できず、日本という国に不安を抱いている人にとって『希望の判決』だ」と話す。しかし、塾生の親に原発で生計を立てている人もおり、複雑な心境という。【坂根真理、横田香奈】

 ◇「理想的すぎる」「高評価できる」 識者賛否
 「原子力防災」の著書がある松野元・元四国電力社員は「判決の結論は一理あるが、『250キロ圏内(の危険性指摘)』などあまりに理想的な内容で何の役にも立たない」と、今回の判決に厳しい。「原子力規制委の再稼働基準に対する反論などがあれば良かったが、具体性がなく、原発訴訟の歴史も踏まえていない」と指摘した。

 一方、奥平康弘・東京大名誉教授(憲法学)は「憲法上、危険をはらむ経済活動より国民の安全の方が重要という判断で、高く評価できる」と話す。

 2006年に北陸電力志賀原発2号機の運転差し止めを命じた金沢地裁判決で裁判長を務めた井戸謙一弁護士も「福島の原発事故を機に、原子力の安全性に対する司法判断は大きく変わると思っていた。今回の判決はそれが形になった第一弾といえる」と話した。【山田奈緒】

 ◇すばらしい判決 菅元首相も傍聴
 関西電力大飯原発訴訟の判決は、菅(かん)直人・元首相も傍聴に駆けつけた。原発事故時に首相を務め、現在は一衆院議員として脱原発を訴えている菅元首相は閉廷後、取材に応じ、「すばらしい判決。国会における(原発の)規制基準の議論にも大きな影響が出ると思う。全ての原発を順次廃炉にするという政策に変わるべきだ」と述べた。【山衛守剛】

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 ◇原発運転差し止めなどを求め係争中の主な訴訟
原発名      裁判所      提訴年月

泊        札幌地裁     11年11月
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大間       函館地裁     10年 7月
         東京地裁     14年 4月
 ※原告は北海道函館市
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東海第2     水戸地裁     12年 7月
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柏崎刈羽     新潟地裁     12年 4月
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志賀       金沢地裁     12年 6月
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美浜・大飯・高浜 大津地裁     13年12月
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敦賀       大津地裁     11年11月
 ※仮処分申請
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大飯       大阪地裁     12年 6月
         京都地裁        11月
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浜岡       静岡地裁浜松支部 11年 5月
         静岡地裁         7月
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島根       松江地裁     13年 4月
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伊方       松山地裁     11年12月
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玄海       佐賀地裁     11年12月
         佐賀地裁     12年 1月
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川内       鹿児島地裁    12年 5月

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 「司法は生きていた」という垂れ幕にしびれてしまった。ええのん用意してましたねえ。かなり庶民感覚に近い判決が出たと思う。
 これは言いかえれば、「憲法は生きていた」ということでもある。 
 この流れで、私は「憲法九条も生きていた」という世の中にしていきたいと思う。。

 判決文の中でも、私は以下の二つの部分に注目した。
 すごく分かりやすいので、ぜひ読んでください。

【求められる安全性】
 原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権(13条、25条)の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然だ。

【国富の損失】
 被告は原発稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いという問題を並べて論じるような議論に加わり、議論の当否を判断すること自体、法的には許されない。原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の損失だ。

 被告は、原発稼働がCO2(二酸化炭素)排出削減に資すると主張するが、福島原発事故はわが国始まって以来最大の環境汚染であり、原発の運転継続の根拠とすることは甚だしく筋違いだ。

※日本国憲法第13条ーーすべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

 日本国憲法第25条ーーすべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

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2014年05月22日(木)

「夢は牛のお医者さん」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■チェック:1987年、新潟県にある9人しか児童のいない小学校にやって来た3頭の子牛との出会いから、獣医になる夢を抱いた少女の26年間を追ったドキュメンタリー。病気の子牛を世話するうちに、牛のお医者さんになりたいと思い立った少女が初志貫徹し、大学受験・国家試験と目標へいちずに突き進む姿にカメラが寄り添う。獣医という夢に迷いなく向かう少女時代、結婚と出産を経て獣医として活躍する現在と、その厳しい道のりにもめげずに変わらぬ志を貫く彼女の生き方に感動を覚える。

■ストーリー:1987年、新潟県松代町(現・十日町市)の生徒数9人の小学校に3頭の子牛がやって来た。小学校3年生の少女は病気がちな子牛の面倒を見るうちに、医者になるという夢を抱くように。牛との別れを経験、高校へ通うために実家を離れた彼女は猛勉強し、大学の獣医学科へと進む。やがて獣医となり、母になりながら、常に命と向き合っている。
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 昨日、「京都シネマ」で一人で見た。観客は、わずか11人。

 小学校に牛がやって来てやがて別れの時が来る・・・、その場面が映画の半分以上をしめるものだと思っていた。でもちがった。牛が小学校にいたのはわずか8か月。牛たちが400kgになったらせりに出すという約束だったから。この映画の中でも、その場面は20分ほどで終わってしまった。
 重点を置かれていたのは、知美さんの高校3年からあとの部分だった。「国立の獣医学科に一発勝負、滑り止めも無し、浪人も無し。一発勝負の結果がだめならあきらめる」と公言していたのはすごかった。どうしてそこまで思えるようになったのか。それは映像だけからは想像できなかった。

 私の小さいときの夢は、学校の先生になること。でも大学生になって、ある教職科目の第1回目の授業でビックラがえった。大教室からあふれるくらいの学生が・・・。「こんなたくさんの人間が先生になれるはずがない」、そう思い第2回目の授業から行かなくなった。
 大学卒業間近な時、「ふじいー、仏大の通信1年で小学校教員の免許取れんぞー」と教えてくれた友だちがいた。「1年で取れるってええやん」と思い、佛教大学通信教育学部へ。ほんまに1年で免許が取れた。
 「あとは採用試験だけか・・・。」
 当時の京都市小学校教員採用試験は5倍。もうその頃は自分がそんなに賢くないことが分かっていたのだが、なんか受かるようなお気楽な気分。しかし問題がさっぱり分からず、見事に奈落の底へ。
 でも翌年に奇跡が。私の知ってる問題ばっかりが出た。自己採点すると、苦手なはずの音楽が満点など軒並み好成績。見事まぐれで採用試験合格。

 ああ猛勉強の初志貫徹少女とえらいちがいじゃー。
 まあまぐれでなったようなもんなんで、長続きはせんかったちゅうことですかねえ。でも干支が一周する間やったから、ええとしよう。
 このブログに度々登場する小谷屋のおばさん(私の小中同級生のお母さん)の言葉。「こうじさん、あんたおかちゃんが死んださかい先生やめたんやろう。生きとったら、こわーてようやめんやろう。」そら、私が採用されて一番喜んどったんおかちゃんやから。若き日の数年小学校の先生をしていた母は、4人の子の一番下が後をついでくれたようでうれしかったんやろうなあ。
 1991年1月に母が亡くなり、その3月に私は退職。へへへ・・・。

 映画の中で一番心に残ったシーン。 
 獣医学科の知美さんが、黒い雑種犬のお腹をなでている。その犬は、本当に気持ちよさそうに寝そべっていた。それは、小学生の時に牛をなでていた時と同じように・・・。しかし、その犬は「実験動物」だった。 
 「一番かわいがっていた人の目の前で殺すのがつらい・・・」
 この場面を見て、「泣いて終り」の映画ではないとあらためて思った。

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2014年05月21日(水)

扶桑橋ラン [ランニング]

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 土日月火と4日間走れなかった。腰痛などの体の痛みではなく、なぜか走る気が起こらなかった。こんなことはめずらしい。何もしていないのに動悸が激しくなったりもした。
 「歳ですかねえー。」

 今日は雨上がりで涼しくなった。こんなときこそ走りに行かねば。
 先日の「香住ジオパークフルマラソン」のTシャツを着て、めざすは鞍馬温泉の奥。
 それにしてもこのTシャツ、なんか背が高く見えるじゃないですか。

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 二の瀬の猟犬。
 ここで3km、17分。走り出したら何とか走れるもんですね。特にしんどいということもない。

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 二の瀬トンネルの鞍馬側出入り口。
 このちょっと先にきくのそっくりさんがいるのだが、今日は留守。家に入れてもらっているのかな。

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 鞍馬寺山門前。
 ここで5kmちょっと。

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 鞍馬温泉前。
 6km、33分。

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 ああ、森林浴!

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 鞍馬簡易水道の浄水場を超えて。

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 扶桑橋到着。
 7.5km、42分47秒。

 ここで引き返したらちょうど15kmになる。雨も降ってきたことだし、引き返そう。

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 雨はしばらくするとやみ、日が差してきた。

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 貴船口でもう一度きくのそっくりさんを探したが、やっぱり留守。残念!

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 自宅到着、7.3km、38分43秒。

 なんでか知らん帰りが200m少ない。GPS腕時計もええかげんなもんですなあ。
 まあ、14.8kmも気持ちよく走れたしいいか。

 「香住」のTシャツ、「笑うしかないようなシンプルなデザイン」と酷評していた人があったが、私はこんなん好きですけど・・・。

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【今日のきく】

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 「きくちゃん、わろてんの?」
 「へへへ・・・。」

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 「きくちゃん、わろてんの?」
 「ふぁっふぁっふぁっふぁー・・・。」

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2014年05月20日(火)

美山にマラソン練習コース [マラソン評論]

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ランニングコース上に看板を設置する「みやまスポーツクラブ」のメンバー(南丹市美山町内久保)

◎京都新聞5月20日朝刊

   美山でマラソン練習を
          地元スポーツクラブがコース設定、マップに

     木崎選手招き31日試走会

 京都府南丹市美山町の総合型地域スポーツクラブ「みやまスポーツクラブ」はこのほど、同町内にランニングコースを設定し、「ふるさと美山らんらんMAP」にまとめた。31日にはコース開きイベントとして、ロンドン五輪女子マラソンに出場した木?良子選手を招き、ランニング教室とコース試走会を開く。

 美山町は交通量が少なく、信号もほとんどない。山間部ではあるが比較的高低差が少なく、走りやすいという。ランニングが全国的なブームとなる中、新たな美山ファンを開拓しようと昨年からコース設定に乗り出した。

 同町中の町自然文化村を発着点とし、芦生ロードパークまでを往復する由良川源流コース(20キロ)と、同町北のかやぶきの里などを駆ける「かやぶきの里コース」(同)を設けた。両コースの発着点と折り返し地点、中間地点の計5カ所に看板を設置した。

 マップはA3判、カラーの八つ折りで、コース詳細図のほか道の駅やカフェなど一休みスポットの案内もある。名前の「らんらん」には美山を走って(RUN)良さを学んで(LEARN)ほしいという願いを込めた。同クラブの村田正夫会長は「プロからアマチュアまで、マラソンの練習コースとして使ってほしい」と話す。

 31日のオープニングイベントは町自然文化村で午前10時半から。木崎選手が子ども向けにランニング教室を行い、その後知井小前までの往復約2キロを参加者と一緒に試走する。参加費200円(中学生以下100円)。申し込みが必要で、先着100人。同クラブTEL0771(68)0044。

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 美山と言えば「かやぶきの里」。全国的にも有名になったきれいな名前の町だったのに、残念ながら合併して南丹市という平凡な名前になってしまった。
 私も京都北部や兵庫北部のマラソン大会に行くときは、いつも自宅→花背別所町→京北→美山→綾部を通っていく。

 美山と言えば「かやぶきの里」だが、その次に思いつくのが自転車競技(ロードレース)の会場として。国体やインターハイの京都府予選はたいていここで行われている。また、草レースの大会も行われているはずだ。私も一度は出たかったけれど、もう今からロードレーサーを買う余裕はない。

 マラソン練習コースが整備されるのはいいことだ。これで「夏合宿を美山で」というチームも出てくるかもしれない。
 どうせなら5kmごとではなく、1kmごとの標示にしてもらいたい。また、スタートゴール地点に思い切って400mトラック(土のグランドでもいいので)を作ってもらえたら・・・。そうすれば、すぐにでも「京都美山かやぶきの里マラソン」が実現できそう。
 車さえあれば京都市内から近いので、まだまだ夢が広がる「マラソン練習コース」になりそうだ。

 5月31日も翌日の兵庫の「たたらぎダム湖マラソン」に向かって美山を通過するのだが、10時半からということで間に合わない。試走会だけでなく、今後ほんとうのマラソン大会が開催されたらいいのに。

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2014年05月19日(月)

戦争の芽をつぶしてかかる [時事]

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◎毎日新聞5月19日朝刊

   <本社世論調査>集団的自衛権 憲法解釈変更…反対56%

 毎日新聞は17、18両日に全国世論調査を実施した。15日に安倍晋三首相が集団的自衛権の行使容認に向けた検討を指示したことを受け、集団的自衛権行使の賛否を聞いたところ、「反対」と答えた人が54%で「賛成」の39%を上回った。首相が、集団的自衛権の行使を容認するため、憲法改正ではなく憲法解釈の変更で対応しようとしていることについても、反対が56%で賛成は37%だった。

 首相は今夏にも集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更を閣議決定したい考えだ。公明党は慎重姿勢を崩しておらず、行使容認と解釈変更への反対がいずれも過半数となったことは与党協議にも影響しそうだ。

 内閣支持層では、集団的自衛権の行使に賛成が62%、反対は31%で、賛成が反対を上回った。一方、不支持層では行使に賛成は10%にとどまり、反対は87%に上った。憲法解釈の変更を巡っても、内閣支持層では賛成が60%、反対が36%だったのに対し、不支持層は賛成は8%で、反対が89%だった。

 支持政党別でみると、自民党支持層の約6割が行使に賛成と答えたのに対し、公明党支持層は5割弱が反対だった。

 日本が集団的自衛権を行使した場合、他国の戦争に巻き込まれる恐れがあると思うかについては、「思う」と答えた人が71%となり、「思わない」と答えた人の25%を大きく上回った。巻き込まれる恐れがあると「思う」と答えた人のうち64%が行使に反対だったのに対し、恐れがあると「思わない」と答えた人のうち反対は29%にとどまった。

 首相が集団的自衛権の行使容認を目指すのは中国の軍事力増強や北朝鮮の核開発を踏まえ、日米同盟を強化する意味がある。中国が日本の安全を脅かしていると思うかを聞いたところ、83%の人が「思う」と答えた。

 集団的自衛権の行使を巡っては、武力行使の範囲が拡大し、歯止めが利かなくなる懸念が指摘されている。前回4月の調査で行使について「全面的に認めるべきだ」「限定的に認めるべきだ」「認めるべきではない」の三つの選択肢で聞いたところ、「限定的」を含めると「認めるべきだ」が半数を超えた。「限定的」を含めず、二つの選択肢で聞いた今回の調査で反対が過半数になったのは、限定が利かなくなることへの懸念が反対に反映されたためとみられる。

 内閣支持率は49%で前回調査と変わらなかった。不支持も前回と同じ33%だった。【念佛明奈】
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 今日の毎日新聞夕刊の特集ワイド「この国はどこへ行こうとしているのか」では、作家・半藤一利さんが「解釈改憲」についてこう発言しておられる。
     ◇
 「いつか今を振り返った時、特定秘密保護法も転機と語られるかもしれない。まして今回の解釈改憲は、運用次第でどうにでもできる新法を作るのと同じ。時の政府に何だって許してしまう。70年間、戦争で人を殺しも殺されもしなかったこの国の国際的信頼という国益を手放し、国のかたちを変えてしまう」
 一人一人に今できることは何なのか。半藤さんはこちらを見つめ、こう言った。「戦争の芽をつぶしてかかるしかないですね。自分の目でしっかり見つめ、戦争の芽だと思うものを見つけたら、一つ一つ」
     ◇

 人を殺すのは簡単で、人の命を救うのは困難。
 軍隊は人の命を救うためのものではなく、他国の人々(場合によっては自国の人々)を殺すためにある。「平和のための戦争」など、その言葉自体がおかしい。みなさん、それに気づいてこられたように思う。
 「平和・憲法九条」ののぼりを背負って走っているのも、その「戦争の芽をつぶす」役に立つかもしれない。そう思ってまたがんばって走ります。

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【今日のきく】

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 私は今日も体調不良で走れず。 
 きくちゃんは、今日も朝からサル追いの「パンパーン」でビビリンチョ。

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 頭に2500円のシールはったったー。

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 なぜか、突然元気になるきくでした。

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2014年05月18日(日)

第34回奥びわ湖健康マラソン+鯖街道 [ランニング・出張販売]

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 「長浜市のご当地ユニット・・・」

 そのあとなんて言っているのかよく分からなかったが、帰ってから調べると

「Can'ce♡浜姫」(きゃんせ はまひめ)なそうな。

■コンセプト
 長浜の昔からの方言である「お越しください」といった意味の「きゃんせ」という意味と、浜姫については、ユニットを「戦国時代をイメージした長浜の姫」といった意味が込められており、長浜に来られる方々に精一杯のおもてなしをさせていただけるよう意味を込めています。

 若い子が元気に動いているのを見せてもらうだけでも得した気分。マラソンスタート前のイベントとしてはバッチリだと思います。

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 毎年高速道を使っていっていたのだが、経費節約のため下の道で。地図で調べると、自宅から大会会場の旧・西浅井町役場まで約75km。国道367号はほとんど信号がないので、1時間半ほどで行けるはず。

 5時起床、5時20分自宅発、6時45分会場着。予定通り早く来ることができた。受付開始が8時半からなので、余裕たっぷり。ところがあと2店出店されているところは、私が到着した時点で完璧に準備が終わっていた。
 「どうなってんの?」

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 走らないけど受付だけして、参加賞のタオルをもらってきた。
 この大会は計測も順位表彰もないので、受付をして走らなくとも何の問題もない。

 受付に行ったとき、久しぶりにあざい町の多賀さんに会った。
 「田んぼがいそがしゅうて、全然練習できてへん」とのこと。
 「うちの分だけやったらいいんやけど、おもやの分もせんならんにゃわ。」

 うちのいなかも本家のことを「おもや」と言うが、滋賀県もおんなじなんやと分かった。

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 10時半に15kmの部2000人がスタート。
 そして、10時55分に私が走るはずだった5kmの部がスタート。こちらは500人ほど。

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 今年も風が強かった。でも、コースはフラットなので走りやすい。

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 「京都キャロット」の古くからのお客様・小川さん。
 知り合いの写真をたくさん撮ろうと思ったが、スタート直後はみなさん速くて見つけられなかった。

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 おー、これは「のぼりラン仲間」。
 がんばってねー。

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 毎年恒例、「鴨そば」(500円)。

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 12時半ごろ閉会。
 すべて片付け終わって会場を出たのは2時すぎ。

 帰りは車が多く、がけ崩れの臨時信号が3ヶ所あり、そこでだいぶ待った。それでも家の近くまで1時間40分。この大会会場は、高速を使わなくても早く行ける。
 あんまり売れんかったけど、また来年も「一人出張販売」かな。

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【鯖街道】

 市原バイパス交差点まで戻ると、「鯖街道ウルトラ」のランナーがたくさん走っていた。「ヨメさんはどこで私設エイドを出してんにゃろ」とコース沿いを探していった。

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 十三石橋に行く手前で「京都キャロット私設エイド」を発見。
 ちょっと先に車を停めて戻ろうとすると、走友・松永さんがちょうど走ってこられた。このときスタートから9時間40分くらいなので、何年か前の私と同じくらいですかね。
 

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 市原のエイドから1kmくらいでしょうか。
 今日は暑かったので、エイドは多ければ多いほどランナーはうれしかったと思う。

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 いましたー、熟女コンビ。

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 真樹の元同級生・あーちゃんのお母さん。
 急に言ったのに手伝ってくださったそうで、ありがとうございました。

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 これで「京都キャロット」の宣伝になったでしょうか。
 少しでもお客様が増えると言いのですが・・・。

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【今日のきく】

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 夕方散歩に行くと、田んぼにカモ4ひき。
 きくはカラスには向かっていくのに、カモには無関心。なんでかな。

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 「ああ、今日『鴨そば』食べたんやー!」

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