2008年09月23日(火)
第46回京都スポーツ祭典陸上競技大会 [ランニング]
トラックを走ることはめったにない。
今回は、廉の持っている力を出させてやりたくて申し込みをした。
サッカー部では、いつまでもなかなか試合に出してもらえない。その割には休まずがんばってやっている。
廉もいいとこあるんやけどなあ・・・。ここはちょっと気分転換で、トラックでも走ってみたら。
廉が走るんやったらついでやし、パオパオも走らな。
廉は10000m、私は壮年5000mにエントリー。
サッカー部の練習を休みたくないということで、廉は午前中の練習に。私は先に、太陽が丘へ。
廉は昨日の練習中GKとぶつかり、足を思いきり蹴られたらしい。すごく痛がっていた。それやのに今日も練習に行って、だいじょうぶかいな。
紫野高校から自転車で地下鉄・北大路駅へ。そこから京都駅。京都駅からJR奈良線で、宇治駅へ。宇治駅前からバスで太陽が丘。けっこう、たいへん。
足のことより、会場にちゃんと来られるかの方が心配やったりして・・・。
太陽が丘に着くと、駐車場が車でいっぱい。少年サッカーの大会関係者がたくさん来られているようだ。
陸上競技場では、もう競技が始まっていた。
受付には、外峯さんを初め京都ランナーズのメンバーがいそがしく働いておられた。本来なら私もお手伝いをしなければいけないのに、すいません。
私と廉との二人分の受付を済ませ、ランシャツランパンに着替えると、もう召集時刻11時半だった。
召集テントに行くと・・・。
「あんた、しばらく見ん間に、肥えたなー。」
(いきなりなんですか、法貴さん。)
「なんで、そんなに肥えたん?」
「たぶん、ろくに走りもせんで、ふろ上りに缶ビール2本も飲んでるからやと思います。」
「いやー、この人ふろあがりにビール2本も飲んではんにゃてー。糖尿病になるやんねえ。」って、そんなにまわりにいいふらまわさんでも。
「今日、息子が10000m走りますねん。」
「えー、あの廉君やったっけ。もういくつになったん。」
「17、高2です。」
「へー、もうそんな大きなってはんの。」
「廉の高校ね、去年の高校駅伝京都府予選で最下位やったんですわ。陸上部は短距離専門の子が多くて、長い距離は全然あかんみたいで。 サッカー部や野球部の子のほうが、長距離は得意なくらいで・・・。」
「前は、よそのクラブからメンバー借りてくることはようあったみたいよ。」
「そうでしょう。うちの子もそんなんならへんかなーと、ひそかにねらってるんですけど・・・。」
「まあ、がんばって。」
法貴さんとは久しぶりだったのでちょっとしゃべりすぎて、コールを忘れていた。ぎりぎりセーフで第1コール終了。
スタート地点に向かう時、粟津さんを見つけたので、「今日はどれくらいで?」と聞いてみた。 「今日は、制限25分ぎりぎりで・・・。」
えー、そんなに遅いんですか。目標にさしてもらおうと思っていたのに。
粟津さんに21分くらいの人と聞くと、吉川さんを推薦してくださった。よっしゃ、今日は吉川さんについて行くかー。
ほかに私よりちょっと速い人は・・・。ピーンときた。
三宅文彦さん。古くからの知り合い。私は友だちだと思っている。
20代のころから抜きつ抜かれつ。いいライバルだった。しかし、最近は負け続け。
聴覚障害の方なので、うまくコミュニケーションが取れているかは不安だが、会うたんび三宅さんのほうからアクションがある。
私は手話もできない。それでも三宅さんは、私を見つけるといつも話しかけてきてくれる。それがうれしい。
「今日は、20分くらいですか?」と聞くと、
「そう、そう。」と返事が返ってきた。
三宅さんを追いかけるのも一つの手やね。でも、20分はちょっと無理やな。
粟津さんに頼んで二人いっしょの写真を撮ってもらった。
「粟津さん、レンズ下向いてるんですけど・・・。」
「そうですね。」大ボケです。
増馬さん、見っけ。
「北海道マラソン、どうでした。」
「スタートが大混雑で・・・、けっきょく3時間17分かかってしまいました。でも、次につながるレースができました。」
さていよいよスタートという時にトラブルがあった。
出場者1名が、腰のナンバーカードをつけておられなかった。この腰のナンバーカードは、周回数を確認するのに絶対必要なもので、第1コールもこれをつけてからでないとできない。
この方は、第1、第2と、2回コールがあることを知らなかったらしい。第1コールをせず、直接スタート地点に来られたようだ。
ちょっと気の毒だった。
この大会には、(私も含め)陸上競技の経験がまったくない人も出ている。そんな人たちにとっては、「コールと言われても・・・」というのが正直なところだと思う。
スタート前などに何回も「ランシャツをパンツに入れるように」という注意があったが、そんな細かい事より、競技参加に必要な手続きを周知徹底させるべきではないだろうか。
私も、マラソン大会は何度も出ていて、初めて陸上競技大会に出た時同じ失敗をした。マラソン大会に「コール」なんかありませんから。その時は、第2コールの担当の方が気づいてくださって、急いで召集場所に取りに戻り、何とか出場することができた。
競技人口を増やそうと思うのなら、「知らんもんは、ほっとけ」じゃやなくて、こういうときのフォローができる体制も大事だと思う。
「みなさん、(スタートが遅くなって)すいません。」
その方が、スタートラインに並んでいる私たちに向かってあやまられた。
それを聞いていた出場者たちは、たぶん同じことを思ったと思う。「いっしょに走りたかったね。決まりやからしょうがないけど、ここまでに誰か気づいてあげられたらよかったのにね。」
予定より少し遅れのスタート。
私のすぐ前に、予想通り吉川さんと三宅さん。二人の背中を見ながら、必死で食らいつく。
第1コーナーを過ぎた所で、外峯さんの応援の声。それに応え、手を振る吉川さん。「余裕やな。」
3000mで三宅さんが突然棄権。「あー、目標いっこなくなってもたー。」
吉川さんの背中は、残り1000mくらいからどんどん小さくなってしまった。
けっきょくゴールは、21分44秒くらい?
死にかけのゴールには、廉が待っていた。
「ヘロヘロやったなあ。ちょっとだけ写真撮っといたし。携帯に電話しても出えへんなあと思ったら、走っとったんやなあ。」
「そやねん。思ってたより暑かったわ。20分台でゴールしたかったんやけどなあ・・・。」
そのあと、私のお昼ご飯に付き合ってもらってから、廉はアップに。私は、女子5000mに出場の外峯さんの応援に。
女子の参加は7名。一般男子5000m第2組との同時スタートになった。私のレースの時に声をかけてもらったので、お返しをしようと思うがすっと声が出ない。
「ソトミネさーん!」 言いにくい。
「ヨーコ!」 言いやすいけど、ダンナさんにしばかれる。
ただ、前を走り去る姿を目で追うだけで、いい励ましの言葉が出てこない。
暑さのせいか、外峯さんのフォームにいつもの切れがないように思う。
黙々と走るスタイルはいつも通りのようにも見えるが、いつもは腕があんなに下がってたっけ。どこかに余計な力が入っているようにも見える。
声をかけるきっかけを見つけられなかったので、せめて写真でもしっかり撮っておこう。
外峯さんのゴールは、20分を10数秒越えてしまった。
最近の実績からいくと5000m20分は切れると思っていたのだが、やはり暑さのせいか。ご本人も不本意であっただろう。
次回、リベンジ!
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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