2011年10月18日(火)
第17回四万十川ウルトラ・前半 [ランニング]
今回の作戦。
?50kmまでできるだけ飛ばして貯金を作る。そこから5kmのインターバルのつもりで、貯金を小出しにしながら少しずつ距離を積み重ねいてく。
?シューズは、軽量「アディゼロジャパンKYOSO」で最後まで。ウェアも着替えない。
?大会のルールを守るお上品なランナーをめざす。立ち○○○などもってのほか。
スタート前に心がけたのはこれくらい。
スタート会場に着くと、いきなり話かけられた。
「今日は奥さんは?」
「ヨメさん仕事ですわ。私一人で来てますねん。」
京都からのお二人。越本さんと吉岡さん。越本さんのほうはウルトラのベテランらしいが吉本さんは初ウルトラ。初ウルトラが四万十というのは正解だと思う。
大阪ミントJCの福原さんとお連れさん。
お名前を忘れていたので「お名前は・・・」とお聞きしたら、お連れの女性が「服の腹と覚えてください」とお腹ポッコリのポーズ。
「うまい!」
地元高知の西本さん。京都キャロットのお得意さまです。
5時30分スタート。
スタートラインを越えるのに1分半。ほぼ最後尾からのスタートだった割には上出来。
スタートラインを越えたところで、「ふじいさーん!」の声。なんと、兵庫の「みかた残酷」の久保井さん。走られないのに、高知までどなたかの応援に来られているのだ。
2km地点あたりでかわいいワンちゃん発見。
「ごろーちゃん・オス・まだ1歳」
細かな霧が出ていたため、まるで雨が降っているような写真になってしまった。でも、ほんとうにかわいいワンちゃんだった。
いかんいかん、今日は写真は最低限にとどめる予定だ。このワンちゃんは明らかに柴。写真は雑種限定にしなければ。
9km付近で、「ランナーズ9の会」の山下けいきさんに遭遇。山下さんは超久しぶり(10年ぶり)の2回目のウルトラだそうだ。出場されることは知っていたが、私のはるか前を走っておられるものだと思っていた。ここから約1時間、峠まで山下さんと並走させてもらった。
「去年一応ウルトラ引退宣言したんですけどね、山下さんのブログに『四万十、申し込むだけ申し込んでみよう』と書いてあったでしょう。あれを見て、そうやなあと思って、しめ切り最終日に申し込みしたんですよ。3年連続は当たらんやろなあと思ってたんですけどね。」
「そうだったんですか。」
山下けいきさんは、大阪府茨木市の市会議員さん(私より3歳上)。1980年の補選で初当選、現在9期目。議会内所属会派は「元気市民」。政党としては新社会党。
私が山下けいきさんを初めて知ったのは、2年前の国労闘争団・中野勇人さんの「国会前54日間連続フルマラソン」のレポートを見て。私が東京に行って中野さんと走ろうと思いたったのは、山下さんのレポートのおかげです。
そのあとも、ずっと山下さんのブログを見せてもらっている。旧社会党から「憲法9条を守る」という部分をしぼり出したような新社会党(あくまでも私のイメージです)。それは今の私の考えにかなり近い。
もちろん山下さんは幅広い活動をされており、憲法9条以外のことにも精通されている。私の政治社会ネタのほとんどは、山下さんのブログから始まっていると言ってもいいくらいである。
峠までのおよそ1時間、こんなところで山下さんとじっくりお話ができるとは思ってもみなかった。もう、これだけでも今回四万十に来た甲斐があった。話の内容は、多くの個人情報も含まれているのでカット。まあ、ひとつだけ書いときましょか。
「ボクね、前から思ってたんですけど、『軍事費を震災復興に当てる』という案はどこからも出てこないんですか。」
「今のところないですね。」
「一応、自衛隊って仮想敵国から日本を守るためにあるってことになってるんでしょう。仮想敵国というのがあるのなら、震災後、自衛隊が被災地に取られてるときにせめて来るもんでしょう。そんな国、実際にはありませんよ。
軍事訓練(殺人訓練)に使う費用を当分凍結して、それをすべて震災復興費に回してもだれも怒らんと思いますけどね。」
「確かにそうですね。自衛隊が使っている砲弾が、1発何十万もするんですからね。」
「公務員削減を言う人が多いのに、役に立っているかどうか分からない軍事訓練をしている自衛隊の予算を削減という人が少ないのはなんででしょう。」
「そこは手をつけてはいけないような、悪しき世論誘導が作られていますね。」
というようなお話とか・・・。
こんな話をしながら走っていると、峠までが近く感じられた。
峠手前(21.3km)のエイド。
「誰か元気そうな人はおらんかなあー・・・。あっ、すいません。写真撮ってもらえますか。」
私たちのちょっと後ろを走ってこられた女性にお願いした。
「おねえさんも、撮らせてもらいます。」
この方が写真をとってくださった方です。ちょっと足をひきづっておられたようで気の毒でした。
私のカメラで2回、山下さんので1回。レース中なのに足止めをしてごめんなさい。でも、きれいに撮れていました。ありがとうございました。
「山下さんのブログ、リンクさせてもらいますねー」とお約束し、ここで山下さんとはお別れ。
(私のブログのリンク集の中で、まちがいなく一番ためになるブログです。ぜひ一度のぞいてみてください。「お元気ですか」→)
ここからの下りで貯金を稼がねば。
目標は、前半50kmを休けいも含めてキロ7分ペース。50×7=350、つまり5時間50分。
上りにも関わらず、ずっとキロ7分は切っていたので行けるはず。気持ちを緩めないように。
峠から先は、写真も封印。
でもでもでも、37km付近の大通り。
「道のお向かいで、わろとる犬おるがなー。」
「ワンちゃんの写真、撮らせてくださいね。お名前は?」
「ハチです。」
「ハチ? 去年も写真撮らせてもらいましたよね。」
「あー、そうですね。」
「バナナ食べてたワンちゃんですよね。」
「そうです、そうです。」
「前に写真を撮らせてもらったワンちゃんに再会」、これがあると力が湧いてくる。
41.8kmのエイド。
「あのー、この口の黒いワンちゃんの写真、撮らせてもらっていいですか。」
「はい。」
「あのー、種類は?」
「ポメラニアンですよ。」
「口の黒いポメラニアンて、めずらしいですよね。」
「りく・オス・6歳」でした。
このエイドでおにぎりをほおばっていたら、「ふじいさーん」と言いながら山下さんが追い抜いていく。もっと離していたつもりだったのに・・・。やっぱり実力差は歴然。
私は、なんとか少しでも貯金を増やすことを目標に。
100kmを14時間ということは、1km8分24秒ペース。それを上まわれば貯金ができ、下まわれば貯金が減っていく。
45km過ぎから、ところどころキロ9分台に落ち込んでしまった。
「いかん!」予定よりも早く、貯金小出し生活。ここは踏ん張りどころ。
やっと50km。
走路員のスタッフさんに写真を撮っていただいた。
5時間56分。目標より6分多くかかってしまったが、前半で1時間4分の貯金は大きい。
心配していた左おしりの大爆発も、今のところだいじょうぶ。
後半はこの貯金をうまく使って、とりあえず「目標90km!」
(注) 後半に続く。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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