2020年11月19日(木)
筒井順慶と日和見 [病院]
こないだの日曜の「麒麟がくる」はよかった。
入院からずっと高熱が続き、とてもテレビを見る気にはならなかったがこれだけは見たかった。
信長死後、光秀×秀吉の戦いになる「山崎の戦い」。そこで日和見を決めたと言われる筒井順慶。筒井順慶は、あの偉大なる作家・筒井康隆氏の祖先であるらしい。
この役をだれがやるかが楽しみで楽しみで。
筒井康隆がもうちょい若かったら、絶対に「わしがやる」ゆうてたでしょうね。あの人、けっこう演技うまいですから。私が若い時、実際に筒井康隆の舞台を見に行きましたから。
新聞テレビ欄を見てふむふむ。鶴瓶の息子か・・・、ええんちゃうん。
実際の筒井順慶がどんな人かわからんから何ともいえんが、駿河太郎よかったね。
でっかいぼんさんや。のちの洞ヶ峠での日和見を決め込むシーン(実際はそんな史実はなかったらしい)をちらつかせるようなやや不安なしぐさ。うまい!
もっと出番を多くしてもいいくらい。
次回も楽しみ。
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さて、本題はここから。
「今日の血液検査の結果がよければ明日退院」と聞いていた。
お昼に来られたM医師は、「すごくよくなっています」と。
「そしたら、明日退院できますね。」
「それはもう少しくわしく見てから・・・。」
なんでやねん。
その2時間後に、今度はH医師。
「藤井さん、緑膿菌という菌が見つかって、これを治療していかなくてはならなくなりました。」
「緑膿菌、聞いたことないですね。」
「だれでも持っている菌で、どこにでもある菌です。ただし体が弱っているときに感染症を引き起こすんです。」
「ヨヨヨ・・・」と泣き崩れ。
◇ ◇ ◇
・緑膿菌とは
日和見感染症の代表と言えるのが、緑膿菌感染症です。
緑膿菌は、人の腸管の中をはじめ、自然界に広く分布しており、栄養分の少ないところでも増殖できるので、水周りによくみられます。ほかの病原菌と一緒に感染(混合感染)することが多く、抗生物質に抵抗性が強いので菌交代症をおこします。 抵抗力の非常に低下した人に、呼吸器感染症、尿路感染症、菌血症や敗血症などを引き起こします。
・日和見感染症とは
正常の宿主に対しては病原性を発揮しない微生物が、宿主の抵抗力が弱っている時に病原性を発揮しておこる感染を、日和見感染といいます。
◇ ◇ ◇
「原因は?」とお聞きすると、「分かりません」との答え。
でも、どう考えても9日の膀胱内視鏡検査ですよね。
証明はでけへんけど。
あーあ、明日帰りたかったなあ。
ヨメさんのかいがいしいお世話のおかげで、きくは元気。みーちゃんもちょっとだけ元気が出て来たらしい。それが救いやなあ。
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今日、こんなかわいい真樹が見つかった。
6年前の名護夏祭り。
このゆかた、ちょっと変でしょ。
やったことのない私が着せたんです。
楽しかったな。
真樹20歳、私58歳でした。
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2020年11月18日(水)
落涙 [病院]
「あっ、あっ、あっ、あんもちゃんがでたー。」
そこから、ポタポタと落涙。
おととい、ヨメさんから「Nさんがお見舞で、タオル持ってきてくれはったよ」と連絡あり。「猫の」と書いてあったが封がしてあったのでどんなものかはヨメさんも知らなかった。
今日は着替えを持ってきてくれる日。
着替え、新聞、ゼリーといっしょにそのタオルも入っていた。
そして開けてビックリ。9年前に死んじゃった我が家最後の猫・あんもちゃんの顔が見えた。もうそれ以上広げる前に、涙がポタポタ・・・。
歳とったら涙もろくなりますね。
心が落ち着いてから広げてみた。
あーなんてかわいい。
病室に飾りたいくらい。
今は、保護猫のみーちゃんがどこの猫よりかわいいと思っている。でも、22年も飼ってたあんもにはまだまだ勝てへんよ。悪いけど。
Nさん、本当にありがとうございます。
ついこないだまでライバル視して競ってたのにね。
元気になったら、もう一度Nさんの背中に迫れるようがんばりたいです。
やっと高熱が治まってきた。もう39℃とかにはならんやろう。
その代わりというか、恥骨の痛みが治まらんが。
明日の血液検査の結果がよければ、あさって退院できるらしい。
どうか、おねがいしまーす!
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2020年11月17日(火)
死神博士 [病院]
昨日の夜はすごかった。
寝ごとの止まらないおじいさんが2人。特大いびきの止まらないおじいさんが1人。残る1人がこの私。私も酔っぱらって寝たらいびきがすごいらしい。でも、ふだんはいびきも寝ごとも歯ぎしりもない。
こうなるともう寝られない。
特にすごかったのは左隣の、寝ごと止まらないおじいさん。ずっとしゃべってはるから、気になってしょうがない。まだ、右隣の特大いびきの方がましかなあと思ったりして。
朝、たまたまそのおじいさんが看護師さんに付き添われてトイレに行かれるところに出くわした。
「死神博士!」
仮面ライダーの死神博士は、みなさんご存知でしょう。あの渋い俳優、天本英世さんが演じておられました。
その死神博士にそっくりなおじいさん。92歳と言っておられました。サングラスをして杖をついてゆっくり歩かれる姿は、まあまあかっこよかった。もうかんにんしたろ。
そう思った矢先、その死神博士は別室へ移動。私は一ことも文句言ってませんよー。
そしてもう1人の寝ごと止まらないおじいさん。こちらは91歳。
突然大声で「だれかー、だれかー」と。それが止まらないので、私のナースコールで看護師さんを呼んだ。昼食のお汁を服にこぼしてしまいパニックになられたようだった。
そのあとも、何回も家族の名前を大声で呼ばれていた。時々家と勘違いされているようだった。
しかし、この方も退院じゃないのにどこかに行かれてしまった。私は一ことも文句言ってませんよー。
そうか、これで今夜は特大いびきさえしんぼうしたらしっかり寝られるちゅうこっちゃ。
と思っていたら、新しい患者さん。比較的若い方だったので何もなしやろうと勝手に安心していた。
そしたら、「お腹が爆発しそう」って看護師さんを呼ばれていた。どうすんねん、そんなことになったら。
以上、なんやかやとにぎやかな我が病室風景でした。
「今日は久しぶりにヒゲもそったし、自撮り写真でも撮っとくか。」
「しにがみー!」
病人らしい病人ですねえ。
熱は下がってきたのに、頭痛・腹痛・吐き気の3点セットは継続。ごはんも、食べられたり食べられなかったりと安定せず。
そして、この期に及んで恥骨痛復活。しっかり歩けません。まあええか、今は歩けんでも。
でも、ヒマやからパソコンとかケイタイばっかり見てしまいますやん。ふだんランニング関係のものばっかり見てるから、そんなんばっかり出てくる。励ましのお言葉も走友から。
これが全然動けない今の状態の者から見ると、つらい。もう、とうていその中には入れないような気がしてくる。(体ではなく心が。)
この病気、最初に思っていたより長引くんかなあ。
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【今日のきくみー】
「みーちゃん決死の覚悟で今はたえださんに連れてきました。点滴しました」
夜7時にヨメさんからライン。
最初はすぐには理解できなかった。
みーちゃんは保護してから半年たつが、「絶対にさわれない猫」ということになっている。さわろうとすれば、ありとあらゆる飛び道具が飛んでくる。けが人必出。
そんなみーちゃんを、ヨメさん一人で洗濯ネットに入れ動物病院に連れて行ってくれた。置いといたら心配ということで、病院には用のないきくも乗せて。
私にはその様子が想像もつかん。絶対に絶対に無理。
ヨメさん、みーちゃんのためにようがんばってくれました。
これで元気になって、前のようにパクパク食べてくれるようになるといいんですが・・・。
きくちゃんも、お付き合いごくろうさんやったね。
でも、その前にいっぱいいっぱいお散歩させてもらってたんやね。
おばさん、きくちゃん、みーちゃん、みんな仲良くね。
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2020年11月16日(月)
入院王と呼んでください [病院]
今日のヨメさんからの差し入れは、ミカン10個+イチゴ1パック。(ミカン2個は、写真の前に食べてしまった。)
果物屋さんの果物は、本当においしい。高いけど。
今までヨメさんの喜ぶようなことが何もできていないのに、ヨメさんはそんな私にも優しい。「生まれつき気立てがいいから」と言ってますけど。
誰にも恩返しするつもりは1ミリもないが、ヨメさんだけには恩返ししてから死ななあかんと思う。
そんなこと言いながら、60歳を過ぎてから入院に次ぐ入院。恩返しする前にポックリ行ってまうぞー。
今日、自分のfacebookに「入院王と呼んでください」というテーマで記事をアップした。そのついでに入院歴を整理しとこう。
1.鞍馬口耳鼻科 2016.10.3〜10.11 甲状腺腫瘍摘出
2.鞍馬口耳鼻科 2017.4.26〜5.4 甲状腺全摘+リンパ郭清
3.京大放射線科 2017.7.10〜7.14 アイソトーブ治療(隔離病棟)
4.鞍馬口内科 2018.2.8〜2.16 胆のう炎発作で緊急入院
5.鞍馬口内科 2018.3.19〜3.23 胆管に入れたステント抜き
6.鞍馬口内科 2018.7.12〜7.18 胆のう全摘
7.京大放射線科 2018.8.6〜8.10 アイソトープ治療(隔離病棟)
8.京大放射線科 2019.10.21〜10.25アイソトープ治療(隔離病棟)
9.鞍馬口泌尿器科2020.7.31〜8.6 膀胱癌切除手術
ここまで書いてハタと気付いた。
facebookには「4年で9回の入院」と書いたが、それは今年8月の膀胱癌切除手術の入院までで、今回を入れるとちょうど10回達成!
スタンプ10個で次回1回分サービス・・・、にはならんわな。せめて、入院ポイントをためて・・・、ええかげんにせい!
この間、ヨメさんは文句ひとつ言わず私の世話をし続けてくれた。私はこの間を縫って、沖縄に走りに行ったりしていたのに。
さすがに4年で10回入院は異常。(京大病院の分は、癌の遠隔転移を防ぐためには入院せんとしょうがないんやけど。)
考えなおさんなん事がいっぱい。
「しっかりせい!」
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【今日のきくみー】
ヨメさんが送ってきてくれた今日のみーちゃん。
帰ってきてすぐはバクバク食べたのに、その後バタッと食べなくなったとのこと。でも、「シャー」はいうらしい。
心配。
逆に、きくちゃんは動物病院で診てもらってから調子がいいらしい。
その調子でね。
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2020年11月15日(日)
みーちゃん、発見! [わんこ・にゃんこ]
現在夜中の2時すぎですが、ちょっと前にヨメさんから「みーちゃん発見」のラインあり。
今日は昼間はしんどくてほとんど寝ていたので、夜になっても眠れず、みーちゃんのことばかり考えていた。それがよかったのかなあ。
ご近所の猫友だちのNさんが仕掛けてくださった捕獲機に入っていたそうだ(みーちゃんの爪とぎ入り)。Nさん、どうもありがとうございました。
Nさんちは、車道を通っていくと遠いがまっすぐ突き抜けたら近い。うちの玄関から直線距離50m弱か。やっぱり、猫に優しい人を目指していくんですね。
そして、みーちゃんのことを心配してくださっていたみなさん、どうもありがとうございました。今後、このようなことがないように気を付けていきます。
ヨメさんの話では、どこもけがはしていないが、何も食べていないかもしれないとのこと。3日と4時間なら、猫にとってはそんなこと平気なんかな。
退院したら、みーちゃんにまず謝らなあかん。「至らん飼い主でかなんかったんやなあ」と。
今日は夕食抜きできつかったけど、みーちゃんの3日間の足元にも及ばん。早う退院できるようにがんばろう。
みーちゃん、ひょっとして病気のオッサンがかわいそうでわざと捕まってくれたんかなあ。それはないなあ。
いろいろ考えて、また寝られん。
みーちゃん、オッサンが退院するときはでっかい「ぱっ!」で迎えてね。
たのしみ!
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【追加】
昼間に寝すぎてしまって、消灯時間になっても全然眠くならなかった。うつらうつらしかけたと思ったら、目がバチッ。また、うつらうつらしかけたと思ったら、目がバチッ。
その間に、夢とも幻とも現実ともいえないような同じ映像が頭の中を駆け巡っていた。
みーちゃんがトコトコと帰ってきて、自分でゲージに入りえさをカリカリと食べている。「なんや、みーちゃん帰ってきてくれたんやー」というところで目がパッチリ。見えるのは病室の天井。
これが何回も何回も繰り返されるので、ケイタイがプルッとふるえたとき、「みーちゃんが帰ってきたー」と反射的に思った。
携帯を開くと、さっきまで繰り返し見ていたのとまったく同じ画像「みーちゃんカリカリ」。
夢と現実がピッタリつながっていて、こわくなったくらい。
こんなことってあるんですね。
今回の「みーちゃん探し」では、私はなに一つとして役に立たなかったが、「気」は送れていたのかも・・・。
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午後3時半ごろ、ヨメさんがきくちゃん連れで「差し入れ」を持ってきてくれた。普通「着替え」を持ってきてくれたとなるところですが、この内容は完全に「差し入れ」。
新聞2日分
ふりかけ12個
ミカン5個
せっけん、シャンプー、ひげそり
「着替え」はパジャマ1セット、Tシャツ1、パンツ1
吐き気が治まらず、ふりかけをかけたらなんとかごはんだけでも食べられるかなあと思って頼んだ。(今日の夕食には海苔がついていたので使わなかったが。)
ミカンはスーパーの安いやつのつもりで頼んだのだが、果物屋さんのいいのを買ってきてくれた。食べてビックリ、うますぎ。いくつでも食べられそうだったが、貴重な食品だったので今日は2個だけ。
おいしくておいしくて、ありがたくてありがたくて・・・。
はよ、元気になろ!
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2020年11月14日(土)
乱高下 [病院]
今日はもう、ブログはアップできないかもと思っていた。
熱が強烈に上がり、頭痛と腹痛。だんだん胸もムカムカしだして、食べ物が気持ち悪くなってきた。
これは寝るしかないと思い、寝続けた。実際にはあんまり寝られんかったけど。
夕方5時も39度の熱があり、とても食べられそうになかったので晩ごはんは断った。その時にカロナールをもらった。
午後7時20分ごろ、また検温すると37.4℃。まあまあ楽になってきたので、今ブログを書いています。
今回の入院に当たっては、体温が重要な位置を占めている。
昨日のこともどんどん忘れ去ってしまう私なので、覚えている範囲で記録しておこうと思う。
(尿路感染症に興味のある人は、甲状腺癌、胆のう炎、膀胱癌よりは少ないのかもしれないが。)
11月11日(水)20:00 体調がよくないので熱を測ると37.0℃。「これくらいなら早く寝たら治るやろ」と思い、21:00に就寝。この1時間後にみーちゃん脱走。
11月12日(木)6:30 バイト先で検温。36.6℃。いつもよりはちょっと高めだがこの程度なら問題なしかと思っていた。
同日18:00 夕食の時間になったので体温を測ると38.5℃。「こりゃいかん」。インフルンザやコロナだと寮生にうつるので、管理人室に缶詰。夕食抜き。
同日20:00 体温40.1℃。「これは体温計がおかしい」と思っておこう。
同日23:10 バイトが終わり車を運転。いつも通っている道なのに、歩道からの出っ張りに気づかず乗り上げてしまい左前大破。
11月13日8:00 38.1℃。
同日8:30 ヨメさんが鞍馬口医療センターに電話してくれて診察してもらえることになる。
同日8:45 「自分で運転するわ」と言って乗った軽を「ガガガガガ」。右ヘッドライトカバーなどが割れる。
同日9:30 38:8℃。「尿路感染症」と診断。1週間の入院を言い渡される。
同日14:00 いったん荷物を取りに帰ってから入院。39.3℃あったのでカロナールを服用。
同日18:00 夕食前の検温で36.4℃。「バンザーイ」。夕食はペロリと全部食べられた。
同日21:30 就寝前の検温、39.9℃。これは証人の看護師さんがおられるのでまちがいない。前日の40.1℃はまちがいじゃなかったんや。カロナール服用。
11月14日1:30 汗ベチャベチャで目が覚める。「カロナール、効いてへんのかーい!」 そのあとかなり寝つけず。
同日7:00 朝の検温、39.3℃。朝食はがんばって半分は食べた。
同日11:00 点滴を始める前に検温、39.3℃。カロナール服用。昼食もがんばって半分は食べた。
同日14:40 点滴終了。検温、37.4℃。
同日17:00 胸がむかむかするので夕食はお断りした。検温、39.0℃。カロナール服用。
同日18:30 夕食のにおいだけで吐き気をもよおす。ロビーに1時間ほど避難。
同日19:20 検温、37.4℃。ちょっと落ち着いた。
同日21:20 今の今、検温。37.1℃。このまま安定してくれたらいいのになあ。甘いか。
以上です。
細かく書きすぎて分かりにくいですが、要するにほっといたら39〜40℃。カロナール飲んだら一気に3℃ほど下がるということ。
今までの入院は、ほとんど切除手術。手術後の痛みはすごかったが、日に日に楽になって行く実感があった。
それに対して今回は、いわゆる「菌と免疫との闘い」ですね。私の免疫ががんばりすぎて、熱が全然下がらん。
頭が痛い。お腹が痛い。胸がむかむか。
退院は長引くかも・・・。
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