パオパオだより

2010年06月11日(金)

月刊誌「ねっとわーく京都」 [雑用]

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 先月より、月刊誌「ねっとわーく京都」に連載記事を書かせてもらっています。
 ー「憲法9条」+「ランニング」=パオパオと言われる日をめざしてーというテーマで。

 その内容は、毎日書き続けているこのブログ「パオパオだより」をまとめたようなもの。
 たとえ自分の書いた文章でも、人の手に渡ってしまうと著作権の問題などあってややこしいのかもしれません。しかし、今月発売号(7月号)では編集段階で最後の部分が抜け落ちてしまいました。まとめのない尻切れトンボみたいな記事になってしまいました。
 という理由で、本来の原稿をここに載せさせていただきます。今回に限り。
 「ねっとわーく京都」は一部500円です。京都市政に興味のある方は、ぜひご購入を。
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 「憲法9条」+「ランニング」=パオパオと言われる日をめざして 連載第2回

 「なんで走るの?」 
 これは、私が今まで人から一番多く聞かれた質問です。その答えはたいてい、「特に理由などなし」でした。
 ただ、走り始めたきっかけはあります。それは28年前、当時高3だった増田明美さんの日本新連発。すごく小さな体で顔は吹き出物だらけ、その高校生が脇目もふらずに走っている姿にはショックを受けました。当時山の分校の小学校教師だった私は、彼女の何かにとりつかれて走っているような映像につられるように走り出しました。「自分にもできるぞ」と。
 そして、去年の「丹後100kmウルトラマラソン」。ゲストとして来られていた増田明美さんに28年目の告白。「実は、私が走り始めたのは、当時高校生だった増田明美さんが日本新を連発している姿をテレビで見てからなんです。」
 増田さんは絶句。大きく目を開かれ、黙って右手を差し出された。そして、かたいかたい握手。
 その時思ったこと。自分が走っていることを喜んでくださる人がいるとしたら、そんなうれしいことはない。それこそ、走る値打ちがあるというもんです。
  そんな気持ちで走っていると、自然と人間関係が広がっていきました。憲法9条を守るランニングクラブ「ランナーズ9の会」の仲間、その中でも兵庫で障害者の作業所を運営されている松本雅也さん、「国会前54日連続フルマラソン」を完走された国労闘争団の中野勇人さん、「命の平等」を訴え京都府知事選に立候補されたウルトラ完走ランナーでもある門祐輔さんなどなど・・・。
 今「なんで走るの?」と聞かれたら、「私が走っていることを喜んでくださる人がいるから」と答えます。

 数年前に始まった「東京マラソン」以来、第2次マラソンブームといわれています。このブームを支えているのは、、有名大規模マラソン志向の女性のようです。それに対して、私たち第1次マラソンブーム(約30年前)の残党は、「100kmウルトラ」や「トレイルラン(野山を駆ける)」など特徴のある大会志向になってきています。これらは、クラブ主催の小規模なものが多く、参加者同士やスタッフさんと本当に親しくなれます。
 先日(5月3日)、金沢市犀川河川敷で行われた「第29回マラソンに挑戦する会」でのこと。
 この大会で2年前から車イスの男性が参加されています。初めてお見かけした時はビックリしました。その車イスが競技用のものではなく一般的な普通のものだったからです。それでも4時間半ほどでゴールされたので、「元気な20代の若者やなあ」と思っていました。ゴールされた後お聞きしたら、なんと40歳。目が飛び出ました。
 次の年(去年)、その彼とレース後にかなり長い時間お話できました。どうも東京から夜行バスで金沢まで来てフルマラソンを走り、また夜行バスで東京に戻るというスケジュール。これ、車イスの部分を除けば、私が若いころよくやっていたパターンです。
 そんな話をごく普通に笑顔でされる彼には、ただビックリするばかり。その時思ったのは、「○○さんから元気をもらいました」という言葉、これはそう簡単に使ってはダメだということ。私はこう言いたいです。「私は彼から『普通』に生きるすごさを教えてもらいました。」
 そして、今年で3年目。今年はついに名刺までいただきました。彼の名は下山利博さん、42歳。現在、東京都内の特例会社でホームページ作成のお仕事をされているそうです。
 お別れ際、下山さんに来てもらって喜んでもらえそうな大会を紹介しようと思って、ハタと困ってしまいました。私のお気に入りの大会は、どれも車イスでの参加は困難。「大阪城公園時間走」や「京都鴨川ゆっくりラン」は舗装してない箇所が多いし、「岐阜〜根尾淡墨桜」や「みかた残酷」は急坂があります。自分ではハンデのある人に対して心を配っていたつもりになっていましたが、結局は自分が楽しんでいただけのことか・・・。このとき、ただの一つもお勧め大会が口から出てこなかった自分が恥ずかしかったです。

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  今のマラソンブームも、これに似ているのかもしれません。結局自分が楽しみたいだけで、ハンデのある人たちも含めてランナー・スタッフみんなで楽しもうという姿勢はあまり感じ取れません。
 下山さんに自信を持って勧められる大会を探すのが、今の私の宿題です。
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 「今のマラソンブームも、・・・」以下が抜け落ちてしまった部分です。
 この記事の下書きを当の下山さんに読んでもらった時、最後の言葉を一番喜んでくださっていたので、よけいに残念です。何事も確認作業が大事ですね。

 今のところ、「『ねっとわーく京都』読んだでー」と言ってくれたのは、私の兄・優三と、私の最後の教え子の一人・ちいちゃんだけ。
 あっ、今日、私の姉・みき江に「たたらぎ」のみやげのお味噌を持っていったら、「これから買って読む」と言ってた。「こうじは文才があったんかなあ」と聞いてきたので、「そやね、文才あんねー」と言っておいた。姉は、「自分でゆうかー」とあきれてました。

 「ねっとわーく京都」、もっともっといっぱいの人が読んでくれたらいいのになあ。
 

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2010年06月10日(木)

京都マラソンは京都迎賓館で [雑感]

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内閣府ホームページより

 昨日走っていてひらめいた。
 2012年から始まる「京都マラソン」のメイン会場を、京都迎賓館にしたらどうでしょう。

 今、政府の事業仕分けが話題になっているが、京都一(ひょっとしたら日本一)宝の持ち腐れになっている施設は「京都迎賓館」ではないでしょうか。
 確かあの施設は200憶円以上かけて作ったものである。ところが、東京に本家迎賓館があるので、年間使用日数は一けたと聞いたことがある。年間維持管理費にいくら使っているのか知らないが、どうして誰も文句を言わないのだろう。
 管轄が内閣府ということは、全額国民の税金でまかなわれているはずである。
 
 元々あの場所は京都御所内の原っぱで、私も若い時は何回も草野球で使わせてもらった。その使用権の抽選に当たるのがたいへんなほどの人気で、今よりも多くの人に喜んで使われていた場所であることはまちがいない。
 「京都迎賓館」は、いわば、草野球選手たちの小さな楽しみを奪った上に出来上がった施設なのである。

 元々そんな場所であるので、ぜひ年1回のマラソン大会くらいには使わせてもらいたい。(長年続いていた「京都元旦ロードレース」も、5年ほど前になくなってしまったことだし。)
 ここなら、地下鉄でも来れるし京阪電車も便利。
 それに、現在「京都マラソン」のメイン会場に予定されている平安神宮は、あのでかい赤い鳥居がめちゃめちゃかっこ悪い。あれが京都の象徴やと思われたら、恥ずかしーてたまらん。
 「京都迎賓館」で、「京都マラソン」に来ていただいたお客様をもてなす。これこそ、本来の使用目的にかなっているのでは。

 京都御所の砂利道がスタートゴールやったら、かっこいいと思うんやけどなあ・・・。こここそ、他のどこでもない「京都」ですっていう感じ。ただし、スタートゴールの走りにくさ日本一の大会になるやろね。でも、それもおもしろいやんね。

 京都のど真ん中を長い時間交通規制するのはむずかしいし、時間がかかる人は後半は御所の中をぐるぐる回るちゅうのもおもしろいかも・・・。うーん、それでは期待して来やはった人らに怒られるかな?

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内閣府ホームページより

◎内閣府ホームページより

 京都迎賓館

 京都迎賓館は日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で、海外からの賓客を心をこめてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただくことを目的に平成17年に建設されました。
 歴史的景観や周辺の自然環境との調和を図るため、日本の伝統的な住居である入母屋屋根と数寄屋造りの外観をいかし、築地塀を巡らせた品格のある和風の佇まいを創出しています。建設に当たっては、数寄屋大工、左官、作庭、截金(きりかね)など、数多くの伝統的技能を活用し、京都を代表する伝統技能者の技が生かされています。また、調度品についても西陣織や蒔絵(まきえ)、漆などの伝統的技能を活用した家具を配置しています。
 東京(赤坂)に位置する洋風建築の迎賓館とあわせ、国公賓などの賓客の接遇の場としての役割を果たします。


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2010年06月09日(水)

第9回9の日平和ラン [ランニング]

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15時38分

 今日は9の日。「ランナーズ9の会」のユニフォームを着て9km(または9.9km)走る日。
 これを始めて、今回が記念すべき9回目。今日は「京都キャロット」の定休日でもあるし、時間はたっぷり。「9km×2」に挑戦しよう。

 1000円散髪ですっきりして、スタートに。

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15時51分

 コースをいろいろと考えたが、自宅から廉の大学と真樹の高校を通って9km先まで行くことにした。

 まずは円通寺の横を通って深泥ヶ池に下りる急坂。

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16時00分

 このコースを通ると、地下鉄北山駅まで3kmくらい。近いもんです。

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16時04分

 廉の大学まで約3.5km。廉は高校のとき6kmを自転車通学していたので、今のほうがずっと近くなったことになる。

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16時15分

 葵橋を渡って河原町通りへ。

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16時23分

 京都府立医科大学付属病院(府立病院)。
 私が大学時代、バイト(地下の売店)をしていたところ。
 7年前には顔面骨折の手術もしてもらった。3年前には嚥下障害の検査も・・・。何かとご縁のある病院です。

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16時26分

 真樹の高校まで約7km。ここまで49分ほどなので、ちょうどキロ7分ペース。いい感じです。

 ここは、すぐ西に京都御所。少し東に行けば鴨川。南に行けば京都一にぎやかな河原町。そういう意味では、京都一立地のいい高校と言ってもいいかもしれない。 

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16時27分

 この高校は、門だけを見ているとお寺さんみたいです。
 私の姉が卒業した40数年前と、設備はほとんど変わっていないようだ。

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16時33分

 そのまま寺町通りを南下。
 ここには、遠い昔、私が教員採用試験対策としてピアノを教えてもらっていた「旭屋楽器店」があったはずだが見つけられなかった。

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16時34分

 こんなおいしそうなあられ屋さんもありました。

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16時35分

 京都市役所も写真に撮ってみたけど、なんかよう分かりませんね。
 ここに、「京都水族館」建設許可を出したわけの分からん人たちがおられるんですよね。

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16時40分

 寺町京極に入り四条に出る手前に、「asics」の文字発見。ウォーキング専門店でした。

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16時41分

 自宅から寺町四条までで、約9km。1時間3分。見事キロ7分ペースです。
 休けいもせず、そのままUターンして北上。帰りは少しずつ上っていくので、ちょっとしんどいかもしれん。

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16時45分

 寺町三条の角には、がまぐち専門店。見ているだけで楽しくなります。

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16時47分

 ここは、本能寺。寺町御池下がる東側です。

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16時49分

 寺町通りには古いお店が多い。ここはミシン専門店。 
 でも、買いにこられるお客様があるのだろうか。

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16時52分

 月刊誌「ねっとわーく京都」編集部が入っておられるエースビル。今日9日は、発売日。私の連載も、この7月号で第2回になった。
 第1回が掲載されている6月号の発売日からちょうど1カ月たったが、「読んだでー」と言ってくれたのは私の兄だけ。兄は元京都市職員なので、京都市政の動きがよくわかるこの月刊誌を定期購読しているようだ。
 「ねっとわーく京都」さん、これからもよろしくお願いします。

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16時53分

 寺町丸太町交差点。
 この角っこに公衆トイレがあります。

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16時58分

 京都ランナーズの本拠地、梨木神社前。
 京都御所の一角にあり、とても落ち着いた雰囲気のいいところです。

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17時04分

 寺町今出川交差点。
 このあたりも、古いお店ががんばっておられます。

 ここからそのまま北上。ちょっと遠回りになるが、行きしとはちがうコースに。

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17時13分

 京都走ろう会の本拠地、出雲路橋。
 ちょうど橋の向こうに大文字山が見える。

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17時19分

 北大路橋から下流をのぞむ。

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17時22分

 橋を渡ったところに、廉の大学のグランド。
 野球部が練習をしていた。

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17時34分

 深泥ヶ池バス停の近くに姉夫婦の家がある。
 「たたらぎダム湖マラソン」のおみやげのおいしいおいしいお味噌を早く持っていかなくては。

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17時39分

 円通寺へ上る急坂。
 上り坂の特訓したい人、ぜひここへ。道路標識を見ると、25%の上りと記されていた。

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17時52分

 自宅前。
 これは、バリバリのやらせ写真。お隣りの塀にカメラを置きセルフシャッターにしました。
 帰りは遠回りをしたので明らかに9km以上走っているが、ややこしいので9km、1時間9分。
 往復18km、2時間12分。よう走りました。

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2010年06月08日(火)

「沖縄・第二部」 [映画]

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◎琉球新報・過去の記事

 那覇市内で劇映画「沖縄」の試写会   1996年6月18日

 在沖米軍基地問題が注目を浴びる中、東京などで再上映され、話題を呼んでいる劇映画「沖縄」の試写会が17日夜、那覇市のリウボウホールで開かれた。上映委員会事務局のシネマ沖縄では、この日を皮切りに上映会を全国各地に拡大し、県内各地の各種集会などとも連結させ、多くの人に「沖縄」を見てもらいたい考え。
 製作から27年たった今も変わらない沖縄の現実が、スクリーンに二重映しされ、日米両政府にほんろうされ続ける“基地の島”の叫びが観客の胸に響いた。
 「沖縄」は1969年10月から撮影を開始したが、米民政府の嫌がらせで主だったスタッフが沖縄に入ることを拒否された。沖縄の実写と徳之島と奄美大島で撮った芝居を組み合わせている。
 映画は2部構成で3時間15分の長編。この日は第1部「1坪たりともわたすまい」(1時間15分)を上映。銃とブルドーザーによって土地を奪われた農民たちの怒りが全編にあふれた。
 「沖縄」の応援監督を務めた橘祐典さんが、東京から駆けつけて舞台あいさつし「沖縄の人たちの強力な支援で完成した歴史的な映画だと思う。当時、支援し闘った人たちは今も闘っており、今日に続いている」とも述べ、変わらぬ沖縄を痛感している様子だった。
 今年2月からこれまでに首都圏で約30回上映されているほか、2本組みのビデオが本土で約700本も売れるなど大きな反響を呼んでいる。
 基地の中に消えた読谷村渡具知に焦点を当てて、復帰の内実を鋭くえぐり出した記録映画「あけもどろ」も併映された。
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■あらすじ (goo映画より)

 〈第一部=一坪たりともわたすまい〉昭和三十年。「アメリカーナのものを盗むのは戦果だ」これが代々の土地を奪われた三郎の生活哲学だった。三郎は仲間の清と、基地周辺を物色中、黒ん坊の混血児・亘とその姉朋子を知った。米軍基地拡張に伴う平川部落の強制接収が威嚇射撃で始った。古堅らの抵抗は厳しく身体を張ってのものだった。演習が始まり、朋子の祖母カマドが戦闘機の機関銃弾を受けて死んだ。だが、米軍は何の保証も与えなかった。カマドの葬式の日、朋子は、米軍にとりいって資産を殖す山城の静止を破って、軍用地内の墓に向った。白旗ののぼりをたてて連なる葬列、それは抗議の列でもあった。それから間もなく農民たちの闘いは全沖縄の闘いへと拡がっていった。

 〈第二部=怒りの島〉それから十年。三郎は父親の完道と共に米軍基地に、朋子はドル買い密貿易などに、そして亘は軍用トラックの運転手として働いていた。ある日、三郎と朋子は米軍曹長より、模擬爆弾や薬莢の換金を頼まれた。朋子はここぞとばかり買いたたき、その度胸は三郎を驚かせた。完道が足に負傷してクビになった。軍労働者の怒りは、やがてストライキ闘争へと発展、米国は威信にかけて弾圧した。三郎は米兵に拉致され、朋子は山城の企みで逮捕され亘も解雇された。山城の息子、朝憲は、亘が軍用トラックにひかれて死ぬと、アメリカ民主主義のウソを、軍人法廷で糾弾、父とも訣別した。動揺する三郎たちに、反米破壊活動で独房入りした知念から、団結の叫びがとどいた。翌朝、沖縄基地にストライキが決行された。
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 昨日の夕方、先日見た映画「沖縄」の第二部を見に行った。
 場所は河原町二条の河二ホール。この上映会の共催の「京都映画センター」さんが入っておられるビルの8階のホールだった。ホールといっても折りたたみいすが35並べてあるだけ。ほぼ満員で、少し息苦しい感じがする部屋だった。

 第二部は、土地を奪われ米軍基地で働かざるをえなくなった沖縄県民の姿が描かれている。ほとんど私の知らなかったことばかり。

 こないだ第一部を見た後で知り合った芳沢あきこさんとも言っていたのだが、この映画を学校で見せてもらいたいなあ。

 あっ、そうや。
 真樹の高校では、沖縄への研修旅行の前に、映画「GAMA−月桃の花」を見るらしい。それだけでも、ええ高校に入れたもんやと思ってしまう。
 何の目的かようわからんシンガポールに行く高校よりはずっと値打ちがある・・・、と思われませんか。

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※ 映画「沖縄」の上映会の主催は「京都映画人・九条の会」。共催は、「京都映画センター」。
 ともに、会員を募集しておられます。両会とも、会費は無料です。
 私は両方とも入会しようと思っています。みなさんもいかがですか。
 (下に申込書を添付しておきます。)

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PDFファイル(540KB)

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2010年06月07日(月)

第25回たたらぎダム湖マラソン・続き [ランニング・出張販売]

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 10時半、ハーフの部のスタート。
 定員いっぱいの1000人のエントリー。

 スタート地点で、朝日啓介さん(淀川ランナーズ)と記念撮影。
 朝日さんは今日はお一人で参加。奥様もエントリーされていたのだが、数日前に病院で定期的な治療を受けられ、少ししんどいということで不参加。朝日さんご自身もまだ足の具合がよくないらしいが、「ゆっくりでも走ってみよう」という気持ちになられたようだ。
 「夫婦そろって最高齢者賞です」と言っておられた。
 いつも穏やかな笑顔で、夫婦そろってマラソン大会への参加。うらやましいです。
 うちの場合、ヨメさんが70歳を過ぎて走っている姿は考えにくいし、私は70代まで生きられるかどうか疑わしいし・・・。

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 今日の私の目標は、ただ一つ。「いちびらない」

 今月末(27日)の「サロマ」に向けて、とにかく故障しないこと。
 この「たたらぎ」は、最初の急な上り坂ばかりが話題になるが、こわいのは最後の急な下り坂。数年前、この坂をぶっ飛ばしてぎっくり腰になってしまった。
 「いちびり禁止!」

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 最初の5kmが、28分16秒。
 キロ5分半を超えるペースなので、これなら無理なく走り切れそう。

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 今日は、高速連写にも挑戦。
 行きしのトンネルを出たところで、まっちゃん(ランナーズ9の会)、帰りのトンネルの手前で朝日さん。まっちゃんはきれいに撮れたが、朝日さんは逆光で顔が暗くなってしまった。(連写ではストロボが使えません。)

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 10km地点、54分37秒。この5km、26分21秒。
 いつもの股関節の痛みも、今日はましそう。

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 折り返しは、スタート地点のすぐ近く、ダムの裏側。

 15.1km地点(残り6km)で、1時間21分46秒。この5.1km、27分09秒。ペースは落ちていない。

 20.1km地点(残り1km)で、1時間48分26秒。この5km、26分40秒。
 ここからの急坂をいちびってはいけない。最後の1kmは少しブレーキをかけ気味の走りでゴールへ。ここでたくさん抜かれました。

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 ゴールは、1時間53分09秒。最後の1km、4分43秒。抜かれても抜かれても、ようしんぼうして走りました。おかげで、股関節も激痛ということはない。

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 テントに戻ると、ヨメさんがこまめに動いていた。
 「ボーとしているより、レースにも参加したほうがはりあいがあっていい」ということらしい。

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 「朝日さんのゴール写真撮って来るわ。」
 ゴール地点について遠くを観察すると、ちょうど黄緑のユニフォームが・・・。タイミングぴったりでした。
 朝日さんは、2時間18分くらいでゴール。しばらく走れなかったと言っておられた割には立派なタイムです。

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 終盤、こんなかわいい娘さんといっしょに走っておられたようです。うらやましい。
 このオレンジのTシャツは、ランウォークスタイルさんのクラブの方ですね。

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 抽選会場が混んでいたので、最後の最後のほうに抽選させてもらった。去年までのくるくる回る三角くじではなく、今年はパソコンくじ。
 「当たりましたー、岩津ねぎ!」

 テントに戻り、「ヨメー、ヨメー。」
 「なんやなー!」 
 「写真撮らんかい! カンラカラカラ、カンラカラカラ・・・」

 この大会も今年で最後にしょうかゆうとったけど、こんなん出たらまた来たくなるやんなあ。

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 「山水荘」さんは閉めてしまわはったけど、ご家族みなさん親切にしてくれはるし、フルちゃんも元気やし・・・。あのねこちゃんら、来年どうしてるやろ。ああ、気になる気になる。

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 「ドライブインたたらぎ」で、メッチャ遅いお昼ご飯。(4時前)
 例年通り、肉の「太田屋」さんでお肉をがっぽり買って家路へ。
 うーん、来年はどうしよう・・・。

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2010年06月06日(日)

第25回たたらぎダム湖マラソン [ランニング・出張販売]

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 マラソン大会のトップ写真に、ネコちゃん?
 それにはわけがあるんです。

 この「たたらぎダム湖マラソン」も出張販売をさせてもらって20年になる。そのころから泊めていただいていたのが、会場のすぐ近くの「山水荘」さん。
 この大会もご多分に漏れず、出店業者が増え売り上げはがた落ち。本来ならば、「京都キャロット」の出店打ち切りの対象になる大会だ。
 しかし、出張販売は売り上げのためだけに続けているわけではない。今までコツコツと積み上げてきた人間関係にひかれて、行き続けている大会もある。
 この「たたらぎダム湖マラソン」もそうだ。「山水荘」さんには、廉が1歳にならない時からお世話になっている。 「山水荘」さんの2番目の娘さんが廉と同い年ということもあって、いつもいつも親切にしていただいた。
 その「山水荘」さんが、去年限りで旅館を閉められた。これで、この大会に行く理由の半分以上がなくなってしまったと言ってもいい。今年は別のところに泊まったのだが、何かすっきりしない出張販売という感じだった。
 ところが、朝から「山水荘」さんのご主人に会い、毎年会うのを楽しみにしている猟犬のフルちゃんにも会えた。
 「子猫がいるから見においで。」
 その言葉に甘えて、店の後片づけが全部終わったあと見せてもらいに行った。生後まだ1ヶ月しかたっていない子猫ちゃん。もちろん野良猫の子です。

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 ちっちゃくてふわふわの子猫が3びき。
 警戒することを知らない子猫たちは、私がすくい取っても、「にゃー」と小さく鳴くだけだった。

 子猫ちゃんたちをさわっていると、私のおしりを後ろからトントンとたたくものあり。
 振り返ると、なんとフルちゃん。
 「子猫ちゃんもかわいいやろけど、ボクもけっこうかわいいよ。ナデナデでもしませんか。」

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 「ビックリするやんかー。フルちゃんかいなー。ナデナデしたろー。」
 フルちゃんは大満足。ネコちゃんみたいに、「ぐるぐる」いいそうなくらい喜んでくれた。

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 今年の宿泊先は、「スカイビラさのう」。その名のとおり、山の上にある宿泊施設だった。
 朝5時20分に起きると、下界はもやがかかっていた。いい天気になりそう。

 会場に着き出店の準備をしていると、「ピーロピロピロピーロ、ピョロローヒョッヒョッ・・・」とたて笛の音色が・・・。よく見てみると、うちのテントの前でたて笛を披露されている女性がお二人。一人は中学生ぽい女の子で、もうお一人は・・・、あっ、あやのさんじゃないですか。去年この大会で私が選んだベストドレッサー賞に輝いた・・・。
 「えっ、こんなこともしてはるんですか。」
 「はい。」
 この時間にここにおられるということは、泊まりだろうし。ごいっしょされてる女子中学生はいったいどなた? それに「流しのギター」は聞いたことがあるが、「流しのたて笛」は初体験です。
 あやのさん、本当に不思議な方です。(あぜんとしてしまい、写真を撮らせてもらうのを忘れてしまいました。)

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 この大会は定員制なので、総参加者は増えてはいない。
 ランニング関係の業者は4店舗で、出店場所はローテーションになっている。今年はうちは道路に近い角っこなので、準備も後片付けも楽。 

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 天気もよさそうなので、ここ数年のうちでは少しは売り上げが伸びそうなフンイキだ。

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 10時から、2kmジョギングの部。185人のエントリー。
 ここ数年、ずっとヨメさんが出場を続けている。

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 ダムに向かって駆け上がり、あっという間に折り返し、急坂を駆け下りてくる。ジョギングとはいえ、ある意味とんでもないコース。

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 元気な子どもらといっしょに走れるのがいいですかね。

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 うちのヨメさんは、写真を撮ると怒る。でも、かわいく撮れているとそうでもない。 
 ああ、むずかしー。

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 これは、ちょっと前を走って連写でバチバチ撮るしかない。10枚に1枚くらいはかわいいのがあるかも・・・。

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 逆光で、あきません。 

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 これは笑ってるけど、足が短く写って・・・。

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 これは腕もあがって、まあまあかい?

 この時点で、ヨメさんの写真を27枚も。ああ、たいへん。

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 ジョギングの部最後尾近くに親子の姿。
 「おいくつですか?」
 「2歳です。」

 お父さんはハーフに出場されるようだし、このペースだとスタート時刻に戻ってくるのは無理かも。

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 このベビーバギーランナーが最後尾だったかな。
 ここからの上りもたいへんやけど、帰りの急な下り坂、だいじょうぶかいな。

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 と思って見ていると、もうトップが戻ってきた。
 元気な小学生の男の子が二人、デッドヒート。気持ちよさそう。

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 それから5分後くらい、坂の上に見えました。
 「おー、ますみちゃーん。」

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 さすがに、下りはよく足が前に出ている。「走っている」という感じが出ている。

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 ゴール前もよく腕が振れて・・・。

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 笑顔でゴール。
 この写真が一番いいかも。

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 プロのカメラマンさんは、もっといいのを撮ってくれはったかな。
 けっきょく、私がヨメさんを撮った写真は合計44枚。そのうち2、3枚でも「怒られへん写真」はあったかな。心配。

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 テントに戻ると、「山水荘」のご主人が店番をしてくださっていた。何から何までほんとにすみません。
 お話をお聞きすると、2番目の娘さん(廉と同い年)は他府県の公立大学に合格され、今一人暮らしをされているそうだ。ご家族みなさんお元気そうで、よかったです。

(注)後半に、続く。

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