2010年10月09日(土)
第13回9の日平和ラン [ランニング]
【お昼バージョン】
「9の日平和ラン」も丸1年が過ぎ、ややマンネリ。
今日は朝から雨。
足の具合もかんばしくなく・・・。
とても走る気は湧いてこないが、やはり9日に走らなければ意味がない。足の状態も確かめたかったし・・・。
自宅から比叡山側に1.5kmを折り返す3kmコース。明日の「あざいお市マラソン・3km」の練習に最適。
長代川の土手にはまだ彼岸花が咲いている。
比叡山は、雨のため霧にかすんでいる。
1kmも走らないうちに、左足ふくらはぎに強烈な痛み。左足が足首からもげそうな感覚。
「こりゃ、いかん!」
1.5kmの折り返しが7分46秒。下りをまあまあ飛ばしたつもりだったのに、やっぱり左足がボケている。もともと右足が勝ちすぎていると言われているのに。これでは、ますます体のいろいろなところに歪みが出てきそう。
自宅前到着。
3km、15分37秒。「おそー。」「足、やっばー。」
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【夜バージョン】
足の状態がよくないので、今日はお昼の3kmでやめとこうかなーと思ったが・・・。
8月の「9の日平和ラン」は、軟弱にも3kmで終わってしまった。しかし、その記事を読んでくださった走友・みったんさんからコメント。
「9の日ランは、昨日の私の走行距離が6キロですので、パオパオさんの3キロと足して9キロというのはいかがでしょうか(笑)私も、遠くから参加させていただきます。」
このコメントはうれしかった。
自分のできることをその範囲の中でやっているだけでも、何もしないよりはまし。その時いただいたコメントは、私を勇気付けてくれるものだった。
今日は甘えない。
ばんごはん前に、もう6km。お昼の3kmと合わせて9kmにしよう。
先に散歩に行ったヨメさんときくの写真を撮ろうと待っていたが、なかなか戻ってこず。その間に家の近辺を約1kmジョギング。
戻ってきたきくを貸してもらって、またジョギングへ。
きくと走っていたら、足の痛みも和らいでくる。
1kmほどジョギングして、きくはお役ごめん。付き合ってくれて、ありがとね。
今度は、再び3kmコースへ。
自分では飛ばしたつもりだったが、7分12秒+7分45秒で14分57秒。「全然、速くなーい!」
このあと団地近辺を1kmジョギング。
これで、3+1+1+3+1で合計9km。これでこそ、「9の日平和ラン」です。
でも、「左足、グダグダ。」
明日の「あざいお市マラソン・3km」は、悪くとも12分台を目標にと思っていたが、とんでもない。これ以上足が悪化しないことだけを考えて走ろうっと。
※密かに対決を楽しみにしていた府立大のアーリー先輩は、「あざいお市マラソン」にはエントリーしていなかったらしい。残念!
でも、私のブログは見てくれているようだ。私が疑問に思っていた「400mは呼吸なしで、体がもつのか」に答えてくれた。
「呼吸は何回かしているが、酸素を体に取り入れるのはほとんどできていない」とのこと。ほぼ、呼吸をしていないのと同じですね。
それを聞いて、「いっぺん400mも走ってみたい」と思った。私が走ったら、どれくらいかかるのか知らん。呼吸をしたとして、酸素は取り入れられるのだろうか。(途中で倒れたりして・・・。)
アーリー先輩、またいろいろ教えてくださいね。
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2010年10月08日(金)
こんな足で、四万十? [ランニング]
10月17日は、高知で「四万十川ウルトラマラソン」。
ここは抽選制なので、まさか2年連続当選するとは思っていなかった。
私の予定では、「第10回丹後ウルトラ」を完走して、「四万十」は回避・・・、とはいかなんだなあ。結局、丹後10連敗、ほかも合わせて現在100kmウルトラ14連敗中。
まっ、いいか。丹後は四万十の練習やったとゆうことにしとこ。去年はこれと同じローテーションで、丹後56km→四万十71,5km。この流れから行くと、丹後87kmの次は四万十100km完走・・・。(甘い、甘い!)
今年の丹後のあとは、今まで毎年出ていた唇の荒れもなく、慢性の痛み以外はどこも痛まなかった。若いときのように、次の日に立ち上がれないくらいの疲れというのはない。ああ、何かもの足らんなあ。
まあ、本番(四万十)の4週前に87km走(丹後)ができているのだからそれでよしとしよう。あとは、ちょろちょろと調整のジョギングでつないで、っと思っていたんですが・・・。
10月3日の京都走ろう会例会で10km走った後から、左足が変。翌日は50mも走れなくなってしまった。どうしましょう。
「あいおわ治療院」の高橋大輔似の先生に相談したら。左足グルグル。
そのあとおとなしくしていたので、ちょっとはまし。
でも、あと1週間で100km走れる足に戻るんでしょうか。
今回初めて、ウルトラの関門の時刻を確認した。(過去、一度も真剣に確認したことはなかった。)
四万十もゴール14時間制限なので、10km84分(1時間24分)、1km8分24秒で行かなくてはいけない。しかし7つある関門は、それぞれその平均ペースより少しおまけがしてあった。つまり、関門ギリギリで通過では14時間でゴールできない。これは関門時刻を無視して、8分24秒ペースより落ちない走りを心がけたほうがよい。
今日、10kmごとの目標通過タイムを書き出してみた。数字だけ見ていたら、楽々行けそうなんやけど・・・。
あさっては、「あざいお市マラソン」の3km。
ここは出張販売の予定だったのだが、残念ながら入れてもらえなかった。3kmは最初から半分遊びのつもりで申し込んでいたのだが、走り出したらがんばってしまうんやろなあ。
それより、廉や府立大学の陸上部の子らが10kmに出場するので、しっかり写真を撮らなくては。400mが専門のアーリー先輩は、私と同じ3kmに出るらしい。私が本調子なら、けっこういい勝負になったかも・・・。
「あざい」の翌日は、毎回楽しみにしている「京都鴨川ゆっくりラン」。今回は、四万十への調整として、30kmをそれこそゆっくり走らせてもらおうと思っていたが、今の足の状態では無理。
あー、どうしょー。
私のむさくるしい足の写真ばかりですいませんでした。お口直し(?)に、かわいいきくちゃんの写真を。
廉が買って来てくれた敷物を枕にしているきくちゃん。きくは、廉のベッドの下が一番落ち着くようです。
ここでまったく話題が変りますが・・・。
こないだの真樹との会話。
真樹「国勢調査って、もう出したん?」
ヨメ「うん、出したで。」
真樹「どんなこと聞かはったん?」
パオ「あー、それはな・・・。夫婦仲良くしてはりますかーとか、娘さんはちゃんと宿題やってはりますかーとか・・・」
真樹「ホンマ?」
ヨメ「そんなこと、聞かはるはずないやろ。」
うちの子は、こんなしょーもない親のジョーダンも信じてしまうくらい素直な良い子です。
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2010年10月03日(日)
京都走ろう会例会・10月第1日曜 [ランニング]
駐車場に車をとめ、出雲路橋へ。
途中でかわいいワンちゃんに遭遇。
「写真撮らしてくださいねー。」
「あっ、前も撮ってもらいましたわ。」
「見覚えあります。お名前なんでしたっけ。」
「オグリです。」
「そやそやオグリちゃんや。オグリちゃん、さわってもよかったんかいなあ・・・。」
「それはちょっとあかんかも・・・。後ろから来るワンちゃんは、ものすごく人なつっこいですよ。」
「すいませーん、ワンちゃんの写真撮らせてください。」
「はー。」
「オグリちゃんの飼い主さんが、このワンちゃんは人なつっこいですよと教えてくれはって・・・。」
「そうですか。」
「お名前は?」
「まるです。」
「お歳は?」
「3歳です。」
「まるちゃん、ねぶってくれー。」
ペロペロペロペロ・・・。
天国じゃー。
10kmは13人。
これだけ多ければ、にぎやかでよろしい。
賀茂大橋南側では「京都おこしやすマラソン」開催中。
「まいこは〜ん」がゲストとして来ておられた。
出雲路橋南側で、京都スキー連盟の大学生高校生の駅伝が行われていた。
写真は、郷土(花背別所町)の誇り・川勝九平君。久しぶりに顔を見たけど、元気そう。スキー部、がんばってや。
3.1kmの最後尾伴走は、平田邦子さんと吉田康彦さん。
吉田さんは転落事故からもうすぐ1年。いまだに長い距離を走ろうとすると、バテバテでダメだそうだ。足も見せてもらったが、以前よりだいぶほっそりとなっていた。吉田さんの完全復帰を心待ちにしておられる視覚障害ランナーの方が多いと思う。
御薗橋に待ってもらっていると思っていた塚本さんを追い抜く。
「あれー、御薗橋で待ってくれてはるんちゃうんですか。」
「今な、3.1kmの最後が行ったとこやねん。アンタらが早すぎるんや。」
2箇所掛け持ちの走路員はきついね。でも「早すぎる」なんて言われたら、うれしいですやん。
「わー、藤井さん。」
「おー、伊藤さん。ブログに書いといたし・・・。」(丹後ウルトラのこと。)
「はーい。」
あー、一瞬やったなあ。
この写真、なかなかいいでしょ。
「花の中を走る山本詳三さん」。
「藤井さん。」
ハッとして見ると、賀茂川パートナーズの中島寛子さん。
「あっ、せっかくやし写真撮っときましょ。」
「ありがとうございます。」
10kmスタート前、前田さんと少ししゃべった。
「だいぶ前のことになりますけど、今年の『木津川マラソン』、完走できはったんですよね。あれからお会いしてないもんで・・・。」
「はい。5時間50分かかりましたけど・・・。」
「いやー、すごいですやん。うちのヨメさんも、20年以上前に一回だけフル走ったんですよ。その時のタイムが5時間50分でしたわ。」
「えっ、一回だけ? そのあと走っておられないんですか。」
「そうなんですよ。」
「私は来年も出ようと思っています。」
「うわー、すごい、すごい。」
「京都おいでやすマラソン」の仮装ランナー。顔、むれそう。
今日は、津田会長さんが久々に10kmに出場。
最後までしっかりと走られました。
私は重ならなくてよかったのだが、コースが混雑していて走りにくかった人も多かったようだ。この河川敷のコースも、もうちょっと広げてくれはるとうれしいんですけど・・・。
今日の私の記録。
丸太町橋 11分25秒。
出雲路橋 23分37秒(12分11秒)。
御薗橋 36分35秒(12分58秒)。
出雲路橋 48分45秒(12分09秒)。
途中、写真を撮るために3回も逆走した割にはまあまあ。
けっこうインターバルトレーニングぽくなっていた・・・、かな?
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2010年09月29日(水)
第9回勝手に国労応援ラン [ランニング]
廉は明日までまだ夏休み。午前中は陸上部の練習があるが、午後はヒマ。
「ジョーシンに行きたい」と言ったので、「ヒッヒッヒー、パオパオ車に乗せてくれー。」
「何で?」
「行きし走っていくし、帰り乗してんかー。」
「はあ?」
今日は、24日に予定していた「勝手に国労応援ラン」の延期バージョン。
この応援ランを始めた当初は、「JRの駅をめざして」というつもりだった。ところが最近は軟弱になってしまって、近所をペラペラと走ってお茶をにごしていた。
「これではいかん!」
ということで、今日の目的地は「JR円町駅」。そこに、廉の「ジョーシン行きたい」。ジョーシンは円町のちょっと南の西院。「往復はしんどいなあ」と思っていたので、願ったりかなったり。
息子が免許取ると、こんなときにも役に立つ。よかった。
御薗橋まで約3km。18分ということは、キロ6分。ちょっと速すぎるか。
御薗橋から北をのぞむ。
10月11日には、「京都鴨川ゆっくりラン」でまたこの河川敷を走る。
御薗橋通り商店街の歩道にはハイビスカスの花が置いてある。きれい。
今宮神社の「あぶり餅」の横を通過。
紫野高校の正門前を通過し、北大路通りへ。
北大路通りに出たあたりで約6km。およそ38分。
ここからは、高校駅伝や都道府県対抗女子駅伝にも使われているコース。
左大文字も間近に見える。
ここらあたりは再来年から始まる(らしい)「京都マラソン」のコースにぜひ入れてほしい。
私が原谷に住んでいた高校生時代、ここ平野神社までバイクに乗って屋台のラーメンを食べに来たものだ。ああなつかし、37年前!
衣笠小学校前。
ここは「京都市小学校大文字駅伝」のスタート地点。
円町で約9km。1時間2分。だいたいキロ7分ペース。
西大路通りは南に向かってゆるやかに下っているので、走るのがめちゃくちゃ楽。ここもやっぱり「京都マラソン」のコースに入れてほしいなあ。
着きましたー、JR円町駅。新しい駅なのできれいです。
改札口も一応写真に撮って・・・。
あとは、西院のジョーシンへ。
途中にそびえ立つ異様な建物。おー、立派過ぎる高校!
これでもかこれでもかとお金をつぎ込むと、こんな高校が出来上がるんですね。同じ公立なのに、ボロボロの校舎でしんぼうしている高校もあるというのに・・・。
春日神社の前を通過すると、もう目の前にジョーシン。
家からジョーシンまで約11km。1時間17分。
ここで廉と合流。
今日は真昼間、人通りの多いところばかりを走ったので少しはJR不採用問題のアピールができたでしょう。
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JR不採用問題がどこまで解決しているのか、あるいは解決策が滞っているのか、部外者の私にはよく分かりません。
以前、国労闘争団の中野勇人さんに「職場に復帰はできそうなんですか」とお聞きした時、「どうなるか分からないがむずかしいようだ」というふうにこたえられた。
それ以後、進展はあったのだろうか。
中野さんが出しておられるおたより「南の国から 四国常駐記?6(2004/06/14)」の中に次のような一節がある。
私も、昔の助役から「Kを抜ければ残れる」等の電話や脱退した先輩などに飲みに誘われ、説得を受けることもありましたが、将来のこと、家族の生活など不安は ありましたが、仲間を裏切れないこと、何も間違ったことをしていない自分が国労を抜ける理由がない、この先、同じ立場におかれるたびに意に反することを繰り返していくのかと考え、国労に留まりました。
「この先、同じ立場に置かれるたびに意に反することを繰り返していくのかと考え、国労に留まりました」という箇所は私の心に強烈に響いた。
「逃げ出すのではなく、そこに留まり徹底的に踏ん張る」
私はそんな人を応援したいし、また中野さんたちにはこの先もそんな人を育てて行ってほしいと思う。
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2010年09月23日(木)
第10回丹後100kmウルトラマラソン?「逆タイタン?」 [ランニング]
※ ゆっくり記事を書くヒマがありません。とりあえず、結果をご報告。「87km地点収容」です。
一応自己最高記録ですが、今年は自分なりにしっかり練習を積み、本気で完走をめざしていただけに残念です。応援してくださったみなさん、本当にめんぼくないです。
さて、これからどうするか・・・。
(注)9月30日、この記事を書きあげましたが上の文はそのまま残しておきます。
さて、後半。
実際は残り44kmなので半分ではないのだが、一度このコースを走った人ならみな感じているでしょう。「ここからが長い!」
弥栄庁舎のエイドは種類が豊富。ここで腹ごしらえをしていかなくてはいけないのだが、私はこのときもう物がのどを通らない状態になっていた。体は元気なんやけどなあ。
「あっ、藤井さん、はい、アーンして・・・」
という写真に見えなくもない。
実は、毎年ここらあたりから疲労による幻覚症状が出てくる。この写真も、エイドのスタッフさん側から写真を撮っている私を見つけて驚いているだけのこと。
幻覚「アーンして」のお相手は、私のブログ最多登場の京美人・伊藤さん。うちのヨメさん公認の、女性の走友ってとこですかね。(勝手なこと書いてすいません。)
「せっかくやし、ふたりいっしょの写真、撮ってもらいましょ。」
「そうですね。」
近くにおられた女性にお願いし、一枚撮っていただいた。
「ちゃんと撮れてますか。確認してくださいね」と心配してくださるその人。
「あっ、バッチリです。しっかりハゲかけた頭で写ってます。」
「いえいえ、そんなことないですよ。」
わざわざ頼んで撮ってもらった人を困らすようなことを、何ゆうとんねんって感じです。
「ほな、先行って待ってますわ。」
もう少ししゃべっていたかったけど、ここで物がのどを通らないというのがいやーな予感になって・・・。とりあえず、少しでも前へ。
60km地点、7時間42分。
弥栄庁舎で11分休けいしたとはいえ、この10kmが1時間37分。このあたりはまだ平坦地なのに、確実にペースが落ちている。
エイドでも、もう水しか飲めない。(スポーツドリンクも気持ち悪くなってきた。)
なんやかや言いながら、私に追いついてきた龍馬さんは元気そう。
背後から「藤井さーん」と呼ぶ声。
「あー、もう伊藤さんに追いつかれてしもたー。」
伊藤さんは意外と元気そうで、けっこうな上り坂なのにスタスタと上っていく。
「あっ、そうや。8月の第1日曜に、京都走ろう会の例会の帰り、賀茂川パートナーズの人が手を振ってくれてたんやけど、あれひょっとして伊藤さん?」
「そうですよ。」
「いやー、ごめん。ボク近眼なもんで、遠くの人見分けられへんねん。うちのヨメさんが『アンタの好きな人ちゃうん』ってゆうてたんやけど、『伊藤さんはあんな髪の毛長ないでー』ってゆったんですわ。そしたら、『なんであんなに手振り返してたん』て聞かれて・・・。『賀茂川パートナーズはみんな友だちみたいなもやからええねん』てゆうときました。」
伊藤さんのいいところは、私のようないいかげんなオッサンのアドバイスにも「はい」って聞いてくれはるとこやろうね。でも、よう考えたら最近立場逆転してるし。アドバイスしてもらわんならんのはこっちのほうやし。
上り坂での私の失速は強烈で、龍馬さんにもスーと抜かれる始末。
「こらー、龍馬、何余裕かましとんじゃい!」と言いたくなりますよねー。こんな楽しそうな場面を見せ付けられたら。
このあと、私のケイタイにメール着信。ヨメさんから!
「コメント入ってました
がんばれ!!(^^♪
ほれっ!!
100kmってわたしは・・・(略)」
3人の方から応援メッセージ。これはうれしかった。
ただし、最初の3行はヨメさんの言葉だとかんちがいして喜んでしまった。「あんなに、『どうでもええ』って言ってたのに、『がんばれ』ってゆうてくれとるやん。鬼嫁の目にもなんたらゆうやつか・・・。」
あとで確認してガックリ。ヨメさんからは事務的な最初の1行だけ。あとの2行は、長いコメントを送ってくれた走友・ゼファー750さんの頭の部分だった。
ちゃんと間あけーちゅうねん。うれしなってしもたちゅうねん。ぬか喜びしてしもたちゅうねん。
私が走れなくなって歩き出したころ、ゆっくりではあるが着実に進んでいかれる女性あり。その人の背中には「やんちゃ村」の文字が。先行される龍馬さんを追う奥様だった。少しだけだったがお話させてもらえてよかった。
本当に感じのいい、「龍馬の妻」さんだった。
私のブログには今回初登場でしたが、またよろしくお願いします。
70kmの計測地点。
計測スタッフさんだと思っていたのだが、わざわざ「キャロットさん、がんばってください」と言ってくださる方が。あとでよく考えたのだが、あの方は主催のランナーズウェルネスのスタッフさんだろう。
70km、9時間34分。
この10kmに1時間52分もかかった。キロ11分て、なんぼ大方歩いたにせよかかりすぎ。
ここらは、風力発電の風車でも見て心を紛らせて・・・。
峠から碇高原も走ったり歩いたり。結局最大55分あった貯金も3分ポッキリに減ってしまった。
イスにすわり5本指ソックスをはきかえていると、顔なじみの・・・。
「松田さん! 松田さんて!」
「わー、藤井さん。」
「あっ、どうでした、関門。」
「なんとか15秒前にすべりこみました。」
「いやー、よかったですやん。」
「でも、私、ここでやめます。」
「なんでー!」
「この足の状態では、ここからの下りは無理。」
「あらま、もったいない。」
「藤井さんは行ってくださいね。」
「当然やん。行きまっせー。どんなことがあろうと、とめられるまではやめへんでー。」
松田さんは、去年13時間10分で軽々完走されたランナーである。その松田さんが今年はここで終了。理由をお聞きすると、ひと言「練習不足」。
松田さんは、いつも会うたびに「藤井さんやったら絶対完走できるはずやって」と太鼓判を押してくださる。そんなありがたい応援の声にもこたえなければ。
ここから、シューズも「サロマレーサーST」から「NB・Mr967R」へはきかえ。はきかえてまず感じたこと。「ガバガバやがなー。」
26.5cmのEEワイズだったので、ウルトラ後半にはきかえる時はかなりきついかもと心配していた。しかし、全然だいじょうぶ。足全体にやさしくていい感じ。
再スタートしようとしたら、さっきからずっと近くを走ってられた男性ランナーのご家族が目に入った。
「さっきからオッちゃんも応援してくれてありがとね。記念に写真撮らしてー・・・。」
「初ウルトラです」と言っておられた、あのすごくお若く見えたお父さんは完走できたのでしょうか。
ここのエイドでも取れたのは水だけ。サロマニアンブルーメンバーである中野勇人さんお勧めのゼリー「即攻元気」も、せっかく用意していたのに食べるのを忘れてしまった。もうかなり頭をやられているようだ。
下りは想像していた以上につらかった。
一番つらかったのは、前後に人を見かけなかったこと。ランナーはもちろん、人家もないので一般の人とも顔を会わせない。だんだん三途の川を歩いているような・・・。
ただ一度だけ正気に戻ったのは、おサルさんの団体の大移動を見たとき。私の少し前を20ぴきくらいの大グループが横断していった。(残念ながら、カメラは間に合わず。)
エイドでその話をすると、「そんなに少なかったですか。だいたいいつもは50ぴきくらいで動いてますよ」とのこと。それを聞いてズッコケました。
平地に下りるとやっと人家が。
こんなかわいいワンちゃんも応援してくれていた。
このさびしい下り坂を解消するための私からの提案。
久美浜スタートの60kmのコースを変更して100kmと同じコースを走らせる。そうすると、あのさびしい下り坂を走る人数が増え心強くなる。第11回目からはそんなコースはどうでしょう。(たぶん、「60kmの部」が78kmくらいになるのかな。)
歩道がない道路を一人ポツンと走るのはこわい。体がふらついたら車にひかれる可能性もある。
80kmの計測地点。
70kmのところにもおられた同じ方が、また「キャロットさん、まだまだだいじょうぶ」とか言って励ましてくださった。あの方はいったい・・・。
80km地点、11時間24分。この10kmが1時間50分。この時点で借金12分。絶望的!
でも、こんな状態でも、「いっしょに走りましょ」といっていくれる人がいたら、脅威の回復をし関門通過も可能性0ではない。ところが、前後どこまで目をこらしてもランナーの影見当たらず。
トンネルの前に若い走路員さんがおられた。
「すいませーん。もういつ収容車が来てもおかしくないんで、記念の一枚撮ってください。」
その若者(高校生?)は、笑顔でシャッターを押してくれた。
トンネルの中はすごい音。少し恐怖感をおぼえる。
しかし、この幻想的なフンイキはけっこう好き。
トンネルを抜けると、私の今までの最高到達地点・85kmのエイドが見えた。
そこに5、6人のランナーがたまっていたので、「行けるとこまでいっしょに行きませんか」と誘ってみたが反応なし。みなさん、「ここは切りがいいので・・・」というような表情だった。
85km地点、12時間20分。
この時点で、丹後庁舎(87.2km)の最終関門を12分オーバー。でも、収容車が来る気配がなかったので、「行けるところまで、一歩でも前へ!」
丹後庁舎にもうすぐ着くというころ、「最終バスが出てしまうので車に乗ってください」というスタッフさんからの指示が。「あと200m行きたいなあ」とも思ったが、ここは主催者さんにご迷惑をおかけするわけにはいきません。
およそ87km地点。12時間40分にわたる私の長い長いレースは、ここでおしまい。
「あー、逆タイタン! 」
丹後庁舎に着き、収容バスの中からヨメさんにメール。
「終わりますた」 17時18分
今、バスに収容されました。
87キロ地点です。 残念!
迷惑かけて、ありがとう。
(解説) 題の「終わりますた」は私が大好きだったブログ、「離島漁師犬ブログ」からパクらせていただきました。(本当にブログが終わってしまいました。)
最後の「迷惑かけて、ありがとう。」は、これも私の大好きなたこ八郎さんの名言です。いただきました。
ゴール会場に着くと、もうゴール関門45分前。
これくらいの時間から知り合いがいっぱいゴールするはず。いつもはそんなところも見ずに帰っていたが、あと少しなら見て帰ろう。
「いやー、藤井さん、ゴールしやはったん?」
「しましたがなー、バスで。(ああ、くやし。)」
先に帰っておられた松田さんが、60kmの部を走り終えられた土井さんと一緒にゴールシーンを見ておられた。
預けてあった荷物を取りに行き、ゴール前に戻ってしばらく見ていたが知り合いは帰ってこない。ゴール300mほど手前まで行き、すいているところでじっくり観察することにした。
6時を過ぎると薄暗い。
向こうから伴走者つきのランナーが。これは賀茂川パートナーズのランナーにちがいないと思ったが、暗くて識別できない。ぐっと近づいた時、「あっ、斎藤さん・・・」。でも、声が出なかった。私は人の応援がヘタ。
残り時間15分のところで、野武士・・・いやいや龍馬さんが帰還。落ち武者ぽくなってないかと心配だったが、全然だいじょうぶ。笑顔です。立派というより、「かっこいい!」
残り9分で、京美人・伊藤さんが・・・。
いい「見返り美人」さんの写真が撮れました。
この粘りと精神力、それに加えてきっちり帰ってこられる計算力には脱帽です。もうこれから、絶対にえらそうなことは言えません。
「ウルトラの師匠と呼ばせてください!」
制限時間内の最後のランナーまで見て、浅茂川温泉へ。
温泉から上がり、ちょっとゴロンと。
横では、バイオリンとエレクトーンの演奏会(?)。いい子守唄になった。
ここの売店で、地元産の新米10kg(4200円)を購入。
「去年買って帰ったら、すごくおいしかったんで・・・。」
「ありがとうございます。さっき精米したてで、まだラベルもはってないんですよ。」
みなさん、このお米の味は私が自信を持ってお勧めします。
最後の仕上げは、例年通り「ラーメン・藤」。
ウルトラのあとは何も食べたくないのだが、ここのラーメンだけは別。
「さっき、『今年は遅いなあ』って話してたんですよ。」
人懐っこい笑顔で、大将が近づいてこられた。
「いつもより遅いから、完走できたのかなあって・・・。」
「残念ながら、87kmでアウトです。」
「87km? あと13kmやねえ。また、来年!」
「はい!」
おっとっと、「はい」ゆうてしもた。もう今年で終わりにしようと思っていたのに・・・。
ここ何年か、「丹後ウルトラ」の帰りは「ラーメン・藤」のラーメンを食べて帰っている。それで私の顔を覚えてくださったのか、私がお店に入ると必ず大将が「どうでした?」と聞いてくださる。
実は、今日のレース途中、完走できるかもと思ったときに、もしできたら一番に報告したいと思ったのがここの大将である。赤の他人なのに気にしてもらえたら、こんなうれしいことはない。思わず「来年も」と言ってしまったのは、そのあたりが理由である。
来年ねえ・・・。
完走できてもできなくても、第10回の今年で終わりにしようと思っていた。でも、まだまだ「逆タイタン」な自分を分析してみたい気持ちもある。
ヨメさんによると、「アンタがウルトラ完走でけへんのは、楽しみすぎ。まったく真剣さが伝わってこん。正真正銘のアホ」とのこと。なかなかいい分析です。
ねえ・・・、来年ねえ・・・。
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2010年09月22日(水)
第10回丹後100kmウルトラマラソン?「アホやない!」 [ランニング]
「アホやない!」
そう強い口調で言われ、ちょっとドキッとした。でも、うれしかった。
今回は多くの人に出会い、今までで一番しゃべった。その中でも、33km過ぎに追いついてこられた「ランナーズ9の会」の尾崎さんのこの言葉が一番心に残っている。
「藤井さーん、走ってはったんや。」
「走ってまっせー。」
「何回も出てはんの?」
「へへへー、第1回から欠かさず10回連続出場です。ただし、去年まで9年連続関門収容ですけど・・・。ヨメさんには、『アンタはアホや』って言われてますねん。」
「アホやない!」
「(ギクッ!)」
どういう意味で言われたのかは定かではない。しかし、尾崎さんはニ三度お話しただけなのに、なぜかいつも私の味方をしてくださる。この発言も、私への応援と思っていいのだろう。
前日、琉球ミニシェパード・きくに見送られ丹後へ。
「なんかようわからんけど、とにかくはよう帰ってきてな」と言ってくれているような・・・。
昨年は「京都キャロット」の出店をさせてもらったが、今年は主催者側の都合により他の大型店の出店となった。
受付からの帰り、以前はコース沿いになっていた「垣中さん」(アイスキャンディー屋さん)の写真を撮った。この前を通らなくなったのは、私にとっては大きな痛手だ。ここで、アイスキャンディーを一本食べ、一本を手に持って食べながら走るのが楽しみだったのに・・・。(以前の46km地点くらい。)
宿は峰山の「竹藤屋旅館」さん。会場から10kmほどなので、車で20分ほど。
第1回からずっと駐車場に車を留めて寝ていたのだが、3年前からは旅館に泊まっている。高くつくともったいないが、竹藤屋さんはこれで5000円。これならちゃんとしたお布団で寝られるほうがいい。
どちらにしても夜中は30分おきくらいに目が覚めてしまう。しかし、今年はその回数が例年よりましだったかもしれない。
3時半起床。5時間は布団に入っていたことになる。
スタートまでまだだいぶ時間があるというのに、もうほとんどの人が並んでいる。
私は、できる限りぎりぎりまで並びたくはない。
荷物を預けスタート地点に戻ると、もうスタート10分前になっていた。
でも、全然あわてることはない。なんせ、私10回目ですから。
大会運営側から、ランナーズウェルネス代表の坂本雄次さんのごあいさつ。
「この大会も、今年で第10回目を迎えることができました。これを記念し、『丹後ウルトラ』10回完走者にギリシャ神話の神『タイタン』の称号を与えたいと思います。今日、この『タイタン』の称号を得る可能性のあるランナーが15名出場しています。」
「おー」とどよめきの声。
あのー、「逆タイタン」(10回関門収容)の称号はないんでしょうか。たぶん、今日その称号を得る可能性のあるのはこの私だけだと思うんですが・・・。
早朝(深夜)に聞かされても決してイヤな気がしない増田明美さんのごあいさつ。
「私は増田明美ですが、最近太っちゃって『ブタ田明美』になってます」とおっしゃっていた。そんなふうには見えませんけど・・・。
最後尾近くで、どなたかの応援に来られていた男性にお願いし写真を撮ってもらった。
今日は店の宣伝もせんならんので、「京都キャロット」のプリント入り黄色のランシャツランパン上下。帽子はなし。その代わりに首にタオル。
シューズははきなれた「サロマレーサーST」。ふくらはぎにはいつもの「C3フィット」のゲイター。
「うーん、バッチリやね」と自画自賛していたら、チップがない!
「えーと、えーと・・・。」
そうや!ウェストバックに入れとった。気づいたのがスタート2分前。シューズの紐をほどいていたら間に合わないので、シューズのベルト部分にはさんんでみた。
「ひょっとしたら、途中でとれるかも・・・。」
まあ、これも私らしいと言えば私らしい。(何べんおんなじ失敗くり返しとんじゃー。)
スタート時点で気になることは・・・。
体のどこか一ヶ所を痛めている場合はそこばかり気になるが、あちこち痛いとかえって気にならない。左腰と右アキレス腱、それに両股関節、走り出すと強烈な痛みが襲ってくるが以上は慢性。それに加えて後頭部の頭痛が続いている。鼻がつまり、左耳が聞こえにくい。
でも、集中力欠如系の私にはあちこち気になるところがあるほうが気が散ってよろしい。今年は、本気で14時間走るつもりですから・・・。
走り始めると、暑くもなく寒くもなくちょうどいい感じ。ただしお昼には気温がかなり上るという予報なので、涼しいうちに走れるだけ走っておかなくては。
七竜峠で写真を撮ったら、フラッシュを使ったので真っ暗闇のように写ってしまった。本当はもう少し薄明るくなっていた。
この大会は地元京都開催なので、知り合いがいっぱい出ている。しかし、このあたりまで薄暗がりの中を走ってきているので、すぐ横に知り合いが走っていたとしても分からない。
七竜峠を下り海が見えるころ、あたりもようやく明るくなってきた。
今年も、「2.5km」と「5km」の表示板が見つけられなかった。最初のペースを知りたいので、この2ヶ所の表示板はぜひライトアップしてもらいたい。
10km地点で1時間7分。
速くもなく遅くもなく、私にとってはまあまあというところでしょうか。
11.2kmのエイド、浜詰駐車場前でかわいいワンちゃん発見。
「すんませーん。ワンちゃんの写真撮らせてください。丹後で初めて会ったワンちゃんがかわいいワンちゃんでよかったー。お名前は?」
「ミルです。」
「いやー、ミルちゃん」と言って近づくと、「ぐわ、ぐわ、ぐわわわわーん・・・。」
「ミルちゃん、こわがりかいなー。女の子ですよね。歳は?」
「まだ、1歳半です。」
また、若いメス犬に嫌われてしもたなー。でも、ついこないだほえられたワンちゃんと名前も歳も一緒やがな。あーあ。
エイドで水を飲みコースに戻ると、またミルちゃん。
「ミルちゃん、がんばってくるわー。」
「ぐわ、ぐわ、・・・。」
「わかったわかった、すまんすまん。」
こんな朝はようから、変なオッサンにからまれて気の毒やった。
そのちょっと先で、後ろから「キャロットさん」と声をかけてくださる方あり。
「キャロットさん、いつもお世話になってます。」
「あっ、サロマで・・・、田中さんですよね。」
「はい、リベンジに来ました。」
「あのあと結局どこまで行かはったんですか。」
「70kmです。」
「いや、70kmまで行けたらよかったですやん。ボクは69kmでとめられました。あの時の田中さんのカウボーイハット、かっこよかったですよ。」
「今日は、キャロットさんでいただいたものばかりでそろえました。」
「ありがとうございます。今日こそ、完走しましょうね。」
スタートしてから初めて声をかけていただいたのが、感じのいい女性ランナーというだけで「今年は行けそうな気がするー」。
16.6kmのエイド、くみはまSANKAIKAN。
ここでは梨を食べなあかん。
私は走り出すと、固形物がほとんどのどを通らなくなる。でも果物だけは別で、後半胃の具合が悪くなってきても比較的食べやすい。でも、果物だけで100kmは無理なんかなあ。
トイレから戻ると笑う武士に遭遇。
今年の「鯖街道ウルトラ」で知りあったやんちゃマスターさん。
このスタイルもいやに似合ってます。
朝日が昇ったら写真を撮ろうと思っていたのに、いつもの場所で昇ってこない。例年よりだいぶ先の場所で、やっと日が昇った。これは、例年よりいいペースで押せているということでしょう。
20km地点で、2時間15分。
ずっと同じペースで走れている。
23kmすぎ、「キャロットさん」と声をかけてくださる方あり。
「確か、サロマも出ておられましたよね。あの時のブログの記事、読ませていただきました。使われているシューズのことを書いておられましたけど、ほんとにそのとおりでしたね。サロマレーサーSTが一人勝ちで、あとNBの寛平ちゃんモデルがちらほら・・・。」
「そうでしたよね。まあ、色が目立つから記憶に残っているという面もあるかもしれませんけど・・・。」
「今日は全体にハイペースじゃないですかねえ。」
「お昼に気温が上る予報やから、みんな涼しいうちに距離を稼いでおこうという作戦でしょう。ウルトラは何回も出ておられるんですか。」
「ええ、もうかなりになります。」
「それにしてはお若いですよね。前はウルトラと言えば、中年。フルマラソンやトライアスロンにあきた者がやるというイメージだったんですけど、最近はちがいますねえ。いきなりウルトラという方もおられたりして・・・。」
「確かに。サロマが今年で25回でしょう。最初40代だった人が今は60代、70代ですから・・・。世代交代も進んできていると思います。」
「すいません。私に声をかけてくださった方は私のブログに載るということで・・・。写真撮らしてもらいますよー。」
(パチリ!)
愛知の木場さんという方でした。
後ろ姿も撮らせてもらったが、細い。私のコンコロコンとはえらいちがい。これくらい絞らないと完走は無理なんかなあ。
30kmのエイド、3時間21分。
なんてすばらしいイーブンペース。
例年だとここでは座って休けいするのだが、今年はほとんど休まず。そんなに疲れてはいない。
「さあ行こう」と思ったら増田明美さん発見。
「写真撮らせてもらっていいいですか」とお聞きすると、お隣りにおられた男性(ダンナさんかな?)が、「一緒に入ってください。」
「去年もゆってたんですけど、私は増田明美さんの高校時代の走っておられる姿を見て走り始めたんです。」
「ありがとうございます。そう言っていただけると、励みになります。」
「もう、それから28年になります。」
「そう・・・ですね。がんばりましょう!」
33kmあたり、前半最大のお楽しみ「川バタ農園さんの梨」。
私設も私設、梨丸ごと、皮をむいてくださって我々に提供してくださっています。毎年ありがとうございます。
「奥さん! 奥さんの写真も一枚・・・。」
ちょっと恐縮されていたが、このご夫婦はみなさんに紹介しておかないと。
みなさん、きちんとお礼を言っておられるかなあ。当たり前みたいな顔して食べてはらへんかなあ。心配。
次のカーブを曲がりちょっと行ったところで、後ろから「藤井さーん」と呼ぶ声が。
「いや、尾崎さん。」
「藤井さんは、ここ何回も出てはんの?」
「へへへー、第1回から欠かさず10回連続出場です。ただし、去年まで9年連続関門収容ですけど・・・。ヨメさんには、『アンタはアホや』って言われてますねん。」
「アホやない!」
「(ギクッ!)」
「僕もね、何回かリタイヤしたことあるんや。でも、そのほとんどが故障しててリタイヤ覚悟で出たやつなんやわ。参加費も払ってるし、旅館の予約も取ってるしっていうやつ。
ただし、1回だけ走れんようになって収容されたことがありますねん。93年のサロマ。雨で体が冷え切ってしもてね、80km手前でバスに収容です。バスに乗せられてからもふるえが止まりませんでしたわ。」
「えー、それ出てはったんですか。ボクもそれ出てたんですよ。6月の終わりやから、なんぼ北海道でもランシャツランパンでええやろ思て、今日みたいなかっこうですわ。そしたら雨降ってきて、途中の温度計6℃でしたもんね。」
「そうそう、実はな、僕もランシャツランパンやってん。」
まあー、こんなとこで17年前のサロマの話で盛り上がるとは・・・。何でもしゃべってみるもんやねえ。
「藤井さんにパワーもろたし、まだまだがんばれそうですわ。」
上り坂にさしかかるころ、尾崎さんはそう言いながら先に進んでいかれた。
「パワー吸い取られてしまいましたわー。」
それでも、今まで9回連続歩いてしまっていた七竜峠の手前も全部走って上ることができた。知らず知らず、私も尾崎さんからパワーをもらっていたのだ。
40km、4時間39分。
さすがに上り坂が多かったので、この10kmは1時間18分もかかった。それでも、歩いていないので例年よりは速いはず。
42kmすぎくらい。左手に日本海が見えるダラダラ坂の途中、いつもの私設エイドさん。しかし、その手前に「この私設エイドは今年で閉店」の看板。
「えー、何で今年で閉店なんですか。みんなの感謝の気持ちが足らんかったからですか。」
「そんなことないですよ。もうね、私らの手に負えんのです。」
「そうなんですか。そら、残念やなあ。その手に負えんグループのお名前はなんていうんですか。せめて、ブログに載せさせてもらいますわ。」
「美男美女グループって書いといてください。」
「いや、それはちょっと書きにくいですねー。」
「車のとこに書いてあるんで見ていってください。」
「はーい。ながいこと、ありがとうございました。」
「うーん、ウルトラマラソンメーリングリスト・・・。知らんなあ。」
「ランナーの皆様、7年間ありがとう。 ひろし&ふきこ」
ありがとう言わんなんのはこっちやがな。ほんまにほんまにありがとうございました。手に負えんのなら仕方ないけど、このお姿を見てこの私設エイドを引き継いでくださる方が出てくれないものでしょうか。
44.6kmの浅茂川漁港。
ここにはファイテン元気ステーションがある。いつもなら、待たずにすぐマッサージをしてもらえたのだが、今年はやや渋滞。
その間に飲み物を持ってきてくれた小学生。子どもの顔を見ただけで、ホッとする。
お疲れ野武士じゃなくて、龍馬さん。
最初に会った時よりずっといい顔になっている。
つらいつらい八丁浜を通り過ぎると「わんこタイム!」
前から目をつけてたワンちゃんがおりまんにゃわ。
予想したいたとおりすごく人懐っこいワンちゃんで、私の塩を吹いているほっぺをペロペロしてくれた。
上の写真は、「あー、からかったー」と言っているところ。
そして、そのもうちょっと先の道の反対側に、こちらも前から目をつけていたワンちゃんが。
広い道路を横断して反対側に。遠くから見ていたらオオカミ犬系かなと思ってちょっとビビッていたが、近くで見たらタレ目のタヌキみたいなワンちゃんですがな。
このワンちゃん2連発は効いた。
垣中さんのキャンディーのマイナスを、このワンちゃんらのかわいさでカバーしてっと。
さあ、まだまだ元気!
50km、6時間5分。
55分も貯金があるー。夢みたい。
「これは、今年はほんまに完走できるかも・・・。」
51.6km、あじわいの郷のエイドでまたもや龍馬さんに追いつかれる。龍馬さんはどこでも大人気。(特にオバちゃんたちに。)
でも、疲れ具合は並みではない。
こんなに疲れているように見える人とデッドヒートというのは、どうも腑に落ちん。やっぱり、ふだんの練習量の差でしょうか。
去年は、ここでヨメさんが待ってくれていて、すごい笑顔の2ショット写真が撮れたのになあ。今年は、「どうでもええ」のひと言やもんなあ。トホホ・・・。
そこからしばらく進んだところで、60kmの部のトップランナーが。ほんま、速いわ。
「藤井さーん。」
「わっ、石田さんですやん。去年の四万十、完走しやはったんですよね。」
「はい、何とかぎりぎりで。」
「すごいですやん。もう70歳にならはったんですよね。」
「いやー、まだ2年ありますねん。」
「あっ、そうでしたか。それは失礼しました。」
石田さんの足元を見ると、ふくらはぎのゲイター。それに、シューズは発売されたばかりの「NB・MR967R」。
「このシューズどうですか。」
「ああ、いい感じですよ。足に優しい感じで。」
「そう、そうですよね。やわらかく包み込んでくれるような・・・。」
「そうです、そうです。」
私も、碇高原のレストステーションにこのシューズを待機させているのだが・・・。
弥栄庁舎の関門到着。
6時間55分。まだ50分も貯金がある。またまた夢みたい。
ここまでずっと、頭冷やしのタオル巻き姿で走ってました。
予想通りかなり気温はあがっていたけれど、まだまだ元気。
ここまでがんばってくれた5本指ソックスをはきかえる。
この5本指ソックスは、まだ薄い5本指ソックスがなかったころアシックスさんにお願いして作ってもらった「キャロットオリジナル」。こないだ掃除をしていたらひょっこり出てきた。これは具合がよかった。
こんなふうに実際に使っている人の声がメーカーに届くように、私たち小売店のものは努力しなくてはいけないと思う。
「ごちゃごちゃ言う前にレースに出てみんかい!」ちゅうことですね。(「9年連続関門収容がなにをえらそうに」と言い返されるとつらいんですが・・・。)
(注)後半に続く。
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Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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