パオパオだより

2022年08月30日(火)

「放射性ヨード、集まってます」 [病院]

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カプセルに入った放射性ヨードを内服→ 甲状腺癌病巣にヨードが集まっているところ

◎京大病院放射線治療科ホームページより

   ラジオアイソトープ(radioisotope: RI)治療

■甲状腺疾患に対する放射性ヨード内用療法

放射性ヨードのカプセルを飲む治療です。 内服した後、ヨードは全身を回りますが、甲状腺はヨードを取り込む性質がありますので、薬は自然に甲状腺やその性質を残した腫瘍(甲状腺癌)に取り込まれ、そこで放射線(β線)を照射して組織を破壊します。 ヨードからはγ線と呼ばれる放射線も出ますので、それを捉えて画像にすることができて、ヨードが目的の病気に集まっているかどうか確かめることもできます(ヨードシンチ)。
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 今日は京大病院放射線治療科。
 先々週のアイソトープ治療の結果を聞きに行く日。
 
 帰りは走って帰るとして、行きも少しは走って行こうと思ったら雨が降り出してきた。仕方ないので京都バス+市バスで。乗り継ぎ割引があって370円で行くことができた。

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 答えはシンプル。

 「放射性ヨードは、甲状腺由来の細胞に集まっています。甲状腺があった部分と肺ですね。ただし、しっかりと効果が出るかどうかは現時点では分かりません。」

 なるほど。
 治療としては成功、ただし効果には個人差があるということ。
 ということで、来年の1月10日にまた来てくださいということになった。
 えらい先の話や。これやから、進行がゆっくりの甲状腺癌はかなん。ちょっとイライラ。そんなことゆうてもしゃーないのかもしれんけど。

 「体調はどうですか。」
 「ほとんど気にすることはなかったんですけど、退院前に放射線を出すためにジュースをカブのみして、それ以来胃酸逆流みたいなんが続いてるんです。食欲もありません。」
 「味覚異常にはなっていませんか。」
 「それはだいじょうぶなんですけど・・・。」

 「今回の治療がうまく行ったとして、来年はどうなりますか。」
 「今回の結果を見てからの判断ということになりますね。」
 「今年の結果がよかったとして、またタイロゲン注射に戻るということないんでしょうか。」
 「ないです。癌細胞が肺に入ってからタイロゲンを打つと、癌細胞を活性化させます。逆効果になってしまいます。」
 「そうやったんですか。」
 「今年と同じ過程で治療するか、よくなっておれば来年は入院しないかのどちらかですね。」
 「はー、そうなんですか。」

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 さあ気分を変えて、「元気な病人」は家まで走って帰りましょうねえ。
 もうだいぶ前に雨はやんでいたみたい。よかった。

 9時45分、京大病院東出入口前にある「全快地蔵」さんを拝んでからスタート。

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 東大路通を北上。
 歩道が広くて走りやすい。

 京大病院の増築工事には、緑の制服のわが社のガードマンが配置されている。(いつまでわが社って言ってるねんと思われるが、退社の手続きをしていないのでまだ契約社員として在籍しているはず。)

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 1km、百万遍交差点。 
 だいたいキロ8分ペース。

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 2km、東開児童公園前。
 ここでトイレを借りて給水。

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 3km、一乗寺ラーメン街道。
 まだ10時すぎなので、お店は開いていないようだ。

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 4km、叡電・修学院駅のちょっと先。
 家まで、あと4.5kmほど。

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 5km、docomo前。
 だいたい38分。信号待ちごとに時計を止めているので、キロ7分半ペース。

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 宝が池通りに入り、「フレスコ」前を通過しようとすると、樋口英明さん(京都市会議員)が街宣をされていた。

 「別所の藤井です。がんばってください。」

 すぐに気づいてくださった。「別所の」と言ったのがよかったんでしょう。ここは「おまえこそがんばれよ」と言い返してほしかったところですが・・・。
 まさか、京大病院から走って帰ってきているところだとは思われなかったでしょうね。

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 6km、地下鉄・国際会館駅前。
 あと2.5kmほど。

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 7km、岩倉南公園前。
 よくワンちゃんのお散歩に出くわすところなのだが、今日は出会わなかった。

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 8km、頼光橋。
 左のバス通りをそのまま進むか、右の長代川沿いに進むか。
 そら、右ですね。

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 きくちゃんと何回も何回も歩いた土の道。

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 端から端まで350mほど。
 何百回往復したかなあ。

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 わが家到着約8.6km、1時間06分くらい。
 実際は信号待ちの時間があるので1時間10分くらい。
 まあそれでも、病院から元気に走って帰ってこれたのでよかった。
 この先も「元気な病人は走って通院」を守って行きましょう。

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2022年08月18日(木)

放射線抜けた? [病院]

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 今日の夜はすごい雷雨。
 BSで見ていた「ヤクルト×阪神」が途中で見られなくなった。8チャンでもやってたんですね。あとで気づいた。
 村上の3ランはふつうとして、8回てつとのダメおしホームランはしびれたねえ。入院中の私へのええ励ましになった。

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 今日の午後4時すぎくらいに、私の体から出ている放射線の線量測定に来られる。線量オーバーで退院日延長はごくまれとお聞きしたが、私はよくごくまれのほうに入ってしまうので要注意。
 そう思ってジュースをがぶ飲みしたら、気持ち悪くなってきた。

 線量測定のときにケイタイもいったん回収。除染してくださって、退院のときに返してくださるそうだ。 
 だから、今日のブログ更新を早くしなければ。

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 心配していた読書のほうはバッチリ。
 もうすぐ読み終わる。
     ◆     ◆     ◆
 私は自分が脳死状態になったら、自分の心臓でも肝臓でも他人にあげたいと思っています。そのことは私にとっては大きな喜びなのです。なぜかというと、自分の脳が死んでしまった状態で、私はもう死んでいると思っている。なおかつまだ使える心臓とか肝臓とかがあるならば、他人の役に立てたい。私はキリスト教信者なものですから、人間の体は自分に属さない、神から与えられたと思っています。そこで脳が死んで魂が天国にいってしまった状態では、自分の体はできるだけ他人のために役に立てたいと思うのです。
     ◆     ◆     ◆
 対談のなかで何度も出てきた加賀乙彦さんの言葉。これは、キリスト教のことをもっと理解しなければ分からない。
 退院したらなんか探して読もう。

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 これは入院したときに撮っておいたもの。
 早く、あの向こうに行きたいなあ。

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 線量測定合格なら、明日はシンチ画像を撮って退院。
 お昼は「らんたん」のラーメン食べて帰ろうっと。

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2022年08月17日(水)

ケイタイラッピング [病院]

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 昨日の午後、看護士さんが私のケイタイをラッピングしてくださった。これで病室に持ち込める。

 (昨日、別のカメラで撮っときました。)

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 前回3回とも持ち込まなかったのだが、今回はきくちゃんが心配。なにか起こってもなにができるというわけでもないが、よくなるように祈ることはできる。
 いわば、きくちゃん安否確認専用みたいなもんです。

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 ヨメさんからライン。
 寝てばっかりやったきくちゃんが、ちょっとお散歩に行けたらしい。すごくいい情報ありがとう。

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 ついでに、今日のみーちゃん。
 おだやか。
 安心。

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 アウトカメラの部分はビニールが3重になっているので、インカメラしか使えない。(インカメ部分は1重。)

 これは今朝、老眼鏡が壊れて輪ゴムで修理したところ。
 うまく撮れてる。

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 アウトカメラで撮った朝食。
 「デビット・ハミルトンふう」ゆうても、若い人には通じひんわな。

 今日はほんまになんにもなし。
 病室軟禁。
 夕方からの「ヤクルト×阪神」だけが楽しみ。

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2022年08月16日(火)

放射性ヨウ素内用療法 [病院]

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◎ヨミドクター 2012年11月1日より

   放射性ヨウ素内用療法…甲状腺がん再発予防

 千葉県の60代女性は2009年、甲状腺がんと診断され、甲状腺を全て切除した。肺に1センチ前後の転移が3か所あり、10年2月、慈恵医大病院(東京都港区)で、医療用の放射性ヨウ素を服用する治療(内用療法)を受け、2回の治療で肺の転移は消えた。

          ◇

■リンパ節、肺への転移治療にも 

 甲状腺がんは、進行が遅く、おとなしいタイプが多い。ただし声帯を動かす神経やリンパ節に広がる場合もあり、東京女子医大内分泌外科教授の岡本高宏さんは「1センチ以下では手術をしない選択肢もあることを伝え、患者と話し合う」と説明する。

 がんが甲状腺の左右どちらかにとどまれば、片側の切除で済む。5センチより大きい場合や転移があれば、甲状腺全体を手術で摘出する。同大病院では10・7%が進行がんだという。

 放射性ヨウ素の内用療法は、画像検査では見えないがんの再発予防や、リンパ節や肺などへの転移を治療するのが目的だ。

 甲状腺にはヨウ素を取り込む性質があるのを利用し、放射線を発するヨウ素が入ったカプセルを服用する。小腸から吸収された放射性ヨウ素は、血液を通して甲状腺の細胞や、甲状腺からできたがんに集まる。放射性ヨウ素が発するベータ線が届くのは約1ミリの範囲であり、周囲の臓器への被曝ひばくは抑えられる。

 治療の4週間前から甲状腺ホルモン薬の服用をやめ、1〜2週間前にはヨウ素を多く含む海藻などを食べるのは控え、放射性ヨウ素を取り込みやすい状態にしておく。

 転移がなく再発予防のために行う場合は、通院で、1回で済む。治療後3日程度は、微量の放射線が出ているため、出勤を控え、家族とは別室で就寝する。

 再発や転移がある場合は、3倍以上の放射線量を服用するため、専用の病室に、3日から7日程度入院する。慈恵医大病院放射線治療部准教授の内山真幸さんは「半年から1年ごとに受ける患者は多い」と話す。

 治療には保険がきき、患者負担は通院で約2万〜8万円、入院は3日で約10万5000円(3割負担の場合。上限を定めた高額療養費が適用になる場合も)。

 患者の排せつ物や、汗なども放射能を帯びるため、トイレなどからの排水が規制値を下回るまで貯水するタンクなどを備えるなどの施設条件がある。日本核医学会の調べでは、治療用の病床は全国で139床(10年)。茨城、神奈川など7県では病床がない。

 患者の平均待機期間は5・2か月。慈恵医大では毎週2人が入院治療しているが、「診療報酬が設備運営費に見合わず、ギリギリの状態」(内山さん)。このため、治療できる病院は年々減っているという。

 転移がある患者が手術から半年以上、内用療法の開始が遅れると死亡率が上がるとの研究もある。同学会理事で金沢大教授の絹谷清剛さんは「国に診療報酬の増額を要望している」と話している。(渡辺理雄)



■甲状腺
 のど仏の下にある器官で、チョウが羽を広げたような形をしている。海藻や野菜に含まれるヨウ素を取り込んで、体を活発にするホルモンを作り、分泌している。
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 私の入院はなかなか理解してもらえない。
 そもそも患者数が少ない。
 入院施設が各都道府県に1か所あるかないか。(京都府内は京大病院のみ。)
 その呼び名も、放射性ヨード治療、放射性ヨウ素治療、アイソトープ治療などいろいろ。(私はその中でなんかかっこよさそうな「アイソトープ治療」を使っている。)

 私の場合は、2016年8月甲状腺癌発見。その時すでに5cm。
 まず、その年の10月に片側摘出手術。
 幸いにも転移は見られなかったが、今後転移の可能性が高いということで2017年4月に甲状腺全摘とリンパ郭清手術。
 そして、その年の7月にアイソトーブ治療で京大病院に入院。
 2018年8月、2019年10月と3年連続で入院。

 京大病院の病棟リニューアル工事のため、2年間は入院出来ず。
 やっと今年の8月に、3年ぶりの入院となった。

 いくら進行の遅い甲状腺癌とはいえ、3年ほっといたら悪化します。私の肺にも癌細胞がちらほら・・・。

 今までの京大病院の医師のお話では、「藤井さんはこの治療の効果がよく出ているほう」とのこと。その言葉を信じて、がんまりましょう。
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 いつもは2つの個室にそれぞれ入院で、男二人が一組。ところが今回はなぜか私一人。
 シャワーや電子レンジなどが独占できて気楽だったが、夜はブキミ。誰もいないはずの廊下で小さな音がしたりして、なかなか寝付けなかった。

 朝起きて、監視カメラ前で1枚。
 朝も早く目が覚め、睡眠不足で顔がむくんでますね。

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 朝食はパンにしてもらった。
 これって、食べるの5分くらいです。

 今日の午後4時過ぎに放射性ヨードを服用する。
 前の3回は100ミリキュリーで、今回は130ミリキュリー。
 これが甲状腺癌の細胞にたどり着き、それを破壊してくれる(アブレーション)。

 「がんばってねー。」

 私ができることはほとんど何もない。
 体調を崩さないこと。(何か起こっても、被曝するので医師も看護師も病室には入れない。)
 大量に水分摂取して、体内に残っている放射線を体外に出すこと。
 うまくいったらいいんですけど・・・。

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 毎回入院したら、ちょっとだけ賢くなって帰ってくる。
 今日から3日間は朝日新聞を読む。(明日あさっては看護師さんに買ってきてもらう。)

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 「脳死と臓器移植を考える 加賀乙彦」岩波書店 408ページ を読了する。
 30年前に2800円もした本。もちろん古本で買ったのだが、退院までに絶対に読み切るぞー。

 その前に、捨てていい物といけない物を仕分けなければ。
 パソコンは廊下のロッカーに入れてしまう。
 今回は初めてケイタイを持ち込ませてもらうのだが、ブログの更新できるんかな。画像が重すぎて貼り付けられんのよね。
 圧縮の仕方がよう分からんので、「じー」だけにしとく?

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2022年08月15日(月)

元気に入院 [病院]

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 昨日は晩ごはんをお腹いっぱ食べたら、めっちゃ眠くなり、早くに寝てしまった。まだ入院の用意が全然できてへんのに。
 今日は朝6時に起きて、ゴソゴソ、ゴソゴソ。夜ずっときくちゃんの世話で寝られてないヨメさんには大迷惑(となりの部屋)。それでも余裕をもって準備完了。

 家を出る前にきくちゃんにごあいさつ。
 「いまごろ、しっかり寝とるがなー。」
 でもきくちゃんの顔をようよう見て、話しかけてから下におりた。

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 「みーちゃんとも写真撮っとこか。」

 この写真を家族ラインに送ったら、廉が「みーちゃん、ちゃんとカメラ目線」と。
 「ほんまや!」

 そして、ますみちゃんに「お返しのないキスをして」家を出た。(なに寝ぼけたことゆうとんね。)

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 8時07分京都精華大前発、出町で乗り換え神宮丸太町8時38分着。

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 駅から病院までが思っていたより遠かった。
 桃、デカすもも(ソルダム)、ぶどうがめっちゃ重かった。これにまだジュースも持っていこうとしてたくらい。病院内のコンビニで買うことにしてよかった。まあ、持って来た食べ物などは全部食べるか捨てるので、帰りは軽い。

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 入院手続きは5分くらいで終わった。お盆に入院する人は少ないようだ。

 北病棟の一番北の端に放射線治療科の病棟がある。私は勝手に「隔離病棟」と呼んでいるが。
 やっとリニューアルが終わり、3年ぶりの入院。たしかにきれいになった。でも基本は変わっていない。これでちょっと安心した。

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 全面透明ガラスだったのが、下半分がすりガラスになった。この病棟の入院患者の8割以上が女性らしいので、仕方ないか。これで外の景色が見にくくなり、窮屈さと退屈さが倍増です。

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 ベッドだけは3年前とまったく同じ。
 これは特注なので、そうやすやすとは変えられんのでしょう。

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 まず一番に果物を冷蔵庫へ。桃は1時間くらい冷やすのがいいらしいので、7個中1個だけ冷蔵庫へ。

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 検査の説明に来られた看護師さんが、机の端に置いていた本を目ざとく見つけられた。
 「加賀乙彦さんて、お医者さんなんですか。」
 「はい。精神科医で作家でもあります。本名は小木貞孝です。死刑囚を主人公にした小説が有名です(「宣告」)。もうものすごい歳ですけど、まだ生きておらますよ。」
 ここまでスラスラと言えてよかった。

 「実は、3年前に入院した時もこの人の『高山右近』という小説を持ち込んだんです。けっこう分厚い本で、退院するまでに読み終わらんと捨てんならんし、必死で読みました。それがキリシタン大名の話なんで、登場人物が「漢字・カタカナ・漢字」みたいなんばっかりで、次の日にはみんな忘れてしまって。ちょっと戻ってまた読み始める感じで、退院日に何とか読み終わりました。おもしろくてよかったんはよかったんでけど。
 今回は同じ加賀乙彦でも、医療に関する本にしました。重いテーマですけど、対談集なんでなんとか読めるかなあと思って。」
 「そうなんですか。私も脳死や臓器移植には関心があります。」
 そう言いながら、その看護師さんはメモを取っておられた。4日間の間にまたお会いするかもしれないので、しっかり読み進めておこう。これは読み甲斐がある。

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 お楽しみのお昼ごはんは、最近食べているものとよく似ていた。ちょっとがっかり。
 それに汁もついていない。喉通らんがな。お茶パック持って来るのを忘れた。あとで院内コンビニに買いに行こう。

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 レントゲンと心電図の検査もガラガラ。
 今日は外来がお休みだそうだ。なるほど。

 検査の帰りにコンビニへ。
 ジュース7本とお茶パック。(ハイチュウは持ち込み。)

 このあと担当の医師が来られて、ヨードが含まれていないか全部チエックしていただいた。すべて合格。
 このジュース類は、明日放射性ヨードを飲んだ後にがぶ飲みし、オシッコを出しまくらないといけない。甲状腺由来の癌細胞に届いたものは良しとし、それ以外はできるだけ早く体外に出してしまわないといけないから。

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 テレビカードも買ったが、1000分(16時間40分)のカードが1000円。普通の病棟だと、残った分は換金できる。しかし、この病棟は残ったものはテレビカードであろうと捨てなければならない。

 と言うことでテレビカードは1枚だけ。野球3試合(ヤクルト×阪神)は絶対見たいので4時間×3で720分。残り280分なので、今日はテレビなし決定。

 晩ごはんに魚が出てビックリ。ここの魚はヨードが極力少ないものらしい。
 3週間ぶりの魚は頼りない味だった。しゃーないか。

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 夕方、家族ラインに「(きくは)朝少しだけごはん食べたあとずっと寝てます なんぼ起こしても起きません」と。

 あかんやん。心配やん。
 なんぼ起こしても起きませんて、どうしよう。
 ただの昼夜逆転やったら、まだいいんやけど。(ヨメさんはどちらにしてもたいへん。)

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 いつも病院に持って行っていたぞうりが見つからず、ホテルの使い捨てのスリッパを持って来た。でも、ここでは放射線マーク入りのスリッパを履くんやった。それをすっかり忘れてた。

 持ち物では、桃をむく包丁(古いの)を用意していたのに、カバンに入れるのを忘れた。まあそれくらいで済んだから、私にしては超優秀。自分で自分をほめてあげたいってか。

 さあ、明日はシッコ出しがんばるでー。

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2022年08月12日(金)

入院準備 [病院]

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 来週の月曜から入院。
 そろそろ準備をしないとね。

 準備と言っても、捨てていいパンツ、捨ててい靴下、捨てていいスリッパ、(以下同じく)タオル、紙コップ、歯ブラシ、タオル、本など。とにかく、身の回りのものはすべて被曝するので毎日捨てる。
 捨てきれなくとも、退院予定日の朝に病室に残っているものはすべて捨てる。これが、この入院の特異なところ。
 たいへんでしょ。私は4回目なので、もう慣れましたけど。

 入院時の提出書類も記入。
 「排尿について、お困りのことはありますかって聞いてはるわ。『トイレ汚して、ヨメさんに叱られています』って書いといたらええか。」
 「書いとき、書いとき。」

 ヨメさんに身元引受人のところを書いてもらったとき、「『患者との関係』はなんて書いたらいいの」と聞かれた。
 「そこは『肉体』と書いといたら受けるとこやなー。」

 てなことを言いながら準備は進みますな。
 って、落語か。

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 お金の準備などもあり、JA、郵便局、中信めぐり。全部うちの北側に集中している。

 午後2時過ぎから。
 走って行くつもりやったけど、暑くて暑くてほとんど歩きで。

 町内には、また新しい子猫ちゃん(右)が登場。
 みんな手術に連れて行ったはずなのに、もれていたようです。
 なんとかしなくては。

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 JAで入院証明の用紙をもらわなあかんかったので、小さなバッグを背負って行った。これくらいの大きさだと、走るときにもそんなに気にならない。

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 JA、郵便局、中信に寄って家に戻ると約3.8km。
 家に寄る必要もなかったので、今度は南向き。ダイソーへ。

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 うちからの一番の近道は、幡枝八幡宮をかすって行く行き方。

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 比叡見が丘団地を通ると、そのすぐ下がダイソーさん。

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 うちから1.6kmくらい。
 近いもんや。

 でもほとんど歩きなので、トータル5.3kmが1時間もかかった。

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 百均あるある、「百均に着いたら何買うか思い出せん」。

 病室でバンバン捨てる紙コップを2種類と、ついでに裾上げテープを買い330円。ほかにもいっぱい買わなあかんもんあったはずやのにー。

 「ダイソー100円商品引換券」がケイタイの中にあるのだが、それがいくら探しても出て来ない(ジジイあるある)。
 仕方なく330円払って出てきた。

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 帰りはバス通りを通って。
 またほとんど歩きで、1.9km18分。

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 ダウンジョグでもないけれど、また町内1km。
 この黒猫もさくら耳じゃない。
 なんとかしなくては。

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 今日はほとんど歩きだったが、全部で8.2km。
 入院準備は、明日またやり直しやね。

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【今日のきくみー】

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 今日きくちゃんのお散歩中に、アルちゃんと飼い主さんに遭遇。
 「だいぶ元気になりましたね。前より目がしっかり開いているように思います」と。
 うれしいねえ。

 長代川沿いの道に咲くひまわりといっしょに記念撮影。
 きくちゃん、いいお顔です。

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 みーちゃんは、キャットタワーの一番上でおおかた寝てばっかり。
 気持ちよさそう。

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