パオパオだより

2018年07月12日(木)

元気に入院中 [病院]

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 「元気もん病棟とかあったらええのになあ・・・。」

 いやいやいや、元気なもんは入院せんやろう。
 ところが私は、肩がこって首が回らない以外はすこぶる元気。今すぐ何キロでも走れまっせ―。
 2月に死にかけた胆のう炎も、5か月間ぶり返すこともなかった。でも、もう私の胆のうは限界やそうです。切ってもらいましょう。

 勝手知ったる鞍馬口医療センター。今年だけでも、2月3月に次ぎ3回目の入院。この病院に関してはなんの不満もありません。ただエアコンがよう効いていて寒いんですよねー。ジャケット持ってきといてよかった。

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 病院の駐車場が混んでいて、予定の10時を過ぎてしまった。
 それでも、7階のナースステーションに声かけしてからだいぶ待たされた。

 病室の準備ができていないとのことで、先に麻酔科医師の説明。
 2年前の最初の手術のとき、気管挿管による気管の痛みがすごかったことをまた強調しておいた。もう、あれはかなん。

 次に看護師さんからのいろいろな説明。
 「学生が来ていますので、よろしくお願いします」と。学生ということは20歳前後なんでしょうね。「しっかり勉強しいやー。」

 その次は薬剤師さん。
 「手術後の痛みがひどい場合は・・・」って、ビビらさんといてくれよ。わしゃ、痛みにはすこぶる弱い。

 そして、手術室担当の看護師さん。
 また、気管挿管の痛みがないようにとお願いしておいた。
 麻酔科医師の説明で、「挿管具を抜くときは、本人がしっかり呼吸できていることを確認してから抜きます」というのがあった。
 甲状腺の2回の手術で、それを確認してもらった記憶がない。「手術の種類がちがうから、確認がなかったんですかねえ」とお聞きすると、「いえ、必ずやっています。ただ本人の意識が十分戻っていなかったりして記憶に残らないこともよくあります」とのこと。
 「そうやったんかー。」

 お昼前に、「シャワーに行ってください。」
 「こんな早うからかいな」と思ったが、いろいろ都合があるんでしょう。しょうがない。

 シャワーをしていたら、「だいじょうぶですか、○○さん」と言いながらドアを開ける女性(看護補助?)
 「ちがいますけど」と言ったのだが、私のすっぽんぽんを見られてしまった。
 そのあとしばらくして、担当看護師さんも来られた。ドア越しに何か言ってられたのだがよく聞こえない。しゃーないし、こちらからドアを開けて聞きましたがな。すっぽんぽんで。「今日はご家族への説明はもうないと言いましたが、手術担当の先生からの説明がありました」とのこと。そんな大事なこと忘れたらあきまへんでー。

 あー、すっぽんぽん。
 62歳のジジイは、すっぽんぽんでも気にすんなってことでしょうか。これはちょっと納得できん。

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 さあ、楽しみの病院食。
 「なんでおかゆやねん! 腹ふくれへんがな!」
 おかずはうまかったのになあ。ふつうのごはんで食べたかったなあ。

 午後1時、やっとヨメさんが到着。
 手術担当医師に来ていただいて、二人で明日の手術の説明を受けた。
 ほとんどが前もって聞いていたことだったが、それをさらにくわしく分かりやすく説明してくださった。その医師が「一つだけ気になっていることがあるんです」と。「胆のうと十二指腸が並んで写っていますね。胆のうが十二指腸側に食い込んでいるでしょう。普通、こういうことは考えられないんです。十二指腸側がこんなにへこんでしまうということは、胆のうがガチガチになっているか、癒着して炎症を起こして大変なことになっているか・・・。そういう場合は、ちょっと厄介なことになるかもしれません。」
 厄介な場合は、4つの小さい穴をあける腹腔鏡手術から大きく開腹しての手術に変更。手術時間も、予定の3時間よりもだいぶ長くなってしまうらしい。

 そのあと、合併症についてもくわしく説明してくださった。

1.出血
2.感染
   創感染
   腹腔内膿瘍
   肺炎
3.胆汁漏
4.術後癒着→腸閉塞
5.他臓器損傷
6.血栓塞栓症
   肺塞栓など

 この説明が抜群によかった。
 私が一つだけよく理解できなかった「腸閉塞」の原因について質問させてもらったのだが、これに対してもていねいに分かりやすく説明してくださった。手術に対する不安はあっても、その手術をしてくださる医師に対しての不安はなくなった。
 手術前の説明がいかにうまくできるかどうかはすごく大事なこと。この病院の医師は、その点はかなりの腕(能力)があると思う。

 「4割は死にます」という衝撃の発言もあったが、それは0.01%以下といわれる(0.001%かもしれん)「手術後からの肺塞栓」になった場合だそうだ。
 ヨメさんは、「アンタは何でもごくまれな方ばっかり行くし、なるかもよ」とニタニタ顔で言っていた。
 なんやねん、そんなにうれしいんかーい!

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 こないだからの病院側からの説明で、だいぶかしこなった。
 午後にもまた、担当看護師さんが学生を連れて訪問してきてくださった。

 「こちらのお医者さんや看護師さんの説明は、すごく分かりやすくてよかったです。胆のう炎についてはだいぶかしこうなったので、これからみんなに教えてあげることにします。」
 そう担当看護師さんに言ったのだが、彼女は軽く微笑んでおられるだけだった。でも、横にいた学生さんは真剣な顔だった。ええぞ、しっかりした看護師さんになってやー。

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 いろいろな説明がいっぱいでちょっと疲れたがおもしろかった。あとは夕食を食べて、そのあと絶食。もう、なーんにもすることがない。

 明日の手術、厄介な癒着ちゅうのがなかったらええんやけど・・・。

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2018年06月28日(木)

ビフテキトンテキタンテキ [病院]

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腹腔鏡を使った胆のう摘出手術

 今日は、寮2に48時間勤務からの朝帰り。
 またいろいろとハプニングがあったが、勤務上の事がらは他言無用ということで、残念ながらここには書けない。

 早朝から寮1に寄り、沖縄のおみやげをもう一人の代行さんとお掃除おばちゃんに持って行った。おみやげは、好評のミニマンゴー。ちっちゃいけど、うまいんですわー。

 家に帰ってちょっと休けいしたあと、すぐに鞍馬口医療センターへ。
 今はこの病院で、耳鼻科のI医師、内科の石田ゆり子似医師、外科のS医師にかかっている。今日はどの先生やったっけ・・・。
 そうそう、7月13日の胆のう摘出手術の前の検査と診察でした。S医師です。

 その時に、看護師さんが何度も「タンテキ、タンテキ」とおっしゃっていた。
 「タンテキて何? ビフテキとかトンテキの仲間か・・・。」
 ちがいました。「胆のう摘出手術」を縮めて「タンテキ」。
 「ビフテキやトンテキを食べるくらいの気楽な気持ちでその手術にのぞめよー」ちゅうことですかねえ。

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 診察の前にいろいろな検査。
 今日の秀逸は肺機能検査。その担当は、この病院で一番の若手と思われるかわいい看護師さんだった。
 息を吐く検査のときに、「はい、ふーーーーーーーーー」と横で言い続けられていた。
 「わしゃ、保育園児かー。」
 あんまりかわいくて、途中で笑ってしまいそうになった。

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 造影剤を入れる注射針を刺されるとき、「チクっとしますよ」と。チクっととちゃうやろ、グサッやで。めっちゃ痛かった。
 そのCT検査で異常があったようで、エコー検査が追加。お金かかるちゅうねん。

 結論。
 心臓の筋肉の動きが強すぎる。(理解不能) 
 心臓に血液を戻す太い管(それって大静脈のことでしょ。そう言ってくださいよ)が腫れているように映っていたのだが、エコー検査では問題なし。
 予定通り、7月12日入院で13日胆のう摘出手術で決定。

 途中からヨメさんにも来てもらっていたのだが、追加検査に時間がかったので帰ってもらった。肝心の手術関係の説明を私一人で受けることになってしまったが、もう「手術ベテラン」やからいいですよね。

 全身麻酔の手術は、必ず家族の付き添いが要るらしい。万一のことがあった時、全身麻酔の本人の意思が確認できないからだとか。
 すいませんなあ、ますみちゃん。どうでもしてくれたらええで。「医療ミスかー」とか言ってねじ込むことだけは遠慮してください。もう62年も生きられたし、これ以上は無理せんでええねん。

 おっとっと、S医師によると「タンテキ」はそんなに心配するにような手術じゃないらしい。癒着がある場合はちょっと手間取るが、たいていは1週間以内に退院できる手術だそうだ。

 一番笑ったのは、私が「胆のう取ったら胆汁が出なくなるんですよね」とお聞きしたら、「今も胆石で詰まっていて胆のうは機能していません」と言われたこと。なーんや、ただ石だけ詰めて存在しているだけかいな。あほらし。
 (胆汁は肝臓でつくられ、胆のうで蓄えられ濃縮され、必要に応じて出ていくのだそうだ。だから胆のうを取っても、胆汁は濃縮できないだけで、肝臓からそれなりに出されるとのこと。そうやったんかー。)

 手術後も、特に気を付けて行くこともないらしい。
 手術後は、私の大好きな茶わん蒸しもいっぱい食べられるかなあ。
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 24時間勤務からの朝帰りで絶食はきつい。
 検査の途中でちょっとふら〜となった。ひと通りの検査が終わって、診察予定時刻まで間があったので、外科外来受付で聞いてみた。
 「なんか食べてもいいですか。」
 「先生に聞いてきます。」
 しばらくして戻ってこられ、「いいそうです。」

 すぐに地下売店に行って、サンドイッチを買った。
 絶食はきついわ。検査に影響しない食べ物ってないんか知らん。

 病院から帰って、うどんを作って食べた。
 なーんか物足りん。
 こんな食い意地のはった癌患者兼胆のう炎患者もめずらしい。

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 いつもは朝帰りからのきくのお散歩というコースなのだが、さすがに今日は時間がなく、朝散歩はヨメさんに任せた。
 その代わり、夕方お散歩はたっぷりと。

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 幡枝の大きな公園幡まで行くと、40分コースのお散歩になる。

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 新しい野菜自販機をチェックし・・・。
 きくは野菜を食べへんけどね。

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 これだけ行ったら大満足。
 夕方はかなり涼しくなった。昼日中は暑くてとてもお散歩に行けない。その分、夕方とか夜は長めに行ったらなあかんね。

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 「京都キャロット」営業終了の午後7時過ぎ、私がチェックしておいた野菜を買いに。
 今日は、加茂なす(100円)とトマト(300円)。

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 家に帰って記念撮影。
 まるで爆弾!

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 「きくちゃん、どうぞー。」
 「こんなん、食べられへんやん。」

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 一応、においだけかいで・・・。
 「ガックリ!」

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 野菜自販機で買った加茂なすとトマト。
 それに,おいしいカレイと貝のみそ汁。
 私の好きなもんばっかり。

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 食べたあと、みんなでコンビニへ。
 ソフトクリームをなめるカミキリムシ(?)

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 コンビニ前で待っているきくちゃんが、一番賢く見える。

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 「かわいいと思うなら、おいしいもんをちょうだい」と言いたそう。
 でも、太るからダメ。

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2018年06月12日(火)

後から前から・・・検査 [病院]

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ふじた医院(香川県)ホームページより

 「前もこの検査室でしたね」と看護師さん。
 「いえ、大腸検査は初めてなんですけど。」
 「胆石の・・・。」
 「あっ、そうか。内視鏡を使う検査やから、おんなじところで・・・。」

 胆石を砕くために口から入れた内視鏡と、大腸検査のためにお尻から入れる内視鏡が同じ検査室というのがピンとこなかった。
 これぞまさしく「後ろから前から」。

 (50歳以下くらいの人には何のことか分からない。1978に平尾正晃とのデュエット「カナダからの手紙」を大ヒットさせた清純派・畑中葉子が、1980年にイメチェンしてリリースしたのが「後から前から」。)

(注)今日は大腸検査でグッタリ。続きはのちほど。

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2018年06月08日(金)

肉体寿命と精神寿命 [病院]

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イラスト・中村久美

◎日本経済新聞6月6日夕刊

   がん社会を診る
      玉石混合 危ういネット情報   中川 恵一


 インターネットでがんに関する情報を集める人が増えています。しかし、ネット上にあるがん関連の情報は良いものと悪いものが入り交じり、誤った情報や誤解を生むような宣伝も多く見かけます。最近では、不正確な医療情報が記載されているとの指摘を受けて、ディー・エヌ・エー(DeNA)の医療情報サイトが一昨年に閉鎖されたのが記憶に残っています。

 ネットで「肺がん」を検索すると、上位50番目までの表示結果のうち、正しい内容を紹介したサイトは半分以下だったという調査もあります。
 残念ながら、がん治療については怪しいサイトがまだまだ少なくありません。がん治療は一種の情報戦で、正しい情報を手に入れられるかどうかがとても重要になりますから大きな問題です。
 がん予防という点でもネットの悪影響の可能性が指摘されています。英国で一般人1330人を対象に実施された調査では、対象者の3分の1以上が「食品添加物と遺伝子組み換え食品はがんの原因になる」と誤って認識していました。
 同様に、携帯電話の使用やWi―Fiを含む電磁波は発がん性を裏付ける十分な科学的証拠は得られていませんが、それぞれ35%、23%の人たちが、がんの原因になると回答しました。
 一方、アルコールと加工肉が発がんの原因になり得ると答えた人はそれぞれ41%、24%にとどまりました。回答者の88%は喫煙ががんの原因となることを正しく理解していましたが、がんの原因について誤解がある人ほど喫煙率が高いことも分かりました。
 がんと診断されるケースの半分近くが生活習慣によるものですから、発がんに関する正しい認識を持つことは非常に大切です。たばこを吸わない、お酒は1合まで(これは難しい)、塩分を控えたバランスのよい食事、運動など活動的な暮らし、体形の維持がポイントです。
 逆に、これら以外は科学的な根拠はほとんどありませんから、たとえば、無農薬野菜やサプリメントにこだわる必要はまずないといえます。
 中学、高校の学習指導要領に加わった「がん教育」でも、予防は重要なテーマです。大人にも正しい知識が広がることを期待しています。
(東京大学病院准教授)
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 だいぶ前にも同じことを書いたことがある。

 私の母が胃がんで入院した時のこと。
 いろいろなことをしんぼうしてもらって細々と寿命を延ばしていくか、好きなことをさせてあげて寿命が縮んでもいいか。難しい局面になった。
 その時、母の面倒を一手に引き受けてくれていた私の兄は後者を選んだ。
 具体的に言うと、母が一番楽しみにしていた笹採り(私のいなかでは、ちまきに使う笹がとれる)に、一時退院していた時に父同伴で行かせた。笹採りは山深くに入り、重たい笹を背負って帰らなければならない。癌患者にとっては、すごい肉体的な負担になる。
 しかし、何年振りかの笹採りを成し遂げた母は大満足だったらしい。
 私も兄の判断はよかったと思った。

 その笹採りの半年後くらいに、母は亡くなった。臨終間際、きっと父と行った笹採りのシーンが頭によぎっただろう。
 肉体的な寿命は縮めてしまったかもしれないが、精神的な寿命はきっと延びたことと思う。

 母の死から25年後(2016年)、私も癌宣告された。
 「全身転移の可能性大」と言われた時点で、「あと2年くらいの命か」と勝手に判断していた。だから、「細々と寿命を延ばす」という気持ちはまったくない。それより、「体が動くうちに出来ることは全部する」という気持ちが強い。

 ヨメさんは癌に関するいろいろな情報を仕入れてくれて、私にあれはダメこれはダメとアドバイスしてくれる。でも、私はそれをほとんど聞いていない。
 ヨメさんは、「ひとのゆうこと何にも聞かんと、はよ死んだらええわ」と言う。
 そのとおーり。ひと様のゆうことをいちいち気にしながら細々と生きていくくらいなら、自分のしたいことして、みなさんに迷惑かけまくって死ぬほうがいい。

 ヨメさんは、「そんなことゆうやつに限って、しつこく生きよる」とも言う。
 この先がどうなるかは誰にも分からん。それなら、早め早めにしたいことして生きていくほうがお得な気がしますけど・・・。

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2018年05月30日(水)

AYA世代のがん [病院]

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大阪市立総合医療センター

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大阪市立総合医療センターに開設されたAYA世代専用病棟

◎毎日新聞5月30日朝刊

   15〜39歳がん 年2万人
       「AYA世代」初調査

 国立がん研究センター(東京都中央区)は30日、15〜39歳の「AYA世代」と呼ばれる若年層で発症しやすいがんの種類の年代別分析をまとめ、同センターのウェブサイト「がん情報サービス」で公表した。20代は卵巣がんや精巣がんが多く、30代では乳がんがトップだった。14歳以下の小児や中高年に比べ、治療体制や支援が不十分とされるこの世代のがんの罹患(りかん)状況がまとまったのは初めて。

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 都道府県が管内の医療機関で診断されたがん患者を登録する地域がん登録データのうち、2009〜11年に精度が国際基準を満たした27府県(国内人口の36.8%)のデータを基にし、小児がんも07年以来、約10年ぶりにデータを更新した。

 AYA世代で新たにがんと診断されたのは年間約2万1400人。年代別の人口10万人あたりの罹患率は、小児12.3▽15〜19歳14.2▽20〜29歳31.1▽30〜39歳91.1で、全国で1年間にがんと診断されるのは、小児約2100人▽15〜19歳約900人▽20〜29歳約4200人▽30〜39歳約1万6300人−−と推計される。年代ごとで多いがんの種類をみると、小児と15〜19歳では白血病が最多だが、15〜19歳で卵巣がんや精巣がんなどの胚細胞腫瘍・性腺腫瘍の割合が倍増し、20〜29歳では最多となった。一方、30〜39歳では、女性の乳がんや子宮頸(けい)がんなど中高年にも多いがんが上位になった。

 同センターがん統計・総合解析研究部の片野田耕太部長は、発症しやすいがんの種類が異なることについて、「明確な原因は分からないが、10代後半〜20代は、第2次性徴の影響が考えられる。30代で乳がんが増えるのは、女性ホルモンの影響を受けるためではないか」と話している。

 AYA世代は「Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)」の略。国内に対象となる年齢の明確な定義はないが、米国立がん研究所は15〜39歳と定義している。【五味香織】

   支援体制 充実急げ

 国立がん研究センターのまとめで、AYA世代のがんの実態が初めて明らかになった。遅れが指摘されてきたこの世代の診療体制の整備や社会的支援を進めるうえで不可欠のデータで、早急な対策の充実が求められる。

 小児がんや中高年のがんの治療成績は新薬の登場などで向上しているが、AYA世代は年間の新規患者数が約2万人と少なく、社会的に孤立しがちだった。一方で、就労、結婚、妊娠・出産というライフステージの変化に直面しており、近年ようやく小児や中高年とは異なる支援が必要との認識が広まってきた。昨年度決定された第3期がん対策推進基本計画では、AYA世代への診療や支援体制の整備が明記されている。

 今回の推計では、人口10万人あたりの罹患(りかん)率は小児、15〜19歳、20代、30代と年齢を重ねるごとに増加し、AYA世代全体の患者人口が小児を上回ることがわかった。種類別では胚細胞腫瘍・性腺腫瘍が上位を占めるなど、生殖関連の課題に直面している実態も浮き彫りになった。

 国立国際医療研究センター病院の清水千佳子科長は「AYA世代のがんの構成など特徴がわかったことで、支援体制を手厚くすべき診療科が明確になった」と話す。そのうえで「恋愛や結婚、仕事など生き方の悩みは医療機関だけでは対応できない。患者支援団体との連携が重要だ」と指摘している。【高野聡】
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 15〜39歳を「AYA世代」と言うらしい。
 その世代のがん調査を初めてまとめて公表した。

 私が甲状腺低分化癌になってから、癌の記事を気にするようになった。ところが、「甲状腺癌」はマイナー中のマイナー。癌の統計にも含まれないことが多い。
 その点、AYA世代に「甲状腺癌」が多いって、うれしいじゃないですか。いやいやいや、病人が多くてうれしいなんて言ったらあかんか。

 「甲状腺癌になってしもたんですわー」と言ったとき、私の歳に近いジジイたちはみなうれしそうな顔をした。「やっとこっち側に来ましたか」とでも言いたげに。
 それまで、「歳いったらどこぞ悪いところがある人ばかり」という現実に気づいてはいなかった。病気になって初めてわかる「他人の病気」。

 若者たちと私との間には暗くて深い川が流れていると思っていたが、甲状腺癌を通じてお友だちになれそうな人がたくさんおられますね。

 癌を患って思ったことはただ一つ。
 「同じ病気の人の回復に役立ちたい。」
 62歳のジジイがAYA世代を助けることができたら、こんなうれしいことはないのになあ・・・。
 人体実験でもなんでもしてくれよー。

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【RUN】

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 今日は寮1に17時間。
 夜12時前に家に帰ると、4月29日の「京都鴨川ゆっくりラン」の完走証が届いていた。
 いつもはゴールの写真なのに、今回はレース中のアップの写真を送ってきてくださった。なんか、うれしそうな顔して走ってますねえ。
 「走れるだけで丸儲け」というところでしょうか。

 家に帰った時に、きくがお迎えに出てきてくれた。それがかわいかったので、ちょっとだけお散歩に行った。
 待ってくれている犬がいることの幸せ!

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2018年05月25日(金)

再び京大病院へ [病院]

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 今日は京大病院へ。
 本当は、8月に予約した入院日前まで来る必要はなかった。しかしこちらの私の担当医師が異動されたので、新しい方ともお話ししておきたかった。

 前のK医師から、「アイソトープ治療室の男性枠は少ないので、予約だけでもしておいてください」と言われ予約した。「甲状腺低分化癌のマーカー的役割を果たすサイロブログリン値が1.0を切るくらいまで下がれば入院を強くは勧めませんが、藤井さんは2.0を超えているので今年も治療をお勧めします。」

 そのサイロブログリン値。
 今年に入って、1か月ごとに血液検査をして値を出してもらっている。

 1月16日 2.6
 2月16日 2.1
 3月19日 1.7
 4月26日 1.3

 いや、もうこれなら1.0に近づいているじゃないですか。入院すると費用もかかるし、仕事も休まないといけないし・・・。

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 新しい担当のN医師に、そのあたりのことをお話しした。
 結論は以下の通り。
 「アイソートプ治療の効果は個人差が激しく、すごく効果の出る方とそうでない方がある。藤井さんの場合はすごく効果が出ているので、今年も続けて治療された方がいい。今年の治療をパスした場合、サイロブログリン値が上がっていく可能性がある。」
 そう言われたら、「予約した通りでお願いします」ということになりますよね。

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 7月24日(火)、ヨード制限食開始
 8月5日(日)、タイロゲン注射1回目。
 8月6日(月)、入院。タイロゲン注射2回目。
 8月7日(火)、ヨードカプセル内服
 8月10日(金)、シンチ撮像、退院

 こんな予定です。
 また、治療室に持ち込んだものは全部捨てなければならない。早めに捨てていいものを見繕って、揃えていかなくては。

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