2014年08月28日(木)
基地マネー [時事]
◎朝日新聞8月28日朝刊
辺野古隔てる基地マネー
漁師に1人最大3000万円 自治会には「根拠がない」
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古で、住民の間に「基地マネー」をめぐる不満が高まっている。移設容認を決めた地元自治会への金銭補償はめどが立たない一方、漁協には巨額の補償金が渡ったためだ。一部だけが潤う状況に、いら立つ声があがる。
「申し訳ないが、現行法では補償できません」。約1100世帯1900人が暮らす辺野古集落。防衛省の現地事務所で6月、地元の有力者の一人、飯田昭弘・辺野古商工会長(66)は同省職員から告げられた。
■「条件付き容認」
辺野古には移設反対の住民も少なくないが、「国策には逆らえない」とあきらめの声もある。こうした状況を受けて自治会は2006年、移設を受け入れる代わりに1世帯あたり1億5千万円の補償金を国に求めることを決め、10年には「条件付き容認」を決議。振興策として、国の予算をつぎ込んで国立高専や公民館なども造られたが、自治会は今年4月に改めて金銭補償などを国に要求した。だが、根拠法がないという理由で、道筋は見えない。
移設予定地は、1950年代後半にできた辺野古の米軍キャンプ・シュワブの沿岸部だ。自治会が郷土史をまとめた「辺野古誌」によると、シュワブ建設に住民は当初反対したが、余った電力や水道の利用などを条件に容認に転じたという。
シュワブができて辺野古は発展する。ベトナム戦争中の60年代には米兵向けの飲食店が100軒以上ひしめいた。だが、戦争終結とともに活気は失われ、今ネオンがともるのは10軒ほど。今年もバーと居酒屋が1軒ずつ、店をたたんだ。
自治会で影響力を持つ飯田会長は、防衛省職員らと話す機会を見つけては、辺野古がいかに移設に協力的かを訴えてきた。金銭補償のめどが立たない中、「活性化のため、国はせめて再開発を進めるべきだ」と話す。
■約36億円で合意
一方、巨額の補償金を手にしたのが、埋め立て予定地に漁業権を持つ地元の名護漁協だ。市北部以外の漁業者が加入している。同漁協は5月、補償金約36億円を受け取ることで防衛省と合意。直後に埋め立て容認を決めた。補償金は組合員約110人に数百万〜約3千万円ずつ渡った。
50代のイカ漁師は約2千万円をもらった。漁場は沖縄本島の東約300キロの南大東島周辺で、辺野古で漁をしたことはない。「カネをもらったから容認ってわけじゃない。埋め立てはいい気がしないが、補償金はありがたい」。30万円をかけて船の発電機を修理したという。別の50代のベテラン漁師は約2200万円を受け取った。自宅の購入にあてるという。この漁師は名護市西部にある漁港を本拠地としており、東部の辺野古はなじみが薄い。「補償は法律で決まっている。淡々と受け取ればいい」
■「万民の海」訴え
辺野古でスーパーを営む許田正儀(まさよし)さん(65)は、漁協組合員だけが補償金を手にしたことにいら立つ。「辺野古の海は漁師だけのものなのか」
最近、「入浜権」について調べ始めた。高度成長期、海洋汚染に悩まされた市民が「海は万民のもの」として訴えた権利だ。タコやサザエを取ってきた辺野古の住民も埋め立てで権利が侵される。そう主張することができないか考えている。「国は『補償する法的根拠がない』と言う。だったら(自治会の要望の)受け皿を示そうじゃないかってことだ」
店先では、移設容認派の住民が夜ごと泡盛を酌み交わす。シュワブ周辺では反対派のデモが続き、移設に向けた海底調査が今月中旬に始まった辺野古沖には、抗議活動のためカヌーが連日繰り出す。
「国が俺たちを無視するなら、いっそ反対運動に加わろうか」。酔いが回った一人がつぶやいた。
(岩崎生之助)
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今日も私は泊りのバイト。
いつものように、バイト先がとっている朝日新聞一週間分を読もうと思ったが在庫がない。新しい寮長寮母さんは処分するのが早い。せいぜい3日分くらいしか残っていない。
でも、今日は名護市辺野古地区の記事があった。
先日、ヨメさんが娘のいる名護を訪れた。沖縄のニュース番組では、連日辺野古の新基地建設のニュースを流している。ヨメさんは辺野古へ直接行ったわけではないが、テレビの映像を見ただけでもあのきれいな海に新基地は絶対に作ってはいけないと思ったとのこと。
私は私で京都の山奥育ちなので、沖縄の「海人(うみんちゅ)」にすごい憧れの念を持っていた。それが、「お金さえくれたら、はいどうぞ」ってなんでも差し出すんですか。ほんまに、がっかりです。
11月の沖縄知事選で、辺野古新基地建設反対派の知事を誕生させるしかないですよね。
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2014年08月04日(月)
戦争の民営化? [時事]
◎京都新聞8月3日朝刊
戦争請負人 頼る米ロ
警備会社への「外注」、イラクで急増
「プロ」と武器 ウクライナに流入
米国やロシアなどの大国が国際紛争で非正規の武装集団を利用する傾向が強まっている。軍事技術の発達などで「戦争のコスト」が高くなり、自国の軍を使わずに紛争に介入する手段として、戦闘能力が高い警備会社要員や民兵などの「戦争請負人」に利用価値を見いだしているためだ。専門家は、今後は従来の正規軍同士の戦いから「主体が曖昧な戦争」が主流になると指摘する。
「低コスト」今後主流に
米政府の民間警備会社への“外注”は、契約金額、件数ともに2003年からのイラク戦争で急増。財政難で兵員縮小が求められる中、冷戦後に警備会社で雇用された旧軍人らで人員不足を埋めるようになった。
当初は後方支援や警護が中心だったサービスは、現在では戦闘や仕掛け爆弾の解除、無人機の操縦にまで拡大している。
イラクとアフガニスタンでの「二つの戦争」終結を公約したオバマ米大統領は、米国民の多大な犠牲を伴う地上戦を最大限回避すると表明しており、「民間企業の兵士」への依存は一層高まるとみられている。
米国はさらに、イスラム過激派組織の活動が活発なマリ、ニジェールなどアフリカ諸国で、対テロ戦争に従事する現地精鋭部隊を育成し武器を供与する方向へかじを切った。これらの国が「自国の敵を自力で倒す」(米外交筋)ことで米国の関与を縮小するためだ。
政権部隊と親ロシア派武装勢力との衝突が続くウクライナには、南部チェチェン共和国など主にロシア出身の武装勢力4千人以上が侵入しているといわれる。ロシアのプーチン政権は認めていないが、政権部隊幹部は、ロシア製武器を手に空港占拠も実行する「戦争のプロ」の大量流入はロシア指導部の容認下で行われていると断言した。
ウクライナ国家安全保障会議のパルビー書記は5月、英紙に対し「新しい戦争を仕掛けている」とロシアを非難。自らの関与を否定し欧米の追加制裁を逃れるため民兵を使っていると指摘した。一方、欧米紙によればウクライナ政権部隊にも米警備会社要員が参加。米ロの影を帯びた民兵同士が前線で戦い、対立の構図を複雑にしている。
米シンクタンク・ポトマック政策研究所は、民兵や特殊部隊を組み合わせて攻撃の主体を曖昧にする「ハイブリッド戦争」の増加を予測。「高度な攻撃能力を持つ非正規集団を利用したいとの誘因は今後も増大する」と分析している。
■ハイブリット戦争
正規軍に限らず、特殊部隊や民兵を駆使し、サイバー攻撃や宣伝工作、経済的圧力など異なる手段を組み合わせて行われる戦争。正規軍同士による従来の戦争と違い、先頭の主体が曖昧なのが特徴。異なる分野の攻撃が同時並行で行われ、物理的被害より混乱や恐怖を引き起こすことを狙う場合もある。2006年のイスラエルとの戦闘で、イランの支援を受けるレバノンの民兵組織ヒズボラが正規軍並みの高性能へ行きとゲリラ戦術を組み合わせて戦ったのも一例といわれる。(共同)
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言葉は恐い。
「ハイブリット戦争」なんて言うと、何か楽しそう。実際は「人殺し競争」なのに。
最近では「ヘイトスピーチ」というのもありますね。「スピーチ」とつくと、みんなすばらしい主張のような気になってしまう。ただの「よたもんの罵り」なのに。
日本が「戦争ができる国」を目指すと、自衛官の退職や採用減になり徴兵制がしかれる懸念がある。しかし、それより先に民間の軍隊が合法化されるかもしれない。自衛隊員の死よりも民兵の死のほうがまだまし、みたいな風潮になるかもしれない。
小泉さんのように「何でも民営化」を叫ぶ首相もいたし、橋下さんのように「公務員はみな悪人」という認識の首長もいる。
軍隊の民営化、いや戦争の民営化もそれほど飛躍した発想とは言えなくなるのかもしれない。
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2014年07月18日(金)
辺野古包囲網 [時事]

◎沖縄タイムス7月18日
辺野古24時間厳戒 桟橋を新設 警備船多数
米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり、工事区域を示すために沖縄防衛局が準備を進めている浮標(ブイ)設置計画の概要が17日までに分かった。立ち入り禁止区域の境界にブイを並べるとともに、海底ボーリング調査の足場周辺にフロート(浮具)を張り巡らす。設置着手の時点から、ブイの周囲は海上保安庁のゴムボートや民間警備船、警戒船が監視に当たり、反対派の抗議行動を念頭に重層的な態勢を敷く。ブイ設置と同時に、沿岸近くの2カ所にボーリング用の単管足場を組むとしている。
立ち入り禁止区域内の沿岸部に仮設の桟橋や岸壁を複数設置するほか、海上保安庁が使う浮桟橋も新たに設ける。全てのブイ設置が完了するまでに数日間要する見込み。防衛局は来週以降、ブイ設置に着手し、月内にボーリング調査を始める方針だ。
一方、県警・海上保安庁と警備業者が連携を図るため、シュワブ内に「現地調整所」を設置。シュワブの各ゲートや沿岸部、辺野古・汀間漁港はそれぞれ警備員を置き、24時間体制で警戒する。海上の工事区域は船舶が終日警備する。
沖縄タイムス社が情報公開で入手した特記仕様書によると、ボーリング調査では、辺野古沖の水深の深い12地点にスパット台船、残り9地点に単管足場を設置。潜水などで磁気探査を行った後、海底21地点を掘削する計画だ。
調査中の作業場は汀間漁港を想定。単管足場や、スパット台船を運搬する船の装備を取り付ける作業は、中城港湾内の岸壁を見込んでいる。履行期間は11月30日まで。調査船の周囲で監視する警戒船は延べ1252隻を予定している。
立ち入り禁止区域を明示するブイ設置の関連業務の一部は、事業の円滑な実施や安全確保に支障を来すとして防衛省が秘密指定しており、詳細が明らかになっていない。
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8年前、藤本幸久監督の「マリーンズ ゴーホーム」という映画を見た。日本と韓国の米軍基地に焦点を当てたドキュメンタリー映画だ。
中でも辺野古の映像は衝撃的だった。私が一番ショックだったのは、ボーリング予定地のやぐらにカヌーで近づき、そのやぐらにしがみついているオバアを防衛施設局職員が海に突き落とすシーン。「ああ、なんちゅうことを!」
澤地久枝さん「辺野古では、日本人対日本人の対決となり、米軍は他人事のようだ。施設庁の役人は平然と同胞をだまし討ちする。日米関係を冷静に見直さなければ、日ならずして日本はアジアで、世界で孤立しよう。いつまで米軍基地を許しておくのか。」
山田和夫さん「沖縄東海岸の辺野古では、米軍ヘリコプター基地建設に反対する住民たちのたたかいが9年も続く。防衛施設局は、ついに2004年9月から、サンゴ礁の海へボーリングを打ちこむ建設調査に入った。しかし住民たちは、ボーリング作業のヤグラに取りつき、調査活動の開始を命がけで阻止し続けている。いまもただ1本のボーリングも打ち込ませていない。その間、沖縄の海兵隊はイラクのファルージャ攻撃に主役を果たし、多くの住民を殺りくした。沖縄はイラクに続く。」
その映画から8年後の今、上の作業概要想定図も異様である。
米軍新基地建設のために、「設置着手の時点から、ブイの周囲は海上保安庁のゴムボートや民間警備船、警戒船が監視に当たり、反対派の抗議行動を念頭に重層的な態勢を敷く。」
また、基地反対のオバアやオジイは海に突き落とされるのだろうか。いや、もっとひどいことが行われる可能性が高い。
こないだ、辺野古の漁師さんがテレビ局のインタビューを受けておられた。監視船の仕事は一日5万円。そのうち5千円は漁協に取られるが、一日4万5千円の収入になる。その漁師さんは辺野古の新基地建設に賛成だと言っておられた。
沖縄の「うみんちゅ」ってかっこいいイメージがあったのに、これを見てがっかり。いったい何を大事だと思っておられるんでしょう。お金だけですか?
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【今日のきく】
散歩に行こうとしたら、隣の家の前にかわいい花が落ちていた。
さっそくきくちゃんの髪飾りに。
よう似合いますにゃわ。
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【RUN】
昨日、ヨメさんのテストが終了。
「打ち上げ」でもないのだが、家で二人でお好み焼きパーティー。7月からビール禁止にしていたのだが、久しぶりにビールを飲んだ。二人で350ミリの缶2本なので微々たるもの。しかし、そのあと熱いお茶をガブガブ飲んだせいか腹こわし。昨日の夜は苦しんだ。毎日更新が自慢のこのブログにも手をつけずに就寝。(今日、2日分書きました。)
今日はすっかりよくなったが、「ねっとわーく京都」の原稿書きや出張販売の準備があって走れず。あさっての「やぶはら」5km、どうなるでしょうね。練習不足でもしっかり結果を出すちゅうのがベテランのいいとこです。がんばろっと。
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2014年07月15日(火)
戦争は過去のことではなく未来のこと [時事]

米軍普天間飛行場から離陸するKC130空中給油機=15日午前9時47分、沖縄県宜野湾市
◎京都新聞7月13日朝刊・コラム「暖流」
目には見えないけれど 立命館大教授 津止正敏
障害者の多くは「戦争及び他の形態の暴力の犠牲者である」(1979年、国際障害者年行動計画)。戦争のない平和な社会でしか人びとの人権と福祉は守れないということだが、このメッセージが葬り去られようとしている。
「早く子ども産んだほうがいいのかな」「私の子どもや孫の時代はどうなるんだろうね」。娘が不安げに呟いた。サッカーのメッシやネイマールというスター選手の凄さをひとしきり解説した後にふと漏らした不安だ。昨年結婚したばかりなのだが、子どもの話は聞いたこことはなかった。「時代」などという社会性のある言葉も口にしたことはない娘なだけに驚いた。そうなんだ、この子たちにはもう戦争ということが過去のことではなく未来のこととして迫っているんだ。
2000万人の他国の命を奪い、自国の300万人以上の命を犠牲にした先の戦争。その深い反省から不戦と平和の誓いが生まれ、戦後がスタートした。もうすぐ70回目の8月15日がやってくる。人でいえば古希、みなで祝福すべきこの国の節目の年を、すべてリセットするかのような形で迎えようとしている。それもたった一回の閣議決定だけで、といえばやはりおかしい。
ブラジルでサッカーワールドカップが開催されているこの時期に、深夜手に汗握り世界のスーパープレーに酔いしれているこの時期に、ドタバタと戦争できる国への仲間入りを決めた。やはり間違っている。まるでクーデターだ。軍部の暴走とは違って目には見えないけれど根っこは一緒だ。
これでいいのかな。本当にこれで大丈夫なのかな。本質はいつも見えるものの奥深くに潜んでいる。誰の目にも見えるようになるにはずいぶんと時間がかかる。厄介なのだ。だから気付いた人が気付いた時に気付いたその事を、思い切って拡散していくしかないのだ。
今日も中東のパレスチナ自治区ガザでは空爆が続き、女性3人と子ども4人が死亡したとの報道が流れた(7月10日)。これが戦争のリアリティーだ。

■つどめ・まさとし氏
1953年、鹿児島県生まれ。立命館大学教授。大学院社会学研究科修士課程修了。
京都市社会福祉協議会(地域福祉部長、ボランティア情報センター長)を経て、2001年から現職(立命館大産業社会学部教授)。2009年3月に「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」を発足させ、事務局長を務める。著書に『ケアメンを生きる−男性介護者100万人へのエール−』『男性介護者白書―家族介護者支援への提言−』、『ボランティアの臨床社会学―あいまいさに潜む「未来」−』、『子育てサークル共同のチカラ−当事者性と地域福祉の視点から−』など。
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津止先生は私の2歳上。結婚されたばかりの娘さんがおられるとのこと。
私にも来月20歳になる娘がいる。そんなに遠くない未来に結婚し、子どもも産むだろう。そして私がこの世から消え去ったころに、孫(私にとってのひ孫)ができているかもしれない。私の息子や娘、その将来の奥さんやダンナさん、そしてその子や孫に「絶対に戦争しない国」を引き継いでいってもらわなくては・・・。
私は58歳のこの年まで、戦争の恐怖を味わうことなく生きてこれた。私にとって戦争は、自分が生まれる10年前に終わった過去のものだった。しかし7月1日、集団的自衛権行使容認の閣議決定が成され、戦争できる国への仲間入りを決めてしまった。
憲法9条に手をつけずに戦争ができる国に変えられるとは。そんな詐欺まがいの政策に協力する政党があるとは。ここ数ヶ月は本当に「まさかまさか」の展開だった。そして7月1日から、「戦争は過去のことではなく未来のこと」になってしまった。
今の私たちにできることは、津止先生がおっしゃるように「気付いた人が気付いた時に気付いたその事を、思い切って拡散していくしかない」。
私ももっともっと勉強して、気付いた時に気付いたことをこのブログを使って拡散したり、アピールランをして拡散していきたい。
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【RUN】
夕方6時すぎ、ちょこっと走りに。
左アキレス腱は相変わらず痛む。しかし、それより首をしめつけられるような息苦しさ。
こないだテレビのクイズ番組で言っていたが、京都市が全国一真夏日が多いらしい。こんなナンバーワンいらんにゃけど・・・。
いつもの5kmコース。
行きはアキレス腱が心配でそろーりそろーり。また1km6分17秒もかかった。
しかし徐々に痛みがましになり、折り返しが15分02秒だったのに帰りは13分55秒で28分57秒。ちょっとはましになってんのかなあ。
またエルちゃんクーリングダウン1kmで、今日は6km。
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【今日のきく】
「廉ちゃんのバイト先のワンコに因縁つけたったー。へへへー。」
「それ、あかんやろう・・・。」
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2014年07月12日(土)
辺野古は巨大な永久基地 [時事]
◎京都新聞7月12日朝刊
辺野古に未公表施設
内陸で計画 兵舎30棟以上
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先の同県名護市辺野古で、滑走路建設のため埋め立てる沿岸部のほかに、内陸部に施設を建てる未公表の計画図案を盛り込んだ米政府内部文書を11日、共同通信が入手した。2008年に作成された文書で、貯水池を囲む森林地帯に、これまで地元にも説明していない兵員宿舎など30棟以上を建てる計画になっている。(共同通信)
かつて日米交渉に携わり、計画図案を見た米国防総省関係者は「6年前の草案だが、今後基本的にこの線に沿って建設事業が進むだろう」と述べた。専門家は「機能強化された巨大基地の姿がうかがえる」(我部政明琉球大教授)と分析しており、地元が懸念する基地機能拡大の可能性を示す内容だ。名護市の稲嶺進市長は内陸部の建設計画について「聞いたことがない」と言明した。
米国防省関係者によると、米側は防衛省と事業者の沖縄防衛局に対し地元に全体像を説明するよう早くから求めてきたが実現していない。米政府内に「透明性の観点から日本側の対応は問題」との声もあるという。
計画図案には、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部の埋め立て地にV字形滑走路や駐機場、格納庫、燃料施設、爆薬搭載エリアがあり、この点はすでに公表されている。しかし計画図案は、キャンプ・シュワブに通じる国道329号線の内陸側の森林地帯に新設される多数の軍関連施設を明記。水源である辺野古ダム貯水池の周辺に兵員宿舎、運動場などが描かれている。
この森林地帯はキャンプ・シュワブの一角で、米軍が演習などに使用している。日本政府のこれまでの説明では移設事業のための「埋め立て土砂の採取区域」とされており、施設の建設予定地にはなっていない。
防衛省は11日夜、計画図案について「承知していない」と回答した。
地元無視 怒り 「移設でなく基地強化」
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、代替施設建設事業に未公表の建設計画図案があることが明らかになった。
水面下で基地拡大の構想が進められている可能性がある。地元を無視したやり方に、名護市は強く反発。稲嶺進市長は、真相を明らかにするよう防衛省に要求する構えを示した。
「さもありなんだ」。稲嶺氏は建設計画図案を食い入るように見つめた。図案は、内陸側の辺野古ダム周辺に兵員宿舎などを次々と立てる構想。辺野古沿岸部の埋め立てに使う土をダム周辺で採取し、平坦になった跡地を何かに活用するのではないかー。稲嶺氏の懸念が的中した形だ。
「巨大な永久基地になる」と懸念するのは移設問題にくわしい名護市の大城敬人市議。「単なる移設ではなく、基地機能の強化だ。政府は県民をだましている」と訴えた。
沖縄には在日米軍軍用施設の約74%が集中。政府は沖縄の基地負担軽減を口にする一方で、普天間の辺野古移設を着々と進め、計画図案の内容は地元に伝えていない。
「基地機能が増えると負担軽減にならないから、政府は隠したいのだ」。稲嶺氏は政府に対する不信感をあらわにし、「県民に対する差別だ。将来どうなるかまで言うべきだ」と強く批判。計画の全容を明らかにすることを求め、地元に説明がなかったことについても問いただす構えだ。

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今日の京都新聞の一面は、「辺野古に未公表施設」。沖縄県名護市辺野古の記事が、京都新聞の一面に来ている。そのニュース自体はゆゆしき問題だが、一地方新聞である京都新聞が一面で取り上げてくれたことは心強いことだ。
それに比べて毎日新聞の一面は「幼児教育に小1内容」、その横が「野々村県議を告発」。辺野古の記事は、一面どころかどこを探しても触れていない。
「もうええぞ、詐欺県議の記事は。」
一度だけお話させていただいた稲嶺進名護市長が、この問題ですごくがんばっておられる。先日お電話でお話させていただいた大城敬人名護市議もがんばっておられる。
稲嶺さんの「県民に対する差別だ」という言葉や、大城さんの「政府は県民をだましている」という言葉を、米軍基地から遠くはなれて暮らしている私たちはよくよくかみしめなければならない。
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2014年07月08日(火)
一度戦争をしてみたかった(?) [時事]
◎毎日新聞7月2日朝刊・京都版
集団的自衛権閣議決定 議論十分でない
府内各界からの声
◇クーデター/なぜ急ぐ/地方選挙で反対を
◆京都平和遺族会事務局長、大坪政明さん(70)=南丹市
戦争をする国への大転換を解釈改憲、閣議決定で済ますのは「クーデター」であり、「ナチスの手口に学べ」という閣僚の言葉の実践だ。父は1944年にマーシャル諸島で戦死。遺骨は戻らず石ころの入った白木の箱が届き、母もショックでまもなく亡くなった。
「再び戦没者も遺族も作らない」「憲法9条は戦没者の命の代償、遺言」との思いで遺族会の活動をしてきた。今後法整備の過程で、具体的な問題点が明らかになるはず。「大人はあの時に何していたか」と孫の代に批判されぬよう反対の声を上げ続けたい。【野宮珠里】
◆法然院貫主、梶田真章さん(57)=京都市左京区
私は僧侶として「相手を殺すくらいなら殺されても仕方がない」との覚悟を持ちたいと思う。戦後の日本も、力を持つ国が主導権を握る世界の中で「とことん外交努力をし、それでもだめなら殺されても仕方ない」という方向を目指し、国民的な合意形成を経てきたはず。今回はそれを大きく変えることになる。
人は誰しも自分を正当化したいし、守りたい。私も含めやはり人は愚かだ。それでもみんなで話し合い良い方向を目指すべきだが、今回は深い議論のないまま国の形を変えようとしている。悲しいことだ。【花澤茂人】
◆風刺マンガ家で東京工芸大助教のチョン・インキョンさん(40)=京都市左京区
衆院選での自民の主な約束は経済再生で、「集団的自衛権の行使なんて公約にあったっけ」という感じだった。それなのにあまりに早く解釈変更に突き進んだ。なぜ急ぐのか。アジアの国々を巻き込んだ戦争の犠牲者の上に平和憲法がある。日本人が70年間大切に守ってきたものを、自民と公明だけで変えることは許されない。国民全体で議論を重ねる必要がある。
韓国から来日して18年。私の感覚は多くの日本人と似てきたが、これほど大きな変化に皆が静かなことに驚く。もっと怒るべきではないか。【榊原雅晴】
◆京都大名誉教授(ファシズム文化論)、池田浩士さん(74)=大津市
麻生太郎副総理が「ナチスの手口に学んだら」と発言したが、安倍政権の「解釈改憲」はヒトラーよりひどい。ヒトラーは「政府が定める法律は憲法から逸脱できる」と定めた「全権委任法」を、曲がりなりにも国会で採択し、当時のワイマール憲法を壊した。安倍政権はヒトラーですら取った「民主的」手続きを踏んでいない。
7月1日は、日本が戦争をする国に変わった歴史的転換点として記録されるだろう。国政選挙は当分ないが、まず地方選挙で反対の意思を示し、あきらめず今回の決定を無効にすることが重要だ。【松井豊】
◆暗殺された戦前の社会運動家、山本宣治を顕彰する「宇治山宣会」会長、薮田秀雄さん(69)=宇治市
JR宇治駅前で6月30日夜、安倍政権に対する抗議行動をした。黙っているわけにはいかないからだ。憲法解釈のごり押しで集団的自衛権の行使を可能にするのは、憲法の破壊だ。民主主義の一線を越えている。武力での紛争解決は、何の抑止力にもならず、際限のない軍拡競争につながるだけだ。
命の危険にさらされる自衛隊員や家族こそ、憲法9条を無視した武力行使に反対の意思を表明するべきだ。戦場に行く可能性がある若い人は「殺し、殺されるのは嫌」と声を上げよう。【山田英之】
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「戦争が大好きです。武器を持っていれば、一度は人を殺してみたくなるじゃありませんか。そうでしょう、みなさん!」
とでも言ってもらえば理解できるのだが、私には「どんなことをしてでも日本を戦争をできる国にしたい」と思っておられる安倍さんが理解できない
「平和を守るために戦争ができるようにしましょう」って、なに?
最近、何の関わりもない人を突然殺し、「一度人を殺してみたかった」と言う犯罪者が増えてきた。あの人も案外それと同じなのかもしれない。「一度戦争をしてみたかった」と。
このたびの集団的自衛権行使容認に対する評価がワンパターンに近い。まあ一言で言えば「姑息」。右翼系のみなさんは「姑息」な首相を恥ずかしいとは思わんのかねえ。
ただし、「そんなに戦争がしたかったら自分が行け」と言うのはやめよう。そう言いたくなる気持ちも分かるが、これでは相手の土俵にのってしまったことになる。「戦争賛成」という自分と真反対の考えの人も、絶対に殺してはならないし死なせてもならない。
上の5人の中では、法然院貫主の梶田真章さんの言葉が一番共感できる。
「相手を殺すくらいなら殺されても仕方がない」
「とことん外交努力をし、それでもだめなら殺されても仕方ない」
7月1日、これからの日本にとって大変な局面に陥ってしまった。しかしここで腐らず、これからも梶田さんのように考えられる人を増やしていこうと思う。
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【RUN】
台風が近づいているせいか、異様にむし暑い。
沖縄県名護市にいる真樹は、アパートに一人じっとして台風通過を待っているようだ。
今日は「京都キャロット」往復1.3kmを3回。ちょっとずつ走ったのだが、そのたびにすごい汗をかいた。
左アキレス腱の外側は具合悪いまま。
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【今日のきく】
夜の散歩の途中、花背造園さんのウインドウ越しにネコちゃん発見。
たぶん、「デビル」やね。元気そうでよかった。
うちのきくも元気です!
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