パオパオだより

2010年09月05日(日)

第27回聖湖マラソン [ランニング・出張販売]

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 「ますみちゃん、給水所にな、天使がおったわ。」
 「はあ?」
 「ほれ、見てみ。」
 ゴールしてすぐの私のデジカメの画像を見て、ヨメさんも納得した。

 「ほんまになあ、こんなかわいい子が水渡してくれたらほっとするでー。」
 「そうやろなあ。」

 前日、「民宿高木」さんの奥様が笑いながら言っておられた。「この歳になっても下がなかなかいないから、ずっと『若手』のままなんです。」
 確かに。給水所にもあまり若者は見かけなかった。それは地方では当たり前で仕方のないこと。それなら、こんなかわいい子たちに、なんとか手伝ってもらえないものか。いろいろとむずかしい面もあると思うが、少しでも子どもが入っていると大会の印象は大きく変わって来る。

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 朝5時20分起き。
 夜中ずっと、「猪脅し」ならぬ「熊脅し」の鉄砲音が何分か置きになり続けていた。ここらでは、稲穂目当てに田んぼに熊が出てくるらしい。
 あの鉄砲音で何度か目がさめたが、地元の人はもう慣れてしまわれたのだろうか。

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 「民宿高木」さんの美人三姉妹の末っ子さんが、会場のテントまでお弁当を持ってきてくださった。これをしっかり食べておかないと、真夏のハーフは走れません。

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 ハーフのスタートは10時半。
 この大会は定員制のため、ハーフ、10km、5kmともに各1000人。
 いつも一番左の内側に並びカーブの内側でつまっていたので、今年は大外の右側はしに並ぶことにした。

 今日の目標は、とりあえず2時間切り。
 ここ広島の「聖湖」は先週の兵庫「神鍋」とよく似た感じ。スキー場近辺の高原を走る。ただし、「神鍋」が日陰がほとんどないのに比べると、「聖湖」は木立の中を走る部分も多く、その分タイムは短縮できそうだ。

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 「あっ、キャロットさん。走られるんですか。」
 「はい。どこかでお見かけしたような・・・。」
 「兵庫の大会によく出てるんですけど、キャロットさんもよく来られてますよねえ。」
 「はい、ここが西で一番遠い出張販売なんです。カメラ持って走ってますし、折り返しで見つけられたら写真撮らしてもらいますわ。」
 「ありがとうございます。」

 スタート直前に少しお話させてもらったのは吉田さんという方でした。

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 5km地点手前の給水所で、「天使」に遭遇。こんなかわいい男の子は見たとないです。

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 お墓も地方によってさまざま。まわりを飾っているものにはどんな意味が込められているのだろう。

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 去年も写真を撮った場所。
 ここからコースに戻ると、「ウォウォウォーン!」
 観察役員さんが連れてきておられたワンちゃんが、ビックリしてほえた声でした。

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 折り返しは、ちょうど56分。
 帰りは下りが多いので、2時間切りは確実。ここまでくると、1時間50分にも色気が出てくる。

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 折り返してしばらく行くと、ゴール地点でお話させていただいた吉田さん発見。
 「よしださーん。写真撮りますし、ここだけでもしっかり走ってください。」
 そこはちょうど上り坂。吉田さんにはちょっと気の毒だったが、力強い走りの写真を撮ることができた。
 「また、送ってくださーい」と言いながら走り去っていかれたが、今日初めてお話させてもらった方なのでどこへ送ったらいいのやら。(もしこのブログを見られたら、ご連絡お願いします。)

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 ダムの上は風があって気持ちいい。
 渡りきったところで、男女二人のカメラマンがバチバチ写真を撮っておられた。私もしっかり写っているかな。

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 さっき脅かしてしまったワンちゃん。
 「さっきはごめんね。写真撮らせてねー。
  ワンちゃん、お名前なんて言うんですか。」
 「サリーです。」
 「サリーちゃんかいな。女の子ですね。歳はいくつですか。」
 「7歳です。」
 「サリーちゃん、7歳。まだまだ若いなあ。」
 そういって手を出すと、ペロペロとなめてくれた。

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 最後の給水所の手前が、残り5km地点。
 もうここで、ゴール1時間50分は無理であることが分かった。

 それならさっきの「天使」みたいな子としゃべっていこう。
 「ボク、えらいね。みんなにお水渡してくれてるんや。」
 「・・・。」
 「何年生?」
 「・・・。」
 「ショー君、聞いておられるよ。」と、おとなりの女性が。
 「でも、5さいやのに・・・。」

 「えっ、なんですって?」と私。
 「5さいやのに、って言ってます」と、その女性。
 「そっかー、5歳やったん。おっきいし、小学生やと思ったわ。がんばってお水渡してね。」

 ちょっとだけでもしゃべれてよかった。
 さあ、残り5km。しっかり走ろうぜ。

(注)レース終盤に続く。

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