2010年09月22日(水)
第10回丹後100kmウルトラマラソン?「アホやない!」 [ランニング]
「アホやない!」
そう強い口調で言われ、ちょっとドキッとした。でも、うれしかった。
今回は多くの人に出会い、今までで一番しゃべった。その中でも、33km過ぎに追いついてこられた「ランナーズ9の会」の尾崎さんのこの言葉が一番心に残っている。
「藤井さーん、走ってはったんや。」
「走ってまっせー。」
「何回も出てはんの?」
「へへへー、第1回から欠かさず10回連続出場です。ただし、去年まで9年連続関門収容ですけど・・・。ヨメさんには、『アンタはアホや』って言われてますねん。」
「アホやない!」
「(ギクッ!)」
どういう意味で言われたのかは定かではない。しかし、尾崎さんはニ三度お話しただけなのに、なぜかいつも私の味方をしてくださる。この発言も、私への応援と思っていいのだろう。
前日、琉球ミニシェパード・きくに見送られ丹後へ。
「なんかようわからんけど、とにかくはよう帰ってきてな」と言ってくれているような・・・。
昨年は「京都キャロット」の出店をさせてもらったが、今年は主催者側の都合により他の大型店の出店となった。
受付からの帰り、以前はコース沿いになっていた「垣中さん」(アイスキャンディー屋さん)の写真を撮った。この前を通らなくなったのは、私にとっては大きな痛手だ。ここで、アイスキャンディーを一本食べ、一本を手に持って食べながら走るのが楽しみだったのに・・・。(以前の46km地点くらい。)
宿は峰山の「竹藤屋旅館」さん。会場から10kmほどなので、車で20分ほど。
第1回からずっと駐車場に車を留めて寝ていたのだが、3年前からは旅館に泊まっている。高くつくともったいないが、竹藤屋さんはこれで5000円。これならちゃんとしたお布団で寝られるほうがいい。
どちらにしても夜中は30分おきくらいに目が覚めてしまう。しかし、今年はその回数が例年よりましだったかもしれない。
3時半起床。5時間は布団に入っていたことになる。
スタートまでまだだいぶ時間があるというのに、もうほとんどの人が並んでいる。
私は、できる限りぎりぎりまで並びたくはない。
荷物を預けスタート地点に戻ると、もうスタート10分前になっていた。
でも、全然あわてることはない。なんせ、私10回目ですから。
大会運営側から、ランナーズウェルネス代表の坂本雄次さんのごあいさつ。
「この大会も、今年で第10回目を迎えることができました。これを記念し、『丹後ウルトラ』10回完走者にギリシャ神話の神『タイタン』の称号を与えたいと思います。今日、この『タイタン』の称号を得る可能性のあるランナーが15名出場しています。」
「おー」とどよめきの声。
あのー、「逆タイタン」(10回関門収容)の称号はないんでしょうか。たぶん、今日その称号を得る可能性のあるのはこの私だけだと思うんですが・・・。
早朝(深夜)に聞かされても決してイヤな気がしない増田明美さんのごあいさつ。
「私は増田明美ですが、最近太っちゃって『ブタ田明美』になってます」とおっしゃっていた。そんなふうには見えませんけど・・・。
最後尾近くで、どなたかの応援に来られていた男性にお願いし写真を撮ってもらった。
今日は店の宣伝もせんならんので、「京都キャロット」のプリント入り黄色のランシャツランパン上下。帽子はなし。その代わりに首にタオル。
シューズははきなれた「サロマレーサーST」。ふくらはぎにはいつもの「C3フィット」のゲイター。
「うーん、バッチリやね」と自画自賛していたら、チップがない!
「えーと、えーと・・・。」
そうや!ウェストバックに入れとった。気づいたのがスタート2分前。シューズの紐をほどいていたら間に合わないので、シューズのベルト部分にはさんんでみた。
「ひょっとしたら、途中でとれるかも・・・。」
まあ、これも私らしいと言えば私らしい。(何べんおんなじ失敗くり返しとんじゃー。)
スタート時点で気になることは・・・。
体のどこか一ヶ所を痛めている場合はそこばかり気になるが、あちこち痛いとかえって気にならない。左腰と右アキレス腱、それに両股関節、走り出すと強烈な痛みが襲ってくるが以上は慢性。それに加えて後頭部の頭痛が続いている。鼻がつまり、左耳が聞こえにくい。
でも、集中力欠如系の私にはあちこち気になるところがあるほうが気が散ってよろしい。今年は、本気で14時間走るつもりですから・・・。
走り始めると、暑くもなく寒くもなくちょうどいい感じ。ただしお昼には気温がかなり上るという予報なので、涼しいうちに走れるだけ走っておかなくては。
七竜峠で写真を撮ったら、フラッシュを使ったので真っ暗闇のように写ってしまった。本当はもう少し薄明るくなっていた。
この大会は地元京都開催なので、知り合いがいっぱい出ている。しかし、このあたりまで薄暗がりの中を走ってきているので、すぐ横に知り合いが走っていたとしても分からない。
七竜峠を下り海が見えるころ、あたりもようやく明るくなってきた。
今年も、「2.5km」と「5km」の表示板が見つけられなかった。最初のペースを知りたいので、この2ヶ所の表示板はぜひライトアップしてもらいたい。
10km地点で1時間7分。
速くもなく遅くもなく、私にとってはまあまあというところでしょうか。
11.2kmのエイド、浜詰駐車場前でかわいいワンちゃん発見。
「すんませーん。ワンちゃんの写真撮らせてください。丹後で初めて会ったワンちゃんがかわいいワンちゃんでよかったー。お名前は?」
「ミルです。」
「いやー、ミルちゃん」と言って近づくと、「ぐわ、ぐわ、ぐわわわわーん・・・。」
「ミルちゃん、こわがりかいなー。女の子ですよね。歳は?」
「まだ、1歳半です。」
また、若いメス犬に嫌われてしもたなー。でも、ついこないだほえられたワンちゃんと名前も歳も一緒やがな。あーあ。
エイドで水を飲みコースに戻ると、またミルちゃん。
「ミルちゃん、がんばってくるわー。」
「ぐわ、ぐわ、・・・。」
「わかったわかった、すまんすまん。」
こんな朝はようから、変なオッサンにからまれて気の毒やった。
そのちょっと先で、後ろから「キャロットさん」と声をかけてくださる方あり。
「キャロットさん、いつもお世話になってます。」
「あっ、サロマで・・・、田中さんですよね。」
「はい、リベンジに来ました。」
「あのあと結局どこまで行かはったんですか。」
「70kmです。」
「いや、70kmまで行けたらよかったですやん。ボクは69kmでとめられました。あの時の田中さんのカウボーイハット、かっこよかったですよ。」
「今日は、キャロットさんでいただいたものばかりでそろえました。」
「ありがとうございます。今日こそ、完走しましょうね。」
スタートしてから初めて声をかけていただいたのが、感じのいい女性ランナーというだけで「今年は行けそうな気がするー」。
16.6kmのエイド、くみはまSANKAIKAN。
ここでは梨を食べなあかん。
私は走り出すと、固形物がほとんどのどを通らなくなる。でも果物だけは別で、後半胃の具合が悪くなってきても比較的食べやすい。でも、果物だけで100kmは無理なんかなあ。
トイレから戻ると笑う武士に遭遇。
今年の「鯖街道ウルトラ」で知りあったやんちゃマスターさん。
このスタイルもいやに似合ってます。
朝日が昇ったら写真を撮ろうと思っていたのに、いつもの場所で昇ってこない。例年よりだいぶ先の場所で、やっと日が昇った。これは、例年よりいいペースで押せているということでしょう。
20km地点で、2時間15分。
ずっと同じペースで走れている。
23kmすぎ、「キャロットさん」と声をかけてくださる方あり。
「確か、サロマも出ておられましたよね。あの時のブログの記事、読ませていただきました。使われているシューズのことを書いておられましたけど、ほんとにそのとおりでしたね。サロマレーサーSTが一人勝ちで、あとNBの寛平ちゃんモデルがちらほら・・・。」
「そうでしたよね。まあ、色が目立つから記憶に残っているという面もあるかもしれませんけど・・・。」
「今日は全体にハイペースじゃないですかねえ。」
「お昼に気温が上る予報やから、みんな涼しいうちに距離を稼いでおこうという作戦でしょう。ウルトラは何回も出ておられるんですか。」
「ええ、もうかなりになります。」
「それにしてはお若いですよね。前はウルトラと言えば、中年。フルマラソンやトライアスロンにあきた者がやるというイメージだったんですけど、最近はちがいますねえ。いきなりウルトラという方もおられたりして・・・。」
「確かに。サロマが今年で25回でしょう。最初40代だった人が今は60代、70代ですから・・・。世代交代も進んできていると思います。」
「すいません。私に声をかけてくださった方は私のブログに載るということで・・・。写真撮らしてもらいますよー。」
(パチリ!)
愛知の木場さんという方でした。
後ろ姿も撮らせてもらったが、細い。私のコンコロコンとはえらいちがい。これくらい絞らないと完走は無理なんかなあ。
30kmのエイド、3時間21分。
なんてすばらしいイーブンペース。
例年だとここでは座って休けいするのだが、今年はほとんど休まず。そんなに疲れてはいない。
「さあ行こう」と思ったら増田明美さん発見。
「写真撮らせてもらっていいいですか」とお聞きすると、お隣りにおられた男性(ダンナさんかな?)が、「一緒に入ってください。」
「去年もゆってたんですけど、私は増田明美さんの高校時代の走っておられる姿を見て走り始めたんです。」
「ありがとうございます。そう言っていただけると、励みになります。」
「もう、それから28年になります。」
「そう・・・ですね。がんばりましょう!」
33kmあたり、前半最大のお楽しみ「川バタ農園さんの梨」。
私設も私設、梨丸ごと、皮をむいてくださって我々に提供してくださっています。毎年ありがとうございます。
「奥さん! 奥さんの写真も一枚・・・。」
ちょっと恐縮されていたが、このご夫婦はみなさんに紹介しておかないと。
みなさん、きちんとお礼を言っておられるかなあ。当たり前みたいな顔して食べてはらへんかなあ。心配。
次のカーブを曲がりちょっと行ったところで、後ろから「藤井さーん」と呼ぶ声が。
「いや、尾崎さん。」
「藤井さんは、ここ何回も出てはんの?」
「へへへー、第1回から欠かさず10回連続出場です。ただし、去年まで9年連続関門収容ですけど・・・。ヨメさんには、『アンタはアホや』って言われてますねん。」
「アホやない!」
「(ギクッ!)」
「僕もね、何回かリタイヤしたことあるんや。でも、そのほとんどが故障しててリタイヤ覚悟で出たやつなんやわ。参加費も払ってるし、旅館の予約も取ってるしっていうやつ。
ただし、1回だけ走れんようになって収容されたことがありますねん。93年のサロマ。雨で体が冷え切ってしもてね、80km手前でバスに収容です。バスに乗せられてからもふるえが止まりませんでしたわ。」
「えー、それ出てはったんですか。ボクもそれ出てたんですよ。6月の終わりやから、なんぼ北海道でもランシャツランパンでええやろ思て、今日みたいなかっこうですわ。そしたら雨降ってきて、途中の温度計6℃でしたもんね。」
「そうそう、実はな、僕もランシャツランパンやってん。」
まあー、こんなとこで17年前のサロマの話で盛り上がるとは・・・。何でもしゃべってみるもんやねえ。
「藤井さんにパワーもろたし、まだまだがんばれそうですわ。」
上り坂にさしかかるころ、尾崎さんはそう言いながら先に進んでいかれた。
「パワー吸い取られてしまいましたわー。」
それでも、今まで9回連続歩いてしまっていた七竜峠の手前も全部走って上ることができた。知らず知らず、私も尾崎さんからパワーをもらっていたのだ。
40km、4時間39分。
さすがに上り坂が多かったので、この10kmは1時間18分もかかった。それでも、歩いていないので例年よりは速いはず。
42kmすぎくらい。左手に日本海が見えるダラダラ坂の途中、いつもの私設エイドさん。しかし、その手前に「この私設エイドは今年で閉店」の看板。
「えー、何で今年で閉店なんですか。みんなの感謝の気持ちが足らんかったからですか。」
「そんなことないですよ。もうね、私らの手に負えんのです。」
「そうなんですか。そら、残念やなあ。その手に負えんグループのお名前はなんていうんですか。せめて、ブログに載せさせてもらいますわ。」
「美男美女グループって書いといてください。」
「いや、それはちょっと書きにくいですねー。」
「車のとこに書いてあるんで見ていってください。」
「はーい。ながいこと、ありがとうございました。」
「うーん、ウルトラマラソンメーリングリスト・・・。知らんなあ。」
「ランナーの皆様、7年間ありがとう。 ひろし&ふきこ」
ありがとう言わんなんのはこっちやがな。ほんまにほんまにありがとうございました。手に負えんのなら仕方ないけど、このお姿を見てこの私設エイドを引き継いでくださる方が出てくれないものでしょうか。
44.6kmの浅茂川漁港。
ここにはファイテン元気ステーションがある。いつもなら、待たずにすぐマッサージをしてもらえたのだが、今年はやや渋滞。
その間に飲み物を持ってきてくれた小学生。子どもの顔を見ただけで、ホッとする。
お疲れ野武士じゃなくて、龍馬さん。
最初に会った時よりずっといい顔になっている。
つらいつらい八丁浜を通り過ぎると「わんこタイム!」
前から目をつけてたワンちゃんがおりまんにゃわ。
予想したいたとおりすごく人懐っこいワンちゃんで、私の塩を吹いているほっぺをペロペロしてくれた。
上の写真は、「あー、からかったー」と言っているところ。
そして、そのもうちょっと先の道の反対側に、こちらも前から目をつけていたワンちゃんが。
広い道路を横断して反対側に。遠くから見ていたらオオカミ犬系かなと思ってちょっとビビッていたが、近くで見たらタレ目のタヌキみたいなワンちゃんですがな。
このワンちゃん2連発は効いた。
垣中さんのキャンディーのマイナスを、このワンちゃんらのかわいさでカバーしてっと。
さあ、まだまだ元気!
50km、6時間5分。
55分も貯金があるー。夢みたい。
「これは、今年はほんまに完走できるかも・・・。」
51.6km、あじわいの郷のエイドでまたもや龍馬さんに追いつかれる。龍馬さんはどこでも大人気。(特にオバちゃんたちに。)
でも、疲れ具合は並みではない。
こんなに疲れているように見える人とデッドヒートというのは、どうも腑に落ちん。やっぱり、ふだんの練習量の差でしょうか。
去年は、ここでヨメさんが待ってくれていて、すごい笑顔の2ショット写真が撮れたのになあ。今年は、「どうでもええ」のひと言やもんなあ。トホホ・・・。
そこからしばらく進んだところで、60kmの部のトップランナーが。ほんま、速いわ。
「藤井さーん。」
「わっ、石田さんですやん。去年の四万十、完走しやはったんですよね。」
「はい、何とかぎりぎりで。」
「すごいですやん。もう70歳にならはったんですよね。」
「いやー、まだ2年ありますねん。」
「あっ、そうでしたか。それは失礼しました。」
石田さんの足元を見ると、ふくらはぎのゲイター。それに、シューズは発売されたばかりの「NB・MR967R」。
「このシューズどうですか。」
「ああ、いい感じですよ。足に優しい感じで。」
「そう、そうですよね。やわらかく包み込んでくれるような・・・。」
「そうです、そうです。」
私も、碇高原のレストステーションにこのシューズを待機させているのだが・・・。
弥栄庁舎の関門到着。
6時間55分。まだ50分も貯金がある。またまた夢みたい。
ここまでずっと、頭冷やしのタオル巻き姿で走ってました。
予想通りかなり気温はあがっていたけれど、まだまだ元気。
ここまでがんばってくれた5本指ソックスをはきかえる。
この5本指ソックスは、まだ薄い5本指ソックスがなかったころアシックスさんにお願いして作ってもらった「キャロットオリジナル」。こないだ掃除をしていたらひょっこり出てきた。これは具合がよかった。
こんなふうに実際に使っている人の声がメーカーに届くように、私たち小売店のものは努力しなくてはいけないと思う。
「ごちゃごちゃ言う前にレースに出てみんかい!」ちゅうことですね。(「9年連続関門収容がなにをえらそうに」と言い返されるとつらいんですが・・・。)
(注)後半に続く。
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2010年09月21日(火)
第48回京都スポーツ祭典陸上競技大会・お友だち編 [ランニング]
「松若さーん! 最後までしっかりー!」
私がそう声をかけると、松若さんはにっこり。
これやね。私らしろうとは、笑顔で走らな。それが値打ちってゆうもんやん、なあ松若さん。
男子壮年1500mには、壮年の星ともいえる足立浩一さんが出場。
常に先頭を引っぱっておられたのだが、残り1周で2人に抜かれ、第3コーナーでは5、6mの差。
「うーん、今年は無理かー」と思って見ていたら・・・。
怒涛の追い込み。手に汗握る展開。(途中、写真を撮るのを忘れていた。)
見事な大逆転。
いいレースを見せていただきました。
私的には本日のベストレースです。
一方、同じレースの松若さんもいい走りでした。
私のへタッピ写真を、いつも喜んでくださる松若さん。
すぐ送りますね。
もう一人のお友だち・外峯さんが女子5000mに出場。(男女混合の組。)
「途中で大声で応援するし」と言っていたのだが、いざとなったらやっぱり無理。黙って心の中で念じていました。「しっかり!」
しかし「練習が全然できてなくて・・・」ということで、目標の18分台には届かず。
外峯さんは、私を見つけたらいつも声をかけてくれる。このあと廉の10000mを第1コーナー付近で見ていると・・・。
「廉君、今、走ってはるんですね。」
「そうやねん、34分半の自己新めざしてるんやけど、暑すぎてあかんね。ほら、廉の近くに赤のランパンがいっぱいいるでしょ。あれがいつも一緒に練習してる工繊大の選手でね、廉はあの真ん中あたりの実力なんやけど前に出よったわ。」
「廉君の走ってるのを見てると、藤井さんに似てはるね。」
「そう? それはええのか悪いのか。なんか重たい感じしません?」
「そんなことないですよ。安定したいいフォームに見えますけど・・・。」
「とにかく、これから先も楽しく走ってくれたらいいんやけどね。」
また、自分とこのことばっかりしゃべってしもた。外峯さんとこのお子さんらは、走るほうはどうなんやろうね。がんばっているお母さんの姿を、しっかりと見ているとは思うんやけど・・・。そこらを聞いたらよかった。
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2010年09月20日(月)
第48回京都スポーツ祭典陸上競技大会・京都府立大編 [陸上競技]
10000mを走る廉。それを見守ってくださっている塚本政琉さん。そして、その二人がうまい具合に写真に入るように苦心している私。
いい写真でしょ。
後で廉に「塚本のおっちゃん、知ってるやろ」と聞いたら、「知ってる」とのこと。
な、知らんとこで応援してくれてはる人いっぱいいるんやで。それ、忘れたらあかんで。
「京都キャロット」のお客様の中に、京都工芸繊維大学陸上競技部の女子選手がおられ、「工繊大と府立大はいっしょに練習してますので、ぜひ来てください」と言ってもらったのがきっかけ。(今となっては、それがどなたであったのか分からないのだが・・・。)
大学入学式の2ヶ月も前に、「陸上競技部に入部させてもらった」と言ったときは正直ビックリ。「大学入ったら陸上やるかも」と言ってたんは、パオパオをぬか喜びさせるためじゃなくて本気やったんや。
どうせなら、「陸上競技未経験者がどこまでやれるか見せたらんかい!」と、パオパオは思っています。
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さて、今日も京都府立大学陸上競技部の宣伝を。
まず先陣を切るのは、三須選手(2年)の女子1500m。
三須さんは、いつも部のホームページに大会のスタートリスト(タイムテーブル)をアップしてくれている。そのおかげで、応援する私も予定がたてやすい。いつも、ありがとね。
ラストのスプリント勝負、すごかった。おしかった。でも、大学ベスト。
「よかったね」と私が言った時の微笑返しがステキでした。
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2番手は、有山選手(2年)の男子400m予選。
スタートダッシュも見ごたえあり。
予選は軽く2位通過。
400mはスタートからゴールまで呼吸しないと聞いたことがあるが、本当にそれで持つのだろうか。
決勝が楽しみ。
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3番手、青木選手(1年)の女子100m予選。
これぞ「横綱相撲」というレース。体の張りが他の選手とちがうように見えた。
レース前、上り坂ダッシュをくり返していた姿がかっこよかった。短距離が苦手な私は、ガッガッガッと進むあの姿にあこがれてしまう。
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4番目は、男子4×400mリレー。
1走、内海選手(1年)。
2走、小林選手(1年)。
3走、佐藤選手(1年)。
4走、有山選手(2年)。
アンカー有山選手は、さすがに400mの専門。見事な追い上げで2チームを抜き去ってゴール。これは、個人としての400m決勝も期待できる。
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5番手、庵原選手(1年)の女子800m。
「でっ、でたー」と思わず叫んでしまった。先頭走ってるじゃないですか。
残り100mでも2位以下にかなりの差。「これはいける!」
かなり追い詰められるもトップでゴール。
「やったー、表彰台!」と思ったが、もう1組あり、全体では6位とのこと。でも、ワクワクドキドキさせてくれるいいレースでした。
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6番手は、大竹選手(4年)の女子走り高跳び。
最初のほうはずっとパスをしていて、私が見たときはすべて失敗だった。「まさかの記録無し?」と心配だった。
跳躍系は、本番で急に跳び方が分からなくなるというということもあると聞いたことがある。オリンピックや世界陸上などでも、有名選手が記録無しというのもめずらしくはない。
「まさか、まさか」と思っていたが、私がたまたま目をはなした時に一度成功していたようだ。しかし、記録的には不本意で、2位とはいえ本人は喜べないものであったようだ。
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7番手、有山選手(2年)の男子400m決勝。
好調持続で力強い走り。弟3レーンの選手とデッドヒート。
僅差の2位。
しかし、いい勝負をみせてもらった。
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8番手、佐藤選手(1年)の男子5000m。
佐藤選手は、廉と同学年で廉より速い長距離選手。シーズン当初は、いつも廉のだいぶ前を走っていた。しかし、現在故障からの回復途中で本来の走りができていない。
「早く本来の調子を取り戻して、廉といっしよに強くなってくれ!」
そんな思いで佐藤選手のひたむきな走りを見つめていた。
力を振り絞ってのゴールは、自己ベストから1分以上遅いものだった。でも、今回のレースは次へのステップだと考えて・・・。
しかし、この後、不可解なことがあった。
三須さんが全員の記録を控えてきてまとめてくれていたのだが、佐藤選手の5000mの記録が「17′30″44」になっていたというのだ。
私が撮った写真では、ゴール数メートル手前で「17′20″」。三須さんたちが独自で計測していたもので、「17′22″」であったらしい。
「うちは写真判定を採用しているから・・・」というのがこの大会の主催者さんの自慢である。しかし、これではそれ以前の問題と言わざるをえません。大会主催者さんがミスしてはいけない最大のものは、「記録計時と記録発表」であると思うのですが・・・。
(※ もしこの部分が私のかんちがいでしたら、おわびして訂正します。)
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9番手、内海選手(1年)の三段跳。
この種目は、目の前で見られることはめったにない。せっかくなので連続写真で。
見ているだけでもおもしろい。ワクワクドキドキ。自分もやってみたくなった。
この後の私と廉の会話。
「三段跳、やってみようかな。」
「なんで?」
「出場者少ないし、全国行けるかも知れん。」
「ムリムリ。三段跳ってな、踏み切り板から砂場まで10mあんねん。砂場に入れへんかったら記録なしやで。」
「そっかー。そら知らんかった。」
陸上競技も奥が深い。
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10番手は、青木選手(1年)の女子100m決勝。
(動画撮影に成功したのですが、アップの仕方が分かりません。動画から切り取った静止画で。)
結果は、後半の伸びがすばらしい見事なブッチギリ優勝。
「おめでとう!」
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さて、満を持しての登場(?)。
藤井選手(1年)の男子10000m。
このレースの見所は、藤井選手が目標としていた6位以内に入れるかどうか。(もう一つの目標「34′30″以内」は気温が上りすぎ、かなりきつい。)
6位以内に入るには、まず、いつもの合同練習の仲間・京都工繊大のメンバー5名の中の上位に食い込まなければならない。
初めはやや控えめな位置取りだったが、次第に前へ。自分たちのグループ内では2番手、全体の中でも5番手くらいの位置を走っていた。
それまで雲に隠れていた太陽が、こんな時に限って顔を出してきた。このレースの時だけ30℃を超えていたのではないだろうか。
「廉、水取れよ!」
これだけは何度もくり返し叫んだ。
やはり暑さのせいで、目標にしていた34分30秒にはとても届きそうにない。
残り2周。
後ろに迫っているのは、ゴールを迎える工繊大のS選手。なんとか2周抜かれを免れた。
ゴールは、35′31″10 。
4位で全国大会出場決定。11月3日の千葉での全国大会では、34分30秒以内をめざせ!
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2010年09月19日(日)
第10回丹後100kmウルトラマラソン?「龍馬とその妻」 [ランニング]
今日の話題はこの人でしょう。
カフェ「やんちゃ村」のマスター、西脇哲也さん。
ご本人は「龍馬」とおっしゃっていましたが、「野武士」と言ったほうが・・・。
16.6kmの「くみはまSANKAIKAN」のトイレから戻ると、「キャロットさん!」の声。
それまで薄暗い時に、近くに武士の格好をしたランナーがいるなあと気づいてはいたが・・・。それは、「やんちゃマスター」さんでしたか。
その場で「おさきに!」と言って別れたので、よもやその後お会いすることはないだろうと思っていた。
44.6kmの「浅茂川漁港」。
ファイテンのマッサージを受けていると、野武士の追っ手が。
「えー、だいぶ離したつもりやったのに・・・。」
はかまが本当のはかまように股が割れていないので、走りにくいとおっしゃっていた。その分、顔に疲れが出てきてますます野武士らしくなってきた。
「すごいええ顔してはります。」
51.6kmの「あじわいの郷」のエイドで水を飲んでいると、またもや野武士の追っ手が・・・。
「足にまとわりついて走りにくいんで、もうからげて走ることにしました。」
写真を撮るのを忘れたが、その後の56km「弥栄庁舎」で5本指ソックスをはき替えていると、隣のイスに座ったのがまたまたこの野武士さん。
「シューズは何をはいてはるんですか。」
「あっ、これ、キャロットさんで買ったライトレーサーです。」
「はー。(こんな色のライトレーサーてあったっけ?)」
「あっ、服装が派手なんで、シューズは地味にしようと思って自分で色ぬったんです。」
うーん、この野武士、ただものではない。
私のほうがだいぶ早く弥栄庁舎を出たので、もう追いつかれることはあるまいと思っていた。甘かった。
60kmのエイドで背後になにやら気配がと思ったら、またまたまた野武士が。
マラソンの最中に、こんなに同じ人と何回も会うのは初めて。もう、不思議で不思議で。
60km過ぎから始まるダラダラ坂で、ついに追い抜かれてしまった。
「私の追っ手ではなかったのかー。」
でも、65km付近でなにやら記念撮影。
2ショットのお相手はどなた?
このすきに抜き返す。
しかし、そのあと私がヨメさんからのメールを見ているすきに抜き返されてしまった。。
67km地点くらいだろうか。Tシャツの背中に「やんちゃ村」のプリント発見。
「あっ、奥さんですよね。」
「はい、やんちゃ村の。」
「写真を一枚撮らせてください。」
「はい。」
「お若いですよね。」
「いえー、そんなことないんですよ。」
「いや、若く見えます。」
「まー、帽子深くかぶり直しますし 、写真取り直してください。」
「全然だいじょうぶですって。」
「碇高原、間に合いますかね。」
「まだまだ余裕あるはずですよ。」
野武士の妻、いやいや龍馬の妻はそのあとスタスタとダラダラ坂を上って行かれた。
さすがにその後は、龍馬にも龍馬の妻にもお会いすることはなかった。(私が失速しただけです。)
これも何かのご縁。
お二人のゴール前の写真を撮ろうと、待ち構えていた。
夕方6時15分、残り15分ほどのところで帰ってまいりました。野武士ならぬ龍馬さん。
「途中から落ち武者になるんちゃいます?」と減らず口をたたいていたのだが、「最後まで行きます」と言っておられただけのことはある。さすがです。
これがほんとの「有言実行」ですね。
(残念ながら、奥様は見つけられませんでした。)
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2010年09月18日(土)
丹後100km、10度目の正直? [ランニング]
これから、「第10回丹後100kmウルトラマラソン」に行ってきます。
第1回から10年連続出場。ただし、去年まで9年連続途中収容。最高が85km、最低が去年の56km。平均は、70kmすぎの峠(碇高原手前)です。
さて、今年は・・・。
「10度目の正直」なるか。
予想していたより暑くなりそうで、そのへんがちょっと・・・。
家族の予想。
ヨメ「どうでもええ。」
真樹「どうでもええ。」
廉 「また、70kmくらいちゃうん。」
ということで、2対1で「どうでもええ」に決定しました。あーあ。
きくとあんもの写真でも持って走ろうか知らん。
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2010年09月17日(金)
ついでラン・イン・金岡公園 [ランニング]
「パオパオ、ウルトラの前やしちょっとは走りや」と廉。
「おう、競技場のまわりって、たいてい距離表示付きのジョギングコースがあるはずやし・・・。」
こないだの日曜の「武庫川ロード記録会」ハーフをウルトラ前の最終調整にしようと思っていたのに、暑すぎてダウン。あらためて最終調整のやり直し。
おととい(9/15)、廉の競技会の応援に大阪府堺市の金岡公園陸上競技場に行った。かなり古そうな競技場だったが、周りは木々が生い茂りいい感じだった。
競技場にいたすずめも、人になれているのか近よっても逃げない。「あそぼ、あそぼ」と言っているようだった。
競技観戦だけではもったいない。せっかく環境のいい場所に出かけているのだから、自分もちょっとでも走らねば。若者のひたむきな姿を目の当たりにすれば、自然とそんな気持ちも湧いてくる。
今年の5月15日には、長居での廉の5000m応援のついでにフルマラソンを走ってしまった。これぞ、究極の「ついでラン」。こんな経験をした人はそうはいないだろう。
陸上競技場を中心として、A、B、Cの3コース。
私は、一番長いBコース(1150m)を使うことにした。
朝の10時半。開会式までまだ30分ほどあったので、4周(4.6km)走ることにした。
1週間前からの右後頭部の痛みは、いつの間にか左後頭部に移っている。鼻がつまり耳の調子もおかしいので、ここ数年毎年襲われている副鼻腔炎かもしれない。
6分10秒、6分18秒、6分21秒、6分16秒で計25分06秒。
涼しくて走りやすい。でも、ウルトラ前の調整としてはちょっと速すぎたかも。
走っている最中に、かわいいワンちゃん発見。でも、タイミングがうまく合わず素通りしてしまった。4周走り終わった後、さっきすれちがったところまで探しに行った。
「おった、おったー。」
「すんませーん。ワンちゃんの写真撮らしてください。」
「はい、はい。」
「かわいいワンちゃんですね。めんめがまん丸で・・・。お名前は?」
「ジェイです。」
「ジェイ君、オスですよね。歳は?」
「じゅー・・・、じゅー・・・、11歳・・・です。」
「わあ、11歳! うちの前飼ってた犬は16歳まで生きました。長生きしてもらわんと。暑いときの散歩は大変やったでしょう。」
「そうです。やっとましになってきましたね。」
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お昼1時過ぎ、公園内体育館のの食堂へ。
女性一人でやっておられる食堂で、メニューも少なかった。メニューの中で一番高い「カツ丼」を注文しようっと。
「すいません、カツ丼と食後にホットコーヒーを・・・。」
「カツを揚げるのに時間がかかりますがよろしいですか。」
「ええ、全然だいじょうぶです。お願いします。」
一から作ってもらえるということはおいしいはず。
出てきたカツ丼は、思ったとおりのサクサクウマウマだった。
食後30分ほどで、本日2回目のジョギング。
また、Bコースを4周(4.6km)。
7分17秒、6分53秒、6分44秒、6分33秒で計27分31秒。
いつもならお腹が痛くなるのに、今日はだいじょうぶ。やっぱり、作り置きじゃなくできたてのものを食べんとあかんね。
前日の兄妹の会話。
「アー、毛染め失敗してもたー。右っ側だけきつく染まってるー。」
「れんちゃん、なんか犬みたいやでー。」
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閉会式前ちょっと時間があったので、本日3回目のジョギング。
最後は2周(2.3km)。
6分35秒、6分12秒で計12分47秒。
これで、全部で11.5km走ったことになる。いい調整になった。
閉会式・エール交換も終わり、駐車場に戻った。
そこで、かわいいワンちゃんに遭遇。
「いやー、かわいいワンちゃん。写真撮らせてもらっていいですか。」
私を見て逃げ惑うワンちゃん。
「ミルちゃん、写真撮ってくれるって。ほらほら。」
「めっちゃ、こわがってますね。ミルちゃん、女の子ですよね。何歳ですか。」
「まだ1歳ちょっとなんですよ。」
「はー、まだ若い娘さんや。そやし、おっちゃんきらいなんかなあ。」
「いえ、そんなことないですよ。たいていの人にはなつくんですけど・・・。ジャーキーやってみてください。」
「はい、ありがとうございます。」
飼い主さんからいただいたジャーキーをやろうとしたが、ミルちゃんはやっぱり逃げ惑うばかり。
「きらわれてもたー。」
帰りは、通り道に当たる松ヶ崎4人組(男子3、女子1)もいっしょに乗せて帰った。
車の中では、美人ハイジャンパーさんの爆笑トークが炸裂。2時間弱、まったく退屈せず運転することができた。
一番おもしろかった話。
「出産の時の痛さは鼻からスイカを入れるくらいの痛さらしいよと言ったら、○○ちゃん(後輩)が、『本当に鼻からスイカ入れるんですか』って聞いてきたよ。」
もうあかん。おもろすぎるって!
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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