2023年12月07日(木)
カフカのラーメンから [アルバイト]
「たどり着けない」ことがあると、すぐ「カフカの『城』みたいや」と言うのが私の口癖。
城から仕事を頼まれた(と思い込んだ)測量士Kが、城のある村から目の前に見えるその城にいつまでたってもたどり着けない。その話が延々延々と続くカフカの「城」。この小説はしびれた。名作中の名作やね。
今週は、月曜に沖縄から帰り、火曜15時間木曜15時間金曜24時間のハードスケジュール。
「今日も同じ味しかしない390円ランチはわびしい」と思い、ポイ捨てタバコ拾いの時に下見しておいた「ラーメンの坊歩(ぼんぼ)」に行くことにした。
私の昼休みは午後1時から。大学から歩いて5分ほど。京阪七条駅の北東出口からすぐのラーメン屋さん。
店に入ってすぐ異変に気付く。
まだ午後1時だというのに、お客がゼロ。
「あっ、申し訳ありません。事情があって、いったん店を閉めさせてもらいます。またしばらくしたら開けますので。」
「そうなんですかー。」
つい30分前にはやってはったのに・・・。
事情があるならしょうがない。
いつも行っている七条通のお向かいのコンビニで、おむすびセット(438円)と春雨スープかきたま(180円)を買って帰る。
ラーメンの口になっていたけど、それなりにおいしかったので良し。
そして、夕方の休憩時間。
午後5時からなので、まだあんまりお腹はへってないが仕方ない。
このちょっと前の巡回で、お店が再開しているのを確認していたので余裕。
京都独特の吸い込まれそうな細い路地を見て、「火事が出たら丸焼けやなあ」とか思いながらゆっくり歩いて行く。
京阪七条駅前にはマクドナルドもある。
そして、この交差点を左折すると・・・。
「ガーン!」
ついさっきやってたのに・・・。
お客さんもそこそこ入ってはったのに・・・。
これぞ、カフカの城。
しょうがないったら、しょうがない。
お向かいにある「鴨川製麺所」へ。
けっこうメニュー豊富。
まあ無難なところで「かきたま丼・うどんセット」(990円)で。
「鴨川製麺所」というから、しぶーいおっちゃんが一人でやっている店かなと思っていた。
たしかにしぶーいおっちゃんがやっていたけど、従業員3人はみんなおっとこまえの外国人。
「イラッシャイ。」
「オミズ、ドウゾ。」
「アリガトゴザーマス。」
このギャップのすごさ。
でも、このギャップも楽しみましょうねえ。
うどんはミニうどんだと思っていたのに、普通サイズ。
これは腹いっぱいになるやつ。
ちょっとからめだったが、すごくおいしかった。
本命のラーメンは「カフカの城」で食べられなかったけど、そのおかげで外国人(留学生?)が支えるおいしいおうどんが食べられてよかった。
もうちょっと安かったら、何回も来るんですけどね。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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