パオパオだより

2018年07月06日(金)

ちょうかい坊に噛まそよ [マラソン評論]

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琵琶湖西の森を走る大会「フェアリー・トレイル」が地元・朽木地域(滋賀県高島市)を元気づける

◎日本経済新聞7月4日夕刊

   今日も走ろう   鏑木 毅

  ―里山レースで地元の魅力発見―

■約900の自治体が消滅の可能性

 我が国では人口減少が進んでいるが、今後消滅する可能性のある自治体は900近くにもなるそうで、確かに地方の山村ではその衰退ぶりに驚かされることもある。そうした山村地域を活気づけるイベントとして野山を駆けるトレイルランの大会はどうだろうか。

 温泉地や名所旧跡など観光の目玉がない地域でも「山だけはあるんだけど」というところは多い。そもそもトレイルランニングの醍醐味は森の雰囲気を楽しむこと。ゆえに危険の少ない静かなフィールドの方が適している。つまり何の変哲もない里山こそ望ましい。平凡な里山でも山の様相や規模に応じてコース設定はいかようにもできる。地元のやる気次第で大会をつくることは可能なのだ。

 トレイルラン大会では参加者の人数が比較的少ない。そのせいで地域に及ぼす経済効果はあまりないと思われがちだが、実際そんなことはない。競技時間は長いものだと12時間を超えるので、スタートが早朝だったり、山間部で開催されたりするとランナーは前後泊せざるを得ない。試走やトレーニングとして大会当日以外でもコースの山を訪れるランナーも現れるようになる。

 一般的なマラソン大会は地域にとってその日、その時間だけ多くの人々が訪れるのに対し、トレイルランニングではレース前後へと来訪期間に幅と厚みがあり、ひいては年間を通して人々が訪れるため、地域を十分に理解してもらいやすい。

■魅力を詰め込める自由なコース設定

 コースの設定が比較的自由にできるのも利点のひとつ。マラソン大会ではコースにできないような、山道の先にある町を一望できる美しい丘を通ってみたり、清流や山村集落ののどかな雰囲気を味わえる地域のさまざまな特徴あるスポットを紹介できたりと、地元のアピールにも活用できる。

 さらにトレイルランニングの大会開催を通じて訪れる人が増えてくると、トレイルが整備されてわかりやすくなる。するとランナーだけでなく登山者やハイカーが訪れるようになり、良い循環が生まれて再び山が地域の宝となる。トレイルラン大会は山村地域を元気にするさまざまな可能性を秘めている。

 正直な話、年一回トレイルラン大会を実施するだけで、地域の未来が全てバラ色になるわけではない。ただ大会で山里をめぐると、選手は口々に「この山の雰囲気いいですね」「あの稜線(りょうせん)からの眺めがきれいですね」「この場所は本当に素敵ですね」と語り、地域の自然をほめたたえるのをよく耳にする。これに「うちには山しかない」と言っていた地元の方々は大きな喜びを感じるし、地域への愛着と誇りを再確認するようだ。

 トレイルラン大会にかかわってみると、そこに住む人々がその地に生まれ、生活して心からよかったと思える気付きの機会が増えることこそが大会を開催する本当の効用だと感じる。過疎の山里を走らせてもらい、ともに活力を与え合うウィンウィンの関係を全国各地で築けたらと思う。
(プロトレイルランナー)
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 今日も一日中雨。
 寮2で、恒例の朝日・日経チェック。
 日経の水曜夕刊に連載の「がん社会を診る」(中川恵一)は必ず読んでいる。
 しかし、その横に抱き合わせ(?)になっている「今日も走ろう」(鏑木毅)はほとんど読んだことがない。トレイルランにほとんど興味がなかったもんで。
 でも10月の「峨山道トレイルラン」に出るつもりなので、今回はしっかり読むことにした。

 前にもちょっと書いたが、私も以前はトレイル系の大会によく出ていた。しかしブームになってからは、ひと様の土地を我が物顔で走るトレイルランにはちょっと違和感を覚えるようになっていた。
 コース上の土地のすべての所有者に、許可を得て実施している大会は皆無であろうと思われる。うちのいなかの山を思い出しても、一つの山がいくつにも細分化されて、それぞれに持ち主がちがう。例えば、1km進む間に持ち主が5人変ることなどいくらでもある。
 良識ある登山愛好家や釣り人が通行することは良しとしても、山の中を勝手に走りまくられることを想定している持ち主はいないだろう。

 私のいなかの花脊別所近辺でも、最近トレイルランが盛んになってきた。
 トレイルランの第一人者・鏑木氏プロデュースの「フェアリー・トレイル」も、花脊の東隣と言える滋賀県の旧朽木村での開催だ。第5回となる今年は6月10日に行われ、60、40、20キロの3部門に計769人(うち女性170人)が参加し、698人(同163人)が完走。新設した60キロには176人(同12人)が挑み、125人(同9人)がフィニッシュした。

 鏑木氏は語る。
 「トレイルランニングの大会開催を通じて訪れる人が増えてくると、トレイルが整備されてわかりやすくなる。するとランナーだけでなく登山者やハイカーが訪れるようになり、良い循環が生まれて再び山が地域の宝となる。トレイルラン大会は山村地域を元気にするさまざまな可能性を秘めている。」

 そうであったらいいんですけど・・・。
 私は意地が悪いので、どうしても「トレイルランレースは山を荒らされる」というイメージを持ってしまう。個人で登山の延長のようにして走られる分にはいいのだが、何百人ものランナーがタイムや順位を競って走られたらねえ・・・。「場所代払えよ」と言いたくなってしまう。

 とか何とか言って、「うちの山」と言っても名義は父のものだし、実質長男である兄が管理している。末っ子の私には、まったく口出しする権限はない。

 私のおぼろげな記憶で、「ゆうこと聞かん子は、ちょうかい坊に噛まそよ」というような子守歌(?)があった。(「ちょうかい坊」って何やろうと調べても、ネットでは出て来ない。たぶん、妖怪の仲間やと思うんですが・・・。)
 静かなる山を我が物顔で走り、汚し荒らしていくものは「ちょうかい坊に噛まそよ!」

 ちょうかい坊がいるかどうかは分からんけど、うちの山にはマムシとスズメバチ(うちのいなかではテンドリバチという)はいっぱいいますよ〜ん。
 「きーつけなはれやー。」

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【追加】

 午前中にヨメさんからメール。
 「やぶはら高原はくさいマラソン、中止になりました。」

 そうかー。
 後半初の出張販売やったのにねえ。
 さい先悪いねえ。

 でも大会当日雨なら、行ってもほとんど売れへんし。
 きくにしんどい思いさせるのが一回減ったと思ったらええか。
 ものは考えよう・・・。

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