2015年01月24日(土)
素人の精一杯 [平和]
◎BLOGOS編集部より
【全文】「私はこの3日間、何が起こっているのかわからず悲しく、迷っておりました」ジャーナリスト・後藤健二さんの母・石堂順子さんが会見
23日午前、イスラム国に拘束されているジャーナリスト・後藤健二さんの母、石堂順子さんが都内で会見を行った。石堂さんは子どもたちの教育と医学について関心があると言い、後藤さんが解放されれば、一緒に世界の子どもたちの平和教育を行い、希望があればイスラム国の子どもたちも自宅で教育したいと訴えた。
■石堂さんの会見に先立ってのコメント
私は石堂順子と申します。
ジャーナリスト後藤健二の実の母親です。
多くの外国人記者の皆さんにお集まりいただき、感謝します。
日本国民・日本政府の皆さん、諸外国の皆さんに健二が大変ご迷惑をおかけしていることに心よりお詫びします。
私はこの3日間、ただただ、悲しくて、泣いていました。表現できません。
健二は幼い頃から心の優しい子でした。
健二はいつも「戦地の子どもたちの命を救いたい」と言っていました。
中立な立場で戦争報道をしてきました。
イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください。
日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしていません。
日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきました。
日本は唯一の被爆国です。アメリカによる広島と長崎への原爆投下で数十万人が亡くなりました。
あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救って下さい。
■石堂さんの冒頭発言
大変お忙しい中貴重なお時間をいただき、感謝申し上げ、一生忘れません。
私は石堂順子と申します。ジャーナリスト・後藤健二の実の母親でございますが、日本国民、そして日本政府の方々そしてここにお集まりの方々に感謝とご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。
私はこの3日間、私の身近にどのようなことが起こっているのか全く計り知れませんでした。そのために、皆さんに大変お忙しい中を、ご迷惑をおかけしてしまうことを心よりお詫び申し上げます。
昨日健二の妻である嫁と初めて電話で交信いたしました。聞きますと、2週間前に赤ちゃんが生まれたそうです。私はびっくりいたしました。生まれたばっかりの2週間しか経っていない子どもを置いて、なぜ遠い所に行ったのですかと質問しました。
そうしましたら、先に拘束されている知人を助けるために、救出するために、何が何でもという形で飛んでいってしまった、と申しておりました。私はその時感じたんですが、この地球は大切にしなければいけない、たった一つの、私たちのために神がつくってくださいました、自然がつくってくださいましたものを、その貴重なプレゼントをなぜ壊すのか、私はわからないのです。原子力を使い、地球を汚し、大気圏を汚して、そして何を求めようとするのか、私には全然わかりません。
今日こうやって皆さんにお会いすることも、どこで聞いたのか、私の近いところからは会見をやめるように言う電話がいっぱい入っております。しかしそれは間違いだと思います。皆様がお忙しい中、人類のために、そして身近では私どもの拙い息子のために、お忙しい中、お時間をつくって下さったものですから、感謝を申し上げる、これが当たり前ではないかと思いまして、電話を無言で切らせていただきました。
私はこの3日間、ただただ、何が起こっているのかわからず悲しく、迷っておりました。
健二はどういう子どもだったかと申しますと、小さい頃から、それもまだよちよち歩けない頃から、幼いお友達がいますと、いつもいつも心優しく接していた子どもです。ですから、自分のところに出産したばかりの奥さんを置いて、そして生まれたばかりの乳飲み子を置いて出かけていったのだと思います。
昨日、その奥さんと名乗る方と初めて電話で交信いたしました。そして、私が驚いたのは、赤ちゃんを産んで、2週間にもまだ経っていないということなんです。私は健二に憤りを感じました。なぜ、そんな乳飲み子を残しながら、行くのかということ、友達が、友人がと言っても、2週間しか、子どもを守ってあげるのは親しかいないじゃないですか。心優しい子、正義感に燃えている子、と申しましても、なんかそこのところがちょっと解せませんでした。
もうひとつ、私は不思議でならないことがございます。それは、自分たちの地球を、自分たちの手で壊すということです。原子力、原子爆弾、そういったものを研究して、私どもが感謝しなければいけない地球を壊していく。そして、そこで生活している弱者を悲しみの落とし穴に突っ込んでいく。そのエネルギーがあったら、世界平和のために、それから地球を守っていく、そういった課題になる、将来を抱えた子どもたちのためになるような原子力であり、考え持つべきだと思っております。
私がいまこみ上げてくる涙を隠しておりますが、そのまま語っておりますが、それは、先ほど申しました原子力の問題です。地球を駄目にする、お水も駄目にする、すべてを駄目にする。それを一時の感情でどんぱちやるということ、それをぜひ阻止しなければいけない、そのように思います。
もし、原子力がいい方の活用じゃなくなるのであれば、私は、私の命をうしなうということも、全く厭いません。それはこの席ではっきりお申し上げます。
------------------------------------------------------------------------------------
人質になっている後藤健二さんのお母さんが、外国人記者クラブで会見をされた。その内容についてネットでバッシングされていると聞き、ユーチューブで見てみた。
私が見た限りでは、ごく普通のお母さんが、大勢の記者の前で自分の精一杯の言葉を搾り出しているとしか見えなかった。記者会見のプロやセミプロではないのだから。多少トンチンカンなところがあっても、と言うよりあるのが当たり前。どうしていいか分からないが、少しでも何かをしたいという気持ちは伝わってくる。
会見に先立ってのコメントでは「日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしていません」とも述べられている。
うちのヨメさんが、「アンタの仲間は、みんなお上品やけど弱そう」と言う。石堂順子さんもその仲間に入るのかなあ。「お上品やけど弱そう」やもんね。バッシングには負けないでほしい。
------------------------------------------------------------------------------------
【今日のきく】
「おもんなー」とかたまっているきく。
「あそんでー。」
「ガウガウガウガウ・・・。」
調子に乗りすぎて、パオパオに押さえ込まれてしまったきくでした。
------------------------------------------------------------------------------------
【RUN】
今日は午後2時半、仏大グランド往復10kmをゆっくり。
走り出すと、やはりアスファルトは衝撃がきつい。ヒザを痛めないように、フォームに気を付けて。
行きし、仏大女子陸上部を乗せたバスに追い越された。これから練習なんでしょう。
行きの5km26分49秒、帰りは25分45秒で52分34秒。
今日はぐっすり寝て、明日の5kmがんばろうっと。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=2753