パオパオだより

2014年11月17日(月)

カチャーシー [時事]

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初当選が確実となり、カチャーシーを踊って勝利を祝う翁長雄志さん(中央)。左は妻・樹子さん、右後方は稲嶺進・名護市長=那覇市壺川で2014年11月16日午後8時32分、野田武撮影

◎毎日新聞11月17日朝刊

   オール沖縄の選択 翁長さん手踊りで喜び
               知事選「基地問題心一つに」

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に、沖縄県民は「ノー」を突きつけた。16日投開票された沖縄県知事選は「辺野古に新基地は絶対に造らせない」と訴えた前那覇市長の翁長雄志(おなが・たけし)さん(64)が初当選した。普天間飛行場移設を争点にした5回目の知事選で、県民は初めて県内移設反対を明言した候補を選んだ。基地と経済振興に揺れてきた県民は「オール沖縄」に向けた一歩をしるした。【比嘉洋、前谷宏、平川哲也】

 「当選確実」の速報に、那覇市の翁長さんの陣営事務所は大勢の支援者の指笛と拍手に沸いた。支持者と共に沖縄の手踊り「カチャーシー」で勝利を祝った翁長さんは「県民のために党利党略を乗り越えて心を一つにできたのが大きかった。基地問題でも心を一つにして日米両政府にぶつかっていきたい」と決意を述べた。

 8月にボーリング調査を始めるなど辺野古移設を進める政府にタッグを組んで対峙(たいじ)する名護市の稲嶺進市長も駆け付け、翁長さんと固い握手。稲嶺市長は「知事と主張が異なり厳しい状況もあったが、これからは『辺野古移設反対が沖縄の声だ』と世界に届けたい」と満面の笑みで語った。

 かつて自民党県連幹事長を務め、辺野古移設を容認したが、2009年の民主党政権誕生を機に県外移設を訴えた。米兵事件への抗議や県内移設反対の県民大会には革新主導でも壇上に立った。12年9月、米軍のオスプレイ配備に反対する超党派の県民大会で共同代表に。13年1月には県内全41市町村の首長が署名した県内移設断念を求める建白書を政府に提出し「オール沖縄」をリードした。

 「ハイサイ、グスーヨ。チューウガナビラ(皆さん、こんにちは。ご機嫌いかが)」。陣営の集会は必ずウチナーグチ(沖縄方言)であいさつを始め「沖縄のアイデンティティー(存在証明)」を前面に打ち出した。

 翁長さんは県民の支持が得られた理由を「やはり沖縄のアイデンティティーだと思う。オール沖縄という新しい展開の希望、県民の思いの先頭に立ちたい」と話した。

 国土面積の0.6%の沖縄に全国の74%の米軍専用施設が集中する現状に「日本の国も変わっていただき、日本国民全体で安全保障を考え、負担をしてもらいたい。0.6%の沖縄にこんなに押しつけてはいけませんと申し上げたい」と述べた。

 ◇解説 「アメとムチ」に決別

 次点の仲井真氏に大差をつけた翁長氏の当選は、普天間飛行場の辺野古移設への県民の反発の強さを裏付けるだけにとどまらず、振興策とセットで米軍基地の維持を図ってきた政府の「アメとムチ」に対する沖縄の決別宣言と言える。沖縄は政府との協調を前提にした振興ではない新たな道を選択した。

 転換点となった知事選の素地は、民主党政権の県外移設断念や新型輸送機オスプレイ配備で積み重なった県民の憤りにある。保守層にも広がった対本土意識と自立志向は、増額された振興予算の提示2日後に辺野古埋め立てを承認した仲井真氏に対する厳しい批判になった。「県民が一つになって日米両政府と対峙(たいじ)を」と訴える翁長氏の主張が保革を超えて浸透するのは自然な流れだった。

 翁長氏当選で、沖縄県知事も名護市長も辺野古移設反対派になった。政府は知事選の結果に関わらず移設を進める方針だが、選挙に表れた民意の否定は地方自治の否定であり、民主主義国家とは言えない。仮に移設を強行すれば、県民には日本政府版「銃剣とブルドーザー」による基地建設と映るだろう。沖縄に渦巻く被差別感情と政府への反発は憎悪へと転化し、沖縄の基地は県民の敵意に囲まれかねない。

 政府は「辺野古がだめなら普天間が固定化する」と繰り返すが、それは政府の責任放棄に等しい。真摯(しんし)に日米間で県外移設を模索すべきだ。【佐藤敬一】

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 なぜか理由は分からないが、小さいときから沖縄が好きだった。小学生のとき、沖縄の「セント」と書いてある切手がほしくて文通をしたこともある。そのころは、子ども心に「日本やのに、なんで『セント』やねん」と思っていた。
 そんな沖縄だが、初めて訪れたのは1988年のNAHAマラソン。私はもう32歳だった。

 そして、次は娘の真樹が小6のとき(私は50歳)。1年上の九ちゃんのお母さんが沖縄の今帰仁村出身ということもあり、沖縄への興味が高まっていった。
 真樹が「沖縄、行ってみたいなあ」と言うので、沖縄返還の日の新聞記事にコメントを寄せられていた滋賀沖縄県人会の高間悦子さんにお話を聞きに行った(2006年5月)。そのときのことは、2008年1月に「高間悦子さん」という題で記事にしています。

 高間さんはすごく穏やかな方で、私がちんぷんかんぷんみたいな質問をしてもずっとにこやかに答えてくださっていてた。ただし、私のこの質問にはちょっと言葉を詰まらされた。
 「沖縄って、人が集まったら必ず『カチャなんとか』という踊りをするんですよね。」
 「ちがいます・・・。カチャーシーは、お祝いの場で最後にみんなで喜びあうときに踊るんです。」
 あとで理解できたのだが、高間さんは「沖縄は・・・」と何でもイメージだけで決め付けたように言われる発言が一番嫌いだったのだ。
 あの時も思ったけれど、初めてしっかりお話させていただいた沖縄県人が高間さんで本当によかった。最近はずっとお会いできていないが、真樹が沖縄に住んでいることを年賀状でお知らせしたときもすごく喜んでくださった。

 沖縄県知事選の当確が出たあとカチャーシーを踊る翁長さんや稲嶺さんらを見て、すごくうらやましかった。あの中に入っていっしょに踊れたら・・・。
 私はもう無理だが、真樹は沖縄に根を下ろして、カチャーシーが似合う沖縄人になっていくのかもしれない。

※今日のニュースステーションを見て
 「安倍首相、あなたの『日本を取り戻す』という言葉の中に沖縄は入っていますか」という翁長さんの発言はよかった。

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【今日のきく】

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 「なんかおる、なんかおる!」

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 「きくちゃん探検隊か!」

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【RUN】

 今日はいつもより1kmだけ伸ばして6km。33分38秒。
 キロ5分半くらいで走れてるからいいほうかな。

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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holly 2014年11月22日 00時45分 [削除]

 速歩まんさん、コメントありがとうございます。  
 ハネムーンが沖縄とはうらやましい。今はLCCのおかげで関空・那覇間はお安くなってますよ。福井から関空に行くほうが高くつくと思います。ぜひ、奥様ともう一度旅行に行ってください。

 コメント欄の大きな空白は味わい深いです。この空白の中でいろいろなことを考えられたらいいですね。

パオパオ 2014年11月18日 12時29分 [削除]
























もう30数年前になるが・・ハネムーンが沖縄でした
まるで基地の中に住民が町があるような・・自衛隊にいましたので・・とくにそのような感じがした・・
沖縄は30数年前となんら変わっていないのかも・・
アクアポリスがあった時・・もうないが・・
本土の人にはやはり遠い土地ですね・・









速歩まん 2014年11月18日 03時33分 [削除]

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