2014年11月04日(火)
「東京五輪は5000mに出ます」 [陸上競技]
◎日刊スポーツ8月25日
高松望ムセンビ 女子3000mで金
<ユース五輪>◇第9日◇24日◇中国・南京
ケニア人の父を持つ高松望ムセンビ(16=大阪薫英女学院高)が、女子3000メートルを自己ベストの9分1秒58で制した。将来はマラソンでの金メダルを目標にする新鋭が世代の頂点に立った。
161センチの小さな体が、ぐんぐんと加速する。ラスト1周。湿度89%と蒸し暑い南京に汗が噴き出る高松の体が、一気に後続を引き離す。「ラスト100はいっぱいいっぱいでしたけど、完璧でした」とはるか後ろに2番手以下を置き去り、ゴールラインを駆け抜けた。最初は飛ばして最後は我慢。それが「いつもの展開」だが、強豪がそろったこの日は「付いていって、ラストスパート勝負」とにらんでいた。作戦の変更も、01年長野マラソンを制した父マクセルさんとの特訓の成果があればこそ。学校の部活は週1回参加する程度で、通常は妹も含めた父と3人での練習をこなす。大阪府池田市内のアップダウンが激しい道や、芝生、野球場などを使ってスタミナ増強を図っている。
ケニアで生まれ、3歳で日本に移住した。目標は日本代表としてマラソンで金メダルを取ること。「東京は1万メートルで。マラソンはその次の五輪で」。はっきりとビジョンは見えている。【阿部健吾】
◆高松望ムセンビ(たかまつ・のぞみムセンビ)1997年(平9)8月31日、ケニア生まれ。大阪薫英女学院中では全国中学生大会1500メートル2連覇。大阪薫英女学院高に進み、7月の世界ジュニアの3000メートル4位。161センチ、42キロ。
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今日何気なく新聞のテレビ欄を見ていたら、8チャン(関西テレビ)のニュースアンカーのところに「東京五輪期待の星! 17歳女子高生ランナー」の見出し。
「ふむふむふむ、これは彼女のことにちがいない」と確信。夕方6時45分ころからのスポーツコーナーに、予想通り出てきました高松望ムセンビ選手。
ユースオリンピック女子3000mで優勝したのはもう2ヶ月以上前のこと。この時期に取り上げられたのは、12月の高校女子駅伝や1月の都道府県対抗女子駅伝での活躍を見越してのことだろう。
ただし10月22日の長崎国体成年女子3000mでは、9分17秒18で7位に終わったらしい。今は疲れがたまっている時期なのかもしれませんね。
インタビューの中で印象に残る言葉があった。
「東京オリンピックは目標ではありません。目標というのは出られるかどうか分からないということでしょう。私は東京オリンピックの5000mに出ます。」(新聞記事では10000mを狙うように書かれていたが、テレビのインタビューでは5000mと発言。)
ええぞ!
なんて頼もしい。「目標じゃなくて、本当に出るんです。」
私もあと6年は絶対に生きて、東京オリンピックの女子5000mの高松選手の応援をしなくては。ひょっとしたら、姉妹で出場も夢ではないかも・・・。
何回も何回も書いて申し訳ないが、彼女たちのお母さんはお会いするたびに「ブログ、見させてもらっています」と言ってくださっている。もうそれだけでも、望さん智美さん姉妹を応援しなければと思う。
まずは、12月21日の「全国高校駅伝」ですね。高松望ムセンビ選手は1区でしょうか。絶対に気付いてもらえるように、大声で応援しようっと。
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2014年11月03日(月)
2014京都丹波ロードレース [ランニング・出張販売]
復調か!
5km、20分27秒。
部門順位は12位という結果だったが、左アキレス腱の痛みでスピード練習なしにのぞんだレースとしては上出来。
「よっしゃー、これで来週の5kmで20分切りじゃー」と意気込んでいると、「なんでそうお気楽に思えるかなあ」と廉があきれていた。
おっちゃんらのレースってね、そんなもんなんやでー。
今日はヨメさんが学校で出張販売に来れないので、廉に手伝いに来てもらった。
「京都キャロット」の出店テント前は、ゴールまであと500mくらいのところ。「スタートから19分後くらいにこの前通るし、写真とってやー」と頼んでおいた。なんやかんやゆうて、ちゃんと撮ってくれましたんやわ。ええ子でっしゃろ。
(注)まだまだ、続きます。
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2014年11月02日(日)
第28回あいの土山マラソン [ランニング・出張販売]
「藤井さん、『もうヘロヘロ』って書いといてー。」
「いや、書かんでも写真見たらヘロヘロって分かると思いますわー。」
今日も私はレース不出場。こんなときは書くことがないものだが、意外な人とも会えたりして盛りだくさん。その中でも、やっぱりお付き合いの長い(30年以上)有田さんをトップ記事にしておきましょう。
47都道府県のフルマラソンを制覇された有田さんは、今はフルやウルトラを楽しく走っておられる。今日の「土山マラソン」も楽しく走れたらそれで良しという感じでスタートされたらしい。
ところが、私が写真を撮りに行った40kmすぎあたり。まあ見事なヘロヘロ走り。ちょっと長いレースばかり出すぎて、疲れがたまっているのかもしれませんね。私みたいに、たまには5kmとかもどうですか。
朝ごあいさつに来られたときの有田さんとうちのヨメさんとの会話。
「藤井さん、眞寿美さんほっといて沖縄ばっかり行ってたらあかんでー。」
「いや別にいいんですけどね。そのままどっかに消え去ってくれたらありがたいんですけど・・・。」
「それもありかな。藤井さんは眞寿美さんの『ふよう家族』やもんなー。『ふよう家族』の『ふよう』は養うの扶養じゃなくて、必要・不要の『ふよう』やでー。」
「うまい!」
有田さんのセンスのよさに脱帽。
今日はことあるごとにこのネタを使わせてもらいました。
「私はヨメさんのふよう家族ですねん。このふようは養うの扶養じゃなくて、必要・不要のふようですねん。」
でも、それほど受けへんかったなあ。じょうだんではすまんからかなあ・・・。
去年は「土山」と「丹波」の日程が重なり、「丹波」を選択。そのため、「土山」は2年ぶりということになる。
雨がぱらつく予報だったので、テントの後ろを開け、限られたスペースが有効に使えるように工夫した。降り始めても、すぐに縮小できるようにも考えながら。
朝一番に声をかけてくださったのは、滋賀の市川さん。
「昨日最後の仕上げにと思って走ったら、足をやられてしまいましたわ・・・。」
こんな人、大好きです。
「走れないので、ゆっくり見させてもらいます。」
「どうぞ、どうぞ。」
10時半近くになったので、スタート地点へ。
フルが前、ハーフが後ろ。
ハーフの待機場所で、M見ちゃん親子と「ランナーズ9の会」の玉木さん発見。
玉木さんは「9の会」のユニホームを着ていないと思ったら、きちんと背中に「変えるな! 憲法9条」のゼッケンが。
走友・吉川さんは、今回も視覚障害ランナーの伴走。私より速い吉川さんが伴走される相手だから、きっと速い方なんでしょう。
土山茶のゆるきゃらが見えたので、ヨメさんとパチリ。
「ひょっとしたら、前に撮ったときとおんなじ服かもしれん」とヨメさん。
「あっ、そりゃまずい。着替えてきー。」
前に物色していた「運動会用の服」、ゲット!
私も入らせてもらい、撮り直しの1枚。
走らんとなったら、こんなことをする余裕もある。
さあ、仲間の応援へ。
最初に見つけたのは、滋賀の古賀さん。
つい先日、通販でシューズを買っていただきました。そのシューズかな。
そして次に・・・。
なんと、平山選手と伴走の吉川さん。お聞きしていた予想タイムよりかなり早く出現。
「イエーイ、写真撮りまっせー!」と叫ぶと、二人でピース。
いいね、いいね。二人でこうして喜び合えるなんて。
あとでヨメさんがお聞きすると、平山健太郎選手(26)は、1時間33分でゴール。自己ベストを5分更新したそうだ。若いから、まだまだ伸びますよ。これからも、吉川さんとしっかりね。
「ランナーズ9の会」の玉木さん。
「今日はダメです。」
あとでお聞きすると、自己ワースト記録とか。
そんなときもありますよねえ。
車いすのワンちゃんは、「シオン・オス・10歳」。
「胴の長い犬は、どうしても後ろ足が悪くなりやすいらしいです。」
「いつからですか。」
「4歳の時からです。」
「ということは、もう6年も・・・。」
「獣医さんも、ちょっと早いねとおっしゃってました。」
私のことをこわがっていたが、元気なかわいいワンちゃんだった。
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ここから、fukikoさん。
4年前の「丹後ウルトラ」で私設エイドを出しておられ、声をかけ、写真を撮らせてもらったご縁。それ以来一度もお会いしていないので、朝ごあいさつに来てくださった時にはピンと来ていなかった。
「いつも言ってるんです。『fukikoさん天国、わしゃ地獄』って。」
同じ動物好きでも、不幸な猫を減らそうと活動を続け、役所まで動かしたfukikoさんと、口ばっかりで何もせん私。ほんまに「あなた天国、わしゃ地獄」です。
しっかり見つけて、何枚も写真を撮らせてもらえてよかった。
「3時間近くかかるかも・・・」とおっしゃっていたが、予想よりもだいぶ早くゴール。何よりもゆったりしたきれいなフォームで走ってられたのがよかった。
視覚障害ランナーの100kmウルトラの伴走を一人で務められるというダンナさんも撮らせてもらう予定だったが、残念ながら見つけられず。でも、今日でしっかりお二人の顔は覚えさせてもらったので、いつかまた。
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なつかしい方も顔を出してくださった。
旧姓・三角さん。
「もう全然速く走れないのよ」と言いつつ、3時間20分。りっぱなもんやないですか。それにウエアもいいですって。
福井から引っ越されてからはお会いする機会は減ってしまったが、今も通販で買い続けてくださっている大事なお客様です。
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そろそろ有田さんが帰って来る時間。
「さあ、写真撮りに行こう」と思ったら、あやしい雲行き。そして、ポツポツから次第に強い雨になってきた。
「アンタは、大事な時にいっつもおらん」と、またヨメさんに怒られると思いいったん引き返した。
「キャロットさんですよね。」
歩道で応援されていた女性から声をかけられた。
「どちらさまですか」とお聞きしたが、「パオパオだよりを見させてもらっている者です」とのこと。あちこちにこんな方がいてくださる。ありがたいことだ。
「まあ、なんとかなるやろう。有田さんの写真撮るって約束したし・・・。」
そう思い、またUターン。
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ここから、「ヘロヘロ有田さん写真集」。
このほかにも、私がお世話になっている滋賀マスターズの会員さんや、走友・三重の林さんなど、レースに出ないのにお買い物だけに来て下さった方も多い。
滋賀は「準地元」と言っていいところ。去年のように「京都丹波」と重なるとつらい。「京都キャロット」にとっては両方大事な大会ですから・・・。
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2014年11月01日(土)
高校駅伝沖縄県大会 [陸上競技]
◎琉球新報11月1日
沖縄工、北山が頂点 県高校駅伝大会
駅伝の男子第62回・女子第32回県高校大会は31日、今帰仁村総合運動公園を発着する男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコースで行われた。男子は沖縄工が昨年優勝のコザを抑え、2時間19分16秒で10年ぶり8度目の頂点に立った。女子は北山が3区から首位を守る盤石の走りを見せて、1時間19分53秒で3年連続3度目の優勝を飾った。沖縄工と北山は12月21日に京都府で行われる全国大会の出場権を得た。男女の上位3チームは11月16日に佐賀県で行われる九州大会に派遣される。
◆OBの支えを力に/沖縄工
卒業生から選手へつながれたたすきが、栄光のゴールにたどり着いた。10年ぶりの頂点に立った沖縄工の選手たちは口をそろえて言う。「OBの支えがあったから優勝できた」。多くの人たちに背中を押され、勝利をつかみ取った。
1区の大石大輔がトップ集団に食らいついて3位につけると、2区の瑞慶覧裕介が2位に順位を上げた。体調悪化の影響で5カ月ほど練習ができず、1週間前に復帰した瑞慶覧だが「チームに貢献したかった」と意地を見せた。「トップに行く自信があった」と言う3区の高良和希は徐々に距離を詰め、首位の選手を抜き去った。
昨年は2位の結果を残したが、優勝したコザとは4分以上の差があった。主将の宮城郁実は「あの日をきっかけに、チームを一から見直した」と言う。夏場に厳しい練習をこなし、ミーティングを重ねることで団結力を強めた。さらにはOBがコーチングや差し入れなどで選手をバックアップ。県外大会に出場するときにもOBの支援があり、宮城は「感謝の気持ちを忘れずに走った」と強調する。
かつては5連覇を成し遂げた沖縄工が手にした久しぶりの栄冠に、1区の大石は「やっと復活できた」と充実した表情を見せた。全国大会に向けて、「きょうよりも躍進して県記録を出す」と決意した。
(平安太一)
◆持ち味発揮 圧巻の走り/北山
ゴールを駆け抜ける北山のアンカー・嶋袋由惟は右手を掲げ、3連覇を達成した喜びを爆発させた。3区で首位に躍り出ると、最後まで後続を寄せ付けることはなかった。終わってみると2位に1分以上の差をつける圧巻の勝利。大城昭子監督は「みんなが自分の力を発揮してくれた」と納得の表情で話した。
部員6人のうち4人は昨年の優勝メンバーだ。大城監督は「絶対的なエースはいないけど、経験があるから平常心で走れる」と強みを説明する。1区の仲井真エンドリアみどりが「調子が良かったので思いっきり走った」と4位でたすきをつなぐと、2区の宮城亜美がトップに約20秒差に迫る2位につけた。「自分のリズムで押していけば残りのメンバーが楽に走れると思った」と宮城は振り返る。
3区の長山夢芽はけがから復帰直後のレースになったが、「徐々に(距離を)詰めようと気長に考えながら走った」。けがの影響を感じさせない快走で、トップでたすきをつないだ。
都大路への挑戦は3年連続になる。これまでのレースを経験した仲井真と宮城は「県外ではまだ結果を出せていない」と言う。「最後は笑顔で終わりたい」と仲井真は力強く宣言し、宮城は「3年間で一番いいタイムを出す」と目標を掲げた。
(平安太一)
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真樹の小学校時代の1年上の九ちゃんのお母さんが今帰仁村出身。真樹が小6のとき、初めて沖縄に連れて行った。そのとき、九ちゃんおじいさんおばあさんがおられる今帰仁村のおうちにおじゃました。
そしてそれから何年かたち、2年前真樹が沖縄県名護市の名桜大学を受験することになった。その年の高校駅伝沖縄大会で、北山はアベック優勝。せっかく名護に行くのだから、その北隣りの今帰仁村の北山高校に応援に行かなくてはと思った。
北山高校におじゃますると、初めての訪問であるにもかかわらず校長室に通していただき大歓迎していただいた。
去年は女子だけが優勝だったが、また高校に訪問させていただいた。年末の京都での全国大会では、電動アシスト自転車を駆使して応援めぐり。今年の4月の「伊江島マラソン」では、招待されていた北山高校女子駅伝部のみなさんと再会。ちょっとだけだが話すこともできた。
今年はアベック優勝をと願っていたが、残念ながら去年と同じく女子だけの優勝という結果だった。毎年「中部トリムマラソン」に出場した流れで、北山高校駅伝部の激励に行っていた。しかし、今年は「中部トリムマラソン」にはいけない。その分、12月21日の全国大会でしっかり応援することにしよう。
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【今日のきく】
夜のお散歩は、廉のバイト先まで。
「京都キャロット」のすぐ近くのカラオケ屋さん。
「雨の中来たのに、おらんがなー。」
でも7時から11時まで4時間も働いてはんにゃでー。
きくも廉も真樹も働きもんじゃー。
パオパオは?
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2014年10月31日(金)
コザ中乃湯 [沖縄]
◎朝日新聞10月27日朝刊・ニュースの扉
照屋林賢さんと訪ねる沖縄最後の銭湯
沖縄で「ユーフルヤー」と呼ばれ親しまれてきた銭湯が今年、最後の1軒を残すのみとなった。沖縄を拠点に活動する音楽家、照屋林賢さん(65)と湯けむりを訪ねて、基地の町へ。沖縄の政治と文化を考えた。
*
沖縄市の中心部にほど近い路地裏、「中乃湯」と書かれたのれんが風に揺れている。「お客さん初めて? あちこーこー(熱々)に沸いてるさ」。店を1人で切り盛りする仲村シゲさん(80)が笑顔で出迎えてくれた。
沖縄県に銭湯は2軒残っていたが、5月、那覇市の1軒が閉店。中乃湯の近くに実家がある照屋さんは「子どもの頃は近所にいくつもあったのに……。家風呂が普及したし、元々シャワーで十分な気候だからかな」。
のれんをくぐって脱衣所に入ると、体を洗う先客の姿が目に飛び込んでくる。浴場と脱衣所の仕切りがない沖縄独特の様式だ。「沖縄は暖かいでしょ。保温のための仕切りは必要ないから」と照屋さんは慣れたもの。
小ぶりの浴槽は「湯池(いけ)」と呼ばれ、「内地」のような番台はなくフロントで料金を支払う。「中国様式の影響を受けたと聞いたことがあります」と仲村さん。照屋さんは「異文化を取り入れて沖縄独特のスタイルにつくりあげるチャンプルー(まぜこぜ)文化の一例かな」。
ほっこり温まったら、常連客は店の前に置かれたベンチへ。路地を通る風で湯上がりの髪を乾かしながら「ゆんたく」(おしゃべり)を楽しむ。照屋さんも交じり、郷土菓子サーターアンダギーをつまみながら仲村さんの思い出話に耳を傾ける。
*
亡き夫が店を開いたのは米軍統治下の1960年ごろ。夫を手伝い始めた70年、米兵による交通事故への抗議から始まった「コザ暴動」が近くで起きた。当時、店の前に客の列ができるほど繁盛したという。現在は、ぽつりぽつりと1日20人ほど。「にぎやかな時代が懐かしい気もするけど、食べる分だけ稼げたら十分さ」
そう話す仲村さんが1枚の写真を持ち出してきた。仲井真弘多知事と並んで写っている。県庁を訪れた際に撮ったものらしい。写真を見た照屋さんは「県知事選(30日告示、11月16日投開票)に出る予定の人たちは、仲井真さんをはじめ知り合いばかり。応援を頼んでくる人みんなに『応援してるよ』と答えています」と苦笑する。
最大の争点は、米軍普天間飛行場の移設計画だ。面積では全国の0・6%にすぎない沖縄県に、米軍専用施設の7割が集中するだけに、県民の関心は高い。中乃湯がある沖縄市も面積の3割を米軍基地が占める。
*
音楽家として戦後の沖縄芸能を盛り上げた父、林助さんは楽器店も経営していた。子どもの頃、店は伝統楽器の三線(さんしん)のほか、米兵向けにオリジナルのエレキギターも扱っていたという。最高級の三線用の材料を使い、三線職人が腕をふるったエレキギターは「照屋カスタム」と呼ばれ、「店頭に並べると、すぐに米兵たちが買っていきました」。望むと望まざるとに関わらず米軍基地と共にあった戦後沖縄の、チャンプルー文化の一つに数えたくなる逸話だ。
中乃湯からの帰り道。照屋さんは「右耳で沖縄民謡、左耳で米ビルボードチャートのヒット曲を聴いて育った私も、チャンプルー文化の申し子なのかな」とつぶやくと、知事選の立候補予定者ののぼりがはためく幹線道路をながめて考え込む。
「でも、沖縄をチャンプルー文化という言葉でくくるのには少し抵抗があります。基地と隣り合わせに暮らしても、受け入れられないものはある。私の音楽の核にあるのは沖縄言葉から来るリズム。決して、ごたまぜにはならないと思っています」
(文と写真・上原佳久)
■照屋の目 基地との共存、融合でなく妥協
私が住んでいる沖縄県北谷(ちゃたん)町は面積の5割が米軍基地。頭上で米軍機の轟音(ごうおん)が響くのが日常です。
「おれたちのおかげで生活できているくせに」。街で粗暴に振る舞う米兵の子どもを叱ったら、そう言われたことがあります。ショックでした。子どもが考えつく言葉ではありませんから、周りの大人の口まねなのでしょう。
沖縄人であることを理由に人として尊重されないのは絶対におかしい。沖縄は断じて、「植民地」などではありません。
沖縄をチャンプルー文化という言葉でひとくくりにしてしまうことに抵抗を感じるのは、妥協と融合は違うと考えるからです。あまりに多すぎる基地との共存は妥協であって、受け入れて融合できるものではありません。
知事選でみんなに「応援してるよ」と答えるのは八方美人ではなく本心。多すぎる基地を減らす、という長期的な目標では一致できるはずだからです。もちろん、短期的にとる方法については、基地の当面の存置を含め、県民の意見はそれぞれですが……。基地が返還された場合の跡地活用策など、知事選が長い目で見た沖縄の将来像を考える機会になればいいと思います。
ユーモアの人だった父、林助は中乃湯がある沖縄市に「コザ独立国」という架空の国を立ち上げて、大統領を名乗っていました。ただ、沖縄県自体の独立には反対で、「沖縄より先に、日本が独立せよ」と言っていました。
また中乃湯を訪ねて、湯につかりながら、父の言葉の意味を考えてみたいですね。
*
てるや・りんけん 音楽家。沖縄県沖縄(旧コザ)市生まれ。沖縄ポップグループ「りんけんバンド」のリーダー。
◆キーワード
<沖縄の銭湯> いまは「中乃湯」1軒のみとなった沖縄県の銭湯だが、かつては300軒以上あったとされる。洗い場の蛇口や鏡の位置が高く、客が立ったまま体を洗うなど、「内地」との入浴文化の違いに驚く旅行者も少なくない。
銭湯は全国的に減少。全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会によると、加盟する銭湯は、最も多かった68年度には1万7642店あったが、2013年度は3036店という。
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綾部の「カフェ・じょんのび」の村長さんに教えてもらった「コザ中乃湯」。
「沖縄行くんやったら、ぜひコザの銭湯に行ってください。いいとこですよー。」
コザは、現在は沖縄市。2月に行われる「おきなわマラソン」は、この近くの陸上競技場をスタートゴール。また11月の「中部トリムマラソン」もここが会場だ。この2年で計4回沖縄市を訪れているが、残念ながらまだ「中乃湯」には行けていない。
明日から、来年2月の「おきなわマラソン」の参加申し込みが始まる。過去2年連続真樹といっしょに参加したのだが、来年はどうしますかねえ。マラソン走って、「中乃湯」にも行きたいねえ。
9月7日の「名護市議選」が、真樹の初選挙権行使の日になると思っていた。ところが現住所を変更するのが遅かったので、選挙には行けなかった。それで、11月16日の「沖縄県知事選」が初の投票ということになる。
照屋林賢さんはすごいね。
◇
知事選でみんなに「応援してるよ」と答えるのは八方美人ではなく本心。多すぎる基地を減らす、という長期的な目標では一致できるはずだからです。もちろん、短期的にとる方法については、基地の当面の存置を含め、県民の意見はそれぞれですが……。
◇
こんなふうに書かれると、真樹も悩むやろうな。
真樹は大学卒業後もずっと沖縄に住みたいと言っている。大学時代の4年間だけでなく、沖縄と米軍基地の問題はこの先ずっと身近で切実な問題として考えていかなくてはならない。沖縄県民として最良の選択は何かをよく考えて投票してほしいと願う。
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【RUN】
午前中に練習。
久しぶりに、岩倉実相院経由の仏大グランド往復10kmコース。
仏大グランドまでの5kmは27分45秒。
折り返し近くにかわいいワンちゃん発見。
しっかり顔を撮りたかったが、ぐっすり寝ていた。
家に帰って10km、53分59秒(26分14秒)。
帰りは上りが中心なのに、いい感じで走れた。
ダウン中に、黒猫ちゃん。
こんなんに会えると、走ってよかったなあと思える。
「また、出てきてやー。」
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2014年10月30日(木)
きゅっきゅちゃんの音が・・・ [わんこ・にゃんこ]
きくは毎日「京都キャロット」に出勤。たいてい1時から7時までびっちりと6時間。時給850円として、1日5100円の働きですか。
でも、「ストレス、たまりまんにゃわ。」
家に帰れば、さあいつものピンクのきゅっきゅちゃん、きゅっきゅちゃん。と思ったら、音が出ませんがなー。
しゃーない、新入りのグリーンでしんぼうしとこ。おっとっと、こっちも音が出ませんがなー。
「しっかり働いたのに、この仕打ちですか。」
「今度100円ショップに行ったときは、ピンクのきゅっきゅちゃんのまとめ買い、おねがいしま〜す。」
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【RUN】
宿直明けは体が重い。家からの往復も入れて26時間ほど拘束されているわけだから、精神的にもきつい。
こんな日はとても走る気にはなれないのだが、現在体重オーバーなのでちょっとだけでもはしらなくては。今日は昨日ほど寒くはないし。
夕方6時半。もう真っ暗。こんなときはよく分かっている道しか走れない。岩倉の叡電踏み切り往復で7kmなので、それを目標にスタート。走り出すと以外と楽だったので、踏み切りの先500mをプラス。
家から4kmに当たるところで折り返し。24分48秒。
家に戻って8km、49分04秒(24分16秒)。
これでちょっとは体重減ったかな。
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