2013年02月19日(火)
それぞれのおきなわマラソン [沖縄]
ハーフ地点に到着し、後続のヨメさんと真樹を待つ。約1時間半ボーと待つのは退屈やなあと思っていると、沿道で応援しておられた女性が話しかけてこられた。
「バナナ食べられませんか、干し梅はどうですか。」
ありがたくちょうだいし、ここでボーと待っている理由をお話しした。
「娘が4月から沖縄の大学に来ることになりまして、アパート探しのついでにマラソンに出ることにしたんです。今、娘とヨメさんが後ろのほうを走ってるはずなんです。」
そうお話しすると、すごく喜んでくださった。私が退屈しないようにと気を使ってくださり、そのあともたびたび話しかけてきくださった。しかし、私たちのことにはそんなに深く聞かれることもなく、ほかのランナーを応援するのと同じように私たちを応援してくださっていた。
私はこれが好き。この距離感が好き。みんな同じという感覚が好き。「これぞ沖縄!」という気持ちになった。
ヨメさんが到着し、真樹も追いついたときに言った。
「応援してくれてはった人がいやはんねん。いっしょに写真に入ってもらおう。」
笑顔の素敵なこの女性は、このマラソンコースのすぐご近所の方だそうです。
「ブログに写真載せさせてもらいます。お名前は?」
「比嘉です。」
「あー、比嘉さんて、沖縄で一番多いお名前なんですよね。」
比嘉さんといっしょに撮らせてもらった写真が、おきなわマラソンの写真の中で一番と言っていい。
朝6時20分起き。
夜は思っていたより寒かった。ホテルから外を見ると、空には厚い雲。しかし、予報では17〜23℃。ランシャツランパンでの出場を決める。
6時半ちょっと過ぎに朝食会場に行ったのだが、長蛇の列。泊まっておられる方はほとんどマラソン参加者であったようだ。
私はふだんはお茶漬けサラサラの朝ごはんだが、レース参加の朝はちがう。できるだけ詰め込むようにしている。ごはんのあと、パン3個を追加。これでお腹はパンパンになった。食べ終わったのが7時15分くらいだったのがちょっと心配だった。(スタートまで2時間もないので。)
部屋に戻り出発の準備をしていると、比嘉増美さんからお電話。もう会場に着いておられるようだった。名護をかなり朝早く出てこられたようだ。
運動公園前で真樹とヨメさんを降ろし、臨時駐車場へ。地図をしっかり見てこなかったのでちょっと迷った。シャトルバスで会場に着いたのは8時半ころ。
「あらま、スタートまで30分しかない。」
トイレだけは行っておかなくては。近くのトイレはすごい列。確かサブトラックの向こうにもトイレがあったはず。そこまでの往復約1kmだけが今日のウォーミングアップ。
スタート前に声をかけてくださった比嘉三雄さん(増美さんのご主人)と仲村昌司さんといっしょに記念撮影。お二人とも、つい先日「京都キャロット」通販でシューズを買ってくださった。
私は陸連登録の部で申し込んだので一番前。
真樹とヨメさんはかなり後ろ。(メイドの陸連登録は可能?)
ここで、別れ別れ。
人をかき分けかき分け前へ。
前へ出るのは大変だったが、陸連登録の部はすごく少なかった。
あとで聞くと、真樹とヨメさんはスタートラインを越えるのに12分半くらいかかったそうだ。
私は、いつもどおり前から2列目へ。
睡眠をたっぷりとり、ごはんをしっかり食べ、トイレもきっちり済ませ、気持ちよくスタートの号砲を待った。
スタート係は、東門美津子沖縄市長。
9時ちょうど、スタートのピストル。
( 夜7時前のNHKニュースをホテルで見ていると、「おきなわマラソン」のスタートが写っていた。2列目からスタートした黄色のランシャツランパン姿の私がバッチリ写っていた。けっこう長い間。ひょっとしたら、新聞にも載ってたかもね。)
スタートして2kmほどのところで、「キャロットさん」と声をかけてくださる方あり。「京都キャロット」通販のお客様、宮里哲哉さん。いかにも速そうな、かっこいい方でした。追い抜かれてから、後姿をパチリ。
前を行くのは、視覚障害ランナーの高橋勇市さん。最初飛ばすと、こんな速いランナーにも会える。
3km、12分18秒。できすぎ。
しかし、4km手前あたりから急に左脇腹下痛。走り始めた若いころはよくあったが、ここ何十年もこんな経験はない。どうしていいか分からないまま走り続けたが、立ち止まりたいくらいの痛さになってきた。
5km、21分38秒。まあまあなのだが、このスピードはとてもじゃないが続けられそうにない。
何度か、走りながらの「按腹(あんぷく)」に挑戦。しかし、痛みはいっこうに収まりそうにない。
10km、44分33秒。この5kmが22分55秒。
ハーフ通過タイムの計算がもうできない。それより、この左脇腹下の痛みがいつまで続くのか・・・。
ふと横を見ると、先ほどから小柄な女性ランナーが並走。
「○○さんですよね。」
「はい。」
「あのー、京都キャロットの藤井です。前はありがとうざいました。今、娘とヨメさんが後ろのほうを走ってます。」
そんな話をしていると、すっと左脇腹下の痛みが取れた。
15km、1時間08分22秒。この5kmは23分49秒。
アップダウンがあったのにこのタイム。少し復活か。
18kmあたり、「藤井さん!」と後ろから。
「だれ!」と思って振り返ると、比嘉雄也さん。
「えー、追いつかれてしもたー。脇腹が痛くてあきません。」
私のペースが落ちてきているとは言え、「3時間20分以内が目標」とおっしゃっていた雄也さんによもや抜かれるとは・・・。
あとでお聞きすると、途中からずっと私の黄色のユニフォームを目標にして走っておられたそうだ。後ろから、私が脇腹をさすっている様子も見ておられたらしい。
「雄也さんのペースメーカーしてしもたなー。」
でも、それで雄也さんが調子にのれたのなら、ちょっとはいいことしたかなあ。
20km、1時間30分56秒。この5kmは22分34秒。
そして、ハーフ地点1時間36分09秒。
1時間半切りをめざしてスタートした私のレースは、惨憺たる結果を残しここで終了。
あとで考えた不調の理由。
1.朝ごはんを食べ終わるのが遅すぎた。
2.朝ごはんを食べ過ぎた。フルを走るつもりで詰め込みすぎた。
3.スピード練習の不足。1kmや2kmのタイムトライアルをやっておくべきだった。
4.スタート前のウォーミングアップ不足。
これくらいかな。
この失敗を次に生かそう。
中間点を過ぎた下り坂の歩道で休けい。とりあえず、ヨメさんに電話。
「ハーフ地点まで来れたし、ここで待っとくわー。今、どのへんなん?」
「うーん、11km過ぎ。」
「真樹は?」
「はぐれてしもた。」
電話中に、Kさんが通過。
「○○さーん、がんばってくださーい。」
下りを利用して私が少し引き離したのだが、それにしてもKさんのハーフの通過が遅かった。あまり調子がよくなかったのかもしれない。それとも、変なオッサン(私)に話しかけられリズムが狂ったのか・・・。
しばらくして、「21世紀の森RUNクラブ」のユニフォーム発見。すばやくパチリ。
あと写真を撮りたいのは、「みかた残酷マラソン実行委員長」の久保井洋次さん。「21世紀の森RUNクラブの」比嘉三雄さんたち・・・。
しかし、そのあと通過したはずの人たちをほとんど見つけられなかった。
風船をつけた4時間ペースランナー。
この近くに比嘉三雄さんたちがいるはず。
いましたー。
私は道路を横断してパチリ。
向こうも気づいて合図してくださった。
残り半分、しっかりねー。
横断したついでに、お向かいにいたワンちゃんの写真撮り。
「クロ・オス・2歳」
口の黒いワンちゃんはかわいいなあ。
飼い主さんに、「うちの犬も口黒いんです」と言ってきくの画像を見てもらった。
12時ちょっと前、ヨメさんが中間点到着。
この写真は、子どもらから「芸人さんみたい、笑ってしまう」と言われたもの。本当は公開不可だったのかも・・・。
その3分後、真樹が到着。
まだ元気そうでよかった。
私が待っている間いろいろと話しかけてくださった方と記念写真。
私はランシャツランパンだったので、じっとしていると風がありけっこう寒かった。話しかけていただいて助かりました。
来年またこのマラソンに出たら、この地点でこの方にお会いできるのでしょうか。
ここから先は、真樹といっしょに走ったりヨメさんといっしょに走ったり・・・。
なぞのピカチュウさんとのツーショット。
きっと、かぶりものは暑かったでしょうね。
コース途中にいたワンちゃん。
妊娠していました。
「しっかり生きてやー。」
真樹は、「走ると足がつりそう」とここらから歩き。
ヨメさんは通販の電話に対応。
ゆっくり走ってられんのです。
衆議院議員の玉城デニーさん。
ヨメさんを呼び戻し記念写真。デニーさんは気さくに応じてくださった。いい思い出になりました。
走るとキロ8分、全部歩くとキロ12分近くかかる。
周りは歩いている人がほとんど。
もう走るのは無理。
しかし、一度も休むことなく前進し続けた。
しっかり水分をとり・・・。
かわいい子たちがアメを配ってくれていた。
「エイサーのまち・沖縄市」。
そういえば、コース途中で何ヶ所もエイサーでの応援があった。
28km地点あたりで最後尾車両(?)に追い抜かれる。
トイレによったので、この1kmは15分。
嘉手納基地第2ゲート前で4時間半を超えた。
収容されるまでは少しでも前に進むつもりだった。しかし、ヨメさんが「次の関門は34km」と言っていたのであきらめてバスに乗ることにした。
そのヨメさんの姿は見えなかったので、基地に入っていったようだ。
バスに乗る前に、ちょうど29kmの表示ののぼりがあったので記念写真。
真樹は今までハーフが最高の距離だったので、「29km」はそれなりの満足感があったようだ。
芝生に座ってちょっと休けい。
「補助席を使えばバスに乗れます」ということで、収容バスに乗車。先に進んだヨメさんを心配しながら運動公園へ。(ヨメさんは次の関門で収容。ヨメさんの勘違いで、実際は31.6km。)
真樹は、「もう当分フルは走りたくない」とのこと。
でも、「5kmくらいやったら走ってみたい」とも言っていた。
「ふむふむふむ・・・、これは楽しみ!」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
宮里さん、コメントありがとうございます。
ハーフ地点まで1時間半切りをめざしていたんですが、さっぱりでした。前半はまだ涼しかったので狙ってたんですけど・・・。理由は本文に書いてあるとおりです。
宮里さんは3時間8分だったんですよね。あのアップダウンのあるコースでそのタイムなら、涼しい時期の平坦コースなら楽々サブスリーでしょう。本当に、見るからに速そうなランナーでしたよ。
お察しの通り、これからはできる限り沖縄のマラソン大会に参加しようと思っています。実は、3月の「なんぶトリムマラソン」、4月の「あやはし海中ロードレース」、「伊江島マラソン」と申し込んでいます。宮里さんはこのうちどれかに出られますか。どこかでお会いできるといいですね。
毎月沖縄のマラソン大会に出たいくらいなんですが、5月から9月はほとんど大会がありませんよね。暑くても大会を開催してくれたらいいんですが・・・。
この間は、自分一人で沖縄本島を少しずつ走ろうかと思っています。私の得意な「一人駅伝」です。そのために資金をためておかなくては・・・。
おきなわマラソンお疲れ様でした。
疲れのほうは大分抜けてきたところでしょうか?
今回のレースは暑くて厳しかったですね(+o+)
去年に続き連続でのサブスリーを逃してしまい残念でしたが、鍛えて来年リベンジしたいと思っております。
娘さんが沖縄へ進学との事でこれからは沖縄へ来る機会も増えるのでしょうか?
今回はとても短〜い挨拶程度でしたので、次回来る時にでもお会いしてゆっくりオリオンビール片手にお話したいな〜と思っております!!
宮里