2008年08月13日(水)
8.6滋賀反核平和マラソン(まとめ) [ランニング]
守山市役所から草津市役所へ。
ここは中抜きもなく、本来のゆっくりペースに戻り、少しではあるがほかの人としゃべったりする余裕もあった。そしてこのあたりから、私の胸の中にふつふつと疑問がわいてきた。
「核兵器廃絶と平和を求めて走ります
核兵器はいらない! まもろう憲法9条」
これがもらったチラシの一番トップに書いてあった言葉だ。
自分の好きなランニングを通して、「反核平和」が訴えられるなんて。こんなうれしいことはない。そう思って参加したのに・・・。
各お役所でのセレモニーの時間に追われ、速く走れる人だけが走り、ゆっくりランナーは伴走車に収容。私も何度も収容された。
「参加にあたっての注意事項」には、次のような説明が書かれていた。
・伴走車がつきますので、走らないときは車中で待機していただきます。
・一区間平均2.2km 約6分/km程度のスピードで走ります。
(参加者の力量に合わせてスピードの調整を行うことがあります)
これを読んだ限りでは、キロ6分ペースを守れる人は走り続けることができると思ってしまう。私も、休けいをはさみながら30kmをキロ6分ペース、3時間なら十分に可能と思って参加した。
そして一番の目的、「核兵器廃絶と平和を求めて走ります」。私のイメージとしては、共に走るメンバーとゆっくりジョギングしながら語り合う。沿道の人たちとも、平和について意見を交換する。
でも実際は、全然ちがった。
初めにお役所でのセレモニーありき、それに伴う中抜き(ワープ)ありき。それならそうと、そのへんの事情をきちんと要項に書いてほしい。
この大会に何回も参加されている方ならいざ知らず、私のように意気込んで初参加した者には、ちょっとがっかりでした。
収容された車の中でも言っていたことですが・・・。
私たちより上の世代は、「反核平和」に対してあまり説明を必要としない。以前は今に比べればしっかりとした平和教育がされていたように思う。
ただ、何事にも無関心な(と思われる)若い世代には、ねばり強い働きかけが必要だ。
「今までやってきたことをまったく同じように続けていくだけの平和運動に未来はない」と私は思います。
今回の参加メンバーも、平均年齢は高かった。
最近少しずつではあるが、若いランナーが増えてきているように思う。その人たちが参加しやすいような工夫、参加してよかったと思ってもらえるような努力は十分だったのだろうか。
主催者さんにはいろいろな制約や事情があるとは思います。これだけの準備をしていただくのには、かなりの労力を使っていただいたことでしょう。
それに対しては、敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。
ただし、「マラソン」の看板を掲げる以上は、参加者が満足できる内容を追求してほしいです。
私は30kmの道のりを、「核兵器廃絶と平和を求めて走る」つもりでした。
結局走った距離は、13kmくらい? (まったく不明)
平和を求める何かができた? (こちらも???)
戦争の強制はもってのほかですが、平和の強制もあっさり受け入れることはできません。(何であれ、私はすべての強制が大嫌いです。)
平和を求める活動で一番大事なものは、セレモニーではなく、一人一人との地道でねばり強い対話ではないでしょうか。
すべてがそこから始まるような気がします。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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