2011年10月17日(月)
第17回四万十川ウルトラ・結末 [ランニング]
順番逆ですけど、「99.5kmってどういうこと?」というお問い合わせが多いので、結末を・・・。
97km過ぎ、「にゃー」というなき声。
「えっ、こんなとこにネコちゃん?」
初めて通る道。しかも、人家もなく応援の人もなく真っ暗。もう、14時間制限のゴールにはとうてい間に合わないことも分かっていたし・・・。このとき、キロ11分台まで落ち込んでいた。
でも、このネコちゃんのなき声で我にかえった。5月に死んでしもた黒猫あんもちゃんのお使いかなあ。
このあと急に元気が出てきて、トボトボ歩いているランナーを抜きまくり。
98km地点あたりで14時間は過ぎてしまったが、ますます調子が出てきた。
99km地点あたりで「ワンワン」とほえる声。
「あー、また私の応援やー。これは写真撮っとかなー。」
「りんたろう・オス・6歳」
ほえてほえてするけど、ちゃんとなでさせてくれはった。
りんたろうからパワーを吸いまくり。
りんたろう君の家を過ぎると上り坂。そこでトボトボと歩く二人を一挙に抜き、上り坂もなんのその。
「ここで99.3km。あと700mです。がんばってください」と走路員のスタッフさん。
「へっへっへー、あと700mやてー。ゴール関門過ぎてもゴールさせてくれはるんや。」
しかし、そこへバイクの役員さん。
「ゴール関門時間が過ぎましたので、収容車に乗ってください。」
「えー、あとちょっとですよー。」
「決まりですから。」
「収容されている人はみな歩いてる人でしょ。私、ずっと走ってるんですよ。あと5分ほどあったらゴールできますし・・・。」
「決まりですから。」
1台目の収容車は満杯でスルー。
「次のが来るまでもうちょっと走ってもらっていいですよ。」
よっしゃー。逃げろや逃げろ。
しかししかし、坂を上り切ったあたりで2台目の収容バスが到着。一巻の終わり。
あとで聞くと、あの坂を上り切ったところで右折して細い道に入るとあとゴールまで500mほど。おー、私の走った距離は99.5km!
スタッフの方やゴール後にお話したランナーのみなさんは、「何で最後まで走らせてくれないんかねえ」と憤ってくださった。もう、そう思っていただけるだけで十分です。
15回連続収容車の「ウルトラ未完走王」の私としましては、こんなことどうってことないんです。なれてますから。逆に、「ようここまで走らせてくれはった」と感謝の気持ちでいっぱいです。
「決まりですから」と役員さんに言われた時、むっとして強い口調で抗議しつつも、顔は「ニタッ」としていた。それは、「しめしめ、99.5kmなんて、ねらってできるもんじゃない。これはおいしいかも・・・」と思ったからかもしれない。
でも、本心は「京都からおこしの藤井さん。19年ぶりの100kmのゴールです」とかアナウンスしてほしかったなあ。
もし神様がいるとしたら、「神さん、あんたちょっとおちょけすぎるで。99.5kmて、まあ・・・」と言いたくはなりますね。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
タクヤさん、コメントありがとうございます。
大学生でウルトラは、ほんとうにめずらしいと思います。うちの息子も大学の陸上部ですが、陸上部に入ってからの最長レースは10kmです。まだ、ハーフさえ出場したことがありません。
私らみたいに先がどうなってもいいような年齢の者とちがい、学生さんはまだまだ先が長いのでリスクの大きいウルトラは躊躇してしまうんでしょうね。
福岡の方なので、この先お会いできる機会があるかどうか分かりませんが、どこかで見つけられたら必ず声をかけてくださいね。
私は3年連続当選したので、そろそろ来年あたりはずれそうな気がします。こればかりは仕方ないですね。
はじめまして、福岡の大学で陸上をしているものです。
今回私は初めて四万十川ウルトラマラソンに参加しました。
今回お見かけしたら声をおかけしようと思っておりましたが、見つけることができず残念でした。
私も今回のレースで沿道の多くの声援に力をもらい、ウルトラマラソンの楽しさを知ることができました。ただ、ウルトラマラソンには学生の姿が比較的少なくその点は残念でした。
ウルトラマラソン次回の第0関門「抽選」から最終関門まで突破して「20年越しの完走」をアナウンスしていただけるように頑張っていきましょう。