2011年06月13日(月)
みかた前夜祭サプライズ [ランニング・出張販売]
「藤井さん、もうちょっとあとでサプライズがあるんやわ。時間がだいじょうぶやったら、見ていってえな。」
「はい・・・。」
ヨメさんを置いて一人抜けてきたので気にはなっていたのだが、前夜祭に居残ってほんとうによかった。
みかた残酷マラソンの前夜祭は、「京都キャロット」の前日出店の後片づけの時間と重なるのでなかなかゆっくりと参加できない。それでも少しは顔を出しておこうと思い、おじろドームに入った。
途中から入ってきた私を見つけ、大会実行委員長の久保井さんが近づいてこられた。そこで「サプライズがあるから・・・。」 これは、見ずに出て行くわけにはいかなくなった。
いつものことながら、すごい参加者の数。
今日の高石ともやさんは、バンジョーとエレキギターを従えて。
今年は、奥様がおられなくなって初めてのコンサート。
さて、奥様はどこからのぞいておられるのでしょう。
高石さんは自分をふるい立たせるような高速ギターテクニックを披露。去年、天から降りてきたように突然できるようになったそうです。
19回連続出場の7名が前に呼ばれた。
19年のうちに引越しを4回もされた方。
ご夫婦で19回連続出場、すごい!
このあと、高石ともやさんから「この残酷マラソンのあと結婚される方とかありませんか・・・。」
後ろのほうから、トントントンと前に出てこられる女性あり。会場は「おー」という歓声。
「私は支援学校、前は養護学校と言ってましたが、そこの教師をしています。今は別の学校に移ったのですが、以前いた高校では3年でフルマラソンを走りきるという目標を立てていました。
もう10年くらい前のことになります。その年、私はある男の子といびがわマラソンに出ました。その子は途中までは調子よかったんですが、35kmくらいで座り込んでしまったんです。
『ここまで来たのに何してんのー』という感じで、私はその子に殴る蹴るとうような勢いで向かっていきました。そしたらその子が、私にやり返してきたんですね。『なんや、こんな元気がまだ残ってるやん』と言ったら、その子は急に我に返ったようにスーと走り出したんです。すごいスピードで。
結局その子は関門規制にもかからず完走しました。私はそこからバスで帰ったのに・・・。
それから3年後の秋、彼から突然電話がかかってきました。『先生、いびがわマラソン完走したよ。先生の力を借りずに走れたよ』って。それを聞いてどんなにうれしかったことか・・・。
その子が、もうすぐ結婚することになったんです。
津田君、前に出てきて。」
「実は、津田君には内緒でフィアンセにもここに来てもらってます。」
(会場、どよめき。)
先生が牧師さんの代わりをされて、人前結婚式。
その前の先生のお話の中で、「先生の力を借りずにできた」と言われてうれしかったというのがよかった。教師をしていると、ついつい自分を慕って頼りにしてくれる子ばかりに目が行きがちになる。でも、ほんとうは「一人でできるようになりました」と言ってくれる子の存在こそ喜ばなければならない。親子関係も同じですね。むずかしいですけどね。
会場のみんなでお祝いの歌。
こんなかわいくて、みんなで祝福できる結婚式の場にいられて本当によかった。
明日、津田さんは張り切って走られるだろう。ゴールには彼女が待っているのかな。
でも、張り切り具合ではおっちゃんも負けへんでー。
(注) この記事内の写真、記述に関しては、ご本人と関係者の了承を得ています。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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