2011年06月08日(水)
「ヘヴンズストーリー」 [映画]
◎goo映画より
作品解説・紹介 - ヘヴンズ ストーリー
家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、復讐代行を副業にする警官、理由なき殺人を犯した青年、その青年と家族になろうとする女性――彼らを中心に、20人以上の登場人物が、複数の殺人事件をきっかけに繋がっていくストーリー。ピンク映画出身で、インディーズ映画から大作までを幅広く手掛ける鬼才、瀬々敬久監督が、復讐と再生をテーマに全9章(4時間38分!)からなる物語を丁寧につづっている。 忍成修吾や村上淳、長谷川朝晴をはじめ、佐藤浩市、柄本明、吹越満ら豪華な顔ぶれが繊細かつ迫真の演技を披露する。これまでも現実に起こった事件にインスパイアされてきた瀬々監督が、「罪と罰」というべきテーマに挑んだ集大成的力作だ。
■解説 - ヘヴンズ ストーリー
殺人事件をきっかけにつながりあう20人以上の人々の姿を通して、復讐と再生を描くドラマ。全9章、上映時間4時間半を超える大作。監督は「ドキュメンタリー頭脳警察」など、ピンク映画からメジャー作品まで幅広く手掛ける瀬々敬久。出演は「掌の小説」の寉岡萌希、「ハッピーフライト」の長谷川朝晴、「必死剣鳥刺し」の村上淳。
■あらすじ - ヘヴンズ ストーリー
少女サト(本多叶奈)が8歳の夏。友達と海水浴に出かけている最中、家族が何者かによって殺害される。1人残されたサトは、祖父ソウイチ(柄本明)に引き取られることに。事件の日からオシッコが出なくなったサトは、テレビで“法律が許しても、僕がこの手で犯人を殺してやります”と言い放つ男を目にする。それは、妻子を殺された鍵屋のトモキ(長谷川朝晴)だった。その日から、トモキはサトにとってヒーローとなる……。
1人息子を育てている警官のカイジマ(村上淳)は他人には言えない副業をしている。関東では桜の季節、しかし東北の鉱山跡はまだ雪。カイジマは雪の中で仕事をこなした。戻ったカイジマは花見をしながら息子に土産を渡すが……。
バンドでギターを弾いている22歳のタエ(菜葉菜)。父親の暴力のせいで片耳が聞こえず、孤独な彼女は、雨の日、トモキと知り合う。少し暗い影を持つ彼にタエは惹かれる……。
ある船着場。16歳になったサト(寉岡萌希)が降り立つ。そこは、彼女のヒーロー、トモキが住む町だった。セミのぬけ殻を“虫の死体”と呼ぶ少年の自転車を強引に借りたサトは、トモキを探す。こうして、復讐が始まろうとしていた……。
若年性アルツハイマーと診断された人形作家の恭子(山崎ハコ)。ある日、恭子は病院のテレビで、理由なく殺人を犯した少年の言葉を知る。“これから生まれてくる人間にも、僕のことを覚えていてほしい”。やがて落葉が舞う季節となり、彼女に変化が訪れる……。
夏、かつて“雲上の楽園”と呼ばれ、カイジマも訪れた東北の鉱山跡の廃墟を2人の男女が訪れる。あれから8年、そして悲劇が訪れる……。
サトはヒーローとともに、彼の住む町にいた。彼はすでにヒーローではなかったが、それでもサトは彼が好きだった。
事件から10年が経過。季節外れの雪が舞う紅葉の山中を走るバス。その中には、すでに亡くなった姉の年齢を追い越したサトが乗っていた……。
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この映画を見ようと思った理由。
1.山崎ハコが出ている。
山崎ハコといえば「白い花」。私の青春時代の名曲としてすぐに出てくる曲。私もフアンでした。
「私の目の前の白い花 人目にもつかず咲いているけれど・・・」
そんな人が15年くらい前だったろうか、「どんとこい、どんとこい、どんとこいよー」とNHKの「みんなの唄」で歌っていてびっくりこいた(曲名思い出せず)。華麗なる大変身(?)。
そして、今回映画への出演。これは見ないわけに行かない。
2.休憩10分を含めると4時間48分の長編映画。
もう、それだけで見たくなる。
長い映画といえば「愛のむき出し」。見る前は心配だったが、実際に見たらおもしろくて全然長くは感じなかった。映画ってそんなもんですね。
「京都シネマ」に着いたのは上映15分前。それでも私がもらった券は24番だった。結局最終30人くらいでしょうか。いつもより男性の比率が高いような感じだった。
「愛のむきだし」は、初めから終わりまで満島ひかりとAAAのニッシーを中心にした話だった。ところがこの「へヴンズストーリー」は中心人物と言えそうな人がいっぱい。
最初に、「冷たい熱帯魚」の吹越満が出てきたのにはまいった。もうそれだけであの映画を思い出してしまった。早くも異様なフンイキ。
30分くらいに区切られたいくつもの話が展開していく。2時間ほどで前半終了。疲れもしなかったが、それほどおもしろくもなかった。
10分の休憩後、後半。
お目当ての山崎ハコさん登場。若年性アルツハイマー症の役を演じてられた。この演技については評価の分かれるところだろう。
私は、その役・恭子さんの表情がまるで校長を退職された女性のように見えた。だから・・・、名演技だったと言っていいのかな。
パンフレットがなかったので、帰ってからパソコンでこの映画について調べてみた。その中で瀬々監督と「トモキ」役の長谷川朝晴の対談があった。監督が山崎ハコについて語っているところ。
恭子役の山崎ハコさんはどういう経緯で?
瀬々:高校生のとき初めて作った映画に、ハコさんの「飛・び・ま・す」を勝手に付けたんですよ。当時から好きだったんです。好きって人前ではあまり言えなかったですけど。山崎ハコが好きな男子高校生なんて、嫌いでしょ(笑)。今回お願いしようと思って、ハコさんが時々ライブをやってた阿佐ヶ谷にある「あるぽらん」っていう飲み屋のマスターに連絡先を聞いて、青山のカフェで会ったんです。そこで出演交渉して、すごい緊張しましたね。憧れの人ですから。ハコさんは舞台経験はあって、撮影に入ったころは、表現をどうしても表に出そうとされるんで、「いや、もうハコさん、いるだけでいいです。思ってくれれば映像に映りますから」って言ったんです。やっぱりアーティストだから、勘がいいというか、映画って違うんだなとハコさんは思われたのでしょう。それからは完璧にただいるだけの存在として、演じられた。ハコさんがいると背景が見えてくるじゃないですか。背負っている風景というか人生というか。それがやっぱりいわゆる役者さんとは違う感じがしますね。
私が感心したのは、山崎ハコを引き立たせた忍成修吾の演技。これがすごかった。まえから好きやったけど、ますます好きになった。あのあやしい目、いいねー。
立ちすくんでいる時の顔は、「嵐」の松潤に似ていた。ただ、そこから漂うフンイキは独特のもの。代わりが見つからない役者といっていいでしょう。
4時間半を超える映画なので、もっとゆっくりと時間が進むと思っていたのに意外とせわしなかった。山崎ハコと忍成修吾を中心にして5時間やってもよかったように思う。
まあ、ほかの登場人物もそれなりにおもしろかったですけど・・・。佐藤浩市とかね。
私の結論。
「へヴン(天国)て何? 殺し合いをしている時に生まれた子? 腑に落ちんなあ。」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 3 )
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コメント
フムフム、そうでしたか。
綾戸智絵さんといい、女はつよいですなぁ。
やまたくさん、コメントありがとうございます。
「山崎ハコ」に食いついてくださるところなんか、さすが同世代という感じです。4時間48分に耐えられそうでしたら、ぜひ「ヘヴンズストーリー」見に行ってください。
難病についてはウィキペディアにこう書いてありました。
幼少時代から慢性膵炎の持病を抱えており、「酒・タバコどころか(膵臓に負担過大のため)ラーメン・コーヒーも口にできない」(本人談)体質である。それゆえ度々ダウンすることもあったが、彼女の歌唱や楽曲制作への意欲は病に負けるどころか、むしろ力強く、多岐に渡り精力的な活動を展開している。
ミドリ豚のパックインミュージック(たしか月曜日林義男さん)のハコ姫のファンでした!
でもたしか・・難病で長生きできない・・ってみんな(林さんも)言ってませんでした?
最近テレビで見ましたけど、あのか弱い姫はどこ行った??
文字道理、生まれ変わったか?