2011年01月10日(月)
第16回9の日平和ラン〜三宅愛子さんを訪ねて〜 [ランニング]
昨日9の日だったのだが出張販売日と重なったため、今日あらためて「平和ラン」をすることにした。
今日の行き先は、三宅誠孝さんち。私が今まで出会った人の中で一番好きな人。亡くなられて、もうすぐ2年になる。(三宅誠孝さんは、元京都市会議員さん。このブログにも何回も登場していただきました。)
今年の愛子さん(誠孝さんの奥様)の年賀状に、ちょっと気になることが書いてあった。しかしその表現が文学的すぎて、石頭かんたろう的な私にはそのこころが読めない。本人さんの話を聞いてみたい。
「そや、近くやし走って行こー!」
カーナビで調べたら、うちから三宅誠孝さんちまで4.5km。ということは、往復で9km。
やったー、「9の日平和ラン」にぴったり。
お昼ごはんを食べ、スタートしようとすると雪。
ゆっくり時間をかけて「平和・憲法九条」のアピールランをしようと思ったので厚着していくことにした。。ジャージの上にウィンドブレーカー、その上に「ランナーズ9の会」のランシャツ。もう、お腹パンパン。
北稜高校を過ぎたところの交差点で、三宅誠孝さんの後継者・ひぐち英明京都市議の車に遭遇。しっかりのぼりを振って激励しておいた。
10日ほど前、うちいなかのおもちつきでお会いして以来だがお元気そうだった。街頭演説にでも行かれるのだろうか。
パンダ帽子をかぶり「平和・憲法九条」ののぼりを持って走っているところをカメラに収めたかったのだが、風がきつくてうまくいかない。
今度は成功かと思ったら、風にたなびきすぎてのぼりの文字が見えない。うまいこといかんもんです。
しばらく走ると雪はやみ、青空が広がった。比叡山もくっきりと見える。
こうなると、今度は暑い。
三宅誠孝さんのご自宅近くまで来ると、また雪がちらほら。いかにも冬らしいお天気。
私は一度もおじゃまさせてもらったことがないので、そこらへんの人に聞きまくってなんとか到着することができた。
4.5kmのはずなのに、40分ほどかかったことになる。
「すんませーん、藤井です。ちょっと心配になってお伺いしました。」
「いやー、ありがとうございます。どうぞ入ってください。散らかってますけど・・・。」
この後40分ほどお話させてもらった。
内容については、極めて個人的なものも含まれるのでここには書きません。ただ、私が心配していたようなことはなかったのでほっとした。
私は自分で勝手に一番の「三宅誠孝ファン」だと思い込んでいた。今年4月から月刊誌「ねっとわーく京都」に連載させてもらっている記事の題を〜「憲法9条」+「ランニング」=「パオパオ」と言われる日をめざして〜にしたのも、三宅誠孝さんを意識してのものだ。
だが、大事な人を忘れてました。「愛子さん」のお話をお聞きしていると、奥様のお話というより大ファンのお話ですね。「夫」とか「主人」とか「ダンナ」ではなく、「誠孝は・・・」、「誠孝は・・・」とおっしゃっていたのがすごく印象的でした。
なかでも、お二人で広河原のバス終点から岩倉のご自宅まで歩かれたことや、滋賀県の堅田まで往復された話など。その話をされている時の愛子さんの表情はピカ一でした。
愛子さんが三宅誠孝さんの志を少しでも継いでいこうとされているように、私も私のやり方で力を尽くしたい。私は三宅誠孝さんとはランニングクラブ「京都ランナーズ」を通して知り合ったので、ランニングによる平和運動を続けていこうと思っている。即効性はなくても、誰かのどこかの記憶に残るように・・・。
お別れするとき、愛子さんの写真を撮らせてもらおうかとも思ったがやめておいた。愛子さんも「京都ランナーズ」で知り合った人だ。私にとっては、京都の女性ランナーの草分け的存在である。
「走ってはらへんのですか?」とお聞きすると、「この2年間はまったく・・・。でも、今年はまた走り始めます」ときっぱり。
「今の言葉、ボクのブログに書いときますわー。こら走ってもらわなどもならん!」
愛子さんのお写真は、その日までの楽しみにとっておきます。
「私ねえ、パソコンてほとんどさわらへんにゃけど、息子に頼んで『パオパオだより』はお気に入りに入れてあんのよ。見せてもらってます。」
「いやー、そんなんゆうてもろたらうれしいですわ。ボクのブログの読者って、結構ご高齢の方が多いみたいで、そんな話ようお聞きします。ありがたいこってすわー。」
期待してくれてはる人がいやはんにゃったら、それを裏切らんようにしっかり書かなあかんとあらためて思う。
帰りは下りで、暑くもなく寒くもなく走りやすかった。
「平和・憲法九条」ののぼりを見てくれてはる人もけっこうおられたし・・・。
自宅まであと500mくらいの頼光橋のあたりで、サングラスのかっこいいランナーが私を見て立ち止まる。
「四万十でご一緒させてもらった原です。」
「あー・・・、このお近くでしたっけ?」
「いえ、今日は練習で30kmほど、ぐるっと回ってるんです。もうすぐあの時一緒だった彼女も追いついてきます。」
「はー、そうなんですか。練習で30kmも・・・。でも、今日は走りやすい気候ですよね。」
「そうですね。・・・また、四万十は行かれるんでしょ。」
「いや、今年はちょっと考えなおそうかなあと思ったりもして・・・。」}
「えっ! 申込もされないんですか!?」
「はあ、今のところ・・・。」
そこで追い付いてきた彼女に向かって、「藤井さん、今年、四万十申し込まないって!」
「えっ! どうしてですか。」
「いやいや、まあ、まだ考え中で・・・。」
私がウルトラを申し込まないということだけで、こんなに盛り上がってしまうとは・・・。全然完走できてへんのに、「パオパオ=ウルトラ」というイメージができあがってしまってんのかなあ。
「パオパオ=平和アピールランナー」の道険し。
道路の反対側にかわいいワンちゃん見っけ。
「すんませーん、ワンちゃんの写真撮らせてください。甲斐犬ですよね。」
「そうです。」
「お名前は?」
「○○です。」
おー、なんてこったい!
私ともあろうものが、聞いた名前を忘れてしまった。犬の名前が覚えられんようになった時が私のランニング引退の時と決めてあるのに、もう?
でも、ご近所さんみたいやし、きっとまた会えるね。
「○○・メス・9歳」
ちょっとこわがりやったけど、今日もしめはかわいいワンちゃん。
「平和・憲法九条」、どうかよろしくお願いします。
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◎2009年、三宅誠孝さんからの年賀状 (この半月後の1月17日に亡くなられました。)
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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