2021年02月02日(火)
「老犬との暮らし方」 [書評]
臨床獣医師が書いた「老犬との暮らし方」
獣医師 石井万寿美
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
のべ3万頭の犬を診てきた獣医師!朝日新聞のコラムでおなじみのますみ先生が書いた老犬介護本の決定版。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 あなたの愛犬はなぜ長生きするようになったのか(あなたの愛犬はなぜ長生き?)/第2章 犬にとっての老いとは何か(犬が年をとるってどういうこと?/体格による老いの差ー小型犬ほど長生き/血統による老いの差ーミックス、柴が長生き/こんなサイン・兆候が見えたら老いがやってきている)/第3章 犬にとっての痴呆とは何か(痴呆・認知症とは何か/痴呆になりやすい犬、なりにくい犬)/第4章 あなたの犬はどんな病気にかかりやすいか(症状から見た病気/小型の老犬がかかりやすい病気/大型の老犬がかかりやすい病気/メスの老犬がかかりやすい病気ー避妊がいちばんの予防/オスの老犬がかかりやすい病気ー去勢がいちばんの予防/その他の病気)
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
石井万寿美(イシイマスミ)
獣医師。1961年、大阪府生まれ。1986年酪農学園大学大学院獣医学研究科修了。動物病院勤務を経て、大阪府守口市に「まねき猫ホスピタル」を開業。臨床獣医師として日々患畜を診る一方、アニマルライターとして活躍。
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4日前の記事「犬が殺されている」を書かれていた石井万寿美さん。
「老犬との暮らし方」という本を出されていたので、すぐに注文した。
うちのきくちゃんは来月で16歳。
今までできていたことがだんだんできなくなり、世話が大変になってきた。
と言っても、その世話の99%以上がヨメさん。私はほとんど何もできていない。
「知識も何もないからねえ」と言って逃げていたらあかん。ちょっとでも勉強して、きくちゃんが楽しく暮らせるようにしなくては。それと、ヨメさんの負担をちょっとでも減らせるようにしなくては。
「痴呆の主な症状」と言うのがイラストでまとめてあった。
きくちゃんは、8項目中「夜、単調な声で鳴き続ける」以外の7項目に当てはまる。
鳴かないのはいいのだが、夜中起き続けている。これでヨメさんが全然熟睡できていない。きくちゃんは昼夜逆転して昼間寝ているからいいものの、ヨメさんは仕事もあるので昼間に寝るわけにはいかない。それでだいぶ疲れがたまってきている。
私の仕事のない日は、きくちゃんと寝られるように変えてかえていかなあかん。ヨメさんの体が持たん。
おととしの11月に急激に弱ってしまったきくを見て、「もう1年も持たん」と勝手に思い込んでしまった私。その1年が過ぎ、まだまだ元気なきくちゃん。
今きくちゃんを抱っこして、その温かさを感じる時に「しあわせやなあ」とつくづく思う。
きくちゃんはどうなんやろう。
オッサンのことをどれくらい分かっているんやろう。
もし全然分かってへんかったとしても、今が一番かわいいから大事にせんなん。
なあ、「きくちゃんよー。」
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この本の最後に、付録として「虹の橋」の詩の紹介があった。
ふーん、そういうことやったんかーという感じ。
◇ ◇ ◇
虹の橋
天国の、ほんの少し手前に
「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、
死ぬとそこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、
彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
食べ物もきれいな水もたっぷりあって、
お日さまはふりそそぎ、
みんな暖かくて幸せなのです。
病気だった子も、
年老いていた子も、
みんな元気を取り戻し、
傷ついた子も、
不自由な体だった子も、
元のからだを取り戻すのです。
・・・まるで過ぎた日の夢のように。
けれど、みんな心にぽっかりと小さな穴が空いています。
それは自分にとって特別な誰かさん、
地上に残してきてしまった大好きな誰かさんが
ここにいない寂しさのこと・・・。
でも、ある日・・
その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、
からだは喜びに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、
緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、
再会の喜びに固く抱きあいます。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
あなたの両手は愛する友を優しく、
そしてしっかりと抱きしめます。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです・・・。
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2021年02月01日(月)
支払いラン [ランニング]
いろいろな支払いが滞っている。
その中の一番大きいのが、11月の自損事故の修理費。これだけはどうしようもない多額なので、残り少ない定期預金を解約した。
あとは医療費がきついねえ。支払いがカードでできるところが多いので、ひと月かふた月遅れで現金を用意しなくてはならない。仕方のないことかもしれないけれど、毎月毎月は苦しい。先月も今月も来月も・・・。
収入と支出をしっかり分析して、この先の私の予定を決めて行かなくては。それは全然おもしろくない作業だけれど。
それに反して、自分のレース結果分析はおもしろいねえ。
ヨメさんは「アンタは何キロを何分で走ったとかばっかり。しょうもなー」とか言う。
おもしろいと思うんやけど・・・。
昨日の二条城マラソン10km。
しんどかったけどおもしろかった。
一番に思ったのは、「まだ10km走りきるスタミナはない」ということ。病気からそんなに早く回復するわけがない。甘かった。
それと、「ウォーミングアップをしっかりやること」。
10kmレースを走るなら、最低きつめの3km以上をしっかり走っておかなくてはならない。できるだけ早起きして、余裕をもってウォーミングアップして、スタートまでゆっくり待つ。次はそうしよう。
ただし、私は以前はペースが落ちだすと止まらなかったのだが、今はちがう。細かいことだが、そういうときのためにいろいろと対策は考えてある。昨日は後半の方が速くなった。これが「年の功」ですかね。
昨日は「記録会」ということで、40名ほどが一斉スタートした。これでレース気分が味わえた。前にも後ろにもランナーがいると、知らず知らず「がんばろう」いう気がわいてくる。
今年に入ってからも、「マラソン大会を普通に開催する」という発表はほとんどない。逆に「2年連続中止」の発表が相次いでいる。
今は、気楽に参加できるこんな「記録会」が近くで増えることを望む。
昨日かなりがんばって走ったので、今日はおとなしく3kmジョグ。20分ちょっと。
次は、5kmをもうちょっと速く走れるようにがんばろうと思う。
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2021年01月31日(日)
第5回世界遺産二条城マラソン【サトウ練習会】 [ランニング]
以前から気になっていた【サトウ練習会】。
ランネットで大会検索をすると、週2くらいの割合で練習会や記録会を開催されているようだ。
元旦から40℃近くの発熱で始まった2021年。病院を変えて、1月10日からやっとぼちぼち走れるようになった。あわててはいけないと思いながらも、1月末にどれくらいまで回復しているかを確かめたくなった。
そこで見つけたのが「第5回世界遺産二条城マラソン」。フル・30・ハーフ・10の記録会。もちろん私は一番短い10kmにエントリー(1.9×5+0.5で10km)。
おととい5kmを25分08秒で走れたので、10kmは52分くらいで行きたいところ。主催者さんには「目標は10km50分」と宣言していたんですが。
ところが、スタートから体が重くて重くて。
7kmくらいからやっと楽になった。(あと3kmやで、調子出るのがおそいやろ!)
ゴールは52分23秒。
がんばったような、がんばれなかったような・・・。
病み上がり月にしてはまあまあということにしときましょうか。
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二条城南東角に、8時15分集合で9時スタート。
逆算して、7時起きで、7時40分出発。
私のバイト先の近くに「12時間550円」という格安駐車場があるので、そこに車を入れて会場まで走って行った。約1kmほど。
途中トイレに寄ったので、着いたのはギリギリ8時15分。もうちょっと余裕をもって来んとあかんね。
今日の参加者は39名。
私は前日夜ギリギリに申し込んだのに、ていねいなメールが返ってきていた。
このようなていねいな対応をしてくださると、安心して参加できる。
もうほとんどの方が受付を済まされていた。
私が申し込んだ10kmの部は4名のみ。
受付でドリンクをいただいた。買って行かなあかんな―と思っていたので助かった。
このあと、競技についての説明など。
「絶対にゴミを出さないこと」を強調されていた。
「守ってもらわないと、この先この場所が使えなくなりますので」と。
そら、その通り。
気温は5℃くらいでしょう。
ただし日が当たって風がないので、ふるえあがるということはない。
主催者・サトウさんを中心に準備運動。
みなさん真剣にやっておられた。
私も同じようにと思ったが、体が硬すぎてできないのもあった。
最終周の折り返し地点を確認に。
「途中で取り外す予定ですので、各自確認しておいてください」とのこと。
その帰り、「藤井さん」と呼ぶ声。
「黒川さん! こんなところでお会いできるとは・・・。」
「一時は悲壮な感じやったけど、元気にならはってよかったわ。」
そのお言葉がしみた。
黒川さんはずいぶん前からの知り合いではあるが、深いお付き合いはない。でもそのお言葉が愛想ではなく、本当に親身になって言ってくださっているのがわかった。
「お互い若くないしね。走れるだけでもありがたいと思って、あせらんようにね。」
肝に銘じておきます。
ありがとうございました。
家に閉じこもっておらず、外に出ていくと必ずいいことがある。
今日は、黒川さんに会えただけでも出て来た値打ちがあった。
今日も私にしたら厚着。
同じところを5周するので、いざとなったら脱げばいい。
9時1分、4部門一斉スタート。
走り始めから体が重い。体が目覚めていない感じ。
9時スタートなら、6時くらいに起きないとダメなんでしょうか。
5:06 5:11 5:25 5:16 5:20 で5km26分22秒。
これは苦しい。
ところが6km過ぎくらいから徐々に楽になってきた。
やっと体が目覚めたんでしょうか。
5:22 5:10 5:16 5:08 5:00 で後半5km26分00秒。
ゴールは52分23秒。
よかったのか、それほどでもなかったのか、ビミョー。
去年の今ごろは、10kmを45分台で走っていた。そこから見ると約7分遅くなっている。しかし、発熱で歩くのも大変だった時から見たらこれでも上出来と言える。
欲張らない、欲張らない。
ゴールは柵のところと聞いていたのだが、柵のところにはだれもおられず。
給水所のところからゴール地点を見て、タイムをとっておられたようだ。
ゴール後に、選べるドリンクとパン。
これはうれしい。
帰り道応援をしながら帰ろうと思ったのだが、同じグループのランナーなのか一般ランナーなのか区別がつかない。武庫川SCの月例会のように、胸にリボンでもつけるといいのにと思った。
直前に申し込めて、コースも走りやすいので、日程が合えばまた参加したい。
サトウさん、いろいろとありがとうございました。
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【今日のきくみー】
今日のお散歩は、新しい宅地。
そこからいい具合の坂道ができていた。
今日は日曜で、工事はお休み。
宅地内もウロウロ。
最後は「自由歩き」。
歩き始めはよくこけていたが、自由歩きにしたらしっかり歩くようになった。
どうしても、カニさんみたいに横歩きにはなっていたけど。
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みーちゃんのひなたぽっこ。
日が当たる時間になると、しゅっと出てくる。
ついでに爪とぎ。
しっかりといどいてやー。
爪が刺さったら痛いし。
ちゅーるで、みーちゃんおびき寄せ。
もうさわれそうなんやけどなあ・・・。
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2021年01月30日(土)
おじいさんのシクラメン [家族]
「こうじさん、見てみ。おじいさんのシクラメン」とヨメさん。
「すごい。咲いてるやん。1年以上前やのになあ。」
2019年12月5日、父は98歳の誕生日。
京都博愛会病院に入院中で、もう呼びかけに対してもだんだん反応が悪くなっていた。それでも父の病室を少しでも明るくしたいと思い、花屋さんでシクラメンを買って持って行った。(病院には、「すぐに持って帰ります」とことわりを入れて。)
ヨメさんが何度も何度も呼びかけてくれたが、寝たきりの父はかすかにうなづいてくれたような・・・。
その時に病室に持って行ったシクラメンが、今また咲いている。
すごいね。
このシクラメンの花を見て、自分も今からでもまた花を咲かせたいと思った。
なーんてね。
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【RUN】
昨日5kmTTときつい練習だったので、今日はゆったりジョグで。
午後3時半スタート。
ヨメさんは、「オンライン京都マラソン」のマイコースとして、家から北稜高校往復2.2kmを走っている。
「折り返してからがすごくしんどい」と言うので調べてみると、家は標高115m、北稜高校前は103m。12mも高低差があれば、そら帰りがしんどいはず。
今日は宝が池をゆっくり走ろうかと思い、幡枝を通過。
すると、「フジイくーん」と呼ぶ声。
「あっ、古村さん。今帰ってきやはったんですか。」
「そうや。フジイくん、よう走ってるやんか。」
「最近病院のお世話にばっかりなってるんですけど、まだまだ走りますよー。先月、65歳になりました。」
「65歳? わしとちょうど一回りちがうんか。」
「そうですよー。」
「古村ショップ」の古村さんとは、私が20歳の時からの知り合い。私のバイト先に牛乳を卸しておられた。
マラソンのこと、狩猟のこと、それにうちの兄と話されたことなど、いろいろと話ができてよかった。今も朝4時過ぎに起きて、市場に仕入れに行っておられるとのこと。とにかく健康そうでよかった。
宝が池ランニングコースの起点まで、約3.2km、22分。
軽く2周3km、20分17秒。
相変わらず石がボコボコ出ているところがあり、決して走りやすいとは言えない。
帰りは上の道を通って、ごんぞう探し。
いました、ごんぞう。
私が写真を撮ろうとしたら、逃げようとした。
「逃げんといて。ごんぞうちゃんの顔が見たいだけやし。」
私が勝手に「ごんぞう」と呼んでるけど、実はメスやったりして・・・。
帰りはちがう道を通ったので、約3.5km、25分。
また、町内猫パトロール。
これで、今日は3.2+3+3.5+1で10.7km。
今日の門番はミケちゃん。
あっ、ちゃんとさくら耳になってる。
私が手術に連れて行った猫ちゃんにまちがいない。
元気そうでよかった。
家には入れてもらってないみたいやけど、丸々太ってた。
ちょっと安心。
大きな公園前まで戻ったら、ヨメさんときくがお散歩中。
このあと、ご近所のアルちゃんらと公園で親交を深めさせてもらった。以前の気の荒かったきくでは考えられないこと。
今からでも、みなさんと仲良くしてもらわないとね。
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2021年01月29日(金)
父の命日ラン [ランニング]
去年の今日、父・善一が亡くなった。(うちでは「父」ではなく「おとちゃん」と呼んでいるが。)
今日が一周忌。
本当なら喪中で今年の年賀状が出せないところだったが、父はそんなことは望んでいない。と勝手に判断して、今年も父の写真入りの年賀状を出させてもらった。(右の一番下)
「○○から元気をもらう」とよく聞くが、とんでもない。元気をタダでもらったらあきません。
「パオパオさんから元気をもらった」と言われたら、「あげた覚えはない。私の元気は有料です」と言っている。
そんな私だが、今日は亡き父から元気をもらって走る。もらっても、親子なんで無料でいいでしょう。相続税がかかる?
1月の目標「5km27分」が、今のところ27分46秒。おまけ合格にしてもいいのだが、体調が上向いているのでもうちょっとがんばりたい。今日は「5km26分」に挑戦する。
午後3時スタート。
今日は冬らしい空模様。晴れてはいるのだが、すぐ雲がかかり、冷たい風が吹き、時々雪もちらほら。
宝が池公園コンクリトラックまで、3km18分。
今日はイレギュラーの24時間バイトからの朝帰り。しかし、体調は良好。発熱で走行距離が減ったせいか、シミシミと痛かった恥骨もだんだん気にならなくなってきた。
まずは、1周430mをキロ5分ペースで走ってみた。
5分02秒ペースで走れたので、このペースを覚えて、11周+250mをペースを落とさないように走る。
今日は新しいシューズ、ターサーJAPAN。
去年の秋に買ったのだが体調が崩れっぱなしで、やっと元気になったのでおろして履く気になった。
今日は父の命日でもあるし、新しいシューズのデビューにふさわしい日かもしれない。
ターサーは今まで10足以上履いていると思うのだが、シリーズ最上位にあたる「ターサーJAPAN」だけは履いたことがなかった。値段が高いから。
65歳になって、初ターサーJAPANとはねえ。これから大事に大事に履いて行こう。高いシューズやから。
最初の1km、ちょうど5分。
すごいね。機械みたいやね。
そのあともちょっとしんどくなった時もあったが、そんな時は天国の父から元気をもらう。無料で。
5:00 5:01 5:00 5:03 5:00 で25分08秒。
あらま、来月の目標「5km25分」をほぼ達成してしまったわ。
熱さえ出んかったら、そこそこ走れるちゅうことやね。
いやいや、今日は天国のおとちゃんが力をくれたということにしておこう。
調子に乗ったらあかん。
ターサーJAPANはめっちゃよかった。
ただし底が減るのがいやなので、レースやその前日のみ履くことにする。もったいないし。
家まで3.2km、23分。
ついでに町内猫パトロール1kmプラス。
みーちゃんの姉妹猫さんは、すだれに溶け込んでいる。
いつも1ぴきでいることが多い。
向こうで猫のかたまりが。
みんなで5ひき。
なんか悪だくみしてんのとちゃうかー。
あかんでー。
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【今日のきくみー】
今日は北風ピューピューで寒かった。
それでも、ちょっとの晴れ間をめがけて前の公園へ。
きくちゃんは穏やかな表情。
早く暖かくなったらいいのにね。(暑いのはかなんけど。)
みーちゃんは、今日もオバサンの足技にやられている。
あー、いい気持ち・・・。
ぶるぶるぶる・・・。
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2021年01月28日(木)
犬が殺されている [わんこ・にゃんこ]
◎現代ビジネス 1/28(木) 8:01配信
犬が殺されている…多くの人がまだ知らない「解剖実習の衝撃実態」
石井 万寿美(獣医師・作家)
新型コロナウイルスが爆発的に感染拡大をしています。
そんな中、東京大学医科学研究所の研究チームは「新型コロナウイルスに感染後、回復したネコには、無症状であるにもかかわらず長期間、肺にダメージが残る」ことが分かったと発表しました。
この記事を読んだネットユーザーは、SNS上で「猫に新型コロナウイルスを感染させるとは、どういうこと」「かわいそう」などと炎上していました。
動物愛護の人から見れば「猫にわざわざ病気を感染させるとは、なにごとか」と思われるのでしょう。その考えも理解はできます。できれば、「動物実験」をしないで、科学が進歩すればいいのですが、実際はそういうわけにはいかないこともあるのです。
いまの時点で、たとえばフェレットは、インフルエンザウイルスの感染実験モデル動物にされています。ヒト分離株と感受性がよく、インフルエンザウイルスが飛沫伝播でフェレットに感染するからです。
もちろん、マウスなどに比べるとコストもかかりますし、飼育しにくいという点があります。実際には、フェレットも実験動物として使われています。
その一方で、フェレットをペットとして飼っている人から見れば、猫と同様にフェレットを実験に使うとは、どういうことかと思っている人もいるでしょう。
筆者は、獣医学生のときに、実習という名の下に牛、犬、ラット、カエルなどで動物実験をしたことがあります。今回はその話を書いていきます。
時事通信の森映子さんが「『明日殺されるのに…』獣医大の驚くべき実態、学生たちの苦悩」という記事を書かれていました。
それを読んだネットユーザーが「医師は、人殺しをしないのに、なぜ獣医師は、動物を殺すの?」と投稿がありました。筆者は学生時代、重い気持ちで動物実験をしたことを告白します。
■獣医学生のときの動物実験
私の獣医学生時代は、もう30年以上も前なので、いまの獣医大学と大きく変わっていると思っていました。
ところが、森映子さんの著書『犬が殺される』を読むと、2015年頃には、同じ犬を使って開腹・開胸手術を5日間で行ったとあります。筆者の頃をあまり変わっていないのでそれは驚きでした。
筆者の大学では、大学3年生で牛の解剖の実習が始まりました。
病理解剖は、病気になった動物の原因を探すために解剖します。この場合の解剖学なので、健康な動物を解剖して正常な体を頭に叩き込みことが目的です。病気の動物を診ても健康な体がどんなものか理解できていないと、何が病気かわかりません。まずは、健康な牛からはじめるのです。
もっとも獣医学で健康な牛と言っても、外科実習に使った牛が解剖学に回ってきていました。解剖学で牛を実習に使うということは「殺す」という意味です。
■牛の解剖実習
私たちの学生時代は、まだ「アニマルウェルフェア」という考えがほとんどなかったです。本当はあったのかもしれませんが、大学で教育された記憶はありません。
アニマルウェルウフェアとは、日本では動物の福祉と訳されています。愛護動物(家畜も含まれている)は、感受性を持つ生き物として心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざします。
その頃の獣医大学の実習は、無麻酔で牛を放血殺しました。牛の四肢に縄をかけて、実習室のコンクリートの床に寝かせて、牛の首の血管から大量出血させて殺すというものです。
牛の命が絶えると、解剖学の教授は、「命を差し出してくれた牛に感謝、そして君たちはしっかり実習しないといけません。獣医学生をしていると、動物の死に鈍感になっていきます。初めての実習のことを忘れないように、黙祷」という言葉でありました。それから獣医学生が実習に入りました。
いまはさすがになく、鎮痛剤が処方されてからされています。獣医学生になって初めての解剖は、牛の解剖でした。この実習の前には、先輩から心して取り組むようにと何度も言われています。実際に、この実習に耐えることができず、学生を辞める人もいました。
次は、動物実験をしたのは犬です。
牛のときもショックでしたが、犬はさらに衝撃でした。高校時代から犬も飼っていましたし、動物が好きで獣医師を目指しているのに、犬を殺すことになるとは思ってもみませんでした。いまではそんなことをすんなりといないですが、学生の筆者は、その実習を拒否するとか、大学に抗議するという考えはありませんでした。
■犬の実習の様子
筆者の『動物のお医者さんになりたい』にも犬の外科実習の様子を書きました。
獣医学生の6年生になったときに、6人ぐらいで同じ犬を使って膀胱切開術、腸吻合術、胃切開術、涙管洗浄術と眼瞼内反術、腎切除術、肛門嚢摘出術、開胸術、前肢か後肢の骨折で計8回の手術をした。
実習犬を「ペロ」と名付けて、もちろん術後のケアもしたし、散歩も行きました。そして、そう豊かなでない学生でしたが、その犬に肉をあげたりもしていました。
どの犬も合計で8回も毎週、獣医学生に手術をされるので、体力がない場合は、途中で亡くなることもありました。生き残っても最後は、安楽死をさせて、各手術がどのような結果になっているのか見るため、学生の手術に耐えたとしても「死」が待っていました。
当時の筆者は、その現実を受け入れることができず、ペロが安楽死されるとき、実習を休みました。名前の由来は、どんなときでも学生の手をペロっとなめてくれる人懐っこさからです。ペロの命が尽きたころ、私は自分の部屋のベッドの中でペロの温かくて優しい舌の感触を思い出していました。
■動物実験とアニマルウェルフェア
獣医学部の特権のように、動物実験をしていると、人は動物を支配下に置き、人だけが特別なものという意識が芽生えてきます。牛や犬の命を奪うわけですから。
動物実験は、自分の勉強のために動物実験をして社会に出て手術が上手になるとことはあります。そのことばかりが頭を支配して、目の前の動物にも動物としての権利があることをないがしろにしてしまうのです。
実験動物は、実習のため科学の発展のために使われるのだから、それ以外のことをだんだん考えなくなってしまう怖さを孕んでいます。
以前、ある愛護団体から小学校の教育として「動物の命の大切さ」「アニマルウェルフェア」についての講師は、獣医師がいいですよね、と問い合わせがありました。長い間、臨床獣医師をしていますが、ネグレクトが動物虐待だと深く考えている獣医師が少ないのではないかと推測しています。
獣医学部だけではなく、医学部、看護学部、薬学部などの動物実験をする大学は、もっとしっかりアニマルウェルフェアについて教育する必要があると思います。このような教育をすることで、いま現実に起こっている多頭飼育崩壊が、動物の虐待であることの理解が深まると思います。
日本が豊かになり、SNSで犬や猫の投稿であふれています。人々の生活の中で、ペットを家族の一員と言って大丈夫な世の中になりつつあります。
そのような状態なので、もっとペットの文化が成熟する必要があります。そのひとつに、愛護動物の命の尊厳があり、愛護動物の権利もあるということをもっと知ってもらうことが必要なのでしょう。
このようなアニマルウェルフェアの考えてはやはりヨーロッパが進んでいます。最近、ドイツでは雄ひよこの大量処分を世界初で禁止しました。
AFPBB Newsでは以下のように報じられています。
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ユリア・クレックナー(Julia Kloeckner)食料・農業相は発表で、雄のひよこの大量殺処分禁止は2022年からで、「動物福祉にとって重要な一歩だ」と述べた。同氏は、こうした決定は「世界初」で、ドイツは諸外国の先導役となり、模範となることを望んでいると強調した。
(略)
また、養鶏業者らは2024年から、ふ化前のひよこが痛みを感じることがないように、ふ化過程の早い段階で処分できる方法を導入することが求められる。
(略)
動物福祉活動家らはこうした慣行の廃止を訴えてきたが、農家らは実用的かつ安価で、残酷ではない代替法などないと反論していた。
ドイツ企業が開発した代替法の一つに、殻にレーザーで小さな穴を開け、受精卵内の液体を採取し、雌ホルモンの有無を調べるというものがある。
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ひよこの雄は卵を産みません。そのため、一般的には、養鶏場ではひよこがふ化するとすぐに雄と雌が選別され、雄は粉砕機やガスによる処分が行われています。
このことが残酷だと感じて、ドイツは雄のひなの大量殺処分を禁止したのです。
日本ではこのような議論がほとんど上がっていません。動物福祉をもっと真剣に考えるようになれば、動物実験ももっと改善されていくのではないでしょうか。
愛護動物は人と同じように、痛みを感じます。いま、動物の権利をしっかり考えて時代になってきているのです。
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ずっと葛藤がある。
「犬猫を殺さないで」と言いながら、牛・豚・鶏などを食べている。
「動物実験はやめて」と言いながら、その成果による医療を受けて助かっている。
だいぶ前にも書いたが、18歳の時に「ナカニシヤ書店」に勤め、京大医学部に本を配達に行っていた。そこで見たのが、まさに動物実験に使われる犬や猫。もう、悲しくて悲しくて・・・。
50年近く前の話だが、今もはっきりと覚えている。
建物の裏で鳴き続けていた犬たち。体にいくつもの管を通されていた猫たち・・・。
「人間だけが長生きできればいい」という考えはストップさせなくては。
見たくないところもしっかり見て、「犬猫を殺さないで」、「動物実験はやめて」という考えが広がるように、少しでも自分ができることを考えよう。
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