2021年02月25日(木)
65歳のスピード [ランニング]
明日は24時間バイト。
あさっては朝帰りになるのだが、午後に長距離記録会が見つかったので申し込んだ。
「尼崎ベイコム長距離記録会」、私は13時15分から1500m、14時30分から5000m。
トラック競技は、去年11月1日の「金岡タイムトライアル」5000m以来。あの時は22分14秒で走れたが、そのあと入院や発熱で沈んでしまったので、今はどれくらいで走れるのやら。
去年9月5日に1500mも走ったが、その時は6分14秒。こちらも、今どれくらいで走れるのか見当もつかない。
申し込みの時、組み分けのため自分の予想タイムを記入しなければならなかった。
1500mは6分15秒、5000mは22分50秒で申告しておいた。
このタイムを、同じ主催者さんが2月7日に行われた記録会に当てはめて見てみた。すると、1500mは26名中の最下位からも13秒差。5000mは54名中の50位に当たる。これはきびしいねえ。
でも、65歳の意地のスピードちゅうやつを見せたらなあかんなあ。
今日は1kmアップジョグのあと、1000m1本。
先週と同じ4分05秒。
しかし、先週より楽に走れた気がする。
1500m、6分15秒はだいじょうぶでしょう。
5000m、22分50秒は、「うーん・・・」かな。
アップジョグのあと、1000mTTのあとも必ず家に帰り、きくちゃんを確認。(ヨメさんが買い物に出かけていたので。)
きくちゃんはぐっすり寝てくれていたので、心配はなかった。
また町内ダウンジョグ。
ぷーぷーが、空き地の塀のところにひっそりと佇んでいた。
ここにいてくれると写真が撮りやすくていい。
うん?
でもいつもの門番じゃなくて、なぜここに?
なんかあったんかなあ。
心配。
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【今日のきくみー】
今日はめずらしく、昼間ほとんど起きていた。
ということは、夜にぐっすり寝てくれるのかな。
上目づかいのみーちゃん。
猫らしいええ顔してますねえ。
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2021年02月24日(水)
第134回勝手に国労応援ラン [ランニング]
昨日、寮1のお掃除に来ていただいているお二人にお菓子を渡そうと用意していた。いつも私がいただいているほうなので。
ところが、昨日は祝日。祝日はお掃除もお休み。そんなことすっかり忘れていた。
来週では遅すぎるので、今日持っていくことにした。
どうせ行くのなら、すぐ近くをJRが通っているので「勝手に国労応援ラン」をしよう。一石二鳥やね。
10時すぎ、寮1へ。
外回りのお掃除をしておられたらすぐ渡せたのだが、中のようだったので、11時半の仕事終わりに渡すことにした。
それまで、ちょこっと走ろう。
車を「スーパー・ライフ」の駐車場に入れてスタート。
寮の裏は、JRの高架。
私が大自損事故を起こした通りもある。(花壇、出っ張ってるでしょ。)
JR・二条駅の裏(西側)。
中もちょっと見てから南下。
次の丹波口駅まで行って戻ってくる予定。
千本通のちょっと西の通り。
初めて通る道なので、いろいろとおもしろい。
ここらは材木関係の会社が多い。
ここも材木関係だった。
丹波口駅到着。
スタートから約2.9km。二条駅からは1.9kmほど。
中央卸売市場の前で折り返し。
商店街を通ったが、あまりお店はなかった。
二条駅の表(東側)を通り、元の場所へ。
ちょうど5km、38分。
車を出して寮に向かうと、お掃除の方一人に遭遇。そこで呼び止めて、お菓子を渡せた。
もう一人の方はコンビニにおられると聞いたので、そのままコンビニへ。そこで見つけることができて、お菓子が渡せた。
「ラン+用事」の一石二鳥ができて、よかった。
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走り足りないので、午後5時にもう一度。
今日は雲一つないいい天気だったが、気温は9℃くらいから上がらなかった。あったかくなったり、寒くなったりで服装がたいへん。
まずは町内1km。
猫ちゃんたちも寒そう。
またいつもの5kmコースにしようかと思ったが、1.8km地点を左折せずまっすぐ。
コーナンのちょい手前で2.5km、15分21秒。
ここで折り返し。
夕焼けの中を気持ちよく走り、5km、31分11秒(15分50秒)。
今日はちんたら走りでいい。
おなじみ町内猫パトロール。
今日は、ミケちゃん。
このごろダウンジョグをたくさんしている。
遠くまでぐるっと回って、最後はフカフカの土の道。
これで、1+5+3で9km。
午前の5kmと合わせて今日は14km。
これで、4か月ぶりの月間200kmが見えてきた。
「熱がない」って、こんなにいいんですねえ。
つくづく・・・。
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【今日のきくみー】
家のすぐ前に公園があるからいい。
ちょっと出て、きくを歩かせることができる。
今日はオバサンも見てるので、いつもよりしっかり歩いたかな。
オッサンを狙っているみーちゃん。
恐いっちゅうねん!
ふてぶてしいみーちゃん。
この写真を見た真樹は「かわいい」と言う。
かわいいか?
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2021年02月23日(火)
「ヤクザと家族」 [映画]
◎シネマトゥデイより
「ヤクザと家族 The Family 」(2020)
2021年1月29日公開 136分
■みどころ
『新聞記者』などの藤井道人監督がメガホンを取り、一人のヤクザの生きざまを三つの時代に分けて描くヒューマンドラマ。ヤクザになった男が大切な仲間や恋人と出会うも、暴力団対策法が施行されたことにより波乱が起きる。主人公のヤクザを『新宿スワン』シリーズや『楽園』などの綾野剛、主人公と父子の契りを結ぶ組長を『終わった人』などの舘ひろしが演じるほか、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗などが共演する。
■あらすじ
999年、覚せい剤が原因で父親を亡くした山本賢治(綾野剛)は、柴咲組組長の柴咲博(舘ひろし)の危機を救ったことからヤクザの世界に足を踏み入れる。2005年、ヤクザとして名を上げていく賢治は、自分と似た境遇で育った女性と出会い、家族を守るための決断をする。それから時は流れ、2019年、14年間の刑務所暮らしを終えた賢治だったが、柴咲組は暴力団対策法の影響で激変していた。
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このごろ、何も調べずに映画を見に行くことが多い。
この映画も同じ。
自分のスケジュールに合っていて、綾野剛も出てるし、ええんちゃうんという感じ。
内容はまったく調べず、「ヤクザと家族」というタイトルにひかれて見に行った。
「へー、舘ひろし出とんにゃ。おっ、市原隼人も出てるやん。あれは寺島しのぶ。尾野真千子が学生?」
まっ、キャストだけでもけっこう楽しめた。
「こんなこと、ありえへんやん」と思いながら見続けていたが、こちら側からは「ヤクザの世界」はまったく分からない。あちら側から見れば、あんなことは日常茶飯事のことやったのかも。
舘ひろしが演じる組長が、「どこにも行くところがないものを集めて世話をしている」みたいなことを言っていた。それはそうかも。
今まで通りのヤクザの仕事がなくなった古い組員が、ウナギの稚魚を密漁している場面が、いやに印象に残った。
「行くところがない人に行くところを見つけてあげる」のはヤクザの組長の仕事ではないと思う。国民の税金で運営されている機関がもっとしっかりしてもらわんと。
家に帰ってヨメさんに言った言葉。
「とにかく疲れた。まっ、綾野剛はよかった。でも、市原隼人はもっとよかった。どんな役やっても、涼しい目で語るよなあ。ふだんもあんな人なんかなあ。
それと、磯村勇斗って人が出てたんやけど、すごい印象に残った。今まで見たことがない人なんやけど・・・。」
ヨメさんは、「磯村勇斗も知らんのん?」とあきれていた。
知らんもんは知らん。
次は磯村勇斗が出ている映画やね。
内容は問わず。
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【今日のきくみー】
今日は寮1の17時間バイト。
朝5時半ごろ起きて、1階の居間のドアを開けようとすると重い。いつもみーちゃんがドアの裏にへばりついている。
ごはんをあげる前は、スリスリあり。
でも、そのスリスリが多い時と少ない時がある。なんのちがいかな。その日の気分か。
家を出る時、みーちゃんに「行ってきまーす」と言う。
みーちゃんも、「行ってらっしゃい」くらいゆうてくれたらいいのに。
昨日のきく。
暖かい時は、きくも調子がいい。
お尻ペッタンにならず、よく歩いた。
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2021年02月22日(月)
緑膿菌変異株? [病院]
今日は1か月ぶりの「梶田泌尿器科クリニック」。
「また、おしっこが濁ってきてますね。今の抗生剤が効かなくなっています。」
「えっ、緑膿菌じゃない菌が出てきたんですか。」
「いえ、緑膿菌が変異して・・・。」
「あっ、変異株っていうやつですか。」
「そうですね。」
なんじゃこらという感じ。
世の中が新型コロナウイルスの変異株で悩まされているときに、私は緑膿菌の変異株に悩まされ続けている。
変やねー。
抗生剤を「オーグメンチン配合錠250RS」に変更。
薬の説明を見てみると、副作用が出やすいきつい薬みたい。この抗生剤が効果があるかどうかを1週間後に見て、また対策を立てるとのこと。
しつこいぞ、緑膿菌変異株!
もうまとわりつかんといてくれー。
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梶田泌尿器科クリニックは四条烏丸なので、今日もバス+地下鉄で。
バス停に行くとき、ちょうどきくがお散歩から帰ってきた。
今日はしっかり歩いたかなあ。
「地球研前」8時37分のバスに乗り、地下鉄に乗り継いで「四条」に着いたのは9時10分。これくらいで来れたら楽。
クリニックの近くにある「手洗水町名由来」の立て札。
「だいぶ良くなってきたので、お薬減らしましょうね」と言われるとばかり思っていた。ところが結果は正反対で、もっときつい薬が出てきたようだ。体調はすごくよくなっているのに、これはつらいなあ。
診察が終わり、1階の薬局で薬を出してもら急いで地下鉄へ。
どうせこのあたりまで交通費を使って出ていくなら、映画でも見て帰ろうと思って。ただし、すぐ近くの「京都シネマ」は時間がうまく合わなかったので、京都駅八条口の「Tジョイ京都」に行くことにした。
「四条」10時02分、そこから4分で京都駅へ。
ただし、Tジョイ京都は八条通の一番西。
見たかった映画が10時15分からだったので走った走った。
着いたのはちょうど10時15分。
タッチパネルでチケット購入。
座席を選ぼうとしたら、なんと埋まっているのは5席のみ。私が6人目の観客。すき過ぎていてビックリ。
綾野剛が見たくてこの映画にしたのだが、市原隼人と磯村勇斗がよかった。私が女なら、綾野剛には行かへんけど、市原隼人と磯村勇斗には行ってしまうかもと思った。
136分という長い映画だったが、途中にトイレに行くこともなかった。私の体調がよくなったのと、映画の中味もよかったのかも。
ただし、映画が終わった時はただ疲れ。
まあそれは予測できたことではある。
お昼ごはんは、吉野家へ。
新都ホテルの改装工事のガードマンをしていた時、よく来たお店。なつかしい。
「牛すき鍋」(648円+税)。
ガードマンの日当の10分の1の昼ごはんなんて、ぜいたくしてましたねー。今もぜいたくはでけんけど、超久しぶりなんでいいということにしときましょ。
帰りも地下鉄+バス。
乗り継ぎ割引で520円が400円に。120円も割引はありがたい。
これなら四条や京都駅にも気楽に行ける。ただし、反対のバス+地下鉄は割引ないんですよねー。おかしいなー。
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【(RUN】
今日は猫の日。
猫のようにスススと走りたい。
午後5時から。
まずは町内一周。
いきなりぷーぶー。
実家(?)に帰ってました。
暖かいので、あちこちに猫ちゃんがいっぱい。
全部の猫ちゃんの写真を撮りたかったが、ヨメさんから「家が写ってしまうので、勝手に撮ったらあかん」と注意されている。撮ってもいいと思われる道まで出てきてくれたらいいのに。
今日は十王堂橋往復5kmをゆっくりと。
暑すぎたー。
31分28秒もかかった。
町内猫パトロールを拡大して、全部で3kmプラス。
この猫ちゃん、さっき別の家の縁側にいたのとちがうの。
よう似てるけど。
安定のぷーぶー。
私が走っている間、ずっと寝てたみたい。
幸せそうな顔。
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【今日のみー】
さくら耳のみーちゃん。
もう、うちに来て9か月が過ぎた。
立派なおひげやねえ。
晩ごはんをあわてて食べたのか、全部ゲー。
かわいそうなので、ちょっとだけ追加ごはん。
なんかの拍子にオバサンにパンチを入れてしまい、めちゃくちゃ怒られた。
しょぼんとしているみーちゃん。
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2021年02月21日(日)
京都走ろう会自主練習〜ほんとは来週〜 [ランニング]
京都走ろう会の例会は、第1と第3日曜。ところが、2月は第3日曜に「京都マラソン」があるので、代わりに第4日曜になっている。
今年は「京都マラソン」も中止だし、自主練習会は第3日曜に戻すのかと思ったら、当初の予定通りに第4日曜になった。
私は来週バイトなので、「ひとりでもいいや」と思い走りに来た。
コインパーキングから250mくらいのところが3.1kmコースのスタート地点。
まずは3.1kmをアップジョグ代わりに。
今日は家を出たときに11℃。
今年初めての「半そでTシャツ+ランパン」姿でも全然だいじょうぶ。
こないだの続きで、5kmコースの3km地点を確認。
4km地点も確認。
あと1km。
ゴ―ルは3.05kmだった。16分38秒。
と言うことは、5kmコースは1.9+3.05になるので4.95km。
また、ちょっと短いということになる。
これで10時ちょっと前。
集合場所に行くと、吉田康彦さんが来ておられた。
「今日はなしで来週って言ってはったから、誰も来られないかもしれません」と言うと、「そうやったね」と言って帰ってしまわれた。
1kmつなぎジョグをしたあと、10kmを一人でスタート。
本当はだれかと競って走りたかったんですが・・・。
今日の目標は51分切り。
それを達成するには、下りはキロ5分以内、上りはキロ5分15秒以内で行かなくてはならない。
スタート前にコーツさんに遭遇。コーツさんは上流に向かって走って行かれた。
1km地点近くで、平田啓介さんに遭遇。胸にゼッケンをつけておられたので、何かのイベントに参加されているようだった。
1km地点、4分58秒。いい感じです。
前回少し距離が足らなかったので、丸太町橋を超えたところで折り返し。
2.44km、12分26秒。
出雲路橋に戻ると、3名の仲間が今まさにスタートしようとしているところ。
岩井さんに、谷角さんに、鍵谷さん。
もうちょっと待っていたら、いっしょにスタートできたんですね。
出雲路橋で4.88m、24分58秒(12分31秒)。
この区間の上りはかなりがんばった。
御薗橋も普通に折り返すと距離不足になる。
橋を超えたところで折り返すことにする。
おー、また福田さん。
午前中に鴨川を走ると、ほぼ福田さんに会える。
7.42km、38分13秒(13分14秒)。
残りを12分40秒くらいで行けば、51分を切れる。
がんばろう!
ゴールは9.95km、50分32秒(12分18秒)。
最後の下り、久しぶりにしっかり走れた感じ。
ストップボタンを押したのは、50分35秒、9.96km、キロ5分05秒ペース、658カロリー。(40m距離不足かー。)
次は50分切りを達成したい。それでやっと、「10kmをしっかり走り切った」と言えそう。
ダウンジョグをして戻ると、岩井さんが上流から走ってこられた。
みなさん、いったいどれくらい走られたんでしょう。
集合場所に戻ると、三輪さんと高岡さんと八木さん。
「サロン・ド・出雲路」ですねー。
今日は、0.3+3.1+1+10+1で15.4km。
帰るときには気温16℃。
これくらい暖かくなると、体がよく動くような気がする。
体調もよくなってきたし、今ががんばりどころかな。
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【今日のきくみー】
きくとみーをいっぱいかまってくれた真樹が、沖縄に帰っちゃった。
さみしくなるねー。
でも、きくもみーも普通通りに戻ってホッとしてるのかもね。
暖かくなってきて、きくはすぐに眠ってしまう。
それなら横に行って添い寝したろー。
みーちゃんは相変わらず、オバサンの「くりまんみーちゃん、ぐーりぐーり」。
私もチャレンジしてみたけど、すぐに逃げてしまう。
どこがちがうんでしょうね。
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2021年02月20日(土)
廉彩結婚式 [家族]
廉彩が結婚して五年目の結婚式。
私は諸般の事情により欠席。
上の写真は、真樹が選んだ「最高の一枚」。
式のレセプションのプロフィール欄に、「理想の家庭」という項目があった。
廉は「辛いことがあっても励まし合う家庭」。
彩ちゃんは「笑顔いっぱいの明るい家庭」。
笑顔いっぱいって、けっこう難しいけど、しっかりね。
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廉彩、よかったね。
これで一区切り。
パオパオはなんにもでけへんけど、もし役に立てそうなことがあったら、遠慮なく言ってきてね。
ますみちゃん、まきちゃん、両方かわいい。
二人でカフェでもやったら、はやるのになあ・・・。
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式の最後は、私の謝辞のビデオ。
◇ ◇ ◇
新郎の父の藤井廣司と申します。
みなさま、本日はご多用のところ、また外出しにくい状況の中、二人のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
本来ならば会場にてお礼の言葉を述べさせていただくところでしたが、もうすぐ16歳になる老犬を置いて行くわけにはいきませんので、私と愛犬・きくはビデオ参加で失礼いたします。
息子の廉は、1991年8月生まれです。私たち夫婦にとって初めての子でした。
当時は、廉という名前は大変珍しい名前でした。その由来についてお話します。
「ごんぎつね」で有名な新美南吉の作品で、「うた時計」というお話があります。実家のうた時計を黙って持ち出した男が、廉という少年に出くわします。そこでその名前の由来を聞き、「清廉潔白の廉」と説明されます。そして、実家に遊びに来る廉君がうた時計の音を楽しみにしているのを知り、反省し、その時計を「戻しておいて」と頼むというお話です。
私たち夫婦はその話をすごくよく覚えていたので、自分たちの子にも廉少年のようになってほしいと思い、その名を付けました。
私はマラソンが趣味で、廉が小さいころから親子レースに出ていました。何回も優勝や入賞をさせてもらいました。それは、廉が弱音を吐かずにがんばってくれたおかげです。
また、廉はいなかの小さな中学校から高校に進学したのですが、まったく経験のないサッカー部に入部し、3年間休まず活動し続けました。これは、廉のことで今までで一番驚いたことです。正直、そこまで粘り強さのある子だとは思っていませんでした。
その息子が、高校で彩ちゃんと知り合いました。
それから、どこでどうなったのかはくわしくは知りません。
私ができることは、二人の邪魔だけはしないことですから。
彩ちゃんの一番いいところは、廉のことをいつもいつも信頼してくれていることです。親から見ると頼りない息子に見えるのですが、彩ちゃんがいつも「れんさん、れんさん」と頼ってくれているのを見るたびにホッとします。
廉もこんなかわいい彩ちゃんに頼りにされたら、なんでもがんばるでしょう。
この先に困難なことにぶつかることがあっても、信頼し合っている二人なら、きっと力を合わせて乗り越えてくれると思います。
本日は、何かと行き届かない点もあったかと思いますが、なにとぞお許し願います。
ご列席のみなさまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げまして、お礼の言葉とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
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うた時計
新美南吉
二月のある日、野中のさびしい道を、十二、三の少年と、皮のかばんをかかえた三十四、五の男の人とが、同じ方へ歩いていった。
風がすこしもないあたたかい日で、もう霜(しも)がとけて道はぬれていた。
かれ草にかげをおとして遊んでいるからすが、ふたりのすがたにおどろいて、土手をむこうにこえるとき、黒い背中せなかが、きらりと日の光を反射するのであった。
「坊(ぼう)、ひとりでどこへいくんだ」
男の人が少年に話しかけた。
少年はポケットにつっこんでいた手を、そのまま二、三ど、前後にゆすり、人なつこいえみをうかべた。
「町だよ」
これはへんにはずかしがったり、いやに人をおそれたりしない、すなおな子どもだなと、男の人は思ったようだった。
そこでふたりは、話しはじめた。
「坊、なんて名だ」
「れんていうんだ」
「れん? れん平ぺいか」
「ううん」
と、少年は首を横にふった。
「じゃ、れん一か」
「そうじゃないよ、おじさん。ただね、れんていうのさ」
「ふうん。どういう字書くんだ。連絡(れんらく)の連か」
「ちがう。点をうって、一を書いて、ノを書いて、ふたつ点をうって……」
「むずかしいな。おじさんは、あまりむずかしい字は知らんよ」
少年はそこで、地べたに木ぎれで「廉」と大きく書いてみせた。
「ふうん、むずかしい字だな、やっぱり」
ふたりはまた歩きだした。
「これね、おじさん、清廉潔白(せいれんけっぱく)の廉て字だよ」
「なんだい、そのセイレンケッパクてのは」
「清廉潔白というのは、なんにも悪いことをしないので、神様の前へ出ても、巡査につかまっても、平気だということだよ」
「ふうん、巡査につかまってもな」
そういって、男の人はにやりとわらった。
「おじさんのオーバーのポケット、大きいね」
「うん、そりゃ、おとなのオーバーは大きいから、ポケットも大きいさ」
「あったかい?」
「ポケットの中かい? そりゃあ、あったかいよ。ぽこぽこだよ。こたつがはいってるようなんだ」
「ぼく、手を入れてもいい」
「へんなことをいう小僧(こぞう)だな」
男の人はわらいだした。でも、こういう少年がいるものだ。近づきになると、相手のからだにさわったり、ポケットに手を入れたりしないと、承知ができぬという、ふうがわりな、人なつこい少年が。
「入れたっていいよ」
少年は、男の人のがいとうのポケットに、手を入れた。
「なんだ、ちっともあったかくないね」
「はっは、そうかい」
「ぼくたちの先生のポケットは、もっとぬくいよ。朝、ぼくたちは学校へいくとき、かわりばんこに先生のポケットに手を入れていくんだ。木山先生というのさ」
「そうかい」
「おじさんのポケット、なんだか、かたい冷たいものがはいってるね。これなに?」
「なんだと思う」
「かねでできてるね……大きいね……なにか、ねじみたいなもんがついてるね」
するとふいに、男の人のポケットから美しい音楽が流れだしたので、ふたりはびっくりした。男の人はあわてて、ポケットを上からおさえた。しかし、音楽はとまらなかった。それから男の人は、あたりを見まわして、少年のほかにはだれも人がいないことを知ると、ほっとしたようすであった。天国で小鳥がうたってでもいるような美しい音楽は、まだつづいていた。
「おじさん、わかった、これ時計(とけい)だろう」
「うん、オルゴールってやつさ。おまえがねじをさわったもんだから、うたいだしたんだよ」
「ぼく、この音楽だいすきさ」
「そうかい、おまえもこの音楽知ってるのかい」
「うん。おじさん、これ、ポケットから出してもいい?」
「出さなくてもいいよ」
すると、音楽は終わってしまった。
「おじさん、もう一ぺん鳴らしてもいい?」
「うん、だアれもきいてやしないだろうな」
「どうして、おじさん、そんなにきょろきょろしてるの?」
「だって、だれかきいていたら、おかしく思うだろう。おとながこんな子どものおもちゃを鳴らしていては」
「そうね」
そこで、また男の人のポケットがうたいはじめた。
ふたりはしばらくその音をききながら、だまって歩いた。
「おじさん、こんなものを、いつも持って歩いてるの」
「うん、おかしいかい」
「おかしいなァ」
「どうして」
「ぼくがよく遊びにいく、薬屋のおじさんのうちにも、うた時計があるけどね、だいじにして、店のちんれつだなの中に入れてあるよ」
「なんだ、坊、あの薬屋へ、よく遊びにいくのか」
「うん、よくいくよ、ぼくのうちの親類だもん。おじさんも知ってるの?」
「うん……ちょっと、おじさんも知っている」
「あの薬屋のおじさんはね、そのうた時計をとてもだいじにしていてね、ぼくたち子どもに、なかなかさわらせてくれないよ……あれッ、またとまっちゃった。もう一ぺん鳴らしてもいい?」
「きりがないじゃないか」
「もう一ぺんきり。ね、おじさんいいだろ、ね、ね。あ、鳴りだしちゃった」
「こいつ、じぶんで鳴らしといて、あんなこといってやがる。ずるいぞォ」
「ぼく、知らないよ。手がちょっとさわったら、鳴りだしたんだもん」
「あんなこといってやがる。そいで坊は、その薬屋へよくいくのか」
「うん、じき近くだからよくいくよ。ぼく、そのおじさんとなかよしなんだ」
「ふうん」
「でも、なッかなか、うた時計を鳴らしてくれないんだ。うた時計が鳴るとね、おじさんは、さびしい顔をするよ」
「どうして?」
「おじさんはね、うた時計をきくとね、どういうわけか周作(しゅうさく)さんのことを思い出すんだって」
「えッ……ふうん」
「周作って、おじさんの子どもなんだよ。不良少年になってね、学校がすむと、どっかへいっちゃったって。もうずいぶんまえのことだよ」
「その薬屋のおじさんはね、その周作……とかいうむすこのことを、なんとかいっているかい?」
「ばかなやつだって、いってるよ」
「そうかい。そうだなあ、ばかだな、そんなやつは。あれ、もうとまったな。坊、もう一どだけ、鳴らしてもいいよ」
「ほんと?……ああ、いい音だなあ。ぼくの妹のアキコがね、とっても、うた時計がすきでね、死ぬまえに、もう一ぺんあれをきかしてくれって、ないてぐずったのでね、薬屋のおじさんとこから借りてきて、きかしてやったよ」
「……死んじゃったのかい?」
「うん、おととしのお祭のまえにね。やぶの中のおじいさんのそばにお墓(はか)があるよ。川原(かわら)から、おとうさんが、このくらいのまるい石をひろってきて立ててある、それがアキコのお墓さ、まだ子どもだもんね。そいでね、命日(めいにち)に、ぼくがまた薬屋からうた時計を借りてきて、やぶの中で鳴らして、アキコにきかしてやったよ。やぶの中で鳴らすと、すずしいような声だよ」
「うん……」
ふたりは大きな池のはたに出た。むこう岸の近くに、黒く二、三ばの水鳥がうかんでいるのが見えた。それを見ると少年は、男の人のポケットから手をぬいて、両手をうちあわせながらうたった。
「ひィよめ、
ひよめ、
だんご、やァるに
くウぐウれッ」
少年のうたうのを聞いて、男の人がいった。
「いまでもその歌をうたうのかい?」
「うん、おじさんも知っているの?」
「おじさんも子どものじぶん、そういって、ひよめにからかったものさ」
「おじさんも小さいとき、よくこの道をかよったの?」
「うん、町の中学校へかよったもんさ」
「おじさん、また帰ってくる?」
「うん……どうかわからん」
道がふたつにわかれているところにきた。
「坊はどっちィいくんだ」
「こっち」
「そうか、じゃ、さいなら」
「さいなら」
少年はひとりになると、じぶんのポケットに手をつっこんで、ぴょこんぴょこんはねながらいった。
「坊ゥ……ちょっと待てよォ」
遠くから男の人がよんだ。少年はけろんと立ちどまって、そっちを見たが、男の人がしきりに手をふっているので、またもどっていった。
「ちょっとな、坊」
男の人は、少年がそばにくると、すこしきまりのわるいような顔をしていった。
「じつはな、坊、おじさんはゆうべ、その薬屋のうちでとめてもらったのさ。ところがけさ出るとき、あわてたもんだから、まちがえて、薬屋の時計を持ってきてしまったんだ」
「…………」
「坊、すまんけど、この時計とそれから、こいつも(と、がいとうの内かくしから、小さい懐中時計(かいちゅうどけい)をひっぱり出して)まちがえて持ってきちまったから、薬屋に返してくれないか。な、いいだろう?」
「うん」
少年はうた時計と懐中時計を、両手にうけとった。
「じゃ、薬屋のおじさんによろしくいってくれよ。さいなら」
「さいなら」
「坊、なんて名だったっけ」
「清廉潔白(せいれんけっぱく)の廉(れん)だよ」
「うん、それだ、坊はその清廉……なんだっけな」
「潔白だよ」
「うん潔白、それでなくちゃいかんぞ。そういうりっぱな正直なおとなになれよ。じゃ、ほんとにさいなら」
「さいなら」
少年は、両手に時計を持ったまま、男の人を見送っていた。男の人はだんだん小さくなり、やがて稲積(いなづみ)のむこうに見えなくなってしまった。少年はてくてくと歩きだした。歩きながら、なにかふにおちないものがあるように、ちょっと首をかしげた。
まもなく少年のうしろから自転車が一台、追っかけてきた。
「あッ、薬屋のおじさん」
「おう、廉坊(れんぼう)、おまえか」
えりまきであごをうずめた、年よりのおじさんは、自転車からおりた。そしてしばらくのあいだ、せきのためものがいえなかった。そのせきは、冬の夜、枯木かれきのうれをならす風の音のように、ヒュウヒュウいった。
「廉坊、おまえは村から、ここまできたのか」
「うん」
「そいじゃ、いましがた、村からだれか男の人が出てくるのと、いっしょにならなかったか」
「いっしょだったよ」
「あッ、そ、その時計、おまえはどうして……」
老人は、少年が手に持っているうた時計と懐中時計に目をとめていった。
「その人がね、おじさんの家でまちがえて持ってきたから、返してくれっていったんだよ」
「返してくれろって?」
「うん」
「そうか、あのばかめが」
「あれ、だれなの、おじさん」
「あれか」
そういって老人は、また長くせきいった。
「あれは、うちの周作(しゅうさく)だ」
「えッほんと?」
「きのう、十なん年ぶりで、うちへもどってきたんだ。ながいあいだ悪いことばかりしてきたけれど、こんどこそ改心して、まじめに町の工場ではたらくことにしたから、といってきたんで、ひと晩とめてやったのさ。そしたら、けさ、わしが知らんでいるまに、もう悪い手くせを出して、このふたつの時計をくすねて出かけやがった。あのごくどうめが」
「おじさん、そいでもね、まちがえて持ってきたんだってよ。ほんとにとっていくつもりじゃなかったんだよ。ぼくにね、人間は清廉潔白(せいれんけっぱく)でなくちゃいけないっていってたよ」
「そうかい。……そんなことをいっていったか」
少年は老人の手にふたつの時計をわたした。うけとるとき、老人の手はふるえて、うた時計のねじにふれた。すると時計は、また美しくうたいだした。
老人と少年と、立てられた自転車が、広い枯野(かれの)の上にかげを落として、しばらく美しい音楽にきき入った。老人は目になみだをうかべた。
少年は老人から目をそらして、さっき男の人がかくれていった、遠くの、稲積の方をながめていた。
野のはてに、白い雲がひとつういていた。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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