パオパオだより

2018年08月22日(水)

有権者の意見を無視しても選挙に勝てる [時事]

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第21回おきなわマラソン(2013年2月)

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第22回おきなわマラソン(2014年2月)

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第25回おきなわマラソン(2017年2月)

◎毎日新聞8月12日朝刊・論談西発「飯田健の時事ウォッチ」

   カジノ反対 でも投票先は

 統合型リゾート(IR)実施法が7月20日の参議院本会議で可決、成立した。この法律は、カジノを含む滞在型観光施設を設置するために必要な事項を定めたものである。こうした施設を造ることで国内外からの集客増が見込まれ、地域への経済効果、さらには税収増による自治体の財政改善効果が期待されている。

 大阪は2013年に府市が「IR立地準備会議」を発足させるなど以前からカジノ誘致に積極的である。法成立でいよいよ実現に向けて具体化するだろう。

 「カジノ解禁」に対してはもちろん強い批判がある。野党の多くはギャンブル依存症及び治安への懸念から法案に反対し、とりわけ参議院での審議が西日本豪雨災害復旧のさなかに行われたことから、審議中断を求めて与党を批判した。

 有権者も概してこの法に反対している。例えば毎日新聞の世論調査ではこの法の成立について「評価しない」が65%を占め、「評価する」は20%に過ぎなかった(7月30日朝刊)。なぜ与党はこのように有権者の大多数が反対する「カジノ解禁」を推進するのであろうか。

 そもそも与党が有権者の大多数の意見を無視するのは安倍政権において居間にはじまったことではない。今年3月に発覚した財務省による文書改ざん問題でも世論に反して麻生太郎財務相はその座にとどまった(5月28日朝刊の世論調査で「辞任すべきだ」が52%、「辞任する必要はない」が33%)。15年には大方の世論に反して安保関連法を成立させた(15年7月6日朝刊の世論調査で、法案に「反対」が58%、「賛成」が29%)。

 なぜ無視するのか。答えは簡単である。それは、これらの問題で有権者の意見を無視しても選挙に勝てるからである。政治家にとって最も重要な目的は次の選挙で再選されることである。したがって政治家は選挙において有権者の票をできるだけ多く獲得できる政策を実行する。

 その有権者は選挙のとき何を基準にして投票先を選んでいるかというと、主に自分自身の暮らし向きである。衆院選前だった17年10月16日朝刊の世論調査で、最も重視する争点として「安全保障関連法」「森友学園と加計学園の問題」を回答した割合はそれぞれ7%と6%に過ぎず、最も多かったのは「年金・医療」(23%)だった。また、同年12月21日朝刊の世論調査(本紙と埼玉大学社会調査研究センター)では、今の生活に「大いに満足している」「ある程度満足している」の回答を合わせると65%にも上る。
 
 これをふまえると与党が、安全保障政策や政治倫理の問題で多少世論を無視しても有権者は自分たちに投票してくれる、と考えても不思議はない。「カジノ解禁」についてもおそらく同じである。世論調査でIR実施法について聞かれれば有権者の多くは反対と答えるが答えるが、それで投票先を決めるとは限らないのである。

 こうした現状は民主主義の理想に照らして全く問題が無いわけではないものの、一つの現実である。似たような展開が予想される憲法改正をめぐっても、それに反対する側は、ただ与党の横暴を批判し、有権者の無知を嘆くのではなく、ここで述べたような現実を受け止め、冷静に方策を練る必要があるだろう。
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 いよいよ沖縄知事選挙。
 最後の最後まで辺野古の新米軍基地建設に反対されていた、すい臓がんで亡くなられた翁長知事の遺志を継いでもらえる方を応援したい。

 今年2月の名護市長選挙では、走友・稲嶺ススムさんがまさかの敗北。そのリベンジとして知事選にも出てもらいたかったが、玉城デニーさんがオール沖縄候補として出馬されるようだ。

 「おきなわマラソン」で何度も写真を撮らせてもらった玉城デニ―さん。デニーさん、顔がいいですね。人を裏切らないような真摯な顔をされている。

(注)もうちょっと、続きます。

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2018年08月03日(金)

アホはうつる? [時事]

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全国学力テスト正答率(都道府県別統計とランキングで見る県民性)

◎朝日新聞8月3日朝刊

   学力調査「教員ボーナスに反映」 大阪市長が意向

 大阪市の吉村洋文市長は2日、来年度以降の全国学力調査の結果を、校長や教員の人事評価とボーナスの額に反映させる意向を明らかにした。具体的な仕組みは今後、市教育委員会と協議するという。

 全国学力調査は、文部科学省が全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に毎年実施し、2017年度からは政令指定市ごとの結果を公表している。大阪市は指定市20市の中で平均正答率が2年連続で最下位だった。

 吉村市長はこの日の記者会見で「非常に残念だ。最下位であることに、僕が納得できる理由がない。教員の意識が変われば結果は出ると思う。市長の予算権をフルに使って意識改革したい」と話した。

 吉村市長は「目標は(指定市20市の中で)15位。最低でも最下位脱出」と言及。学力調査の結果を、教員の人事評価とともに、各学校に配分する予選の額にも反映させる意向だ。

 文科省の担当者は「調査結果の公表に当たっては、過度な競争や序列化を招かないよう配慮をお願いしている。趣旨を踏まえて判断いただきたい」と話した。(佐古将規)

■教育評論家の尾木直樹さんの話 大阪市がテストの結果を人事評価などに反映させれば、学校は点数を上げるためだけの指導を競い始め、教育が荒れてしまう。「生き延びる力」といった新しい学力観を目指すべき時代にも逆行している。
 家庭の経済格差や生活環境などテストの得点を左右するデータは多く知られているのに、それらの分析からテスト結果の低迷の理由を探ろうとせず、現場の教師たちに責任を負わせるのも短絡的な考えだ。大阪市で教師になろうという若者も減り、教師の質を下げるだろう。
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 「アホはうつる?」
 ちょっと刺激的すぎる題でしたかねえ。

 もちろん、これは学テの結果が全国最下位だった大阪市の児童生徒さんを愚弄して言ったものではありません。
 成果至上主義の「維新」が、大阪府・大阪市を牛耳るようになって、もう何年になるんですか。そこで成果が上がっていなかったら、それはみんな「維新」のせいでしょう。それを個々の教員のせいにして、札束で管理して行くって・・・。「維新」はやっぱり「やーさん系」やったんですね。

 前市長が大変分かりやすい「アホの権化」だったので、現市長が少しはましに見えた。でも、アホってうつるんですね。「札束ビラビラさせたら何とかなる」という発想しかない首長は最低。
 大阪市の学テの結果が全国最低なのは、あなたのせいです。そんな分析もできなくて「激怒」しているらしいあなたは、全国の笑いもんです。

 それに「目標は(指定市20市の中で)15位。最低でも最下位脱出」でまた笑わせてもらった。目標がしょぼすぎる。それくらいなら、今はやりの「点数操作」ですぐ実現可能では。
 大阪市に狙われた「ブービー市」はヒヤヒヤもんでしょうね。「あいつら、順位上げるために何しよるか分からんからなあ・・・」と。

 ちなみに「アホはうつる」は、父と結婚するまでの4年間教師をしていた私の母の口癖でした。正確には、「アホにかまうな」。「アホとしゃべったらアホになる」とかゆってたな。
 これを、私は勝手に母の遺言と公言している。
 ちょっと誤解されやすい言葉ですが、大阪の実態をみていると「ふむふむ」と思いますよね。
 母が生きていたら、このしょーもない学テをどう評価するんでしょうね。聞いてみたいわ。 

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2018年07月17日(火)

罰走には殺人罪適用を [時事]

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◎京都新聞7月14日朝刊

   部活で罰走「校舎80周」
      大津・南郷中教諭 2年男子救急搬送

 大津市の南郷中で、ソフトテニス部2年の男子生徒が部活動中に「校舎周囲を80周走れ」と顧問の教諭から指示され、途中で倒れて救急搬送されていたことが13日、同中や市教委への取材で分かった。生徒は熱中症と診断され、同中は「行き過ぎた指導だった」と謝罪した。

 同中と市教委によると、生徒は12日午後の部活動中、練習中にミスが目立ったことなどを理由に、30代の男性顧問から「校舎周囲を80周走ってこい」と命じられた。午後5時10分ごろ、生徒が倒れているのを校内で作業をしていた工事業者が見つけた。生徒は救急搬送され、その日の夜に退院し、13日は学校を休んで静養したという。

 生徒が走らされた校舎外周は1周約230メートルで、80周で18キロ超になる。生徒が倒れたのは9周目だったという。気象庁によると、大津市の12日午後5時の気温は30・1度だった。

 同中は、13日夜に保護者説明会を開き、経緯を説明した。平松靖之教頭は「行き過ぎた不適切な指導で、保護者におわびする。すでに顧問を指導した。今後は、安心した学校生活が送れるよう努めていく」とコメントした。(辻智也)

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◎毎日新聞7月15日朝刊

   「罰」走80周途中 中2男子熱中症 大津

 大津市教委は、市立南郷中のソフトテニス部に所属する2年生の男子生徒(14)が今月12日に、練習ミスの罰として「校舎外周を80周走れ」と顧問の男性教諭(31)から指示され、途中で倒れて救急搬送されたと14日、発表した。生徒は熱中症と診断され、現在は快方に向かっている。市教委は「生死に関わる許されない行為。申し訳ない」としている。彦根地方気象台によると、大津市の12日午後4時の気温は30・1度だった。

 市教委によると、生徒は12日午後4時過ぎから始めた練習でミスが目立ち、教諭が校舎の外周(約230メートル)を走るよう指示。その際、教諭は何周走るか生徒に尋ねたが、「4周」という答えを不満に思い、「80周」と命じたという。
 生徒は同4時半ごろから走り始め、9周目に入った同5時10分ごろ、工事関係者が倒れているのを発見した。意識はあったが、ぐったりした様子で、13日は学校を休んだ。
 14日の記者会見で校長は「理不尽な指導で苦しい状況に追い込んだ」と陳謝。越直美市長は臨時の総合教育会議を同日開き「認識の甘さ以前の問題がある。事実関係を調査し、検証してほしい」と述べた。【成松秋穂】

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◎京都新聞7月15日朝刊

   「体罰の範囲超える」
      大津の中学罰走「80周」市教育長謝罪

 大津市の南郷中で、ソフトテニス部2年の男子生徒(14)が部活動中のミスを理由に、顧問の教諭から過度なランニングを強いられ熱中症で倒れた問題で、市教委の舩見順教育長は14日、市役所で記者会見し「体罰の範囲を超える許されざる行為として重く受け止めている」と謝罪した。

 市教委は再発防止に向けて16日に緊急の小中学校長会を開き、生徒への体罰防止や部活動指導の在り方を徹底するとともに、熱中症予防について周知を図る。同中に1学期が終わる20日までスクールカウンセラー1人を配置し、全校生徒の心のケアにも当たる。

 市教委によると、男子生徒は12日夕の部活動中に、サーブのミスが続いたため顧問の男性教諭(31)から「校舎周囲(1周約230メートル)を80周走れ」と命じられた。生徒は9周目に倒れ、校内で作業していた工事業者が見つけたという。

 舩見教育長は「適切な指導としては技術的指導をするべきだった」と述べ、男性教諭の処分について状況を調査した上で県教委と協議する考えを示した。

 市は14日、越直美市長を交えた総合教育会議を開き、市内全域で部活動指導の実態を把握し、今後の在り方を検討する方針を確認した。(広中孝至)

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 今日、久しぶりに新しい新聞を読んだ。
 うれしいわ。ネットのニュースだけではねえ。深読みちゅうのができんわねえ。

 エアコンが効いた病院にいると、38℃を超えている外の暑さは分からない。
 そんな時に、「またかー」とガックリ来る記事が目に留まった。私が最も嫌う、「罰として走らせる」事件。

 部活のサーブのミスが続いて、何で罰を受けるのかがまず理解できない。
 そして、その罰が炎天下を長時間一人で走らせること。この教諭は何の権限でこんなことを命じたのか。

 熱中症でたくさんの方が救急搬送され、亡くなっておられる方もあることくらいは誰でも知っておられますよね。そのまま続けさせれば死ぬかもしれないと分かって強制した場合、「未必の故意」というのが成立するはず。
 私がその中2男子の親なら、顧問、中学校、大津市を相手取って殺人未遂罪で告訴します。法律的にどうなのかは素人なのでさっぱり分からないが、謝罪だけで済まされる問題ではない。このままにしておくと、また同じことが繰り返されるのはまちがいない。

 市教育長の「体罰の範囲を超える許されざる行為」という言葉にビックリ。大津市はある範囲までは体罰容認と受け取られる発言です。「一般社会常識や日々の社会状況(気象状況を含む)に無関心な教員を作り出してしまった責任」をなぜ感じられないのかが不思議。
 
 市長のコメントは最悪。
 「実態を把握し、今後の在り方を検討する方針」って、なんですかー。まったく中身のない言い古されたフレーズ。こんなコメントのあとに改善されたものなど何一つない。

 前にも同じようなことを書いたが、ミスの多い子を一人で長時間走らせても実るものは何もない。せめて先生いっしよに走れよ。走ってる間ずっとその子の話を聞いたれよ。それなら、炎天下で走るのも少しは値打ちがあるのかも。

 このニュースで唯一ホッとするところは、工事関係者が倒れた中学生を見つけてくれたところ。それがジジイガードマンやったら、私はさらに嬉しいんですけどね。
 炎天下に中学生を一人で走らせて、倒れていても気づかんなんて・・・。その学校関係者全員クビでも気が済まん。

 ランニングを愛する人たちの願いはみな同じだと思う。
 「どうか、走ることを『罰』に使わないでください。本来はすごく楽しいことなのだから。」

 私にいい考えがあます。
 マラソン大会などで熱中症で死にかけたランナーはごまんといる。ぜひそのランナーを招いて、教職員研修をしましょう。実習付きがよろしいねえ。それそれ、サーブミスするたんびに教育委員会の建物1周走るとかねえ・・・。自分らのやってることのアホらしさ(というより罪深さ)が、よく実感できると思います。

 私もその研修の講師したってもええけど、熱中症で死にかけた経験がない。炎天下を長時間走り続けた経験は豊富だが、根がお気楽なため体もお気楽にできているのか倒れない。ただし、それは「癌に負けない」とか「娘にええかっこ見せる」とかという立派な(?)目標があるからかもしれない。理不尽な罰として走らせされていたら、たぶん早々に倒れてますね。

 まあそれでも口から出まかせが得意な私ですから、1時間や2時間の「無意味な罰走を経験してみる」という講演ならやれますよ〜ん。どっかの教育委員会、私をどうですかー。講師料、安うしときまっせー。

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2018年05月25日(金)

京大のタテカン・その後 [時事]

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 学歴コンプレックスを持った権力者に、良識ある市民が良識を示す。
 これは私が最も好きなニュースと言っていい。
 カリカリしている権力者に、「落ち着いて、よう考えなはれ」とおっしゃっている。
 私も低学歴だが、この権力者のようなコンプレックスはない。学歴コンプレックスを持つものは死ぬまで続くらしい。ほんとうに気の毒。哀れ!
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 バイトに行かせてもらっている寮2が京大病院の近くなので、車を置かせてもらって病院まで歩いて行った。

 帰りは東大路通を歩いて帰ったのだが、あの「吉田寮」の前も通った。この吉田寮は、歴史的建造物と言っていいくらいのしろもの。建て替えずに保存して、公開するとかどうでしょうね。

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 京大の現学長は霊長類研究の第一人者。
 「自由(タテカン)対統制(ゴリラ)」とは、うますぎる!

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 タテカンはダメ。でも貼り紙はいいでしょう。

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 究極はこれ。
 もう、すばらしすぎる。
 お見事!

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【今日のきく】

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 毎度おなじみ、きくの「積み込みじゃまし」。

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 明日はいっしょに行かんなんから、たいへんやでー。

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2018年05月18日(金)

京大のタテカン [時事]

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「近頃京大に流行る物」、めっちゃいいですね。(Kさんのツイッター)

 
 アメフト(ナリケン関連)、ヒデキ(私と同い年)も気になるけど、今の私の関心はやはり「京大のタテカン」。
 京大名物の立て看板が、京都市の新景観条例に違反してるとされ強制撤去されたニュース。

 今日は24時間バイトで、恒例の朝日・日経チェック。このニュースは、全国紙にも詳しく報じられていた。でも、京都以外の方にはピンと来んかなあ・・・。

 ネットで調べていると、上の写真が見つかった。(@nonamea774 2018-5-12 16:32:31)
 これぞ「京大魂」ですかねえ。みなさん大絶賛。

 京都大学の存在は、京都人としての誇りの一つ。ほとんどの京都人が「京大は東大より上の日本一の大学」と思っていると思う。
 私自身は京大に何のかかわりもなく(もちろん受験できたレベルでもなく)、私の一族に京大出身者や京大関係者はいない。それでも勝手に「うちの大学は・・・」と言いたくなってしまう。それは京大が誇る「自由」な学風が、京都人気質にうまく受け入れられているからだと思う。

 今回の強制撤去は、(だれも書いていないが)学歴コンプレックスの暴走ではないのだろうか。
 私のように「京大」と聞いただけでうれしくなってしまう人間もおれば、学歴コンプレックスから反感を抱く者もあるだろう。「あこがれ」と「ひがみ」の差と言いますか・・・。
 学歴コンプレックスを持つ者が権力を握ってしまうと、うらやましいと思う人たちを迫害しにかかるかもしれない。
 (例を出して悪いが、中国の文化大革命とか、カンボジアのポルポト政権とか・・・、ちがうんかなあ。)

 景観は人間の容姿と同じで、かなり好みが分かれると思う。たとえ容姿が芳しくなくとも、不快感を与えないように努力している人は攻撃されることは少ない。
 「京大のタテカン」は1960年代に始まり、50年以上の歴史がある。京都市の新景観条例は2007年からなので、やっと10年。どちらが地域になじんでいるかは明白です。
 「何もない石垣が続く景観を見たかったら、よそへ行きなさい、なんぼでもあるから。『京大のタテカン』は、ここでしか見られんよ」と訴えたい。

 「京大だけ特別扱いは許されない」というのが京都市の主張らしい。
 いや許されるでしょう、京大なら。文句を言う人がどれだけいるんでしょうね。
 そんなこと言うんなら、市バス乗り場の変な看板撤去せーよ!見苦しい! あんな企業(商品)広告はええんかい! 私は京大タテカンより、あっちのほうを撤去してほしい。

 この際、裁判沙汰にした方がいいのかも。しょうもない京都市の条例より、日本国憲法第21条「表現の自由」のほうが上でしょう。

 京都の誇りである京都大学とその学生の良心を信じて、この問題は大学に任せたらどうでしょう。過去の京大総長の多くは、「立て看板を規制するつもりはない」というコメントを残しておられます。
 学歴コンプレックスを持った政治家の出る幕ではないような気がしますが・・・。

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(上)大学による撤去後に百万遍交差点に登場した「こざっぱりとしてはる。」と書かれた看板(5月14日午後0時6分撮影)と、(下)撤去前の周辺の景観(5月11日午後3時22分撮影。いずれも京都市左京区・百万遍交差点)

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【参考】

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2017年10月11日(水)

リベラルとは [時事]

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◎朝日新聞10月9日朝刊

   「リベラル」解釈さまざま 

 最近、「リベラル」という言葉をよく聞く。政党や候補者の理念を指すようだが、解釈は多様だ。衆院選に向けて政党の枠組みが変わる中、有権者にも関わりそうだが、そもそも「リベラル」って何なのか。

   永田町では「護憲派」■仏語では「左派」

 「リベラル新党、よくできたと期待をいただいている。リベラルによって日本が輝いていた時代の日本社会を取り戻す」ログイン前の続き。3日、東京都内で演説した立憲民主党の枝野幸男代表はこう訴えた。小池百合子・東京都知事の希望の党をめぐっては、民進党のリベラル系が排除されたと話題になった。

 リベラルには「個人の自由、個性を重んずるさま。自由主義的」(広辞苑)「政治的に穏健な革新をめざす立場をとるさま」(大辞泉)という意味がある。

 だが、「永田町」で語られるリベラル=表=は「護憲派」といった受け止めが多いものの、厳密な定義はいま一つ定かではない。改憲を掲げる自民にも、「リベラル」を自任する政治家がいる。

 通信社や雑誌向けに執筆する来日20年のフランス人ジャーナリスト、西村・プペ・カリンさん(47)は「日本の『リベラル』は説明が難しい」と話す。フランスで「リベラル」は経済の自由主義を指すため、仏語の記事では日本のリベラルを「左派」と訳すことが多い。編集会議で「使い方に注意を」と話題になった。

 吉田徹・北海道大教授(政治学)によると、冷戦後、個人の自由を大事にすることがリベラルの核心になった。ただ、米国では少数者の権利擁護や女性の避妊、同性愛の是認など自己決定権の強調という文脈で語られ、欧州では市場への国の介入を防ぐという経済的な意味が強いという。

 吉田教授は「護憲派=リベラル」という永田町的な見方について、自民党と社会党が対立した「55年体制の遺産」とみる。冷戦終結後も、改憲と護憲の対立は続いた。90年代に「民主・リベラル新党」結成をめざした社会党が消費者や生活者を大事にする立場からリベラルを使うようになり、革新政党とリベラルが結びついていったという。

 衆院選を前に「リベラル」が飛び交う背景について、「『反戦・脱原発リベラル』はなぜ敗北するのか」(ちくま新書)の著者、浅羽通明さんは「野党は『反安倍』一点張り。有権者をつかむポジティブな政策が結局ないゆえ、リベラルというあいまいで口あたりのいいラベルにすがっているだけだ」と手厳しい。吉田教授は「選挙戦を通じ、『あなたが言うリベラルとは何か』という政治家同士の議論があっていい」と提案する。(清水大輔、仲村和代、田玉恵美)

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 今日は寮1(二条)17時間。 
 またまた、恒例の朝日新聞チェック。

 最近ちまたで飛び交う「リベラル」という言葉。これは希望の党代表の小池百合子東京都知事の「リベラルを排除」発言からはやりだした。
 これから国政を担おうという人が、一部の人間を排除するなどと堂々と言っているのだから恐ろしいことだ。「あなたたちは人間の数に入っていない」と言われているようだ。それは、ヘイト団体の発想と変わらないような・・・。

 話はそれるが、「戦争したいものが戦争に行け」とは絶対に言ってはならない。戦争したい人もしたくない人も、同じ大切な一つの命なんですから。
 誰をも排除しない平和な世の中を作っていくには、左翼と右翼との連帯しかない。これを「混浴(混翼)の論理」という。ひひひ。

 さて、本題。
 以前「リベラル」について調べたことがあった。うろ覚えなのだが、たしか「リベラル」は「リバー」からできた言葉で、川の流れのようにゆるやかに同じ調子で流れていく様から、自由・平等・平和を求める考え方と書かれていたように思う。
 そして、今日また調べなおした。
 すると、「リバー」はriver、「リベラル」はliberalやないですか。全然ちゃう。 
 ついでに「水平な」の「レベル」から来てんのかなと思って調べたら、levelやてー。
 なんじゃらほい。
 人の記憶って、ええかげんなもんですね。(人ではなく、私だけかも・・・。)

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二院クラブに入会したコロムビア・トップ(下村泰)氏(中央)。 (左から)喜屋武真栄、青島幸男、下村泰、野末陳平、市川房枝の各氏=昭和50年6月

 私自身の「リベラル」のイメージは、「革新統一候補」。私が子どものころからぼちぼち広がり、一時は大きな勢力になりかけたが、次第にすぼんでしまった。
 その中でも、沖縄選出の参議院議員・喜屋武真栄氏の印象は強く心に残っている。
 今こんな人が立候補してくれたら、迷わず投票するのになあ・・・。


◎琉球新報1997年7月16日

   喜屋武真栄さん死去

 元沖縄県祖国復帰協議会会長、元沖縄教職員会会長、前参院議員の喜屋武真栄(きゃん・しんえい)氏が16日午前7時12分、慢性腎(じん)不全による肺水腫(しゅ)のため沖縄市の中頭病院で死去した。84歳。北中城村比嘉出身。自宅は北中城村島袋708ノ2。喪主は長男・擴(ひろむ)氏。屋良朝苗氏(初代県知事)と二人三脚で祖国復帰運動に尽力。1970年の国政参加選挙で初当選して以来、5期24年参議院議員を務めた。
 1946年、沖縄民政府設立と同時に文教部視学官。53年に沖縄県の教育振興を目指し屋良氏とともに戦災校舎復興募金のため、半年にわたる全国行脚を成し遂げた。さらに、沖縄教職員会会長として教職員の資質向上に貢献。70年に参院選に初当選。戦後沖縄県の振興開発に尽力、復帰運動に取り組んだ。
 喜屋武氏は1912年、北中城村生まれ。沖縄師範学校卒業。62年、沖縄祖国復帰協議会会長、68年、沖縄教職員会会長、70年の国政参加選挙の参院選で革新統一候補として初当選。82年の知事選に出馬し落選したが、翌83年参院に返り咲いた。89年に5期目当選。95年に引退した。同年県功労者賞を受賞した。
 60年のアイゼンハワー米大統領訪沖の際に、祖国復帰要求県民総決起大会とデモを開催。復帰協の3代目会長を8年間務め、県民大衆をけん引し復帰運動の先頭に立った。
 24年間の議会活動で常に沖縄問題の解決に取り組んできた。「ミスター沖縄」の異名を取り、一貫して反戦平和を訴えた。国会で訴えた「小指の痛みは全身の痛み」の言葉は有名。沖縄問題を象徴する言葉となった。
 喜屋武氏は、引退後、体調を崩し、自宅で療養生活を送っていた。慢性腎不全のため今年6月5日から中頭病院に入院。2週間ほど前に、肺炎を起こし、体力が低下。16日午前7時前に、急激に血圧が下がり、死去した。長男の擴氏らが最期をみとった。

   屋良さんと「二人三脚」/大衆運動をリード

 喜屋武真栄氏は敗戦後の1946年、沖縄民政府設立と同時に、文教部視学官として各地の学校を訪問。戦災の荒廃の中からの教育復興に力を注いだ。53年、後の行政主席(初代県知事)となった屋良朝苗氏(今年2月14日死去)とともに戦災校舎復興募金のため半年にわたって全国行脚。さらに、沖縄教職員会会長として、沖縄教育の資質向上に貢献した。
 教育とともに喜屋武氏は復帰運動にも尽力。1960年に沖縄県祖国復帰協議会会長に就任。屋良氏らとともに復帰運動の先頭に立ち、無条件日本復帰を望む県民の願いをリードした。
 70年の国政選挙で参議院議員に初当選。国会での「小指の痛みは全身の痛み」という喜屋武氏の発言は、日本から切り離され、苦難の戦後史を歩み、復帰を待ち望む沖縄の姿を象徴する言葉として後々まで語り継がれた。喜屋武氏は5期、参議院議員を務め、一貫して沖縄問題の解決に柱に据えた政治活動を続けた。
 喜屋武氏は沖縄空手界でも名をはせた。特にサイと棒術の古武道に秀でていた。「空手は殺すものでなく、生かすものだ」という言葉は人間・喜屋武を表していた。
 95年の引退後は自宅にで療養生活を送っていたが、絶えず新聞記事やニュースを通して、沖縄問題の動向に関心を向けた。2月の屋良氏の葬儀の際には姿を見せ、復帰運動を共に闘った同士の死去を悼んだ。

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【今日のきく】

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

 夜12時前に家に帰り、玄関の戸をガラガラ。
 そこにしっぽブンブンのきくちゃん登場。

 遅いけど、ちょっとだけでも散歩に行ったろうと思う。
 公園で興奮して、「ガウガウ」ゆうたのにはまいったけど・・・。

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