パオパオだより

2014年02月09日(日)

第28回京都市小学校大文字駅伝 [学校]

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 「直磨くーん、がんばれー!」とヨメさん。
 「直磨くーん、しっかり!」と私。

 直磨君は、力強くかつ軽快な走りで私たちの目の前を通り過ぎていった。
 私との約束通り、「しっかり」走ってくれたと思う。
 これで一区切り。早く、痛いところを治してね。
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 「家から元町小学校まで走っていって、直磨君に気合を入れて、次の中継所の近くまで走っていって、そこでまた応援するわ。」
 おととい直磨君が「京都キャロット」に来てくれたとき、そう約束していた。しかし朝から雨。やみそうなフンイキもあったが、無理せず車で行くことにした。
 北大路ビブレに車を入れ、元町小学校前へ。このころ、やっと雨がやんだ。
 直磨君はナンバーカード「1」なのですぐ見つけられた。

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 直磨君も私に気づいてくれ、にっこり。
 「この先に行って応援するわ」と言うと、またにっこりとしてうなづいていた。

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 北山通りを東へ。
 「いやー、ふじいさん。」
 「おー、吉川先生やないですか。ボクの上賀茂のときの教え子の息子が小6で、この3区を走るんですわ。」

 私らの上賀茂小勤務時代の同僚、吉川(旧姓)先生。ああ、なつかしや。現在は南区の小中一貫校にお勤めのようだ。
 口のほうは相変わらず達者だったが、お若いころのプリプリのイメージがあるだけにおやせになったようで・・・。
 今日は走路用員として駆り出されておられた。ご苦労さまです。

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 北山大橋を渡りさらに東に向かって走っていると、私らに向かってカメラを向ける不審人物・・・、ではなく走友・植木屋そうへいさん。ご自身の校区の小学校が出場しているので応援に来られたそうだ。
 うん?
 なんでこの3区に?
 あー、そうへいさんも私のブログのファンと言ってくださっている。きっとおとといのブログを見て、私らが出没するこの3区で待ってくださっていたんでしょうね。

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 応援場所は、3区の残り3、400mくらいのところ。
 野々神町交差点の手前は、ちょうど応援の人垣が途切れていて、コースが見やすく応援もしやすいように思えた。

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 待機して2、3分して先頭が見えてきた。

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 先頭あたりには、残念ながら「1」はいなかった。

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 しかし、そこからほとんど差もなく「1」が見えてきた。
 この時点で10位前後だろうか。

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 まず思ったのは、「かっこええやんけー。」

 足を痛めたままだと聞いていたが、そんなそぶりはまったく感じられないきれいなフォーム。区の終盤なのでかなり疲れが出るところだが、それもまったく感じられなかった。

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 「直磨くーん!」
 「直磨くーん!」

 二人そろって、目の前を走り抜ける直磨君に声をかけた。
 直磨君はもちろん振り向くこともなく、風のように走り抜けていった。
 「直磨、やるときはやるやんけ。」

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 「中継所まで行こ。」

 ヨメさん情報によると、直磨君のお母さんが中継所あたりに待っているらしい。

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 中継所に到着し直磨君はすぐ見つけられたが、お母さんが見当たらない。

 「おかんはどこ行った、おかんは?」
 「きっと、またゴーゴー泣いてるんやわ。」

 とにかく、直磨君が無事走り終えられてほっとした。
 久しぶりに、心から応援できる機会を与えてくれてありがとう。

 「そんで・・・、おかんはどこ行った、おかんは?」

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 私はここから北大路ビブレまでラン。
 大文字駅伝応援ランは、全部で4kmほど。
 晴れ間が出てきてもう雨の心配もなさそうだし、帰って「9の日平和ラン」を・・・。

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◎読売新聞2月3日

   小学生駅伝練習過熱〜発達に合わせ指導を

 京都市街地で小学生がタスキをつなぐ大文字駅伝(京都市教委など主催)で、選手の練習のあり方が課題となっている。注目度が年々高まり、保護者や教員らによる指導が一部で過熱。成長途上の児童には過重な練習が行われているケースもあるとされる。市教委や専門家は「子どもたちの将来を考え、適正な練習を」と呼び掛けている。(酒本友紀子)

◇沿道、TVで注目

 京都市は1917年、三条大橋―東京・上野間で行われた国内初の駅伝大会のスタート地点となった「駅伝発祥の地」。現在も全国都道府県対抗女子駅伝などの全国大会が開催されることもあり、「駅伝好きな土地柄」(市教委)だ。

 大文字駅伝は1987年に始まり、28回目の今年は9日に開かれる。コースは交通規制され、沿道で保護者や地域住民らが横断幕を出して応援するなど、大人の駅伝大会さながらに盛り上がる。当日夜にKBS京都が録画放送する番組も注目度が高く、視聴状況を示す接触率は、高校野球や高校サッカーの府大会決勝に匹敵するという。

 毎年のように観戦する山科区の男性(76)は、「地域の子どもたちがけなげに走る姿に感動し、つい応援したくなる」という。

◇指導者知識に差

 ただ、こうした人気を背景に、上位進出を目指してハードな練習を課す学校もあるという。

 日本陸上競技連盟がまとめた小学生の長距離・持久走のガイドラインでは、練習頻度は週2〜3日、1日の練習は1時間30分程度、総走行距離は5キロを超えないことと定めている。しかし、市教委によると、昨年末、ある学校で、多い時で3時間の練習をしていたことが判明。今年に入ってからも、坂道で走り込みを繰り返していた学校があり、いずれも練習を見直すよう注意したという。

 市教委は、2002年度から指導者向けにスポーツ医学やトレーニング法などの講習会を開催。06年度からは、補欠を含めた全選手約700人を対象に、京都整形外科医会による大会1か月前の検診を始めた。同会によると、毎年、約3割の選手に、足の痛みなどの異常が確認される。今年の大会の検診では、病院や整骨院の通院歴を持つ児童が4割にのぼった。

 学校医らでつくる市学校医会は「運動部に所属する選手も多く、一概に駅伝練習だけが原因とは言えない」とするが、検診を担当するたちいり整形外科の立入克敏院長(71)は「影響は否定できない」という。

 10年度の検診からは、理学療法士が児童や指導者にストレッチの方法や練習の留意点を伝え、足の異常をチェックする機器も導入した。立入院長は「指導者の中でもスポーツ医学の知識に差がある。適切なトレーニング法を徹底させることが必要だ」と指摘する。

◇無理させないで

 毎年上位に入る市立嵯峨野小(右京区)の陸上部では、短距離から練習を始め、徐々に距離を伸ばす。縄跳びや鬼ごっこを取り入れ、楽しみながらバランス良く筋力を付けるよう工夫しているといい、佐竹朗教諭(43)は「大会に出たいため痛みを隠し、練習し過ぎる子どももいる。走り方がおかしいなどの兆候を見逃さず、無理をさせないのも指導者の役目だ」と語る。

 市教委の担当者は「朝練のための早寝早起きで生活習慣にリズムが作られ、駅伝ならではの仲間意識が芽生える」と高い教育効果を強調した上で、「競争だけを目的にするのではなく、発達に合わせた指導をお願いしたい」と話している。

<大文字駅伝> 正式名は「京都市小学校大文字駅伝大会」。今年は市内16支部と国私立小支部の計176校が予選に参加し、上位校と招待校の計48チームが本選に出場。16・352キロを、10区間に分けて男女混合で走る。

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 いい記事を見つけた。
 大文字駅伝の問題点を分かりやすく書いてある。
 ただし、「無理させないで」と言ったって、無理させるような仕組みになっているのだからしょうがない。解決策について具体的な提言がない。

 私の案。
 1.出場希望校は全部出場を認める。(支部予選会を廃止。)
 2.テレビ番組を不認可。(小学生にあやまったエリート意識を植え付ける危険性あり。)
 3.特別支援学校も出られる大会に!(初めから除外されているのでは?)

 この3点が改善されたら、もっとすばらしい小学校駅伝大会になると思います。

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2014年02月07日(金)

「がんばらんでええししっかり走りや。自分の持ってるもん全部出し。残したらあかんで。」 [学校]

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 今日も夜7時に、ヨメさんを向かえに「京都キャロット・産大前店」へ。私はますみ社長おかかえ運転手です。
 そこに、私の元教え子・清水さんと小6の息子。あさっての大文字駅伝で走る区間を報告に来てくれたらしい。小6息子君は3区。元町小学校から宝が池球技場前までの約1.9km。
 足の故障がまだ直っていないらしい。息子君は、「アキレス腱切れそう」と言っていた。本当はゆっくり休んだら直るもんなんやけどね。

 前にも書いたけど、希望する学校は全部出したったらええのに。そしたら、故障するまで無理して走る子はぐっとへるはず。この先まだまだ伸びていく小学生なんやからね。主催者の中に、故障するくらい走ったことのある人がいないってことですかね。大文字駅伝に、「教育委員会チーム」や「教職員チーム」も参加して子どもらの気持ちを考えたったらええのに。

 旧姓清水さん親子の帰り際、ひと言ゆうとかなあかんと思って・・・。
 「直磨君、がんばらんでええししっかり走りや。自分の持ってるもん全部出し。残したらあかんで。」
 これは自分自身に向かって言った言葉かもしれない。

 変なおっちゃんは、直磨君の応援をいっぱいしに行きます。大声で応援するし、気づいたらこっち向いてな。

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【RUN】

 次の目標は何にするかなあ。
 やっぱり、伊江島3kmに再挑戦かなあ。
 でも、あんなしんどいレースはなかったなあ。

 今日は1.3+7+1で9.3km。
 7kmは、19分05秒、19分05秒で38分11秒。見事なイーブンペース。
 明日はちょっと速く走ってみようかな。

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【今日のきく】

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 今日のお昼の「ますみ・きく」出勤に私も参加。

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 「こうじさんが散歩中にきくと遊ぶもんやから、『遊べ、遊べ』って言って困るわ。」

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 今日も風がなく、気温は低いがひなたは暖かい。

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 このごろ、めちゃくちゃ腹が減るらしい。
 私が「カッカビール」をしていると、「なんかちょーだい」と迫ってくる。

 「きくの色仕掛けに要注意!」

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2013年11月11日(月)

続々・清水さん [学校]

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 おとといは和歌山に出張だったので、「京都キャロット」を午後3時に出発。
 しばらくすると、バイトさんからすぐ電話がかかってきた。
 「○○さん(清水さんの現在の姓)が来られました。」
 「えー、入れちがいかいなー。もうちょいはよ来てくれたらよかったのにー。」

 先日から話題の私の元教え子の清水さん。先日、小6の息子・直磨君のレース用シューズを買いに来てくれたばかり。今回は足を痛めている直磨君のために、クッション性のあるトレーニング用のシューズを買いに来てくれたのだ。

 ヨメさんが電話に出て、清水さんに代わってもらった。
 「清水さん、声がものすごかすれてるやん。のど痛めてるんちゃう?」
 「いえ、ぜんぜん。絶好調です。」

 電話のあと、ヨメさんが笑いながらゆうてた。
 「清水さん、絶好調やて。おもしろい子やなあ。」

 そのおもしろい子が「文集を持ってきた」と、バイトさんが画像を送ってくれた。
 ああ、なつかしの「にんじんだより」。
 今から28年前、清水さん小6、私29歳の若手教師時代の文集です。

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 「ほー、表紙が央画っちゃんでー、裏表紙がっと・・・、おう田中裕子さん!」

 田中裕子(ひろこ)さんは、このパオパオだよりの2008年8月27日にズバリ「田中裕子さん」という題で記事を書いている。私のこのブログを見つけ、コメントを入れてくれてからメールで何度かやり取りをした。小学校時代の写真も載せてもいいと言ってくれたので載せてある。そこに、「ええい、ついでじゃ。クラス写真も載せてしまおう」ということで、清水さんも含めた全員の写真も載せてある。( これはちょっと問題あるかも・・・。)
 この記事がまた沢田研二の奥さんの田中裕子さんとまちがって検索してしまう人が多く、今日現在で12518アクセス。私のブログ内の勘ちがい検索ナンバーワンかも。

 まあそれはいいとして、そのときの写真と見比べても清水さんは変わっていない。 
 こないだ店に来てくれたとき、「お母さんはなあ、女子の人気ナンバーワンやってんで」と直磨君に言っておいた。「そんなめちゃくちゃかわいいというわけでもなく、スポーツが抜群にできるというわけでもなく、何でかよう分からんけどモテモテやったんやでー。」それを横で聞いていた清水さんは、「ほめてんのかけなしてんのかどっちやねん」というような複雑な顔をしていた。
 もちろん、私はほめているつもり。前にも書いたけど、「清水さんの目力」には当時から一目置いていました。

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 さて、話は文集に戻り・・・。
 この号の目次を見ると、「山中さんからの手紙」(熊本へ転校していった山中リエさんからの手紙の紹介)、「9月のニュース」(各個人の月間ニュース)、「班新聞」(6班それぞれが工夫した新聞)、「10月のニュース」の4部構成。まあなかなか立派なもんです。

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 「班新聞」の「となりの人紹介コーナー」では、清水さんのとなりの席の中島君が清水さんをこう紹介している。
 「趣味→わらうこと。性格→げらげらわらう、すごくあかるい」

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 「清水さん、何で文集なんかわざわざ持って来たんかな。」

 あとがきのような最後のページを見て、なんとなく分かった気がした。

     ◇     ◇     ◇
    
   結婚
          藤井廣司

 11月4日、堀川会館という所で結婚式をあげました。
 急に決まった結婚だったので、式の前はいろいろな意味で大変でした。結婚というと、「めでたい」とか「しあわせ」というイメージしかうかんでこないかもしれないけれど、現実はきびしいものです。実際にいろいろなことでなやみました。
 けれど、最終的に結婚できたのだから、それまでのイヤなことはできるだけ忘れるようにしたいと思っています。
 みんなにいろいろ聞かれても、ごまかすような言い方ばかりしてすみません。先生のおよめさんの名前は「真寿美」、23歳です。(前の4年1組の担任です。)
 ふたりとも働いているので毎日大いそがしですが、結婚してダメになったと言われないように、力を合わせてがんばっています。

     ◇     ◇     ◇

 清水さんは、このページを見せるためにわざわざ文集を持って来てくれたんとちゃうかなあ。ずっと「パオパオだより」を見てくれているらしいし、「毎日が離婚の危機」状態なのにヘラヘラしている私のふがいなさをしかりに来てくれたのかも・・・。

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2013年11月01日(金)

大文字駅伝北上支部予選会 [学校]

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 「パオパオの的確な指示で、上賀茂は10秒は速なったな。それが予選通過の決め手になってたりして・・・。」
 「それはない!」とピシャリ。 

 そらそうや。一度も見たことのない変なおじさんに、突然コース横からわめかれても・・・、「なんのこっちゃ」ですよね。
 実力を十分に発揮して本戦出場を決めた上賀茂小学校さん、おめでとうございます。これからは無理な練習にならないように細心の注意を払い、大文字駅伝を笑顔で走りきれるように盛り上げていってください。

 昨日の予選会は見ごたえがあった。
 たくさんの写真を撮らせてもらったが、原則本人の承諾なしに公開してはならない。ただ私は1区を走った直磨君の応援に行ったので、そこだけは公開させてほしい。(どうか、苦情が出ませんように。)

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 「スタートからバンバン行きー」と言っていたとおり、直磨君はすばらしいスタートを切った。
 ストライドがぐっと伸び、小柄な直磨君がすごく大きく見えた。

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 今日あらためて昨日の写真を見て、昨日のレース展開で勘ちがいしているところが多いことに気づいた。(昨日の記事を一部書き直しました。)

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 直磨君のお母さんが言っていた「今の直磨の精一杯」、それは私にも十分伝わった。これだけ走れたら、もう何もいうことはない。

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 かわいいワンちゃんがいたので写真を撮らせてもらった。
 震災被災地からの預かり犬だそうだ。 
 「クイーン・メス・年齢不詳」

 「うちのにせシェパードも見てください」ときくの画像を見てもらった。
 「本当にシェパードに見えます」と大うけだった。

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 ワンちゃん連れで応援に来られていた方も多かった。

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 上賀茂小が2位でゴールしたとき、私もだいぶ並走したので心臓バクバク。
 それでも直磨君のお母さんのおかげで、心から応援できてほんとうによかった。

 さあ、2月の「大文字駅伝」に向けて・・・。
 今年と同じ2月第2日曜開催だと応援に行けるんですが・・・。

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【RUN】

 夕方7時「京都キャロット」閉めるのを手伝いに行くと、お客様が。

 「こうじさん、こちらがやり投げの・・・。」
 「あー、京大のー。やっとお会いできました。ヨメさんからはいつも聞いていたんですけど・・・。」
 「いえいえ、やり投げといっても高校大学でやったきりで、そのあとはずっとやってませんから。」

 Nさんとおっしゃるその女性は、今も京大の関連施設にお勤めのようだ。「今はもうやってないので・・・」と何回も断られたのだが、私があんまりしつこく質問するのでぼちぼちと教えてくださった。
 助走から投げる瞬間までの一連の動き。投げないほうの左手の使い方。最後のクロスステップからの足の動かし方など、いろいろと教えてくださった。

 「いっしょにマスターズの大会出ませんか」とお誘いしたのだが、「練習できないので」とのおこたえ。「ボクみたいに、よそのたんぼにボンボン投げ込むわけにいきませんもんね。」

 その代わりというわけでもないのだろうが、Nさんは今はマラソンをがんばっておられる。私も逆にNさんに何か教えてあげられることがあればいいんですが・・・。走るのは特別なテクニックもいらないし、だれだってできますもんね。
 でも、これでまたやり投げをがんばる理由ができた。ちょっとでも記録が伸びだら、Nさんに報告しようっと。

 「めざせ、30m!」

 今日は店往復1.3kmのあと、コーナン往復5km。
 行きが約13分、帰り約12分で25分06秒。
 後半にスピードアップして終わるほうが気分いい。
 1kmダウンのあともう一度店往復1.3kmで、合計8.6km。

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2013年10月31日(木)

続・清水さん [学校]

 今日は寮の管理人代行のバイトの日だが、もう一人の方に時間を融通してもらった。これで、大文字駅伝の支部予選会を見に行ける。

 「しっかり! 直磨君!」

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★☆★☆★ やりました! 上賀茂小、予選会2位通過! ★☆★☆★

 ただ今夕方5時過ぎ。ついさっき、バイト先に着きました。
 時間を融通してくださったバイト仲間のKさんのおかげで、清水さんの「泣いて泣いて・・・」が見られてよかった。(たぶん、小学校時代の清水さんは泣き顔を見せたことないぞ。)

 直磨君の写真掲載はOKをもらっているが、他の子の写真は不用意には載せられない。その点むずかしいが、想像力を働かせて読んでください。

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 北大路橋東詰北側河川敷についたのは3時前。すぐに清水さんを見つけた。
 「いや、先生、来てくれはったんや。バイト先に怒られませんか。」
 「うん、どうしても応援したくてなあ。もう一人のバイトさんにお願いしてきたわ。」

 そのあと、清水さんは直磨君の担任の先生や引率の先生に私を紹介しまくり。「私が小6のときの担任の先生です」って、それなら今頃どっかの校長さんやろ。紹介された先生も、「見たことないなあ」という感じで戸惑っておられた。清水さんにとって、私はちょっとは自慢できる先生だったんでしょうか。

 直磨君にあいさつすると、ほとんど緊張はしてない様子。月曜に「京都キャロット」で買ってくれたシューズをはいてくれていた。
 スタート直前の直磨君にひと言声をかけたかったのだが、その前にまず北大路橋から北山大橋までコース下見。すると、土の部分と草の部分の境目に溝が出来ている個所があった。
 もう整列が始まっているところにスーと近寄り、「直磨君、土の所と草の所の境目が掘れてるから、端っこ走ったらあかんで。できるだけ真ん中走り。」
 「はい!」
 まあほとんどどうでもいいことやけど、緊張をほぐすのに役立ったかな。

 3時20分過ぎ、8チームがスタート。このうち2位以内に入らないと本番の「大文字駅伝」には出場できない。清水さん情報によると、1校だけ飛び抜けて速く、上賀茂小ともう1校がどっこいどっこいの2位争いらしい。その予選会の1区を直磨君が走るというのに、どんなことをしてでも応援に行かないでどうする。

 1区は各校の男子のエース。直磨君は積極的に飛び出していった。。この時点でお母さんもキュンとなっていただろうが、私も同じだった。しかし最初は、応援の声が出せなかった。
 上流を折り返して帰ってきた時点で、H校の選手がダントツ。そのあと直磨君を含む3選手が団子。

 「直磨くーん、ここから追い込めー! 最後までしっかり!」

 土手の上の「半木(なからぎ)の道」を並走。走っての応援は禁止されていたらしいが、私は知りませんでした。
 下流を折り返して中継地点へ。3校が団子状態でタスキ渡し。そこから僅差の4位で直磨君。

 「ようがんばった。あとに続く子が『よっしゃ、抜くぞー』と思えるちょうどいいくらいの差や。ねばったな。しっかり走ったね」と言ってあげたい。

 思った通り、2区の女子選手ががんばり2位に浮上。そのあと3位チームとの差は縮まったり開いたり。5区で追いつかれほぼ並んだので、6区の女子選手に声をかけた。

 「いいリズムで走れてるよ。そのままのリズムで最後まで行こう。」

 その選手は、まったく知らないおじさんから大声で呼びかけられ驚いていたがこちらを見て小さくうなずいた。この区間が、今日のキーポイントだったような気がする。7区にタスキが渡るとき、3位チームとはかなりの差がついていた。

 そして9区の男子から10区アンカーの女子選手へ。
 「清水さん、10区の子の名前教えて。走りながら声をかけ続けるわ。」
 「み○○ちゃんです。お願いします。」

 中継点から400mあたり。
 「み○○ちゃん、気持ちで負けたらあかんで。自分の力を信じて。」

 折り返して戻ってきたときには、3位チームとの差が半分に縮まっていた。
 「力を出し切れー。前をしっかり見て、腕を振って・・・。」

 そのあとの下流折り返しは、土手の上を全部並走。
 残り100mほどになる地点では10mほどの差。追う側絶対有利のパターン。
 「み○○ちゃーん、み○○ちゃーん・・・」
 もうここまで来たら、名前の連呼しかできない。

 追いつかれること必至・・・、と思いきや最後にみ○○ちゃんが底力を発揮。見事に2位でゴール。

 急いで清水さんの所へ。清水さんはワンワンと泣いていた。(いや、ゴーゴーか?)
 「清水さん、直磨君ほめたってや。ほめてほめてしたってや。」
 「ありがとうございます。あれが今の直磨の精一杯なんです。」
 「すごいがんばったって。直磨君のあの走りがあったから、この結果につながったんやから。ほめてほめてほめてやで。」
 「ありがとうございます。また、お店に行かせてもらいます。」

 上賀茂小にちょっとかすっているだけの変なおじさんを、ワクワクドキドキさせてくれてありがとう。
 直磨君、ゆっくり足のケアをして本番はもう一段ステップアップしようぜ。早く痛みが取れるといいね。
 清水さん、「ほめてほめて」やで。そして、お姉ちゃんと妹のことも忘れずにね。(あっ、ついでにダンナさんも・・・。)

(注)「清水さん」は、現在の姓は「清水」ではありません。でも、昔の呼び名で呼んでいます。
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【RUN】

 午前中に時間ができたので、ひとっ走り。
 昨日8.1kmがだいじょうぶだったので、今日は久しぶりの仏大グランド往復10km。

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 行き26分09秒、帰り23分24秒で49分33秒。 
 帰りは思い切ってスピードアップしてみたが、左ヒザはだいじょうぶだった。
 もう当分長い距離を走る予定はないので、これからは前のように普通に練習していいんかな?

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2013年10月28日(月)

清水さん [学校]

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 「清水さん!」
 「先生!」
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 夕方6時、店にいるヨメさんから電話がかかってきた。
 「ちょっと、店おいで。」
 「なんで?」
 「何でもええし、おいで。」

 店に入って振り向いた顔・・・、というよりあの吸い込まれるような目ですぐに分かった。私が28年前に担任として小学校を卒業させた中の一人、清水さん。
 ヨメさんは、「28年ぶりやのに、ひと目見てよう分かったな」と言う。そら分かりますがな。清水さんは、当時そのクラスの人気ナンバーワン女子ですもん。
 どこがよかったのかと聞かれるとその評価は分かれるかもしれないが、私は「頼りがい」を一番に上げる。清水さんはさっぱりとした性格で、男子からも女子からも頼りにされていた存在であった。(ついでに、クラス担任の私からも。)
 それと、相手の目をしっかりと見て話す話し方。これは、自信もなく相手をしっかり見ずに話すことが多かった私にはグサッときましたね。

 私が清水さんの小5の担任になる前の年、ヨメさんが講師で同じ学校の小4の担任をしていた。ヨメさんは清水さんの担任ではなかったが、同じ学年だったので清水さんのことはよく知っている。その清水さんが来店してくれたので、私を呼び出しくれたのだ。

 小さな山の学校から街の大きな学校に移り、最初に担任させてもらったクラスは男女の仲があまりよくなかった。「次こそは男女仲のいいクラスにしたいなあ」と思っていた。そしたら頼りがいのある女の子がたくさんいてくれてたおかげで、5クラスあったその学年で一番の仲良しクラスになった。清水さんは、そんな仲良しクラスづくりに大きく貢献してくれたメンバーの一人である。

 私自身みんなが仲のいいクラスにしたかったのだが、具体的にどうすればいいのか分からなかった。そんな時、本気で「男女みんなが仲のいいクラスが一番いいクラス」と思ってくれている子がたくさんいることが分かった。
 「どうしたらみんな仲良くなれるかなあ。」
 私はいつも、そんな子らに聞いてみた。そして、その子らが出してくれるさまざまなアイデアを次々と採用。子どもたちの発想は大人よりずっと豊かです。そのアイデアのたいていがうまくいきました。本当にいい勉強をさせてもらいました。

 その清水さんも、いまや中2女子・小6男子・小3女子の3人の子の母。その2番目の子が、大文字駅伝の予選会に出ると言う。あちこちのスポーツ用品店でシューズを探したがいいのが見つからず、そこで「京都キャロット」を思い出してくれたらしい。ありがたいことだ。

 当時は1クラス45人近く。私のようないい加減な先生をどうしても許せない子もいれば、「先生に頼らず、自分たちで楽しいクラスにしていこう」という子もある。清水さんは後者だった。

 清水さんは、その小6の息子にいろいろな話をしてくれているようだ。
 「不幸の手紙が来たら自分に出してくださいってゆわはった先生?」と小6息子。
 「そう、でもそれはそんなことしたらあかんっていうことを教えてくれはったんやで」と清水さん。
 「そんなことゆうとったなあ。『不幸、大好き』とかわけの分からんことゆうとったなあ」と私。

 「車のナンバーに『4』と『9』が入ってた先生?」
 「そう、でも『9ろうな4』やからええねんって言ってはったなあ。」
 「そんなこともゆうとったなあ。」
 
 「藤井先生のとき、まっつんとおんなじクラスやったんやで」と清水さん。
 「まっつんて、お母さんが好きやった人やんなあ」と小6息子。
 「なにー、そんなことまで息子にゆうとるんかい!」と私。

 「雪降ったら、必ず鴨川に遊びに行きましたよねえ。」
 「教科書の最後まで行ったことないですよね。」
 「遊んでばっかりでしたね。」

 あー、とんでもない担任でした。でも、清水さんはそんな話を息子たちに自慢げに話したり、元担任のヨメの店にもこだわりなく来てくれる。あー、ありがたやありがたや。

 「この店はヨメさんが社長で、その稼ぎでおっちゃんは食わしてもろてるわけや」と小6息子に説明。これは必ずゆわなあかんとヨメさんから念を押されているから。でも、小6息子はポカンとしていた。
 「帰ってから、お母さんにしっかり説明してもらいなさい。」

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 長男の直磨君と次女の杏奈ちゃん。来てくれてありがとう。かわいい二人を見ているだけで、幸せな気分なれたよ。長女の祐奈ちゃんにも会いたいな。お母さんにすごく反抗してるって。ああそのバトル、見たいなあ。たぶん、横にいるだけでビビリまくりやと思うけど・・・。

 一応、帰り際に直磨君にアドバイス。
 「とにかく落ち着いてね。落ち着きすぎても1500mくらいやったらアッと言う間に終わってしまうからあかんけど・・・。一番あかんのは、走ったのかどうなんだか分からんままに終わってしもたってゆうやつ。それやったら、最初からバンバン行ったほうがええで。自分の持ってる力を100パーセント出せるよう、しっかり走ってな。」

 末っ子の杏奈ちゃん、お兄ちゃんのシューズを買いに来るのに付き合わされて退屈だったでしょう。ときどきお母さんから「ダメッ!」とかきつく言われたりしてね。おっちゃんは、お母さんの「ダメッ!」に杏奈ちゃん以上にビビッてましたよ。
 名前の漢字を聞いたとき、分かりやすくくわしく説明してくれたね。「きー書いてくち書いて、奈良のな」。もうそれだけで「いい子」と思いました。また来てね。待ってるよ。

 北上支部の予選会は今度の木曜の午後。直磨君の応援しに行こうと思ったら、バイトの日やん。何とかならんもんかなあ。直磨君の劇走、見たいなあ・・・。

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【今日のきく】

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 今日は店でちょっとはしゃぎすぎて、ヨメさんに怒られましたー。

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 こんなかわいいミニシェパードなのに・・・。

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