2009年09月24日(木)
第9回丹後100kmウルトラマラソン・続き [ランニング]
のっけからこんなことを言うのもなんですが、もうブログを書く気が全然わいてきません。おとといから、私の中で「なだれ現象」が起こっています。
「今まで何のために走ってたんかなー。」
「走るのもやめて、ブログもやめて、一からやりなおすか。」
「西表島で散髪屋さんができたらなあ。」
(これ、まったく意味不明だと思います。今日「西表やまねこ診療所」という本を読み、私の大好きな西表島には散髪屋さんがないことが判明。この歳から理容師学校に行き、国家資格を取り、西表島で開業。
この話をヨメさんにしたら、「アンタは不器用やから、無理!」
真樹は「ひとのゆめを笑う人はあかんねんでー」と言ってくれた。)
昨日の夜、一人でウォンウォン泣いた。
夜11時半からの、滝川クリステルさんの「ニュースジャパン」。
「命の現場?最後の声」
ガス室で息絶える犬たちの一部始終が放映された。(絶命の最後の声も聞きました。)
「あかんてー」
熊本市は行政の努力によって殺処分0を実現。お金と時間をかければできるんや。ダム建設中止でういたお金のうちのちょっとでも、こちらにまわしてもらえないでしょうか。
あっ、そうそう、忘れてました。
トップの写真は「奇跡の写真」。
「丹後100km」のほぼ中間点、「丹後あじわいの郷」で私を待っていてくれたますみちゃんとのツーショット。レース中の私を応援してくれたのは、たぶん20年ぶりくらい。まさに奇跡です。
ヨメさんが、しょーもない私を今のところ捨てずに仮面夫婦を続けてくれているのは、先に書いた雑種犬猫にメロメロなところも理由のひとつ。雑種犬猫に関しては夫婦で意見が対立したことがない。でも、これだけではこの先もたんわな。
えーと、続きは10kmすぎからでしたよねえ。
おーっと、その前に大事なことが抜けている。
5時ちょうど、まだ5kmも進んでいない真っ暗な中、ヨメさんからメールが来た。
前の日の夜、「愛してるとかゆう応援メッセージ書いてくれへんかなあ」と言ったとき無視したのをちょっとは悪いと思ったんかな。
「がんばってとは、いいませんよ。帰らなあかんし、ほどほどに。でもちょっとは自慢やから、キャロットのオッサン走ってたやろっていうのは。すこしだけがんばって」
暗闇でメールを見るのは苦労した。返事をしようと思ったが、もともと視力の悪い私には無理。明るくなってからにしょうっと。
「ありがとね、ますみちゃん!」
あかん、もう書くのがいやになったので、ここで中断。
SANKAIKANを出たところで、「賀茂川パートナーズ」のお二人とばったり。
「あっ、斉藤さん。『鯖街道』での斉藤さんのことブログに書かせてもらいました。すごく評判よかったです。」
「ありがとうございます。」
「また、今日のことも書かはんのかな。」と、伴走の山下さん。
「もちろん、書かしてもらいます。ほな、写真撮りまっせ―、(パチリ)。」
ここで、思っていたとおり「賀茂パー」のお二人に抜かれ、置いていかれてしまった。
今度、「賀茂パー」について走ろうかしらん。それが完走への近道やったりして・・・。(本末転倒か、伴走もさせてもらったことないのに)
ここのことは、どんなことがあっても書き忘れてはならない。
「毎年、ありがとうございます。こちらの梨を食べるのが楽しみで楽しみで・・・。すごくおいしいんで、楽しみにしながら走って来てるんです。」
「いやあ、どういたしまして。」
「あのー、ナニ農園とお読みしたらいいんですか?」
「ああ、カワバタです。さんずいに湖畔の畔と書いてハタと読むんです。家が川のそばなもんで、こんな名字になったみたいです。」
「そうなんですか。(でも、まてよ。ここら辺に川なんか見当たらんかったけど・・・)」
「あっ、うちはもともと豊岡の出なんやけどね。」
これで納得。豊岡には「円山川」という大きな川がある。
「インターネットで宣伝しときます。久美浜町箱石のカワバタ農園さんをよろしくって。」
「ああ、ありがとう。」
そんな話をしながらも、ご夫婦お二人の梨の皮をむく手は休む間がなかった。ほんとうにありがとうございます。
私の計算では、ここはスタートより33.3km地点。100kmのちょうど3分の1に当たるところ。
私は、毎年この梨を楽しみにして走っています。ここの梨をいただくと、私的第1関門クリアという感じです。
(カワバタさんのハタの字、ネットで見つかったんですが、私のブログに入れると「?」になってしまいます。残念!)
9時27分、七竜峠への上りにさしかかったところで、やっとヨメさんにメールの返信をした。
「いとしこいしのますみちゃん」
メールありがとう。
今、36kmくらいです。
スタートから足が痛かったのですが、ここまでは歩かず来れました。もうすぐ峠への上りなので、ちょっと歩きます。
そうや、これも書いとかなあかん。
七竜峠のエイドで。
エイド係の女性が、「坂道きつかったでしょう」と話しかけてこられた。
「きつかったです。おおかた、歩きました。行きしはここのエイドもものすごい人だかりやったのに、帰りはまばらで心細なってきました。」
この会話を横で聞かれていた増田明美さん。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。あなたの後ろには、まだ5人はいます。」
「えー、(ヒザ、ガクガク)」
あの増田明美さんが、こんな「いっちょかみ」のおもしろい方だとは知らなかった。(関東の方に「いっちょかみ」の意味、わかってもらえるかなあ。)
これで私の遠慮が一挙にとれ、例の「28年目の告白」(9/20の記事)に。
毎年毎年、ここで「しそジュース」エイドをしてくださっている方がある。どなたかは存じませんが、ほんとうにおいしく元気づけられます。どうもありがとうございました。
浅茂川漁港エイドでは、毎回ファイテンさんのマーサージを楽しみにしていたが、今年はロングタイツなのであきらめた。
おうどんを「サッ」と食べてすぐスタートしようと思ったが、ここでまたまた増田明美さんに出会った。本日三回目。
大会スタッフの樺山さんといっしょだったので、「樺山さん、いっしょに写真撮りましょ。」
「じゃあ、私がシャッター押しましょう。」と増田さん。
「ほんなら、お願いします。」と私も気楽たらしいことを。大会ゲストととして来られている方に、なんちゅうことを頼んでるんでしょう。
けっきょく、別の方にお願いしスリーショットに。
「第1関門の制限時間が、かなりビミョーになってきました。」
「まだまだ、いけますよ。あきらめずに!」と増田さん。
ここまでののペースは、過去の大会に比べ一番遅いことは分かっていた。しかし、各エイドでの休けいを最小限(1分程度)にしていたので、まだ関門突破の可能性は残っている。こんなに休けいせずに走り続けたのは初めてだ。
浅茂川漁港を出てしばらく行くと、コース変更の矢印。
「な、なに! そうか、昨日の説明会で言ってはったんは、ここのことかー。しもたー。」
走路員の方に聞いてみた。
「こっちに行くということは、アイスキャンディー屋さんの前は通らへんのですか。」
若い走路員さんは、「ちょっと、わかりません。」
その横におられたやや年配の走路員さん、「ああ、垣中さんのこと。今年は通らへんよ。」
「えー! ガックリー!」
あそこのアイスキャンディーが、私的第2関門やったのにー。
一番最初はうちのお客さんである出場ランナーからわけていただき、それ以来やみつきになっていた。ほんまに、うまいんです。地元網野では、超有名アイス屋さんです。
コース変更で、同じような景色が続く八丁浜海岸沿いをとぼとぼと走る。遠くにサーフィンをしている若者の姿が。
あー、ガックリ。ここらでどっと疲れが出てきた。なんとか、来年は「垣中さんコース」を復活してもらえないだろうか。
これもおもしろいから書いとこ。
アイスキャンディーを楽しみにしていたのが食べられず、のどがカラカラ。めちゃくちゃ炭酸系のジュースが飲みたくなってきた。
自動販売機があったので、デカビタ購入。
ところが、手がべたべたで、なんぼ回してもすべってあけられへん。ランシャツで巻いて回してみたが、やっぱりダメ。
ほかのランナーに頼んでみようと思ったが、もうこの辺走っているほとんどが60kmの部の上位のランナー。とても、「ジュースあけてもらえません?」と頼めるふんいきではない。
くっそー、こうなったら歯であけるしかない。私のさし歯の強度が心配だったが、上下の歯ではさみ回してみた。「ギリギリギリ・・・」と変な音がしたが、なんとかあいた。(歯もだいじょうぶだったみたい。)
このジュースのうまかったことったらありゃしない。
ゲップも出て、気持ちよく「丹後あじわいの郷」をめざすことができた。
50km地点で、ヨメさんに電話。
「そうか、もうちょっとやな。ほんな、待ってるわ。」
ヨメさんの声がいやにやさしく聞こえたのは、気のせいだったんでしようか。
50km地点で、7時間をちょっと過ぎていた。コツコツ作った貯金を全部使ってしまったということ。このあと気を抜いてしまうと、即「関門収容」が待っている。
しばらく進むと、「丹後あじわいの郷」の建物が見えてきた。これで、今日の最低目標「ヨメさんが待っているところまで」は、何とかクリア。
サブゲート前にいました、いとしこいしのますみちゃん。
「もう、へろへろかー」とか言ってたな。
「足がいとうてなー」と私。
園内をぐるっと周り、またサブゲートへ。
旗を持って走路員をされていた方にお願いし、「仲良し夫婦」の写真を撮ってもらった。
「第1関門、もう無理やわ。」
そう言った私の言葉を聞いておられたその走路員さんが、「残り4km弱で25分ちょっとありますから行けますよ」。ヨメさんも、「行けるんちゃうん」。
もうかなり冷静な計算ができなくなっていた私は、この言葉で「歩かんときっちり走ったら、ひょっとしたら間に合うかも・・・」と思ってしまった。
「丹後あじわいの郷」の坂を下りきり平地に入ったところでスピードアップ。
しかし、そこで右足にキョーレツなこぶらがえり。
「あきゃん、めっちゃ痛い。もう一歩も動けん。」
ほんまに1cmも動けんようにになってしもた。これは、じっとしておくしかない。もし、そのとき収容の役員さんの車が通ったら乗せてもらっていたと思う。
「今年は、これにて終了」
その場で、どれくらい棒立ちしていたのだろう。すごい長い時間に感じたが、実際は2分か3分くらいかな。そのあとそうろりとなら歩けたので、ちょびちょび進んでみた。
一回こぶらがえりがおこるとすぐまたおこる不安があったが、超スロージョグペースなら走れるようにもなった。
収容車も来んこっちゃし、とりあえず第1関門めざすかー。
第1関門「弥栄庁舎」に着いたのは、12時29分。制限時間を14分もオーバーしていた。
それでも、なぜか悔しさはない。
1週間前の右足の激痛から、よくここまで盛り返せたものだ。
自己最低記録を更新(65km→56km)してしまったが、今まで9回のうち一番がんばった大会と言ってもいい。
「ますみちゃん、○○タイツも○○シューズも○○テープも○○胃薬も、効いたんだかどうだか。ひとつだけ確実に効いたんは、ますみちゃんの愛情やね。」
「あほらし。」
そう言いながらも、ヨメさんはちょっとは笑っているような気がした。
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2009年09月23日(水)
第47回京都スポーツ祭典陸上競技大会 [ランニング]
「今日の参加賞のバナナ、足立浩一さんとこの会社の提供なんやてー。」
「えっ、足立さんてどんな人やったっけ。」とヨメさん。
「レースは5kmまでしかでーへんて言う人やん。」
「そんな人いたっけ。」
「あーそやそや、朝、会社に着いたらパソコンつけて、一番に『パオパオだより』見てくれはる人さ。」
「あーあー。」
「去年の12月の『仮面夫婦』の記事見て、会社で吹きださはったらしいで。」
私は足立さんからその話をお聞きして以来、「仮面夫婦」ネタは足立さんを意識して書いている。
受付に行くと、京都ランナーズ会員さんがずらり。
毎回毎回お手伝いできなくてすみません。今日も、本来お休みのバイトさんに急きょ出勤してもらい、仕事をやりくりしているので・・・。
いつもはちょっとさびしい受付だが、黄色いおいしそうなバナナがドーンとおいてあり、それだけで華やか。
娘とヨメさんが出場予定の800mまでまだ時間があったので、「壮年5000m」を見ることにした。
このレースには、バナナ提供でお世話になった足立浩一さんが出場。その前に行われた「壮年1500m」では、2位に入っておられた。
このレースはすごく見ごたえがあった。
足立さんは終始2番手をキープ。常に先頭の2m後ろくらいにおられたが、一時5m差くらいにひろがったときもあった。
このままズルズルと・・・、と思ったが残り2周くらいで盛り返し、残り1周でとうとう先頭に追いついた。
しかし、残り200mくらいで、後続からスルスルと上がってきた別の選手に抜かれてしまう。
ここからが、圧巻。
足立さんはダイナミックなフォームで再スパート。残り80mくらいの地点で抜き返し、そのまま怒涛のゴール。
タイムは、17分50秒22。
なんと、2位の選手と3秒差がついていた。足立さんの爆発的な底力を見せつけられた感じがした。
本当にいいレースでした。
さすが、「バナナパワー」でしょうか。
さて、いよいよ女子800m。
ちょっとアクシデントがあり、真樹は欠場。眞寿美さん一人での挑戦となった。
15人の申し込みがあったが、実際にスタートラインに立ったのは9名。
うちのヨメさん以外は、どうみても中高陸上部。
トップは2分30秒でゴールとすると、ヨメさんの目標は「まさかの1周抜かれ阻止」。
あんずることもなかった。
集団にはすぐにおいていかれたが、よく足が上がったいい走り。
ここからは連写に挑戦。
連写なのに、ほとんど進んでいない。
「なーんでか。」
1周目400mは、1分40秒くらいで行けたらしい。上出来。
しかし、さすがに2周目はスピードダウン。
ゴールは4分をぎりぎり切るくらいのタイム。
でも、タイムは二の次。シュンとしている真樹を元気づけるために、かあちゃんのがんばってる姿見せたんやね。
真樹はふさぎこんでほとんど見てかなかったようやけど、「かあちゃんが最期まできっちりと走った」という事実はしっかりと受け止めていたと思う。
参加賞をもらいにいったとき、足立さんに会って少ししゃべった。そのことをヨメさんにも話した。
「さっきな、足立さんにおうたわ。ますみちゃんのことゆうてはったで。走ってる姿見て感動したって。」
「そんなん、バカにしてゆうてはんのんちゃうん。」
「それは絶対にない。足立さんはそんな人とちゃうから。なんちゅうたって『仮面夫婦』ファンやから。」
ひとのことゴチャゴチャ言う人もいるけど、しっかりちゃんと見てくれてはる人もいるって。
小学生男子800mも見た。
この大会のいいところは、元気な小学生の走る姿が見られるところ。しかし、今回は女子も男子も1組のみ。真樹が小6だった3年前は3組もあったのに。
各小学校に大会要項を送ったりしておられるのかな。
「陸上競技の裾野をひろげる」というのなら、こんな小学生が出場しやすいような工夫もしなければならないと思う。
帰りはどこかでお昼ごはんをと思っていたが、シュンとしている真樹が心配。
いつも宇治川マラソンの帰りに寄っている「湖中」さんの駐車スペースがあいていたので入ることにした。
「おいしいもんでも食べて、元気だそう!」
そう言った私の言葉に真樹が反応してくれた。ちょっと前やったら、そんな言葉にも反応なかったのにね。少しは強くなったんかな。
ここのお料理は味もいいのだが、見た目がすごくきれい。
座る順番が来るまで待ち、お料理が出てくるまでまた待ちという感じだったが、きれいでおいしいお料理が食べられたので満足です。
「湖中」さんのお料理についていた心得。
一番左に書いてある「好きな人にも嫌いな人にもわけ隔てなく料理を出す」というのがいいですね。すべての人がこれを心がければ・・・。
また、来年の2月、宇治川マラソンのあとに来ますね。
そのあと、宇治名物・茶だんごも買えたし。
ちょっとシュンとすることがあったとしても、そんなことをいつまでも引きずらず楽しいことを考えてくれるますみちゃん。
そんな眞寿美さんあっての我が家です。
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2009年09月22日(火)
眞寿美ちゃんも真樹も、エライ! [家族]
「丹後100km」の続きを書こうと思っていたが、今日の陸上大会で思ったことを書きたいので予定変更。
今日の「第47回京都スポーツ祭典陸上大会」は、うちの家族にとっては最悪の大会になった。
しょーもない大会だと思っていても、その中の一人の感じのいい人によって大会の印象がコロッとよくなることがある。しかし、反対に、すごくいい大会だと思っていたのにごく一部の人の印象で気分の悪い大会になることもある。
8日後の中学校合同陸上大会の練習になると思い、真樹に出場をすすめていた。しかし去年いろいろあって、「もう、スポーツ系でがんばるのはやめた」という真樹に無理強いするのはやめておいた。
昨日の夜、ヨメさんが「せっかくパオパオが申し込んだんやし、行くだけ行ってみるか」という言葉に真樹も乗ってきた。もともと長距離が得意だった真樹は、前もって一度走っておけば大きな力になることくらいはわかっている。
そして今日、朝ちゃんと起き、朝ごはんもしっかり食べ、太陽が丘に向かった。受付を済まし、アップもしっかりとやり、第1コールに行ってきた。
だいぶたって帰ってきた真樹の顔を見てビックリ。青ざめていた。ヨメさんに聞くと、陸協の役員さんから心ない言葉をかけられたらしい。「ほんまに走るんか」というような意味の言葉を。
ここまで来るだけでも紆余曲折があったのに。「がんばらへん」と言いながらも、ちゃんとアップまでして第1コールに向かったのに。それはないでしょう。
この大会は、「だれでも参加できる」を看板にしてるんじゃなかったんですか。それを何様か知りませんが、「これからがんばって走ろう」と思っている女子中学生に何を言ってくれてるんですか。
大会の趣旨を理解していない役員さんを何とも思わず使い続けておられるとしたら、主催社側の見識も疑われます。
女子800mは、「かあちゃんが走るんやったら、真樹も走ってもいい」という真樹のひと言で、母娘ダブルエントリーをしていた。ところが、心ないひと言で傷ついてしまった真樹は出場とりやめ。残るはかあちゃん。
「お金も払ってあるし、もったいないし走ってくるか。」
エライ! さすが、眞寿美ちゃん。
本当は、真樹を走らせるためにだけエントリーしただろうに。ここは「かあちゃんの根性見せたろか。遅くても、何もはずかしがることはない。真樹、よう見ときや」という気持ちやったんやろね。
結果は・・・。
予想通りのダントツ独走のべべ。
でも、私は、ヨメさんの精一杯の走りを誇らしげに見つめていました。
そんなヨメさんに対しても陸協役員さんの容赦ない言葉。また、「場ちがい」というような意味の言葉を投げつけられたらしい。
ほとんどの役員さんが「すべての参加者に喜んでもらおう」という気持ちで尽力されているだろうに、「だれでも参加できる」という趣旨を理解されていない一部の役員さんのおかげでガックリです。「だれでも参加はできる」が、出場していやーな気分になって帰る人があったとしたら、大会の趣旨も見直す必要があるでしょう。
「京都キャロット」では、毎回この大会の要項を配らせてもらっている。今回もたくさんの要項が送られてきた。そのとき、ヨメさんが「うちのお客さんにはすすめにくいなあ」と言っていた。それは「だれでも参加できる」と銘打ちながら、陸上競技未経験者に対しては決してやさしい大会とは言えないからである。
「でもな、いっぺんトラックで走ってみたいなあと思ってる人にはありがたい大会やと思うで」という私のひと言でヨメさんも納得したようだった。
でも、今日のような対応を見ていると、「だれでも参加できる」という大会の趣旨を全く理解していない役員さんが一部おられるように思う。
「陸上競技の裾野を広げる」、「やる気のある人の気持ちを大事にする」と心がけてこの大会の役員を引き受けておられるのだろうか。
「もうがんばらへん」と言いながら、遠く太陽が丘まで来て、ちゃんとアップまでしてやる気を見せた真樹は、エライ!
「一人めちゃくちゃ離されて走るんははずかしー」と言いながら、しっかりと走った眞寿美さんは、エライ!
二人とも、私の誇らしげな家族です。
私の大事な家族が傷ついて帰ってくるような大会なんて、何の価値があるんでしょう。このまま同じようにこの大会が続くのなら、もうこの大会の要項は配りたくありません。
今は、25年以上お世話になった京都ランナーズも脱退したいくらいの気持ちです。
「京都キャロット」のモットーは、「楽しく走る」ですからね。
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2009年09月21日(月)
第9回丹後100kmウルトラマラソン [ランニング]
朝、3時45分起き。
会場に着いて、昨日買っておいた京北町「ユリベーカリー」さんの「あげアンパン」を食べる。(このお店のパンは、今はやりのこじゃれた物ではないが、とにかくおいしい。中でもあげアンパンのうまさといったら・・・。うちの夫婦のお勧めのお店です。)
司会のわかちゃんの言葉。
「みなさん、1時半か2時起きですよね。」
そら、きつい。それから朝ごはんてか。私はそんな時間によう食べん。
スターターは増田明美さん。
朝早くから、ご苦労さんです。
でも、耳から入ってくる言葉は、すごくさわやかです。
スタート前のお話が短かったので、わかちゃんが上手に話を引き出しておられた。さすが、プロです。
100kmは、1089人のエントリー。
普通の大会では、10〜20%の不参加者がでるが、ウルトラは参加費が高いせいもあって参加率95%超か。
スタート前、だれかを見つけられないかとウロウロしたが、誰も見つけられず。
しかし、スタートして1分後、目の前に「ランナーズ9の会」のかわせみさん。ほんとうに、ご縁があるんですねえ。
走り始めてすぐ、右足が痛くなってきた。
しばらく痛みが治まっていたと思っていたが、それは走らなかったから痛くなかっただけみたい。
今日は、この足の痛みが悪化しないような走りを心がけねば。
毎年思うのだが、2.5km、5kmの標識、まだ真っ暗なときに通過するので見つけられない。せめて5kmだけでも、懐中電灯とかで照らしてほしいなあ。
七竜峠からの下りで、珍しい人に会った。
大阪の立見さん。以前このブログにも書いたが、1992年の「カントリーロード100km」(鳥取)でともに走った仲間です。
10kmは、1時間13分。
キロ7分半を切るペース。ちょっと速すぎるかな。
(注)まだ、続きます。
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2009年09月20日(日)
第9回丹後100kmウルトラマラソン −28年目の告白ー [ランニング]
<七竜峠にて>
「さっきは、久美浜でいっしょに写真撮ってもらってありがとうございました。あの時は言えなかったんですけど、前から増田明美さんにお会いしたら言おうと思っていたことがあったんです・・・。」
「えっ?」
「実は、私が走り始めたのは、当時高校生だった増田明美さんが日本新を連発している姿をテレビで見てからなんです。」
増田さんは、絶句。大きく目を開かれ、黙って右手を出された。そして、かたいかたい握手。
「ということは、20・・・」
「たぶん、28年くらい前になると思います。顔にブツブツのできた小さな女の子がすごいスピードで走っている姿を見て、ひょっとして自分もフルマラソン走れるんじゃないかなあと思って。当時の増田明美さんの姿には、ちょっと心が痛みましたけど・・・。」
「それは、よく言われました。」
「今から20年ほど前ですかねえ、長野の何とか村とかいうところのマラソン大会に行ったとき、増田明美さんとおんなじ宿になって、うちのヨメさんがいっしょにおふろ入ったって言ってました。」
「まあー、そうだったんですか。なにかご縁があるんですねえ。」
そう言われたときの増田明美さんの笑顔は、少女のようにかわいかった。
私がマラソンを始めたのは、正真正銘「増田明美さんのおかげ」。(このことは、ことあるごとに言ってます。)
そのころ(28年くらい前)走り始めた人のほとんどが、私と同じ動機だと思い込んでいた。しかし、周りのランナーに聞いてみると、同じ理由という人はいない。
(もし、「増田明美さんを見て走り始めた」という方がおられましたら、ぜひコメントを!)
「28年目の告白」
いつかお会いできたら言おうと思っていたが、やっと実現できた。今までも何回もマラソン大会のゲストととしてお見受けしていたが、こんな近くで直接お話できるとは思ってもみなかった。
ほんとうにうれしかったです。
※ あとで思い出した。うちのヨメさんが増田明美さんといっしょにおふろに入ったのは、「サラダ街道・信濃山形マラソン」だったと思う。
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2009年09月19日(土)
第9回丹後100kmマラソン・前日受付 [ランニング・出張販売]
「丹後100km」のディレクター・坂本雄次さん。日本テレビの「24時間テレビ・100kmマラソン」で数々のタレントさんを走らせることに成功した名トレーナーである。
この「丹後100km」はスポンサーさんの関係で「京都キャロット」の出店ができなかったのだが、今年は諸般の事情でうちに出店の要請があった。ちょっと急な要請だったが、どうせ私は走るのだし、出店させていただくことにした。
ただ、大きいバンで行くのは出し入れがたいへんなので、私のトヨタ・シエンタで行くことなにした。積んでいく商品を厳選して。
坂本さんは「急なお願いを聞いてもらった」という感じであったのか、とてもうちに気を使ってくださった。うちのヨメさんとのツーショット写真も、快く受け入れてくださった。
前日受付は、11時から6時半。7時間半は長いどー。
会場に着いたのは11時を少し過ぎていた。しかし、持ってきている荷物も少なかったので、あっという間に出店の準備ができた。
この時間帯に受付に来ている人はまれ。
司会のわかちゃん(若林順子さん)の元気な声が、人影まばらな会場に響き渡っていた。
ディフェンディングチャンピオン・松下剛大さんの、コース攻略法講義。すごい人だかりだった。そら、写真撮りながら7時間54分08秒の優勝ですから。私の写真撮って走ってんのと「レベル」がちがう。
小学生によるアトラクション。かっこいいー。
私は今まで受付時間が終わるぎりぎりに来ていたので、毎回ひっそり。こんなにぎやかな受付だとは知りませんでした。
4時からの説明会にはかなりの参加があった。受付のピークもこの前後。
さすが地元京都の大会。顔見知りの方とたくさんお会いできる。
一番最初は、鈴木政子さんと娘さん。
鈴木さんは全盲の方だが、娘さんの伴走で第1回から数回は100kmに挑戦されていた。しかしどうしても完走できず、最近は大会自体に出ておられていなかったように思う。
今年は60kmに出場。
「また、100kmいっしょに走りましょう。とかえらそうなこと言って、私一回も完走してへんのですけど・・・。」
鈴木さんは笑ってはった。
ほかにも、京都ランナーズの松田さん、土井さん。宝が池STCの石田さん。ランナーズ9の会のかわせみさん。ほかにも、お顔はよく存じているのだがお名前の分からない方がいっぱい声をかけてくださった。
そのほとんどが、こんな会話。
「今年も、100kmですか。」
「はい、途中までね。」
この返事は、けっこう受けました。
大会ディレクターの坂本さん。多忙な日々が続いているようで、お体が心配です。
わかちゃんと坂本さんの掛け合い。
わかちゃんは、一人でしゃべっているときより誰かと掛け合いしているときのほうが絶対いい。リズムがすごくよく、おもしろい。
「ほれほれ、オッサンもいっしょに撮ってもらい。」とヨメさん。わが夫を「オッサン」呼ばわりするヨメさんって、いったい・・・。
6時過ぎくらいから後片づけ開始。
いつもなら後片づけだけで2時間近くかかるのだが、今日は40分ほど。らくー。
お泊りは、「丹後あじわいの郷」内の「ゆーらぴあホテル」。
7時ちょっとすぎ、レストランに入るともうほとんどのお客さんが食べ終わられていた。
うちは地ビールを注文して、ゆっくりと。このビール、濃かった。
珍しいお魚が出た。確か「ハマキス」。網野の近海でとれたそうだ。あっさりとしておいしかった。
まったけのお吸い物。これもよかった。
大浴場は天然温泉。外が見える窓がなかったのと露天風呂がなかったのが残念。「ゆーらぴあホテル」さん、お風呂の改築をおすすめします。
お風呂場のデジタル体重計で測ったら、なんと66.6kg。たべすぎー。66kg台は初めて。ふだんより3kgアップ!
夜中に何べんも何べんもシッコに起きたんも、食べすぎたからかなあ。
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