パオパオだより

2009年09月22日(火)

眞寿美ちゃんも真樹も、エライ! [家族]

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 「丹後100km」の続きを書こうと思っていたが、今日の陸上大会で思ったことを書きたいので予定変更。

 今日の「第47回京都スポーツ祭典陸上大会」は、うちの家族にとっては最悪の大会になった。

 しょーもない大会だと思っていても、その中の一人の感じのいい人によって大会の印象がコロッとよくなることがある。しかし、反対に、すごくいい大会だと思っていたのにごく一部の人の印象で気分の悪い大会になることもある。

 8日後の中学校合同陸上大会の練習になると思い、真樹に出場をすすめていた。しかし去年いろいろあって、「もう、スポーツ系でがんばるのはやめた」という真樹に無理強いするのはやめておいた。
 昨日の夜、ヨメさんが「せっかくパオパオが申し込んだんやし、行くだけ行ってみるか」という言葉に真樹も乗ってきた。もともと長距離が得意だった真樹は、前もって一度走っておけば大きな力になることくらいはわかっている。

 そして今日、朝ちゃんと起き、朝ごはんもしっかり食べ、太陽が丘に向かった。受付を済まし、アップもしっかりとやり、第1コールに行ってきた。
 だいぶたって帰ってきた真樹の顔を見てビックリ。青ざめていた。ヨメさんに聞くと、陸協の役員さんから心ない言葉をかけられたらしい。「ほんまに走るんか」というような意味の言葉を。

 ここまで来るだけでも紆余曲折があったのに。「がんばらへん」と言いながらも、ちゃんとアップまでして第1コールに向かったのに。それはないでしょう。

 この大会は、「だれでも参加できる」を看板にしてるんじゃなかったんですか。それを何様か知りませんが、「これからがんばって走ろう」と思っている女子中学生に何を言ってくれてるんですか。
 大会の趣旨を理解していない役員さんを何とも思わず使い続けておられるとしたら、主催社側の見識も疑われます。

 女子800mは、「かあちゃんが走るんやったら、真樹も走ってもいい」という真樹のひと言で、母娘ダブルエントリーをしていた。ところが、心ないひと言で傷ついてしまった真樹は出場とりやめ。残るはかあちゃん。

 「お金も払ってあるし、もったいないし走ってくるか。」
 エライ! さすが、眞寿美ちゃん。
 本当は、真樹を走らせるためにだけエントリーしただろうに。ここは「かあちゃんの根性見せたろか。遅くても、何もはずかしがることはない。真樹、よう見ときや」という気持ちやったんやろね。

 結果は・・・。
 予想通りのダントツ独走のべべ。
 でも、私は、ヨメさんの精一杯の走りを誇らしげに見つめていました。
 そんなヨメさんに対しても陸協役員さんの容赦ない言葉。また、「場ちがい」というような意味の言葉を投げつけられたらしい。
 ほとんどの役員さんが「すべての参加者に喜んでもらおう」という気持ちで尽力されているだろうに、「だれでも参加できる」という趣旨を理解されていない一部の役員さんのおかげでガックリです。「だれでも参加はできる」が、出場していやーな気分になって帰る人があったとしたら、大会の趣旨も見直す必要があるでしょう。

 「京都キャロット」では、毎回この大会の要項を配らせてもらっている。今回もたくさんの要項が送られてきた。そのとき、ヨメさんが「うちのお客さんにはすすめにくいなあ」と言っていた。それは「だれでも参加できる」と銘打ちながら、陸上競技未経験者に対しては決してやさしい大会とは言えないからである。
 「でもな、いっぺんトラックで走ってみたいなあと思ってる人にはありがたい大会やと思うで」という私のひと言でヨメさんも納得したようだった。

 でも、今日のような対応を見ていると、「だれでも参加できる」という大会の趣旨を全く理解していない役員さんが一部おられるように思う。
 「陸上競技の裾野を広げる」、「やる気のある人の気持ちを大事にする」と心がけてこの大会の役員を引き受けておられるのだろうか。

 「もうがんばらへん」と言いながら、遠く太陽が丘まで来て、ちゃんとアップまでしてやる気を見せた真樹は、エライ!
 「一人めちゃくちゃ離されて走るんははずかしー」と言いながら、しっかりと走った眞寿美さんは、エライ!
 二人とも、私の誇らしげな家族です。

 私の大事な家族が傷ついて帰ってくるような大会なんて、何の価値があるんでしょう。このまま同じようにこの大会が続くのなら、もうこの大会の要項は配りたくありません。
 今は、25年以上お世話になった京都ランナーズも脱退したいくらいの気持ちです。

 「京都キャロット」のモットーは、「楽しく走る」ですからね。
 

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 9 )

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コメント

 ISAさん、コメントありがとうございます。
 初めての方のコメントは、「ひょっとして私の記事に怒ってはんのかもしれん・・・」との思いもあり、ドキドキしながら読み進めていました。

 「ウルトラスーパードリームレース」・・・ホッとしました。これ以上ないおほめの言葉、ありがとうございます。
 実現はしなかったけれど、スタート一歩手前のところまで行けただけでも「エライ!」ですよね。もし、うちの娘とヨメさんが二人並んでスタートラインに立っていたら、私は確実に泣いていたと思います。弱虫系ですから。

 ISAさんやそのお仲間の方々も、「記録云々ではなく、楽しく参加」されたようで、なによりでしたね。記録をめざして参加している選手もあれば、そうでない人もいます。そして、うちの家族のようにもっともっと複雑なものを背負って参加している者もいます。「だれでも参加できる」というのは、そういうことだと思っていました。

 ISAさんがおっしゃってくださっているように、真樹にも「もったいない」という気持ちがわいてくればうれしいんですが・・・。(真樹は、私の小さい頃に似てかたくななところがあります。)
 「ウルトラスーパードリームレース」、私の冥土のみやげに(???)、見せてくれー。

パオパオ 2009年09月28日 18時52分 [削除]

はじめまして。
兵庫在住、3年前に素人中年軍団でチーム作り陸上競技に参戦してる、40歳のオッサン選手です。
「京都スポーツ祭典」で検索してて見つけて記事読ませてもらいました。

自身初参加となった去年は男子100m予選で、トップ選手から3秒遅れの、ブッチギリのドベと悲惨な結果でしたが、今年は壮年100mで見事決勝進出を果たしました(決勝ではダントツのドベでしたが)。「歳とって良かった〜」と思える数少ない出来事です。
壮年100mはけっこう年輩の方も出場されてて勇気付けられました。

女子800mの眞寿美選手、エライ!見てる者にとって、中高生に混じって懸命に走る中年(失礼)の姿は感動的です(他人事ではないですが)。
我がチームの選手は去年各種目各レースでことごとくドベ独走に終ったもののみんな楽しく走らせてもらいました。今年は陸上経験者も加わり、素人メンバーも若干ながら力がついてきて、記録云々だけでなく年1回のチーム遠征を楽しく過ごさせてもらいました!
ちなみに男子800mに自チームから2選手出場しましたが、2選手ともタイムレースの最終組にエントリー、チーム内ではドリームレース的な位置付けで盛り上がってました(他チーム選手や競技役員からしたら「場違い」な話だったでしょう)。

役員らに何かといろいろ言われようが、走るのは選手自身ですからね。競技役員が自分の替りに走るわけじゃないですし。

母娘で同じレースを走るチャンスなんて滅多にないですよ!
まさにウルトラスーパードリームレース。
「この大会もどの大会も、もう出るつもりはない」って真樹選手、もったいないもったいない。
是非是非来年USDRの実現を期待してます!!

京都スポ祭をこんな視線でみてる者もいるって話でした。



ISA 2009年09月28日 14時08分 [削除]

 今日(9/24)、私のブログのリンク元をたどっていくと、この記事に対する応援のブログを発見。リンクさせてもらおうとしたが、失敗。t3kk0さんの「ゆかたでディズニー」http://ameblo.jp/t3kk0/day-20090923.html。
 そのブログにコメントも入れさせてもらおうと思ったが、アメーバ会員でないとコメント入れられへんらしい。会員のなり方わからへんし、コメントもよう入れません。
 t3kk0さん、ありがとうございます。どこかでお会いすることがありましたら、声をかけてくださいね。

パオパオ 2009年09月24日 22時02分 [削除]

 みきさん、コメントありがとうございます。
 今もヨメさんは「いつなにを言われるか」とビクビクしているようです。でも、おかしいですよね。不愉快な思いをして帰ってきた参加者に対して、さらに追い討ちをかけるようなことを言うような人がいるとしたら。それを防ぐのに、外峯さん、川瀬さん、みきさんたちのコメントが心強い味方になってくれています。

 アップして帰ってきたとき、「母ちゃんお金持ってへんし、真樹の自腹やでー」と言いながらジュースをおいしそうに飲んでいた真樹。
 「そやねん。体動かしたら、おんなじジュースでも格別うまいやろ」。 そう思いながら、ニコニコしている真樹の顔を目を細めて見ていました。
 「事件」はその数十分後。
 「もう帰る」という言葉を繰り返していた真樹の顔は、ついさっきと正反対。
 私はこの場にこれただけでも十分うれしかったので、「そっか」と言って何も聞かず荷物を持って車に向かいました。
 でも、何でもかんでもひとのせいにする親ばかと思われるかもしれないが、この「事件」は本当に悲しかった。

 今、真樹は自分のことをよく分かってくださっているやさしい人たちに包まれて生活している。一歩外へ出れば、そんなことお構いなしの人ばかり。ちょっとしたひと言で傷ついているほうが弱すぎる、という意見もあるでしょう。
 ただ、小中学生にかかわる活動をしている人なら、今現在の子どもたちに関する最低限の知識くらいは持っておいてほしい。たとえば、「頭ごなしの命令口調に対してパニックに陥ってしまう子もいる」くらいのことは知っておいてほしい。それは、特別な研修を受けなくても、普通に新聞を読んでいたら得られる程度の知識です。
 もし、「そこまでする必要があるのか」と言われるなら、どうか「だれでも参加できる」という看板はおろしてほしいと思っています。

 ひとついい話を書き忘れていました。
 私は見られなかったのですが、真樹とヨメさんが見ていた「男子100m」で、ほかの人の倍くらいかかってゴールした選手がいたそうです。それを見て、二人とも「あたたかいいい大会やなあ」と感じたみたいです。アップのあとニコニコしていたのはそのせいもあったようです。

 「この大会には二度と参加しない」という件ですが、私も真樹に同じようなことを聞いてみました。
 「この大会もどの大会も、もう出るつもりはない」と、キッパリ。
 ついこないだまで、「競争じゃないゆっくり走れるマラソンがあったら出てみたいなあ。フルマラソンもいっかい走ってみたいなあ」とか言ってたのに・・・。
 でも、また気が変わってくれるかもしれんし、気長に待つことにします。

 今回の「事件」では、当の本人たちは「もうすんだことやし終わりにしたい」と言う気持ちが強いようです。それより「ゴチャゴチャ言われるほうがたまらん」と思ってるみたい。カリカリしてるのは、私だけやったりして・・・。

 でもひとつだけ、ふだんどんなことがあっても絶対に怒らないパオパオが、真樹のことに関しては真剣に腹を立てているということだけはわかってもらったみたい。 

パオパオ 2009年09月24日 11時28分 [削除]

丹後、お疲れさまでした。

私も丹後の続きを楽しみにブログ開けたらこの記事でショックでした。

本当に残念な限りです。
私は大会のお手伝いにも行かずに偉そうに言える立場ではありませんが、心ない言葉を投げた役員には怒り心頭です。
もちろんそんな役員はごく一部の人で、大方の役員はちゃんと大会の趣旨を理解し全ての参加者のために一生懸命仕事をしていると思います。
しかし、一人でもそういうそれこそ場違いな役員がいると大会そのものをぶち壊すことになると思います。

大会で嫌な思いをした参加者は二度と参加しないでしょう。
その時点で既にその大会を支える人(=役員も参加者も含む)を一人失っているのですから、これは主催者の責任といえますね。

記事に書かないでほしいというますみさんの立場・お気持ちもよく理解できますが、私は書かれてよかったと思います。
この記事をぜひとも大会主催責任者に読んでほしいです。
「役員の誰かさんが言ったことだから私は知らない」では済まされないと思います。
もちろん私も京都ランナーズの会員ですからこのことはきちんと受け止め考えなければいけない問題ですが。


真樹ちゃんの気持ちを考えるととても胸が痛みます。
もうこんな大会には二度と行かなくていいですよ。
未経験者・初心者にやさしい誰でも参加できる大会は他にたくさんあるし、またそういう機会に出会えて楽しい経験ができるといいですね。

実は私も個人的に、このスポーツ祭典という大会の空気が大嫌いで一度も参加したことがありません。


この記事を読んで、全然関係ないですが、私が大阪国際に行きたいと発言したことがきっかけで、周りからさんざん嫌なことを言われたことと重なりました。

私たちは市民ランナー。
仕事で走ってるのではないのですから、何より「楽しい」ことが一番大切ですよね。

みき 2009年09月24日 01時18分 [削除]

 川瀬さん、コメントありがとうございます。
 お一人でも「同感です」とおっしゃっていただければ、今度は「一方的な書き方・・・」云々は言われないかもしれません。

 ただ、一晩寝てよく考えたのですが、うちの娘が走れなかった理由は、
 ?本人の意志の弱さ
 ?それをフォローしてやれなかった両親の力のなさ
 ??がなくて、?に役員さんの心無いひと言
 であったと思います。

 これを棚に上げてああいう書き方をすると、一生懸命働いておられたほかの役員さんたちが怒られても無理もないと思います。今ごろ反省しています。
 ただし、思ったことをすぐ記事にできるのがブログのいいところなので、私と娘とヨメさんの3人で寝る前に話し合ったことは決してムダではなかったと思っています。

 そんなきっかけを作ってくれたので、この陸上大会に出かけたことは、ある意味十分有意義なことであったのかもしれません。
 ヨメさんはもともと強い人間だし、娘も以前と比べたらちょっとだけ強い人間になりつつあります。
 今の私にできるのは、そんな様子をしっかり見守ってやることくらいです。

パオパオ 2009年09月23日 15時42分 [削除]

京都スポーツ祭典についての感想読みました。全く同感です。オリンピック・世界選手権や国体・総体ならいざ知らず、一般市民が参加するスポーツ大会は、楽しいことが第1ですよね。そしてスポーツは平和とともにですよね。

川瀬浩一 2009年09月23日 15時25分 [削除]

 外峯さん、いつもあたたかいコメントありがとうございます。
 実は、この記事は公開する前にヨメさんと真樹にも見てもらいました。ヨメさんは、公開に絶対反対。その理由は、店をしている立場上、だれからどんなことを言われるか分からないというもの。公開するなら、真樹などの名前を出さないように一般化した内容に書き換えるようにと。
 去年も、私が陸上大会で自分が目にしたことを率直に書いたブログの記事に対して、「それを読んだ役員さんらが、一方的な書き方で、みんなカンカンになっている」と言われたことが心に残っているようです。
 「アンタみたいに何にも考えてへんお気楽な人間はええけどな、私は子どもらを養っていかんなんにゃから。商売してたらもっともっとたいへんなこと、いっぱいあるんやで。」
 ごもっとも。

 一方、真樹は・・・。
 「真樹は名前出してもええよー。書いてあることは、ええのか悪いのかよう分からん。」
 でも、いつもの真樹は、書いてほしくないときは「絶対いや」とはっきり言うので、今回はOKと思っていい。

 もちろん生活の基盤となる商売も大切ですが、「真樹のくやしさ」をちょっとでも分かってもらいたいなあという気持ちもあって、けっきょくちょっとだけ手直しし、昨日の夜中1時ごろに公開しました。

 この記事を読んだ真樹の顔がちょっと明るくなったような気がして・・・。それが救いかな。

パオパオ 2009年09月23日 13時18分 [削除]

昨日はお疲れさまでした。
丹後の続きを楽しみに開けてみたらこの嫌な出来事の
事でしたか・・

本当に残念です。まきちゃんや奥さんの気持ちを思うと
なんという言葉をかけてくれたものか腹立だしく思います。あれから色々思いながら私もレースに向かいました。 私もこの大会ではなかったけど 陸上ド素人で初めてトラック競技でワナワナしながら出場した時は ユニフォームの事などさんざんな言い方をされて「も〜帰ったろか!」っと一瞬でやる気が失せたことを思いだしました。 ま、私の場合 おばはんになってからやったので 「いつか 一流になってこのおっさん 見返したる〜〜!」ってアホな事思ってスタートしましたが(笑)精一杯な思いで来てくれた今のまきちゃんにとっては たまらんかったと思います。
でも ホンマにますみさんがお母さんでよかったわ。
その勇姿を見れなかった事には後悔してますが。。

誰でも参加できる良い大会になるよう長い時間かけて頑張って下さった運営部の方も 当日早くから家を出て頑張っておられたスタッフも たぶんこのブログを悲しい気持ちで読まれるでしょう。 
私は会員としても日が浅い方。力も微力。
でも 誰もがこんな思いをすることのないようできることは前向きに努めていきたいです。

   
             ☆外峯☆             

2009年09月23日 12時01分 [削除]

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