2009年09月29日(火)
こんなんしてもらいました [雑感]
「駒ヶ根高原マラソン」の6kmをゆっくり走った後、また右足のアキレス腱の外側が痛んできた。
最近ほとんど毎日通っている「あいおわ治療院」さんで、「一度、テーピングしてみましょうか」と言ってもらった。
ランニング用品店にかかわっている者としては、こんなことまでしてもらって情けない。あいおわ治療院さんの担当の方から「お店でテーピングのテープとかも扱っておられるんですよね」と言われ、「いやー、自分のよう分からんもんはおかんようにしてるんですー」。
まあ、それはほんまのことなんですけど・・・。せっかくしてもらったこのテーピングも、効くんだかどうだか。
私は何でも信じる気持ちが希薄やからねえ。「いわしの頭も信心から」と言いますが・・・。
今日、せっかくなんでテーピングしてもらったところを写真に撮っておいた。それを心配そうに見てくれる「きく」。
そうか、やっぱりきくは私より順位が上。私の元気がないときは、ちょっと心配そうに見てくれる。
その反対に、ふだん私に対して「ガウガウ」いうのは、「したっぱのくせに、いきってんなよー」といさめてくれているのだ。
うーん、やっぱりきくよりは上に行きたい・・・かな。
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2009年09月28日(月)
立ち上がれ、真樹! [家族]
紅白リレーのアンカーの一人手前。
大差がついていたのをかなり縮めあと一歩というところで、アンカーのJ君へ。そのバトンを渡した瞬間、真樹は力尽きダウン。
そのあとアンカーのJ君がきっちり逆転してくれ、リレーは赤の勝ち。
小学生5名、中学生6名、あわせて11名の小さな小中学校の運動会。
私たちは、駒ヶ根高原マラソンの出張販売のため見に行くことはできなかった。
思い起こせば、うちの子は日曜の行事があるたびに廉と真樹の「ふたりぼっち」だった。知り合いの家にあずけられたり、二人だけで留守番をしたり・・・。
一番かわいそうだったのは、「日曜参観」。
世間知らずの教育委員会のえらいさんが考えた日曜参観は、自分たちと同じ休日体系であるサラリーマンを中心にした発想。日曜日に絶対に休めない自営業者の家族のことは、全く考慮に入れられていない。年間何日も有給休暇がある公務員から見ると、日曜日は一日も休めない自営業者のことなどなんとも思っておられないんでしょうね。
「日曜参観」ごとにさびしい思いをしている子がいることに気づかれる先生も少なくて・・・。
「商売人の子は、日曜の行事はいつもひとりぼっちでしゃーないんかー。」
でも、今の真樹には強い味方がいる。この写真を撮ってくださったあーちゃんファミリー。おかげさまで、家族がだれも来ていない運動会でもいっぱいいっぱい楽しめたみたい。
いつもまわりの人への感謝の気持ちを忘れず、これからもたとえこけてもまた立ち上がってくれよな、真樹!
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2009年09月27日(日)
第27回駒ヶ根高原マラソン [ランニング・出張販売]
へっへっへー、トップ写真が去年といっしょのワンちゃん。
かわいいワンちゃんに、また会えるなんて。こんなうれしいことはない。
今年は飼い主さんのご主人ともお会いすることができた。
毎年50人以上の団体で参加しておられる「ストップ・ザ・土石流「」チーム。
いつもうちの出店テントの横で集合して、記念写真を撮っておられます。
会場から離れたトイレに行こうとしたら、途中でかわいいワンちゃんに遭遇。
民宿「天山」さんの飼い犬でした。
ここも、だいぶ前に泊まらせてもらったことがあります。
「この背中のへんの毛並みが・・・」と言うと、「お父さんが、シベリアハスキーなんです」。
まあ、なんてちっちゃいシベリアハスキー系。柴犬よりちっちゃいくらい。
その先に行くと、ナンバーカードをつけたワンちゃんが。
けっこう「走る気満々」に見えたけど、レースには出たのかな。
スタート前にかわいいワンちゃんに会えると、絶対に気持ちよく走れる。
今日の目標は、「足が痛くならないように走ること」。こんな目標、初めて。
今年は全体で去年より約400名増え、総勢3600名になったとか。
6kmのスタートもたいへんな混雑です。
この時期の駒ヶ根としたら、かなり気温が高い。
今までで一番暑いかもしれない。
女性の参加も増えているよう。
うちは会場で出店しているので、参加者やお客様の分析も大事です。
木立の中を走るときは暑さも感じず、さわやか。
給水所の前を通る「こまちゃんはバス」は、女性運転手。せまいところを通り抜けるのはたいへんに見えました。
コース脇に、飼い主さんのおしりにかぶりついているように見えるワンちゃん発見。よーく見ると、後ろにかくれて甘えているだけ。
私がさわろうとしたら、腰が引けていた。こわがりなんやね。
2km地点で、11分17秒。
あかん、速すぎる。もうちょい、ゆっくり。
折り返し手前は、かなりきつい上り坂。
6kmコースは、「家族旅行村」前折り返し。
最近レース中に歩いている人をほとんど見かけなくなったが、ここは歩いている人がいっぱい。
中間点(3km)で、19分26秒。
いいペースに修正できている。
「ランナーズ9の会」のユニフォーム発見。
「写真撮りますよー。」
「ストップ・ザ・土石流」チームは、何人かのランナーがのぼりをもって走ってられた。エライ!
こんな景色を見ながら走れるなんて。これだけでも参加する値打ちがあります。
4km地点、24分47秒。
このあたりには、こんなきれいな花も。
上り坂で、前を行くランナーに「がんばれー、しっかり腕ふってー」などと張りのある声を出し続けているランナーあり。
「お元気ですね、おいくつですか。」
「75、もう年寄りだから、だめだよ。」
「すごいよく通るいいお声で。」
「あっ、ありがとう。走るほうは落ちていく一方だけど、今カラオケできたえてんだ。もうすぐCDデビューするからね。」
光前寺前。
「まもろう憲法9条」ポスターが光ってますねえ。
もうお一人、「ストップ・ザ・土石流」ののぼりを持ったランナーに追いつく。
5km地点、30分18秒。
最後の坂を越えると、駒ヶ池が見える。あと、500m。
うちの出店テントも見える。あと、300m。
ゴールは、35分49秒。
去年は28分台だったので、7分遅れ。キロ1分以上遅いんか。私にもこんな走りができたんや。はやる心をおさえて遅く走るのも、けっこうむずかしい。
「ランナーズ9の会」の藤原さんも、ゴール。
ゴール後に、おいしい梨がもらえます。
天気がいいと、ほんとに気持ちのいい会場です。
15km、6km、3kmしかなく、10時スタートなのでお昼過ぎにはすべて終わり。
少しでも早く帰りたかったので、お昼は回転寿司。実際、10分ほどしか店にいなかった。
「早食い競争やな」と言ったら、お店の方も笑っておられた。
子どもらと来ていたら後片づけのあとにいろいろと楽しみがあったのに、夫婦二人だけではちょっと「しょぼい」。
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2009年09月26日(土)
第27回駒ヶ根高原マラソン・前日受付 [ランニング・出張販売]
「もう、ブログ書く気なくなった」とか言いながら、うれしいことがあるとひとに聞いてほしくなる。そんな私は、50を過ぎた「甘えたオッサン」なんでしょうか。(「きしょくわる!」とはヨメさんのつっこみ。)
「駒ヶ根マラソン」でいつもお世話になっているガードマンの山口さん。「京都キャロット」の出店時に、不届き者を警察に突き出してくださったこともある。
毎年毎年声をかけてくださっていたのに、去年お会いできず心配していた。「経費節減で、ガードマンさんなしになったんかなあ」とか言っていた。
しかし、今年の前日出店の後片付けをしているとき、ひょっこりとあいさつに来てくださった。
「去年来ておられなかったみたいで、ちょっと心配してたんですー」とヨメさん。
「いやあ、実は去年は私の娘の結婚式でして・・・、そんな日に仕事に行くのもどうかなということで、休ませてもらいました。」
そう話される山口さんの顔はニコニコ。その後、娘さんは男の子を出産され、山口さんもおじいちゃんに。
マラソン大会の出店業者と、その会場の警備を担当されているガードマンさんとの関係ですが、こうしてお話させていただけるのも「ますみちゃんがかわいいから?」
もうひとつ、うれしかったこと。
うちの通販のお得意様、地元駒ヶ根の矢澤茂さんが開店早々顔を出してくださった。そして、でっかい巨峰をふた房くださった。ふだんこちらがお世話になっているのに、こんなふうにおみやげをもってきてくださるなんて。
これも、「ますみちゃんがかわいいから?」
「宿は、馬目塚ですか?」と矢澤さん。
「はっ、はい。矢澤さんも・・・」と言って、矢澤さんが地元の人であったことを思い出した。宿に宿泊されるはずがない。
でも、私たちが馬目塚旅館に泊まったことは去年のこのブログにしか書いていないので、よほどしっかりこのブログを読んでいただいているようだ。ほんとうにありがとうございます。
「丹後はどうだったんですか?」と矢澤さん。
「あっ、まだ結果をブログにはっきり書いていませんもんね。ぼちぼち書き足していきますので、また見てください。」
(店のいそがしいときだったので、矢澤さんと美女軍団のお写真は撮れませんでした。)
しっかり働いたあとのお料理は楽しみ。
「写真撮るでー、笑いやー」と言って、パチリ。
そう言って本当に笑っているときは、きげんはまあまあ。
鯉のから揚げと鮎の塩焼きもいただきました。
この写真は、ヨメさんに「載せんなー」としかられた写真です。
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2009年09月25日(金)
第9回丹後100kmウルトラマラソン・続きの続き [ランニング]
「あっ、今年はどうでした?」
「あきません。また途中でアウトです。」
ラーメン藤・丹後店(京丹後市大宮町)の大将と私の会話。もう、このパターン、何回目でしようね。
ヨメさんは、「かっこう見て、お愛想で適当に言ってはんにゃって」と言うが、それなら「今年は」とはならないだろう。一年に一回、この「丹後100km」の帰りによるだけだが、絶対に顔を覚えてもらっているのだと思う。というか、そう思いたい。
来年こそは、「やっと最後まで行きました」と胸を張って言いたいところやね。
さて、話は戻り・・・。
収容バスで帰ってきたのはいいのだが、第2関門に預けてある着替えが戻ってくるのが4時半ごろらしい。
帰るに帰れず、表彰式を見ることにした。
席に座っていると、京都ランナーズの土井正人さんが。「なんとか、10時間は切りました」。
「えー、私のブログで『土井さんと松田さんと私は、どっこいどっこい』て書いたのにー。」
とんでもない失礼なことを書いてしまった、反省!
(あとでわかったことだが、松田発世さんも見事完走。どっこいどっこいなんて、すいません。)
もうお一人、京都ランナーズの仲井秋雄さん。
60kmの部を6時間10分ほどで完走されたらしい。
そのお顔を見て、ビックリ。塩の結晶が顔中に。今まで、塩が粉のようにふいている人はよく見かけたが、塩が結晶のようになっている人は初めて。
あれって、岩塩て言うんですかね。
60km女子の部の表彰式に、中島さん。
「鯖街道」のスタート前、オバマ像のところで私の写真を撮ってくださった美人ランナーです。そのときは、「フル以上の距離のレースは出たことないんです」とおっしゃっていたのに、もうこんなところで入賞までされるとは。腕上げすぎ(?)
先日、「ブログを楽しく読みました」というお手紙もくださった。
今日は中島さんのいい写真が撮れたので、今度送りますね。
来年こそは、「完走お祝いラーメン」にしようぜ。
ま、とにかく、来年第10回なんで、区切りにしないとね。
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2009年09月24日(木)
第9回丹後100kmウルトラマラソン・続き [ランニング]
のっけからこんなことを言うのもなんですが、もうブログを書く気が全然わいてきません。おとといから、私の中で「なだれ現象」が起こっています。
「今まで何のために走ってたんかなー。」
「走るのもやめて、ブログもやめて、一からやりなおすか。」
「西表島で散髪屋さんができたらなあ。」
(これ、まったく意味不明だと思います。今日「西表やまねこ診療所」という本を読み、私の大好きな西表島には散髪屋さんがないことが判明。この歳から理容師学校に行き、国家資格を取り、西表島で開業。
この話をヨメさんにしたら、「アンタは不器用やから、無理!」
真樹は「ひとのゆめを笑う人はあかんねんでー」と言ってくれた。)
昨日の夜、一人でウォンウォン泣いた。
夜11時半からの、滝川クリステルさんの「ニュースジャパン」。
「命の現場?最後の声」
ガス室で息絶える犬たちの一部始終が放映された。(絶命の最後の声も聞きました。)
「あかんてー」
熊本市は行政の努力によって殺処分0を実現。お金と時間をかければできるんや。ダム建設中止でういたお金のうちのちょっとでも、こちらにまわしてもらえないでしょうか。
あっ、そうそう、忘れてました。
トップの写真は「奇跡の写真」。
「丹後100km」のほぼ中間点、「丹後あじわいの郷」で私を待っていてくれたますみちゃんとのツーショット。レース中の私を応援してくれたのは、たぶん20年ぶりくらい。まさに奇跡です。
ヨメさんが、しょーもない私を今のところ捨てずに仮面夫婦を続けてくれているのは、先に書いた雑種犬猫にメロメロなところも理由のひとつ。雑種犬猫に関しては夫婦で意見が対立したことがない。でも、これだけではこの先もたんわな。
えーと、続きは10kmすぎからでしたよねえ。
おーっと、その前に大事なことが抜けている。
5時ちょうど、まだ5kmも進んでいない真っ暗な中、ヨメさんからメールが来た。
前の日の夜、「愛してるとかゆう応援メッセージ書いてくれへんかなあ」と言ったとき無視したのをちょっとは悪いと思ったんかな。
「がんばってとは、いいませんよ。帰らなあかんし、ほどほどに。でもちょっとは自慢やから、キャロットのオッサン走ってたやろっていうのは。すこしだけがんばって」
暗闇でメールを見るのは苦労した。返事をしようと思ったが、もともと視力の悪い私には無理。明るくなってからにしょうっと。
「ありがとね、ますみちゃん!」
あかん、もう書くのがいやになったので、ここで中断。
SANKAIKANを出たところで、「賀茂川パートナーズ」のお二人とばったり。
「あっ、斉藤さん。『鯖街道』での斉藤さんのことブログに書かせてもらいました。すごく評判よかったです。」
「ありがとうございます。」
「また、今日のことも書かはんのかな。」と、伴走の山下さん。
「もちろん、書かしてもらいます。ほな、写真撮りまっせ―、(パチリ)。」
ここで、思っていたとおり「賀茂パー」のお二人に抜かれ、置いていかれてしまった。
今度、「賀茂パー」について走ろうかしらん。それが完走への近道やったりして・・・。(本末転倒か、伴走もさせてもらったことないのに)
ここのことは、どんなことがあっても書き忘れてはならない。
「毎年、ありがとうございます。こちらの梨を食べるのが楽しみで楽しみで・・・。すごくおいしいんで、楽しみにしながら走って来てるんです。」
「いやあ、どういたしまして。」
「あのー、ナニ農園とお読みしたらいいんですか?」
「ああ、カワバタです。さんずいに湖畔の畔と書いてハタと読むんです。家が川のそばなもんで、こんな名字になったみたいです。」
「そうなんですか。(でも、まてよ。ここら辺に川なんか見当たらんかったけど・・・)」
「あっ、うちはもともと豊岡の出なんやけどね。」
これで納得。豊岡には「円山川」という大きな川がある。
「インターネットで宣伝しときます。久美浜町箱石のカワバタ農園さんをよろしくって。」
「ああ、ありがとう。」
そんな話をしながらも、ご夫婦お二人の梨の皮をむく手は休む間がなかった。ほんとうにありがとうございます。
私の計算では、ここはスタートより33.3km地点。100kmのちょうど3分の1に当たるところ。
私は、毎年この梨を楽しみにして走っています。ここの梨をいただくと、私的第1関門クリアという感じです。
(カワバタさんのハタの字、ネットで見つかったんですが、私のブログに入れると「?」になってしまいます。残念!)
9時27分、七竜峠への上りにさしかかったところで、やっとヨメさんにメールの返信をした。
「いとしこいしのますみちゃん」
メールありがとう。
今、36kmくらいです。
スタートから足が痛かったのですが、ここまでは歩かず来れました。もうすぐ峠への上りなので、ちょっと歩きます。
そうや、これも書いとかなあかん。
七竜峠のエイドで。
エイド係の女性が、「坂道きつかったでしょう」と話しかけてこられた。
「きつかったです。おおかた、歩きました。行きしはここのエイドもものすごい人だかりやったのに、帰りはまばらで心細なってきました。」
この会話を横で聞かれていた増田明美さん。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。あなたの後ろには、まだ5人はいます。」
「えー、(ヒザ、ガクガク)」
あの増田明美さんが、こんな「いっちょかみ」のおもしろい方だとは知らなかった。(関東の方に「いっちょかみ」の意味、わかってもらえるかなあ。)
これで私の遠慮が一挙にとれ、例の「28年目の告白」(9/20の記事)に。
毎年毎年、ここで「しそジュース」エイドをしてくださっている方がある。どなたかは存じませんが、ほんとうにおいしく元気づけられます。どうもありがとうございました。
浅茂川漁港エイドでは、毎回ファイテンさんのマーサージを楽しみにしていたが、今年はロングタイツなのであきらめた。
おうどんを「サッ」と食べてすぐスタートしようと思ったが、ここでまたまた増田明美さんに出会った。本日三回目。
大会スタッフの樺山さんといっしょだったので、「樺山さん、いっしょに写真撮りましょ。」
「じゃあ、私がシャッター押しましょう。」と増田さん。
「ほんなら、お願いします。」と私も気楽たらしいことを。大会ゲストととして来られている方に、なんちゅうことを頼んでるんでしょう。
けっきょく、別の方にお願いしスリーショットに。
「第1関門の制限時間が、かなりビミョーになってきました。」
「まだまだ、いけますよ。あきらめずに!」と増田さん。
ここまでののペースは、過去の大会に比べ一番遅いことは分かっていた。しかし、各エイドでの休けいを最小限(1分程度)にしていたので、まだ関門突破の可能性は残っている。こんなに休けいせずに走り続けたのは初めてだ。
浅茂川漁港を出てしばらく行くと、コース変更の矢印。
「な、なに! そうか、昨日の説明会で言ってはったんは、ここのことかー。しもたー。」
走路員の方に聞いてみた。
「こっちに行くということは、アイスキャンディー屋さんの前は通らへんのですか。」
若い走路員さんは、「ちょっと、わかりません。」
その横におられたやや年配の走路員さん、「ああ、垣中さんのこと。今年は通らへんよ。」
「えー! ガックリー!」
あそこのアイスキャンディーが、私的第2関門やったのにー。
一番最初はうちのお客さんである出場ランナーからわけていただき、それ以来やみつきになっていた。ほんまに、うまいんです。地元網野では、超有名アイス屋さんです。
コース変更で、同じような景色が続く八丁浜海岸沿いをとぼとぼと走る。遠くにサーフィンをしている若者の姿が。
あー、ガックリ。ここらでどっと疲れが出てきた。なんとか、来年は「垣中さんコース」を復活してもらえないだろうか。
これもおもしろいから書いとこ。
アイスキャンディーを楽しみにしていたのが食べられず、のどがカラカラ。めちゃくちゃ炭酸系のジュースが飲みたくなってきた。
自動販売機があったので、デカビタ購入。
ところが、手がべたべたで、なんぼ回してもすべってあけられへん。ランシャツで巻いて回してみたが、やっぱりダメ。
ほかのランナーに頼んでみようと思ったが、もうこの辺走っているほとんどが60kmの部の上位のランナー。とても、「ジュースあけてもらえません?」と頼めるふんいきではない。
くっそー、こうなったら歯であけるしかない。私のさし歯の強度が心配だったが、上下の歯ではさみ回してみた。「ギリギリギリ・・・」と変な音がしたが、なんとかあいた。(歯もだいじょうぶだったみたい。)
このジュースのうまかったことったらありゃしない。
ゲップも出て、気持ちよく「丹後あじわいの郷」をめざすことができた。
50km地点で、ヨメさんに電話。
「そうか、もうちょっとやな。ほんな、待ってるわ。」
ヨメさんの声がいやにやさしく聞こえたのは、気のせいだったんでしようか。
50km地点で、7時間をちょっと過ぎていた。コツコツ作った貯金を全部使ってしまったということ。このあと気を抜いてしまうと、即「関門収容」が待っている。
しばらく進むと、「丹後あじわいの郷」の建物が見えてきた。これで、今日の最低目標「ヨメさんが待っているところまで」は、何とかクリア。
サブゲート前にいました、いとしこいしのますみちゃん。
「もう、へろへろかー」とか言ってたな。
「足がいとうてなー」と私。
園内をぐるっと周り、またサブゲートへ。
旗を持って走路員をされていた方にお願いし、「仲良し夫婦」の写真を撮ってもらった。
「第1関門、もう無理やわ。」
そう言った私の言葉を聞いておられたその走路員さんが、「残り4km弱で25分ちょっとありますから行けますよ」。ヨメさんも、「行けるんちゃうん」。
もうかなり冷静な計算ができなくなっていた私は、この言葉で「歩かんときっちり走ったら、ひょっとしたら間に合うかも・・・」と思ってしまった。
「丹後あじわいの郷」の坂を下りきり平地に入ったところでスピードアップ。
しかし、そこで右足にキョーレツなこぶらがえり。
「あきゃん、めっちゃ痛い。もう一歩も動けん。」
ほんまに1cmも動けんようにになってしもた。これは、じっとしておくしかない。もし、そのとき収容の役員さんの車が通ったら乗せてもらっていたと思う。
「今年は、これにて終了」
その場で、どれくらい棒立ちしていたのだろう。すごい長い時間に感じたが、実際は2分か3分くらいかな。そのあとそうろりとなら歩けたので、ちょびちょび進んでみた。
一回こぶらがえりがおこるとすぐまたおこる不安があったが、超スロージョグペースなら走れるようにもなった。
収容車も来んこっちゃし、とりあえず第1関門めざすかー。
第1関門「弥栄庁舎」に着いたのは、12時29分。制限時間を14分もオーバーしていた。
それでも、なぜか悔しさはない。
1週間前の右足の激痛から、よくここまで盛り返せたものだ。
自己最低記録を更新(65km→56km)してしまったが、今まで9回のうち一番がんばった大会と言ってもいい。
「ますみちゃん、○○タイツも○○シューズも○○テープも○○胃薬も、効いたんだかどうだか。ひとつだけ確実に効いたんは、ますみちゃんの愛情やね。」
「あほらし。」
そう言いながらも、ヨメさんはちょっとは笑っているような気がした。
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