パオパオだより

2016年05月12日(木)

2015年度に見た映画のまとめ [映画]

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「ホワイトゴッド」

 去年ガードマンのバイトを始めてから、映画を見に行く回数が減った。それでも沖縄に行くたびに映画も見に行き、1年間で10本以上は見た。ただ、このブログに映画評を書くヒマがなかった(「映画評」と言うほどたいそうなものではありませんが・・・)。

 4月 「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」 桜坂劇場(沖縄)
 5月 「華氏451」 京都みなみ会館
 5月 「神々のたそがれ」 京都みなみ会館
 5月 「傷だらけのふたり」 京都みなみ会館
 6月 「あん」 シネマQ(沖縄)
 9月 「セシウムと少女」 京都みなみ会館
 9月 「お盆の弟」 京都みなみ会館
11月 「海のふた」 桜坂劇場(沖縄)
11月 「エール!」 桜坂劇場(沖縄)
12月 「草原の実験」 京都みなみ会館
12月 「犬に名前をつける日」 京都シネマ
 1月 「ホワイトゴッド」 シネマパレット(沖縄)
 2月 「人魚に会える日」 桜坂劇場(沖縄)
 3月 「猫なんかよんでもこない」 池袋シネマ・ロサ(東京)

 この4月も、沖縄のサザンプレックスで「僕だけがいない街」を見た。2月の「人魚に会える日」に続き、真樹といっしょに。せめて真樹といっしょに見た映画だけでも記事にしたかったなあ・・・。

 今日、久しぶりに京都みなみ会館へ。「大地を受け継ぐ」、「花、香る歌」の2本を見てきたのだが、また映画評を書く時間がありませんねえ。

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2016年01月22日(金)

「ホワイト・ゴッド」 -初のシニア割引- [映画]

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◎映画ナタリー 2015年11月17日(火)19時30分配信

   犬たちの反乱描く「ホワイト・ゴッド」監督が語るハンガリーのペット事情

 「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」監督のコーネル・ムンドルッツォが、ハンガリーのペット事情と撮影の裏側について語ったコメントが到着した。

 本作は雑種犬の飼い主に重税を課す法律が施行されたある街を舞台に、野性に目覚めた犬たちの反乱を描く物語。2014年のカンヌ国際映画祭である視点部門のグランプリを受賞し、主人公の少女の飼い犬を2匹1役で演じたルークとボディは、優秀な演技を披露した犬に贈られるパルムドッグ賞に輝いた。

 ムンドルッツォの母国であるハンガリーでは国民の約70%がペットを買っており、ムンドルッツォ自身も犬に囲まれて育ったという。「ハンガリーでは人間と同じ額の電車賃を払えば、犬もケージに入らず普通に電車に乗れるんだ。室内で飼うのが普通だし、カフェに犬を連れて入るのは日常だね。それからペットショップで犬や猫を売っていることはほとんどなくて、ブリーダーから買う。だからかわいいからといって子犬を衝動買いすることもないし、ブリーダーのところに何回か通って犬との相性を確認したり、飼い主としての心構えを学ぶことができるんだ」と話すムンドルッツォ。

 撮影については「出演した約250匹のほとんどが保護施設から来た犬で、彼らすべてに名前を付け、4カ月の準備期間にはトレーナー約50名が家族のように一緒に過ごしながら訓練したんだ。現場のスケジュールはすべて犬あわせ。犬には決して苦痛を与えないように、撮影そのものが遊びと感じられるように細心の注意を払い、犬たちのコンディションを最優先した」と明かす。ちなみに、保護施設から来たすべての犬たちに里親が見つかったが、彼らはもらわれた先でも本作撮影時に付けられた名前で呼ばれているそうだ。

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 最近、沖縄と映画がセットになっている。
 バイトに行く日が多くなったため、休みの日が少なくなり、何でもかんでもまとめてしまう癖がついた。沖縄に行くときは沖縄の映画館を調べて、時間を調節して見られるようにしている。(ただし、見た映画評をこのブログに書くヒマがなく、スルーしてしまっている。)

 今回は、私のお気に入りの「桜坂劇場」で見たい映画がなく困っていた。他の映画館は名護に行く途中では寄りにくそうやしと思っていたところ、県庁前にいいところがありました。「パレットくもじ」9Fの「シネマパレット」。

 うまい具合に、前から見たいと思っていた「ホワイト・ゴッド」がいい時間帯にあるじゃないですか。それに、すっかり忘れていたが私は60歳。初のシニア割引適用で1100円。

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 前に新聞の映画評で見て、詳しくは書いてはなかったのだが、犬がぎょうさん出てくるというだけで見たくなった。その時に載せられていたのが上の画像。映画の内容が分からんでも、ゾクゾクしますやん。


 映画館は京都シネマよりは広かった。ところが、始まる間近まで私一人。
 「完全貸し切りかい!」とうれしくなったが、気がつけばプラス2人。それでも、カンヌで賞を取った作品やのに3人か―。

 私の映画評は、中身についてほとんど書かない。感じ方は人それぞれですから。
 でも、この映画はしびれた―。(毎回そんなことを書いているような気がするが・・・。)
 今までこういう映画を撮りたかった人はたくさんいたと思うが、CGではない生身の犬は難しくて無理だったのだろう。ほんま、ようやらはったと思う。

 泣く映画ではないと思うが、私は泣けてきた。
 もうこの先二度と撮れない映画だと思う。
 必見!

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2015年12月11日(金)

「犬に名前をつける日」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

 映画『かもめ食堂』などの小林聡美が主演を務めたドキュメンタリードラマ『犬に名前をつける日』が10月31日より全国順次公開される。2010年秋、愛犬のゴールデンレトリバーを重い病気で亡くした『すべては海になる』の山田あかね監督が、先輩映画監督に促されて「犬の命」をテーマにした映画を撮ろうと思ったことが、この映画の始まりだ。

 それから動物愛護センターから犬や猫を救い出している人たちや、東日本大震災で置き去りにされた動物を保護している人たちの活動を4年にわたって追い掛け、200時間を超える映像を撮りためた山田監督。それらの映像から福島の原発20キロ圏内から救い出された犬むっちゃんに焦点を絞ったドキュメンタリー「むっちゃんの幸せ」が生まれ、小林はむっちゃんの声を担当したことがきっかけで、山田監督が準備を進めていた本作にも主演することになった。

 そうして完成した『犬に名前をつける日』は、200時間を超えるドキュメンタリー映像に取材する側=久野かなみ(小林聡美)を主人公としたドラマを加えたドキュメンタリードラマに。ドキュメンタリーとドラマを融合させることで、犬と猫の命の現場でゆれる取材者の気持ちをリアルに描き出すことに成功している。

 「ギリギリの命を全力で助ける人たちの情熱と行動力を目の当たりにして、私はただ圧倒されるばかりでした」と振り返った小林は、「そうして助けられた犬たちは、私たち人間にまたいろいろな力や喜びをくれるのです。どの犬もみんな幸せでありますように」と願いを込めている。

 かなみの元夫・前田役を務めたのは、自身も保護犬の里親である上川隆也でその愛犬と共に出演。主題歌を提供したのは、メンバー自身が動物愛護チャリティーイベントにも参加しているウルフルズ(「泣けてくる」)といったように、本作には犬たちを愛するメンバーが集結している。(編集部・市川遥)

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 場所を「京都シネマ」に移し、もう1本。
 ヨメさんの学校が終わる時間にお迎えに行くていで、実はその車に乗って帰ってもらい私は映画に。これは駐車代が節約できていい。

(注)続きは、のちほど。

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映画に登場するブンとダイ(ブログ「衣笠山でおさんぽ」より拝借)

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「草原の実験」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■チェック:『ブレスト要塞大攻防戦』などのアレクサンドル・コットが監督を務め、雄大な草原を舞台に描く衝撃の人間ドラマ。旧ソ連で実際にあった出来事をモチーフに、少年と少女の淡い恋模様と共に彼らを待ち受ける驚がくの事件を紡ぎ出す。韓国人とロシア人の血を引く美貌のエレーナ・アンがヒロインに抜てきされ、全編セリフなしの難役に挑戦。大自然の美しさに満ちた詩情豊かな映像とはかけ離れた、無垢(むく)な少女を待ち受ける宿命に絶句する。

■ストーリー:少女(エレーナ・アン)は、心地よい風が吹き渡る草原にぽつんと立つ家で父親と2人で生活していた。仕事に出て行く父を見送った彼女は、スクラップブックを眺めたり、トラックの荷台を掃除したりしながら時を過ごす。そんな美しい彼女に地元の少年や、風来坊の少年が好意を抱き……。
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 「離婚届け出してきたし」とヨメさん。
 「なんでー。第一、本人自筆でハンコも押さんと認められへんやろう」と私。
 「文句あんにゃったら訴えたら。」
 「えー、どうしたらええねん。」
 「知るか!」

 「あー、ほんまにこれからどうしよう」と途方にくれたとき目が覚めた。
 でもリアルすぎた。夕べは気温が上がり、いつもの分厚い毛布にくるまって寝ていた私は寝汗をかいていた。それでうなされて悪夢を見たんですね。(「悪夢」で終わってくれたらいいんですが・・・。)

 気を取り直して・・・。
 今日は久しぶりに、映画を見に行くことに決めていた。
 いつもの「京都みなみ会館」。今日は金曜日なので、パンとコーヒーがサービス。これはうれしい。次も金曜に行かんとあかんね。

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 最近はほとんど下調べをせず映画を見ている。
 「草原の実験」も同じ。「一切せりふがない」とどこかに書いてあり、それが気に入った。私は字幕の字を読むのが苦手で、読んでる間に場面が変わったりして内容が分からなくなることが多い。その点、せりふなしはいい。映像に集中できる。そんな軽い気持ちで見に行った。
 それに映画のチラシの少女が美人。(後で調べると、主演のエレーナ・アンは撮影当時14歳。)私の好きな黒木メイサ風美少女だ。それだけでも見に行く価値があると思った。

 しかし、鈍感すぎました。「草原の実験」という題自体に違和感を抱かなくてはいけなかった。この映画は、絶対に感想を語ってはいけない映画。どうか見に行ってください。絶対に損はさせません。

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2015年09月24日(木)

「お盆の弟」 [映画]

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◎Movie Walkerより

■作品情報
 40歳を控え離婚の危機に瀕した売れない映画監督が再起を図ってもがく様子を、全編モノクロームのやさしいまなざしで描きだしていくドラマ。監督は「キャッチボール屋」で第16回日本映画批評家大賞新人監督賞を獲得した大崎章。脚本は「キャッチボール屋」でも大崎監督と組み「百円の恋」では第一回松田優作賞を受賞した足立紳。「フィッシュストーリー」の渋川清彦が崖っぷちに立つ映画監督を、「あぜ道のダンディ」の光石研が監督と一緒に住むガンを患っていた兄を演じるほか、『SPEC』シリーズの岡田浩暉、「ガールフレンド」の河井青葉らが出演。大崎監督や渋川らの出身地・群馬県でオールロケされた。

■ストーリー
 不惑を控えた売れない映画監督・渡辺タカシ(渋川清彦)は、妻子と別居しており、ガンを患っていた兄マサル(光石研)を看病すると言って実家に転がり込んだ。地元の神社にお参りしたり食事の準備をしたりする日々。同じく売れないシナリオライターである悪友・藤村(岡田浩暉)がいる焼きまんじゅう屋でシナリオ作りに精を出すタカシには、映画作りが進めば妻(渡辺真起子)との関係を直せると思っている節があった。一方の藤村は新しく出来た彼女に熱を上げているからか、シナリオ作りに身が入らない様子。そんな中藤村はタカシに涼子(河井青葉)を紹介する。涼子のような美人で性格もよさそうな人が兄と付き合ってくれたら安心だと考えたタカシは彼女と頻繁に会うようになるが、涼子の思いはタカシに向かっているようだった。妻からは離婚を切り出され、映画作りもうまく進まず、涼子には酔った勢いで結婚していることを口走ってしまい、行き詰まるタカシだが……。

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 京都みなみ会館で、続けて2本目。以外な名作だった。

 キャストは、光石研と渡辺真起子以外は知らない人ばかり。でも主役の渋川清彦(ガレッジセールのゴリさんをやさしくした感じ)、親友役の岡田浩暉(神田うのの弟みたいな感じ)、合コン相手の河井青葉(吉田羊か?)、青葉の親友・後藤ユウミ(ブス役はむずかしい)、みんなよかった。

 この映画は、「妻に離婚を迫られている情けない男」の話。つまり、今の私です。とか書いたら、またヨメさんから「いらんこと書くなー」と怒りの鉄拳を食らう。

 家に帰って夕食時、「ますみちゃんがボクと離婚したい理由が分かったわ」と言ったら、横にいた廉が苦虫をつぶしたような顔をしていた。気分悪くしてごめんね。

 「お前には魂がないんだよ」と親友がタカシにそう叫んでいた。そうか、それや。たしかに私にも魂らしいものがない。それやったんやねえ、私が好かれない理由は。さて、これからどうして行ったらいいんでしょう・・・。

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「セシウムと少女」 [映画]

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◎シネマトゥディより

■チェック:映画館ラピュタ阿佐ヶ谷の経営者才谷遼が初メガホンを取り、17歳の少女と7人の神々たちの冒険を描く心温まるファンタジー。どこかに行ってしまったおばあさんの大切な九官鳥を捜すため、1940年代にタイムスリップするヒロインの姿を追い掛ける。主人公を演じるのは、オーディションで選出された新人の白波瀬海来。神々を演じるベテランの川津祐介らと彼女が繰り広げる、摩訶(まか)不思議な物語に心奪われる。

■ストーリー:両親と一緒に阿佐ヶ谷で生活している17歳の高校生ミミ(白波瀬海来)は、成績優秀だが、常に疎外感があった。ある日、彼女は下校中に送電線の下で雷に打たれてしまう。それをきっかけにミミは雷神のらーさん(長森雅人)をはじめ、風神のふーさん(飯田孝男)といった神々と知り合うことになる。

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 ああ、久々の映画。
 4月から6月にかけて4本の映画を見たのだが、このブログに書くヒマもなかった。あの4本、どうしましょうかねえ。
 6月22日、「沖縄慰霊の日」の前日に沖縄で「あん」を見て以来の映画。なんと、まる3ヶ月ぶりです。

 京都シネマか京都みなみ会館か迷ったが、駐車場のあるみなみ会館へ。ところが雨で道路渋滞。内容をほとんど把握しないまま「セシウムと少女」へ。入ったとき、もう上映開始10分ほどすぎていた。残念。

 しかし、おもしろかった。内容、展開はかなりむちゃくちゃだったが、主役・白波瀬海来(かいら)とその祖母の若き日の役・金野美穂の18歳コンビがかわいくてよかった。チラシにも、「少女時代の静(金野美穂)とミミちゃん(白波瀬海来)の銭湯でのミュージカルシーンは本作のハイライト!」と。

 東日本大震災の原発事故について、「こんなふうに言い切っていいんか知らん」と思う場面もあったが、それはそれでよろしい。
 「木原白秋はこんな人やったんか、阿佐ヶ谷ってこんなとこやったんか」とあらためて認識する場面もあり。最初の10分を見逃してしまったので、レンタルCDが出たら借りてぜひもう一度見てみたい。

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2015年05月11日(月)

「華氏451」 [映画]

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◎なつかしの映画館 近松座より

■物語

焚書隊が出動する。現在の消防隊の姿に似ているが、目的はまったく違う。物語の時代は書物を禁じた世界。焚書隊は書物を見つけ次第火炎放射器で焼き尽くすのが使命である。

隊員のモンターグ(オスカー・ウェルナー)はまじめな仕事振りで昇進間近だった。ある日、仕事帰りのバスの中で、妻とソックリな娘メイ(ジュリー・クリスティ:妻と二役)と出合った。メイは言った。「昔は火を消すのが仕事だったって本当?」 「・・・・」 「何故、本が駄目なの?」 「本はガラクタだ。何の役にも立たん。本は人を不幸にする。反社会分子をつくる」
しかし、モンターグは娘に惹かれた。

家では妻リンダが例によって大型テレビを見ていた。家には活字らしいものは何も無い。生活の中心は大型画面のテレビである。しかし、モンターグは自分の部屋に密かに本を隠し持っていた。焚書隊の仕事で掠めてくるのだ。彼は本が読みたくて仕方が無い。チャールズ・ディッケンズを読み始める。

ある日、モンターグはメイの教室へ招かれた。「夕べ、本を読んだ・・・」モンターグは告白した。メイの部屋には本が沢山あった。モンターグは複雑な心境だった。本来なら焚書隊として、これらの本を焼き尽くさねばならないのだ。

モンターグは老婦人の家へ出動した。家の中は書物が溢れていた。集められた書物の山へガソリンがまかれた。隊長は言う。「哲学書は有害だ。小説より始末が悪い。人間の運命は決定されていると説く。アリストテレスなどは読むと自分が一番偉くなったと信じ込む。だから、本は焼かねばならん。全部な!」
老婦人は本の山の中に立った。そして、マッチに火をつけた。「・・・本は生きものよ・・・」 火は本の中に放たれた。老婦人は本と共に炎に包まれたのだった。政治に対する抗議の自殺だ。

モンターグは悩んでいた。メイからは「本の人々が住む村」の存在を聞いていた。そこでは、各人が本そのものになり、総てを暗誦して、内容を後世に伝えようとしているのだ。

ある日、モンターグは仲間の密告で逮捕される寸前、隊長を火炎放射器で殺し、逃亡した。
モンターグの姿が、「本の人々が住む村」にあった。そこには多くの人々が各人の一冊を歩きながら暗誦しているのだった。メイもいた。モンターグはエドガ−・アラン・ポーを暗誦し始めた。

■映画館主から

レイ・ブラッドベリのSF小説の映画化です。原作はナチの焚書にヒントを得たといわれますが、確かに焚書隊のコスチュームはナチスの兵服にソックリです。読書を禁じ、思想統一を図ろうとする全体主義に対する痛烈な批判です。
ヒッチコキアンであるフランソワ・トリュフォーは音楽に「めまい」のバーナード・ハーマンを起用。そのせいか、音楽の雰囲気が「めまい」にソックリです。ジュリー・クリスティーが妻とメイの二役を演じますが、「二役」というのも「めまい」の影響ではないでしょうか。

主演のオスカー・ウェルナーは同じくフランソワ・トリュフォーの「突然炎のごとく」(’61)で注目されました。「愚か者の船」(’65)では、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。
それと「ドクトル・ジバゴ」(’65)のジュリー・クリスティ。妻役よりもボーイッシュなメイ役の方が魅力的でした。
しかしながら、文字のまったく無い世界では私たちは生きていけません。本好きな私などは気が狂うかも知れません。
トリュフォーは徹底的に文字の無い世界を描きたかったのか、映画が始まるとタイトル文字もスタッフ、キャストの文字もありません。ナレーションでそれを処理するというアイデアです。さすがに後半、本を読むシーンが出てきて、ラストは“ END ”の文字で締めくくります。

題名の「華氏451」とは本に火がついて燃え出す温度だそうです。
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 今日はゆっくり。
 午前中「あいおわ治療院」午後に「アリス歯科医院」というパターンは同じ。しかし今日は歯科医院が11時半からだったので、午後に時間ができた。
 これは久しぶりの映画へGO、それも「京都みなみ会館」だ。今月末使用期限の会員チケットを使わなくては。

 前から見たいと思っていた「華氏451」。
 1966年の作品なので、私が小5のときですか。

 うなった。この映画はうなった。
 私的には傑作中の傑作です。

 一番印象に残った場面は「焚書」の場面ではなく・・・。
 薬物中毒で意識不明になった主人公の奥さんを、主人公が発見する場面。急いで救急車を呼んだが、訪れたのはあやしい二人組。「全身の血を入れ替えますから。1時間ほどで済みます。」その作業が終わったあと、「これで奥さんはビンビンでっせー」みたいな言葉を残して去っていく。ありゃなんじゃい?

 まあ、ごちゃごちゃ解説してもムダ。見るべし。

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【RUN】

 「あいおわ治療院」で。

 「藤井さん、円皮鍼(えんびしん・・・丸い形をして皮膚内にとどめておく鍼の総称)されてるじゃないですか。どこで手に入れられたんですか。」
 「あっ、肩に貼ったやつははがしたのに、足の分はがすの忘れてましたね。実はうちのヨメさん、去年から鍼灸の専門学校行ってますねん。それで、これしてもらいましてん。ボク、ほんまの長い鍼は苦手で・・・。」
 「そうやったんですか。それはすごいですね。実は私も針は大の苦手で、前に打ってもらったら40度くらいの熱が出たんです。針は合う人と合わない人がはっきりわかれてしまうんで、経穴(けいけつ・・・気の通り道である経絡上に点在する点。一般的にツボとも呼ばれているが厳密には異なる)のほうに特化してやっていかれたほうがいいように思います。」
 「うちのヨメさんは、『ランナーの痛みをなんとかしてあげたい』ってゆうてますわ。」
 「それはいいことですね。いずれどこかで働かれるのだと思いますが、よかったらうちに来てください。」
 「ありがとうございます。そんなゆうてもろたらヨメさんよろこびますわ。帰ったら伝えときます。」 

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円皮鍼

 でも働くとかどうとかの前に、国家試験は? いやいやその前に卒業は?
 今はまだまだその段階の話です。あと2年、がんばってもらわねば。

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 右アキレス腱外側の痛みは、骨盤のゆがみから来ているらしい。高橋大輔似の先生にテープをしてもらった。

 足の具合が良くなるまで、長い距離は走らない。
 また練習最短コースの3km。18分06秒。これくらいなら、ほとんど痛みは出ない。このあと土のコースを中心に2kmほど。当分、こんなもんですかね。

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2015年02月04日(水)

「滝を見にいく」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■チェック:『キツツキと雨』『横道世之介』で知られる沖田修一が監督と脚本を務め、山の中で遭難した中年女性たちの生き残りを懸けた戦いを笑いを交えて描く人間ドラマ。いきなりのアクシデントに見舞われながらも、お互いの知恵と機転で危機を脱しようと頑張る女性たちの姿を活写する。出演者は主婦をはじめ全員がオーディションで選出。日常生活とかけ離れた場所で発揮される、彼女たちの本能に目がくぎ付け。

■ストーリー:7人の中年女性たちは温泉付き紅葉ツアーと銘打った旅行に参加し、それぞれが思い思いに山道の散策を楽しんでいた。だが、彼女たちの先に立って案内していたツアーガイドの姿がこつぜんと消え、7人は山中に置き去りにされてしまう。携帯もつながらず、食べる物も宿泊できる施設もない中、彼女たちはサバイバル生活を余儀なくされ……。

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 「時間があれば映画を見る。できれば2本!」

 今年はこれで行かんとあかんね。
 京都シネマの上映スケジュールを見ると、「和ちゃんとオレ」10時10分―11時30分、「滝を見にいく」11時50分―13時25分。もうこれで決定。内容吟味はほとんどなし。自分のスケジュールに合う映画を見ましょう。

 オーディションで選ばれた中途半端なおばちゃんたちが、思っていたよりよかった。まるまるの素人さんではないらしいが、「それはないやろ」と突っ込みたくなる場面はなかった。
 一番印象に残った場面は、二人座ってタバコをすう場面。私自身タバコはすわないしにおいも大嫌いだが、あの場面は「ふーん」とうなずける。タバコが好きな人には好きな人の「間」があるんでしょうね。

 7人のおばちゃんのうち誰に注目したかで、性格判断ができそうだ。私は腰痛持ちのおばちゃん。あとでタバコをすいにきた人であり、案内人を蹴った人。ここから判断する私の性格は、「粘っこい人が嫌いで、あっさりさっばり」ですかね。当たっているでしょうか。この映画をこういうふうに見るのもおもしろいかも。
 1800円は高いけど、1000円なら十分見ごたえのある映画です。

 滝と言えば、西表島の「ピナイサーラ」ですよ。
 ぜひ、この映画で知り合った7人で行ってみてください。

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「和ちゃんとオレ」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■チェック:晩婚化や非婚化の影響により、親の介護を働き盛りの息子が担う息子介護の実態に迫るドキュメンタリー。2008年と2012年に放映されるや大反響を呼び、TXNドキュメンタリー大賞を受賞したテレビ番組「“母”が壊れて〜息子介護の時代〜」「いま助けてほしい〜息子介護の時代〜」に追加撮影を加えて再編集。10年もの間、自宅で認知症の母親を介護しながら息子介護をテーマにした本の出版を目指す男性の姿を通して、介護する人を支える仕組みがない日本の社会制度に疑問を投げ掛ける。

■ストーリー:10年間自宅で認知症の母親の世話をしてきたフリーライターの野田明宏さんは、和ちゃんと呼ぶ母の介護に追われ仕事まで手が回らず母親の年金を頼りに日々過ごしている。2012年3月、「親を介護する息子たちを取り上げる本」を出版すべく仕事を再開。父親を介護するため2年前に介護離職した男性を取材してきた過程で、衝撃的な1本の電話がかかってくる。

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 長い間京都シネマに行ってなかったら、会員の更新期間が終わっていた。11月1日から1月31日までだったらしい。
 「更新のハガキが届いてませんけど…」と言うと、「今回からお知らせのハガキはなくなったんです。」
 調べてみると、京都シネマに来るのは去年の7月以来。会員やったら、最低でも2か月に1回は来いよ、ちゅうことですかね。
 去年の後半はさっぱり映画が見られなかったので、「今年は時間を都合つけて行くぞー」と意気込んでいたのに・・・。今年の11月まで更新できないらしい。

 更新していない会員は、900円→1000円に。会報も送られてこないらしい。長年会員を続けて来たのに、もうちょっと大事にしてもらませんか。映画好きのジジイ見捨てる気か。

 さて、この映画は「息子介護」のドキュメンタリー。独身の息子が、一人でアルツハイマーの母親を介護する内容。
 私の母は、私が35歳の時にがんで亡くなった。母は65歳。「これから、毎年冬は入院させてもらわなあかんなあ」と言っていた2週間後に亡くなった。まだまだ生きて行くつもりだったろうに。
 入院中の世話も兄や姉がほとんどやってくれたので、私は母親の世話をした経験がない。何回か病院で泊まったことくらい。母は最後までしっかりしていて私をしかっていたくらいだから、私がしたことは「介護」と呼べるものではないだろう。
 「介護」どころか、実は母が死ぬ間際まで恐かった。「おかちゃんの言うことには絶対服従」みたいな・・・。
 母の遺言ぽい言葉はたくさんある。その中で私が一番気に入っているのは、「アホにかまうな」かな。それは守ってますよー。どんな誹謗中傷にも絶対言い返さない。そや、「アホとしゃべったらアホになる」ともゆうとったなあ、おかちゃん。極端な表現やけど、ええことゆうがな。

 今93歳の父がだいぶ弱ってきている。兄夫婦が世話をしてくれているので、私はたまに帰って話をするくらい。いろいろなところでずれが生じてきた父を、兄夫婦は根気強く世話をしてくれている。
 それでも、私から見た父にはいまだに威厳がある。「おとちゃん本気出したら、今でも勝てへんような気する」と、私もいまだに言い続けている。本当にずっとそうであってほしい。

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