2016年07月27日(水)
使い古された言葉を安易に使用すること [雑感]
今日は寮1(二条)、6時半から17時間。
家を6時に出なくてはならないのでたいへん。きくが廉のベッドで寝ていたので、頭をなでてから出発。
いつも通り6時20分すぎに到着したのだが、今日はシューちゃんには会えなかった。
残念!
昨日未明、神奈川県相模原市で大変な事件が起こった。
◎毎日新聞7月27日朝刊
障害者施設殺傷事件 識者の見方
単独犯による無差別殺傷事件としては戦後最悪の惨劇である。「障害者がいなくなれば」と供述しているという植松聖容疑者(26)。ヘイトクライム(憎悪犯罪)の不気味な影が見え隠れする。一方で、措置入院させられていたこともわかり、「防げた事件」という声も上がる。なぜかくまでの凶悪な事件が引き起こされたのか。
◇ゆがんだ正義感を誇示 日本女子大学教授・岡本吉生さん
あくまでも現段階では断片的な情報からの推測になるが、20人以上の人を次々と刺すという点に並々ならぬ攻撃性を感じる。
容疑者は事前に衆院議長宛てに殺害予告のような手紙を出していたり、事件後にツイッターに投稿したりして出頭している。このことから、こっそり事件を起こすのではなく、大々的に知られたいという欲求を感じる。「自分はいいことをした」というゆがんだ正義感を持っており、それをアピールしたかったのではないか。間違った信念に基づいて、自分はヒーローだと感じる。これはテロリストに近い感覚だ。
障害者に対して「怠け者」「悪いやつ」というイメージを勝手に抱き、彼らに「制裁」を加えているつもりだった可能性がある。被害者は知的障害のある人たちだった。裏返すと自分の知性に劣等感を感じていたのかもしれない。弱い者を攻撃するのは、自分が弱いことを否定するための手段ともいえるからだ。
教育実習では「よい先生」と言われていたという。容疑者にはある程度の社会性があったと思われる。それが逆に内包していた問題を見えにくくしていたことも考えられる。
また、大勢の人が亡くなる国際テロ事件が相次いでいることも無関係ではないのかもしれない。簡単に人を殺せるという意識を持つからだ。今後、精神鑑定などで多角的に調べが進み、適切な対処がされることを望む。【聞き手・上東麻子】
◇憎悪犯罪の可能性高い 東京造形大学教授・前田朗さん
差別するつもりはなくても、他民族や障害者に対してヘイト(憎悪)の感情を抱く人は少なくない。特定の人種や民族に対して差別や憎悪を扇動するヘイトスピーチに共鳴する人たちは、自分の考えにフィットする意見をネットで探す。考えに合致するサイトを見つけて「やっぱり」となる。
今回の事件は、障害者差別に基づく犯罪とも指摘されている。差別的な動機による暴力は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)にあたる可能性が高い。欧米ではヘイトクライムは量刑が重くなるが、日本では議論もされていない。ヘイトクライムによる重大事件については刑罰を重くした方がいい。議論の深まりを期待したい。
一般に精神障害者の暴力犯罪率は低く、健常者の方が高いとされる。今回、事件前に容疑者が措置入院していたことで社会的に烙印(らくいん)を押そうとする強い力が働き、同じ属性を持つ人たちに厳しい目が向けられるだろう。
一日中ニュースで事件を報道されると、多くの人は知識がないため、精神疾患を持つ人が町を歩くことに不安を覚える。精神障害者を隔離収容しようとする方向に話が進むのではないかと危惧する。
障害者差別はよくないと誰もが認識している。しかし現実に事件が起きてしまうと、排除の意識が生じるだろう。抑圧されている人同士が傷つけ合う状況だったとすると深刻な事態だ。健常者と障害者が関係をどう取り結んでいくかも考えないといけない。【聞き手・坂根真理】
◇退院後のケア不十分か 東京工業大学名誉教授・影山任佐さん
今回の事件の容疑者について、警察や行政などが連携して容疑者の言動から前兆を察知し、措置入院につなげたのは適切な判断だった。しかし、措置を解除した後の対応は不十分だったのではないか。
容疑者が抱えていた精神的な問題は、長期的ケアが必要な違法薬物の中毒によって引き起こされた可能性もある点に着目しなければならない。容疑者は複数の医師によって「他人を傷つける恐れがある」と診断され、相模原市が決めた措置入院中に違法薬物である大麻の使用が確認された。もし薬物中毒が原因だった場合、急性症状が過ぎれば体調はすぐに落ち着く。国が強制的な措置入院の長期化を避けるように指導していることを考慮すれば、2週間足らずで措置が解除されたことは自然かもしれない。
だが、その場合、薬物を断ち切らなくては根本的な解決にはならない。専門性の高い長期の治療が必要で、措置後も改めて入院してケアをする道もあったはずだ。一方、薬物使用者にみられる入れ墨などの外見や言動は病院の雰囲気になじまず、病院側が入院受け入れを敬遠する傾向もあり、実効性のある支援が確保されないまま地域に戻されるケースも少なくない。
薬物依存治療には、入院だけではなく、認知行動療法など通院による継続的なケアや、自助グループへの参加などの方法もある。それらの配慮が適切に実施されていたかを検証することが求められる。【聞き手・黒田阿紗子】
◇警察・行政の対応、検証を ジャーナリスト・青木理さん
今回の事件では、衆院議長宛ての手紙など明確な「シグナル」があり、予告通りの犯行だったわけで、結果論かもしれないが事件を防げた可能性は十分にあったと思う。警察が定期的に容疑者のところに行って話を聞くなど防犯的な対応はできたはずだし、神奈川県が設置した施設なのだから、県と連携を取り合って警備を強化したり、防犯設備を増強したり、事前に何かできなかったのか。
やれることはあったはずで、きちんと検証しなければならない。警視庁、神奈川県警、神奈川県といった複数の機関にまたがる事案。今後、第三者も交えて何が問題だったか話し合うべきではないか。警察に新しい権限を増やすといった話ではなく、まずは、今の法律の枠内で対応し得たことを洗い出すことが必要だ。
一方で、容疑者が精神保健福祉法に基づく措置入院となっていたことから、ネット上などでは既に「そんなやつは、閉じ込めておけばいいじゃないか」といった暴論も出ている。仮に容疑者に精神的な疾患があったとしても、疾患を持つ人たちが誰でも凶悪な犯罪を起こすわけではない。
こういう極端で特殊な事例をもって、精神に疾患、障害がある人を「危ない」と決めつけ、措置入院制度を強化せよとか、「予防拘禁」的なものを導入せよという短絡的な議論をしてしまうと、疾患を負っている人への差別を助長しかねない。そんなことでは問題は解決しないと思う。【聞き手・武本光政】
■人物略歴
おかもと・よしお
1956年生まれ。筑波大大学院教育研究科修了。日本犯罪心理学会会長。専門は臨床心理学。家族関係、社会福祉の著書も多数。
■人物略歴
まえだ・あきら
1955年生まれ。中央大大学院法学研究科修了。日本民主法律家協会理事。専門は刑事人権論。著書に「ヘイト・クライム」(三一書房)など。
■人物略歴
かげやま・じんすけ
1948年生まれ。精神科医。72年東京医科歯科大医学部卒。東京工業大教授などを経て、同大名誉教授。日本犯罪学会理事長。専門は犯罪精神病理学。
■人物略歴
あおき・おさむ
1966年生まれ。慶応大文学部卒。共同通信で警視庁公安担当、ソウル特派員を経て、2006年フリーに。著書に「日本の公安警察」「日本会議の正体」など。
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今日も時間がたっぷりあったので、新聞を隅々まで読んでみた。
毎日新聞では、4名の方からコメントをもらっておられた。ただ死者19名重軽傷者26名という事件の後のコメントとしては、「また使い古された言葉で・・・」としか思えない。「識者」とはどういう人を指すのかよく分からないが、4名からコメントをもらうなら、2名は「識者」2名は「無識者」にしてもらいたい。「無識者」という言葉があるのかどうか知らないが・・・。
◇ ◇ ◇
さあ自他ともに認める「無識者」パオパオの見解は・・・。
以前から紹介しているが、私は京都市左京区花背別所町の出身。別所町は、鞍馬から標高769mの花背峠を越えたところにある。戸数60ほどの集落で、私が小さいころは人口200人ちょっとであったと思う。そんな小さな集落なので、重度の知的障害者が身近にいなかった。
大人になって小学校の教師になったのだが、普通学級の担任しかしたことがなく、そこでも重度の知的障害者に関わることはなかった。しょうもない研修はいっぱいあったのに、どうして知的障害者の教育に関する研修がなかったんでしょう。不思議です。
35歳で教師を辞め、そのあとはランニング用品専門店「京都キャロット」の雑用係。ますます重度の知的障害者からは遠ざかってしまった。
ただお客様の中に異様な言動を現す方もあった。しかし、私はそういう方にも普通に対応していた。ヨメさんがそれを見て、「なんでふつうなん?」とすごく不思議がっていた。それは、なんの先入観もなかったからでしょうね。
2009年、53歳の時に「ランナーズ9の会」に入れてもらい、そこで松本雅也さんと知り合った。彼は兵庫県で「ゆめさき舎」という共同作業所を運営されている。入所者は、他の施設を断られたという重度中の重度の知的障害者ばかり。
2009年10月14日に、初めて「ゆめさき舎」を訪問させてもらった。なんの予備知識もなく訪れた私は、玄関に仁王立ちして首をグルングルンと回している入所者たちにびびってしまった。「こんな中に入れるんか知らん」と。
でも案じることはなかった。なぜかわからないが、突然現れた私を入所者のみんなはすっと受け入れてくれた。帰るときに「あしたまた、来るん?」と聞かれたときは、うれしくて泣きそうになった。こんな言葉が出るのは、松本さんの普段の心からの接し方から生まれているんでしょう。
重度の知的障害者に生きる価値がないということはない。「あしたまた、来るん?」と言ってくれたことで、「ありがとね。明日は来れへんけど、絶対にまた来るし」と思わせてくれた。
重度の知的障害者には、当たり前だが生きる価値がある。松本雅也さんのブログ「立川さんに聞きに行こう」もぜひ見てください。施設を運営されている松本さんの日々の苦悩を読むのはつらいが、ご本人のつらさを少しでも理解したいと私は思っています。
役に立たない「無識者」ができるのは、松本雅也さんのような方をかげながら応援すること。植松容疑者がそんな気持ちになれなかったのが気の毒だったと思う。
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2016年07月26日(火)
きくダッシュ [わんこ・にゃんこ]
仕事から帰って、晩ごはんを食べ終わると10時。
「きくちゃん、おばちゃんとこまでダッシュしょうか。」
きくはうれしそうに「行く」と言う。
おばちゃんは、お店で鍼灸の実習試験の練習。
「こんなおそから、たいへんやなあ。」
「きくは帰らせてもらいまっさー。」
「おばしゃん、おべんきょうがんばってね。」
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階段で登山ラン練習 [ガードマン]
今日は○ナート、11時半から20時半。
ガードマン詰所は4階、配置は1階。そのため、1時間半ごとにこの階段を往復しなくてはならない。
「いやいや、これは登山ランの練習になるやん。」
今日も足が痛かったが、駆け上がるとなんか気持ちよかった。これはええ練習になる。もっと前からやっときゃよかったな。
私の元小学校教師仲間の前田芳久選手(1987宮古島トライアスロン優勝)は、「電車やバスに乗るときは、必ずずっとつま先立ちで行く」と言っていた。「そんなことぐらいで・・・」と思われるかもしれないが、「小さなことからコツコツと」ですね。
今日も雨の予報だったので、マイカー通勤。駐車場代800円。お昼は会社指定のお弁当410円。また昨日と同じくらいの出費。
けっきょく、今日は雨が降ったりやんだり。
7時過ぎに降った一撃は、カッパを持って行ってなかったのできつかった。
今日も私は最終。
20時上がりの仲間に、「一日お疲れ様でした。帰りに南出口にたい焼き持ってきてくださいね」と無線で冗談で言っておいた。
するとなんと仲間がバイクで・・・。ゆうてみるもんやねえ、たい焼きを・・・。
「藤井さん、無線返すの忘れてました。返しといてください。」
「なんじゃー、そら。」
ただでも、ガードマン間の無線と管理会社の無線の2つを持っているのにもう1つ。無線3つ持ちですか。
「無線なんかいらんど。たい焼きをくれー!」
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2016年07月25日(月)
ネコ撮りガードマンはクビ! [ガードマン]
今日は久しぶりのヘルメット。北大路堀川近くのマンションの改装工事。
足場解体で出た鉄パイプなどを搬出し、新たに必要な資材を搬入する。そのための増員で私が指名された。ただ、忙しかったのは午前中の2時間くらいだけ。あとはヒマでヒマで・・・。
そんな時、神さんからの使いでしょうか。かわいいネコちゃん登場。
写真撮りまくりましたわ。こんなガードマンは即刻クビ!
ここは○隅さんが任されていた現場だったのだが、いつの間にか大ベテランの○村さんに代わっていた。○隅さん、なんかやらかしましたね。
○村さんといえば、去年南禅寺の現場でお世話になった。私より少し年上でおっとこまえ。すらっとした体型で、私は「必殺仕事人」系ガードマンと勝手に思っていた。
今日も常に穏やかで、しかし仕事はしっかり。さすがやねえと思っていた。
ところが休けい中に話していると、会社の独身寮に住んでおられることが分かった。
「なんで!」
前に○ナートのI隊長が言っておられた。「ガードマンはわけあり多いですよ。」
○村さんにどんなわけがあるのか知らないが、聞きたくない聞きたくない。
搬出搬入がひと段落したとき、白黒のかわいいネコちゃんが。
バチバチ撮りまくりましたわ。
お昼はコンビニ弁当、430円。
今日は午後から雨が降り続く予報だったので、車の駐車代が900円。
これでは手取り5000円ちょっとになってしまうやん。ああ、痛い痛い。
お昼を食べたあと、もいちどあのネコちゃんが登場してくれた。
ありがたい、ありがたい。
このネコちゃんのおかげで、退屈な時間がましになった。
ありがとね。またね。
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【RUN】
今日いやに足が痛いと思ったら、昨日大文字山登ったしやー。この痛み、一週間で取れるか知らん。
今日は「痛みほぐしラン」。
長代川1kmコースを2周、13分36秒。キロ7分ペースで走るってむずかしいですね。
このあと、もう2kmをゆっくりと。これで少しは痛みがほぐれたかな。
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2016年07月24日(日)
大文字山ランニング試走 [ランニング]
また金土と走れず。
今日は走ろう。できれば長めに。
そうそう来週の日曜は、京都走ろう会の「大文字山ランニング」。今日はそれ。銀閣寺まで走って行って、「大文字山ランニング」のコースを試走し帰ってこよう。
走り始める直前に昼食。
レトルトカレーだったので、走ったらカレーのゲップが出そうで心配だった。しかし、ゆっくり目のスピードだったのでだいじょうぶだった。
うちから2kmちょっと東に行った岩倉東公園。
おっ、なんと我が社のガードマンが立っているやないですか。こんな近いところに仕事場があるのなら、私に回してくれればいいのに。でも、日曜だけかな。
今日は同志社の東側を走る。
花園橋で約3.5km、20分40秒。
白川通今出川で7kmちょっと、43分弱。
この先のトイレが工事中で使用できず。これは京都走ろう会の松山会長に報告しておかなくては。
日曜なのに観光客が少ない。
やっぱり、京都の暑さは尋常じゃないですからねえ。
銀閣寺前も人はまばら。
八神社到着。
7.71km、47分11秒。思っていたより遠かった。
さあこれからが本当の試走。
山道に入るとこまでが500mほど、4分弱。
お地蔵さんの手前で900m、10分弱。
あー、この長い長い階段。
今日は歩いて上ったけど、本番は走って上ります。
火床到着、1.31km、14分47秒。
このコースは1500mということになっている。まあ、計るものによってばらつきが出るんでしょうね。
せっかく来たので写真撮影。
これは北側。
こちらは南側。
見通しのいい日は大阪まで見えるらしい。
ほとんど休けいせず下山。
途中で小柄な女性ランナーに抜かれた。
八神社まではやっぱり1.3kmほど。
観光客が少ない。
こちらは走りやすくてよかったけれど・・・。
修学院の跨線橋。
死ぬまでにいっぺんここを走ってみたいなあ。
我が家到着、9.06km、1時間02分18秒。
帰りはやっぱり時間がかかりました。
これで往復18.1km。
ほとんど休まず走ったので、いい練習になった。
大文字山ランニングの過去の結果は・・・。
2015 12分56秒
2014 不参加
2013 13分02秒
2012 13分14秒
2011 14分48秒
ここ5年は年々速くなっているので、今年も去年より1秒でも速く走りたいです。
帰ってきたら、今日は出社拒否をしたきくちゃんがふてくされて寝ていた。家におってもおもろないし、店に出てもおもろないし、きくちゃんはきくちゃんなりに大変やね。
「ちょっとくらいやったら遊んだるでー。」
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2016年07月23日(土)
廉のおかげじゃー [家族]
先週の金土ときくの世話に帰ってきてくれた廉。(中学生に見える!?)
その時に、私の新しいパソコンを使えるようにしてもらった。今まで使っていたパソコンは、中古再生品だったせいかバックライトが壊れてしまった。その間ヨメさんのパソコンを借りていたのだが、「いいかげんにしいやー」と言われて新しいのを買った。
これですにゃわ。
「ASUS TransBook T100HA ルージュレッド」
(ちなみに、ASUSは台湾のメーカーだそうです。)
ヨメさんからは「なんでこんな変態色にするかなあ・・・。」
廉からは「このパソコンはニートに大人気らしい・・・。」
わしゃー、変態のニートですか!
このパソコンが使えることになって、やっといろいろなことができるようになった。ほんまにほんまに、廉のおかげじゃー。
7月17日(日)の朝、地下鉄に乗って兵庫の家に帰って行った。
ちょっと遠いけど、また助けに帰ってきてやー。
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2016年07月22日(金)
東村高江の住民も軽んじられている [時事]
◎朝日新聞6月22日夕刊
「基地の押しつけやめろ」叫ぶ住民 沖縄ヘリパッド移設
「基地の押しつけはやめろ」。早朝の森に怒号が飛び交った。米軍北部訓練場(沖縄県東村など)のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設工事に反対して座り込みを続ける住民らと、移動させようとする警察の機動隊。東村高江の現場は、22日早朝から騒然とした雰囲気に包まれた。
訓練場内の移設予定地に通じる進入口周辺には、暗いうちから移設に反対する住民のほか、平和団体や環境保護団体のメンバーが各地から集まった。進入口沿いの県道70号には、工事再開を妨げようと約200メートルにわたって100台以上の車がとめられた。
午前5時半、約100人の機動隊員が現場に到着し、道に座り込んだり、寝転んだりする反対派の手足を抱え、離れた場所へ強制的に運び出した。「やんばる(沖縄本島北部)の森を壊すのに手を貸すのか」「オスプレイパッド反対」などの怒号や悲鳴が上がる。県警は、とめられた車のタイヤの下に機材をはめて移動させた。
車両の上に陣取る人たちを降ろす際には、激しいもみ合いに。体調不良を訴え、駆けつけた救急隊員に現場で手当てを受ける女性もいた。道路脇ののり面の上から「オスプレイが飛び回り、子どもが夜に眠れない状況になっている」と拡声機で訴える人の姿もあった。強い日差しが照りつけるなか、けがなどで数人が救急搬送されたこともあり、反対派は午前11時ごろから現場を離れていった。
高江に住む住民の安次嶺(あしみね)現達さん(57)は「(米軍輸送機)オスプレイの着陸帯が高江に次々に造られたら生活できないから反対しているだけ。強引に何の説明もなく住民を排除して絶対に許せない」と憤った。
21日夜から駆けつけた桃原功・宜野湾市議は、2012年秋にオスプレイが米軍普天間飛行場(宜野湾市)に配備されたときも抗議したが、今回と同様に機動隊に排除されたという。「なぜ沖縄だけ、こんな光景が繰り返されるのか」とうつむいた。
政府は普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画を「唯一の解決策」としているが、「普天間もヘリパッドも、沖縄の中で移しても政府が繰り返す『負担軽減』にはならない。解決につながらないことをなぜ理解しようとしないのか」と話した。(奥村智司)
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今日は朝7時から寮2(出町)に24時間。
寮1(二条)はこのごろ新聞をためてくれていない。そのため、こちらの寮の朝日新聞を読むということになる。今日の記事は「あー、ついに」という思いになった。
名護市辺野古の位置がやっと本土の人にも認識されてきた。かくいう私も、正確にその位置を認識したのは4年前のこと。
しかし、沖縄にはまだまだ「米軍基地問題」で大問題になっているところがある。一番が辺野古とするなら、二番はこの高江ということになるだろう。本土から派遣された機動隊が座り込みを続ける人々を排除していく。それを見てなんとも思わない人は、「第二の加害者」と言っていいと思う。
私が高江の座り込み現場を訪れたのは2013年11月17日。もう3年近く前になるんですね。その3日後の11月20日に「高江ヘリパット座り込み」 という題でブログを書いた。よかったら見てください。
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