2016年07月31日(日)
第46回大文字山ランニング [ランニング]
今日のトップはかわいい親子と真樹。
「だれ、だれ、だれ・・・。」
スタート前、話しかけてこられたおとうさん。
「この子が嫁さんのお腹にいるときにこの大会に出て、パオパオさんのブログにたまたま私が写ってて・・・、嫁さんにばれてしまいました。」
「ありゃー、それはすいませんでした。」
「いえいえいいんですよ。あの時お腹にいた子が、来月9日で4歳です。今日は上までがんばって走ります。」
「ほならスタート前の記念写真を。これはブログに載せさせてもらいますねー。」
お名前もお聞きするのを忘れてました。たしか、もうすぐ4歳の娘さんは「さっちゃん」と呼んでられたような・・・。
4年ぶりに真樹と参加。
沖縄からの参加なので「遠来賞」確実。(そんな賞はありません。)
受付をしたのが9時半ごろ。私が42番、真樹が28番だったので、ここまで70名。
定員100名ですよ〜ん。走りたい方は早く、早く。
コース500mまで往復と、下のトイレまでを2回。
これでウォーミングアップは十分。
10時から開会式。
「スタート3分前にこの前に集合で、1分前にスタートラインに並んでください。」
10時20分、いよいよスタート。
最前列は小学生が占拠。私は、その後ろの3列目くらいに並ばせてもらった。
山道に入る手前までの道幅が広いところ500mが勝負。
ここまで3分17秒。まずまず。
お地蔵さん前で8分55秒。
これは目標の12分55秒行けるかも。
前もここでタカッチさんに抜かれましたよねえ。ビデオテープを見ているみたい。
しかししかし、あの長い長い階段で失速。全部走って上がるつもりが、おおかた歩いてしまった。
ゴールは13分05秒くらい。あかん。
来年は、最低でも「階段の半分は走る」を目標にしよう。
さて、真樹のお迎えに。
意外と早く真樹に遭遇。
真樹はそんなにしんどそうでもなく、ニコニコ顔で登ってきた。
真樹のゴールは、22分40秒くらい。
4年前より1分ほど速い。
京都の街並みをしみじみと眺める真樹。
この写真が、今日の私の一番のお気に入り。
ゴールでウロウロしていると、ポンキワラシンさんが「写真撮りましょうか」と言ってきてくださった。ポップさんは「きーつかい」ですね。父娘の貴重なツーショットが残りました。ありがとうございました。
ついでと言ってはなんですが、ポップさんにも入ってもらいもう1枚。ポップさんは背が高いので、真樹と並ぶとこうなりました。
あとは、例の「かわいい親子」のゴール写真を撮らなくては。
30分くらいだったでしょうか、にこやかなゴール。4歳ちょっと前の娘さんは、全部自分の力で登ったらしいですよ。
「えらい!」
恒例の参加者全員集合の写真を阿加井さんに撮ってもらって下山へ。
この下りが長かったこと。
歩けども歩けども、なかなか進まない気がした。
登ったときの3倍くらいの距離に感じた
京都走ろう会の松山会長と鴨川走友会のタカッチ夫妻の密談(?)
何を話されていたんでしょうね。
話題の「かわいい親子」は完走したので「がんばった親子」に。
会長さんも大喜びでした。
男子優勝は9分00秒。
女子優勝は10分35秒。
このあと、お楽しみ抽選会。
30名にお菓子が当たる。これだけでは寂しいので、京都キャロットから「キャップ×2、サングラス、肩掛けバッグ×2、ヘアバンド」の6点を提供させてもらった。
真樹もお菓子が当たって大喜び。私はハズレでした。
一番当たってほしかった「かわいい親子」さんも、見事お菓子ゲット!
こちらも恒例、塚本副会長の閉会ごあいさつ。
被災地の方々を思いやる、とってもいいごあいさつでしたよ。
(注)もうちょっとだけ、続きます。
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2016年07月30日(土)
マンゴープリンとうなぎ [家族]
夕方、真樹と病院へ。
「おじいさん、だれか分かる?」
「うーん、分からん。」
父は分からないときは正直に「分からん」と言う。だから前にヨメさんが「だれか分かりますか」と聞いた時に、「分かっても分からいでもこだわりはない。どこのますみさんでもこだわりはない」とニヤニヤして言ったのは明らかにおかしい。今から思えば、ヨメさんをおちょくっていたとしか思えない。おもしろいおじいさん。
真樹が勝ってきてくれたマンゴープリンを父に。
「おじいさん、今真樹は大学の4年生やねん。」
「そうかー。どこの大学行っとんねん。」
「沖縄。」
「そんな遠いとこ行っとんのかー。」
話がとんちんかんじゃなかったのはこの時くらい。あとはとんちんかんが多かったけど、「こだわりはない」。「白い犬の話」の続きと「ターコおばさんが2階からまくれた話」は傑作だった。真樹もおじいさんの話をしっかり聞いてくれてよかった。
このあと、真樹は高校時代の同級生のまなちゃんと夕食。いったん真樹を送って行った。
まなちゃんが言うには、「鴨沂高校を検索していたらパオパオのブログに行きあたって、それで懐かしくなって真樹に連絡をとった」ということらしい。うれしいじゃないですか。こんな「愚ブログ」も役に立つことあるんですねえ。
真樹を送って病院に戻ってきたらちょうど父の夕食。
おお、今日は「うなぎ!」
そうとうおいしかったらしく、あっという間になくなった。
おとといは夕食に1時間もかかったのに、今日は15分ほど。父も好き嫌いがあるんかなあ。
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「FAKE」 [映画]
◎シネマトゥデイより
チェック:『「A」』『A2』などの森達也によるおよそ15年振りの単独監督作で、2014年のゴーストライター騒動で話題になった佐村河内守を追ったドキュメンタリー。聴覚障害を抱えながらゲーム音楽などを手掛け称賛されるも、ゴーストライターによる楽曲を自作として発表していた佐村河内の素顔に肉薄する。世間を騒がせた男に密着した森監督が、本作を通じて訴えたいことは何なのか期待が高まる。
ストーリー:2014年、聴覚障害を抱えながら「鬼武者」などのゲーム音楽や「交響曲第1番“HIROSHIMA”」といった作品により「現代のベートーベン」と呼ばれた佐村河内守が、実は耳は聞こえており、作品はゴーストライターの作曲だったと報道される。騒然とする状況で、自宅での撮影に応じた佐村河内は……。
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「明日の予定は?」と、昨日の夜、真樹に聞いてみた。
「なんにもない。」
「ほんなら、映画でも見に行くか。」
「いいのんやってる?」
「いや、そら調べな分からん。」
今日の朝調べてみると、四条烏丸の京都シネマで「FAKE」が上映されている。車で行くと駐車場代が高くて大変だが、5時間1400円という格安のところが見つかった。
12時30分始まりだったので、真樹がそこそこの時間に起きてくるかどうかだけが問題だった。久しぶりの京都の家なので、ゆっくり寝かせてやりたいし・・・。
今か今かと待っていたのだが、真樹が起きたのは11時。
「真樹、すぐ出かけられるか?」
もちろん真樹は何も食べていないので、食事時間を含めてあと1時間半。
11時20分自宅出発。
これはどう考えても食事時間が取れないと思ったが、道はスイスイ。初めて行くコインパーキングもすぐ見つかり、京都シネマがある「COCON烏丸」の地下レストラン街に入ったのは11時50分。
「食事時間、確保!」
地下レストラン街では一番入りやすそうな「麹」さん。真樹は「オムライスランチ(770円+税)」、私は「本日の魚ランチ(820円+税)」。注文後さっと出てきたので、ゆったりと食べることができた。
さて、映画のほうは・・・。
私はなかなか良かったと思ったのだが、真樹はどうだったでしょう。
「誰にも言わないでください 衝撃のラスト 12分間」とあったので、佐村河内さんは実は奥さんに操られていたんかいなと思ってましたわー。それやったらほんまに「超衝撃」ですけど、ちゃいました。
「森達也さんはうまい!」と、ところどころに感じるところがあった。それがこの映画の見どころかも。
京都シネマのお隣に雑貨屋さんがあった。
8月23日の真樹の誕生日にはちょっと早いが、そこで誕生日プレゼントを買った。今真樹が世話をしているらしいネコちゃんそっくりのネコバッジ。ほんまによう似てました。
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2016年07月29日(金)
知らんおねえさんねぶってしもた [わんこ・にゃんこ]
「あっ、帰ってきた、帰ってきた。」
しっぽ、ブンブンブーン。
「うれしい、うれしい。」
ペロペロペロ。
「ちよちょちょ、ちょっとまていー。このおねえさんは知らん人やった。」
耳べったんこで、しっぽたれたれ。
「しもたー。知らん知らん、わしゃ知らん。」
真樹は今日から8月3日まで家にいる。
さて、きくはその間に思い出すのでしょうか・・・。
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第79回勝手に国労応援ラン [ランニング]
今日か明日に、滋賀県のJR沿線を走ろうと思っていた。
そして久しぶりに中野勇人さんのツイッターを見ると・・・。
◇ ◇ ◇
今日、上京!東京はようやく梅雨明けみたいだが、明日は、第51回国会前アピールラン。行動、葬儀等で忙殺され、6月26日のサロマ湖100キロマラソンから走れていない。明日は、暑さと走り込み不足で、厳しいアピールランとなりそうだが、天国の佐久間さんに心配かけないように頑張ろう!
2:35 - 2016年7月28日
◇ ◇ ◇
はよう教えてくれよー。
今日やったら東京行けたのにー。昼間国会前でアピールランして、夕方から東京ドームで「巨人×ヤクルト」を見る。最高の夏休みになったのに・・・。
まあ、今さらそんなことゆうてもしゃーない。せめて同じ日の同じ時間にアピールランをさせてもらおう。
途中越え、琵琶湖大橋経由で4月のゴール地点、JR野洲駅へ。
気温は32℃くらい。
こういう時はゆっくり走らなくては。今回は「鯖江」入賞の賞品であるサングラスをつけて。
これはいい。
夕方に走っている感じで、全然スピードを出す気にならない。
さすがに汗ダラダラ。
汗ふきタオルを持ってきてよかった。
近道を行こうとしたのが大まちがい。
だいぶ行った先が川で、橋がなし。迷走1kmほど。
無駄なことをしていると思われるでしょうが、迷走もまたおかし。
今日の格言「田舎道に近道はなし」・・・田舎の人はそんなせこせこしてません。
迷走のあと東海道本線からは離れてしまい、新幹線沿いを走る。
途中で国道477号線と交差し、そこを左折するとJR篠原駅に行けそうなことが分かった。477号線と言えば、うちのいなかの家の前を通っている。このまま走ったらいなかの家に帰れるのか・・・。
おお、平和堂!
滋賀県と言えば平和堂。たぶんあの辺が駅なんやわ。
と思ったら、駅はもうちょっと手前。
わざわざ行くほどでもないと思い、踏切から写真だけ撮っておいた。
迷走したせいもあるが、ここまですでに8km、50分もかかっている。
今日の目標、JR近江八幡駅に着くのはいつになるのやら。
個人宅の塀の上に癒しスポット。ポケモンGOよりよっぽどええな。
日野川にかかる桐原小橋を渡る。
橋を渡ると、急に家が多くなった。
そして遠くにイオンが。ここは平和堂じゃなくてイオンなんやな。絶対にあこが駅にちがいない。がんばって走ろうっと。
お花畑の横を通り・・・。
お墓の横も通り・・・。
暑いから、人と全然会わんやん!
遠いと思っていたイオンがもうすぐ目の前に。
JR近江八幡駅到着。約12km、1時間18分。
今日はキロ6分半ぺースでした。
駅前で記念撮影。
近江八幡市からシンクロのオリンピック代表選手が出てるんですね。乾友妃子選手、覚えておきましょう。
帰りは2駅分だけ「おさらいの旅」。
新快速だったので、篠原駅は通過し6分後に野洲駅到着。
やっぱり知らないところを走るのは楽しい。
だんだん京都から遠ざかるけど、また頑張って走りに来よう。
家に着いて、中野勇人さんのツイッターをチェック。
◇ ◇ ◇
衆議院第二議員会館前到着!今日は、第51回国会前アピールラン行動。梅雨明けで、日差しが厳しいが、佐久間さんの追悼ランもかねて頑張ろう!
17:30 - 2016年7月28日
第51回国会前アピールラン無事終了。暑かったけど、四国の方が梅雨明けが早く、身体が暑さに慣れていたので、助かった。来月は、8月24日です。
23:48 - 2016年7月28日
◇ ◇ ◇
おー、めずらしく次回の予告。
8月24日は・・・。あかん、寮2(二条)に行く日や。いつもならもう一人の代行さんに代わってもらうのだが、娘さんの出産でちょうどこのころ長期休暇中。
夜は神宮で「ヤクルト×中日」があるというのに・・・。
残念!
「って、そっちか!」
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2016年07月28日(木)
わろてわろて [家族]
「おじいさん、今日はぎょうさんしゃべって、ようわろたなあ。」
「そうかー。」
「いっぱいしゃべったし、晩ごはん食べるのに1時間もかかってしもたわ。まあ、ゆっくり食べたらええにゃけど・・・。」
今日は木曜なので私の休日。また、父のお見舞いに行った。
車で行こうと思ったが、走る時間が無くなってしまったので病院までラン。
行きは2.3km、13分51秒。
父は絶好調。
今日のテーマは、「雪道」と「倒れた木」と「中隊長」と「白い犬」などなどかな。今日は話題がばらついたけど、これも絶好調の証。いっぱいしゃべって、いっぱいわろて。
「おじいさん、もうじきオリンピックやねん。今度はブラジルであんねん。」
「そうかー。ブラジルは強いどー。」
「(なにが強いんやろう?) そうや、おじいさん。4年後は東京でオリンピックがあんねん。おじいさん98歳や。いっしょに見に行こな。」
「なにゆうとんね。そら、ちょっと・・・。」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。いこいこ。」
「ははははは・・・。」
父はわろてわろて。
今日一番の大笑いはこれだった。
ほんまに東京オリンピック見に行けたらいいのに。
それにしても父がこんなに笑ったのは、こないだ神社で「父の笑顔」をお願いしたからだろうか。
こんな日がずっと続きますように・・・。
帰りに病院内で自撮り。
帰りはちょっと近道2.16km、14分55秒。
近いので、汗をかかないくらいのゆっくりペースで走っていけばいいですね。
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2016年07月27日(水)
使い古された言葉を安易に使用すること [雑感]
今日は寮1(二条)、6時半から17時間。
家を6時に出なくてはならないのでたいへん。きくが廉のベッドで寝ていたので、頭をなでてから出発。
いつも通り6時20分すぎに到着したのだが、今日はシューちゃんには会えなかった。
残念!
昨日未明、神奈川県相模原市で大変な事件が起こった。
◎毎日新聞7月27日朝刊
障害者施設殺傷事件 識者の見方
単独犯による無差別殺傷事件としては戦後最悪の惨劇である。「障害者がいなくなれば」と供述しているという植松聖容疑者(26)。ヘイトクライム(憎悪犯罪)の不気味な影が見え隠れする。一方で、措置入院させられていたこともわかり、「防げた事件」という声も上がる。なぜかくまでの凶悪な事件が引き起こされたのか。
◇ゆがんだ正義感を誇示 日本女子大学教授・岡本吉生さん
あくまでも現段階では断片的な情報からの推測になるが、20人以上の人を次々と刺すという点に並々ならぬ攻撃性を感じる。
容疑者は事前に衆院議長宛てに殺害予告のような手紙を出していたり、事件後にツイッターに投稿したりして出頭している。このことから、こっそり事件を起こすのではなく、大々的に知られたいという欲求を感じる。「自分はいいことをした」というゆがんだ正義感を持っており、それをアピールしたかったのではないか。間違った信念に基づいて、自分はヒーローだと感じる。これはテロリストに近い感覚だ。
障害者に対して「怠け者」「悪いやつ」というイメージを勝手に抱き、彼らに「制裁」を加えているつもりだった可能性がある。被害者は知的障害のある人たちだった。裏返すと自分の知性に劣等感を感じていたのかもしれない。弱い者を攻撃するのは、自分が弱いことを否定するための手段ともいえるからだ。
教育実習では「よい先生」と言われていたという。容疑者にはある程度の社会性があったと思われる。それが逆に内包していた問題を見えにくくしていたことも考えられる。
また、大勢の人が亡くなる国際テロ事件が相次いでいることも無関係ではないのかもしれない。簡単に人を殺せるという意識を持つからだ。今後、精神鑑定などで多角的に調べが進み、適切な対処がされることを望む。【聞き手・上東麻子】
◇憎悪犯罪の可能性高い 東京造形大学教授・前田朗さん
差別するつもりはなくても、他民族や障害者に対してヘイト(憎悪)の感情を抱く人は少なくない。特定の人種や民族に対して差別や憎悪を扇動するヘイトスピーチに共鳴する人たちは、自分の考えにフィットする意見をネットで探す。考えに合致するサイトを見つけて「やっぱり」となる。
今回の事件は、障害者差別に基づく犯罪とも指摘されている。差別的な動機による暴力は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)にあたる可能性が高い。欧米ではヘイトクライムは量刑が重くなるが、日本では議論もされていない。ヘイトクライムによる重大事件については刑罰を重くした方がいい。議論の深まりを期待したい。
一般に精神障害者の暴力犯罪率は低く、健常者の方が高いとされる。今回、事件前に容疑者が措置入院していたことで社会的に烙印(らくいん)を押そうとする強い力が働き、同じ属性を持つ人たちに厳しい目が向けられるだろう。
一日中ニュースで事件を報道されると、多くの人は知識がないため、精神疾患を持つ人が町を歩くことに不安を覚える。精神障害者を隔離収容しようとする方向に話が進むのではないかと危惧する。
障害者差別はよくないと誰もが認識している。しかし現実に事件が起きてしまうと、排除の意識が生じるだろう。抑圧されている人同士が傷つけ合う状況だったとすると深刻な事態だ。健常者と障害者が関係をどう取り結んでいくかも考えないといけない。【聞き手・坂根真理】
◇退院後のケア不十分か 東京工業大学名誉教授・影山任佐さん
今回の事件の容疑者について、警察や行政などが連携して容疑者の言動から前兆を察知し、措置入院につなげたのは適切な判断だった。しかし、措置を解除した後の対応は不十分だったのではないか。
容疑者が抱えていた精神的な問題は、長期的ケアが必要な違法薬物の中毒によって引き起こされた可能性もある点に着目しなければならない。容疑者は複数の医師によって「他人を傷つける恐れがある」と診断され、相模原市が決めた措置入院中に違法薬物である大麻の使用が確認された。もし薬物中毒が原因だった場合、急性症状が過ぎれば体調はすぐに落ち着く。国が強制的な措置入院の長期化を避けるように指導していることを考慮すれば、2週間足らずで措置が解除されたことは自然かもしれない。
だが、その場合、薬物を断ち切らなくては根本的な解決にはならない。専門性の高い長期の治療が必要で、措置後も改めて入院してケアをする道もあったはずだ。一方、薬物使用者にみられる入れ墨などの外見や言動は病院の雰囲気になじまず、病院側が入院受け入れを敬遠する傾向もあり、実効性のある支援が確保されないまま地域に戻されるケースも少なくない。
薬物依存治療には、入院だけではなく、認知行動療法など通院による継続的なケアや、自助グループへの参加などの方法もある。それらの配慮が適切に実施されていたかを検証することが求められる。【聞き手・黒田阿紗子】
◇警察・行政の対応、検証を ジャーナリスト・青木理さん
今回の事件では、衆院議長宛ての手紙など明確な「シグナル」があり、予告通りの犯行だったわけで、結果論かもしれないが事件を防げた可能性は十分にあったと思う。警察が定期的に容疑者のところに行って話を聞くなど防犯的な対応はできたはずだし、神奈川県が設置した施設なのだから、県と連携を取り合って警備を強化したり、防犯設備を増強したり、事前に何かできなかったのか。
やれることはあったはずで、きちんと検証しなければならない。警視庁、神奈川県警、神奈川県といった複数の機関にまたがる事案。今後、第三者も交えて何が問題だったか話し合うべきではないか。警察に新しい権限を増やすといった話ではなく、まずは、今の法律の枠内で対応し得たことを洗い出すことが必要だ。
一方で、容疑者が精神保健福祉法に基づく措置入院となっていたことから、ネット上などでは既に「そんなやつは、閉じ込めておけばいいじゃないか」といった暴論も出ている。仮に容疑者に精神的な疾患があったとしても、疾患を持つ人たちが誰でも凶悪な犯罪を起こすわけではない。
こういう極端で特殊な事例をもって、精神に疾患、障害がある人を「危ない」と決めつけ、措置入院制度を強化せよとか、「予防拘禁」的なものを導入せよという短絡的な議論をしてしまうと、疾患を負っている人への差別を助長しかねない。そんなことでは問題は解決しないと思う。【聞き手・武本光政】
■人物略歴
おかもと・よしお
1956年生まれ。筑波大大学院教育研究科修了。日本犯罪心理学会会長。専門は臨床心理学。家族関係、社会福祉の著書も多数。
■人物略歴
まえだ・あきら
1955年生まれ。中央大大学院法学研究科修了。日本民主法律家協会理事。専門は刑事人権論。著書に「ヘイト・クライム」(三一書房)など。
■人物略歴
かげやま・じんすけ
1948年生まれ。精神科医。72年東京医科歯科大医学部卒。東京工業大教授などを経て、同大名誉教授。日本犯罪学会理事長。専門は犯罪精神病理学。
■人物略歴
あおき・おさむ
1966年生まれ。慶応大文学部卒。共同通信で警視庁公安担当、ソウル特派員を経て、2006年フリーに。著書に「日本の公安警察」「日本会議の正体」など。
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今日も時間がたっぷりあったので、新聞を隅々まで読んでみた。
毎日新聞では、4名の方からコメントをもらっておられた。ただ死者19名重軽傷者26名という事件の後のコメントとしては、「また使い古された言葉で・・・」としか思えない。「識者」とはどういう人を指すのかよく分からないが、4名からコメントをもらうなら、2名は「識者」2名は「無識者」にしてもらいたい。「無識者」という言葉があるのかどうか知らないが・・・。
◇ ◇ ◇
さあ自他ともに認める「無識者」パオパオの見解は・・・。
以前から紹介しているが、私は京都市左京区花背別所町の出身。別所町は、鞍馬から標高769mの花背峠を越えたところにある。戸数60ほどの集落で、私が小さいころは人口200人ちょっとであったと思う。そんな小さな集落なので、重度の知的障害者が身近にいなかった。
大人になって小学校の教師になったのだが、普通学級の担任しかしたことがなく、そこでも重度の知的障害者に関わることはなかった。しょうもない研修はいっぱいあったのに、どうして知的障害者の教育に関する研修がなかったんでしょう。不思議です。
35歳で教師を辞め、そのあとはランニング用品専門店「京都キャロット」の雑用係。ますます重度の知的障害者からは遠ざかってしまった。
ただお客様の中に異様な言動を現す方もあった。しかし、私はそういう方にも普通に対応していた。ヨメさんがそれを見て、「なんでふつうなん?」とすごく不思議がっていた。それは、なんの先入観もなかったからでしょうね。
2009年、53歳の時に「ランナーズ9の会」に入れてもらい、そこで松本雅也さんと知り合った。彼は兵庫県で「ゆめさき舎」という共同作業所を運営されている。入所者は、他の施設を断られたという重度中の重度の知的障害者ばかり。
2009年10月14日に、初めて「ゆめさき舎」を訪問させてもらった。なんの予備知識もなく訪れた私は、玄関に仁王立ちして首をグルングルンと回している入所者たちにびびってしまった。「こんな中に入れるんか知らん」と。
でも案じることはなかった。なぜかわからないが、突然現れた私を入所者のみんなはすっと受け入れてくれた。帰るときに「あしたまた、来るん?」と聞かれたときは、うれしくて泣きそうになった。こんな言葉が出るのは、松本さんの普段の心からの接し方から生まれているんでしょう。
重度の知的障害者に生きる価値がないということはない。「あしたまた、来るん?」と言ってくれたことで、「ありがとね。明日は来れへんけど、絶対にまた来るし」と思わせてくれた。
重度の知的障害者には、当たり前だが生きる価値がある。松本雅也さんのブログ「立川さんに聞きに行こう」もぜひ見てください。施設を運営されている松本さんの日々の苦悩を読むのはつらいが、ご本人のつらさを少しでも理解したいと私は思っています。
役に立たない「無識者」ができるのは、松本雅也さんのような方をかげながら応援すること。植松容疑者がそんな気持ちになれなかったのが気の毒だったと思う。
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2016年07月26日(火)
きくダッシュ [わんこ・にゃんこ]
仕事から帰って、晩ごはんを食べ終わると10時。
「きくちゃん、おばちゃんとこまでダッシュしょうか。」
きくはうれしそうに「行く」と言う。
おばちゃんは、お店で鍼灸の実習試験の練習。
「こんなおそから、たいへんやなあ。」
「きくは帰らせてもらいまっさー。」
「おばしゃん、おべんきょうがんばってね。」
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階段で登山ラン練習 [ガードマン]
今日は○ナート、11時半から20時半。
ガードマン詰所は4階、配置は1階。そのため、1時間半ごとにこの階段を往復しなくてはならない。
「いやいや、これは登山ランの練習になるやん。」
今日も足が痛かったが、駆け上がるとなんか気持ちよかった。これはええ練習になる。もっと前からやっときゃよかったな。
私の元小学校教師仲間の前田芳久選手(1987宮古島トライアスロン優勝)は、「電車やバスに乗るときは、必ずずっとつま先立ちで行く」と言っていた。「そんなことぐらいで・・・」と思われるかもしれないが、「小さなことからコツコツと」ですね。
今日も雨の予報だったので、マイカー通勤。駐車場代800円。お昼は会社指定のお弁当410円。また昨日と同じくらいの出費。
けっきょく、今日は雨が降ったりやんだり。
7時過ぎに降った一撃は、カッパを持って行ってなかったのできつかった。
今日も私は最終。
20時上がりの仲間に、「一日お疲れ様でした。帰りに南出口にたい焼き持ってきてくださいね」と無線で冗談で言っておいた。
するとなんと仲間がバイクで・・・。ゆうてみるもんやねえ、たい焼きを・・・。
「藤井さん、無線返すの忘れてました。返しといてください。」
「なんじゃー、そら。」
ただでも、ガードマン間の無線と管理会社の無線の2つを持っているのにもう1つ。無線3つ持ちですか。
「無線なんかいらんど。たい焼きをくれー!」
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