2020年11月04日(水)
甲状腺癌、手術をしないという選択 [病院]

◎朝日新聞11月4日朝刊
甲状腺がん治療、大きく変化 薬で狙い撃ち、手術なしも
ここ5年で甲状腺がんの治療が大きく変わっている。がんを狙い撃ちする「分子標的薬」の登場で、これまで治療法がなかった患者でも助かる人が出てきている。検査法の発達で患者は急増しているが、がんが小さく「超低リスク」の場合には、手術をしない選択肢も広がってきた。
甲状腺はのどぼとけの下にあり、代謝に関わるホルモンを出している重要な臓器だ。
千葉県の女性(48)は2005年、軽い風邪に似た症状が出たが1週間以上たっても治らず、超音波検査で甲状腺がんが疑われた。精密検査で甲状腺がんの9割を占める「乳頭がん」というタイプだとわかり、甲状腺を半分切った。
7年後、再発した。乳頭がんの中でもまれにあるリスクの高いタイプだった。呼吸が苦しく、声も出にくくなった。肺にがんが転移していた。
半分残っていた甲状腺をとり、「放射性ヨウ素内用療法」も試した。ヨウ素を取り込んでホルモンを作る甲状腺の性質を利用し、転移したがん細胞に放射性ヨウ素を取り込ませ、放射線の力でがんを死滅させる。ただ、女性はこの治療が効かず14年に悪化。国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)に転院した。
以前は放射性ヨウ素から先の治療がなかったが、14年と15年に治療法のない患者を対象にした分子標的薬が相次いで承認された。女性はその一つ「レンバチニブ」をのみ始めた。
のどの腫れが大きく鏡を見るのも嫌だったが、1週間で腫れが治まった。「呼吸も楽になって、信じられなかった」。高血圧や体のだるさといった副作用があるため、休薬で体調を調整している。薬をのみ始めて5年経つが、肺やのどにあるがんは小さなままで、働くこともできている。
甲状腺がんは、がんの形や状態によって「乳頭がん」「濾胞(ろほう)がん」「髄様(ずいよう)がん」「未分化がん」の4タイプに大きく分けられる。どのタイプでも、承認されている3種類の分子標的薬のいずれかを使うことができる。国立がん研究センター東病院の田原信(まこと)・頭頸部(とうけいぶ)内科長は「分子標的薬が承認されて生存率は良くなった」と話す。甲状腺がん全体の1〜2%だが、進行が早く生存率が非常に悪い未分化がんにもレンバチニブが使えることが大きいという。
分子標的薬は副作用に注意が必要なほか、がんの位置によっては、死亡にいたる出血を起こす可能性があり、がんが大きくなり過ぎない時期にのみ始めることも重要だ。
がんの発生に関わる遺伝子の変異を一度に調べる「パネル検査」への期待も高まっている。田原さんによると、国内の乳頭がん患者の約70%はBRAFという遺伝子に異常があり、これがわかれば有効な投薬治療の道がひらけるからだ。ただ、BRAFに対する薬を受けるためには、全国12カ所しかないがんゲノム中核拠点病院の医師主導治験に参加する必要がある。田原さんは「甲状腺は原因遺伝子の研究が進んでいるのに、薬に到達するまでの課題はまだ多い」と指摘する。
甲状腺がんの患者は超音波検査の発達で増えている。学会がまとめた18年のガイドラインによると、03年に全国で約8千人だった甲状腺がんの新規の推定患者数は、13年に約1万5千人にまで急増した。増えた患者の多くは、がんの大きさが1センチ以下で他の組織への転移や浸潤がない「超低リスク」の患者とされる。これは、米国や韓国でも同じ傾向にある。
超低リスクのがんは、時間が経ってもほとんど大きくならないとされ、成人患者の半数は手術をせず、経過観察だけで過ごす方法を選んでいる。国内外の研究によると、手術をしない場合、約5年後にがんが大きくなったのは7〜8%で、リンパ節への転移は1〜4%。転移が確認された時点で手術をした人が、再発を繰り返したことはないという。
甲状腺を取るとホルモンを外から補充する場合もあり、手術で声帯を動かす神経などが傷つくおそれも1〜5%ほどある。超低リスクのがんが悪化する可能性と比べて、手術のデメリットが大きくなる。今年10月、日本甲状腺学会は、成人の超低リスクの手術をしない方法について、市民の理解を深めるための見解を公表した。
「がんが体の中にあることが不安」と訴える患者は多い。手術で切除する方法を選ぶこともできる。
超低リスクの患者が多く見つかる一方、高齢化で死亡者数は少しずつ増えている。見解をとりまとめた日本医科大内分泌外科学分野の杉谷巌教授は「甲状腺検査が広がっても、人口あたりの死亡率が減少しているわけではない。過剰診断による不要な手術につながっている可能性もある。手術をしないという選択を少しずつ知ってもらうことが重要だ」と話す。(後藤一也)
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甲状腺全摘手術 (2017.4.27)
「甲状腺癌」の話なんて、ほとんどの人が興味ないでしょう。私もそうでした。自分がそれに罹るまでは。
この癌の特徴は、原因がはっきりしないこと。原発関係の仕事をしていると罹りやすいらしいが、現実にはその対象者はほとんどなし。つまり、まったく関心のないあなたもかかる可能性が十分にあるということ。私のようにね。
この話、聞いといたほうがいいですよ。
私の首に腫瘍が見つかったのは、2016年8月18日。
その後の検査で甲状腺癌と診断が下った。
10月4日に左半分の切除手術。ただし、これで癌細胞が完璧に取れたとは言い切れないので、残っている右半分も取って「放射性ヨウ素内用療法(アイソトープ治療)」をすることを勧められた。
「勧められた」というより「治療はそれしかないと言われた」が正しい。そのころは、「分子標的薬」の話題は一切出なかった。
神戸・隈病院でセカンドオピニオンを受けたが、まったく同じ。ヨメさんが「そのまま放っておくというのはダメなんですか」と医師に質問すると、かなり激しく言い返された。
その結果、2017年4月27日に甲状腺全摘+リンパ郭清手術を受けた。
そのあと私の喉はべっちゃんこになり、息をするのが大変になった。それは今もずっと続いている。
それともう一つ、高い声が全く出なくなり、歌が歌えなくなった。
まあこんなことくらい、癌細胞が全身に遠隔転移してえらいことになるよりはずっとましか。今も、どうにかこうにか走ったりもできているし。
「手術しないという選択」はバラ色のように聞こえるかもしれないが、私が調べた限りでは、長期にわたって高額な費用がかかり、ひどい副作用もある。どんな治療もたいへん。新聞記事でも、そのあたりをもうちょっと詳しく書いとかなあかんね。
たとえ、この記事を読んでいる人が少ないだろうとはいえ。
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【今日のきくみー】
今日は寮1のバイト。
朝6時前に家を出ようとすると、ヨメさんがきくを抱っこして2階から下りてきた。きくが早起きしたようだ。
急いでいたので写真は撮れなかった。
車の車外気温計を見ると8℃。これは寒い。
夜11時過ぎにバイトが終わり、車に乗るとまた8℃。歩いている人もみな冬の服装だった。
夜の12時前、帰宅。
みーちゃんは、私のイスを占領。
でも、私のためにイスを温めてくれていたと思いましょう。
きくちゃんは、みーちゃんのゲージの中へ。
もう、むちゃくちゃですがなー。
風呂上がりのカッカビールのアテに、あまーいおいもさん。
えらいサービスがあるなあと思ったら、今日11月4日は結婚届を出した日。
忘れてましたわ。
ヨメさんは覚えていたらしい。えらいね。
結婚35年は珊瑚婚式らしい。
沖縄っぽくて、うれしい。
うーん、何年目まで続くんでしょうね・・・。
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2020年11月02日(月)
採血と・・・ [病院]
今日は朝から雨。
来週月曜に、膀胱癌、甲状腺癌の経過観察がある。
それに向けて、1週間前の今日、採血へ。
まず泌尿器科へ。
「今日は採血と採尿ですね。いろいろたくさんの検査をしますので、いつもより多めにお願いします。」
「あっ、忘れてました。採尿もあったんですね。ちょっと出ないかも・・・。」
「ゆっくりでいいですよ。水分取ってもらって・・・。」
ああ今日に限って、朝はお茶漬けサラサラではなく、コーヒーも飲んでこなかった。いつもなら、診察の順番が回ってくるまでトイレに行きたくてしょうがないのに。
自販機でコーヒーを買いグビグビ。
そのあと、まず採血。2つの科の分のせいか、いつもよりたくさん採られたような気がした。
それからは待合のイスに座って瞑想。
「あー、シッコがしたい、シッコがしたい。おまえはシッコがしたい・・・。」
この瞑想が効果あったのか、ちょっと出そうなフンイキ。
トイレで採尿。
「多めと言われたけど、それは無理。これでかんにんしてもらおう。」
今回も支払いは6000円ほど。痛い、痛い。
とにかく、来週の結果がよければいいんやけど。甲状腺癌も膀胱癌もね。
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【今日のきくみー】
雨の中、きくのお散歩へ。
家の前の小さな公園。
柵を通り抜けようとしていたが、それは無理でしょ。
ここから後ろに戻すのが大変だった。
まあ、きくはうれしそうやったけど。
みーちゃん、夕方5時半ごろに晩ごはんを食べてから姿を見せず。いつもなら、私らの周りをウロウロしているのに。
心配になって、何度も私のタンスの2段目を見た。お尻は見えるのに、何の反応もなし。「シャー」も「パッ」ももらえない。
夜の10時ごろ、やっと出てきた。
心配しましたわ。どっか具合が悪いんちゃうやろかと思って。
なんでもなかったみたい。
私にパンチを入れる元気もあったし。
「美猫!」
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2020年09月11日(金)
歩行困難 [病院]
今日は、京大病院放射線治療科。
甲状腺癌の経過観察。
駐車代がもったいないので、いつもはバイト先である寮2に車を停めてそこから歩いて行っていた(約1.2km)。ところが、今日はダメ。
昨日の夜ロキソニンを飲んで寝たのだが、朝起きたらさらにお股の具合が悪化していた。もうほとんど歩けない。
京大病院の駐車場は一律1000円なので、病院近くのコインパーキング(30分200円)に入れた。そこから病院までは200mほどだったが、それでも痛くて痛くてだいぶ時間がかかった。
9時から診察。
担当のN医師は、「なんでも知ってる話のうまい大学生」のよう。
なにをお聞きしても、ペラペラと答えてくださる。「そこまでつまびらかにしなくとも」と心配になることもある。だから、ここにはくわしくは書かない。
今から思うと、膀胱癌の手術も京大病院の方がよかったかも・・・。いやいやいや、看護師さんなどがいい人ばかりだったし鞍馬口の勝ちかな。
病院の選択は悩ましいねえ。
とりあえず、今年のアイソトープ治療は延期。血液中のサイログロブリン値をしっかり見て行きましょうという結論。
「コロナの影響で不確定要素が大きいですけど、また来年の夏か秋に入院を考えておいてください」とのこと。そのころには、N医師のおっしゃっていた「病棟リニューアルオープン」となるんでしょうかねえ。
診察が終わって、コインパーキングまで。
1時間以内に戻れたので400円。600円の節約になった。
帰りに病院前を通ると、駐車場は満車。病院内はガラガラだったのに。ひょっとすると24時間1000円なら安いので、病院に関係ない人が停めているのではないのだろうか。(院内の証明がいらなくなった。)それならあほらしい。鞍馬口は1時間100円やしね。
家に帰って、ヨメさんにお股が痛くてしょうがないという話をした。そしたら「なんで京大病院の先生に相談せえへんにゃなー」と言われた。
「放射線治療科の先生やで」と言うと、「医者はなんでも診れるー」と。そうやったんか。相談したらよかったなあ。
このままだと、あさっての西京極3000mはとうてい無理。
明日起きたら、奇跡的に治ってるってことはないかなあ・・・。
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【今日のきくみ―】
オバサンがスーパーに買い物に出かけて、つまらんきく。
「空き缶フミフミ」でもして時間をつぶしますかねえ。
みーちゃんは、このごろよく足元まで来ている。
今日はちゅーるの力を借りて、みーちゃん生触りがちょっとだけできた。
フワフワの背中やったなあ。
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2020年08月24日(月)
薬代年間2万円 [病院]
今日は、鞍馬口医療センター・耳鼻科。
甲状腺癌の経過観察だったのだが、主な話題は膀胱癌。
私のカルテには、膀胱癌の手術のことは書かれていたようだが、その後のことはくわしくは書かれていないようだった。
「手術の後はどうですか」とA医師。
「オシッコがたまってないのにしたくなって、無理に出すと頭がクラクラするような激痛で・・・。」
「刺激反応ですね。」
「今まで経験したことがないような痛さだったんで、泌尿器科の先生にゆったんですけど、『その痛みをとることはできません』って言われて・・・。」
「痛み止め出しておきましょうか。」
「ありがとうございます。」
こんなにあっさり痛み止めを処方してくださるなんて。
この後、近くの薬局へ。
痛み止めのカコナールなんて、金額的にはしれたもの。
それより、甲状腺全摘後に服用する薬。チラーヂンとカルシウムとそれを吸収させる薬。これは前担当の?医師から、「飲まないと一日も生きられない」と言われた。たいそうやね。
それプラス、痰の切れをよくする薬「アンプロキソール」。
これらが1日いくらになるかを計算してみた。
今日の支払額から痛み止めの分を引いて、77日で割るとだいたい53.3円。
×365で年間19454円。ほぼ2万円!
これはきついね。
死ぬまでずっと飲み続けなくてはならない薬。今でもぼけて飲み忘れたりしてるのに、この先ずっと飲み続けることはできるんかなあ。
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オバサンお出かけで、庭が広くなって、うれしくなったきくちゃん。
みーちゃんは、相変わらず私のタンスの裏の巣。
暑いので、めんどくさそうに「シャー」してます。
3000m障害の水濠ならぬ、3m障害のの水濠。
きくは上手に通過しています。
ますみちゃんは髪の毛をカット。
いつもは変な顔で帰ってくるのに、今日はさわやか。
節約生活のため、カット代も超安いところ。
晩ごはんのおかずも199円の鯛。
夜はみーちゃんじゃすり。
今日は脳天ゴシゴシ。
きくちゃんは食欲旺盛。
年寄りの割に夏バテしてません。
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【RUN】
前から痛かった右アキレス腱の外側が悪化。
ヨメさんに診てもらうと、「腫れているから走ったらあかん」と。私の苦手な鍼をちょちょちょいとしてくれた。
「これで痛みがましになるはず。」
それなら町内ウォーク。
私が左京区役所に連れて行った三毛猫ちゃんに遭遇。耳が切ってあったのでまちがいない。元気そうでよかった。
ぷーぷーその他も元気そうで安心した。
こんなんもいました。
全部歩いたら、キロ11分。
町内3周したので30分を超えた。
歩きばっかりはしんどいね。
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2020年08月19日(水)
歯を抜いたら [病院]
今日は、使い物にならなくなった歯を抜く日。
お昼12時に、壬生坊城第二団地を通って歯科医院へ。
ボロボロになった歯の根っこを抜くのに悪戦苦闘。全部抜くのに30分近くかかった。
「トイレに行かせてください。」
私は今は30分くらいしかしんぼうできない。
トイレから戻って、仮の歯を入れるのにまた30分ほど。これはギリギリセーフ。終わってすぐにまた、トイレに行きましたけど。
そして2時前に家に到着。
3時くらいに一度トイレへ。
しかしそのあと異変が。
全然トイレに行きたくならない。ずっと続いていた膀胱あたりの違和感も、気にならなくなった。けっきょく、次にトイレに行ったのは6時間後の夜9時。
「もれそ でない いたいの三拍子」が、突如
「もれそじゃない ふつうにでる いたくない」に変化。
考えられることはただ一つ。
抜歯後の痛み止めにもらったロキソニン。60mgと書いてあったので、かなりきついやつやと思う。これが効いたとしか思えない。
なーんや、こんなことなら痛み止めを出してもらっとけばよかった。
「痛みを取るのに、私たちができることはなにもありません。日にち薬だと思ってください」なんて言われるものだから、遠慮してしまいましたわ。
明日、緊急で泌尿器科の診察をお願いした。
でも、歯科医院でいただいた薬が効いたとしたらなんとしよう。
「おんなじ薬をいただけますか」と言ったらいいのかねえ。
「もれそ でない いたいの三拍子」は、昼間は1時間も持たず繰り返し。寝床に入っても、せいぜい1時間半くらいで繰り返し。めっちゃ苦しかった。
今日は歯を抜いたので、「運動とアルコール」禁止。二つの楽しみがなくなってしまったが、久しぶりに熟睡できそう。
いなかへ帰る予定も変更。
多少暑くても、夜中にトイレに行かなくてすんだら楽。
このまま痛みが取れていったらいいんやけど・・・。
雨の中を走ったままで放っておいたシューズを洗った。
ちょっとでも濡れたら洗わなあかん。かなり臭くなっていた。
2足のつもりが、もう1足たして合計3足。
膀胱全摘なら、最後に思いっきり走って全部処分しようと思っていたシューズたち。
まだまだ、はくぜー!
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【今日のきく】
オバサンが出張鍼灸で、おもしろくないきく。
かわいい手ってやねえ。
夕方お散歩へ。
アスファルトはまだ少し熱かった。
本当は土の道のほうがいいんやけどね。
きくの好きな、旧京都キャロット店舗へ向かう道。
途中のくさむらでウロウロ。
いっぱいいっぱい歩いたね。
ちょっと足がからんでコロンとなったこともあったけど、めげずにすぐ立ち上がるきくちゃん。
えらい!
今日のみーちゃんも一枚。
ますますかわいくなってますよー。
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2020年08月15日(土)
にょうへー [病院]
「うまい やすい はやいの三拍子」じゃなく、
「もれそ でない いたいの三拍子」。
ほんまにひどい。
尿道の管を抜いてもらったのが8月5日(水)。その日は火を吹くような勢いの痛さ。担当医師が「膀胱の内側をやけどしていると思ってください」という意味が分かった。トイレに行くたび毎回5分くらい動けず、ひたすら痛みに耐えていた。
今まで3回の全身麻酔の手術の時も尿道に管を通されたが、抜いた後にここまで痛くはなかった。今回は膀胱の手術やからまたちがうのかな。
入院中の強烈な痛みは、退院後には少しだけましになってきた。でも少しだけ。
もう管を抜いてもらってから10日たつというのに、かなり変。
1時間もしないうちにもれそうな尿意。(もうこの時点で痛い。)
そして、出そうとがんばってもほとんど出ない。
なんとかチョロチョロと出たあとは激痛が走る。
昼間はまだしも、夜寝ているときもほぼ同じなので安眠できない。
なんぼ何でもおかしいでと思って、ヨメさんに聞いてみた。
「それは、にょうへーやな。」
「なに、その『そうへい』みたいなん。かわいいな。」
「尿が閉じるで、尿閉や。」
「にょうへー、にょうへー、かわいいな。」
「真剣に聞け!」
ヨメさんは怒り出した。
「経尿道的膀胱腫瘍切除術」の術後合併症として、こんなことが書かれていた。
5)尿道狭窄(男性の方のみ):カテーテルを抜いた後、尿が出にくくなることがあります。これは、尿道あるいは膀胱頚部が、手術に使用した機器やカテーテルに圧迫されて浮
腫を起こしたり、虚血後の変化として組織が縮んで硬くなったりすることにより、尿の通り道が狭くなるために起こるもので、尿道狭窄や膀胱頚部硬化症といわれています。
発生率は比較的高く、統計的に約 10%と言われています。発生した場合には、外来で金属の器械で尿道を広げたり、入院して尿道の切開術を行うこともあります。
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これやね。
ヨメさんが教えてくれた「尿閉」は、「尿道狭窄」ともゆうみたい。
ヨメさんは、「アンタの態度が悪いから、お医者さんがガシャガシャと適当にやってしまわはったんちゃうか」などと言う。
なんちゅうことゆうねん。
膀胱全摘を免れただけで、もう大先生じゃー。
この痛みは、「にょうへー、にょうへー、かわいいな」と歌って耐えることにしましょう。
ああ、でもこの「もれそ でない いたいの三拍子」はいつまで続くん?
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